JP4975556B2 - プラズマ加工装置及びプラズマ加工方法 - Google Patents

プラズマ加工装置及びプラズマ加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ加工装置及びプラズマ加工方法に関するものである。
従来、例えばシリコンインゴットのような被加工物をプラズマエッチングにより切断し、シリコンウエハを作製するプラズマ加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されたプラズマ加工装置では、被加工物に対向するようにスライス電極が配置されているとともに、そのスライス電極に電源が電気的に接続されている。そして、電源からスライス電極に電圧を印加し、スライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせることによって、スライス電極と被加工物との間にプラズマを発生させ、このプラズマのエッチング作用により被加工物を切断する。また、このプラズマ加工装置では、被加工物を昇降機構によってスライス電極側へ徐々に移動させながらプラズマエッチングすることにより被加工物の切断を進行させる。
特開2006−196845号公報
ところで、上記のようなプラズマ加工装置では、被加工物の切断方向においてカーフロス幅、すなわちプラズマエッチングによって被加工物に形成される切込み部の幅が不均一になる虞がある。カーフロス幅が被加工物の切断方向において不均一であると、被加工物の切断面に凹凸が生じるため、その凹凸分を除去して被加工物の切断面を平面にする必要がある。従って、被加工物の切断方向におけるカーフロス幅が不均一になるほど、被加工物の材料ロスが増大する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、被加工物の切断方向においてカーフロス幅を均一に近づけることが可能なプラズマ加工装置及びプラズマ加工方法を提供することである。
本願発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、被加工物のプラズマエッチング時におけるスライス電極と被加工物との間の電位差と、被加工物のカーフロス幅との間に対応関係があることを見出し、被加工物の切断過程においてスライス電極と被加工物との間の電位差の時間平均値が一定となるようにスライス電極と被加工物との間の距離を調節すれば、被加工物の切断方向においてカーフロス幅が均一に近づくことを見出した。
すなわち、本発明によるプラズマ加工装置は、被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工装置であって、前記被加工物を切断するためのスライス電極と、前記スライス電極が前記被加工物に対して対向するように配置されたときに前記スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこのスライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる電圧印加部と、前記被加工物の切断過程において前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差の時間平均値が一定となるように前記スライス電極と前記被加工物との間の距離を調節するための距離調節機構とを備え、前記距離調節機構は、前記被加工物または前記スライス電極を前記被加工物の切断方向に沿って移動させる移動装置と、前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部によって検出された前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差に基づいて、その検出された電位差の時間平均値が一定となるように前記移動装置による前記被加工物または前記スライス電極の移動を制御する制御部とを含んでいる
このプラズマ加工装置では、距離調節機構によりスライス電極と被加工物との間の距離が調節されることによって、被加工物の切断過程におけるスライス電極と被加工物との間の電位差の時間平均値の変動を抑制することができる。そして、被加工物の切断過程におけるスライス電極と被加工物との間の電位差の時間平均値の変動が抑制されることによって、被加工物の切断方向におけるカーフロス幅が均一に近づくので、このプラズマ加工装置では、被加工物の切断方向においてカーフロス幅を均一に近づけることができる。また、このプラズマ加工装置では、電圧検出部によって検出されるスライス電極と被加工物との間の電位差に基づいて移動装置による被加工物またはスライス電極の移動が自動的に制御され、被加工物の切断過程におけるスライス電極と被加工物との間の電位差の時間平均値の変動が自動的に抑制される。このため、使用者の作業負担を増大させることなく、被加工物の切断方向におけるカーフロス幅を均一に近づけることができる。
また、本発明によるプラズマ加工装置は、被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工装置であって、所定方向に間隔をおいて配置され、前記被加工物を切断するための複数のスライス電極と、前記複数のスライス電極が前記被加工物に対して前記所定方向と直交する方向に対向するように配置されたときに前記各スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこの各スライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる電圧印加部と、前記被加工物の切断過程において前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記複数のスライス電極と前記被加工物との間の距離を調節するための距離調節機構とを備えている。
このプラズマ加工装置では、被加工物を各スライス電極に対応する箇所で同時に切断することができるので、被加工物の切断の作業効率を向上させることができる。また、このプラズマ加工装置では、距離調節機構により複数のスライス電極と被加工物との間の距離が調節されることによって、被加工物の切断過程における各スライス電極と被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値の変動が抑制される。このため、前記スライス電極と被加工物との間の電位差の時間平均値が一定となるようにスライス電極と被加工物との間の距離を調節するプラズマ加工装置と同様の原理により、被加工物の切断方向においてカーフロス幅を均一に近づけることができる。
この場合において、前記距離調節機構は、前記被加工物または前記複数のスライス電極を前記被加工物の切断方向に沿って移動させる移動装置と、前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差をそれぞれ検出する電圧検出部と、前記電圧検出部による電位差の検出結果に基づいて前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記移動装置による前記被加工物または前記複数のスライス電極の移動を制御する制御部とを含むのが好ましい。
このように構成すれば、電圧検出部によって検出される各スライス電極と被加工物との間の電位差に基づいて移動装置による被加工物または複数のスライス電極の移動が自動的に制御され、被加工物の切断過程における各スライス電極と被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値の変動が自動的に抑制される。このため、使用者の作業負担を増大させることなく、被加工物の切断方向におけるカーフロス幅を均一に近づけることができる。
本発明によるプラズマ加工方法は、上記プラズマ加工装置を用いて被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工方法であって、前記スライス電極を前記被加工物に対して対向するように配置する工程と、前記電圧印加部から前記スライス電極に電圧を印加することにより、前記スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこのスライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる工程と、前記距離調節機構により前記被加工物の切断過程において前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差の時間平均値が一定となるように前記スライス電極と前記被加工物との間の距離を調節する工程とを備え、前記スライス電極と前記被加工物との間の距離を調節する工程では、前記距離調節機構の前記制御部が、前記電圧検出部によって検出された前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差に基づいて、その検出された電位差の時間平均値が一定となるように前記移動装置に前記被加工物または前記スライス電極を前記被加工物の切断方向に沿って移送させる
このプラズマ加工方法では、距離調節機構によりスライス電極と被加工物との間の距離を調節することによって、被加工物の切断過程におけるスライス電極と被加工物との間の電位差の時間平均値の変動を抑制することができるので、上記プラズマ加工装置と同様、被加工物の切断方向においてカーフロス幅を均一に近づけることができる。また、このプラズマ加工方法では、上記プラズマ加工装置と同様、使用者の作業負担を増大させることなく、被加工物の切断方向におけるカーフロス幅を均一に近づけることができる。
また、本発明によるプラズマ加工方法は、上記複数のスライス電極を備えたプラズマ加工装置を用いて被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工方法であって、前記複数のスライス電極を前記所定方向に間隔をおいて配置するとともに、前記複数のスライス電極を前記被加工物に対して前記所定方向と直交する方向に対向するように配置する工程と、前記電圧印加部から前記各スライス電極に電圧を印加することにより、前記各スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこの各スライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる工程と、前記距離調節機構により前記被加工物の切断過程において前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記複数のスライス電極と前記被加工物との間の距離を調節する工程とを備えている。
このプラズマ加工方法では、距離調節機構により複数のスライス電極と被加工物との間の距離を調節することによって、被加工物の切断過程における各スライス電極と被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値の変動を抑制することができるので、上記複数のスライス電極を備えたプラズマ加工装置と同様、被加工物の切断方向においてカーフロス幅を均一に近づけることができる。
以上説明したように、本発明によれば、被加工物の切断方向においてカーフロス幅を均一に近づけることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるプラズマ加工装置の概略図である。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態によるプラズマ加工装置の構成について説明する。
本実施形態によるプラズマ加工装置は、被加工物としてのシリコンインゴット100をプラズマエッチングによりスライスしてシリコンウエハを製造するためのものである。このプラズマ加工装置は、図略のチェンバと、複数のスライス電極2と、被加工物側電極4と、電圧印加部6と、複数の保護抵抗8と、距離調節機構10とを備えている。
前記図略のチェンバは、その内部にプラズマエッチングを行う反応室を形成するものである。このチェンバには、図略の排気管とガス導入管が接続されており、その排気管を通じてチェンバ内を真空排気した後、ガス導入管を通じてエッチングガスとしての三フッ化窒素(NF)をチェンバ内に充填可能となっている。
前記複数のスライス電極2は、シリコンインゴット100を切断するために用いられるものである。この各スライス電極2とシリコンインゴット100との間でプラズマが発生し、そのプラズマのエッチング作用によってシリコンインゴット100がスライスされる。
具体的には、複数のスライス電極2は、前記チェンバ内の空間に固定的に設置される。各スライス電極2は、帯状の薄膜に形成されており、その短辺の延びる方向が鉛直方向となるように配置される。そして、各スライス電極2は、水平方向に等間隔で互いに平行に配置されるとともに、前記距離調節機構10の後述する昇降機構12の載置台12a上にセットされたシリコンインゴット100の上面に対して鉛直方向に対向するように配置される。
また、各スライス電極2は、銅箔等の金属箔を樹脂材料からなる絶縁膜で挟み込み、ホットプレスすることによって形成されている。そして、各スライス電極2には、その金属箔に前記電圧印加部6から電圧が印加される。これにより、金属箔の下端と対向するシリコンインゴット100の表面との間にプラズマが発生し、絶縁膜で覆われたスライス電極2の側面側にはプラズマが発生しないようになっている。
そして、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間でプラズマが発生することによって、エッチングガスとしてのNFが解離し、フッ素原子(F)やフッ素イオン(F)が生成される。このフッ素原子(F)及びフッ素イオン(F)とシリコンインゴット100のシリコン原子(Si)が反応してSiFガスが生成されることにより、シリコンインゴット100のエッチングによるスライスが進行する。
前記被加工物側電極4は、シリコンインゴット100に電気的に接続されるものであり、シリコンインゴット100の底面に取り付けられる。この被加工物側電極4は、前記電圧印加部6と電気的に接続されているとともに接地されている。これにより、シリコンインゴット100の電位は、接地電位(0V)になっている。
前記電圧印加部6は、前記各スライス電極2とシリコンインゴット100との間にプラズマが発生するようにこの各スライス電極2とシリコンインゴット100との間に電位差を生じさせるものである。
具体的には、電圧印加部6は、各スライス電極2に電圧を印加可能に構成されている一方、前記被加工物側電極4と電気的に接続されている。電圧印加部6から各スライス電極2に電圧が印加されることによって、前記接地電位となっているシリコンインゴット100と各スライス電極2との間に電位差が生じる。
前記複数の保護抵抗8は、この保護抵抗8を通って流れる電流の最大値をある一定の値以下に制限するものである。各保護抵抗8は、前記電圧印加部6と前記各スライス電極2との間にそれぞれ介在している。
前記距離調節機構10は、シリコンインゴット100の切断過程において各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記複数のスライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離を調節するものである。
具体的には、この距離調節機構10は、昇降装置12と、複数の電圧計14と、制御部16とを有する。
前記昇降装置12は、シリコンインゴット100をその切断方向、すなわち鉛直方向に沿って移動させるものである。この昇降装置12は、本発明の移動装置の概念に含まれるものである。そして、この昇降装置12は、載置台12aと、ラック12bと、ピニオン12cと、ギアボックス12dと、モータ12eと、モータ制御部12fとを備えている。
前記載置台12aは、その上部にシリコンインゴット100を載置するためのものである。
前記ラック12bは、鉛直方向に延びるように配設されているとともに、その上端部が前記載置台12aの下面に取り付けられている。
前記ピニオン12cは、前記ラック12bと噛み合わされているとともに、前記ギアボックス12dを介して前記モータ12eの駆動軸と接続されている。これにより、前記モータ12eの駆動に応じてピニオン12cが回動し、前記ラック12bとともに前記載置台12aが鉛直方向に移動するように構成されている。
前記モータ制御部12fは、前記制御部16からの制御信号を受け、その制御信号に従って前記モータ12eの駆動を制御する。このモータ制御部12fによるモータ12eの駆動制御によってピニオン12cの回動の制御が行われ、それによって、前記ラック12b及び前記載置台12aの移動量、すなわち、載置台12a上にセットされたシリコンインゴット100の鉛直方向における移動量が制御されるようになっている。そして、この構成により、前記複数のスライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離が調節可能となっている。また、シリコンインゴット100の切断過程では、モータ制御部12fによるモータ12eの駆動制御によって、ラック12b及び載置台12aを徐々に上昇させ、シリコンインゴット100のプラズマエッチングによるスライスを上面から下方に向かって徐々に進行させる。
前記複数の電圧計14は、それぞれ前記各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差を検出するものである。この電圧計14は、本発明の電圧検出部の概念に含まれるものである。各電圧計14は、各スライス電極2に対応して設けられている。そして、各電圧計14は、直接的には各スライス電極2とそれに繋がる前記保護抵抗8との間の部位と、前記被加工物側電極4との間の電位差を検出するように設けられている。前記スライス電極2と保護抵抗8との間の部位の電位はそのスライス電極2の電位と同電位であり、前記被加工物側電極4の電位はシリコンインゴット100の電位と同じ接地電位であるため、前記各電圧計14によって検出される電位差は各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差に相当する。そして、各電圧計14によって検出された各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差のデータは、前記制御部16にリアルタイムで送られるようになっている。
前記制御部16は、前記各電圧計14から送られる各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差のデータに基づいて、その各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記昇降装置12によるシリコンインゴット100の移動を制御する。
具体的には、制御部16は、図略の演算部を有しており、この演算部において前記各電圧計14から送られる各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値が算出される。制御部16は、この演算部によって算出される電位差の平均値の時間平均値を監視している。
そして、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値と、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離とは、対応関係にある。すなわち、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離が増加すると、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値も増加する一方、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離が減少すると、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値も減少する。
制御部16では、この対応関係に基づいて、監視している前記電位差の平均値の時間平均値が変動すると、前記昇降装置12のモータ制御部12fに制御信号を出力して前記電位差の平均値の時間平均値の変動を抑制するように昇降装置12によるシリコンインゴット100の上昇速度を調節させる。すなわち、前記電位差の平均値の時間平均値が増加した場合には、制御部16は昇降装置12によるシリコンインゴット100の上昇速度を上げるように制御し、全てのスライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離を減少させて前記電位差の平均値の時間平均値の増加を抑制する。一方、前記電位差の平均値の時間平均値が減少した場合には、制御部16は昇降装置12によるシリコンインゴット100の上昇速度を下げるように制御し、全てのスライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離を増加させて前記電位差の平均値の時間平均値の減少を抑制する。
次に、本実施形態のプラズマ加工装置によるシリコンインゴット100のプラズマ加工方法について説明する。
まず、前記図略のチェンバ内において昇降装置12の載置台12a上にシリコンインゴット100をセットするとともに、被加工物側電極4をシリコンインゴット100の底面に対して取り付けて被加工物側電極4とシリコンインゴット100を電気的に接続する。そして、複数のスライス電極2をシリコンインゴット100の上面に対向するようにシリコンインゴット100の鉛直方向上側に間隔をあけて設置する。
次に、チェンバ内を真空排気し、その後、エッチングガスとしてNFをチェンバ内に充填する。
次に、電圧印加部6から各保護抵抗8を介して各スライス電極2に電圧を印加することにより各スライス電極2とシリコンインゴット100との間に電位差を生じさせる。
この後、昇降装置12によりシリコンインゴット100を徐々に上昇させ、各スライス電極2の下端に対してシリコンインゴット100の上面を徐々に接近させる。そして、各スライス電極2の下端とシリコンインゴット100の上面がある一定の距離まで接近すると、各スライス電極2の下端とシリコンインゴット100の上面との間にプラズマが発生し、シリコンインゴット100のエッチングによるスライスが進行する。
このシリコンインゴット100のスライスの過程において、制御部16からの制御信号により昇降装置12によるシリコンインゴット100の上昇速度が調節されることによって、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように全てのスライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離が調節される。
具体的には、各電圧計14により各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差が検出されるとともに、この電位差のデータが制御部16の演算部に入力されている。この演算部は、入力された電位差のデータに基づいて各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値を算出する。制御部16は、演算部によって算出された前記電位差の平均値の時間平均値を監視している。そして、制御部16は、前記電位差の平均値の時間平均値が変動した場合には、前記複数のスライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離を調節するための制御信号を昇降装置12のモータ制御部12fに出力する。この制御信号を受けたモータ制御部12fは、モータ12eの駆動量を変化させてシリコンインゴット100の上昇速度を調節する。
すなわち、前記電位差の平均値の時間平均値が増加した場合には、制御部16はモータ制御部12fにモータ12eの駆動量を増大させるための制御信号を送り、モータ制御部12fはその制御信号を受けてモータ12eの駆動量を増大させ、シリコンインゴット100の上昇速度を上昇させる。これにより、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離が小さくなり、前記電位差の平均値の時間平均値の増加が抑制される。
一方、前記電位差の平均値の時間平均値が減少した場合には、制御部16は前記モータ制御部12fにモータ12eの駆動量を低減させるための制御信号を送り、モータ制御部12fはその制御信号を受けてモータ12eの駆動量を低減させ、シリコンインゴット100の上昇速度を低下させる。これにより、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離が大きくなり、前記電位差の平均値の時間平均値の減少が抑制される。このようにして、シリコンインゴット100のスライスの過程において、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値の変動が抑制される。
そして、本願発明者らが鋭意検討した結果、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値と、シリコンインゴット100のカーフロス幅、すなわちプラズマエッチングによってシリコンインゴット100に形成される切込み部の幅との間には対応関係があることが判明した。
図2には、本願発明者らが行ったスライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値と、シリコンインゴット100のカーフロス幅との相関を調べる実験の結果が示されている。
この図2の結果からスライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値が増加するとカーフロス幅が減少する一方、スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値が減少するとカーフロス幅が増加することが判る。すなわち、上記のように各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値の変動が抑制されることによって、シリコンインゴット100の切断過程におけるカーフロス幅の変動が抑制される。
以上説明したように、本実施形態では、距離調節機構10により全てのスライス電極2とシリコンインゴット100との間の距離が調節されることによって、シリコンインゴット100の切断過程における各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値の変動を抑制することができる。これにより、シリコンインゴット100の切断過程におけるカーフロス幅の変動を抑制することができるので、シリコンインゴット100の切断方向においてカーフロス幅を均一に近づけることができる。
また、本実施形態では、シリコンインゴット100を各スライス電極2に対応する箇所で同時に切断することができるので、シリコンインゴット100のスライスの作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、距離調節機構10において、電圧計14によって検出される各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差に基づいて昇降装置12によるシリコンインゴット100の上昇速度が自動的に制御され、シリコンインゴット100の切断過程における各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値の変動が自動的に抑制される。このため、使用者の作業負担を増大させることなく、シリコンインゴット100の切断方向におけるカーフロス幅を均一に近づけることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均一の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、複数のスライス電極2を用いてシリコンインゴット100をスライスする構成について説明したが、本発明はこの構成に限らない。すなわち、図3に示す上記実施形態の第1変形例のように単一のスライス電極2を用いてシリコンインゴット100を切断するプラズマ加工装置においても本発明を適用することができる。
具体的には、この第1変形例によるプラズマ加工装置では、単一のスライス電極2に保護抵抗8を介して電圧印加部6から電圧が印加され、そのスライス電極2に対応する1箇所でのみシリコンインゴット100がプラズマエッチングによって切断される。そして、電圧計14もスライス電極2に対応して1つだけ設けられており、この電圧計14によって検出されたスライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差のデータが制御部16に入力される。制御部16は、この電位差の時間平均値を監視しており、この電位差の時間平均値がシリコンインゴット100の切断過程において一定となるように昇降装置12によるシリコンインゴット100の上昇を制御する。すなわち、この第1変形例の距離調節機構10における昇降装置12の制御は、上記実施形態の各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の平均値の時間平均値の代わりにスライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値が用いられること以外は上記実施形態における昇降装置12の制御と同様である。
この第1変形例においても、シリコンインゴット100の切断過程においてスライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差の時間平均値の変動が抑制されるので、シリコンインゴット100の切断方向においてカーフロス幅が均一に近づくという上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図4に示す上記実施形態の第2変形例のように、電圧印加部6から隣り合うスライス電極2間に電位差を生じるような電圧を各スライス電極2に印加する構成のプラズマ加工装置においても本発明を適用することができる。
具体的には、この第2変形例によるプラズマ加工装置では、電圧印加部6に各スライス電極2がそれぞれ保護抵抗8を介して電気的に接続されている。そして、電圧印加部6は、符号が逆で等しい大きさの2種類のパルス電圧を出力するように構成されており、水平方向に並んだ各スライス電極2に交互にこの2種類のパルス電圧を印加する。すなわち、隣り合うスライス電極2には互いに符号が逆で等しい大きさのパルス電圧がそれぞれ印加される。
そして、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間でプラズマが発生すると、電位差の生じているスライス電極2間でシリコンインゴット100の表層部分を伝って電流が流れる。上記実施形態では、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間でプラズマが発生しているときには、各スライス電極2と被加工物側電極4との間でシリコンインゴット100を貫通して電流が流れるが、この第2変形例ではそのような貫通電流はほとんど流れない。これにより、この第2変形例では、シリコンインゴット100のジュール熱の発生が抑えられ、そのジュール熱によるシリコンインゴット100の温度の上昇が抑制される。
そして、被加工物側電極4には上記実施形態と異なり、電圧印加部6が接続されておらず、その代わりに直流電源20が接続されている。これにより、この直流電源20から被加工物側電極4を通じてシリコンインゴット100に正の直流電圧が印加されるようになっている。この直流電圧は、前記スライス電極2に印加されるパルス電圧のピーク値よりも小さく、前記パルス電圧が立ち下がったときにスライス電極2とこの直流電圧が印加されたシリコンインゴット100との間でプラズマが発生しないような低い電圧値に設定されている。この弱い正の直流電圧により、前記パルス電圧が立ち下がってスライス電極2とシリコンインゴット100との間にプラズマが発生しない期間でも、エッチングガスのイオン(F)がシリコンインゴット100に静電収集され、シリコンインゴット100のスライスが進行するようになっている。
なお、この第2変形例では、互いに逆符号のパルス電圧を印加するスライス電極2を交互に配置したが、同符号のパルス電圧を印加するスライス電極2が隣り合わせで配置されているとともに、そのスライス電極2と逆符号のパルス電圧が印加されるスライス電極2が隣り合わせで配置されていてもよい。また、互いに逆符号のパルス電圧が印加される各スライス電極2は同数ずつ設けられている必要はなく、それぞれ任意の数設けられていてもよい。
また、上記第2変形例において各スライス電極2に印加する電圧は、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間でプラズマを発生可能であり、かつ、各スライス電極2間に所定の電位差を生じさせることが可能な上記パルス電圧以外の形態の電圧であってもよい。
また、図5に示す上記実施形態の第3変形例のように、上記実施形態の保護抵抗8の代わりに可変抵抗器22を用いて各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差を個別に制御するとともに電圧印加部6と各スライス電極2との間で流れる電流を個別に制御するようにしてもよい。
具体的には、各可変抵抗器22は、前記電圧印加部6と前記各スライス電極2との間にそれぞれ介在しており、その抵抗値を調整可能に構成されている。そして、この各可変抵抗器22は、制御部16からの制御信号の入力を受け、その制御信号に従って可変抵抗器22自身の抵抗値を変化させる。
また、制御部16は、前記各電圧計14から送られる各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差のデータに基づいて前記各可変抵抗器22の抵抗値を変化させる。そして、制御部16により各可変抵抗器22の抵抗値が調節されることにより、各スライス電極2に掛かる電圧が調節され、各スライス電極2とシリコンインゴット100との間の電位差が個別に調節される。また、制御部16により各可変抵抗器22の抵抗値が調節されることにより、各可変抵抗器22を通って電圧印加部6と各スライス電極2との間で流れる電流が個別に調節される。
また、上記実施形態及びその変形例では、被加工物としてシリコンインゴット100を切断する構成を例にとって説明したが、被加工物としてはシリコンインゴットに限らず、種々の材料のものを適用可能である。例えば、シリコンカーバイド(SiC)やゲルマニウム(Ge)等の被加工物を本発明によるプラズマ加工装置及びプラズマ加工方法を用いて切断してもよい。
また、上記実施形態及びその変形例では、エッチングガスとしてNFを用いたが、被加工物の種類に応じてエッチング可能な適切な種類のエッチングガスを用いればよい。例えば、シリコンインゴット100のエッチングガスとしてSFやClを用いてもよい。また、SiCからなる被加工物を切断する場合には、エッチングガスとしてNFガスのほかに、SFガス、NFとOの混合ガス、または、SFとOの混合ガスなどを用いることができる。また、Geからなる被加工物を切断する場合には、エッチングガスとしてNFやSFなどを用いることができる。
また、上記した被加工物と各スライス電極2は、相対的に鉛直方向に配置されている必要はなく、任意の方向に配置されていてもよい。そして、各スライス電極2の配列方向も水平方向以外の任意の方向であってもよく、被加工物の切断方向はこれら被加工物と各スライス電極2の配置方向に応じた方向であってもよい。例えば、被加工物を上に配置するとともに各スライス電極2をその被加工物の下方に配置し、被加工物を下から上へ切断する構成や、被加工物を横に倒して配置するとともに各スライス電極2をその被加工物の側方に配置して被加工物を横方向に切断する構成であってもよい。なお、これらの構成では、上記昇降機構12の代わりに被加工物をその切断方向に移動可能な移動機構を用い、その移動機構の載置台に被加工物を落ちないように固定するのが好ましい。
また、上記電圧印加部6に交流電源を用いる場合には、前記保護抵抗8の代わりにリアクトルを用いるとともに、前記可変抵抗22の代わりにリアクタンスを変更可能な可変リアクトルを用いてもよい。
また、スライス電極2に流れる過電流を制限する構成としてはこれら以外にも種々の構成を適用可能である。例えば、前記保護抵抗8の代わりに可変抵抗を用いるとともにその可変抵抗に電流検知部と制御部を付設し、電流検知部が過電流を検知したときに制御部がそれに基づいて可変抵抗の抵抗値を0Ωから有限値に上昇させることによりスライス電極2に流れる過電流を制限するようにしてもよい。
また、前記保護抵抗8の代わりに電流検知部と、制御部と、スイッチング回路と、FET(電界効果型トランジスタ)などの電流制御デバイスとを組み合わせた回路を用いてスライス電極2に流れる過電流を制限してもよい。すなわち、スライス電極2に過電流の流れていない通常時にはスイッチング回路によって前記FETを経由しない経路でスライス電極2に電流を流す一方、前記電流検知部が過電流を検知したときには前記制御部がそれに基づいて前記FETを通って電流が流れるようにスイッチング回路を切り替えるとともに、前記FETのゲート電圧を制御することでスライス電極2へ流れる電流値を制御し、前記過電流を制限するような構成であってもよい。
また、前記保護抵抗8を省略し、前記電圧印加部6を電圧制御可能に構成するとともに電流検知部と制御部とを設け、前記電流検知部が過電流を検知したときにそれに基づいて前記制御部が電圧印加部6の出力する電圧を低下させることによってスライス電極2に流れる過電流を制限するようにしてもよい。
本発明の一実施形態によるプラズマ加工装置の概略図である。 本発明の一実施形態によるプラズマ加工装置の概略図である。 本発明の一実施形態の第1変形例によるプラズマ加工装置の概略図である。 本発明の一実施形態の第2変形例によるプラズマ加工装置の概略図である。 本発明の一実施形態の第3変形例によるプラズマ加工装置の概略図である。
符号の説明
2 スライス電極
6 電圧印加部
10 距離調節機構
12 昇降装置(移動装置)
14 電圧計(電圧検出部)
16 制御部
100 シリコンインゴット(被加工物)

Claims (5)

  1. 被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工装置であって、
    前記被加工物を切断するためのスライス電極と、
    前記スライス電極が前記被加工物に対して対向するように配置されたときに前記スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこのスライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる電圧印加部と、
    前記被加工物の切断過程において前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差の時間平均値が一定となるように前記スライス電極と前記被加工物との間の距離を調節するための距離調節機構とを備え
    前記距離調節機構は、前記被加工物または前記スライス電極を前記被加工物の切断方向に沿って移動させる移動装置と、
    前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部によって検出された前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差に基づいて、その検出された電位差の時間平均値が一定となるように前記移動装置による前記被加工物または前記スライス電極の移動を制御する制御部とを含む、プラズマ加工装置。
  2. 被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工装置であって、
    所定方向に間隔をおいて配置され、前記被加工物を切断するための複数のスライス電極と、
    前記複数のスライス電極が前記被加工物に対して前記所定方向と直交する方向に対向するように配置されたときに前記各スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこの各スライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる電圧印加部と、
    前記被加工物の切断過程において前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記複数のスライス電極と前記被加工物との間の距離を調節するための距離調節機構とを備えた、プラズマ加工装置。
  3. 前記距離調節機構は、前記被加工物または前記複数のスライス電極を前記被加工物の切断方向に沿って移動させる移動装置と、
    前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差をそれぞれ検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部による電位差の検出結果に基づいて前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記移動装置による前記被加工物または前記複数のスライス電極の移動を制御する制御部とを含む、請求項に記載のプラズマ加工装置。
  4. 請求項1に記載のプラズマ加工装置を用いて被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工方法であって、
    前記スライス電極を前記被加工物に対して対向するように配置する工程と、
    前記電圧印加部から前記スライス電極に電圧を印加することにより、前記スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこのスライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる工程と、
    前記距離調節機構により前記被加工物の切断過程において前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差の時間平均値が一定となるように前記スライス電極と前記被加工物との間の距離を調節する工程とを備え
    前記スライス電極と前記被加工物との間の距離を調節する工程では、前記距離調節機構の前記制御部が、前記電圧検出部によって検出された前記スライス電極と前記被加工物との間の電位差に基づいて、その検出された電位差の時間平均値が一定となるように前記移動装置に前記被加工物または前記スライス電極を前記被加工物の切断方向に沿って移送させる、プラズマ加工方法。
  5. 請求項に記載のプラズマ加工装置を用いて被加工物をプラズマエッチングにより切断するプラズマ加工方法であって、
    前記複数のスライス電極を前記所定方向に間隔をおいて配置するとともに、前記複数のスライス電極を前記被加工物に対して前記所定方向と直交する方向に対向するように配置する工程と、
    前記電圧印加部から前記各スライス電極に電圧を印加することにより、前記各スライス電極と前記被加工物との間にプラズマが発生するようにこの各スライス電極と被加工物との間に電位差を生じさせる工程と、
    前記距離調節機構により前記被加工物の切断過程において前記各スライス電極と前記被加工物との間の電位差の平均値の時間平均値が一定となるように前記複数のスライス電極と前記被加工物との間の距離を調節する工程とを備えた、プラズマ加工方法。
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