JP4968158B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プロセスカートリッジを交換可能な画像形成装置に関する。
近年、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置の本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
また、このカートリッジ方式の画像形成装置は、プロセスカートリッジの交換をユーザー自身で行うことができる。プロセスカートリッジを交換するための技術は、特許文献1等に開示されている。
特開2006−113170号公報
特許文献1には、プロセスカートリッジの不十分な姿勢での収容を防止するための機構を備えている。しかし、この特許文献1では、プロセスカートリッジを装置本体の内部まで移動させてから、前記機構が作動するようになっている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、プロセスカートリッジを交換する作業の際に、プロセスカートリッジが不十分な姿勢のまま装置本体に収容されようとしていることを、この作業を行うユーザに初期の作業段階で認知させることのできる画像形成装置を提供する。
上述の目的を達成するため、本発明が採用する画像形成装置は、引出収容穴と、該引出収容穴の奥側から開口部側に向けて延びる位置決め軸とを有する装置本体と、前記位置決め軸が挿入される軸挿入孔を有するロール状の像担持体を備え、前記像担持体を支持する両端の一方端が、前記位置決め軸が挿入される軸挿入側部となるプロセスカートリッジと、前記位置決め軸の軸方向に沿って移動し、前記引出収容穴に収容可能に前記装置本体に設けられ、前記プロセスカートリッジが前記軸方向に交差する着脱方向から装着されるカートリッジ装着部を有するカートリッジ引出であって、前記像担持体から前記位置決め軸が抜かれて、前記プロセスカートリッジを前記カートリッジ装着部に対して着脱可能状態にする位置となる第一の位置と、前記像担持体に前記位置決め軸が挿入されて、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に対して収容状態にする位置となる第二の位置との範囲で移動するカートリッジ引出とを備え、前記プロセスカートリッジが前記カートリッジ装着部に対して不十分な姿勢で装着されたままで、前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置へ移動させる際に、前記プロセスカートリッジを前記カートリッジ装着部から前記着脱方向に離脱させることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像形成装置において、前記位置決め軸の先端に形成され、軸方向に対して傾斜した挿入部と、前記プロセスカートリッジの軸挿入側部に、前記着脱方向の奥側の面から抽挿入側部に亘って形成され、前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置へ移動させる際に、前記位置決め軸の前記挿入部が当たるテーパ面との接触によって前記プロセスカートリッジを前記カートリッジ装着部から前記着脱方向に沿って離脱させることが好ましい。
本発明の請求項3乃至6に係る画像形成装置において、前記プロセスカートリッジの軸挿入側部には、前記軸挿入孔の外周に突出する突出部が前記軸挿入孔の軸線に沿って形成され、前記位置決め軸の挿入部の中心線に対する角度をα、挿入部の軸方向の長さをl、位置決め軸の半径をr、前記プロセスカートリッジのテーパ面の前記位置決め軸の中心線に対する角度をβ、前記突出部の突出寸法をm、前記突出部と前記テーパ面までの離間寸法をhとした場合、
α ≧ β
l ≦ m
r ≧ h
のいずれかまたは複数が成り立つように、前記位置決め軸の先端および前記プロセスカートリッジの軸挿入側部を形成することが好ましい。
本発明の請求項7に係る画像形成装置において、前記プロセスカートリッジが前記カートリッジ装着部に対して不十分な姿勢で装着されたままで、前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置へ移動させる際に、当該カートリッジ引出が移動するのを規制する移動規制手段を備えることが好ましい。
本発明の請求項8に係る画像形成装置において、前記移動規制手段は、前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置に移動させる際に、前記プロセスカートリッジ上にあって前記カートリッジ引出から着脱方向にはみ出す部位と、前記装置本体の前記引出収容穴近傍の部位とが当接する部分に互いに形成される当接部であることが好ましい。
上述の目的を達成するため、本発明が採用するプロセスカートリッジは、画像形成装置に設けられた位置決め軸が挿入される軸挿入孔を有するロール状の像担持体と、前記像担持体を支持する両端のうち一方端に形成され、前記位置決め軸が挿入される軸挿入側部と、前記軸挿入側部の端部から側面に亘って形成されたテーパ面と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、カートリッジ引出が第一の位置から第二の位置へ移動させる際、プロセスカートリッジがカートリッジ装着部に対して不十分な姿勢で装着された場合には、前記プロセスカートリッジを前記カートリッジ装着部から着脱方向に離脱させるから、この作業を行うユーザ等は、離脱されるプロセスカートリッジを見て、作業の初期段階で、このプロセスカートリッジがカートリッジ装着部に対して不十分な姿勢で装着されていることを容易に認知することができる。
請求項2に係る発明によれば、プロセスカートリッジに形成されたテーパ面が位置決め軸の挿入部の傾斜した面を滑って、この結果、プロセスカートリッジの軸挿入側部が押し上げられる。
請求項3から6に係る発明によれば、上記数式のように寸法を設定することで、位置決め軸が環状部の外側となる場合には、プロセスカートリッジのテーパ面を位置決め軸の挿入部に確実に当てることができる。
請求項7に係る発明によれば、カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置へ移動させる際に、移動規制手段がカートリッジ引出が移動するのを規制するため、作業を行うユーザ等は、作業の初期段階で、カートリッジ装着部に対して不十分な姿勢で装着されていることを容易に認知することができる。
請求項8に係る発明によれば、プロセスカートリッジがカートリッジ引出から着脱方向にはみ出す部位と、装置本体の引出収容穴近傍の部位とが当接することにより、カートリッジ引出が第一の位置から第二の位置へ移動するのを規制することができる。
(A)構成
図1は、画像形成装置1の概略構成例を示す説明図である。図に示す画像形成装置1は、記録材となる用紙Pに画像を形成して出力するものである。
画像形成装置1は、用紙Pを収容する複数の収容手段の一例としてのトレイ2a,2b,2c(以下、これらを区別しないときには単にトレイ2という)と、トレイ2のいずれかから取り出した用紙Pを矢印a方向へ搬送する、搬送ローラ3A,3A,…からなる搬送部3と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する画像形成ユニット4Y,4M,4C,4Kと、各画像形成ユニット4Y,4M,4C,4Kで形成された各トナー像が重畳転写され、搬送部3により搬送されてくる用紙Pに転写すべく、矢印b方向に移動する中間体ベルト5と、転写記録後の用紙Pの排出を行う用紙排出部6と、を備えている。なお、本実施形態においては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを区別する必要のない場合には、Y,M,C,Kの添字を使わずに数字のみで表示する。
次に、図2乃至図5を参照しつつ、画像形成装置1の外形及び画像形成ユニット4の収容構造について説明する。
図2は画像形成装置1を具体的に示す斜視図、図3は図2の画像形成装置1の要旨を模式的に示す斜視図である。また、図4は画像形成ユニット4のカートリッジ引出13を示す斜視図、図5は図4のカートリッジ引出13から現像装置50を取り除いた状態を示す斜視図である。
画像形成装置1は、図2および図3に示すように、装置本体をなす筐体11と、この筐体11の正面板11Aの高さ方向中央に位置し、左側を支点として開く扉12と、この扉12を開扉することによって外部に向けて矢印A1,A2方向にスライド可能となるカートリッジ引出13と、このカートリッジ引出13が収容される引出収容穴15と、を具備する。
筐体11には、引出収容穴15内に位置して先端が開口部側を向く4本のドラム軸16が設けられる。このドラム軸16は、後述する感光体ドラム42の軸挿入孔43に挿入される。また、カートリッジ引出13の引出方向とドラム軸16の軸方向とが一致する。さらに、ドラム軸16の先端は、略円錐状に形成され、軸方向に対して傾斜する傾斜面(挿入部16A(図9、参照))を有する。
カートリッジ引出13は、移動機構により、ドラム軸16が感光体ドラム42から抜かれて、プロセスカートリッジ41をカートリッジ装着部14に対して着脱可能状態にする位置となる第一の位置と、ドラム軸16が感光体ドラム42に挿入されて、プロセスカートリッジ41を筐体11に対して収容状態にする位置となる第二の位置との範囲で、矢印A1,A2方向に移動する。
カートリッジ引出13には、図4および図5に示すように、画像形成ユニット4が装着される。画像形成ユニット4は、図1に示すように、矢印b方向の上流側(図面右側)から順に、イエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用のトナー像を形成する画像形成ユニット4Y,4M,4C,4Kが配置される。画像形成ユニット4Y,4M,4C,4Kは、図4および図5に示すように、各種プロセスユニットを組み込んだプロセスカートリッジ41Y,41M,41C,41Kと、このプロセスカートリッジ41Y,41M,41C,41Kに対して感光体ドラム42Y、42M、42C、42K上の静電潜像を可視化する現像装置50Y,50M,50C,50Kと、を備えている。
また、カートリッジ引出13には、図3に示すように、カートリッジ引出13の引出方向に対して直交する上側に開口するカートリッジ装着部14Y,14M,14C,14Kが形成される。このカートリッジ装着部14Y,14M,14C,14Kには、着脱方向(矢印B1,B2方向)となる上側からプロセスカートリッジ41Y,41M,41C,41Kが装着される。
図5は、カートリッジ引出13から現像装置50Y,50M,50C,50Kを取り除いた状態を示している。カートリッジ引出13の奥側の壁には、軸挿通孔49Aを有するガイド49が設けられる(図6、参照)。このガイド49は、プロセスカートリッジ41を矢印B1,B2方向(図3、参照)に案内するもので、プロセスカートリッジ41の横方向(つまり、矢印A1,A2と矢印B1,B2とに直交する方向)への移動を規制する。
また、プロセスカートリッジ41は、像担持体となる感光体ドラム42を備える。このプロセスカートリッジ41は、感光体ドラム42を予め帯電させる帯電ロール、感光体ドラム42上の廃トナーを除去するクリーニング装置(いずれも図示せず)等を一体的にカートリッジ化したものである。
次に、プロセスカートリッジ41のうちドラム軸16が挿入される側の軸挿入側部44およびガイド49について、図6乃至図8を参照しつつ説明する。
図6はプロセスカートリッジ41の軸挿入側部44近傍およびガイド49の斜視図、図7はプロセスカートリッジ41の軸挿入側部44近傍を示した正面図、図8はプロセスカートリッジ41の軸挿入側部44近傍を示す側面図である。
感光体ドラム42はその内側が軸挿入孔43となる。プロセスカートリッジ41は、軸挿入孔43にドラム軸16が挿入される側に軸挿入側部44が形成される。軸挿入側部44には環状部45が形成され、この環状部45から着脱方向の面、即ち図面下側の面に亘ってテーパ面46が形成される。このテーパ面46とドラム軸16の挿入部16Aによって本実施形態におけるプロセスカートリッジ41がカートリッジ装着部14に対して不十分な姿勢で装着されている場合にプロセスカートリッジ41をカートリッジ装着部14から離脱させる構成を実現する。さらに、軸挿入側部44の図面上側には前記帯電ロールに電力を供給するための金属製の給電部48が突出される。
ここで、ドラム軸16とプロセスカートリッジ41の軸挿入側部44の寸法関係について、図9を参照して説明する。
ドラム軸16の挿入部16Aの中心線に対する角度をα、挿入部16Aの軸方向の長さをl、ドラム軸16の半径をr、プロセスカートリッジのテーパ面46のドラム軸16の中心線に対する角度をβ、環状部45の突出寸法をm、環状部45とテーパ面46までの離間寸法をhとした場合、以下の数式が成り立つように形成される。
(数1)
α ≧ β
l ≦ m
r ≧ h
(B)プロセスカートリッジの着脱動作
次に、プロセスカートリッジの装着動作について説明する。
ユーザが、筐体11内に収容されたプロセスカートリッジ41を取り出す場合には、図3に示すように、扉12を開き、カートリッジ引出13を矢印A1方向に第一の位置まで引き出す。第一の位置においては、感光体ドラム42の軸挿入孔43からドラム軸16が抜かれているから、プロセスカートリッジ41をカートリッジ装着部14に対して着脱可能状態となる。次に、ユーザは、カートリッジ装着部14からプロセスカートリッジ41を着脱方向となる矢印B1方向に引き上げて取り出す。
一方、ユーザがプロセスカートリッジ41を筐体11内に収容する場合には、第一の位置までカートリッジ引出13を引き出した後、カートリッジ装着部14にプロセスカートリッジ41を矢印B2方向から装着する。その後、カートリッジ引出13を引出収容穴15内に収容される第二の位置まで矢印A2方向に押し込む。この第二の位置においては、ドラム軸16が感光体ドラム42の軸挿入孔43に挿入されて、プロセスカートリッジ41が筐体11に対して収容された収容状態となる。この際、ドラム軸16が感光体ドラム42の軸挿入孔43に挿入されることにより、感光体ドラム42が筐体11に対して位置決めされ、ひいてはプロセスカートリッジ41の筐体11に対する位置決めが成される。
また、プロセスカートリッジ41がカートリッジ装着部14に対して十分な姿勢で装着されていないものの、ドラム軸16が軸挿入孔43に挿入される場合について、図10および図11を参照しつつ説明する。図10はプロセスカートリッジ41とドラム軸16との位置関係を示す正面図、図11はプロセスカートリッジ41とドラム軸16との位置関係を示す側面図である。
このように、図10および図11に示す状態では、ドラム軸16の軸線が環状部45内側に位置する。この場合、第一の位置から第二の位置へカートリッジ引出13を矢印A2方向に押し込むと、ドラム軸16の挿入部16Aは、ガイド49の軸挿通孔49A(図示せず)を介して、プロセスカートリッジ41の軸挿入孔43に挿入される。
軸挿入孔43にドラム軸16が挿入されるのに伴い、カートリッジ装着部14から浮いていたプロセスカートリッジ41が矢印B2方向に押し込まれるようになって浮きが補正される。そして、ドラム軸16が軸挿入孔43に挿入され終わった段階で、プロセスカートリッジ41はカートリッジ装着部14に対して十分な姿勢で装着されことになる。
(C)本実施形態の特徴
本実施形態の特徴は、ドラム軸16の先端を略円錐状に形成され、軸方向に対して傾斜する傾斜面を有する挿入部16Aとし、プロセスカートリッジ41の角にはテーパ面46を形成した点にある。本実施形態の特徴について、図12乃至図15を参照しつつ説明する。
図12および図13は、プロセスカートリッジ41がカートリッジ装着部14に対して不十分な姿勢で装着された場合を示し、図12はプロセスカートリッジ41とドラム軸16との位置関係を示す正面図、図13はプロセスカートリッジ41とドラム軸16との位置関係を示す側面図である。図14は、プロセスカートリッジ41がカートリッジ装着部14に対して不十分な姿勢で装着された場合のドラム軸16に対するプロセスカートリッジ41の動きを順に示した図である。図15は、プロセスカートリッジ41の給電部48が筐体11に当接する状態を示す図である。
なお、カートリッジ引出13を移動させる際には、カートリッジ引出13に設けられたガイド49の軸挿通孔49Aには、ドラム軸16が必ず挿通されるため、ガイド49の図示は省略する。
ユーザ等がプロセスカートリッジ41の交換作業を行う場合、カートリッジ引出13のカートリッジ装着部14から旧プロセスカートリッジ41を抜き取った後に、新しいプロセスカートリッジ41をカートリッジ装着部14に装着する。
その後の動作について説明する。図12、図13および図14(a)に示す状態では、ドラム軸16の軸線が環状部45外側に位置する。この場合、カートリッジ引出13を第一の位置から第二の位置へ矢印A2方向に移動させると、図14(b)に示すように、ドラム軸16の挿入部16Aは、軸挿入側部44のテーパ面46に接触する。
カートリッジ引出13を矢印A2方向にさらに押し込むと、ドラム軸16における挿入部16Aの面に対してプロセスカートリッジ41のテーパ面46が滑って、プロセスカートリッジ41の軸挿入側部44が矢印B1方向に押し上げられる。
また、図15に示すように、筐体11の引出収容穴15近傍の部位には、金属製の当接部17が形成される。この当接部17は、筐体11自身を構成するフレームでもよい。前述した如く、プロセスカートリッジ41の軸挿入側部44が押し上げられてカートリッジ引出13から飛び出し、この状態でカートリッジ引出13が押し込まれることにより、給電用の給電部48が筐体11側の当接部17に当接する。この結果、カートリッジ引出13が筐体11に押し込まれるのが規制される。
しかも、プロセスカートリッジ41と筐体11とが当接する部位は、金属同士となっているため、衝突による破損が防止できる。
(D)本実施形態の効果
このように、プロセスカートリッジ41を交換するユーザ等は、カートリッジ引出13を矢印A2方向に押し込む際に、プロセスカートリッジ41の軸挿入側部44がカートリッジ装着部14から押し上げられて離脱しようとしていることを知り、カートリッジ装着部14へのプロセスカートリッジ41の装着が不十分な姿勢であったことを知る。
この結果、ユーザ等がプロセスカートリッジ41の交換作業を行う際に、カートリッジ装着部14に対してプロセスカートリッジ41が不十分な姿勢で装着されていることを、ユーザに初期の作業段階で認知させることができる。
また、カートリッジ引出13の押し込みに動作の開始直後に、プロセスカートリッジ41の軸挿入側部44を矢印B1方向に押し上げて、給電部48を筐体11の引出収容穴15近傍の部位に当接させることで、カートリッジ引出13の押し込みに動作を強制的に規制することもできる。
さらに、前記数式1を満たすように、プロセスカートリッジ41の軸挿入側部44、テーパ面46およびドラム軸16の挿入部16Aを形成することにより、ドラム軸16の軸線が環状部45外側に位置する場合、カートリッジ引出13を矢印A2方向に押し込む際に、軸挿入側部44をカートリッジ装着部14から確実に押し上げることができる。
(E)変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の態様が可能である。
(1)
前記実施形態では、プロセスカートリッジ41の軸挿入側部44にテーパ面46を形成するものとしたが、本発明はこれに限らず、図16に示すように、テーパを持たせた円弧状の切欠部47を形成するようにしてもよい。
この場合、カートリッジ引出13を矢印A2方向に押し込むと、ドラム軸16における挿入部16Aの面に対してプロセスカートリッジ41の切欠部47の面が滑って、プロセスカートリッジ41の軸挿入側部44を矢印B1方向に押し上げる。
(2)
前記実施形態では、ドラム軸16の挿入部16Aを略円錐状に形成し、軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成するようにしてが、本発明はこれに限らず、ドラム軸16の先端のうち、プロセスカートリッジ41の着脱方向に対して奥側となる部分にテーパ面(傾斜面)を形成してもよい。
(3)
前記実施形態では、ドラム軸16とプロセスカートリッジ41の軸挿入側部44の寸法関係について、数式1の各式が満足する場合を例示したが、これに限らず、3つの式のいずれかまたは複数が成り立つように、ドラム軸16とプロセスカートリッジ41の軸挿入側部44を形成してもよい。
本実施形態による画像形成装置を示す図である。 実施形態による画像形成装置の外観を具体的に示す斜視図である。 図2中の要旨を模式的に示す斜視図である。 カートリッジ引出を示す斜視図である。 図4のカートリッジ引出からプロセスカートリッジを取り除いた状態を示す斜視図である。 実施形態によるプロセスカートリッジの軸挿入側部近傍およびガイドを示す斜視図である。 プロセスカートリッジの軸挿入側部近傍を示した正面図である。 プロセスカートリッジの軸挿入側部近傍を示す側面図である。 プロセスカートリッジの軸挿入側部およびドラム軸の寸法関係を示す図である。 プロセスカートリッジとドラム軸との位置関係を示す正面図である。 プロセスカートリッジとドラム軸との位置関係を示す側面図である。 本実施形態の特徴となるプロセスカートリッジとドラム軸との位置関係を示す正面図である。 本実施形態の特徴となるプロセスカートリッジとドラム軸との位置関係を示す側面図である。 本実施形態の特徴となるドラム軸に対するプロセスカートリッジの動作を示す図である。 プロセスカートリッジと筐体とが当接する状態を示す図である。 変形例によるプロセスカートリッジの軸挿入側部近傍を示す斜視図である。
符号の説明
1…画像形成装置、4…画像形成ユニット、11…筐体、13…カートリッジ引出、14…カートリッジ装着部、15…引出収容穴、16…ドラム軸(位置決め軸)、16A…挿入部、17…当接部、41…プロセスカートリッジ、42…転写体ドラム(像担持体)、43…軸挿入孔、44…軸挿入側部、45…環状部、46…テーパ面、47…切欠部、48…給電部(当接部)、49…ガイド

Claims (8)

  1. 引出収容穴と、該引出収容穴の奥側から開口部側に向けて延びる位置決め軸とを有する装置本体と、
    前記位置決め軸が挿入される軸挿入孔を有するロール状の像担持体を備え、前記像担持体を支持する両端の一方端が、前記位置決め軸が挿入される軸挿入側部となるプロセスカートリッジと、
    前記位置決め軸の軸方向に沿って移動し、前記引出収容穴に収容可能に前記装置本体に設けられ、前記プロセスカートリッジが前記軸方向に交差する着脱方向に沿って装着されるカートリッジ装着部を有するカートリッジ引出であって、前記像担持体から前記位置決め軸が抜かれて、前記プロセスカートリッジを前記カートリッジ装着部に対して着脱可能状態にする位置となる第一の位置と、前記像担持体に前記位置決め軸が挿入されて、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に対して収容状態にする位置となる第二の位置との範囲で移動するカートリッジ引出と、を備え、
    前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置へ移動させる際に前記プロセスカートリッジが前記カートリッジ装着部に対して不十分な姿勢で装着された場合には、前記プロセスカートリッジを前記カートリッジ装着部から前記着脱方向に沿って離脱させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記位置決め軸の先端に形成され、前記軸方向に対して傾斜した挿入部と、
    前記プロセスカートリッジの軸挿入側部に、前記着脱方向の奥側の面から前記軸挿入側部に亘って形成され、前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置へ移動させる際に、前記位置決め軸の前記挿入部が当たるテーパ面と、の接触によって前記プロセスカートリッジを前記カートリッジ装着部から前記着脱方向に沿って離脱させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記位置決め軸の挿入部の中心線に対する角度をα、前記テーパ面の前記位置決め軸の中心線に対する角度をβ、とした場合、
    α ≧ β
    が成り立つように、前記位置決め軸の先端および前記プロセスカートリッジの軸挿入側部を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像形成装置において、
    前記プロセスカートリッジの軸挿入側部には、前記軸挿入孔の外周に突出する突出部が前記軸挿入孔の軸線部に沿って形成され、
    前記位置決め軸の挿入部の軸方向長さをl、前記プロセスカートリッジの突出部の突出寸法をmとした場合、
    l ≦ m
    が成り立つように、前期位置決め軸の先端および前記プロセスカートリッジの軸挿入側部を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記位置決め軸の半径をr、前記プロセスカートリッジの突出部と前記テーパ面までの離間寸法をhとした場合、
    r ≧ h
    が成り立つように、前記位置決め軸の先端および前記プロセスカートリッジの軸挿入側部を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3乃至5に記載のすべての条件が成り立つように、前記位置決め軸の先端および前記プロセスカートリッジの軸挿入側部を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記プロセスカートリッジが前記カートリッジ装着部に対して不十分な姿勢で装着されたままで、前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置へ移動させる際に、当該カートリッジ引出が移動するのを規制する移動規制手段を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記移動規制手段は、前記カートリッジ引出を第一の位置から第二の位置に移動させる際に、前記プロセスカートリッジ上にあって前記カートリッジ引出から着脱方向にはみ出す部位と、前記装置本体の前記引出収容穴近傍の部位とが当接する部分に互いに形成される当接部である
    ことを特徴とする画像形成装置。
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