JP4972718B2 - 自動車のインストルメントパネル - Google Patents

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Description

本発明は、インストルメントパネル本体の上部にアッパーガーニッシュが組付けられる前に、インストルメントパネル本体が自動車のサイドドア開口から車室に搬入され車室前端側に組付けられる、自動車のインストルメントパネルに関するものである。
自動車のインストルメントパネルは、一般に、自動車外で組立てられ、自動車の車体骨格が組立てられてから、そのサイドドア開口から車室に搬入され車室前端側に組付けられる。しかし、インストルメントパネルが大型になる(特に、インストルメントパネルの上端部分が前方へ大きく張出す)ものでは、そのインストルメントパネルの全体を自動車外で組立てると、サイドドア開口から車室に搬入するのが困難な場合がある。
そこで、インストルメントパネルをインストルメントパネル本体とアッパーガーニッシュとで構成し、インストルメントパネル本体が車室に搬入され車室前端側に組付けられた後に、アッパーガーニッシュが車室に搬入されて、インストルメントパネル本体の上部に車室側から組付けられると、前記問題は解消される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、インストルメントパネル本体には、各種メータ類を含む表示器、デフダクト、ヒータユニット等の種々の車両部品が取付けられ、インストルメントパネル本体は種々の車両部品を取付けた状態で車室に搬入され組付けられる。これら車両部品はその用途に応じた位置に取付けられ、例えば、前記表示器は、運転者から適度に離して視認性を良くするために、インストルメントパネル本体の上部前側部分の表面側に取付けられる。
また、例えば、デフダクトは、アッパーガーニッシュの裏面側に取付けられたデフ下流側ダクトと接続するために、インストルメントパネル本体の上部前側部分の裏面側に前方露出状に取付けられ、ヒータユニットは、そのヒータパイプがインストルメントパネル本体を組付けた状態でエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルを貫通するように、インストルメントパネル本体の内部前側部分に前方露出状に取付けられる。
特開2003−237415号公報
前記インストルメントパネルでは、インストルメントパネル本体自体の前後方向幅もそれなりに大きく、故に、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、インストルメントパネル本体をサイドドア開口を余裕を持って通過させることができない場合があり、そうなると、インストルメントパネル本体に取付けられた前記車両部品がサイドドア開口の前縁を形成する車体部材(ドア開口前縁側車体部材)に接触して損傷する虞が生じる。
ここで、インストルメントパネル本体の後面部は車室へ臨む部位であるため、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、その後面部にサイドドア開口の後縁を形成する車体部材(ドア開口後縁側車体部材)が接触して傷を付けないように、ドア開口後縁側車体部材とインストルメントパネル本体の後面部間の間隔を大きくすることが望ましいが、そうすると、車両部品とドア開口前縁側車体部材間の間隔が小さくなって、車両部品がドア開口前縁側車体部材に接触して損傷する虞が高くなる。
また、インストルメントパネル本体は非常に重いものになるため、組付け治具により、インストルメントパネル本体を後側から支持して、車室へ搬入して組付ける場合、この組付け治具と共にインストルメントパネル本体をサドドア開口を通過させるために、インストルメントパネル本体の後面部とドア開口後縁側車体部材間の間隔を大きくする必要が生じると、前記同様、車両部品とドア開口前縁側車体部材間の間隔が小さくなって、車両部品がドア開口前縁側車体部材に接触して損傷する虞が高くなる。
本発明の目的は、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、インストルメントパネル本体に取付けられた車両部品が、サイドドア開口の前縁を形成する車体部材に接触して損傷することを確実に防止でき、これを、サイドドア開口の後縁を形成する車体部材がインストルメントパネル本体の後面部に接触して傷を付けないように実現でき、また、組付け治具と共にインストルメントパネル本体をサイドドア開口を通過させる場合に実現できる、自動車のインストルメントパネルを提供することである。
請求項1の自動車のインストルメントパネルは、自動車の車室前端側に装備されて車両部品が取付けられたインストルメントパネル本体と、このインストルメントパネル本体の上部に組付けられたアッパーガーニッシュとを備え、前記インストルメントパネル本体がアッパーガーニッシュの組付け前に自動車のサイドドア開口から車室に搬入され組付けられる自動車のインストルメントパネルにおいて、前記インストルメントパネル本体の前端側部分に設けられた先当て部であって、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、この先当て部とサイドドア開口の前縁を形成する車体部材間の間隔が、前記車両部品と前記車体部材間の間隔よりも小さくなるような先当て部を備え、前記サイドドア開口の上部前縁を形成する車体部材としてのピラーが下方程前方へ移行する傾斜状に形成され、前記先当て部は、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に前記ピラーと対向するように、インストルメントパネル本体の上部前端側部分に立設された縦壁部からなることを特徴とする。
このインストルメントパネルでは、先ず、インストルメントパネル本体がサイドドア開口から車室に搬入されて車室前端側に組付けられて装備され、その後、アッパーガーニッシュがサイドドア開口から車室に搬入されてインストルメントパネル本体の上部に組付けられる。インストルメントパネル本体には車両部品が取付けられ、インストルメントパネル本体はこの車両部品を取付けた状態で車室に搬入されるが、このとき、インストルメントパネル本体の前側部分に取付けられた車両部品がサイドドア開口の前縁を形成する車体部材(ドア開口前縁側車体部材)に接触して損傷する虞がある。
そこで、インストルメントパネル本体の前端側部分に先当て部が設けられ、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、この先当て部とドア開口前縁側車体部材間の間隔が車両部品とドア開口前縁側車体部材間の間隔よりも小さくなるようにして、ドア開口前縁側車体部材に車両部品が当たる前に先当て部が当たるようになり、従って、車両部品がドア開口前縁側車体部材に接触して損傷することが防止される。
従属請求項として次の構成を採用可能である。
記縦壁部に前方へ突出する補強リブが形成される(請求項)。
前記車両部品がインストルメントパネル本体の上部表面側の車幅方向中央部分に取付けられたメータ類を含む表示器であり、前記縦壁部が前記表示器の前面側をカバーするとともに、この縦壁部に前記表示器が取付けられるように構成される(請求項)。前記車両部品がインストルメントパネル本体の上部裏面側に取付けられたデフダクトであり、前記縦壁部は前記デフダクトの前端に対して上方且つ後方に配設される(請求項)。前記車両部品が、インストルメントパネル本体を組付けた状態でエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルを貫通するヒータパイプを有するヒータユニットであり、前記縦壁部は前記ヒータユニットの前端に対して上方且つ後方に配設される(請求項)。
請求項1の自動車のインストルメントパネルによれば、インストルメントパネル本体の前端側部分に設けられた先当て部であって、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、この先当て部とサイドドア開口の前縁を形成する車体部材(ドア開口前縁側車体部材)間の間隔が、車両部品とドア開口前縁側車体部材間の間隔よりも小さくなるような先当て部を備えたので、ドア開口前縁側車体部材に車両部品が当たる前に先当て部を確実に当てることができ、従って、車両部品がドア開口前縁側車体部材に接触して損傷することを確実に防止でき、故に、インストルメントパネル本体の後面部にサイドドア開口の後縁を形成する車体部材(ドア開口後縁側車体部材)が接触して傷を付けないように、また、組付け治具により、インストルメントパネル本体を後側から支持して、この組付け治具と共にインストルメントパネル本体をサドドア開口を通過させるために、ドア開口後縁側車体部材とインストルメントパネル本体の後面部間の間隔を大きくした場合、車両部品とドア開口前縁側車体部材間の間隔は小さくなるが、前記のように、先当て部により車両部品がドア開口前縁側車体部材に接触して損傷することを確実に防止できる。
イドドア開口の上部前縁を形成する車体部材としてのピラーが下方程前方へ移行する傾斜状に形成され、先当て部は、インストルメントパネル本体の車室への搬入時にピラーと対向するように、インストルメントパネル本体の上部前端側部分に立設された縦壁部からなるので、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、車両部品がドア開口前縁側車体部材に当たる前に縦壁部をピラーに確実に当てることができ、しかも、ピラーの傾斜を利用して、縦壁部を前方へ大きく突出させずに設けて先当て部の機能を維持でき、故に、インストルメントパネル本体を必要以上に大型化せずにコンパクトに構成して、先当て部により車両部品がドア開口前縁側車体部材に接触して損傷することを確実に防止できる。
請求項の自動車のインストルメントパネルによれば、縦壁部に前方へ突出する補強リブを形成したので、この縦壁部の強度・剛性を高めて、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、縦壁部がピラーに当たった場合に損傷することを防止できる。
請求項の自動車のインストルメントパネルによれば、車両部品がインストルメントパネル本体の上部表面側の車幅方向中央部分に取付けられたメータ類を含む表示器であり、縦壁部が表示器の前面側をカバーするとともに、この縦壁部に表示器を取付けるように構成したので、表示器を運転者から適度に離して視認性を良くする位置に配設して、縦壁部により表示器の前面側をカバーし保護して表示器を取付けでき、そして、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、表示器がドア開口前縁側車体部材(ピラー)に接触して損傷することを確実に防止できる。
請求項の自動車のインストルメントパネルによれば、車両部品がインストルメントパネル本体の上部裏面側に取付けられたデフダクトであり、縦壁部をデフダクトの前端に対して上方且つ後方に配設したので、ピラーの傾斜を利用して、デフダクトを縦壁部よりも前方へ張出すように設け、前方へ露出させた状態にして、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、縦壁部によりデフダクトがドア開口前縁側車体部材(ピラー)に接触して損傷することを確実に防止できるとともに、インストルメントパネル本体の上部にアッパーガーニッシュを組付ける際には、このデフダクトとアッパーガーニッシュに取付けられたデフ下流側ダクトとの接続を容易に行うことができる。
請求項の自動車のインストルメントパネルによれば、車両部品が、インストルメントパネル本体を組付けた状態でエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルを貫通するヒータパイプを有するヒータユニットであり、縦壁部をヒータユニットの前端に対して上方且つ後方に配設したので、ピラーの傾斜を利用して、ヒータユニットを縦壁部よりも前方へ張出すように設け、前方へ露出させた状態にして、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、縦壁部によりヒータユニットがドア開口前縁側車体部材に接触して損傷することを確実に防止できるとともに、インストルメントパネル本体を組付けた状態では、ヒータパイプをダッシュパネルに確実に貫通させることができる。
本発明の自動車のインストルメントパネルは、車室前端側に装備されて車両部品が取付けられたインストルメントパネル本体と、このインストルメントパネル本体の上部に組付けられたアッパーガーニッシュとを備え、インストルメントパネル本体がアッパーガーニッシュの組付け前にサイドドア開口から車室に搬入されて組付けられ、インストルメントパネル本体の前端側部分には先当て部が設けられ、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、この先当て部とサイドドア開口の前縁を形成する車体部材間の間隔が、前記車両部品と前記車体部材間の間隔よりも小さくなるように構成されている。
図1〜図5に示すように、自動車Cは、車体部材として、フロアパネル1、ダッシュロアパネル2、ダッシュアッパパネル3、カウルフロント4、カウルパネル6、カウルレインフォースメント7、左右1対のサイドシル8、左右1対のアッパサイドレール9、左右1対のフロントピラー10、左右1対のフロント補強ピラー11、左右1対のフロントサイドパネル12、左右1対のセンタピラー13等を備えている。
フロアパネル1上に車室14が形成され、車室14とエンジンルーム15がダッシュロアパネル2、ダッシュアッパパネル3、カウルパネル6で仕切られている。フロントピラー10、フロント補強ピラー11は、夫々、下方程前方へ移行する傾斜状に形成され、水平に対するフロントピラー10の傾斜角度はフロント補強ピラー11の傾斜角度よりも小さい。フロントピラー10及びフロント補強ピラー11の上端部がアッパサイドレール9に結合され、フロントピラー10及びフロント補強ピラー11の下端部がフロントサイドパネル12の上端部にピラー繋ぎ部16を介して結合されている。
車室14の車幅方向両側部分に、夫々、サイドシル8、アッパサイドレール9、フロント補強ピラー11、フロントサイドパネル12、センタピラー13で囲まれた左右1対のフロントサイドドア開口17が形成されている。即ち、フロントサイドドア開口17の前縁上部を形成する車体部材がフロント補強ピラー11になり、フロントサイドドア開口17の前縁下部を形成する車体部材がフロントサイドパネル12になり、フロントサイドドア開口17の後縁を形成する車体部材がセンタピラー13になる。
車室14の前端側にインストルメントパネル18が配置され、そのインストルメントパネル18は、車室14の前端側の車幅方向全幅に亙って設けられ、その上半部の後面部が下半部の後面部よりも後方に位置してフロント補強ピラー11の下端部の前後方向位置よりも少し後方へ張出すとともに、平面視にて緩やかに後方凸に湾曲するように形成され、また、インストルメントパネル18の上端部分は他の部分よりも前方へ張出し、このインストルメントパネル18の上端部分の前端部は、カウルパネル6の上端部分と略同じ前後方向位置に位置して、平面視にて緩やかに前方凸に湾曲するように形成されている。
インストルメントパネル18は、車室14の前端側に装備されてインストルメントパネル18の上端部分の前側部分以外の大部分を構成するインストルメントパネル本体20と、インストルメントパネル本体20の上部にその車幅方向全幅に亙って且つインストルメントパネル本体20よりも前方へフロントピラー10の下端近傍の前後方向位置まで延びるように車室14側から組付けられてインストルメントパネル18の上端部分の前側部分を構成するアッパーガーニッシュ60とを備えている。
インストルメントパネル本体20とアッパーガーニッシュ60は自動車C外で個別に組立てられて、図3に示すように、インストルメントパネル本体20がフロントサイドドア開口17から車室14に搬入され、図4に示すように、車室14の前端側に組付けられた後に、アッパーガーニッシュ60がフロントサイドドア開口17から車室14に搬入され、図5に示すように、インストルメントパネル本体20の上部に車室14側から組付けられて、図1、図2に示すインストルメントパネル18が構成される。
インストルメントパネル本体20及びアッパーガーニッシュ60が車室14の前端側に装備された状態で、フロントピラー10、フロント補強ピラー11、ピラー繋ぎ部16に、夫々、その車室14側の内面をカバーするピラーガーニッシュ10a、補強ピラーガーニッシュ11a、ピラー繋ぎ部ガーニッシュ16aが取付けられる。
図1〜図12に示すように、インストルメントパネル本体20は、パネル支持構造21、パネルコア22、パネル表皮23を備え、パネル支持構造21が、1対のサイドパネル12等の車体部材に支持され、パネルコア22が、パネル支持構造21に支持されて、インストルメントパネル本体20の上半部に配設され、パネル表皮23が、インストルメントパネル本体20の後面部を形成するとともに、パネルコア22の表面を覆っている。
パネル支持構造21においては、上部インパネメンバ30と下部インパネメンバ31が車幅方向へ延びるように配設され、これらインパネメンバ30,31の車幅方向両端部同士が左右1対の縦向きの連結ブラケット32で連結されている。インストルメントパネル本体20が車室14の前端側に組付けられた状態で、インパネメンバ30,31の車幅方向両端部が1対のフロントサイドパネル12に結合された状態になる。
インパネメンバ30,31の中央部分には、中央支持フレーム33が結合されて、インパネメンバ30,31よりも後方へ張り出すように配設されている。また、上部インパネメンバ30には、その車幅方向両端の2箇所と中央の2箇所の合計4箇所に上部ブラケット34,35が結合されて、上部インパネメンバ30から前方斜め上方へ延びるように配設されている。尚、符号39はステアリング装置(図示略)の取付け用ブラケットであり、その上下両端部がインパネメンバ30,31に結合されている。
パネルコア22は、パネル支持構造21に後側から被せられ、その複数部位がインパネメンバ30,31、ブラケット32、中央支持構造33、ブラケット34,35等に締結されて、インストルメントパネル本体20の上半部において、パネル支持構造21から後方へ張出すように配設されている。パネルコア22の車幅方向中央部分は他の部分よりも後方へ膨出され、中央支持フレーム33に内側から支持されている。
インストルメントパネル本体20の内部には、後述のヒータユニット52を備えた空調ユニットが配設され、インストルメントパネル本体20の前面部の車幅方向中央部分と車幅方向両端部分には、空調ユニットからの空気を車室14に後方へ向けて吹出す吹出口20a,20b,20cが形成されている。
インストルメントパネル本体20の前面部の車幅方向中央部分には液晶ディスプレイ(図示略)が後向きに装着されるとともに、この液晶ディスプレイの画面を車室14側へ臨ませるディスプレイ用孔20dが形成され、また、インストルメントパネル本体20の前面部及び上面部には、各種スイッチやボタン等の操作部を車室14側へ操作可能に臨ませる操作部用穴が形成されている。
図1〜図5、図8、図10、図12に示すように、インストルメントパネル本体20には、上部表面側の車幅方向中央部分にメータ類を含む車両部品としての表示器50が取付けられ、上部裏面側に車両部品としてのデフダクト51が取付けられ、内部にインストルメントパネル本体20を組付けた状態でダッシュロアパネル2を貫通する2本のヒータパイプ52a,52bを有する車両部品としてのヒータユニット52が取付けられている。
ここで、図1〜図3、図5に示すように、アッパーガーニッシュ60には、後部に表示器50の表示面を車室14側へ臨ませる表示器用孔60aが形成され、前部に車幅方向に幅広の吹出口60bが形成され、後部下面側にデフ下流側ダクト61が取付けられている。デフ下流側ダクト61の下流端が吹出口60bに接続されるとともに、インストルメントパネル本体20にアッパーガーニッシュ60が組付けられた状態で、インストルメントパネル本体20のデフダクト51と接続され、インストルメントパネル本体20内の空調ユニットからの空気がダクト51,61を通って吹出口60bから吹出される。
表示器50、デフダクト51、ヒータユニット52に関して詳しく説明する。
表示器50は、車幅方向に細長く、運転者から適度に離して視認性を良くするために、インストルメントパネル本体20の上部前側部分の表面側に、表示面が後方斜め上方を向く傾斜姿勢で取付けられ、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時、フロント補強ピラー11の後側を表示器50が通過する。この表示器取付部として車幅方向に細長い縦壁部40が、パネルコア22の車幅方向中央部分の上部後端部に上方斜め前方へ突出状に形成されている。パネルコア22のうち縦壁部40の後方に且つ表示器50の下方に位置する部分に上部ブラケット34,35の上端部が結合されている。
つまり、縦壁部40はインストルメントパネル本体20の上部前端側部分に立設され、この縦壁部40に、表示器50がその前面部を後側から対向させるように取付けられて、縦壁部40により表示器50の前面側がカバーされている。縦壁部40の車幅方向中央近傍部分は、縦壁部40全体の1/3程度の車幅方向幅を有する縦壁中央部40aに形成され、この縦壁中央部40aはその他の縦壁部40の上端部よりも上方且つ前方へ突出し、この縦壁中央部40aに前方へ突出する複数の縦向きの補強リブ40b及び複数の横向きの補強リブ40cが形成されている。
デフダクト51は、アッパーガーニッシュ60の裏面側に取付けられたデフ下流側ダクト61と接続するために、インストルメントパネル本体20内の空調ユニットから表示器50(縦壁部40)の下側を経由して前側を通るように延び、インストルメントパネル本体20の上部前側部分の裏面側に前方露出状に配設されて、パネルコア22に取付けられ、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時、フロント補強ピラー11の後側をデフダクト51が通過する。縦壁部40は、デフダクト51の前端(デフ下流側ダクト61との接続下流端)に対して上方且つ後方に配設されている。
ヒータユニット52は、そのヒータパイプ52a,52bがインストルメントパネル本体20を組付けた状態でダッシュロアパネル2を貫通するように、インストルメントパネル本体20の内部前側部分に前方露出状に配設されて、パネル支持構造21に後側から取付けられ、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時、フロントサイドパネル12の後側をヒータユニット52が通過する。縦壁部40は、ヒータユニット52(ヒータパイプ52a,52b)の前端に対して上方且つ後方に配設されている。
縦壁部40がインストルメントパネル本体20の前端側部分に設けられた先当て部に相当し、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時に、フロント補強ピラー11と対向するように、前記のように、インストルメントパネル本体20の上部前端側部分に立設されているが、縦壁部40(特に、縦壁中央部40aの上端部)とフロント補強ピラー11間の間隔が、表示器50とフロント補強ピラー11間の間隔よりも小さく、また、デフダクト51とフロント補強ピラー11間の間隔よりも小さく、また、ヒータユニット52とフロントサイドパネル12間の間隔よりも小さくなるように構成されている。
ここで、インストルメントパネル本体20は、表示器50、デフダクト51、ヒータユニット52等を取付けた状態で車室14に搬入され組付けられるため、非常に重いものになり、故に、図13〜図15に示すように、組付け治具70により、インストルメントパネル本体20を後側から支持して、車室14へ搬入して組付けることができる。
この組付け治具70は、車幅方向に細長い長い横支持部71と、横支持部71の車幅方向両端部分から垂下する左右1対の縦支持部72と、1対の縦支持部72に前向きに装備された左右1対の位置決め把持部73とを有し、この組付け治具70の駆動部側に対して横支持部71の車幅方向一端部が支持縦材74で片持ち状に支持され、1対の位置決め把持部73によりインストルメントパネル本体20が位置決め把持されて支持される。
そのために、パネル支持構造21の1対の連結ブラケット32には、車幅方向外側へ張り出す張出し部32aが夫々形成され、各張出し部32aに位置決め孔32bと切欠き部32cが形成されている。各位置決め把持部73は、位置決めピン75と1対の把持爪部76とを有し、位置決めピン75が位置決め孔32bに挿入されるとともに、1対の把持爪部76が切欠き部32c内に挿入され開くことで、切欠き部32cを把持して、インストルメントパネル本体20を支持することができる。
以上説明したインストルメントパネル18の作用・効果について説明する。
先ず、インストルメントパネル本体20がフロントサイドドア開口17から車室14に搬入されて車室14の前端側に組付けられて装備され、その後、アッパーガーニッシュ60がフロントサイドドア開口17から車室14に搬入されてインストルメントパネル本体20の上部に組付けられる。
インストルメントパネル本体20には、表示器50、レフダクト51、ヒータユニット52が取付けられ、インストルメントパネル本体20はこれら50〜52を取付けた状態で車室14に搬入されるが、ここで、表示器50、レフダクト51、ヒータユニット52がフロント補強ピラー11、フロントサイドパネル12に接触すると損傷する虞がある。
ここで、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時、インストルメントパネル本体20の後面部にセンタピラー13が接触して傷を付けないように、また、組付け治具70により、インストルメントパネル本体20を後側から支持して、この組付け治具70と共にインストルメントパネル本体20をフロントサドドア開口17を通過させるために、センタピラー13とインストルメントパネル本体20の後面部間の間隔を大きくした場合、表示器50、レフダクト51、ヒータユニット52とフロント補強ピラー11、フロントサイドパネル12間の間隔は小さくなるので、前記問題は顕著になる。
そこで、本発明のインストルメントパネル18によれば、インストルメントパネル本体20の前端側部分に設けられた先当て部である縦壁部40であって、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時に、この縦壁部40とフロント補強ピラー11間の間隔が、表示器50とフロント補強ピラー11間の間隔よりも小さくなり、また、デフダクト51とフロント補強ピラー11間の間隔よりも小さくなり、また、ヒータユニット52とフロントサイドパネル12間の間隔よりも小さくなるような縦壁部40を備えた。
つまり、フロント補強ピラー11、フロントサイドパネル12に表示器50、レフダクト51、ヒータユニット52が当たる前に、縦壁部40をフロント補強ピラー11に確実に当てることができ、従って、表示器50、レフダクト51、ヒータユニット52がフロント補強ピラー11、フロントサイドパネル12に接触して損傷することを確実に防止でき、これを、センタピラー13がインストルメントパネル本体20の後面部に接触して傷を付けないように実現でき、また、組付け治具70と共にインストルメントパネル本体20をフロントサイドドア開口17を通過させる場合に実現できる。
フロント補強ピラー11が下方程前方へ移行する傾斜状に形成され、縦壁部40がインストルメントパネル本体20の車室14への搬入時にフロント補強ピラー11と対向するように、縦壁部40をインストルメントパネル本体20の上部前端側部分に立設したので、フロント補強ピラー11の傾斜を利用して、縦壁部40を前方へ大きく突出させずに設けて先当て部の機能を維持でき、故に、インストルメントパネル本体20を必要以上に大型化せずにコンパクトに構成して、縦壁部40により表示器50、レフダクト51、ヒータユニット52がフロント補強ピラー11、フロントサイドパネル12に接触して損傷することを確実に防止できる。
縦壁部40の縦壁中央部40aに前方へ突出する複数の補強リブ40b,40aを形成したので、この縦壁中央部40aの強度・剛性を高めて、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時に、縦壁中央部40aがフロント補強ピラー11に当たった場合に損傷することを防止できる。
インストルメントパネル本体20の上部表面側の車幅方向中央部分に表示器50を取付け、縦壁部40が表示器50の前面側をカバーするとともに、この縦壁部40に表示器50を取付けるように構成したので、表示器50を運転者から適度に離して視認性を良くする位置に配設して、縦壁部40により表示器50の前面側をカバーし保護して表示器50を取付けでき、そして、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時に、表示器50がフロント補強ピラー11に接触して損傷することを確実に防止できる。
縦壁部40をデフダクト51の前端に対して上方且つ後方に配設したので、フロント補強ピラー11の傾斜を利用して、デフダクト51を縦壁部40よりも前方へ張出すように設け、前方へ露出させた状態にして、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時に、縦壁部40によりデフダクト51がフロント補強ピラー11に接触して損傷することを確実に防止できるとともに、インストルメントパネル本体20の上部にアッパーガーニッシュ60を組付ける際には、このデフダクト51とアッパーガーニッシュ60に取付けられたデフ下流側ダクト61との接続を容易に行うことができる。
ヒータユニット52は、そのヒータパイプ52a,52bがインストルメントパネル本体20を組付けた状態でダッシュロアパネル2を貫通するものであり、縦壁部40をヒータユニット42の前端に対して上方且つ後方に配設したので、フロント補強ピラー11の傾斜を利用して、ヒータユニット42を縦壁部40よりも前方へ張出すように設け、前方へ露出させた状態にして、インストルメントパネル本体20の車室14への搬入時に、縦壁部40によりヒータユニット42がフロントサイドパネル12に接触して損傷することを確実に防止できるとともに、インストルメントパネル本体20を組付けた状態では、ヒータパイプ42a,42bをダッシュロアパネル2に確実に貫通させることができる。
尚、本発明については、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能であり、例えば、インストルメントパネル本体の上部にアッパーガーニッシュが組付けられる前に、インストルメントパネル本体が自動車のサイドドア開口から車室に搬入され車室前端側に組付けられる、種々の自動車のインストルメントパネルに本発明を適用可能である。尚、参考例として、前記先当て部を縦壁部40で構成せずに、インストルメントパネル本体の縦壁部40以外の部分に設けてもよい。
本発明のインストルメントパネル等の上後方からの斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 搬入時のインストルメントパネル本体等の側面図である。 インストルメントパネル本体等の上後方からの斜視図である。 組付時のアッパーガーニッシュ等の上後方からの斜視図である。 パネル支持構造の上後方からの斜視図である。 パネルコア等の上後方からの斜視図である。 パネルコアと表示器等の上後方からの斜視図である。 パネル支持構造とレフダクト等の前面図である。 パネル支持構造とレフダクト等の下前方からの斜視図である。 縦壁部を含むパネルコアの要部の後方からの斜視図である。 図11のXII −XII 線断面図である。 インストルメントパネル本体と組付け治具の上後方からの斜視図である。 インストルメントパネル本体と組付け治具の要部の前方からの斜視図である。 図14のXV−XV線断面図である。
C 自動車
2 ダッシュロアパネル
11 フロント補強ピラー
12 フロントサイドパネル
14 車室
15 エンジンルーム
17 フロントサイドドア開口
18 インストルメントパネル
20 インストルメントパネル本体
40 縦壁部(先当て部)
40b,40c 補強リブ
50 表示器
51 デフダクト
52 ヒータユニット
52a,52b ヒータパイプ
60 アッパーガーニッシュ

Claims (5)

  1. 自動車の車室前端側に装備されて車両部品が取付けられたインストルメントパネル本体と、このインストルメントパネル本体の上部に組付けられたアッパーガーニッシュとを備え、前記インストルメントパネル本体がアッパーガーニッシュの組付け前に自動車のサイドドア開口から車室に搬入され組付けられる自動車のインストルメントパネルにおいて、
    前記インストルメントパネル本体の前端側部分に設けられた先当て部であって、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に、この先当て部とサイドドア開口の前縁を形成する車体部材間の間隔が、前記車両部品と前記車体部材間の間隔よりも小さくなるような先当て部を備え
    前記サイドドア開口の上部前縁を形成する車体部材としてのピラーが下方程前方へ移行する傾斜状に形成され、
    前記先当て部は、インストルメントパネル本体の車室への搬入時に前記ピラーと対向するように、インストルメントパネル本体の上部前端側部分に立設された縦壁部からなることを特徴とする自動車のインストルメントパネル。
  2. 前記縦壁部に前方へ突出する補強リブが形成されたことを特徴とする請求項に記載の自動車のインストルメントパネル。
  3. 前記車両部品がインストルメントパネル本体の上部表面側の車幅方向中央部分に取付けられたメータ類を含む表示器であり、
    前記縦壁部が前記表示器の前面側をカバーするとともに、この縦壁部に前記表示器が取付けられるように構成されたことを特徴とする請求項又はに記載の自動車のインストルメントパネル。
  4. 前記車両部品がインストルメントパネル本体の上部裏面側に取付けられたデフダクトであり、
    前記縦壁部は前記デフダクトの前端に対して上方且つ後方に配設されたことを特徴とする請求項又はに記載の自動車のインストルメントパネル。
  5. 前記車両部品が、インストルメントパネル本体を組付けた状態でエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルを貫通するヒータパイプを有するヒータユニットであり、
    前記縦壁部は前記ヒータユニットの前端に対して上方且つ後方に配設されたことを特徴とする請求項又はに記載の自動車のインストルメントパネル。
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