JP2006132311A - 制振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制振効果の増幅が容易で、しかも座屈を許容した細い断面のブレース部材が使用可能な制振装置を提供する。
【解決手段】柱梁フレーム内に、相対する柱に接合する中間部材5と、この中間部材に回転可能に接合するともに、この中間部材との間にダンパー7aを有する回転部材6aと、この回転部材と上記フレームとを連結するブレース4a・4bで構成される制振装置である。地震等によって上記フレームが水平変形すると、ブレース4a又は4bに生じる軸力により回転部材6aが回転し、てこの原理により、ダンパー7aの変形(変位)量が上記フレームの層間変位より増幅され、容易に高い制振効果が得られる。回転部材6aは上記ブレースの一方が座屈しても他方のブレース引張力のみで回転可能なので、細い断面のブレース部材を使用して制振効果が得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物等の構造物の振動を減衰する制振装置に関する。
従来からダンパー(即ち、エネルギー吸収部材)を用いて地震や風等による建物の振動を減衰する制振装置は種々考案されている。その中で、例えば特許文献1の「ケーブル制震構造」は、引張りのみに有効なケーブル(或いはワイヤー、ブレース)を利用した制振装置の例であり、柱梁フレーム内に設置された一つの回転軸を共有する複数の滑車と各滑車に巻き掛けられたケーブルとで構成されている。また、ブレースを利用するとともに、てこを応用してダンパーの効果を増幅させる制振装置も既に公表されている。例えば、特許文献2の「てこ式摩擦抵抗力可変装置」は、図14に示すように、上梁22bとV形ブレース23に回転可能に接続するアーム24の先端に摩擦ダンパー25を接続した構成となっている。
特開2002−155640号公報 特開平9−256668号公報
特許文献1の「ケーブル制震構造」はてこの原理を利用してダンパーの制振効果を増幅させようとするものではない。また、特許文献1の「ケーブル制震構造」におけるケーブルは滑車に巻き掛けてケーブルと滑車との間の摩擦力により滑車を回転させるものであり、ダンパーの抵抗力に負けてケーブルと滑車との間に滑りが生じては効果が得られない。このためケーブルと滑車の間に滑りを生じさせないための摩擦抵抗を得るに十分な張力を常にケーブルに掛けておく必要がある。このことはケーブルの必要引張り耐力において、ダンパーの抵抗力に対応する耐力だけでなく、上記張力に対応する耐力が付加的に必要となるという力学上の問題と、このためケーブルの必要断面が増えるというコスト上の問題がある。また、上記張力がフレームに常時付加応力を加えることになり、振動時および非振動時のフレームの力学的安定性に好ましくない影響を与えるという問題がある。また、滑車間に挟設するダンパーとしてオイルダンパーのような設置空間を要するダンパーを適用することは形態上困難であるという問題がある。また、滑車間の逆回転を利用してエネルギーの吸収を得るために、最低3個の滑車を必要としており、この制震装置を壁内に納めようとする場合に、3個の滑車と滑車間のダンパーと滑車を外側から支持する支持体を合計した厚さが最低必要であるため壁厚が厚くなり、建物の有効空間を減ずるという問題がある。
特許文献2の「てこ式摩擦抵抗力可変装置」における、V形のブレース23部分は下梁22aに固定、つまり容易に変形しないことが条件となっている。理由はこのブレース23が容易に変形すると上下の梁の層間変位がアーム24に確実に伝えられず、十分な制振効果が得られないからである。特に、フレーム振動時、V形の2本のブレース23のうち必ず一方には圧縮力が作用するが、もし、ブレース23が十分大きな断面を持っていない場合、圧縮力が作用すると座屈現象により急激に軸耐力を失い、容易に変形してしまう。従って制振効果を得るためにはブレース部材は圧縮力に対して座屈しないよう選定しなければならず、引張力のみが作用するブレースに比べて大きな断面が要求され、高コストおよび建物の有効空間を減ずるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みて案出されたものであり、ブレースを利用する制振装置において、てこを応用することにより、制振性能の増幅を容易に得られ、かつ、左右どちらの方向にフレームが振動する場合にも、ブレースに作用する引張力のみを有効として制振効果を得ることができ、従って、圧縮力による座屈を問題とせず、引張力のみを考慮して当該ブレース部材を選定すればよいことにより、細い断面のブレース部材で制振効果の享受を可能とする、省スペースで安価で効果的な制振装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、柱と梁からなるフレーム内に設置される制振装置において、部材の両端がそれぞれ相対する柱に回転可能に取り付けられた中間部材と、この中間部材に設けた回転支承に回転可能に接合されるとともに、この中間部材との間にダンパーを有する回転部材と、この回転部材と上記相対する柱のうちの何れか一方の柱の上部の柱梁接合部とを連結する上ブレースで、この上ブレースに引張力が作用すると回転部材を回転させる上ブレースと、この上ブレースが取り付く側の柱の下部の柱梁接合部に一端が取り付き、他端が上記回転部材に取り付く下ブレースで、この下ブレースに引張力が作用すると、上記上ブレースに引張力が作用する場合と逆方向に回転部材を回転させる下ブレースとからなることを特徴とするものである。
本発明の制振装置によれば、フレームが振動して層間変位が生じると、フレームの振動方向に関わらず、必ず2本のブレースのうち何れか一方に引張力が働き、そのブレースの引張力により回転部材を回転させ、ダンパーに変形を生じさせ、このダンパーの制動力により上記フレームの振動を減衰できる。
このとき、圧縮力が働く側のブレースに座屈や緩みが生じてもフレームの振動を減衰させることに支障はないので、ブレースの部材は例えばワイヤー等の線材や座屈を生じ易いような細い部材を選定することができる。ただし、本発明は、圧縮力に対して座屈や緩みを生じないようなブレース部材を適用し、圧縮側ブレースを活用することを妨げるものではない。
また、本発明の制振装置によれば、回転部材の回転支承と回転部材に2本のブレースが取り付く位置との距離を短くするか、又はこの回転支承とこの回転部材にダンパーが取り付く位置との距離を長くすることにより、てこの原理を応用して、フレーム振動時の層間変位量に対するダンパーの相対変形量を増幅することができる。即ち、ダンパーの性能を変えることなく、フレームの振動の減衰効果、即ち制振効果をより高く得ることができる。
ダンパーとしては、摩擦ダンパー、粘性ダンパー、粘弾性ダンパー、履歴ダンパー等が適用でき、その性能や構成や設置数についても限定しない。
2本のブレースが回転部材に取り付く位置については、その位置によってそれぞれのブレースに発生する応力が異なるが、特に圧縮側のブレースの緩み(或いは、座屈変形)が最小となるか又は発生しないようにその位置が配置されると、フレームの水平変形が戻る時に回転部材の回転動作が滞る期間が最小となるか又は発生しないので効果的である。ただし、2本のブレースが回転部材に取り付く位置は、それぞれのブレースに引張力が作用する場合に回転部材が回転する方向が互いに逆になるように配置されること以外に、本発明はその位置を限定するものではない。
2本のブレースがフレームに取り付く位置については、柱と梁が接合している点であれば、ブレースの引張力による付加曲げ応力がフレームに生じないため合理的であるが、建築上の種々の制約のために、柱と梁が接合している点を外れる場合であっても、柱と梁が接合している点に取り付く場合と同様に、フレームの水平変形時に当該ブレースに引張力が生じるような位置であれば、本発明は、その位置を限定するものではない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制振装置の構成要素に加えて、第2の上・下ブレースを有することを特徴とする制振装置であって、これらの第2の上・下ブレースは、第1の上・下ブレース、即ち請求項1記載の上・下ブレースと左右反転の位置関係になるように架設される、即ち、第2の上・下ブレースは、何れも一端が回転部材に取り付き、他端が第1のブレースが取り付く柱の反対側の柱のそれぞれ上部・下部柱梁接合部に取り付くことを特徴とする。
上記第2の上・下ブレースを加えることにより、第1の下(又は上)ブレースの引張力によって生じる回転部材内の応力の回転支承点についての放射線方向成分と、第2の上(又は下)ブレースの引張力によって生じる回転部材内の応力の回転支承点についての放射線方向成分が、回転支承点において相殺されるように働くため、ブレースから回転部材、回転支承、中間部材を介して柱部材に作用する水平力を減じることができる。特に、回転支承をフレームの図心に置き、第1の上・下ブレースと第2の下・上ブレースを回転支承点について点対称の位置関係に配置すれば、回転部材内の応力の回転支承点についての放射線方向成分は回転支承点において理論上完全に相殺され、中間部材を介して柱には水平力は伝達されない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の制振装置がフレームの表裏にそれぞれ設置されることを特徴とする。この発明により、ダンパーの数を増やすことが可能となり、フレームの振動の減衰効果、即ち制振効果をより高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2又は3に記載の制振装置において、中間部材と、この中間部材との間にダンパーを有する回転部材で構成される部分が当該フレーム内に上下に複数設置されることを特徴とする。ただし、この制振装置においては、第1ブレース、第2ブレースに係らず、上ブレースは最上部の回転部材と上部柱梁接合部との間に、請求項1又は2又は3に記載の上ブレースと同様に架設され、下ブレースは最下部の回転部材と下部柱梁接合部との間に、請求項1又は2又は3に記載の下ブレースと同様に架設され、上下の隣り合った回転部材が連結部材で連結されることにより全ての回転部材が連動して回転するように構成される。この発明により、ダンパーの数を増すことが可能となり、フレームの振動の減衰効果、即ち制振効果をより高めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2又は3又は4に記載の制振装置において、記載文章中の「柱」を「梁」に、「梁」を「柱」に、「上」を「左」に、「下」を「右」に、「水平」を「垂直」にそれぞれ読み替えた、即ち、請求項1又は2又は3又は4に記載の制振装置全体をフレーム面内に90°回転させた構成とすることを特徴とする。この発明により、それぞれ請求項1および2および3および4に記載の制振装置と同様にフレームの振動の減衰効果、即ち制振効果を発揮することができる。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の制振装置によれば、フレームが振動して層間変位が生じると、フレームの振動方向に関わらず、2本のブレースのうち引張力が働く側のブレースだけを有効として回転部材を回転させ、ダンパーに変形を生じさせ、その制動力によりフレームの振動を減衰させることができる。
このとき、圧縮力が働く側のブレースに座屈や緩みが生じてもフレームの振動を減衰させることに支障はないので、ブレースの部材は例えばワイヤー等の線材や座屈を生じ易いような細い部材を選定することができ、省スペースと省コストが可能となる。
加えて、回転部材の回転支承とこの回転部材にブレースが取り付く位置との距離R1、又はこの回転支承とこの回転部材にダンパーが取り付く位置との距離R2を変えることにより、てこの原理の応用により、フレーム振動時の回転部材の回転によるダンパーの変形量を調節することができ、ダンパーの性能を変えることなくフレームの振動の減衰効果を容易に調節することができる。特に上記距離R1に対する上記距離R2の比を大きくしていくことにより、フレームの層間変位量に対するダンパーの相対変形量を増幅させることが可能となり、少ないダンパーの制動力でもフレームの振動に対して大きな制動力を働かせることができ、容易により高い減衰効果、即ち制振効果を得ることができる。また、フレームに与えられた振動が小さな場合でも、変形量の増幅により敏感に制動力を発揮できるので、中小地震や風などによる小振動に対して減衰効果、即ち制振効果を得るために使用することができる。
請求項2に記載の発明の制振装置によれば、第2の上・下ブレースを加えることにより、第1の下(又は上)ブレースの引張力によって生じる回転部材内の応力の回転支承点についての放射線方向成分と、第2の上(又は下)ブレースの引張力によって生じる回転部材内の応力の回転支承点についての放射線方向成分が、回転支承点において相殺されるように働くため、ブレースから回転部材、回転支承、中間部材を介して柱部材に作用する水平力を減じることができる。このことにより、この水平力の作用で柱部材に発生する曲げ応力を緩和することができる。特に、回転支承をフレームの図心に置き、第1の上・下ブレースと第2の下・上ブレースを回転支承点について点対称の位置関係に配置すれば、回転部材内の応力の回転支承点についての放射線方向成分は回転支承点において理論上完全に相殺され、中間部材から柱に水平力は伝達されない。このことにより、柱に曲げ応力を発生させることがなくなるので、曲げ応力により柱を崩壊させる危険性がなくなる。従ってコンパクトな柱断面が可能となる。
また、第2の上・下ブレースを加えることにより、1本当たりのブレースの負担軸力を減じられるため、より細いブレースとすることができる。
請求項3に記載の発明の制振装置によれば、中間部材の表裏にダンパーを配設することができるのでダンパーの数を増やすことが可能となり、フレームの振動の減衰効果、即ち制振効果をより高めることができる。
請求項4に記載の発明の制振装置によれば、ダンパーの数を更に増やすことが可能となり、フレームの振動の減衰効果、即ち制振効果をより高めることができる。
請求項5に記載の発明の制振装置は、請求項1又は2又は3又は4に記載の制振装置をフレーム面内に90°回転させた構成としたのものであり、請求項1および2および3および4に記載の制振装置と原理は同じである。この制振装置によれば請求項1および2および3および4に記載の制振装置と同様に制振効果を発揮することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。まず、第1の最良の形態について説明する。
本発明の制振装置に係る第1の最良の形態を図1、図2に示す。この形態は、請求項1に係る。この形態による制振装置Iは、ブレース4a、ブレース4b、中間部材5、回転部材6aおよび摩擦ダンパー7aから構成され、柱2a、柱2b、梁3a、梁3bからなるフレーム内に設置される。ここに、ブレース4a、ブレース4b、中間部材5、回転部材6aは鋼製材料からなり、ブレース4aおよびブレース4bは鉄筋等の棒状或いはピアノ線等のワイヤー状の形態であり、中間部材5および回転部材6aは板状の形態である。
中間部材5は両端をそれぞれ柱2aの中心と柱2bの中心に、フレーム面内のみに回転可能に、水平に接合される。回転部材6aはその部材内の1点を中間部材5の中心に設けた回転支承8にフレーム面内のみに回転可能に接合される。ブレース4aは一端が柱2aの下端と下側梁3aとの接合点に取り付き、ブレース4bは一端が柱2aの上端と上側梁3bとの接合点に取り付き、他端はどちらも回転部材6aに取り付く。
回転部材6a上でブレース4a、4bが取り付く位置は回転支承点8を通る水平線について上下に線対称の位置関係に置き、かつ、その位置は両者とも回転支承点8について柱2aと反対側である。ただし、その位置を両者とも回転支承点8について柱2aと同じ側に置くことも勿論可能である。
摩擦ダンパー7aは、図2に示すように回転部材6aと中間部材5との間に挟設される。摩擦ダンパー7aは自動車に用いられるブレーキパッドのような、磨耗に強く摩擦係数の高い材料を用いる。なお、ダンパーとしては、摩擦ダンパーだけでなく、図3に示すような粘性ダンパー7cや、他に粘弾性ダンパー、履歴ダンパー等も適用できる。摩擦ダンパー7aの位置は回転支承点8について柱2aと同じ側である。なお、ダンパーの位置はこの例によらず、回転支承点8について柱2aと反対側でも、また、両側に配置しても勿論よい。両側に配置すれば、ダンパーの数が増えるだけ制振効果が増加する。
摩擦ダンパー7aを中間部材5に押し付け面圧を得るためには、図4(a)に示すように摩擦ダンパー7a位置で中間部材5に切り込み14を入れ、この切り込み14を貫通するボルト15aおよびナット15bで中間部材5と回転部材6aを締め付けることにより面圧を得る。切り込み14は回転部材6aが回転するときのボルト15aの移動を妨げないように開ける。面圧の調節のために、皿バネなどの弾性部材をボルトと併用する方法や、図4(b)に示すようにボルト15aの位置を摩擦ダンパー7aと回転支承点8の中間に位置させ回転部材6aの中間部を締めつけて回転部材6aの面外曲げ剛性を利用し面圧を調節する方法がある。なお、摩擦ダンパーの面圧を得るための方法は上記に限定するものではない。
地震等によってフレームが振動し、図5のように左から右方向に水平変形しようとすると、ブレース4aに引張力が作用して回転部材6aを回転させ、摩擦ダンパー7aに変形(変位)が生じて制動力が働き、フレームの振動を減衰させる。逆に、フレームが図の右から左方向に水平変形しようとする場合にはブレース4bに引張力が作用して回転部材6aを逆回転させ、同様に摩擦ダンパー7aの制動力により、フレームの振動を減衰させる。
以上の制振効果は、回転部材6aにブレースが取り付く位置と回転支承点8との距離R1と、摩擦ダンパー7aの位置と回転支承点8との距離R2との比R2/R1を大きくし、てこの原理を応用して摩擦ダンパー7aの変形(変位)をフレームの層間変位より増幅させることにより容易に高めることが可能である。即ち、回転部材6aにブレースが取り付く位置または摩擦ダンパー7aの位置を変えることにより容易に制振効果を調節できる。特に、摩擦ダンパー7aの位置を変えることにより調節する場合は、本制振装置の他の構成に変更を加えなければならないなどの影響を与えることがないので特に容易である。
フレームが層間変位を受けた時、回転部材6aの回転による摩擦ダンパー7aの中間部材5に対する相対変位がこの層間変位を超えれば、制振性能の増幅効果が生じる。このような効果が得られるための条件は、本形態の各構成要素の幾何学的な位置関係で概略決まる(ここで、「概略」とは、厳密には各部材の弾性・塑性変形や装置制作上の誤差や遊び等が影響するので厳正を期すために付け加えたものである。)。即ち、ブレース4a(4b)が回転部材6aに取り付く位置と摩擦ダンパー7aの位置の関係である。中間部材5が水平に架設される第1の最良の形態においては、フレーム形状が横長、つまり梁の長さが柱の長さより長い形状であるほどより高い制振性能の増幅効果を得やすい。これは横長の方が上記比R2/R1が大きくなるように、より長い距離R2を採り得るという幾何学的な理由からである。従って、逆にフレーム形状が縦長の場合には請求項5に記載の構成のように、中間部材5を上下の梁に鉛直に架ける構成がより制振性能の増幅効果を高められる。
以上のことから、本発明を実施するための第1の最良の形態によれば、てこの作用を利用してフレームの層間変位量に対するダンパーの相対変形量を増幅させることが可能となり、少ないダンパーの制動力でもフレームの振動に対して大きな制動力を働かせることができ、容易により高い減衰効果、即ち制振効果を得ることができる。また、フレームに与えられた振動が小さな場合でも、変形量の増幅により敏感に制動力を発揮できるので、中小地震や風などによる小振動に対して減衰効果、即ち制振効果を得るために使用することができる。
かつ、この形態によれば、左右どちらの方向にフレームが振動する場合にも、ブレースに作用する引張力のみでダンパーに変形(変位)を与えることが可能であるため、ブレースの圧縮力に対してブレースの座屈の有無を問題とせず、細い断面のブレース部材により制振効果を発揮することができ、省コストに優れるという特徴を併せ持つ。
加えて、この形態によれば、ブレースが細いだけでなく、中間部材5も回転部材6aも薄い鋼鈑で構成され、摩擦ダンパー7aも薄い部材なので、装置の奥行き方向の寸法を小さくできるため省スペースに優れる。従って、建物に設置する場合に壁厚としての薄いスペースがあればよいので、建物の利用空間を損なわないという利点を有する。
この形態において注意すべき点は、ブレース4aおよび4bに生じる引張力の水平方向成分が、回転部材6a、回転支承8、そして中間部材5を介して柱2a、2bに作用するということである。柱はこの水平力の作用によっても折損しない強度を有するという条件が必要である。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の材料及び種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、本発明を実施するための第2の最良の形態について説明する。
本発明の制振装置に係る第2の最良の形態を図6に示す。この形態は、請求項2に係る。この形態による制振装置IIは、第1の最良の形態による制振装置Iにおいて、その構成要素に加えて第2のブレース4cおよび4dを架設した構成となっている。即ち、この第2のブレース4cおよび4dを加えること以外は第1の最良の形態と同様の構成である。ブレース4cは一端が柱2bの下端と下側梁3aとの接合点に取り付き、他端は回転部材6aに取り付く。ブレース4dは一端が柱2bの上端と上側梁3bとの接合点に取り付き、他端は回転部材6aに取り付く。ブレース4cおよび4dと回転部材6aとの接合点9bは、ブレース4aおよび4bと回転部材6aとの接合点9aに対して、回転支承点8について反対側で、等距離L1の位置にある。即ち、ブレース4cおよび4dは、それぞれブレース4bおよび4aに対して、柱梁フレームの図心、即ち回転支承点8について点対称に配置される。なお、図6のようにブレース4cは4aと、4dは4bと交差するように配設する場合には、当然ながらフレーム面の法線方向にずらして干渉し合わないように配設する。
地震等によってフレームが振動し、図7のように左から右方向に水平変形しようとすると、ブレース4aおよび4dに引張力が作用して回転部材6aを回転させ、摩擦ダンパー7aに変形(変位)が生じて制動力が働き、フレームの振動を減衰させる。逆に、フレームが図の右から左方向に水平変形しようとする場合にはブレース4bおよび4cに引張力が作用して回転部材6aを逆回転させ、同様に摩擦ダンパー7aの制動力により、フレームの振動を減衰させる。
このように第2の最良の形態による制振装置IIは、第1の最良の形態による制振装置Iと同様な制振効果を発揮する。また、左右どちらの方向にフレームが振動する場合にも、ブレースに作用する引張力のみを有効として制振効果を得られるという利点(効果)に関しても第1の最良の形態と同様である。
第2の最良の形態による制振装置IIの、第1の最良の形態による制振装置Iより優れる点を以下に述べる。対角に位置する2本のブレース(即ち、ブレース4aに対してブレース4d、ブレース4bに対してブレース4c)は幾何学的にフレームの図心について点対称に配置されていることから、両ブレースに生じる引張力は同じ大きさで向きが正反対となる。従って、図6を拡大した図8に示すように、両ブレース、例えばブレース4aと4dから回転部材6aに伝わった応力N1とN2の、回転支承点8についての放射線方向の成分Nr1とNr2は、理論的には完全に相殺し合うので(ここで、「理論的には」とは、制作誤差があると厳密には点対称とならないため完全な相殺はできないので厳正を期すため付け加えた。)、それらは回転部材6aから回転支承点8を介して中間部材5に伝達されない。このため、柱部材2a、2bは中間部材5から水平力を受けて曲げ応力を発生することがなく、その応力による柱の損傷の危険性が無くなる。通常の制作精度があれば制作誤差があっても、その曲げ応力は小さいことは容易に推測できる。したがって、柱部材2a、2bは、新設する場合にあっては断面の小さな部材を適用することができるし、既存の柱を利用する場合にあっては、既存の柱を補強する必要がないため、第1の最良の形態に較べて更に省スペース、省コストに優れる。
更に、第2の上・下ブレースであるブレース4c・4dを加えることにより、第1の最良の形態による制振装置Iに較べ、1本当たりのブレースの負担軸力を減じられるため、より細いブレースとすることができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の材料及び種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、本発明を実施するための第3の最良の形態について説明する。
本発明の制振装置に係る第3の最良の形態を図9に示す。この形態は請求項3に係る。この形態による制振装置IIIは、第2の最良の形態による制振装置IIにおいて、その裏面に回転部材6bと摩擦ダンパー7bを増設した構成となっている。摩擦ダンパー7bは回転部材6bと中間部材5との間に挟設されている。表裏の位置関係にある回転部材6aと6bは回転が連動するように、回転支承8を貫通するボルト等により接続され、一体化されている。なお、ブレース4cおよび4dは回転部材6aに接合しても6bに接合しても、両回転部材は一体化されていて同時に回転し得るので制振効果に差はないが、図9のように6bに接合すれば、ブレース同士の交差部での位置的な干渉が解消されるという点で優れている。
地震等によってフレームが振動する時の、制振効果発生メカニズムとその増幅効果、引張ブレースのみで効果が得られるという利点、および接続フレームの柱に理論的には付加曲げ応力を発生させないという利点は、第2の最良の形態による制振装置と同様である。第3の最良の形態の、第2の最良の形態より優れる点は、回転部材を表裏に配設することにより、表裏にダンパーを与えることができるのでダンパーの数を増やすことが可能となり、フレームの振動の減衰効果をより高めることができるという点である。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の材料及び種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、本発明を実施するための第4の最良の形態について説明する。
本発明の制振装置に係る第4の最良の形態を図10に示す。この形態は請求項4に係る。この形態による制振装置IVは、第1の最良の形態による制振装置Iにおける、中間部材5、回転部材6aおよび摩擦ダンパー7aの組み合わせを、一つの柱梁フレーム内に上下に複数配設したものである。下ブレース4aは最下部の回転部材6aaと、柱2aの下端と下側梁3aとの接合点との間に架設され、上ブレース4bは最上部の回転部材6abと、柱2aの上端と上側梁3bとの接合点との間に架設され、更に全ての回転部材6aa、6ab、6aeが連動して回転するように上下の隣り合った回転部材が連結部材4eで連結される構成となっている。
地震等によってフレームが振動し、図11のように右方向に水平変形しようとすると、ブレース4aに引張力が作用して、それが接続する回転部材6aaを回転させると同時に連結部材4eにも引張力が作用して全ての回転部材6aa、6ab、6aeを回転させる、そして、全ての摩擦ダンパー7aに変形(変位)が生じて制動力が働き、フレームの振動を減衰させる。逆に、フレームが図の右から左方向に水平変形しようとする場合にはブレース4bに引張力が作用して全ての回転部材6aa、6ab、6aeを同時に逆回転させ、同様に全ての摩擦ダンパー7aの制動力により、フレームの振動を減衰させる。
本形態によれば、第1の最良の形態の特徴を有しながら、更に、ダンパーの数を増やすことが可能となり、フレームの振動の減衰効果をより高めることができる。
上記の第4の最良の形態は第1の最良の形態による制振装置Iにおける、中間部材5、回転部材6aおよび摩擦ダンパー7aの組み合わせを、一つの柱梁フレーム内に複数配設したものであるが、第2の最良の形態による制振装置II、又は第3の最良の形態による制振装置IIIにおける、中間部材5、回転部材6a(6b)および摩擦ダンパー7a(7b)の組み合わせを、同様に一つの柱梁フレーム内に複数配設した構成も、もちろん可能であり、それらも請求項4に係る一形態である。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の材料及び種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、本発明を実施するための第5の最良の形態について説明する。
本発明の制振装置に係る第5の最良の形態を図12(a)に示す。この形態は請求項5に係る。この形態による制振装置Vは、第1の最良の形態による制振装置Iをフレーム面内に90°回転させ、柱と制振装置の関係と、梁と制振装置の関係とを入れ替えた構成となっている。
制振装置Vは制振装置Iと同様に、地震時にフレームが水平変形すると、ブレースに生じる引張力によって回転部材が回転し、摩擦ダンパーに変形(変位)が生じて制動力が働き、フレームの振動を減衰させるという効果を発揮する。ブレースは引張力のみに耐えられれば圧縮力に対して座屈してもよいこと、および、てこの原理を応用して減衰効果、即ち制振効果を高めることができるという特徴も同様であることは言うまでもない。
図12(b)、図12(c)、図12(d)に示す形態による制振装置は、何れも請求項5に係る一形態である。それぞれ、第2の最良の形態による制振装置II、第3の最良の形態による制振装置III、第4の最良の形態による制振装置IVをフレーム面内に90°回転させたものであり、それぞれ、第2の最良の形態、第3の最良の形態、第4の最良の形態による制振装置と同様の特徴を有すると共に同様の制振効果を発揮する。
本形態によれば、第1の最良の形態の説明において記述したように、本制振装置が設置される柱梁フレームの形状が縦長の場合には、中間部材を水平に配設する形態に較べて比R2/R1を大きくとることができるので、より高い制振効果を得ることができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の材料及び種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、本発明を実施するための第6の最良の形態について説明する。
本発明の制振装置に係る第6の最良の形態を図13に示す。この形態による制振装置VIは、第1の最良の形態による制振装置Iにおいて、鉛直材10と水平材11で構成される枠フレームを備えた構成となっている。この枠フレームとブレース4a・4bおよび中間部材5との接続関係は制振装置Iにおける柱梁2a・2b・3a・3bで構成されるフレームとブレース4a・4bおよび中間部材5との接続関係と同じである。
この形態による制振装置VIは、図13に示すように建物等の柱梁フレーム13内に、最低限、脚部に12a、12bの2箇所、頭部に12cの1箇所にて接合して設置される。
地震等によって建物等の柱梁フレーム13が水平変形すれば、その水平変位が制振装置VIに伝わり、第1の最良の形態による制振装置Iと同様の制振効果を発揮する。
第6の最良の形態の、第1の最良の形態に対する特徴的な相違点(優れる点)を以下に述べる。
第6の最良の形態による制振装置VIはユニットとして工場で生産可能であり、建物内設置時には、上記最低限3箇所の接合で簡易に取り付けられるので、施工面で効率的であるとともに工場生産によれば高い装置精度も期待できる。また、既存の柱梁の寸法に依存しないユニットとして大量生産にも適しており、大量生産によるコストメリットも期待できる。
上記形態は請求項1の形態に枠フレームが備わった構成であるが、請求項2又は3又は4又は5の形態に枠フレームが備わった構成を採り得ることはもちろんである。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の材料及び種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の制振装置の第1の最良の形態を示す正面図である。 本発明の制振装置の第1の最良の形態を示す斜視図である。 第1の最良の形態に係る制振装置のダンパーとして粘性ダンパーを適用した形態例を示す正面図である。 (a)および(b)は摩擦ダンパーに面圧を得るための方法を示した斜視図である。 第1の最良の形態に係る制振装置が設置されているフレームが振動した場合の制振装置の動きを模式的に示した正面図である。 本発明の制振装置の第2の最良の形態を示す正面図である。 第2の最良の形態に係る制振装置が設置されているフレームが振動した場合の制振装置の動きを模式的に示した正面図である。 第2の最良の形態に係る制振装置の拡大図であり、ブレースから伝達される応力の回転部材内における状態を示した図である。 (a)は本発明の制振装置の第3の最良の形態を示す正面図であり、(b)はその斜視図である。 本発明の制振装置の第4の最良の形態を示す正面図である。 第4の最良の形態に係る制振装置が設置されているフレームが振動した場合の制振装置の動きを模式的に示した正面図である。 (a)から(d)は本発明の制振装置の第5の最良の形態を示す正面図である。 本発明の制振装置の第6の最良の形態を示す正面図である。 従来の制振装置を示す正面図である。
符号の説明
2a、2b‥‥柱
3a、3b‥‥梁
4a、4b、4c、4d‥‥ブレース
4e‥‥連結部材
5‥‥中間部材
6a、6b、6aa、6ab、6ae‥‥回転部材
7a、7b‥‥摩擦ダンパー
7c‥‥粘性ダンパー
8‥‥回転支承(回転支承点)
9a、9b‥‥ブレースと回転部材の接合点
10‥‥枠フレームの柱
11‥‥枠フレームの梁
12a、12b、12c‥‥制振装置の建築物等の柱梁フレームへの取り付け部
13‥‥建築物等の柱梁フレーム
14‥‥切り込み
15a、15b‥‥締めつけボルトとナット
21‥‥柱
22a、22b‥‥梁
23‥‥ブレース
24‥‥ア―ム
25‥‥ダンパー
I、II、III、IV、V、VI‥‥制振装置

Claims (5)

  1. 柱と梁からなるフレーム内に設置される制振装置において、部材の両端が、それぞれ相対する左右の柱に回転可能に水平に接合される中間部材と、この中間部材に設けた回転支承に回転可能に接合されるとともに、この中間部材との間にダンパーを有する回転部材と、この回転部材と上記相対する柱のうちの何れか一方の柱の上部の柱梁接合部とを連結する上ブレースと、この上ブレースが取り付く側の柱の下部の柱梁接合部に一端が取り付き、他端が上記回転部材に取り付く下ブレースで、この下ブレースに引張力が作用すると、上記上ブレースに引張力が作用する場合に上記回転部材が回転する方向と逆方向にこの回転部材が回転するように架設される下ブレースとからなることを特徴とする制振装置。
  2. 請求項1記載の制振装置において、その構成要素に加えて第2の上・下ブレースを有することを特徴とする制振装置であって、これらの第2の上・下ブレースは、第1の上・下ブレース、即ち請求項1記載の上・下ブレースと左右反転の位置関係になるように架設される、即ち、第2の上・下ブレースは、何れも一端が回転部材に接合し、他端が第1のブレースが取り付く柱の反対側の柱のそれぞれ上部・下部柱梁接合部に取り付くことを特徴とする制振装置。
  3. 柱と梁からなるフレーム内に設置される制振装置において、請求項1又は2に記載の制振装置がフレームの表裏にそれぞれ設置されることを特徴とする制振装置。
  4. 請求項1又は2又は3に記載の制振装置において、中間部材と、中間部材との間にダンパーを有する回転部材で構成される部分が当該フレーム内に上下に複数設置されることを特徴とする制振装置。ただし、この制振装置においては、第1ブレース、第2ブレースに係らず、上ブレースは最上部の回転部材と上部柱梁接合部との間に、請求項1又は2又は3に記載の上ブレースと同様に架設され、下ブレースは最下部の回転部材と下部柱梁接合部との間に、請求項1又は2又は3に記載の下ブレースと同様に架設され、上下の隣り合った回転部材が連結部材で連結されることにより全ての回転部材が連動して回転するように構成される。
  5. 請求項1又は2又は3又は4に記載の制振装置において、記載文章中の「柱」を「梁」に、「梁」を「柱」に、「上」を「左」に、「下」を「右」に、「水平」を「垂直」にそれぞれ読み替えた、即ち、請求項1又は2又は3又は4に記載の制振装置全体をフレーム面内に90°回転させた構成の制振装置。
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