JP4976365B2 - 空圧装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、クリーンルーム内に設けられる空圧装置11は、流体供給源としてのコンプレッサ12からのエア(空気)によって駆動されるエアシリンダ13を備えている。エアシリンダ13には、両端部が端壁部14,15によって閉塞されてなるシリンダハウジング16の内部にピストン17が設けられ、シリンダハウジング16内はピストン17によって第1シリンダ室18と第2シリンダ室19とに区画されている。
図1に示す状態において、エアシリンダ13のロッド20は最も没入しており、その状態で、ピストン17及びロッド20は停止している。この状態から、空圧装置11は、制御装置36から第1信号を電磁弁33に入力するとともにコンプレッサ12を稼動する。すると、コンプレッサ12からエアが吐出され、そのエアは第1配管34を介して第1シリンダ室18に供給される。そして、図2に示すように、ピストン17はエア圧を受け、図2の実線で示すように、突出方向へピストン17及びロッド20は移動する。すると、第2シリンダ室19からエアが排出され、第2シリンダ室19内から排出されたエアは、配管P4から第2輸送配管41、及び合流配管42を流れて、エジェクタ38の供給ポート38aに至る。したがって、ピストン17及びロッド20が突出方向に移動するとき、第2シリンダ室19から排出されたエアがエジェクタ38の供給ポート38aに供給されてエジェクタ38は滞留部26内の吸引動作を行い、滞留部26内を負圧にする。滞留部26が負圧であるとき、第2ロッドパッキン29の内周側リップ部31は、ロッド20に対して離間する方向に引き付けられる。すると、図2に示すように、内周側リップ部31は、ロッド20の外周面20bから離間する方向に変形してロッド20に対して非接触状態となる。
(1)空圧装置11は、エアシリンダ13と、エアシリンダ13外に設けられたエジェクタ38とを備えている。そして、シリンダハウジング16の端壁部15には、ロッド20が貫通している。ロッド20が挿通されている端壁部15の貫通孔21には、第1ロッドパッキン23、滞留部26、及び第2ロッドパッキン29が、第2シリンダ室19側から順に設けられている。そのため、ロッド20の停止中においては、エジェクタ38を動作させて滞留部26内のエアを吸引しなくとも、第2ロッドパッキン29によって滞留部26内のエアがエアシリンダ13の外部に漏れることを抑制できる。
エジェクタ38が滞留部26内のエアを吸引しているとき、第2ロッドパッキン29の内周側リップ部31には、ロッド20に対して離間する方向の力が作用する。したがって、ピストン17及びロッド20が移動しているとき、第2ロッドパッキン29の内周側リップ部31のロッド20に対する接触圧は小さくなり、それに伴って、第2ロッドパッキン29の内周側リップ部31とロッド20との間での摩擦も小さくなる。その結果、第2ロッドパッキン29から磨耗粉が生じることを抑制できる。
○ 吸引手段の構成を変更してもよい。例えば、図5に示すように、排出配管37に、エジェクタ38の代わりに真空ポンプ50を設けるとともに輸送用配管39を省略し、真空ポンプ50よりもエアシリンダ13側の排出配管37にタンク51、及び開閉弁52を順に設ける。真空ポンプ50は、タンク51内を真空引きして負圧にするように構成されている。そして、ロッド20及びピストン17が移動するときには、制御装置36が開閉弁52を開いて、タンク51が排出配管37及びポート27を介して滞留部26内のエアを吸引するように構成されている。また、タンク51には、タンク51内の圧力を検出する図示しない圧力センサが設けられている。そして、圧力センサの検出結果に基づいてタンク51内の圧力が所定の負圧に達したと制御装置36が判断すると、制御装置36は、真空ポンプ50に対する電力の供給を停止して、真空ポンプ50による真空引きを休止させる。また、制御装置36は、タンク51内の圧力が所定の負圧よりも大きくなったと判断すると、真空ポンプ50に対して電力を供給して、真空ポンプ50による真空引きを再開させる。したがって、真空ポンプ50が稼動するのは、タンク51内の圧力が所定の負圧よりも大きくなってから、再び、タンク51内の圧力が所定の負圧に戻るまでの所定期間であり、空圧装置11の稼動中、真空ポンプ50は間欠運転される。したがって、真空ポンプ50を継続して運転する場合に比べて、真空ポンプ50が消費する電力を低減することができる。
Claims (2)
- シリンダハウジング内にピストン及びロッドからなる可動部を移動可能に収容するとともに前記ロッドが前記シリンダハウジングの端壁部を貫通したエアシリンダと、前記エアシリンダ外に設けられた吸引手段と、を備えた空圧装置において、
前記ロッドが挿通されている前記端壁部の貫通孔には、前記ロッド及び前記端壁部の間をシールする第1ロッドパッキンと、前記第1ロッドパッキンよりも前記ロッドの先端側に位置し、前記第1ロッドパッキンから漏れたエアが流れ込む滞留部と、前記滞留部よりも前記ロッドの先端側に位置し、前記ロッド及び前記端壁部の間をシールする第2ロッドパッキンと、が設けられ、
前記シリンダハウジングには、前記エアシリンダ外に開口するとともに前記滞留部と連通するポートが設けられ、
前記第2ロッドパッキンは、先端が前記滞留部側を向いた状態で前記ロッドと摺接するリップ部を有し、
前記吸引手段は、前記可動部が停止している間は前記滞留部内を吸引せず、前記可動部が移動している間は前記ポートを介して前記滞留部内のエアを吸引するように構成され、
前記リップ部は、前記吸引手段による前記滞留部内のエアの吸引に伴って、前記ロッドに対して離間する方向に引き付けられることを特徴とする空圧装置。 - 前記吸引手段は、前記エアシリンダからの排気により動作するエジェクタであり、
前記ポートには前記エジェクタの吸引ポートが接続されている請求項1に記載の空圧装置。
Priority Applications (1)
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JP2008322599A JP4976365B2 (ja) | 2008-12-18 | 2008-12-18 | 空圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008322599A JP4976365B2 (ja) | 2008-12-18 | 2008-12-18 | 空圧装置 |
Publications (2)
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JP2010144828A JP2010144828A (ja) | 2010-07-01 |
JP4976365B2 true JP4976365B2 (ja) | 2012-07-18 |
Family
ID=42565464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008322599A Active JP4976365B2 (ja) | 2008-12-18 | 2008-12-18 | 空圧装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4976365B2 (ja) |
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JPH06241209A (ja) * | 1993-02-10 | 1994-08-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 油圧シリンダの漏洩油回収装置 |
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2008
- 2008-12-18 JP JP2008322599A patent/JP4976365B2/ja active Active
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JP2010144828A (ja) | 2010-07-01 |
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