JP4973403B2 - シールキャップ用抜止具 - Google Patents

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Description

この発明は、圧縮機が備える吸入孔や吐出孔を封栓したシールキャップが外れないようにするためのシールキャップ用抜止具に関する。
車両空調用の圧縮機の場合、工場において圧縮機が生産された後、潤滑油を圧縮機内部に封入する。
圧縮機のハウジングにおいて、外部配管と接続される接続部には、吸入孔や吐出孔が形成されている。
潤滑油封入後では、吸入孔や吐出孔にはゴム製のシールキャップが圧入され、吸入孔や吐出孔はシールキャップにより封栓される。
シールキャップにより内部が密閉された圧縮機は、吸入孔や吐出孔にシールキャップの付けた状態で車両に組み付けられ、車両の動力により圧縮機を試験的に駆動する場合がある。
吸入孔や吐出孔にシールキャップを付けた状態の圧縮機を駆動すると、駆動により圧縮機内部の圧力が上昇する。
圧縮機内部の圧力の上昇は、吸入孔や吐出孔から抜け出す方向の力をシールキャップに付与し、この力が大きくなるとシールキャップが吸入孔や吐出孔から抜け出てしまうこともある。
そこで、従来では、吸入孔や吐出孔からのシールキャップの抜け止めを図る技術が提案されており、例えば、特許文献1に開示されたシールキャップが知られている。
このシールキャップでは、開口に圧入される弾性挿入部と、この挿入部の一端部に固定される鍔部とが備えられ、弾性挿入部の一端部の外周面にくびれ部が設けられている。
このシールキャップは開口に対して挿入しやすく抜け難いとしている。
また、特許文献2には、シールキャップと別に設けた押え具を用いてシールキャップの抜け止めを図る技術が開示されている。
この技術では、シールキャップを押える押え具は、ボルトを介して圧縮機のハウジングに固定されている。
特開平9−250479号公報(第1〜3頁、図1) 特開2006−336516号公報(第1〜3頁、図1)
しかしながら、特許文献1に開示されたシールキャップはゴム等の弾性材料で形成されており、この種の材料は熱を受けて温度上昇すると硬さが変わることから、シールキャップの形状を最適化しても、温度変化を受ける場合では吸入孔や吐出孔に対してシールキャップを挿入しやすく抜け難くすることの維持が困難となる。
一方、特許文献2に開示された技術では、シールキャップを押える押え具がボルトを介して固定されることから、シールキャップの吸入孔や吐出孔に対する着脱に際し、その都度、ボルトを締めたり緩めたりする作業が必要になり、例えば、作業が繁雑さから手間や時間がかかるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、シールキャップの抜け防止力の向上と取り付け、取り外し作業の容易性という相反する機能を個別に追求し、同時に得ることができるシールキャップ用抜止具を提供にある。
上記課題を達成するため、本発明は、圧縮機のハウジングに形成された吸入孔又は吐出孔を封栓するシールキャップの抜け止めを図るシールキャップ用抜止具であって、前記シールキャップ用抜止具は、板状の連結部と、折り曲げにより前記連結部の両端に形成されて相対する一対の挟圧部と、取手部とを、有し、前記連結部と一対の前記挟圧部は、前記ハウジングの介在を許容する空間部を形成し、前記取手部は、前記挟圧部の先端に折り曲げにより形成され、前記取手部の少なくとも一部は、前記シールキャップの表面を越えた抜け方向へ延在され、一対の前記挟圧部は弾性力により前記ハウジングを挟圧し、前記挟圧部又は前記連結部が前記シールキャップに当接して前記シールキャップの抜け止めを規制することを特徴とする。
本発明によれば、シールキャップ用抜止具は弾性力を有しており、シールキャップ用抜止具は弾性力を効かせた挟圧部の挟圧によりハウジングに保持される。
このとき、シールキャップ用抜止具の連結部又は挟圧部がシールキャップと当接し、シールキャップの吸入孔又は吐出孔からの抜け出す方向への移動を規制する。
挟圧部がハウジングを挟圧する力は、シールキャップを吸入孔又は吐出孔からの抜け出す方向へ移動させる力に勝っていればよい。
シールキャップ用抜止具が弾性力によりハウジングに保持されるから、シールキャップ用抜止具のハウジングへの着脱は、ボルトを用いて着脱する場合と比較して容易である。
また、シールキャップ用抜止具をハウジングからの取り外す際には、取手を掴むことでシールキャップ用抜止具の着脱が容易となる。
また、挟圧部の先端に折り曲げにより形成された取手部は、シールキャップの表面を越えた抜け方向に延在されるため、取手部が掴み易い位置に存在することになる。
従って、ハウジングに対するシールキャップ用抜止具の着脱がさらに行ない易くなる。
特に、シールキャップ用抜止具をハウジングから取り外す場合、取手部を操作すれば、弾性力に基づきハウジングを挟圧する挟圧部に対し、挟圧解除する方向へ力を与えることができ、シールキャップ用抜止具の取り外しがさらに容易となる。
なお、シールキャップの表面を越えた抜け方向とは、吸入孔又は吐出孔を封栓した状態のシールキャップにおいて、吸入孔又は吐出孔と反対方向となるシールキャップの表面側である。
また、挟圧部の先端に折り曲げにより形成される取手部であることから、取手部と挟圧部が一体形成され、取手部を設けても部品点数が増えることがない。
また、本発明では、上記のシールキャップ用抜止具において、前記挟圧部は、折り曲げ側の基端と、前記ハウジングを案内するガイド面が形成される先端とを有し、前記ガイド面は、前記空間部を臨み、前記基端側から先端側へ向かうに従って空間部から離れる面により形成されてもよい。
この場合、シールキャップ用抜止具をハウジングに保持させる際、ハウジングはガイド面により案内される。
ガイド面は、挟圧部の基端側から先端側へ向かうに従って空間部から離れる面により形成されているので、ガイド面に案内されるハウジングは挟圧部の間に入り込み易くなる。
つまり、シールキャップ用抜止具をハウジングに保持させる作業がさらに行ない易くなる。
本発明によれば、シールキャップの抜け防止力の向上と取り付け、取り外し作業の容易性という相反する機能を個別に追求し、同時に得ることができるシールキャップ用抜止具を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態のシールキャップ用抜止具について図1〜図3に基づき説明する。本実施形態は車両用空調装置の一部を構成する圧縮機における吸入孔及び吐出孔を封栓するシールキャップに適用されるシールキャップ用抜止具を示す。
図1は、第1の実施形態に係るシールキャップ用抜止具、シールキャップ及び接続部を示す斜視図であり、図2はシールキャップ用抜止具の着脱を説明する断面側面図であり、図3はシールキャップ用抜止具の取付状態を示す斜視図である。
図1に示すように、圧縮機10のハウジング11は、外部配管と接続される接続部12を備えている。
接続部12はハウジング11から突出して形成されており、接続部12には平坦な接続端面12aが形成されている。
接続部12の側面は接続端面12aとほぼ直角な側壁12bにより形成されている。
接続端面12aには吸入孔13及び吐出孔14が形成されている。
吸入孔13は圧縮すべき低圧の冷媒を外部から圧縮機10内へ導入するための孔であり、吐出孔14は圧縮機10により圧縮された高圧の冷媒を外部へ吐出するための孔である。
吸入孔13及び吐出孔14の断面は円形となっており、吸入孔13の径は吐出孔14の径よりも大きく設定されている。
接続端面12aには吸入孔13及び吐出孔14のほかに複数のボルト孔15が形成されている。
ボルト孔15は、接続部12と接続される外部配管を固定するためのボルト(図示せず)を螺入する孔である。
吸入孔13はシールキャップ16の圧入により封栓され、吐出孔14は別のシールキャップ17の圧入により封栓される。
両シールキャップ16、17は弾性を有するゴム系材料により形成されており、この実施形態では耐熱性を有するゴム系材料としている。
吸入孔用のシールキャップ16は、吸入孔13に挿入される挿入部16aと、挿入部16aの端部に形成されている鍔部16bと、鍔部16bの縁部において挿入部16aの突出方向とは反対方向に延設された杆体部16cとを有する。
挿入部16aは円柱状の形態を呈しており、挿入部16aの径は吸入孔13の径よりも大きく設定され、吸入孔13に対する所定の締め代を有している。
鍔部16bの下面は吸入孔13の周囲の接続端面12aと当接する当接面を形成し、当接面は接続端面12aのほぼ半分と当接する。
鍔部16bの上面は平坦面を形成しており、杆体部16cは平坦面の縁部から上方へ向かうように形成されている。
杆体部16cは作業者がシールキャップ16を吸入孔13に着脱する際に、シールキャップ16を掴み易くするための要素である。
挿入部16aが圧入により吸入孔13に挿入されると、吸入孔13側から所定以上の力が挿入部16aに作用しない限り、吸入孔13から挿入部16aが抜けることはない。
吐出孔用のシールキャップ17は、吸入孔用のシールキャップ16と同様に、吐出孔14に対して所定の締め代を持つ挿入部17aと、接続端面12aの一部を覆う鍔部17bと、鍔部17bの縁部から挿入部17aとは反対方向へ突出する杆体部17cとを有する。
次に、シールキャップ用抜止具18について説明する。
シールキャップ用抜止具18は、吸入孔13又は吐出孔14を圧入により封栓するシールキャップ16、17の抜け止めを図るためのものである。
この実施形態に係るシールキャップ用抜止具18は、吸入孔13及び吐出孔14におけるシールキャップ16、17の抜け止めを同時に図ることができる構成を有する。
シールキャップ用抜止具18は、金属板を打ち抜きして、折り曲げ加工を施すことにより得られるものである。
シールキャップ用抜止具18は、板状の連結部22と、折り曲げにより連結部22の両端に形成されて相対する一対の挟圧部20、21を有する。
連結部22は、挟圧部20、21の基端間を連結する部位である。
シールキャップ用抜止具18を形成する金属板は弾性力を有しており、この弾性力により、一対の挟圧部20、21の間隔を所定の距離まで拡開しても一対の挟圧部20、21は復元可能である。
シールキャップ用抜止具18が圧縮機10に装着されない状態では、挟圧部20、21の間隔は装着先の接続部12の幅よりも小さくなる。
連結部22には両側へ向けて張り出された張出部23、24が形成されている。
一対の挟圧部20、21および連結部22は、ハウジング11の一部である接続部12の介在を許容する空間部Sを形成する
一方の挟圧部20は、折り曲げ側の基端と、ハウジング11を案内するガイド面25が形成される先端とを有する。
ガイド面25は、挟圧部20の先端付近において空間部Sを臨み、基端側から先端側へ向かうに従って空間部Sから離れる面により形成されている。
他方の挟圧部21の先端付近にもガイド面26が形成されている。
挟圧部21の先端はさらに折り返され、挟圧部21の先端から取手部27が延設されている。
取手部27は挟圧部21の先端から折り返しにより向きを変え、挟圧部21に沿って延在し、連結部22を越えてさらに延在されている。
この実施形態では、取手部27が接続部12の側壁12b側から連結部22を越えてさらに延在されるが、換言すると、取手部27がシールキャップ16、17の表面を越えた抜け方向へ延在されている。
このため、取手部27はシールキャップ用抜止具18がハウジング11に装着された状態では挟圧部20、21の間隙を広げる方向へ操作できるものとなっている。
シールキャップ16、17の表面を越えた抜け方向とは、吸入孔13又は吐出孔14を封栓した状態のシールキャップ16、17において、吸入孔13又は吐出孔14と反対方向となるシールキャップ16、17の表面側の方向であり、この実施形態ではシールキャップ16、17の表面よりも上方を指す。
ガイド面26は、挟圧部20の先端付近において空間部Sを臨み、基端側から先端側へ向かうに従って空間部Sから離れる面により形成されている。
取手部27の先端付近は外側へ傾斜している。
取手部27は作業者がシールキャップ用抜止具18を着脱する際に、シールキャップ用抜止具18を掴み易くするための要素である。
シールキャップ用抜止具18は金属板の打ち抜きと折り曲げ加工により得られることから、挟圧部20、21と、連結部22と、張出部23、24と、取手部27とは互いに一体的に形成されている。
次に、シールキャップ用抜止具18を圧縮機10に取り付ける場合について図2及び図3に基づき説明する。
なお、図2では吐出孔14に装着されたシールキャップ17が示され、吸入孔13のシールキャップ16は図示されない。
工場で生産された圧縮機10の接続部12における吸入孔13と吐出孔14は、シールキャップ16、17が圧入されて封栓される。
取り付け前の状態のシールキャップ用抜止具18(図2において二点鎖線により図示)では、一対の挟圧部20、21の間隔が取り付け先である接続部12の幅よりも狭くなっている。
図2に示すように、シールキャップ16、17の上方から被せるようにしてシールキャップ用抜止具18を接続部12に押し込む。
このとき、シールキャップ用抜止具18が押し込まれることにより、両ガイド面25、26の間に接続部12が案内されて入り込む。
接続部12が両ガイド面25、26の間に入り込むことにより、一対の挟圧部20、21は外側へ間隔を広げられる。
シールキャップ用抜止具18は、図3に示すように、張出部23、24および連結部22の内側面がシールキャップ17の鍔部17b上面に当接するまで押し込まれる。
この実施形態では、図3に示すように、シールキャップ用抜止具18が接続部12に取り付けられたとき、吸入孔13のシールキャップ16と吐出孔14のシールキャップ17の間付近を連結部22が横断する位置にある。
連結部22から側方へ向けて張り出している張出部23、24はシールキャップ16、17と当接しており、一つのシールキャップ用抜止具18が複数のシールキャップ16、17の抜け止めを図っている。
挟圧部20、21の先端は側壁12bに当接し、挟圧部20、21の間隔が拡開されることによる板ばねの力が挟圧部20、21を通じて側壁12bに対して作用する。
つまり、一対の挟圧部20、21の間隙を狭くしようとする板ばねの力は、挟圧部20、21が側壁12bを挟圧する力である。
挟圧部20、21の接続部12に対する挟圧は、挟圧部20、21と側壁12bとの当接部位に摩擦力を発生させる。
この摩擦力はシールキャップ16、17が抜け出すことを妨げ、シールキャップ16、17による封栓を維持する。
特に、この摩擦力は、圧縮機10において冷媒を入れず、シールキャップ16、17を取り付けた状態で車両のエンジンにより駆動しても、シールキャップ16の抜け止めを維持することができる程度の摩擦力である。
このように、ばね力に基づく挟圧部20、21の挟圧力は、シールキャップ16、17を吸入孔13又は吐出孔14からの抜け出す方向へ移動させる力に勝る摩擦力を挟圧部20、21と側壁12bとの当接部位に発生することができればよい。
次に、シールキャップ用抜止具18を圧縮機10から取り外す場合について説明する。
シールキャップ用抜止具18を取り外す場合、取手部27を掴み、挟圧部20、21の間隙を広げるようにして上方へ引き上げる。
挟圧部20、21の間隙を広げるようにして取手部27を操作すると、弾性力に基づきハウジング11を挟圧する挟圧部20、21に対し、挟圧解除する方向へ力が与えられる。
シールキャップ用抜止具18が引き上げられて、挟圧部20、21による接続部12の挟圧が解除された時点で、挟圧部20、21の間隔は狭くなる。
シールキャップ用抜止具18が接続部12から取り外されたことにより、シールキャップ16、17は取り外し可能な状態となる。
この実施形態に係るシールキャップ用抜止具18は以下の効果を奏する。
(1)シールキャップ用抜止具18が挟圧部20、21による挟圧により接続部12に保持されるとき、シールキャップ用抜止具18の張出部23、24及び連結部22がシールキャップ16、17と当接し、挟圧部20、21の挟圧力は、シールキャップ16、17を吸入孔13又は吐出孔14からの抜け出す方向へ移動させる力に勝る摩擦力を挟圧部20、21と側壁12bとの当接部位に発生させるから、シールキャップ16、17の吸入孔13又は吐出孔14からの抜け出す方向への移動を規制することができる。
(2)板ばね機能に基づいて挟圧部20、21と側壁12bとの当接部位に発生する摩擦力により、シールキャップ用抜止具18が接続部12に保持されるから、シールキャップ用抜止具18のハウジング11への着脱の作業は、ボルトを用いて着脱する作業と比較して容易である。
(3)シールキャップ用抜止具18をハウジング11に保持させる際、ガイド面25、26により接続部12が相対的に空間部Sに案内されるが、ガイド面25、26は基端側から先端側へ向かうに従って空間部Sから離れる面により形成されているので、ガイド面25、26に案内されるハウジング11は挟圧部20、21の間に入り込み易くなる。つまり、ガイド面25、26を備えていることから、シールキャップ用抜止具18を圧縮機10に保持させ易い。
(4)シールキャップ用抜止具18が取手部27を有することから、シールキャップ用抜止具18をハウジング11からの取り外す際には、取手部27を掴むことで取手部27がない場合と比べてシールキャップ用抜止具18の取り外しが容易となる。
(5)連結部22から側方へ張り出された張出部23、24が形成されていることから、張出部23、24はシールキャップ16、17と当接し、一つのシールキャップ用抜止具18により複数のシールキャップ16、17の抜け止めを図ることができる。
(6)シールキャップ用抜止具18は金属板の打ち抜きと折曲により形成されるから、シールキャップ用抜止具18を単一部材で構成することができる。このため、最小の部品点数であって製作費用が安価なシールキャップ用抜止具18を提供することができる。
(7)挟圧部21の先端に折り曲げにより形成された取手部27は、シールキャップ16、17の表面を越えた抜け方向に延在されるため、取手部27が掴み易い位置に存在することになる。従って、ハウジング11に対するシールキャップ用抜止具18の着脱がさらに行ない易くなる。特に、シールキャップ用抜止具18をハウジング11から取り外す場合、取手部27を操作すれば、弾性力に基づきハウジング11を挟圧する挟圧部20、21に対し、挟圧解除する方向へ力を与えることができ、シールキャップ用抜止具18の取り外しがさらに容易となる。
(8)挟圧部21の先端に折り曲げにより形成される取手部27であることから、取手部27と挟圧部21が一体形成され、取手部27を設けてもシールキャップ用抜止具18の部品点数が増えることがない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るシールキャップ用抜止具について図4及び図5に基づき説明する。
図4は第2の実施形態に係るシールキャップ用抜止具の使用状態を示す側面図であり、図5は第2の実施形態に係るシールキャップ用抜止具の使用状態を示す斜視図である。
この実施形態の圧縮機は、吸入孔(図示せず)と吐出孔34がハウジング31において互いに離れた位置に設けられた例である。
図4に示すハウジング31における接続部32の接続端面32aには吐出孔34が形成されている。
接続部32の一方を臨む側壁は、側方へ突出する上部側壁32bと、上部側壁32bよりも吐出孔34寄りに形成されている下部側壁32cを有し、上部側壁32bと下部側壁32cとの間には下方を臨む天井壁32dが形成されている。
吐出孔34を封栓するシールキャップ37は、吐出孔34に挿入される挿入部37aと、接続端面32aと当接する鍔部37bと、鍔部37bの縁部から挿入部37aの突出方向と反対方向へ向けて延在され杆体部37cとを有する。
シールキャップ37はゴム系材料により形成され、挿入部37a、鍔部37b及び杆体部37cは、第1の実施形態に係るシールキャップ17の挿入部17a、鍔部17b及び杆体部17cとほぼ同じ機能を持つ。
シールキャップ用抜止具38は、シールキャップ37の吐出孔34からの抜け止めを図るためのものである。
シールキャップ用抜止具38は金属板の打ち抜きと折り曲げ加工により形成され、2つの挟圧部40、41と、連結部42と、張出部43、44と、ガイド面45、46と、取手部47とを有する。
一方の挟圧部は、接続部32の天井壁32dに当接する短形挟圧部40であり、他方の挟圧部はシールキャップ37の上面に当接する長形挟圧部41である。
短形挟圧部40は長形挟圧部41と比較して寸法が短く設定されているが、短形挟圧部40と長形挟圧部41とは相対している。

短形挟圧部40は、折り曲げ側の基端と、ハウジング31を案内するガイド面45が形成される先端とを有する。
ガイド面45は、空間部Sを臨み、基端側から先端側へ向かうに従って空間部Sから離れる面により形成されている。
長形挟圧部41は十分な長さを持ち、シールキャップ用抜止具38が接続部32に取り付けられた状態では、シールキャップ37の上面において吐出孔34の位置に対応する範囲を含み当接する。
長形挟圧部41の両側には側方へ延在する張出部43、44が形成され、張出部43、44はシールキャップ37の上面に当接する。
長形挟圧部41の端部側はほぼ直角に折曲され、長形挟圧部41から折曲されて延在する部位は取手部47となっている。
この実施形態では、取手部47が長形挟圧部41の端部側はほぼ直角に折曲されていることから、取手部47の全部が、シールキャップ37の表面を越えた抜け方向へ延在されている。
このため、取手部47はシールキャップ用抜止具18がハウジング31に装着された状態では両挟圧部40、41の間隙を広げる方向へ操作できるものとなっている。
シールキャップ37の表面を越えた抜け方向とは、吐出孔34を封栓した状態のシールキャップ37において、吐出孔34と反対方向となるシールキャップ37の表面側の方向であり、この実施形態ではシールキャップ37の表面よりも上方を指す。
取手部47は作業者がシールキャップ用抜止具38を着脱する際に、シールキャップ用抜止具38を掴み易くするための要素である。
長形挟圧部41と取手部47は折曲により互いにほぼ直角の関係にある。
長形挟圧部41は、折り曲げ側の基端と、ハウジング31を案内するガイド面46が形成される先端とを有する。
ガイド面46は、空間部Sを臨み、基端側から先端側へ向かうに従って空間部Sから離れる面により形成されている。
短形挟圧部40、長形挟圧部41及び連結部42により空間部Sが形成されている。
シールキャップ用抜止具38を接続部32に取り付ける場合、上部側壁32bを有する接続部32の一部が長形挟圧部41及び短形挟圧部40の間に入り込むように、シールキャップ用抜止具38を接続部32の側方から装着する。
側方からシールキャップ用抜止具38を接続部32に臨ませて押し込むと、ガイド面45、46の案内により上部側壁32bを有する接続部32の一部が相対的に空間部Sに入り込む。
上部側壁32bを有する接続部32の一部が空間部Sに入り込んだ時点で、シールキャップ用抜止具38の接続部32への取り付けは完了状態にある。
シールキャップ用抜止具38が完了した状態では、シールキャップ用抜止具38が有する弾性力により、長形挟圧部41はシールキャップ37の上面を押圧し、短形挟圧部40は接続部32の天井壁32dを押圧する。
長形挟圧部41がシールキャップ37を直接押圧することによりシールキャップ37の抜け止めを図っている。
つまり、ばねの力はシールキャップ37が抜けない方向への付勢力として、シールキャップ37に直接作用する。
シールキャップ用抜止具38が有する弾性力は、シールキャップ37を吐出孔34からの抜け出す方向へ移動させる力に勝る力に設定すればよい。
シールキャップ用抜止具38を接続部32から取り外す場合は、シールキャップ用抜止具38が側方へ抜けるように取手部47を掴んで引っ張ればよい。
この実施形態では、ばねの力をシールキャップ37が抜けない方向への付勢力としている
この実施形態に係るシールキャップ用抜止具38は以下の効果を奏する。
シールキャップ用抜止具38の弾性力を用い、長形挟圧部41がシールキャップ37を直接押圧することができる。
なお、上記の第1、第2の実施形態に係るシールキャップ用抜止具は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 第1、第2の実施形態では、各挟圧部にガイド面を夫々設けるようにしたが、ガイド面は一方の挟圧部にのみ設けるようにしてもよい。この場合、ガイド面形成のための折曲作業を削減することができる。
○ 第1、第2の実施形態では、シールキャップ用抜止具は一対の挟圧部ということから2つの挟圧部を有したが、挟圧部は3個以上であってもよく、シールキャップ用抜止具において少なくとも一対の挟圧部が存在すればよい。
○ 第1、第2の実施形態では、接続部の接続端面が上方を臨む上面となるように形成されているが、接続部の位置や接続端面の向きは特に限定されず、圧縮機の形式や種類に応じて自由に設定することができる。
○ 第1の実施形態では、シールキャップが吸入孔用と吐出孔用と夫々別体により形成されているが、吸入孔用のシールキャップと吐出孔用のシールキャップを一体形成してもよく、この場合でも同じシールキャップ用抜止具を用いることができる。
○ 第1、第2の実施形態では挟圧部から延在される取手部を形成するようにしたが、取手部が設けられる位置は特に限定されない。取手部は掴み易い位置に存在すれば好ましく、例えば、連結部の中間部、あるいは張出部における張り出し側の端部付近に取手部を設ければ、第1、第2の実施形態における取手部と同様に、シールキャップ用抜止具の着脱が容易となる。また、取手部の数も特に限定されず複数個の取手部を設けてもよい。
第1の実施形態に係るシールキャップ用抜止具、シールキャップ及び接続部を示す斜視図である。 シールキャップ用抜止具の着脱を説明する断面側面図である。 シールキャップ用抜止具の取付状態を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るシールキャップ用抜止具の使用状態を示す断面側面図である。 第2の実施形態に係るシールキャップ用抜止具の使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 圧縮機
11 ハウジング
12、32 接続部
12b 側壁
13 吸入孔
14、34 吐出孔
16 シールキャップ(吸入孔用)
17、37 シールキャップ(吐出孔用)
18、38 シールキャップ用抜止具
20、21 挟圧部
22、42 連結部
23、24、43、44 張出部
25、26、45、46 ガイド面
27、47 取手部
32b 上部側壁
32c 下部側壁
32d 天井壁
40 短形挟圧部
41 長形挟圧部
S 空間部

Claims (2)

  1. 圧縮機のハウジングに形成された吸入孔又は吐出孔を封栓するシールキャップの抜け止めを図るシールキャップ用抜止具であって、
    前記シールキャップ用抜止具は、板状の連結部と、折り曲げにより前記連結部の両端に形成されて相対する一対の挟圧部と、取手部とを、有し、
    前記連結部と一対の前記挟圧部は、前記ハウジングの介在を許容する空間部を形成し、
    前記取手部は、前記挟圧部の先端に折り曲げにより形成され、前記取手部の少なくとも一部は、前記シールキャップの表面を越えた抜け方向へ延在され、
    一対の前記挟圧部は弾性力により前記ハウジングを挟圧し、
    前記挟圧部又は前記連結部が前記シールキャップに当接して前記シールキャップの抜け止めを規制することを特徴とするシールキャップ用抜止具。
  2. 前記挟圧部は、折り曲げ側の基端と、前記ハウジングを案内するガイド面が形成される先端とを有し、
    前記ガイド面は、前記空間部を臨み、前記基端側から先端側へ向かうに従って空間部から離れる面により形成されていることを特徴とする請求項1記載のシールキャップ用抜止具。
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