JP4974259B1 - 歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】把持用柄部3と、植毛される植毛台5が設けられたヘッド部7と、ヘッド部7と把持用柄部3とを繋ぐ首部9とによって歯ブラシ本体11を形成し、前記植毛台5は平坦部13と先端に向かって植毛台の厚さが薄くなる傾斜部15とを有し、前記植毛台5に複数列に亘って植毛される毛束17a〜17gのうち少なくとも最先端列の毛束17aが傾斜部15に植毛されるとともに、最先端列の毛束17aの先端部が、前記ヘッド部7の先端位置より先に突出して位置するように傾斜して設けられることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
表面に複数の凹凸形状を有するフィラメント05aの植毛長さは、表面が平滑であるフィラメント05bの植毛長さよりも長くし、図8(a)のように植毛台03の先端部を段差状にする場合、(b)のように先端部に進むにつれて長くなるように植毛台03全体に坂状する場合、(c)のように先端領域の部分だけを坂状する場合、(d)のように湾曲しながら長くする場合について示されている。
歯が抜ける主な原因の一つに歯周病が挙げられるが、この歯周病と並んで歯が抜ける大きな原因の一つとして、6歳前後に生えてくる「6歳臼歯」と呼ばれる「下顎第1大臼歯」(この歯は大人の歯並びで見ると、下の奥歯の後ろから2番目(親知らずを除く)に位置している)の虫歯を原因とする喪失、および、12歳前後で生えてくる「12歳臼歯」と呼ばれる「下顎第2大臼歯」(下の奥歯の後ろから1番目(親知らずを除く)に位置している)の虫歯を原因とする喪失がある。
さらに、傾斜部によって先端の厚みが細くなっているため、ヘッド部7の口腔内の奥への挿入が容易となることも相俟ってブラシの毛束17の位置をより口腔内の奥に位置させることが容易となる。
このように、首部が植毛側に湾曲して形成されるため、ヘッド部を口腔内の奥まで入れる際に、口を大きく開けなくても、湾曲部によって、唇周囲の口輪肉への歯ブラシ本体の当りを逃げることができるため、適切な位置へのヘッド部の移動が容易になって、生え途中の大臼歯や大臼歯の遠心面に対するブラッシングが一層容易になる。
このように、傾斜部に植毛される毛束を含めて先端から2〜3列までの先端植毛群の密度がその他の、つまり本体植毛群より高いため、ブラッシングの際に先端側植毛群の毛束が座屈して折れ曲がり、清掃効果が得られないことを防止できる。毛束の先端部が先端側に傾斜している植毛形態であっても、確実に清掃効果が得られる。
このように、前記植毛される毛束の傾斜角度が順次変化し、さらに、長さも順次変化するため、複数列の毛束からなるブラシ全体として、毛束の傾斜角度の急変化および長さの急変化によって毛束間に大きな隙間が形成されることがないため、磨きもれがなく効率的な清掃ができる。
このように、傾斜角度が略ゼロで植毛台に対して直角方向の毛束に対しては、毛の長さが同一長さに形成されるため、前述の本体植毛群の毛先の歯面への接触が均一化して、均一な清掃効果が得られる。
このように、把持用柄部の首部側に長手方向に沿って把持する位置の目安となる目盛が設けられるため、歯ブラシの使用者が把持用柄部を握る位置を覚えることができるとともに、握る位置を変える際の目安とすることができる。
このように、目盛が一定間隔で把持用柄部の表面に凹または凸形状に形成されて目印〜なるため、指の感触で位置を確認できるため握り位置の変更を容易に行うことができる。
図1は、本発明の歯ブラシの第1実施形態を示し、(a)は歯ブラシの全体側面図であり、(b)は(a)の植毛台近傍の拡大説明図である。
歯ブラシ1は、図1(a)に示すように、把持用柄部3と、植毛される植毛台5が設けられたヘッド部7と、ヘッド部7と把持用柄部3とを繋ぐ首部9とによって形成される歯ブラシ本体11を備えている。この歯ブラシ本体11は、例えばポリプロピレンやABS等の合成樹脂からなり、所定の形状に一体成形される。
本実施形態においては、1列目(最先端列)は2束、2〜7列目までは3束並んで植設されている。また、1〜3列目までの毛束17a、17b、17cによって先端植毛群19を形成し、残りの4列目〜7列目までの毛束17d、17e、17fによって本体植毛群21を形成している。
そして、先端植毛群19の毛束17a、17b、17cの配列間隔は、本体植毛群21の配列間隔より短く、植毛密度が高くなるように植設されている。なお、先端植毛群19は1、2列目だけであってもよい。
従って、毛束17は、傾斜部15の傾斜面に対して略直角方向に植設されるため、1列目の毛束17aの向きは、先端方向に向かって垂直から20〜30°傾斜している。そして、その1列目の毛束17aの毛先(先端部)は、ヘッド部7の先端位置より先に突出して位置するように傾斜して設けられている。すなわち、図1(a)で示す距離αだけ先に突出した状態に位置される。
さらに、傾斜部によって先端の厚みが細くなっているため、ヘッド部7の口腔内の奥への挿入が容易となることも相俟ってブラシの毛束17の位置をより口腔内の奥に位置させることが容易となる。
この湾曲形状Aは、首部9を毛束17が植毛されている側に凸状に湾曲するものである。すなわち、ヘッド部7と把持用柄部3とは略直線状に形成されており、そのヘッド部7と把持用柄部3を繋ぐ首部9の形状について、前記直線状の位置より植毛側に凸状に湾曲される。
この湾曲形状Aは、ヘッド部7と把持用柄部3との厚さtと略同一厚さによって形成され、さらに湾曲形状Aは、例えば円弧形状に形成される。
さらに、図2のように平面視図においては、首部9の幅Wは、ヘッド部7と把持用柄部3の幅より細く形成されている。
その結果、ヘッド部7を口腔内の奥まで入れる際に、口を大きく開けなくても、首部9の湾曲形状Aによって、唇周囲の口輪筋への歯ブラシ本体の当りを逃げることができ、また、ヘッド部7が頬に当たったとしても軽い力でヘッド部7が逃げるように変形するため、適切な位置へのヘッド部7の移動が容易になって、生え途中の大臼歯に対する適切なブラッシングが一層容易になる。
図4は歯ブラシ1の使用状態を示す説明図であり、奥歯(大臼歯)の上面視図であり、歯ブラシ1の毛束17a〜17gが、下顎の第1大臼歯30および下顎の第2大臼歯32の頬側面に当たって清掃している状態を示している。このとき首部9の湾曲形状Aによって、唇周囲の口輪筋34への歯ブラシ本体11の当りを逃げることができる。
図5(a)においては、植毛台5の1列目の毛束17a、2列目の毛束17bは傾斜し、さらに、1列目においてはヘッド部7の先端から突出した位置に毛先が位置されるように形成されるため、ヘッド部7が口腔内で奥に入り難い場合であっても、その1列目の毛束17aが、さらに2列目の毛束17bも含めてそれら毛先が第2大臼歯32の上歯面、さらに遠心面に接触しその部分の清掃が行われる状態を示している。
これら図5(a)、(b)に示すような歯ブラシ1の使用によって、生え途中および生えた後の第2大臼歯32、32aに付着した食べカスや歯垢の除去効果が向上される。
次に、図3を参照して、第2実施形態について説明する。
植毛台5に植毛された毛束17c〜17gの3列目〜7列目の高さ(長さ)が同一であり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
1列目の毛束17aの長さが最も長く、次に2列目、3列目と順に毛束17の長さが短くなり3列目〜7列目の毛束17c〜17gが同一長さに設定され、植毛台5の平坦部13に直角方向に植設されている。そして、各毛束17a〜17gの先端は、ラインL2のように折れ曲がり線のように形成されている。
従って、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、第2実施形態においては、傾斜角度が略ゼロの植毛台5に対して略直角方向の毛束17c〜17gに対しては、毛の長さが同一長さに形成されるため、前述の本体植毛群21の毛先の歯面への接触が均一化して、均一な清掃効果が得られる。
次に、図6、7を参照して第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、把持用柄部3の首部9側に、把持用柄部3の側面に把持用柄部3の長手方向に沿って一定間隔(例えば3〜10mm毎)の目盛23が設けられている。目盛23は一定間隔の目印Pと、目安となる番号とが付記されている。目印Pは表面に記載されていても、表面に凹状に刻設または凸状に突設されていてもよい。
このように上面、または上面と側面に凹凸に形成すると、使用者の指への凹凸接触が確実になり位置確認が確実になる。
従って、このような握り位置の変更を目盛23によって、左側を磨く場合に右側の握り位置より1目盛または2目盛長く持つようにすることで、容易に萌出時期の第1大臼歯に対するブラッシングを効果的に行うことができるようになる。
3 把持用柄部
5 植毛台
7 ヘッド部
9 首部
11 歯ブラシ本体
13 平坦部
15 傾斜部
17(17a〜17g) 毛束
19 先端植毛群
21 本体植毛群
23 目盛
A 湾曲形状
θ 傾斜角度
α 距離
P 目印
Claims (7)
- 把持用柄部と、植毛される植毛台が設けられたヘッド部と、ヘッド部と把持用柄部とを繋ぐ首部とによって歯ブラシ本体を形成し、
前記植毛台は平坦部と先端に向かって植毛台の厚さが薄くなる傾斜部とを有し、前記植毛台に複数列に亘って植毛される毛束のうち少なくとも最先端列の毛束が前記傾斜部に植毛されるとともに、該最先端列の毛束の先端部が、前記ヘッド部の先端位置より突出して位置するように傾斜して設けられることを特徴とする歯ブラシ。 - 前記ヘッド部と前記把持用柄部とは略直線状に形成されると共に、前記首部は前記直線状の位置より植毛側に凸状に湾曲して形成されることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記傾斜部に植毛される毛束を含めて植毛台の先端から2〜3列までの先端植毛群はその他の本体植毛群よりも毛束の植毛密度が高く設けられることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記植毛される毛束の傾斜角度は植毛台の先端に向かうに従って、順次大きくなるように傾斜すると共に、毛束の長さは傾斜角度の増大に従って順次長くなることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記傾斜角度が植毛台に対して直角方向の毛束の長さは同一長さに形成されることを特徴とする請求項4記載の歯ブラシ。
- 前記把持用柄部の前記首部側に把持用柄部の長手方向に沿って把持する位置の目安となる目盛が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の歯ブラシ。
- 前記目盛は一定間隔の目印からなり、該目印が前記把持用柄部の表面に凹または凸形状に形成されていることを特徴とする請求項6記載の歯ブラシ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016175213A1 (ja) * | 2015-04-27 | 2016-11-03 | 合同会社EverRings | 歯ブラシ |
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- 2012-01-19 JP JP2012008625A patent/JP4974259B1/ja active Active
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JP2012213601A (ja) | 2012-11-08 |
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