JP4972796B2 - 制震装置 - Google Patents
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Description
該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度で第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリングがそれぞれ逆巻きに巻かれており、
第1のコイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、第2のコイルスプリングの一端は前記第2ベアリングの傾斜座面に支持され、
地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、第2のコイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、第1のコイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする。
一方、ロッドのシリンダからの伸長時、つまり引っ張り方向への移動時には、前記第2のコイルスプリングは第2のベアリングの傾斜座面に対する圧縮力が解かれ、その第2のコイルスプリングが通常の自然な螺旋状態に形状が復旧する。このため、第2のコイルスプリングの内径は再び拡張し、ロッドに対する拘束力を弱めることとなる。従って、ロッドは小さな拘束力を受けて、引っ張り方向への移動が可能になる。
従って、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、第2のコイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、第1のコイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動により引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことになり、それにより地震による柱および梁に作用する振動を減衰・吸収して制震することになる。
このように、シリンダ端およびロッド端を、例えば建物の柱と梁に対し回動可能に支持するように取り付けることで、地震等によって柱および梁に作用する圧縮方向の力に対しては大きな抵抗力を示すとともに、引っ張り方向の力に対しては小さな抵抗力を示すことで、地震による振動を吸収し急速かつ滑らかに制止することとなる。
該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度でコイルスプリングが巻かれており、
該コイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、他端は前記第2のベアリングの傾斜座面に支持され、
地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、コイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、コイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする。
図1は、本実施の形態による制震装置を示す要部の断面図、図2は、図1における操作レバーを示す斜視図、図3は、本実施の形態による制震装置の建物への装着状態を示す正面図、図4および図5は、制震装置による制震動作を示す説明図である。
一方、シリンダ11にロッド12が差し込まれる側とは反対側の一端には図3〜図5に示すように取付孔19が形成されている。
地震発生時には、図3に示す状態から、図4に示すように、柱27が床28に対して互いに鋭角となる方向に(矢印P方向)に傾いた後、図3に示すように、再び直角(90度)となる方向に復帰し、さらに図5に示すように鈍角となる方向(矢印R方向)に傾くという動作が順次繰り返される。鋭角となる方向に傾くときは、ロッド12はシリンダ11内に進入する圧縮動作となる。この圧縮動作ではロッド12は各コイルスプリング22、23と摩擦接触しながら、シリンダ11に対し、図1において矢印R方向に移動する。
また、前記各スプリング22、23は断面が円形のものを示したが、断面が矩形や楕円形のものを使用することも任意である。
この変形例は、シリンダ11内に取り付けられた第1のベアリング15の内端の座面20に、コイルスプリング33の一端部を接触させるとともに、先端33aが操作レバー24の係止面(段部)34bに支持されている構成としたものであり、他は前記図6に示す実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して他の詳細な説明は省略する。
なお、第1のベアリング15の内端の座面20は、シリンダ11の中心線に対し略直交する座面または第2のベアリング16の傾斜座面21より緩やかな傾斜座面である。
地震発生時には、図3に示す状態から、図4に示すように、柱27が床28に対して互いに鋭角となる方向に(矢印P方向)に傾いた後、図3に示すように、再び直角(90度)となる方向に復帰し、さらに図5に示すように鈍角となる方向(矢印R方向)に傾くという動作が順次繰り返される。鋭角となる方向に傾くときは、ロッド12はシリンダ11内に進入する圧縮動作となる。この圧縮動作ではロッド12はコイルスプリング33と摩擦接触しながら、シリンダ11に対し、図6および図8において矢印R方向に移動する。
12 ロッド
15 第1のベアリング
16 第2のベアリング
18 取付金具
20 座面
21 傾斜座面
22 第1のコイルスプリング
23 第2のコイルスプリング
24 操作レバー
24a 筒状部
24b 操作部
25a、26a 係止面
33 コイルスプリング
34 座面
34a、34b 係止面(段部)
Claims (5)
- シリンダと、
該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度で第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリングがそれぞれ逆巻きに巻かれており、
第1のコイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、第2のコイルスプリングの一端は前記第2のベアリングの傾斜座面に支持され、
地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、第2のコイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、第1のコイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする制震装置。 - 前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の廻りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリング間に介在され、該第1のコイルスプリングおよび第2のコイルスプリングの各他端が前記筒状部に形成され係止面に支持されてなることを特徴とする請求項1に記載の制震装置。
- シリンダと、
該シリンダ内部に、該シリンダの中心線方向に対向するように固定的に配置された第1のベアリングおよび第2のベアリングと、
一端が前記シリンダの外部に延設され、前記第1のベアリングおよび第2のベアリングによって前記中心線方向に摺動可能に支持されたロッドと、を備え、
前記第1のベアリングの一端には前記中心線方向に対し略垂直に交わる座面または緩やかな傾斜座面が形成され、
前記第2のベアリングの前記座面に対向する側に該座面より大きな傾きを持つ傾斜座面が形成され、
前記ロッドの周りに接触するように所定の螺旋角度でコイルスプリングが巻かれており、
該コイルスプリングの一端は前記第1のベアリングの座面に支持され、他端は前記第2のベアリングの傾斜座面に支持され、
地震の振動による前記ロッドのシリンダ内への圧縮方向の動きに対しては、コイルスプリングが第2のベアリングの傾斜座面上で大きく撓んでロッドの地震の振動による圧縮方向の動きを制動しつつ遂には大きな拘束力で拘束・制止する動作と、地震の振動による前記ロッドのシリンダ内からの引っ張り方向の動きに対しては、コイルスプリングが第1のベアリングの座面で小さく撓んでロッドの地震の振動による引っ張り方向の動きを比較的小さな拘束力で徐々に制動して拘束する動作とを、地震による振動に対応して繰り返すことにより吸収し制震することを特徴とする制震装置。 - 前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の廻りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記コイルスプリングと第1のベアリング間に介在され、コイルスプリングの一端は、該操作レバーの側面を座面としてこの座面に接触支持されていることを特徴とする請求項3記載の制震装置。
- 前記ロッドの周りに回動可能な筒状部と、前記シリンダの内外に貫通し、該シリンダの中心線の回りに回動操作可能な操作部とを有する操作レバーが、前記コイルスプリングと第1のベアリングの間に介在され、コイルスプリングの一端が、前記筒状部に形成された係止面に支持されていることを特徴とする請求項3または4に記載の制震装置。
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JP2008240230A Active JP4972796B2 (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 制震装置 |
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2008
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