JP4972796B2 - 制震装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地震等による構造物の振動を減衰させる制震装置に係り、特にコイルスプリングの撓みによる拘束力を利用した制震装置に関する。
地震等の振動を減衰させるのに従来からさまざまな制震原理を利用した制震装置、例えば制震ゴムを使用するもの、オイルダンパを使用するもの、高力ボルトを使用するものなどが、提案されている。これらのうち、制震ゴムを使用する制震装置として、例えば躯体の柱間に取り付けられて壁面を形成する制震パネルがある(例えば、特許文献1参照)。
この制震パネルは、柱とともに躯体の開口部を構成する上下の梁と対向するパネル本体の上下の辺のうちのいずれか一方の辺に制震ゴムを装着し、いずれか他方の辺には梁との間に位置してパネル本体の左右方向の移動を規制しかつ柱および梁を含む面内における回動を許容する支持機構を設けたものである。また、梁との間に支持機構を位置させてパネル本体を開口部に回動可能な余裕をもって嵌め込んだ状態において、梁との間で制震ゴムを挟み込むという構成である。
また、制震装置を構成する従来の前記オイルダンパは、柱や梁に対し固定部(ブラケット)を介してシリンダ端およびピストンロッド端を回動自在に取り付けたものからなる。このオイルダンパでは、ピストンロッドを介して伝えられる振動エネルギによってピストンが移動する際に、ピストンに形成されたオリフィスに高粘度流体を通過させている。この高粘度流体がオリフィスを通過する際に、振動エネルギが流体摩擦エネルギとして消耗されることで、建物に作用する振動を減衰させるという構成である(例えば、特許文献2参照)。
また、高力ボルトを使用する従来の前記制震装置として、建物における高力ボルト接合部を摩擦ダンパとして機能させるものがある。この制震装置では、特に高力ボルトで接合する部分にあって、構造体の変形や摩擦部分に摩耗が生じても略一定した摩擦減衰力を長期に亘って発生できるように、ワッシャと摩擦板との間に皿ばねを介在させる構成としてある(例えば、特許文献3参照)。
特開2002‐276732号公報 特開2005‐232955号公報 特許第019511号公報
しかしながら、制震パネルを持った従来の制震装置では、制震パネルに制震ゴムを用いているために、高い弾性を有するものの、一般に剛性が低いため十分な制震作用が得られないほか、構成が複雑でコストが高いという不都合があった。
また、オイルダンパを持つ従来の制震装置では、筒状のシリンダと、このシリンダの内側に設けられるピストンとを高耐圧仕様とする必要があるほか、構成が複雑で高価になる。またあ、高粘性液体が温度特性を持つため、使用環境の温度に対して制震特性が不安定になるという問題がった。
さらに、高力ボルトを使用した従来の制震装置では、大きな摩擦制動力を発生させるためには取り付け部の工事が大掛かりとなってしまうという問題があった。
本発明は前記のような従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、建物等の制震対象物に対する取り付け工事や補強工事が大掛かりとならずに、シンプルかつ安価な構成で十分に高い制震効果を得ることができる制震装置を提供することにある。
前記目的達成のために、本発明の請求項1に係る制震装置は、シリンダと、
該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度で第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリングがそれぞれ逆巻きに巻かれており、
第1のコイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、第2のコイルスプリングの一端は前記第2ベアリングの傾斜座面に支持され、
地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、第2のコイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、第1のコイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする。
前記構成により、ロッドは第1のベアリングおよび第2のベアリングに支持されてシリンダ内に出入自在に、つまり圧縮方向および引っ張り方向に移動可能であるが、この移動の際、一対のコイルスプリングとの間に摩擦を発生しており、ロッドの前記移動に対して拘束力を発生する。この場合に、第1のコイルスプリングの端部は、第1のベアリング端の垂直な座面または緩やかな傾斜座面に支持されている。このため、ロッドのシリンダに対する圧縮方向および引っ張りへの移動時には、ロッドに対し小さい拘束力を発生する。
これに対し、第1のコイルスプリングに対し逆向きの第2のコイルスプリングの端部は、一部が第2のベアリング端の傾斜座面に支持されている。このため、ロッドのシリンダに対する圧縮方向への移動時には、前記第2のコイルスプリングはシリンダの中心線方向に斜めに撓んで(こじれて)ピッチ角が大きくなる。このように第2のコイルスプリングが斜めに撓むことにより、この第2のコイルスプリングの内径が狭められ、ロッドに対する摩擦制動力、つまり拘束力が強くなる。
一方、ロッドのシリンダからの伸長時、つまり引っ張り方向への移動時には、前記第2のコイルスプリングは第2のベアリングの傾斜座面に対する圧縮力が解かれ、その第2のコイルスプリングが通常の自然な螺旋状態に形状が復旧する。このため、第2のコイルスプリングの内径は再び拡張し、ロッドに対する拘束力を弱めることとなる。従って、ロッドは小さな拘束力を受けて、引っ張り方向への移動が可能になる。
それ故にシリンダ端およびロッド端を、例えば、建物の柱と梁に対し回動可能に支持するように取付けると、ロッドには柱および梁に作用する地震による振動で、圧縮方向の力および引っ張り方向の力が作用するので、ロッドは圧縮方向の力が作用するとシリンダ内の圧縮方向に動き、引っ張り方向の力が作用すると引っ張り方向に動く。
従って、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、第2のコイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、第1のコイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動により引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことになり、それにより地震による柱および梁に作用する振動を減衰・吸収して制震することになる。
このように、シリンダ端およびロッド端を、例えば建物の柱と梁に対し回動可能に支持するように取り付けることで、地震等によって柱および梁に作用する圧縮方向の力に対しては大きな抵抗力を示すとともに、引っ張り方向の力に対しては小さな抵抗力を示すことで、地震による振動を吸収し急速かつ滑らかに制止することとなる。
また、本発明の請求項2に係る制震装置は、前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の廻りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリング間に介在され、該第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリングの各他端が前記筒状部に形成され係止面に支持されてなることを特徴とする。
この構成により、操作レバーをシリンダの中心線の廻りに回動操作することによって、この操作レバーの筒状部に形成された係止面が前記各コイルスプリングの他端を、これらの各コイルスプリングの内径を拡張する方向、つまり自然な螺旋形状に戻す方向に押圧する。このため、各コイルスプリングのロッドに対する拘束力が弱められ、ロッドとシリンダの初期結合位置を任意に調整可能にする。従って、このストローク量の調整によってこの制震装置を、建物を含む種々の構造物に容易に取り付けることができる。
また、本発明の請求項3に係る制震装置は、シリンダと、
該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度でコイルスプリングが巻かれており、
該コイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、他端は前記第2のベアリングの傾斜座面に支持され、
地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、コイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、コイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項4に係る制震装置は、前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の廻りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記コイルスプリングと第1のベアリング間に介在され、コイルスプリングの一端は、該操作レバーの側面を座面としてこの座面に接触支持されていることを特徴とする。
前記請求項3および4に係る制震装置の構成とすることによって、1本のコイルスプリングで前記請求項1にかかる制震装置と同様な作用、効果を奏することができる。
また、本発明の請求項5に係る制震装置は、前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の回りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記コイルスプリングと第1のベアリングの間に介在され、コイルスプリングの一端が、前記筒状部に形成された係止面に支持されていることを特徴とする。
この構成により請求項3および4の制震装置においても、前記請求項2にかかる制震装置と同様な作用、効果を奏することができる。
本発明によれば、建物等の制震対象物に対する取り付け工事や補強工事を簡単に実施可能にし、シンプルかつ安価な構成で小型化が可能であるにも拘らず十分に高い制震効果を得ることができる。また、引っ張り方向への移動時は、ロッドに対する拘束力は弱いので、取付部材を被取付部材から離脱させるように作用する引張力が小さくなり、取付部材が被取付部材から離脱する(外れてしまう)ことを防止することができる。
以下に、本発明の実施形態による制震装置を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態による制震装置を示す要部の断面図、図2は、図1における操作レバーを示す斜視図、図3は、本実施の形態による制震装置の建物への装着状態を示す正面図、図4および図5は、制震装置による制震動作を示す説明図である。
本実施の形態による制震装置は、図1に示すようにシリンダ11に対しロッド12の一部を中心線方向に出入自在に装着したものからなる。シリンダ11は剛性の高い金属材料からなり、中心線方向の全長に亘り同一の内径および外径を持ち、内周面は円滑処理されている。
シリンダ11にはこれの中心線方向の2箇所に、内周面に向かって突出するリング状の突縁13、14がプレス整形によって形成されている。また、シリンダ11内にはこれらの突縁13、14に嵌合するように、第1のベアリング15および第2のベアリング16が取り付けられている。これらの第1のベアリング15および第2のベアリング16は、突縁13、14に嵌合されることで、シリンダ11内において中心線方向および回転方向の移動が規制されている。
これらの第1のベアリング15および第2のベアリング16は中心部に同一径の軸通し孔15a、16aがそれぞれ形成され、これらの軸通し孔15a、16aにはロッド12が中心線方向移動自在に支承されている。ロッド12の一端(外端)には取付孔17を持った取付金具18が捩じ込み固定されている。ロッド12の他端(内端)はシリンダ11内にあって、第2のベアリング16から抜け落ちしない長さになっている。
一方、シリンダ11にロッド12が差し込まれる側とは反対側の一端には図3〜図5に示すように取付孔19が形成されている。
シリンダ11内に取り付けられた第1のベアリング15の内端には、シリンダ11の中心線に対し略直交する平面を端ぐり(凹部)内に持つ円形の座面20が形成されている。一方、シリンダ11内に取り付けられた第2のベアリング16の内端側、つまり前記第1のベアリング15の内端に対向する側には、端ぐり(凹部)内に傾斜面を持つ楕円形の傾斜座面21が形成されている。この傾斜座面21は第1のベアリング15の前記座面20に対して、つまりシリンダ11の中心線に対して所定の角度Qで傾いている。
ロッド12の外周には、この外周に接するように所定(通常)の螺旋角度の一対のコイルスプリング22、23が互いに逆巻きに巻きつけられている。これらのうち、第1のコイルスプリング22の一端部は、座面20に接触するとともに、先端がこの座面20に固定されている。この座面20は、中心線に対し略垂直に交わる座面か、後述の傾斜座面21の傾斜角より緩やかな傾斜座面となっている。なお、座面20に形成した溝(図示しない)にその先端を係止するようにしてもよい。
また、第2のコイルスプリング23の一端部は、一部が傾斜座面21に接触するとともに、先端がこの傾斜座面21に固定されている。この傾斜座面21は前記座面20より傾斜角の大きな傾斜座面となっている。なお、この傾斜座面21に形成した溝(図示しない)にその先端を係止するようにしてもよい。そしてコイルスプリング22、23の他端部(互いに対向する側の端部)間には操作レバー24が介在されている。
操作レバー24は、図2に示すように、ロッド12の周りに回動可能な筒状部24aと、シリンダ11に形成されたレバーガイド孔11aを通して内外に貫通し、このシリンダ11の中心線の廻りに回動操作可能な操作部24bとを有する。この操作レバー24は、第1のコイルスプリング22および第2のコイルスプリング23間に介在され、第1のコイルスプリング22および第2のコイルスプリング23の他端22a、23aが、筒状部24aに形成された一対の係止面(段部)25a、26aに支持されている。
筒状部24aはロッド12が自由に摺動できる内径を持ち、両端部に前記2つのコイルスプリング22、23の螺旋角度に沿って切欠25、26が形成されている。これらの切欠25、26にはシリンダ11の中心線に平行な前記係止面25a、26aが形成されている。これらの係止面25a、26aにコイルスプリング22、23の各他端22a、23a(図2参照)が係止されている。
従って、操作レバー24の操作部24bを回動操作してその中心線の周りに筒状部24aを回転させると、係止面25a、26aは各コイルスプリング22、23の前記他端22a、23aに対し、これらを巻き戻すように押し下げる。これにより、各コイルスプリング22、23を巻戻す方向に付勢して、ロッド12に対する摩擦を弱めることができる。従って、シリンダ11に対するロッド12の突出量を、これを適用する構造物の形態に合わせて調整することができる。
このように構成された制震装置は、図3に示すように、例えば建物の柱27と床(梁)28との間に介在される。図3においては、柱27および床28にはブラケット29、30が溶接等により固設されている。そして、ブラケット29にはロッド12端の取付金具18に設けられた取付孔17とブラケット29に設けられた取付孔(図示しない)に支軸31が抜け止め可能に挿通されている。このため、取付金具18は支軸31を中心に回動自在となる。
ブラケット30にはシリンダ11端が重なるように当接され、シリンダ11端に設けられた取付孔19およびブラケット30に設けられた取付孔(図示しない)に支軸32が挿通されている。このため、シリンダ11は支軸31を中心に回動自在となる。
このように支柱27および床28間に介在した制震装置は、次のようにして地震などの振動の制震を行う。
地震発生時には、図3に示す状態から、図4に示すように、柱27が床28に対して互いに鋭角となる方向に(矢印P方向)に傾いた後、図3に示すように、再び直角(90度)となる方向に復帰し、さらに図5に示すように鈍角となる方向(矢印R方向)に傾くという動作が順次繰り返される。鋭角となる方向に傾くときは、ロッド12はシリンダ11内に進入する圧縮動作となる。この圧縮動作ではロッド12は各コイルスプリング22、23と摩擦接触しながら、シリンダ11に対し、図1において矢印R方向に移動する。
このロッド12の移動時には、前記摩擦抵抗を受けて第2のコイルスプリング23の一端が大きく撓んで第2のベアリング16の傾斜座面21に向かって変形する。このため、このコイルスプリング23の内径が狭まり、ロッド12の動きを制動するようになり、遂にはコイルスプリング23はロッド12の外周面を拘束(保持)するように動作する。従って、ロッド12の動きを制動すると共にシリンダ11内への必要以上の進入が阻止され、制震装置は大きな制震作用を呈する。
また、地震による振動によってロッド12が矢印R方向とは逆方向に引き戻されて(揺り戻されて)、図4に示す状態から図3に示す状態に戻るとともに、ロッド12がシリンダ11に対して伸長(引っ張り)状態となって、さらに図5に示す状態へと変化する。このためロッド12がシリンダ11の外へ大きなストロークで引き出される。この場合には、コイルスプリング22の一端が第1のベアリング15の垂直な座面または緩やかな傾斜座面20に密に当接しているため、第1のコイルスプリング22は前記引っ張り方向の引っ張り力を受けても大きく撓むことはない。従って、そのコイルスプリング22の内径に大きな変化はなく、コイルスプリング22によるロッド12に対する制動力および拘束力は通常の弱い拘束力となる。
この結果、ロッド12はコイルスプリング22からは比較的小さい拘束力を受けながら制動しつつシリンダ11の外方へストロークする。これにより、制震装置は弱い制震作用を呈する。また、こうして図5の状態から再び図3および図4の状態に床28および柱27の角度が変化し、前記ロッド12はシリンダ11に対して圧縮動作を行う。この圧縮動作では、前述のように再び大きな制震作用が働く。
そして、地震によるロッド12の前記圧縮および伸長の前記動作を繰り返しながら、床に対する前述のような柱の傾き方向の振動を吸収して、効果的に制震効果を果たすことができる。このように圧縮方向に対してはコイルスプリング23によりロッド12の動きを制動し、遂には強めに拘束し、一方引っ張り方向に対しては第2のコイルスプリング22によりロッド12を徐々に制動しつつ弱めに拘束する。そしてこれらの制動・拘束動作を繰り返すことにより、制震効果を効果的に高めることができる。なお、前記各コイルスプリング22、23の他端は操作レバー24の係止面25a、26aに接触するので、ここではロッド12の伸縮移動によって各コイルスプリング22、23の撓みが変化することはない。
また、前記においては、制震装置による制震対象が建物の柱27と床(梁)28の場合について述べたが、天井と柱との間、天井と床の間のほか、相対変位の可能性があるあらゆる構造物の部材間の制震に、広く適用することができる。
また、前記各スプリング22、23は断面が円形のものを示したが、断面が矩形や楕円形のものを使用することも任意である。
このように本実施の形態の制震装置は、第1のベアリング15の一端には中心線方向に対し略直交する座面または緩やかな傾斜座面20が形成され、座面20に対向する第2のベアリング16の一端には座面20に対して傾きを持つ傾斜座面21が形成され、ロッド12の周りに接触して所定の螺旋角度で一対のコイルスプリング22、23がそれぞれ逆巻きに巻かれており、第1のコイルスプリング22の一端は第1のベアリング15の座面20に支持され、第2のコイルスプリング23の一端は第2のベアリング16の傾斜座面21に支持され、地震の振動による前記ロッド12のシリンダ11内への圧縮方向の動きに対しては、第2のコイルスプリング23が第2のベアリング16の傾斜座面21上で大きく撓んでロッド12の地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッド12のシリンダ11内からの引っ張り方向の動きに対しては、第1のコイルスプリング22が第1のベアリング15の座面20で小さく撓んでロッド12の地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収、減衰し制震する構成とした。
従って、ロッド12は第1のベアリング15および第2のベアリング16に支持されてシリンダ11内に出入自在に移動可能であるが、この移動の際、一対のコイルスプリング22、23との間に摩擦を発生し、ロッド12の前記移動に対して制動力、拘束力を発生させることができる。そして、第1のコイルスプリング22の端部は、第1のベアリング15端の垂直な座面または緩やかな傾斜座面20に支持され、ロッド12のシリンダ11に対する圧縮方向および引っ張りへの移動時には、ロッド12に対し弱い拘束力を発生させ徐々に制動させることができる。
一方、第2のコイルスプリング23の端部は第2のベアリング16端の傾斜座面21に支持されているため、ロッド12のシリンダ11に対する圧縮方向への移動時には、第2のコイルスプリング23は中心線方向に斜めに撓む。これにより、コイルスプリング23の内径が狭められ、ロッド12に対する摩擦制震力、つまり拘束力が強くなる。従って、ロッド12は圧縮方向へのストロークの大きさと速さが規制され、大きな制震効果が得られる。このように圧縮方向への強い拘束力と引っ張りへの弱い拘束力が繰り返しロッドに作用させることで、構造物に対する制震効果が効果的に得られる。また、制震構造は簡素かつ安価に得られるものであり、建物等の制震対象物に対する取り付け工事や補強工事が簡単になり、小型化が可能でシンプルかつ安価な構成で十分に高い制震効果を得ることができる。
しかも、引っ張り方向への移動時は、ロッド12に対する拘束力が弱いので、ブラケット(取付部材)30を床(被取付部材)28から離脱させるように作用する引張力が小さくなり、ブラケット(取付部材)30が床(被取付部材)28から離脱する(外れてしまう)ことを防止することができる。
図6は、本発明の他の実施の形態を示す制震装置の要部断面図、図7は、図6の操作レバー付近を示す斜視図である。この実施の形態は、コイルスプリングが1本の場合であり、前記実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
シリンダ11には、第1のベアリング15および第2のベアリング16が取り付けられ、これらの第1のベアリング15および第2のベアリング16の軸通し孔15a、16aには、ロッド12が中心線方向移動自在に支承されている。ロッド12の一端(外端)には取付孔17を持った取付金具18が固定され、ロッド12の他端(内端)はシリンダ11内にあって、第2のベアリング16から抜け落ちしない長さになっている。一方、シリンダ11の、シリンダ11にロッド12が差し込まれる側とは反対側の一端には、取付孔19が形成されている。
シリンダ11内に取り付けられた第1のベアリング15の内端は、シリンダ11の中心線に対し略直交する平面20aとなり、一方、シリンダ11内に取り付けられた第2のベアリング15の内端に対向する側は、端ぐり(凹部)内に傾斜面を持つ楕円形の傾斜座面21に形成されている。この傾斜座面21は第1のベアリング15の前記平面20aに対して、つまりシリンダ11の中心線に対して所定の角度で傾いている。
ロッド12の外周には、この外周に接するように所定(通常)の螺旋角度の一本のコイルスプリング33が巻き付けられている。このコイルスプリング33の一端部は、後述する第1のベアリング15側に設けられる操作レバー24の側面を座面34として接触すると共に、先端33aがこの座面34の係止面(段部)34aに支持され、他端部は、第2ベアリング16の傾斜座面21に接触するとともに、先端がこの傾斜座面21に固定されている。なお、この傾斜座面21に形成した溝(図示しない)にその先端を係止するようにしてもよい。この傾斜座面21は傾斜角の大きな傾斜座面となっているが、操作レバー24の側面の座面34は、中心線方向に略直交する座面または第2ベアリング16の傾斜座面21より緩やかな傾斜座面となっている。
操作レバー24は、図6および7に示すように、ロッド12の周りに回動可能な筒状部24aと、シリンダ11に形成されたレバーガイド孔11aを通して内外に貫通し、このシリンダ11の中心線の廻りに回動操作可能な操作部24bとを有する。この操作レバー24は、コイルスプリング33の一端部と第1のベアリング15の内端との間に介在され、筒状部24aの側面が座面34に形成され、この座面34に係止面(段部)34aが形成されており、コイルスプリング33の一端部が、座面34に接触するとともに、先端33aがこの座面34の係止面(段部)34aに支持されている。この座面34は、中心線方向に略直交する座面または第2ベアリング16の傾斜座面21より緩やかな傾斜座面となっていることは前記した通りである。
操作レバー24の筒状部24aは、ロッド12が自由に摺動できる内径を持ち、ロッド12の回りに回動可能となっている。従って、操作レバー24の操作部24bを回動操作してその中心線の回りに筒状部24aを回転させると、係止面(段部)34aはコイルスプリング33の一端部の先端33aに対し、これを巻き戻すように押し下げる。これによりコイルスプリング33を巻き戻す方向に付勢して、ロッド12に対する摩擦を弱めることができる。従って、シリンダ11に対するロッド12の突出量を、これを適用する構造物の形態に合わせて調整することができる。即ち、ロッド12とシリンダ11の初期結合位置を調整することができる。
図8は、前記他の実施の形態の変形例を示す制震装置の要部断面図、図9は、図8の操作レバー付近を示す斜視図である。
この変形例は、シリンダ11内に取り付けられた第1のベアリング15の内端の座面20に、コイルスプリング33の一端部を接触させるとともに、先端33aが操作レバー24の係止面(段部)34bに支持されている構成としたものであり、他は前記図6に示す実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して他の詳細な説明は省略する。
なお、第1のベアリング15の内端の座面20は、シリンダ11の中心線に対し略直交する座面または第2のベアリング16の傾斜座面21より緩やかな傾斜座面である。
この図6および図8に示す実施の形態に係る制震装置においても、前記図1に示す実施の形態にかかる制震装置と同様な作用をする。この制震装置を、例えば図3に示すように、建物の柱27と床(梁)28との間に介在させた例において説明する。取付けは、図1に示す実施の形態の制震装置と同様となる。
地震発生時には、図3に示す状態から、図4に示すように、柱27が床28に対して互いに鋭角となる方向に(矢印P方向)に傾いた後、図3に示すように、再び直角(90度)となる方向に復帰し、さらに図5に示すように鈍角となる方向(矢印R方向)に傾くという動作が順次繰り返される。鋭角となる方向に傾くときは、ロッド12はシリンダ11内に進入する圧縮動作となる。この圧縮動作ではロッド12はコイルスプリング33と摩擦接触しながら、シリンダ11に対し、図6および図8において矢印R方向に移動する。
このロッド12の移動時には、前記摩擦抵抗を受けてコイルスプリング33の一端が大きく撓んで第2のベアリング16の傾斜座面21に向かって変形する。このため、このコイルスプリング33の内径が狭まり、ロッド12の動きを制動するようになり、遂にはコイルスプリング33はロッド12の外周面を拘束(保持)するように動作する。従って、ロッド12の動きを制動すると共にシリンダ11内への必要以上の進入が阻止され、制震装置は大きな制震作用を呈する。
また、地震による振動によってロッド12が矢印R方向とは逆方向に引き戻されて(揺り戻されて)、図4に示す状態から図3に示す状態に戻るとともに、ロッド12がシリンダ11に対して伸長(引っ張り)状態となって、さらに図5に示す状態へと変化する。このためロッド12がシリンダ11の外へ大きなストロークで引き出される。この場合には、コイルスプリング33の一端が操作レバー24の座面34(これは垂直な座面または緩やかな傾斜座面である。)、あるいは第1のベアリング15の垂直な座面または緩やかな傾斜座面20に密に当接しているため、コイルスプリング33は前記引っ張り方向の引っ張り力を受けても大きく撓むことはない。従って、そのコイルスプリング33の内径に大きな変化はなく、コイルスプリング33によるロッド12に対する制動力および拘束力は通常の弱い拘束力となる。
この結果、ロッド12はコイルスプリング33からは比較的小さい拘束力を受けながら制動しつつシリンダ11の外方へストロークする。これにより、制震装置は弱い制震作用を呈する。また、こうして図5の状態から再び図3および図4の状態に床28および柱27の角度が変化し、前記ロッド12はシリンダ11に対して圧縮動作を行う。この圧縮動作では、前述のように再び大きな制震作用が働く。
そして、地震によるロッド12の前記圧縮および伸長の前記動作を繰り返しながら、床に対する前述のような柱の傾き方向の振動を吸収して、効果的に制震効果を果たすことができる。このように圧縮方向に対してはコイルスプリングによりロッド12の動きを制動し、遂には強めに拘束し、一方引っ張り方向に対してはコイルスプリング33によりロッド12を徐々に制動しつつ弱めに拘束する。そしてこれらの制動・拘束動作を繰り返すことにより、制震効果を効果的に高めることができる。なお、前記コイルスプリング33の他端は操作レバー24の座面あるいは第1のベアリング15の座面20に接触するので、ここではロッド12の伸縮移動によってコイルスプリング33の撓みが変化することはない。
本発明は、建物等の制震対象物に対する取り付け工事や補強工事が大掛かりとならずに、シンプルかつ安価な構成で十分に高い制震効果を得ることができるという効果を有し、コイルスプリングの撓みによる拘束力を利用した制震装置等に有用である。
本発明の実施形態による制震装置を示す要部の断面図である。 図1における操作レバーを示す斜視図である。 図1に示す制震装置の建物への装着状態の正面図である。 図1に示す制震装置による制震動作の説明図である。 図1に示す制震装置による制震動作の説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す制震装置の要部断面図である。 図6の操作レバー付近を示す斜視図である。 図6に示す実施の形態の変形例を示す制震装置の要部断面図である。 図8の操作レバー付近を示す斜視図である。
符号の説明
11 シリンダ
12 ロッド
15 第1のベアリング
16 第2のベアリング
18 取付金具
20 座面
21 傾斜座面
22 第1のコイルスプリング
23 第2のコイルスプリング
24 操作レバー
24a 筒状部
24b 操作部
25a、26a 係止面
33 コイルスプリング
34 座面
34a、34b 係止面(段部)

Claims (5)

  1. シリンダと、
    該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
    一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
    前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
    前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
    前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度で第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリングがそれぞれ逆巻きに巻かれており、
    第1のコイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、第2のコイルスプリングの一端は前記第2のベアリングの傾斜座面に支持され、
    地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、第2のコイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、第1のコイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする制震装置。
  2. 前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の廻りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリング間に介在され、該第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリングの各他端が前記筒状部に形成され係止面に支持されてなることを特徴とする請求項1に記載の制震装置。
  3. シリンダと、
    該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
    一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
    前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
    前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
    前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度でコイルスプリングが巻かれており、
    該コイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、他端は前記第2のベアリングの傾斜座面に支持され、
    地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、コイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、コイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする制震装置。
  4. 前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の廻りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記コイルスプリングと第1のベアリング間に介在され、コイルスプリングの一端は、該操作レバーの側面を座面としてこの座面に接触支持されていることを特徴とする請求項3記載の制震装置。
  5. 前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の回りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記コイルスプリングと第1のベアリングの間に介在され、コイルスプリングの一端が、前記筒状部に形成された係止面に支持されていることを特徴とする請求項3または4に記載の制震装置。
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