JP4970362B2 - 自動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動力源から回転駆動力が入力される入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設された自動変速機に関し、特にそのパーキング機構に関する。
従来、この種の変速機として、第1と第2の各別のクラッチを介して駆動力源に連結される第1と第2の2つの入力軸が同軸上に配置されると共に、第1と第2の2つの出力軸が配置され、入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設され、各ギヤ列は入力軸に固定される駆動ギヤと、出力軸に軸支される従動ギヤとを有し、第1と第2の各出力軸上の従動ギヤが同期機構の同期スリーブの軸方向摺動により該各出力軸に選択的に連結されるようにした二重クラッチ変速機が知られている。
この二重クラッチ変速機では、パーキング機構のためのパーキングギヤを差動ギヤケースに一体に形成していた。しかし、傾斜路で車重によってパーキングギヤに作用する入力トルクが過大となるため、パーキング機構の設計トルク容量が過大となるという問題があった(特許文献1参照)。
そこで、特許文献2には、二重クラッチ変速機において、一方の出力軸に設けられた従動ギヤに噛合する駆動ギヤと対向する部分に位置させて、他方の出力軸にパーキングギヤを固定することが開示されている。これにより、パーキング機構の設計トルク容量が過大となるという問題を、変速機の全長を増加させることなく解消している。
特開2005−172220号公報(段落0005、図5) 特開2005−172220号公報
しかしながら、特許文献2に開示された二重クラッチ変速機においては、駆動ギヤと対向する空間にパーキングギヤを配置する必要がある。このような空間が無い場合にはパーキングギヤを設けることができないので、設計自由度が低いという問題がある。そして、この場合、パーキングギヤを設けるためには、出力軸の全長を増加する必要があるので、変速機の全長が長くなるという問題がある。また、パーキングギヤを独立して設けるため、このパーキングギヤ分の重量が増加するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、設計自由度が高く、設計トルク容量の過大化を伴うこと無く、軽量化及び全長の短縮化を図ることが可能なパーキング機構を有する自動変速機を提供することを目的とする。
本発明は、駆動力源から回転駆動力が入力される入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設され、各ギヤ列は前記入力軸に固定される駆動ギヤと、前記出力軸に軸支される従動ギヤとを有し、前記出力軸上に配置した複数の同期機構の同期スリーブの軸方向摺動によりこれら複数のギヤ列の従動ギヤが選択的に前記出力軸に連結される自動変速機において、前記出力軸は少なくとも第1出力軸及び第2出力軸から構成され、前記第1出力軸に設けられた第1出力歯車と、前記第2出力軸に設けられた第2出力歯車と、前記第1出力歯車及び前記第2出力歯車と噛合するデファレンシャルギヤとを備え、前記第1出力歯車の前記デファレンシャルギヤに対するギヤ比より、前記第2出力歯車の前記デファレンシャルギヤに対するギヤ比が小さく、前記複数の同期機構のうち前記第1出力軸上に配置した同期機構の同期スリーブの外周面に溝が形成されており、当該溝にパーキング用の係合部材が係合することにより前記出力軸をロックすることを特徴とする。
本発明によれば、パーキング用の係合部材と係合して出力軸をロックするための溝が所定の同期機構の同期スリーブの外周面に形成されている。そのため、特許文献2に開示されるようなパーキングギヤの配置に適した空間が無い場合であっても、係合部材と係合させる溝を既存の同期スリーブに形成することによってパーキング機構を設けることが可能となる。また、複数の同期スリーブが存在する場合、設計的に適した所定の同期機構の同期スリーブに溝を形成すればよいので、設計自由度が大きい。また、既存の同期スリーブに係合部材と係合させる溝を形成するので、特許文献2に開示されたように独立したパーキングギヤを設ける必要が無いため、自動変速機の軽量化及び全長の短縮化が可能となる。また、差動ギヤケースに一体にパーキングギヤを形成せず、出力軸に対して相対回転不能な同期スリーブに溝を形成して係合部材と係合させるため、出力軸に一体的にパーキングギヤを形成した場合と同等の入力トルクとなるので、パーキング機構の設計トルク容量が過大となることが無い。
また、本発明において、設定された複数のレンジにそれぞれ対応する複数のシフト位置にシフト可能なシフト操作部材がパーキングシフト位置に操作されたとき、前記第1出力軸上に配置した同期機構の同期スリーブが所定位置に存し、前記係合部材が当該所定位置に存する同期スリーブの前記溝に係合するよう作動することが好ましい。
この場合、シフト操作部材がパーキングシフト位置に操作されて、パーキングレンジが選択された段階で、係合部材が溝に係合するよう作動するとき、当該溝が形成された同期スリーブは所定位置に存している。そのため、係合部材を同期スリーブに形成された溝に確実に係合させることができる。また、同期スリーブに形成された溝に係合するに適した軸方向の幅を係合部材が有すればよいので、係合部材を軽量化することが可能となる。
また、本発明は、駆動力源から回転駆動力が入力される入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設され、各ギヤ列は前記入力軸に固定される駆動ギヤと、前記出力軸に軸支される従動ギヤとを有し、前記出力軸上に配置した複数の同期機構の同期スリーブの軸方向摺動によりこれら複数のギヤ列の従動ギヤが選択的に前記出力軸に連結される自動変速機において、前記複数の同期機構のうちの所定の同期機構の同期スリーブの外周面に溝が形成されており、当該溝にパーキング用の係合部材が係合することにより前記出力軸をロックし、設定された複数のレンジにそれぞれ対応する複数のシフト位置にシフト可能なシフト操作部材がパーキングシフト位置に操作されたとき、前記所定の同期機構の同期スリーブが所定位置に存し、前記係合部材が当該所定位置に存する同期スリーブの前記溝に係合するよう作動し、前記シフト操作部材は前進シフト位置からニュートラルシフト位置と後進シフト位置とを経てパーキングシフト位置に切替操作されるように構成され、当該シフト操作部材が少なくとも前記後進シフト位置に切替操作された段階で、前記所定の同期機構の同期スリーブは前記所定位置に存するよう摺動されることを特徴とする。
この場合、シフト操作部材がパーキングシフト位置に操作される前の後進シフト位置に切替操作された段階で、溝が形成された同期スリーブが所定位置に存するよう摺動される。そのため、シフト操作部材が操作されパーキングシフト位置に存したとき、溝が形成された同期スリーブを確実に所定位置に存させることが可能となる。
また、本発明は、駆動力源から回転駆動力が入力される入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設され、各ギヤ列は前記入力軸に固定される駆動ギヤと、前記出力軸に軸支される従動ギヤとを有し、前記出力軸上に配置した複数の同期機構の同期スリーブの軸方向摺動によりこれら複数のギヤ列の従動ギヤが選択的に前記出力軸に連結される自動変速機において、前記複数の同期機構のうちの所定の同期機構の同期スリーブの外周面に溝が形成されており、当該溝にパーキング用の係合部材が係合することにより前記出力軸をロックし、前記所定の同期機構の同期スリーブの全摺動ストローク範囲のどの位置に当該同期スリーブが存しても前記溝に係合可能となる軸方向の幅を前記係合部材が有することを特徴とする。
この場合、溝が形成された同期スリーブの全摺動ストローク範囲のどの位置に当該同期スリーブが存しても、当該同期スリーブに形成された溝に係合部材が係合可能となる。そのため、同期スリーブの摺動位置に関係なく係合部材を同期スリーブの溝に確実に係合させることができる。
また、本発明において、前記溝が形成された同期スリーブの外周面は軸方向に沿った断面形状が凸状になるように形成され、該凸状の盛り上り部に前記溝が形成されていることが好ましい。
この場合、同期スリーブの外周面の軸方向に沿った断面形状が凹状になるように形成される場合に比べて、断続面が半分に減るので、生産性が向上する。
また、本発明において、前記溝が形成された同期スリーブを軸方向に摺動させるシフトフォークと当接する当該同期スリーブの外周面の部分が、前記係合部材が前記溝と係合する部分から軸方向にオフセットした位置にあることが好ましい。
この場合、係合部材が溝と係合した際に当該溝が形成された同期スリーブの外周面の部分に傷やバリなどが発生しても、当該部分から軸方向にオフセットした位置にある外周面の部分にシフトフォークが当接するので、シフトフォークによる同期スリーブの摺動には影響が及ばない。そのため、同期スリーブ、ひいては自動変速機の耐久性を向上させることができる。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る自動変速機1について説明する。
図1を参照して、この自動変速機1は、自動車に用いられるものであり、主入力軸2、第1入力軸3、第2入力軸4、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1出力軸5、第2出力軸6、ギヤ列G1〜G6,GR、及び第1乃至第4同期機構S1〜S4を備えた二重クラッチ変速機である。ギヤ列G1〜G6,GRは変速比の異なる複数設けられており、前進1速乃至6速ギヤ列G1〜G6及び後進ギヤ列GRとからなっている。自動変速機1は、駆動力源であるエンジンEから主入力軸2に入力された回転駆動力を、第1、第2クラッチC1,C2を利用して第1入力軸3又は第2入力軸4に選択的に伝達して、ギヤ列G1〜G6,GRにて変速し、第1乃至第4同期機構S1〜S4を利用して第1出力軸5又は第2出力軸6から選択的に、ディファレンシャルギヤ7に出力する。
主入力軸2は、変速機ケース(図示せず)に配置されたベアリング2aによって回転自在に軸支され、エンジンEに流体トルクコンバータTを介して連結されている。第1入力軸3は、主入力軸2の回転軸を中心に回転可能に構成され、主入力軸2と同軸上に配置されている。第2入力軸4は、前記変速機ケースに配置されたベアリング4aによって回転自在に軸支され、第1入力軸3の周囲に主入力軸2の回転軸を中心に回転可能に構成され、主入力軸2及び第1入力軸3と同軸上に配置されている。
第1クラッチC1及び第2クラッチC2は、主入力軸2の回転力をそれぞれ第1入力軸3及び第2入力軸4に選択的に伝達する。第1クラッチC1が作動することにより、主入力軸2の回転力が第1入力軸3に伝達され、第2クラッチC2が作動することにより、主入力軸2の回転力が第2入力軸4に伝達される。
そして、第1入力軸3には、1速駆動ギヤG1a、3速駆動ギヤG3a及び5速駆動ギヤG5aが形成されており、第2入力軸4には、2速駆動ギヤG2a、4速駆動ギヤG4a、6速駆動ギヤG6a及び後進駆動ギヤGRaが形成されている。
第1出力軸5及び第1出力軸6は、それぞれ、前記変速機ケースに配置されたベアリング5a,6aによって回転自在に軸支され、主入力軸2と平行に配置されている。
そして、第1出力軸5には、1速従動ギヤG1b、3速従動ギヤG3b、4速従動ギヤG4b及び後進従動ギヤGRbが軸支されており、第2出力軸6には、2速従動ギヤG2b、5速従動ギヤG5b及び6速従動ギヤG6bが軸支されている。
第1入力軸3及び第2入力軸4側の駆動ギヤG1a〜G6a,GRaと、これら駆動ギヤG1a〜G6a,GRaとそれぞれ噛合する第1出力軸5及び第2出力軸6側の従動ギヤG1b〜G6b,GRbとから、前進1速乃至6速ギヤ列G1〜G6、及び後進ギヤ列GRが構成されている。
第1同期機構S1は、1速従動ギヤG1b又は3速従動ギヤG3bの回転力を第1出力軸5に選択的に伝達し、第2同期機構S2は、4速従動ギヤG4b又は後進従動ギヤGRbの回転力を第1出力軸5に選択的に伝達する。第3同期機構S3は、2速従動ギヤG2b又は6速従動ギヤG6bの回転力を第2出力軸6に選択的に伝達し、第4同期機構S4は、5速従動ギヤG5bの回転力を第2出力軸6に選択的に伝達する。
さらに、第1出力軸5には、ディファレンシャルギヤ7と噛合する第1出力ギヤ5bが形成されており、1速駆動ギヤG1a、3速駆動ギヤG3a、4速駆動ギヤG4a及び後進駆動ギヤGRaの回転力が選択的に変速されて、ディファレンシャルギヤ7に出力される。第2出力軸6には、ディファレンシャルギヤ7と噛合する(図1では噛合が示されていない。)第2出力ギヤ6bが形成されており、2速駆動ギヤG2a、5速駆動ギヤG5a及び6速駆動ギヤG6aの回転力が選択的に変速されて、ディファレンシャルギヤ7に出力される。
図2を参照して、第1同期機構S1は、シンクロメッシュ機構であり、1速従動ギヤG1bと3速従動ギヤG3bとの間の第1出力軸5上に配置されている。第1同期機構S1は、第1出力軸5にスプライン結合されたシンクロナイザハブ11と、シンクロナイザハブの外周にスプライン結合され、シンクロナイザハブ11に対して相対回転不能且つ第1出力軸5の軸方向に摺動可能に取り付けられた同期スリーブ(カップリングスリーブやシンクロスリーブともいう。)12を有しており、シンクロナイザハブと1速従動ギヤG1b及び3速従動ギヤG3bとの間には、シンクロナイザリング13がそれぞれ介装されている。同期スリーブ12は、その外周面に形成された凸部が、シフト機構(図示せず)によりシフト移動するシフトフォーク14と係合して第1出力軸5の軸方向に摺動する。説明は省略するが、第2乃至第4同期機構S2〜4も、第1同期機構S1と同様に構成されている。
図1及び図2を参照して、第1クラッチC1を作動させて主入力軸2の回転力を第1入力軸3に伝達させ、第1同期機構S1に設けたシフトスリーブ12をこれに係合するシフトフォーク14の動作で図示の中立位置から1速従動ギヤG1b側に変位させたとき、1速従動ギヤG1bが第1同期機構S1を介して第1出力軸5に連結されて、1速段が確立され、1速ギヤ列G1の変速比で変速される。一方、シフトスリーブ12を3速従動ギヤG3b側に変位させたとき、3速従動ギヤG3bが第1同期機構S1を介して第1出力軸5に連結されて、3速段が確立され、3速ギヤ列G3の変速比で変速される。シフトスリーブ12が中立位置に存するときは、1速従動ギヤG1b及び3速従動ギヤG3bは共に第1出力軸5から遮断されたニュートラル状態にある。
第2クラッチC2を作動させて主入力軸2の回転力を第2入力軸4に伝達させ、第2同期機構S2に設けたシフトスリーブ12をこれに係合するシフトフォークの動作で図示の中立位置から4速従動ギヤG4b側に変位させたとき、4速従動ギヤG4bが第2同期機構S2を介して第1出力軸5に連結されて、4速段が確立され、4速ギヤ列G4の変速比で変速される。一方、シフトスリーブ12を後進従動ギヤGRb側に変位させたとき、後進従動ギヤGRbが第2同期機構S2を介して第1出力軸5に連結されて、後進段が確立され、後進ギヤ列GRの変速比で変速される。シフトスリーブ12が中立位置に存するときは、4速従動ギヤG4b及び後進従動ギヤGRbは共に第1出力軸5から遮断されたニュートラル状態にある。
第2クラッチC2を作動させて主入力軸2の回転力を第2入力軸4に伝達させ、第3同期機構S3に設けたシフトスリーブ12をこれに係合するシフトフォークの動作で図示の中立位置から2速従動ギヤG2b側に変位させたとき、2速従動ギヤG2bが第3同期機構S3を介して第2出力軸6に連結されて、2速段が確立され、2速ギヤ列G2の変速比で変速される。一方、シフトスリーブ12を6速従動ギヤG6b側に変位させたとき、6速従動ギヤG6bが第3同期機構S3を介して第2出力軸6に連結されて、6速段が確立され、6速ギヤ列G6の変速比で変速される。シフトスリーブ12が中立位置に存するときは、2速従動ギヤG2b及び6速従動ギヤG6bは共に第2出力軸6から遮断されたニュートラル状態にある。
第1クラッチC1を作動させて主入力軸2の回転力を第1入力軸3に伝達させ、第4同期機構S4に設けたシフトスリーブ12をこれに係合するシフトフォークの動作で図示の中立位置から5速従動ギヤG5b側に変位させたとき、5速従動ギヤG5bが第4同期機構S4を介して第2出力軸6に連結されて、5速段が確立され、5速ギヤ列G5の変速比で変速される。シフトスリーブ12が中立位置に存するときは、5速従動ギヤG5bは共に第2出力軸6から遮断されたニュートラル状態にある。
図2及び図3を参照して、自動変速機1のパーキング機構は、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12の外周面に一体に形成された複数の溝15aからなるパーキングギヤ15と、このパーキングギヤ15の溝15aに先端部16aが係合するパーキング用の係合部材であるパーキングロッド16とを備えている。
パーキングロッド16は、前記変速機ケースにその一端が揺動可能に軸支されており、その他端の先端部16aがパーキングギヤ15の溝15aとの係合に適するようパーキングギヤ15の方に向けて屈曲して爪状に形成されている。
パーキングロッド16の先端部16aがパーキングギヤ15の溝15aと係合し、パーキングロッド16とパーキングギヤ15とが噛合したとき、パーキングギヤ15が一体に形成された同期スリーブ12が前記変速機ケースに対してロックされる。これによって、同期スリーブ12と相互回転不能なシンクロナイザハブ11がロックされ、シンクロナイザハブ11がスプライン係合される第1出力軸5がロックされることにより、ディファレンシャルギヤ7を介して連結される駆動輪(図示せず)が固定される。
図4も参照して、同期スリーブ12の外周面は軸方向に沿った断面形状が凸状になるように形成されており、この凸状の盛り上り部に溝15aが形成されている。さらに、この凸状は段差を有しており、凸状の先端部12bの軸方向の側面がシフトフォーク14との当接面となり、凸状の先端部12bに形成された溝15aの内壁面がパーキングロッド16の先端部16aとの係合面となる。そして、軸方向に幅(厚さ)が、根元部12aの方が先端部12bより厚くなるようオフセットした位置に形成されている。さらに、溝15aは、同期スリーブ12の軸中心に向かって根元部12aに食い込むように形成されている。そのため、パーキングロッド16が溝15aと係合した際に同期スリーブ12の先端部12bに傷やバリなどが発生しても、当該先端部12bから軸方向にオフセットした位置にある根元部12aの側面にシフトフォーク14が当接するので、シフトフォーク14による同期スリーブ12の摺動には影響が及ばない。そのため、同期スリーブ12、ひいては自動変速機1の耐久性を向上させることができる。
図5を参照して、自動変速機1には、シフト操作部材であるシフトレバー20がコントロールワイヤケーブル(図示せず)を介して接続されている。シフトレバー20は設定された複数のレンジにそれぞれ対応する複数のシフト位置にシフト可能であり、運転者によってシフト操作される。シフトレバー20がシフト操作されると、そのシフト位置に応じた電気信号を制御部(図示せず)に出力し、該制御部は電気信号に応じたレンジに切り換る所定の制御を自動変速機1に対して行う。具体的には、シフトレバー20は、ドライブレンジ(Dレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、リバースレンジ(Rレンジ)及びパーキングレンジ(Pレンジ)にそれぞれ対応するドライブシフト位置(D位置)、ニュートラルシフト位置(N位置)、リバースシフト位置(R位置)及びパーキングシフト位置(P位置)にシフト操作可能であり、D位置、N位置、R位置、P位置の順に各シフト位置が後方から前方に向かって順に並んで配置されている。以下、シフトレバー20がD位置、N位置、R位置に存する旨を示す電気信号を、それぞれD信号、N信号、R信号という。
そして、シフトレバー20がP位置にシフト操作されたとき、図6及び図7を参照するように、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12が1速従動ギヤG1b側に変位して1速段を確立する位置(以下、1速位置という。)に存した状態で、パーキングロッド16が作動し、同期スリーブ12に一体に形成されたパーキングギヤ15の溝15aにパーキングロッド16の先端部16aが係合してロックするようになっている。このようにして、Pレンジで、駆動輪は自動変速機1のパーキング機構により固定される。
ところで、Pレンジで確実に同期スリーブ12を1速位置に存させるためには、他のレンジに対応するシフト位置からP位置へのシフトレバー20のシフト操作よりも早く同期スリーブ12を1速位置に変位させる必要がある。そのため、P位置から離れたシフト位置にシフトレバー20が存するときに、予め同期スリーブ12をパーキング位置である1速位置に存させる変位を開始することが好ましい。
N位置は、図5を参照するように、R位置よりもP位置から離れているので、N位置にシフトレバー20が存するときに、同期スリーブ12を1速位置に存させる変位を開始することが最も好ましい。この場合における、前記制御部が行う制御を、図8を参照して説明する。
シフトレバー20がN位置に操作され、N信号ONを検知したとき(STEP1:YES)、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12を1速位置に移動又は保持する(STEP2)。N信号OFFを検知したとき(STEP3)、シフトレバー20がD位置又はR位置に向けて操作されたことを意味するため、その後、D信号又はR信号のいずれがONするかを検知する(STEP4)。D信号ONを検知した場合(STEP4:D)、車両が停止状態において同期スリーブ12が既に1速段を確立する1速位置に存するため、この1速段から車両が発進する(STEP5)。一方、R信号ONを検知した場合(STEP4:R)、同期スリーブ12をそのまま1速位置に保持する(STEP6)。なお、STEP6において、同期スリーブ12を1速位置に移動中である場合、1速位置への移動を続ける。その後、R信号OFFを検知しても(STEP7)、同期スリーブ12を1速位置に保持する(STEP8)。そして、N信号がONするかを検知する(STEP9)。N信号がONされずに(STEP9:NO)、すなわち、シフトレバー20がN位置に操作されずに、P位置に操作されると、同期スリーブ12に一体に形成されたパーキングギヤ15と噛合するように、パーキングロッド16が作動する(STEP10)。このように、シフトレバー20がN位置からR位置、P位置方向にシフト操作される間、同期スリーブ12が1速位置方向以外に移動することが無いので、R信号OFF時点で同期スリーブ12が1速位置に待機している。そのため、シフトレバー20がP位置に存したとき、同期スリーブ12が確実に1速位置に存するので、Pレンジで確実にパーキングロッド16がパーキングギヤ15と噛合する。
〔第1実施形態の第1の変形〕
以下、本発明の第1実施形態の第1の変形に係る自動変速機1Aについて説明する。この自動変速機1Aは、上述した自動変速機1と類似するので、異なる点についてのみ説明する。
図9を参照するように、この自動変速機1Aにおいては、第2同期機構S2に設けた同期スリーブ12にパーキングギヤ15が一体に形成されており、この同期スリーブ12は、後進従動ギヤGRb側に変位して後進段を確立する位置(以下、後進位置という。)に存するときに、パーキングロッド16と噛合するようになっている。
自動変速機1Aにおける、前記制御部が行う制御を、図10を参照して説明する。シフトレバー20がN位置に操作され、N信号ONを検知したとき(STEP11:YES)、第2同期機構S2に設けた同期スリーブ12を後進位置に移動させる(STEP12)。N信号OFFを検知したとき(STEP13)、シフトレバー20がD位置又はR位置に向けて操作されたことを意味するため、その後、D信号又はR信号のいずれがONするかを検知する(STEP14)。D信号ONを検知した場合(STEP14:D)、第2同期機構S2に設けた同期スリーブ12を中立位置に移動させる(STEP15)。一方、R信号ONを検知した場合(STEP14:R)、同期スリーブ12をそのまま後進位置に保持する(STEP16)。なお、STEP16において、同期スリーブ12を後進位置に移動中である場合、後進位置への移動を続ける。その後、R信号OFFを検知しても(STEP17)、同期スリーブ12を後進位置に保持する(STEP18)。そして、N信号がONするかを検知する(STEP19)。N信号がONされずに(STEP19:NO)、シフトレバー20がN位置に操作されずに、P位置に操作されると、同期スリーブ12に一体に形成されたパーキングギヤ15と噛合するように、パーキングロッド16が作動する(STEP20)。このように、シフトレバー20がN位置からR位置、P位置方向にシフト操作される間、同期スリーブ12が後進位置方向以外に移動することが無いので、R信号OFF時点で同期スリーブ12が後進位置に待機している。そのため、シフトレバー20がP位置に存したとき、同期スリーブ12が確実に後進位置に存するので、Pレンジで確実にパーキングロッド16がパーキングギヤ15と噛合する。
〔第1実施形態の第2の変形〕
以下、本発明の第1実施形態の第2の変形に係る自動変速機1について説明する。この自動変速機1は、上述した本発明の第1実施形態に係る自動変速機1と構造は基本的には同じである。しかし、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12が中立位置に存した状態で、パーキングロッド16が作動し、同期スリーブ12に一体に形成されたパーキングギヤ15の溝15aにパーキングロッド16の先端部16aが係合してロックするようになっている。この自動変速機1における制御を、図11を参照して説明する。
シフトレバー20がN位置に操作され、N信号ONを検知したとき(STEP21:YES)、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12を中立位置に移動又は保持する(STEP22)。N信号OFFを検知したとき(STEP23)、シフトレバー20がD位置又はR位置に向けて操作されたことを意味するため、その後、D信号又はR信号のいずれがONするかを検知する(STEP24)。D信号ONを検知した場合(STEP4:D)、同期スリーブ12を1速位置に移動させる(STEP25)。一方、R信号ONを検知した場合(STEP24:R)、同期スリーブ12を中立位置に保持させる(STEP26)。なお、STEP26において、同期スリーブ12が中立位置に移動中である場合、中立位置への移動を続ける。その後、R信号OFFを検知しても(STEP27)、同期スリーブ12を中立位置に保持する(STEP28)。そして、N信号がONするかを検知する(STEP29)。N信号がONされずに(STEP29:NO)、シフトレバー20がN位置に操作されずに、P位置に操作されると、同期スリーブ12に一体に形成されたパーキングギヤ15と噛合するように、パーキングロッド16が作動する(STEP30)。このように、シフトレバー20がN位置からR位置、P位置方向にシフト操作される間、同期スリーブ12が中立位置方向以外に移動することが無いので、R信号OFF時点で同期スリーブ12が中立位置に待機している。そのため、シフトレバー20がP位置に存したとき、同期スリーブ12が確実に中立位置に存するので、Pレンジで確実にパーキングロッド16がパーキングギヤ15と噛合する。
PレンジでエンジンEを停止した後にシフトレバー20をN位置にシフト操作したために、NレンジでエンジンEが停止した状態にて車両が牽引されることがある。この場合を考慮したとき、本第2の変形のように、パーキングギヤ15が一体に形成された同期スリーブ12はNレンジで中立位置に存することが好ましい。
なお、N信号ONを検知したとき(STEP21:YES)、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12を1速位置に移動又は保持し、その後、R信号ONを検知した場合(STEP24:R)、同期スリーブ12を中立位置に移動させるものであってもよい。シフトレバー20がN位置に位置するときから同期スリーブ12を中立位置に待機させたほうが、シフトレバー20がP位置に存したとき、同期スリーブ12を確実に中立位置させることができるので好ましい。しかし、クラッチ接続の準備を考慮すると、シフトレバー20がN位置に位置するとき、同期スリーブ12は1速位置に位置するほうが好ましい。
〔第1実施形態の第3の変形〕
以下、本発明の第1実施形態の第3の変形に係る自動変速機1Aについて説明する。この自動変速機1は、上述した本発明の第1実施形態の第1の変形に係る自動変速機1Aと構造は同じであるが、前記制御部が行う制御が異なる。この制御を、図12を参照して説明する。
シフトレバー20がR位置に操作され、R信号ONを検知したとき(STEP31:YES)、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12を後進位置に移動する(STEP32)。R信号OFFを検知したとき(STEP33)、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12を中立位置に移動する(STEP34)。そして、N信号がONするかを検知する(STEP35)。N信号がONされずに(STEP35:NO)、シフトレバー20がN位置に操作されずに、P位置に操作されると、同期スリーブ12に一体に形成されたパーキングギヤ15と噛合するように、パーキングロッド16が作動する(STEP36)。シフトレバー20がP位置に操作された後に、同期スリーブ12をパーキング位置である中立位置に移動させても間に合わない。そのため、シフトレバー20がP位置に操作される前のR信号OFFが検知されたときに、同期スリーブ12を中立位置に移動させている。シフトレバー20がR位置からN位置又はP位置のいずれかに向けてシフト操作されるので、R信号OFFを検知した後に同期スリーブ12を中立位置に移動させることに問題はない。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る自動変速機1Bについて説明する。この自動変速機1Bは、上述した自動変速機1と類似するので、異なる点についてのみ説明する。
図13を参照するように、この自動変速機1Bにおいては、第1同期機構S1に設けた同期スリーブ12に一体に形成されたパーキングギヤ15と噛合するパーキングロッド16Aの第1出力軸5の軸方向における幅が厚くなっている。具体的には、この同期スリーブ12の全摺動ストローク範囲、即ち、同期スリーブ12の中立位置、該中立位置から1速従動ギヤG1b側に所定ストロークだけ変位して1速段を確立する位置、及び中立位置から3速従動ギヤG3b側に所定ストロークだけ変位して3速段を確立する位置の間の範囲のどの位置に存する場合であっても、パーキングギヤ15の溝15aとパーキングロッド16Aの先端部が係合するように、パーキングロッド16Aの先端部の幅が厚くなっている。従って、パーキングロッド16Aは、パーキングロッド16に比べて、その先端部の幅が略前記所定ストロークだけ軸方向に両側がそれぞれ厚くなっている。
このように、パーキングロッド16Aの先端部の幅を厚くし、同期スリーブ12の位置に拘わらずパーキングギヤ15とパーキングロッド16Aとが噛合する。そのため、上述した本発明の第1実施形態のように、シフトレバー20がシフト操作されP位置に存したとき、パーキングロッド16Aと噛合させるために同期スリーブ12を所定の位置に移動させる必要が無い。よって、Pレンジで確実にパーキングロッド16Aがパーキングギヤ15と噛合する。
なお、上記の本発明の実施形態に係る自動変速機1,1A,1Bにおいては、二重クラッチ変速機である場合について説明したが、これに限定されず、各種の自動変速機に適用することももちろん可能である。
本発明の第1実施形態に係る自動変速機を示すスケルトン図。 第1同期機構の断面図。 パーキング機構を示す側面図。 図3のIV−IV矢視断面図。 シフト装置を示す上面図。 同期スリーブが1速位置に位置した自動変速機を示すスケルトン図。 同期スリーブが1速位置に位置した第1同期機構の断面図。 自動変速機の作動フローチャート。 第1実施形態の第1の変形に係る自動変速機を示すスケルトン図。 第1実施形態の第1の変形に係る自動変速機の作動フローチャート。 第1実施形態の第2の変形に係る自動変速機の作動フローチャート。 第1実施形態の第3の変形に係る自動変速機の作動フローチャート。 本発明の第2実施形態に係る自動変速機の第1同期機構の断面図。
符号の説明
1,1A,1B…自動変速機、2…主入力軸(入力軸) 、3…第1入力軸(入力軸)、4…第2入力軸(入力軸)、5…第出力軸(出力軸)、6…第2出力軸(出力軸)、7…ディファレンシャルギヤ、11…シンクロナイザハブ、12…同期スリーブ、12a…根元部、12b…先端部、13…シンクロナイザリング、14…シフトフォーク、15…パーキングギヤ、15a…溝、16,16A…パーキングロッド(パーキング用の係合部材)、16a…先端部、20…シフトレバー(シフト操作部材)、C1,C2…第1、第2クラッチ、E…エンジン(駆動力源)、G1〜G6…1速乃至6速ギヤ列(ギヤ列)、G1a〜G6a…1速乃至6速駆動ギヤ、G1b〜G6b…1速乃至6速従動ギヤ、GR…後進ギヤ列(ギヤ列)、GRa…後進駆動ギヤ、GRb…後進従動ギヤ、S1〜S4…第1乃至第4同期機構。

Claims (6)

  1. 駆動力源から回転駆動力が入力される入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設され、各ギヤ列は前記入力軸に固定される駆動ギヤと、前記出力軸に軸支される従動ギヤとを有し、前記出力軸上に配置した複数の同期機構の同期スリーブの軸方向摺動によりこれら複数のギヤ列の従動ギヤが選択的に前記出力軸に連結される自動変速機において、
    前記出力軸は少なくとも第1出力軸及び第2出力軸から構成され、
    前記第1出力軸に設けられた第1出力ギヤと、
    前記第2出力軸に設けられた第2出力ギヤと、
    前記第1出力ギヤ及び前記第2出力ギヤと噛合するデファレンシャルギヤとを備え、
    前記第1出力ギヤの前記デファレンシャルギヤに対するギヤ比より、前記第2出力ギヤの前記デファレンシャルギヤに対するギヤ比が小さく、
    前記複数の同期機構のうち前記第1出力軸上に配置した同期機構の同期スリーブの外周面に溝が形成されており、当該溝にパーキング用の係合部材が係合することにより前記出力軸をロックすることを特徴とする自動変速機。
  2. 設定された複数のレンジにそれぞれ対応する複数のシフト位置にシフト可能なシフト操作部材がパーキングシフト位置に操作されたとき、前記第1出力軸上に配置した同期機構の同期スリーブが所定位置に存し、前記係合部材が当該所定位置に存する同期スリーブの前記溝に係合するよう作動することを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
  3. 駆動力源から回転駆動力が入力される入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設され、各ギヤ列は前記入力軸に固定される駆動ギヤと、前記出力軸に軸支される従動ギヤとを有し、前記出力軸上に配置した複数の同期機構の同期スリーブの軸方向摺動によりこれら複数のギヤ列の従動ギヤが選択的に前記出力軸に連結される自動変速機において、
    前記複数の同期機構のうちの所定の同期機構の同期スリーブの外周面に溝が形成されており、当該溝にパーキング用の係合部材が係合することにより前記出力軸をロックし、
    設定された複数のレンジにそれぞれ対応する複数のシフト位置にシフト可能なシフト操作部材がパーキングシフト位置に操作されたとき、前記所定の同期機構の同期スリーブが所定位置に存し、前記係合部材が当該所定位置に存する同期スリーブの前記溝に係合するよう作動し、
    前記シフト操作部材は前進シフト位置からニュートラルシフト位置と後進シフト位置とを経てパーキングシフト位置に切替操作されるように構成され、当該シフト操作部材が少なくとも前記後進シフト位置に切替操作された段階で、前記所定の同期機構の同期スリーブは前記所定位置に存するよう摺動されることを特徴とする自動変速機。
  4. 駆動力源から回転駆動力が入力される入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数のギヤ列が介設され、各ギヤ列は前記入力軸に固定される駆動ギヤと、前記出力軸に軸支される従動ギヤとを有し、前記出力軸上に配置した複数の同期機構の同期スリーブの軸方向摺動によりこれら複数のギヤ列の従動ギヤが選択的に前記出力軸に連結される自動変速機において、
    前記複数の同期機構のうちの所定の同期機構の同期スリーブの外周面に溝が形成されており、当該溝にパーキング用の係合部材が係合することにより前記出力軸をロックし、
    前記所定の同期機構の同期スリーブの全摺動ストローク範囲のどの位置に当該同期スリーブが存しても前記溝に係合可能となる軸方向の幅を前記係合部材が有することを特徴とする自動変速機。
  5. 前記溝が形成された同期スリーブの外周面は軸方向に沿った断面形状が凸状になるように形成され、該凸状の盛り上り部に前記溝が形成されていることを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項記載の自動変速機。
  6. 前記溝が形成された同期スリーブを軸方向に摺動させるシフトフォークと当接する当該同期スリーブの外周面の部分が、前記係合部材が前記溝と係合する部分から軸方向にオフセットした位置にあることを特徴とする請求項1,3,4,5のいずれか1項記載の自動変速機。
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