JP4967317B2 - 情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理技術に関する。
過去に蓄積された知識を利用して報告書などの各種レポートを作成する場合、従来は、何らかの方法で過去のレポートを検索してその内容を参照する必要があった。過去のレポートがテンプレートなどを用いて構造化されている場合は検索したレポートの全文を参照する必要はないが、レポート間の関係などについては膨大なデータを参照しながら見出していく必要があった。
例えば、医療機関において、いわゆる読影レポートを作成する際には、フリーフォーマットによって入力を行うと、放射線科の医師個人の癖によって、略語の使用や言い回しなどが大きく異なる。したがって、他の医師にとっては読み辛く、同じ症例についての読影レポートを作成する際に、他の放射線科の医師が作成した読影レポートを参考にして読影レポートを作成するといった作業は困難である。
このような問題に対して、階層化された複数の分類表を利用し、分類の間の関連を明らかにしておくことにより、新たな事例の分類等を容易に実施できる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。この技術では、画面上で複数の分類項目について選択肢を順次指定していくことにより、事例の分類情報を入力できる。そして、このような技術を読影レポートの作成に応用すれば、事例に相当する症状について、分類に相当する所見文を容易に入力することができる。
特許第3436180号明細書
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ある分類項目について選択肢を指定すると、他の分類項目に係る選択肢が制限されるため、選択肢の組合せの自由度が低く、所見文等のレポート作成が容易でない。そこで、複数の分類項目についてそれぞれ多数の選択肢を列挙して、選択肢の組合せの自由度を向上させることが考えられるが、多数の選択肢が列挙されている画面上で所望の選択肢を指定するのは困難である。例えば、読影レポートを構成する各要素を指定する場合に、接頭語、接尾語、及び修飾語等が付加された多様な用語を選択肢として全て列挙すると、選択肢の数が多くなり過ぎて、選択肢の指定が困難となる。
これらの問題は、医療関係のレポート作成のみに限られるものではなく、例えば、営業レポートの作成など、種々のレポート作成一般に共通する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、新規なレポートを作成する際に、レポートを構成する各要素の候補を見易く提示することができる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、情報処理システムであって、複数要素の項目における各項目間で当該複数要素の項目にそれぞれ属する各要素が相互に関連付けられた情報、当該情報に含まれる複数要素のうちの1以上の詳細情報付き要素と当該1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素とが関連付けられた情報、及び前記1以上の詳細要素を含む複数の要素間の関連付けの強さを示す関連強度情報を備えて構成される要素関連情報を記憶する記憶手段と、前記複数要素の項目に含まれる一部の複数要素の項目にそれぞれ属する要素の組合せを指定する抽出条件のユーザーによる決定に応答して、前記要素関連情報から、当該抽出条件で指定される前記一部の複数要素の項目にそれぞれ属する要素の組合せを含み且つ各項目間で相互に関連付けられた複数の要素の組合せを示す情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出手段によって抽出される情報に基づいて、前記情報抽出手段によって抽出される情報に含まれる要素が項目毎に列挙されるとともに、各項目間で、当該各項目に属する複数の要素どうしがネットワーク状に関連付けられたネットワーク情報の一覧表示を表示部において表示するように制御する表示制御手段と、前記一覧表示において、ユーザーによる動作に応答して、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求する要求手段と、前記一覧表示において、ユーザーによる操作に応答して、各項目に対し、1以上の詳細要素を含む要素及び1以上の詳細要素を含まない要素の少なくとも一方の要素を含む複数要素のうちの1以上の要素を所定のレポートモデルに沿ったレポートを構成するレポート構成要素としてそれぞれ指定する要素指定手段と、前記一覧表示において指定される前記レポート構成要素に基づいて、前記所定のレポートモデルに沿った新規レポートを作成するレポート作成手段と、前記新規レポートに基づき、前記要素関連情報に対して、前記新規レポートに含まれ且つ各項目間における前記複数要素の項目に属する要素どうしの関連を示す情報を追加することで、前記要素関連情報を更新する情報更新手段と、を備え、前記情報更新手段が、前記新規レポートに含まれる前記複数要素の項目に属する要素の関連に応じて、前記関連強度情報を更新し、前記表示制御手段が、前記要求手段による要求に応答して、前記要素関連情報に基づき、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示するように制御し、前記一覧表示において、ユーザーによる1つの要素の指定に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該1つの要素と当該1つの要素とは異なる他の要素との関連を示す表示態様を、関連の強さに応じた態様に変更するように制御することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の情報処理システムであって、複数のレポートデータを格納するレポート格納手段と、前記複数のレポートデータを対象として所定の情報処理を施すことで、前記関連強度情報を含む前記要素関連情報を生成する情報生成手段と、を更に備え、前記所定の情報処理が、前記複数のレポートデータに含まれる各要素についての項目の認識と、同一項目における複数の同義語を1つの語句に置き換える処理とを含むことを特徴とする情報処理システム。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報処理システムであって、前記表示制御手段が、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を、リスト形式で前記表示部において表示するように制御することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報処理システムであって、前記表示制御手段が、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を、当該1以上の詳細情報付き要素に対して関連付けられた1以上の表示要素として前記表示部において表示するように制御することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、当該1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、前記関連強度情報に基づいて、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素についての優先度をそれぞれ決定する優先度決定手段を更に備え、前記表示制御手段が、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素について、前記優先度に応じて、当該複数の詳細要素のうちの少なくとも1以上の詳細要素を選択的に表示するように制御することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、当該1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、前記関連強度情報に基づいて、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素についての優先度をそれぞれ決定する優先度決定手段を更に備え、前記表示制御手段が、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素を、当該複数の詳細要素に係る優先度が相対的に高い方から空間順次に表示するように制御することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、当該1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、前記関連強度情報に基づいて、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素についての優先度をそれぞれ決定する優先度決定手段を更に備え、前記表示制御手段が、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の表示態様、前記優先度に応じて、区別可能な異なる態様となるように制御することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項または請求項に記載の情報処理システムであって、前記表示制御手段が、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の表示態様、前記優先度に応じて、区別可能な異なる態様となるように制御することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項から請求項のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記優先度決定手段が、前記一覧表示において、ユーザーの操作に基づく前記複数要素の項目のうちの1以上の項目に属する1以上の要素の指定に応答して、当該1以上の項目以外の他の項目に属する複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の優先度を、前記関連強度情報に基づいて決定することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項から請求項のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記優先度決定手段が、前記複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、前記複数の詳細要素のうち、特定の詳細要素として設定された1以上の詳細要素に対しては、当該1以上の詳細要素とは異なる他の詳細要素に対してよりも相対的に高い優先度をデフォルト値として付与することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記表示制御手段が、前記一覧表示において、ユーザーの操作に基づく1以上の要素の指定に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は当該1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示するように制御することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項11に記載の情報処理システムであって、前記表示制御手段が、ユーザーの操作により前記一覧表示において指定される1以上の要素の変更に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該変更前に前記表示部に表示されていた1以上の詳細要素に代えて、当該変更後の指定された1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は当該変更後の指定された1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示するように制御することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記要素指定手段が、ユーザーの操作による前記一覧表示での1以上の要素の指定に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該1以上の要素との関連が最も強い詳細要素を前記レポート構成要素として指定することを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項に記載の情報処理システムであって、複数のレポートデータを格納するレポート格納手段と、前記複数のレポートデータを対象として所定の情報処理を施すことで、前記関連強度情報を生成する情報生成手段とを更に備えることを特徴とする。
また、請求項15の発明は、請求項1から請求項14のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記複数要素の項目が、部位、基本所見、及び診断を含むことを特徴とする。
また、請求項16の発明は、請求項15に記載の情報処理システムであって、前記複数要素の項目が、部位、基本所見、及び診断以外の、性別、及びモダリティーを含むその他の複数の要素の項目のうちの1以上の項目を含むことを特徴とする。
また、請求項17の発明は、請求項1から請求項16のいずれかに記載の情報処理システムであって、前記要求手段が、前記一覧表示において、ユーザーによるマウスの操作に応答して、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求することを特徴とする。
また、請求項18の発明は、請求項1から請求項16のいずれかに記載の情報処理システムであって、ユーザーの発した音声を受け付ける音声受付手段を更に備え、前記要求手段が、前記一覧表示が表示された状態で、前記音声受付手段による音声の受付に応答して、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求することを特徴とする。
請求項1から請求項18のいずれに記載の発明によっても、複数要素の項目間で各項目にそれぞれ属する各要素が相互に関連付けられた情報、及び当該情報に含まれる複数要素のうちの1以上の詳細情報付き要素と当該1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素とが関連付けられた情報を備えて構成される要素関連情報を準備しておき、当該要素関連情報に基づいて、各項目間で複数要素の項目にそれぞれ属する各要素が相互に関連付けられたネットワーク情報の一覧表示が表示され、当該一覧表示において、ユーザーによる操作に応答して、1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求すると、要素関連情報に基づき、1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素が表示されるため、新規なレポートを作成する際に、レポートを構成する各要素の候補を見易く提示することができる。また、ネットワーク情報の一覧表示において、ユーザーによる操作に応答して、各項目に対してそれぞれ1以上の詳細要素を含む複数要素のうちの少なくとも1以上の要素をレポート構成要素として指定すると、所定のレポートモデルに沿った新規レポートが作成されるため、新規なレポートを容易に作成することができる。さらに、一覧表示において、ユーザーによる1つの要素の指定に応じて、1つの要素と当該1つの要素とは異なる他の要素との関連を示す表示態様が、関連の強さに応じた態様に変更されるような構成により、レポートを構成する各要素の候補の関連が、過去の使用状況に応じて表示されるため、新規なレポートの作成を更に容易化することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、1以上の詳細要素がリスト形式で表示されるため、レポートを構成する各要素の候補を分かり易く表示することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、1以上の詳細要素が詳細情報付き要素に対して関連付けられた形式で表示されるため、レポートを構成する各要素の候補を分かり易く表示することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、当該1以上の複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素については、要素間の関連付けの強さから決定される優先度に応じて、少なくとも1以上の詳細要素が表示されるため、レポートを構成する各要素の候補を、見易さを損なうことなく効率的に表示することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、当該1以上の複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素については、要素間の関連付けの強さから決定される優先度が相対的に高い方から空間順次に表示されるため、レポートを構成する各要素の候補が、過去の詳細要素の使用状況が良く分かる状態で表示されるため、新規なレポートの作成を更に容易化することができる。
また、請求項7及び請求項のいずれに記載の発明によっても、各詳細要素の表示態様が、要素間の関連付けの強さから決定される優先度に応じて、区別可能な異なる態様となるため、レポートを構成する各要素の候補が、過去の詳細要素の使用状況が認識可能な態様で表示されるため、新規なレポートの作成を更に容易化することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、一覧表示において、複数要素の項目のうちの1以上の項目に属する1以上の要素の指定に応答して、当該1以上の項目以外の他の項目に属する複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の優先度が、関連強度情報に基づいて決定されるような構成により、他の要素の項目についての要素の指定状態に応じて、過去の詳細要素の使用状況を把握することができるため、新規なレポートを容易に作成することができる。
また、請求項10に記載の発明によれば、複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素を表示させる際に、複数の詳細要素のうち、特定の詳細要素として設定された1以上の詳細要素に対しては、当該1以上の詳細要素とは異なる他の詳細要素に対してよりも相対的に高い優先度がデフォルト値として付与されることにより、特定の詳細要素を優先的に表示することができる。
また、請求項11に記載の発明によっても、一覧表示において1以上の要素を指定すると、当該1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は当該1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素が表示されるような構成により、他の要素の項目について要素を指定するだけで、過去の要素の使用状況が反映された詳細要素の表示が可能となる。
また、請求項12に記載の発明によれば、一覧表示において指定される1以上の要素が変更されると、変更前に表示されていた詳細情報の代わりに、変更後において指定されている1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は変更後において指定されている1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素が表示されるような構成により、表示領域を有効利用して、ユーザーの意図に従って、過去の要素の使用状況が反映された詳細要素の表示が可能となる。
また、請求項13に記載の発明によれば、ユーザーの操作によって一覧表示で1以上の要素が指定されると、当該1以上の要素との関連が最も強い詳細要素をレポート構成要素として指定するような構成により、新規なレポートを作成する操作を簡素化することができる。
また、請求項14に記載の発明によれば、複数のレポートデータを対象として所定の情報処理を施すことで、要素間の関連付けの強さを示す情報が生成されるため、過去のレポートの情報を、新規なレポートの作成に有効利用することができる。
また、請求項15に記載の発明によれば、複数要素の項目に、部位、基本所見、及び診断が含まれているため、医療関係のレポートを容易に作成することができる。
また、請求項16に記載の発明によれば、複数要素の項目に、部位、基本所見、及び診断以外の、性別、及びモダリティーを含むその他の複数の要素の項目のうちの1以上の項目が含まれているため、医療関係のレポートを更に容易に作成することができる。
また、請求項17に記載の発明によれば、一覧表示において、ユーザーによるマウスの操作に応答して、1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求するような構成により、容易に詳細要素を表示させることができる。
また、請求項18に記載の発明によれば、一覧表示において、ユーザーの音声に応答して、1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求するような構成により、容易に詳細要素を表示させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<情報処理システムの概要>
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の概要を示す図である。
情報処理システム1は、例えば、病院内で診療情報を管理・処理するためのシステムであり、LAN等のネットワーク回線NTWに、サーバ100、及び端末10,20が相互にデータ送受信可能に接続されている。また、サーバ100には、記憶部200がデータ送受信可能に接続され、更に、ネットワーク回線LNを介して端末30〜50がデータ送受信可能に接続されている。
記憶部200は、診療対象である多数の患者に係る医療情報(以下「診療情報」とも称する)を記憶する診療情報データベース(DB)210が格納されている。この診療情報DB210には、診療対象である多数の患者のリスト(患者リスト)が含まれる。
そして、診療情報DB210には、患者リストに列挙された患者を対象として放射線科で放射線による撮影によって得られた多数の画像データ、及び当該多数の画像データにそれぞれ対応する読影レポートを示すレポートデータが、患者リストに列挙された患者の名前と関連付けられて格納されている。診療情報DB210は、多数のレポートデータが格納されている点に着目すれば、多数のレポートデータが格納されたデータベース(レポートDB)である。
また、診療情報DB210には、担当医からのオーダーリングや患者や検査に係る情報を示す属性情報が患者リストに列挙された患者の名前と関連付けられて格納されている。
サーバ100は、診療情報DB210に対する各種情報の書き込み/読み出しを行うとともに、診療情報DB210に格納される各種情報に基づいた情報処理を行う。サーバ100における情報情報は、端末10〜50に搭載されたデータ管理機能によって適宜管理される。
情報処理システム1では、例えば、端末10,20が患者の担当医が使用する端末、端末30が放射線科の読影医が読影レポートを入力する端末(レポート作成装置)30、及び端末40,50が放射線科の技師が使用する端末である。端末10,20から放射線科の端末40,50に対してオーダーが入ると、放射線科の技師がMRIやCT等によって患部の画像データを取得して、端末40,50からサーバ100を介して診療情報DB210に患部の画像データが格納される。その後、放射線科の医師が、レポート作成装置30において、診療情報DB210に格納される画像データを可視的に出力させた画面を参照しつつ、読影レポートを入力する。
サーバ100は、診療情報DB210に既に格納されている読影レポート(既存読影レポート)を利用して、新規な読影レポートの入力を支援する情報(入力支援情報)を作成し、当該入力支援情報から必要な情報を抽出してテンプレート表示の形でレポート作成装置30に提供する。なお、サーバ100において新規な読影レポートの入力を支援する機能を以下「入力支援機能」(後述)とも称する。
図2は、情報処理システム1における入力支援機能に係る情報処理内容の概要を示す図である。
診療情報DB210には、撮影された画像や作成された読影レポートを示すデータが保管されている。レポート作成装置30は、診療情報DB210から読影対象の画像データを取得し、読影レポートを示すデータを作成する装置である。そして、サーバ100が、診療情報DB210から既存の読影レポートを示すデータを読み出して、解析機能によって解析することで、読影レポートの作成を支援する情報(入力支援情報)が作成され、入力支援DB110に格納される。レポート作成装置30では、入力支援情報を利用して、新規な読影レポートの入力が行われる。また、新たに作成された読影レポートを示すデータは、診療情報DB210に追加されるとともに、入力支援DB110に格納される入力支援情報の補強に使用される。
図3は、レポート入力装置30において新規な読影レポートを入力する状態を例示する図である。図3に示すように、レポート入力装置30では、放射線科の読影医が、診療情報DB210に格納される患者の画像データを可視的に出力した画面(画像表示画面)M1,C1を適宜参照しつつ、読影レポートの入力画面401において新規な読影レポートを入力する。
<入力支援機能>
入力支援機能は、診療情報DB210に格納された多数の読影レポートを過去の知識として、当該多数の読影レポートから、新規な読影レポートの入力に必要な要素を抽出してRDF(Resource Description Framework)等を利用して構造化することで、入力支援情報を作成し、適宜提示等を行う機能を有する。
以下、情報処理システム1の入力支援機能について説明する。
図4は、情報処理システム1のうち入力支援機能及び入力支援機能を利用した新規な読影レポートの入力に係る機能構成を示すブロック図である。なお、図4で示す機能構成は、サーバ100、及びレポート作成装置30において、それぞれハードディスク等の記憶部に記憶されるプログラムをCPU等で実行することで実現される。また、当該機能構成で実行される各種情報処理において一時的に記憶される各種データは、サーバ100、及びレポート作成装置30にそれぞれ内蔵されるRAM等に適宜一時記憶される。
入力支援機能によって実現される動作は、主に、入力支援情報を作成する動作(支援情報作成動作)、入力対象の新規な読影レポートに対応する患者の特定に係る動作(患者特定動作)、及び入力支援情報に基づいて新規な読影レポートの入力を実際に支援する動作(入力支援動作)の3つの動作を備えて構成される。
以下、図4を参照しつつ、支援情報作成動作、患者特定動作、及び入力支援動作について順次説明する。
<支援情報作成動作>
データ読込部101は、診療情報DB210から、読影レポートを示す情報(読影レポート情報)と、当該読影レポート情報に対応する属性情報(例えば、オーダーリング、患者属性、及び検査属性に係る情報)と、患者リストを示す情報(患者リスト情報)とを読み込む。そして、データ読込部101は、読影レポート情報と属性情報と検査リストとを検査済判定部102に送出する。
検査済判定部102は、患者リスト情報を参照することで、各患者の読影レポートについて所見等を書き込んで読影レポートが作成されているか否かを判定する。なお、患者リスト情報には、所見等が書き込まれた読影レポートが作成された状態にあるか否かを示す情報が含まれる。そして、検査済判定部102は、支援情報作成動作において、作成済みの読影レポート情報すなわち検査済みの読影レポート情報を属性情報とともにデータ構築部103に送出する。なお、検査済判定部102は、後述する患者特定動作において、未完成の読影レポート情報すなわち未検査の読影レポート情報を属性情報とともにレポート作成装置30に送出する。
データ構築部103は、読影レポートの自然文である所見文から必要な要素を抽出するとともに、属性情報に含まれる各種要素も抽出し、RDFを利用して構造化を行う。この読影レポートの要素の構造化は、機械学習を利用して実現される。
以下、データ構築部103における機械学習及び読影レポートの構造化について説明する。
例えば、教師データとして学習用コーパス等が与えられることで、構造化の基準となる情報を学習する。
学習用コーパスは、読影レポートの所見文の形式(文章モデル)に準じた大量のテキストデータを含む。この文章モデルは、例えば、撮影条件→部位→基本所見(特徴−結語)→診断1(診断−結語)→診断2(診断−結語)といった具合に、読影レポートの所見文の構成を示すものである。そして、学習用コーパスでは、例えば、読影レポートのモデル(「レポートモデル」とも称する)に含まれる所見文の文章モデルを構成する各要素の分類項目名が各語句にタグ付けされている。
例えば、要素の分類項目としては「診断内容のカテゴリ(以下「カテゴリ」と略す)」「撮影条件」「部位」「基本所見」「概略診断内容(以下「診断1」と略す)」、及び「詳細診断内容(以下「診断2」と略す)」等が挙げられる。
そして、学習用コーパスでは、例えば、「脳梗塞」「虚血性変化」・・・等の語句に対して要素の分類項目名「カテゴリ」がタグ付けされている。「T1画像」「T2画像」・・・等の語句に対して要素の分類項目名「撮影条件」がタグ付けされている。「前頭葉」「側頭葉」・・・等の語句に対して要素の分類項目名「部位」がタグ付けされている。「点状、斑状の高信号域」「点状の高信号域」・・・等の語句に対して要素の分類項目名「基本所見」がタグ付けされている。「陳旧性脳梗塞」「広範な陳旧性脳梗塞」・・・等の語句に対して要素の分類項目名「診断1」がタグ付けされている。「血栓性梗塞」「塞栓性梗塞」・・・等の語句に対して要素の分類項目名「診断2」がタグ付けされている。
なお、このような学習用コーパスがデータ構築部103に対して外部から与えられる際に、後述する新規な読影レポートを作成するために、結語をある程度特定した代表的な文章モデルを示すデータも外部から与えられる。
データ構築部103の機械学習機能は、学習用コーパスから語句を抜き出し、対応する要素の分類項目毎にそれぞれ記憶する。つまり、データ構築部103では、学習用コーパスを含む教師データを学習教材とし、教師データを参照して要素の分類項目毎に各要素の分類項目に属する語句を学習して記憶する。ここで、学習されて記憶されるデータは、既存読影レポートを構成する各要素をどのような要素の分類項目に分解するのかを示すモデルのデータ(モデルデータ)として使用される。
更に、データ構築部103の識別機能は、上述の如く学習されたモデルデータを基準としつつ、公知のSVM(Support Vector Machine)を用いて、データ構築部103に入力される読影レポートを対象として、要素の分類項目と実際に使用されている語句とを識別する。
なお、上述した機械学習の方法を用いると、予め教師データにおいて与えられた要素(ここでは、語句)についてしか、要素の分類項目を識別することができないが、以下の機械学習の方法を利用することで、予め教師データで与えられていなかった要素についても、要素の分類項目を識別することができる。
例えば、データ構築部103の機械学習機能が、学習用コーパスを形態素解析によって形態素に分解し、形態素毎に、形態素そのもの、形態素の品詞、形態素の活用形、前後(例えば前後2つ)の形態素の情報等を用いて、ある分類項目に属する形態素が出現するパターンを学習する。そして、データ構築部103の識別機能が、当該パターンに従って、予め与えられていなかった要素(ここでは語句)についても、要素の分類項目を認識することができる。
より具体的には、例えば、データ構築部103の機械学習機能は、学習用コーパスに「**に沿って」(「**」部には種々の語が入る)といった形の文が頻出する場合に、「**」の部分に部位を示す語句が頻出するときには、「**」の部分には部位を示す語句が入るというパターンを学習することができる。そして、データ構築部103の識別機能は、このようなパターンを利用すれば、既存読影レポートを対象として、語の前後関係からフレーズ「下垂体/に/沿って」から「下垂体」を部位を示す語句として抽出することができる。なお、上記機械学習は、いわゆるSVM(Support Vector Machine)を利用することで実現することができる。このような機械学習によって自然言語処理の精度が向上する。
そして、データ構築部103に含まれるデータ構造化機能では、識別機能によって識別された情報に基づき、読影レポート情報及び属性情報に含まれる各種情報を、要素の分類項目毎に属する語句(要素)に分解してRDFで記述することで、読影レポートに係る情報を構造化する。
図5は、1つの読影レポートの要素(既存読影レポートの属性情報を構成する要素も含む)が構造化されたデータ(以下「単レポート構造化データ」とも称する)を例示する図である。図5に示すように、読影レポートのファイル「A−0001」に対して、RDFによって、要素の分類項目「カテゴリ」「撮影条件」「部位」「基本所見」「診断1」「診断2」をそれぞれ属性の項目とし、各属性に対して属性値「脳梗塞」「T2、RLAIR画像」「前頭葉」「高信号域」「急性期脳梗塞」「前大脳動脈の閉塞」がぞれぞれ関連付けられて記述されている。また、属性情報に係る属性の項目「部位分類」「患者」「読影医師」「モダリティ」に対して「頭部(SKULL)」「特許太郎」「特許花子」「MRI」がそれぞれ関連付けられ、更に、患者の属性に対して、属性の項目「性別」及び「年齢」について「M」と「53」とがそれぞれ関連付けられて記述されている。なお、単レポート構造化データにおいて関連付けの対象となる属性の項目(属性項目)は、図5で示したものに限られず、例えば、検査属性の情報に含まれる他の属性項目を含めても良い。
また、データ構築部103では、図5で示したような単レポート構造化データを、機械学習機能、識別機能、及びデータ構造化機能によって、診療情報DB210に格納された多数の検査済み読影レポート情報についてそれぞれ作成する。
そして、データ構築部103では、各単レポート構造化データにおいて1つのファイルに対して関連付けられている複数の属性値を、属性項目毎に並べて相互に関連付け直してRDFで記述する処理を、多数の単レポート構造化データの全てについて行う。そして、この処理の結果として、複数の属性項目に含まれる属性項目毎に複数の属性値(ここでは、語句)が列挙されるとともに、各属性項目間で、各属性値どうしがネットワーク状に関連付けられた情報(以下「ネットワーク情報」とも称する)が作成される。このネットワーク情報は、所定の記憶部に記憶されることで、読影レポートの入力を支援する情報(入力支援情報)とされ、データベース(入力支援DB)110が構築される。
図6は、多数の既存読影レポートに係る要素が構造化された例を示す図であり、部位分類「頭部(SKULL)」についてのネットワーク情報を例示している。図6では、関連付けられた語句どうしを線で結んで示している。なお、図6では、図の複雑化を避けるために、語句を適宜「○○○」等と記載するとともに、関連付けを示す線も図中の比較的上部に位置するものを例示して、その他の線は省略している。
また、データ構築部103で、ネットワーク情報を作成する際には、各単レポート構造化データにおいて関連付けられた各項目間における語句の組合せの回数をカウントし、当該カウント情報を、入力支援DB110に格納しておく。例えば、「頭部−MRI−M−脳梗塞−T2,FLAIR像−前頭葉−高信号域−急性期脳梗塞−前大動脈の閉塞」等と言った語句の組合せの回数がカウント情報に記憶される。
入力支援DB110に格納されるネットワーク情報では、既存読影レポートにおいて、どのような語句がそれぞれ記述されたのかを、各属性項目間で、複数の語句どうしが関連付けられた態様で示される。そのため、当該ネットワーク情報を可視的に出力して、新規な読影レポートを入力する際に利用すると有効である。特に、各属性項目を入力する要素の項目(入力要素項目)とし、各属性項目に列挙される複数の語句を入力する候補(選択肢)として、テンプレート表示の形態で提供すれば有効である。
しかしながら、入力支援DB110に格納されるネットワーク情報では、各属性項目に列挙される語句について、同義語(例えば「T2強調画像」と「T2W1」等)が多いと、選択肢が増大し過ぎて、選択肢の指定が困難となる。そこで、同義語については、データ構築部103の識別機能で、語句を検出する際に、代表的な1つの語句に置き換える処理を行う。また、属性項目に「結語」等がある場合には、結語等の表現の振れ(例えば「考える」と「考えます」等)が多いと選択肢が増大し過ぎて、選択肢の指定が困難となる。そこで、表現の振れについて、データ構築部103の識別機能で、結語を検出する際に、代表的な1つの表現に置き換える処理を行う。
このような語句の代表的な語句への置き換えについては、教師データに、複数の語句と代表的な語句とを対応付けたテーブルを含ませることで、実現することができる。なお、表現の振れについては、表現の振れを正規化して、最も使用頻度の高いものに全て置き換えても良い。また、同義語についても最も使用頻度の高いものに全て置き換えても良い。
そして、読影レポートでは、属性項目「部位」について、大分類、小分類、接頭語(接頭辞)、及び接尾語(接尾辞)が複合したフレーズ(部位フレーズ)を用いる場合が多い。例えば、部位フレーズ「右前頭葉の白質」は、大分類「前頭葉」、小分類「白質」、接頭語「右」が複合したものである。
このように、部位フレーズ(例えば「右前頭葉」「左前頭葉」「前頭葉白質」「前頭葉皮質下」「前頭葉皮質下白質」等)は、大分類、小分類、接頭語、及び接尾語による多数の組合せによって構成されるため、選択肢が増大し過ぎて、選択肢の指定が困難となる。そこで、属性項目「部位」については、部位フレーズを構成する要素を4つの要素の項目「大分類」「小分類」「接頭語」「接尾語」に分解する。
この構成要素を4要素の項目に分解する処理は、各要素の項目に属する言語要素を列挙したモデルを基準として公知のSVM等を用いることで実現される。なお、ここで使用するモデルは、例えば、多数の部位フレーズが列挙されたコーパスを含む教師データを用いた機械学習によって得ることができる。なお、このコーパスでは、部位フレーズを構成する多数の言語要素に対して項目名がそれぞれタグ付けされている。
そして、ネットワーク情報における属性項目「部位」について、ある大分類の用語に係る部位フレーズを当該大分類の用語に置換する。このとき、ネットワーク情報とは別に、図7に示すように、大分類の用語に対して、部位フレーズを形成するために複合する小分類の用語、接頭語、及び接尾語といった詳細な要素をRDFの記述によって関連付けた情報(詳細情報)を構成する。換言すれば、詳細情報は、詳細な要素が関連付けられた要素(詳細情報付き要素)と、詳細な要素(詳細要素)とが関連付けられた構造化データ(詳細情報構造化データ)を形成している。
具体的には、図7では、詳細情報付き要素である大分類の用語「前頭葉」に対して、詳細要素の項目「接頭語」に属する詳細要素「なし」「右」「左」「両方」が関連付けられるとともに、詳細要素の項目「小分類」に属する詳細要素「灰白質」「皮質」「皮質下」「皮質下白質」が関連付けられている。
なお、例えば、部位フレーズ等といったある項目に属するフレーズも、当該ある項目に属する要素に当たる大分類の用語に対する詳細な要素に該当する。よって、以下で言う「詳細要素」には、小分類の用語、接頭語、及び接尾語等といったフレーズを構成する詳細な要素が含まれるが、適宜、複数の詳細な要素が結合した結果物であるフレーズも含まれるものとして説明を行う。
また、ネットワーク情報とカウント情報と詳細情報とは、各項目間で、各項目に属する複数の要素(ここでは、語句)どうしの関連付けを示す情報であるため、以下適宜「詳細要素関連情報」と称する。また、カウント情報は、1以上の詳細要素も含む複数の要素間の関連付けの強さを示す情報(「関連強度情報」とも称する)となっている。
図8は、入力支援情報作成動作の動作フローを示すフローチャートである。本動作フローは、サーバ100において、入力支援機能を実現するためのプログラムが実行されることで実現される。
ステップST1では、データ読込部101によって、診療情報DB210から、読影レポートを示すデータが属性情報とともに読み込まれる。
ステップST2では、データ構築部103の機能によって、読影レポートが構造化される。
ステップST3では、構造化された読影レポートに属性情報が追加されて、図7に示すような単レポート構造化データが作成される。
ステップST4では、診療情報DB210に格納されている全ての読影レポートについて単レポート構造化データが作成されたか否か判定する。ここで、全ての読影レポートについて単レポート構造化データが作成されていない場合には、ステップST1に戻り、次の読影レポートを示すデータ等が読み込まれて単レポート構造化データが作成される。また、全ての読影レポートについて単レポート構造化データが作成された場合には、ステップST5に進む。
ステップST5では、全ての読影レポートについての単レポート構造化データに基づいて、ネットワーク情報が作成され、本動作フローが終了する。このとき、ネットワーク情報及びカウント情報を含む詳細要素関連情報が作成され、入力支援DB110に格納される。
ところで、診療情報DB210に蓄積される読影レポートは、レポート作成装置30からの入力に応じて新たな読影レポートが作成される度に増加する。この時間とともに更に蓄積されていく読影レポートも過去の知識として利用できれば有効である。特に、これまでにない所見文等が新たに蓄積された読影レポートに含まれる場合には、過去の知識が更に進化するため、より有効である。この点については後述するが、入力支援動作(後述)において、読影レポートの所見文を構成する各要素の項目毎に実際に入力する要素が指定されることに応答して、過去の知識が進化する。
<患者特定動作>
次に、レポート作成装置30において、新規な読影レポートを入力する画面(読影レポート入力画面)を表示させて、新規な読影レポートを入力させる場合に、入力支援機能によって実現される患者特定動作について説明する。なお、レポート作成装置30の表示部33において表示される各種画面に係るデータは、サーバ100から入力され、レポート作成装置30内の表示制御部(不図示)が当該入力データに基づいて表示部33における画面表示を実現する。
データ読込部101は、診療情報DB210から検査リストを読み込み、レポート作成装置30のタスク管理部31に転送する。タスク管理部31は、表示部33に表示される読影レポート入力画面上に検査リストを表示させる。
図9は、読影レポート入力画面G1を例示する図である。図9に示すように、読影レポート入力画面G1は、主に、依頼内容(オーダーリング情報)が表示される領域(依頼内容表示領域)A1、検査リストが表示される領域(検査リスト表示領域)A2、検査情報が表示される領域(検査情報表示領域)A3、読影レポートの入力及び作成を行う領域(レポート作成領域)A4、所見文が表示される領域(所見表示領域)A5、メモを記述する領域(メモ領域)A6、代表的な画像を添付する領域(画像添付領域)A7、コマンドを入力するためのアイコンが列挙される領域(コマンド入力領域)A8によって構成されている。
そして、レポート作成装置30では、読影レポート入力画面G1の検査リスト表示領域A2に、例えば、図10に示すような検査リストが表示される。検査リストには、検査IDを持つ検査が順に列挙され、検査に対して、患者氏名と、性別と、検査IDと、読影レポートの作成について未処理(検査済)か既処理(未検査)かを示す状態とがそれぞれ記述される。
よって、検査リスト表示領域A2に検査リストが表示された状態で、読影医がレポート作成装置30のマウス等を適宜操作することで、検査リストから所望の患者を指定することができる。そして、当該指定された患者氏名を示す情報が、タスク管理部31に出力される。このとき、タスク管理部31は、指定された患者氏名に対応する、新規な読影レポートの作成に係るタスクを特定する。
また、タスク管理部31の制御下で、データ読込部101は、診療情報DB210から指定された患者氏名に対応するオーダリング、患者属性、及び検査属性に係る属性情報を読み込む。そして、この読み込まれたオーダリング、患者属性、及び検査属性に係る属性情報が、レポート作成装置30に提供される。このとき、提供されたオーダリング、患者属性、及び検査属性に係る情報に基づいて、読影レポート入力画面G1では、例えば、依頼内容表示領域A1に図11に示すようなオーダリング情報が表示されるとともに、検査情報表示領域A3に図13に示すような患者属性及び検査属性に係る属性情報が表示される。
<入力支援動作>
入力支援動作では、上述の如く作成されたネットワーク情報を、レポート作成領域A4においてテンプレート表示の形態で可視的に出力し、当該テンプレート表示における要素(ここでは、語句)の選択肢が適宜指定されることで、新規な読影レポートの入力を行う。
但し、各属性項目に列挙される複数要素を選択肢として、単にネットワーク情報の全体(全体ネットワーク情報)を図6に示すように一覧表示するテンプレート表示の形態で提供すれば、列挙される選択肢の数が膨大過ぎて、選択肢の選択が困難となる。そこで、情報処理システム1では、例えば、全体ネットワーク情報のうち一部の属性項目について要素を決めることで、全体ネットワーク情報から一部のネットワーク情報(一部ネットワーク情報)を抽出して表示するようにしている。このように、一部ネットワーク情報を一覧表示するテンプレート表示では、列挙される選択肢の数はある程度限定されているため、選択肢が見易くなる。
更に、例えば、部位の項目に属する大分類の用語「前頭葉」については、各種接頭語や接尾語や小分類の用語が付加されて、種々の部位フレーズを構成する。このため、部位の分類項目に対しては1つの大分類の用語に係る部位フレーズが多数属する。しかしながら、多数の部位フレーズ(例えば「右前頭葉」「左前頭葉」「前頭葉白質」「前頭葉皮質下」「前頭葉皮質下白質」等)全てを一覧表示すると、列挙される選択肢の数が多く、選択肢の選択が困難である。
このような問題に対して、一覧表示において、単に「接頭語」や「接尾語」や「小分類の用語」等といった詳細要素に係る分類項目を新たに設けることが考えられるが、このような方策では、一覧表示における項目が増加し過ぎて、見辛いものとなる。更には、詳細要素に係る分類項目については、詳細要素の入力が必須の項目でないため、レポート作成に最低限必要な必須項目は何か、ということも分かり辛いものとなる。
そこで、情報処理システム1における一覧表示では、まず、同じ大分類の用語に関する複数の部位フレーズについては、大分類の用語を代表として示しておき、所定の指示に応答して、大分類の用語に係る複数の部位フレーズに関する詳細な情報が表示される。このように、一覧表示では、とりあえず複数の要素(ここでは、フレーズ)を代表する1つの要素(ここでは、用語)を表示しておき、所定の指示に応答して、1つの要素に係る複数の要素を表示する。このような構成とすると、所見文の文章の骨格(最低限必要な必須項目)を明確にしたまま、詳細情報の入力も簡単に行うことができる。
ここで、全体ネットワーク情報から一部のネットワーク情報を抽出する手法について説明する。
図13は、全体ネットワーク情報から所望の一部のネットワーク情報を抽出するための抽出条件を決定するテンプレート表示(抽出条件決定テンプレート表示)TP1を例示する図である。
上述の如く、患者特定動作によって、患者が特定されると、読影レポート入力画面G1(図9)では、例えば、依頼内容表示領域A1にオーダリング情報(図10)が、検査情報表示領域A3に患者及び検査に係る属性情報(図11)が表示される。そして、支援情報検索部120の機能によって、レポート作成領域A4に、抽出条件決定テンプレート表示TP1が表示される。
図13に示すように、抽出条件決定テンプレート表示TP1では、全体ネットワーク情報における全属性項目のうち一部の属性項目「部位分類」「モダリティ」「性別」「カテゴリ」について、語句(選択肢)を各1つずつ選択することで、選択肢の組合せを抽出条件として指定することができる。このとき、抽出条件は、レポート作成装置30からの入力に応答して、支援情報検索部120に与えられる。
具体的には、図13に示す抽出条件決定テンプレート表示TP1では、レポート作成装置30のマウスの操作に応答して動作するマウスポインタMPによってリストPL1〜PL4から、属性値(選択肢)を各1つずつ選択することができる。そして、各属性項目について、各1つずつの選択肢を選択して、条件決定ボタンDBにマウスポインタMPを合わせてマウスを左クリックすることで、4つの属性項目についての選択肢(語句)の組合せを指定する抽出条件を決定することができる。
支援情報検索部120は、レポート作成装置30からの抽出条件の指定に応答して、入力支援DB110を検索する。そして、全体ネットワーク情報から、抽出条件に対応する一部ネットワーク情報を、レポート作成領域A4にテンプレート表示として一覧表示するための情報(以下「表示用ネットワーク情報」とも称する)として抽出する。このとき、支援情報検索部120は、入力支援DB110に格納されるカウント情報を参照することで、全体ネットワーク情報から、抽出条件を満たす一部ネットワーク情報を抽出することができる。このとき、カウント情報から、抽出される一部ネットワーク情報に対応する一部のカウント情報も抽出する。なお、一部ネットワーク情報と一部のカウント情報とを適宜「一部関連情報」と総称し、一部ネットワーク情報及び一部のカウント情報については、それぞれ適宜「ネットワーク情報」及び「カウント情報」と略称する。
そして、上記のようにして抽出された一部ネットワーク情報が、可視的に一覧表示されたテンプレート表示が提供される。なお、ここで提供されたテンプレート表示は、新規な読影レポートの所見文の入力を支援するものであるため、以下「入力支援テンプレート表示」とも称する。
図14は、入力支援テンプレート表示TP2の表示例を示す図である。なお、後述する入力支援テンプレート表示TP2における各種入力及び指定は、読影医によるレポート作成装置30における操作や音声等といった各種入力に応答してレポート入力部32から出力される信号に基づいて行われる。
図14に示すように、入力支援テンプレート表示TP2では、最上段に抽出条件SCが記載され、その下から3/4程度の位置にかけた領域において、左から順に、項目「部位」「基本所見」「診断1」「診断2」についての複数の語句F1〜F4がそれぞれ表示される。具体的には、属性項目「部位」については、複数の語句(「前頭葉>」・・・「橋」)F1が、属性項目「基本所見」については、複数の語句(「点状、斑状の高信号域」・・・「散在性の高信号域」)F2が、属性項目「診断1」については、複数の語句(「陳旧性脳梗塞」・・・「多発性脳梗塞」)F3が、属性項目「診断2」については、複数の語句(「血栓性梗塞」・・・「中大脳動脈の塞栓性閉塞」)F4が列挙される。
4項目「部位」「基本所見」「診断1」「診断2」については、抽出条件に沿って抽出された一部ネットワーク情報に基づき、各項目間で、相互に関連付けられた語句どうしが線(ここでは、破線)によって結ばれた状態で表示される。このようにして、ある程度絞られた一部ネットワーク情報が可視的に一覧表示される。
また、図14では、語句「前頭葉>」などのように「>」の付いている語句は、複数の部位フレーズを代表した大分類の用語を示している。
このような大分類の用語については、接頭語、接尾語、小分類の用語等といった詳細な要素が付加された種々のフレーズ(例えば「右前頭葉」「左前頭葉」「前頭葉白質」「前頭葉皮質下」「前頭葉皮質下白質」等)が存在しているため、このような詳細な要素を入力したいことがある。
そこで、ここでは、「>」の付いている語句にマウスポインタMPを合わせて右クリックをすると、図15に示すようなコマンドのリストが出現する。そして、当該コマンドのリストCLで「詳細情報を入力」を指定すると、レポート入力部32から支援情報検索部120に対して詳細要素の表示を要求する信号が送られる。そして、支援情報検索部120が、マウスポインタMPで指定された語句に対応する詳細情報構造化データ(例えば図7)を入力支援DB110から読み出し、当該構造化データに基づいて、図16に示すようなポップアップ形式のリストPLが表示部33に表示される。
リストPLでは、図16に示すように、「接頭語」「大分類の用語」「小分類の用語」に係る各要素についての情報が上から順に列挙される。具体的には、接頭語について、「なし」「右」「左」「両側」といった複数の詳細要素EG1が列挙され、当該複数の詳細要素の左方には各詳細要素にそれぞれ対応するように複数のラジオボタンRB1が配置されている。そして、ユーザーがマウスを操作することで、マウスポインタを所望のラジオボタンに併せて左クリックすると、ラジオボタンが白丸状態から黒丸状態となり、黒丸のラジオボタンが左方に付された詳細要素が指定される。
また、小分類の用語について「灰白質」「皮質」「皮質下」「皮質下白質」といった複数の詳細要素EG2が列挙され、当該複数の詳細要素の左方には各詳細要素にそれぞれ対応するように複数のチェックボックスRB2が配置されている。そして、ユーザーがマウスを操作することで、マウスポインタを所望のチェックボックスに合わせて左クリックすると、チェックボックスが白抜き四角状態から黒四角状態となり、黒四角状態のチェックボックスが左方に付された詳細要素が指定される。
そして、適宜ラジオボタン及びチェックボックスを用いて詳細要素を指定した状態で、「OK」ボタンをマウスを用いて押下することで詳細要素の指定を確定することができる。このとき、詳細要素が指定されていなければ、大分類の用語が、項目「部位」に対するレポート構成要素として指定される。一方、詳細要素が指定されていれば、大分類の用語に指定された詳細要素が付加されたフレーズが、一覧表示における大分類の用語から置き換えられる。
例えば、図16において、接頭語に係る詳細要素「右」と、小分類の用語に係る詳細要素「灰白質」とが指定されている場合には、図17に示すように、大分類の用語「前頭葉」に対して接頭語「右」と小分類の用語「灰白質」が付加されたフレーズ「右前頭葉灰白質」が、一覧表示における項目「部位」に属する大分類の用語「前頭葉」から置き換えられる。なお、図16において、「Cancel」ボタンをマウスを用いて押下すると、特に一覧表示における項目「部位」に属する大分類の用語の置き換えはなされない。また、接頭語や小分類の用語が選択されると図17の「右前頭葉灰白質」にかえて「前頭葉>」が詳細設定があることを示す「前頭葉◆」の表示に置換されるようにしても良い。
各項目に対応する語句を指定する際には、入力支援テンプレート表示TP2の下部に表示される読影レポートの所見文の文章モデルMDを参照する。この文章モデルMDは、教師データ等と併せて外部から与えられたレポートモデル(ここでは、文章モデル)のデータに基づいて表示される。
この文章モデルMDは、「空白欄W1において空白欄W2を認める。/認めない。空白欄W3を疑う。空白欄W4を疑う。」といった読影レポートの所見文のモデルを示している。そして、空白欄W1〜W4には、要素「部位」「基本所見」「診断1」「診断2」に係る語句がそれぞれ当てはまる。つまり、読影医による語句の指定により、複数の語句(選択肢)F1のうちの1つの語句(例えば「右前頭葉灰白質」)が空白欄W1に充当され、複数の語句(選択肢)F2のうちの1つの語句(例えば「高信号域」)が空白欄W2に充当され、複数の語句(選択肢)F3のうちの1つの語句(例えば「急性期脳梗塞」)が空白欄W3に充当され、複数の語句(選択肢)F4のうちの1つの語句(例えば「前大脳動脈の閉塞」)が空白欄W4に充当されることになる。
4項目に対してそれぞれ語句を指定する際、まず、4項目のうちのいずれか1つの項目に属する語句(指定語句)にマウスポインタMPを合わせると、支援情報検索部120により、一部ネットワーク情報に対応する一部のカウント情報を参照して、指定語句を含む選択肢の組合せの回数が所定数(例えば、10回)以上である場合には、当該指定語句を含む選択肢の組合せを示す線が太線で強調される。
すなわち、入力支援テンプレート表示において、ユーザーによる1つの要素の指定に応じて、入力支援DB110に格納される一部のカウント情報を参照することで、指定された1つの要素と当該1つの要素とは異なる他の要素との関連を示す表示態様が、関連の強さに応じた態様に変更される。なお、ここで基準となる所定数は、ユーザーがレポート入力装置30を操作することで指定しても良いし、予め準備されたプログラムによって規定されても良い。
例えば、図17に示すように、項目「診断1」に属する1つの語句「ラクナ梗塞」が指定された場合、「ラクナ梗塞」が属する項目「診断1」以外の3項目「部位」「基本所見」「診断2」に属する複数の語句については、「ラクナ梗塞」との関連性の強さに応じて太線で示すなど表示態様が変更される。
このような表示態様の変更によって、既存の読影レポートにおいて使用頻度が高い語句の組合せを一目で把握することができる。このため、使用頻度が高い語句の組合せに沿って語句を選択すれば、的確かつ円滑な読影レポートの作成を図ることができる。また、この4項目について、特に語句を指定する順番は問われない。よって、直感的に指定し易い語句にマウスポインタMPを合わせると、レポートを構成する各要素の候補が、過去の使用状況に応じて表示される。このため、使用頻度等を参照しつつ、適切な語句を選択することができるため、新規な読影レポートの作成が更に容易になる。
また、文章モデルMDでは、4つの項目以外の所定の文章モデルに沿った自然文を構成する結語について2つの選択肢VSが表示される。ここでは、2つの選択肢VSのうち、何れか一方の選択肢の左方に設けられたラジオボタンをマウスポインタMPを用いて選択することで、1つの選択肢(図17では、「認める」)を指定することができる。なお、結語に係る選択肢は3つ以上であっても良いし、形容詞や副詞など自然文を構成する他の語句についても選択的に指定することができても良い。
上記のようにして、レポート入力部32によって4項目及び結語についてそれぞれ指定された語句(適宜フレーズも含む)は、入力支援テンプレート表示TP2の最下部の領域(指定語句列挙領域)SSに表示される。このとき、レポート入力部32からの入力に応答して、レポート構成部131に対して、指定語句列挙領域SSに表示された語句が、所定のルールである文章モデルMDに沿った読影レポートの所見文を構成する要素(レポート構成要素)として入力される。このレポート構成要素は、各項目に各レポート構成要素を対応させて指定されるため、例えば、図5に示す単レポート構造化データのような形式で入力される。なお、以下では、このような構造化データの形式で入力される新規なレポートデータを「構造化レポートデータ」とも称する。
レポート構成部131では、構造化レポートデータに基づいて、所定のルールに沿った新規な読影レポートデータが生成され、データ書込部132を介して診療情報DB210に追加される。
図18は、入力支援動作の動作フローを示すフローチャートである。ここでは、レポート作成装置30において所定の操作を行うと、入力支援動作が開始され、読影レポート入力画面G1のレポート作成領域A4に抽出条件決定テンプレート表示TP1が表示されて、図18のステップST11に進む。
ステップST11では、抽出条件決定テンプレート表示TP1において、ユーザーによるマウス操作等に応答して、項目「カテゴリ」「モダリティー」等に対する要素を絞り込んだ抽出条件が入力される。
ステップST12では、ステップST11で入力された抽出条件に基づいて全体ネットワーク情報から抽出された一部ネットワーク情報の一覧表示(入力支援テンプレート表示TP2)をレポート作成領域A4に表示する。
ステップST13では、入力支援テンプレート表示TP2において、ユーザーによるマウス操作等に応答して、各項目に対してレポート構成要素が指定され、必要に応じて、メモ等が入力される。なお、メモの入力は、例えば、メモ領域A6にカーソルを発生させて、キーボード入力によって実行することができる。
ステップST14では、登録指示があったか否か判定する。ここでは、ユーザーによるマウス操作等により、コマンド入力領域A8のコマンド「所見登録」が指定されない限り、ステップST13及びST14の処理を繰り返し、コマンド「所見登録」が指定されると、ステップST15に進む。
ステップST15では、ステップST13で指定したレポート構成要素に応じた新規な読影レポートが生成されて、診療情報DB210に記録される。
なお、入力支援テンプレート表示TP2において入力される構造化レポートデータは、データ構築部103の機能により、入力支援DB110に格納される情報を補強するデータとして使用される。つまり、新たな構造化レポートデータが入力される度に、当該データが、入力支援DB110に格納される全体ネットワーク情報に付加されつつ、カウント情報も更新される。そして、当該ネットワーク情報等の更新に伴って、抽出条件に応じて抽出される一部ネットワーク情報の一覧表示においても、語句間を関連付ける線が増加したり、使用頻度に応じた表示態様が変化する。
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1では、複数要素の項目間で各項目にそれぞれ属する各要素が相互に関連付けられたネットワーク情報、及び当該情報に含まれる複数の要素のうちの詳細情報付き要素と当該詳細情報付き要素に係る詳細要素とが関連付けられた詳細情報を備えて構成される詳細要素関連情報を準備しておく。その後、ユーザー操作に応答して、詳細要素関連情報に基づき、各項目間で複数要素の項目にそれぞれ属する各要素が相互に関連付けられた一部ネットワーク情報の一覧表示が表示される。そして、当該一覧表示において、ユーザーによる操作に応答して、詳細情報付き要素に係る詳細要素の表示を要求すると、詳細要素関連情報に基づき、詳細情報付き要素に係る詳細要素が表示される。このため、新規なレポートを作成する際に、レポートを構成する各要素の候補を見易く提示することができる。
また、一部ネットワーク情報の一覧表示において、ユーザーによる操作に応答して、各項目に対してそれぞれ1以上の詳細要素を含む複数要素のうちの少なくとも1以上の要素をレポート構成要素として指定すると、所定のレポートモデルに沿った新規レポートが作成される。このため、新規なレポートを容易に作成することができる。
また、詳細要素がリスト形式で表示されるため、レポートを構成する各要素の候補を分かり易く表示することができる。
また、診療情報DB210に格納される複数のレポートデータを対象として所定の情報処理を施すことで、要素間の関連付けの強さを示す情報が生成される。このため、過去のレポートの情報を、新規なレポートの作成に有効利用することができる。
また、複数要素の項目に、部位、基本所見、及び診断が含まれているため、医療関係のレポートを容易に作成することができる。更には、複数要素の項目に、部位、基本所見、及び診断以外の、性別、及びモダリティーを含むその他の複数の要素の項目のうちの1以上の項目が含まれているため、医療関係のレポートを更に容易に作成することができる。
<変形例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
特に、読影レポートは、作成されるレポートの大部分が、ほとんど決まった要素の組合せのレポートであり、よく使用される要素を素早く指定することが要求される。また、希な症例についてもある程度の入力のし易さを備え、更に、医学的な知識に基づく支援を行う必要がある。上記の実施形態及び以下の変形例により、それらの両立が可能となる。
◎例えば、上記実施形態では、1項目について1つの要素をレポート構成要素として指定したが、これに限られず、例えば、1項目について2以上の要素をレポート構成要素として指定可能としても良い。このような構成とすれば、例えば、腫瘍が脳の2箇所において認められる場合には、項目「部位」について、2箇所に対応する2つの要素を指定できる。
◎また、上記実施形態では、1つの詳細情報付き要素について複数の詳細要素を表示させる例を示して説明したが、これに限られず、1以上の詳細情報付き要素について1以上の詳細要素を表示させるようにすれば、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
◎また、上記実施形態では、全体ネットワーク情報から一部ネットワーク情報を抽出したが、全体ネットワーク情報を構成する要素が比較的少ない場合には、一部ネットワーク情報を抽出することなく、全体ネットワーク情報に基づいて一覧表示を表示しても良い。
◎また、上記実施形態では、一覧表示において項目「部位」について大分類の用語を代表表示する例を示して説明したが、これに限られず、その他の項目についても大分類の用語を代表表示しても良い。例えば、項目「基本所見」について、大分類の用語「高信号域」が代表表示され、ユーザーによる詳細要素(ここでは、修飾語)の入力指示に応答して、「点状の高信号域」「斑状の高信号域」「点状・斑状の高信号域」等のフレーズがレポート構成要素として指定されても良い。
また、修飾語等については、「3×3cm大の」等といった数値等を示す詳細要素を含ませても良い。例えば、詳細情報付き要素「腫瘍」に対して、「***cm大の」といった詳細要素が関連付けられた詳細情報構造化データが詳細情報として存在している場合を想定する。
この場合には、図19に示すように、「腫瘍」についての詳細要素の表示が要求されると、ポップアップウインドPLaが表示され、このポップアップウインドPLaでは、修飾語に係る要素「***cm大の」が表示される。具体的には、修飾語について、「***cm大の」といった詳細要素が表示され、「***」の部分がテキスト入力可能な空欄BLaで形成されている。
そして、ユーザーがマウスを種々操作することで、空欄BLaにカーソルを出現させ、キーボード入力によって、例えば「3×3」といった数値を入力して、「OK」ボタンが押下されると、要素「腫瘍」に対して修飾語に係る詳細要素「3×3cm大の」が指定される。その結果、一覧表示における要素「腫瘍>」の表示が、要素「3×3cm大の腫瘍」に置換される。なお、「腫瘍>」の表示が、要素「腫瘍◆」に置換されるようにしても良い。
なお、ここでは、「3×3」といった数値の部分をキーボード入力したが、これに限られず、例えば、「1×1」「2×2」「3×3」・・・といった多数の詳細要素に係る数値候補からプルダウンメニュー形式で1つの数値候補を指定することができても良い。
また、例えば、図20及び図21に示すように、画像表示画面M1,C1に表示される画像において腫瘍等の患部を円型等の枠CF1,CF2で囲むことで、当該枠の大きさを反映した数値が詳細要素に係る数値として指定されても良い。このように、図や画像上で、大きさを指定する際に、併せて、部位を指定することが出来れば便利である。例えば、「上肺から下肺に掛けて」「前頭葉から頭頂葉に掛けて」等といった、普通にキーボード入力等をするのが煩雑な語句やフレーズが自動的に選択指定できれば、更に、効率的に新規な読影レポートを入力することができる。
更に、例えば、画像表示画面M1,C1に表示される画像において腫瘍等の患部を指定すると、2値化等の画像処理によって腫瘍の大きさを示す数値が自動的に特定されて、当該数値が詳細要素に係る数値として指定されても良い。また、このときも、部位が併せて指定されれば更に便利である。
◎また、上記実施形態では、「>」の付いている語句にマウスポインタMPを合わせて右クリックをすると、図15に示すようなコマンドのリストCLが出現し、「詳細情報を入力」を指定することで、詳細要素に係るポップアップ形式のリストPLの表示が要求できたが、これに限られず、ユーザーによるマウスの種々の操作に応答して、詳細情報付き要素についての詳細要素に係る表示を要求することができても良い。このような構成により、容易に詳細要素を表示させることができる。
また、詳細要素の表示を要求する方法としては、その他種々の方法が考えられる。以下、種々の方法について列挙する。
(i)入力支援テンプレート表示TP2において、詳細要素の入力が必須の語句(例えば、サイズの特定が必須の腫瘍等)に、例えば、マウスポインタを合わせて左クリック等の操作を行うことで、当該語句を指定すると、自動的に図19に示すような詳細要素に係るポップアップウインドが表示されても良い。
(ii)入力支援テンプレート表示TP2において、ユーザーのマウス操作等によって1以上の要素を指定すると、入力支援DB110に格納されているカウント情報を参照することで、指定された1以上の要素と所定強度以上(例えば、所定回数以上等)の関連付けがなされた詳細情報付き要素に係る詳細要素のポップアップウインドが自動的に表示されても良い。
このような構成の具体例を、図22及び図23を参照しつつ説明する。
図22では、入力支援テンプレート表示の一例を簡略化して示している。なお、ここでは、各要素である各語句に左方に白抜き四角が記載されているが、ユーザーがマウス等を適宜操作することで、マウスポインタを所望の要素に合わせてレポート構成要素として指定すると、指定された要素の左方に付された白抜き四角が黒四角に変更される。
例えば、図23に示すように、要素項目「診断1」に属する1つの要素「ラクナ梗塞」が指定された場合、「ラクナ梗塞」が属する項目「診断1」以外の項目「部位」「基本所見」に属する複数の要素と、要素「ラクナ梗塞」とが、「ラクナ梗塞」との関連性の強さに応じた太さの線で連結される。図23では、要素「ラクナ梗塞」が、項目「基本所見」に属する要素「高信号域」と、更には、項目「部位」に属する要素「前頭葉」「側頭葉」と関連性が強いとして太線で結ばれている。
このとき、要素「前頭葉」「側頭葉」がともに詳細情報付き要素であった場合には、詳細情報付き要素「前頭葉」「側頭葉」に係る詳細要素のポップアップウインドPW1,PW2が要素「前頭葉」「側頭葉」の表示の傍らに表示される。
なお、図23に示すポップアップウインドPW1,PW2の代わりに、図24に示すように、1以上の詳細情報付き要素(ここでは、「前頭葉」「側頭葉」の2つ)に対してそれぞれ、1以上の詳細要素を関連付けた形式(以下「グラフ形式」)を表示態様として採用しても良い。このような構成により、レポートを構成する各要素の候補を分かり易く表示することができる。
また、図23に示すポップアップウインドPW1,PW2の代わりに、図25に示すように、詳細情報付き要素「前頭葉」「側頭葉」の表示要素が、詳細情報も含めた要素となっても良い。図25では、大分類の用語に対して小分類の各用語が付加された4つのフレーズが、大分類の要素の代わりにリスト形式で示されている。
なお、上記では、ある項目に属するある要素を指定することで、他の項目に属する詳細情報付き要素のうち、指定された要素と所定強度以上(例えば、所定回数以上等)の関連付けがなされた詳細情報付き要素に係る詳細要素のポップアップウインドを表示したが、これに限られず、例えば、他の項目に属する詳細情報付き要素のうち、指定された要素との関連付け回数が多い方から所定数(例えば、2つ)の詳細情報付き要素に係る詳細要素のポップアップウインドが表示されても良い。
すなわち、一覧表示において1以上の要素を指定すると、当該1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は当該1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素が表示されても良い。なお、ここで基準となる所定数は、ユーザーがレポート入力装置30を操作することで指定しても良いし、予め準備されたプログラムによって規定されても良い。
このような構成により、他の要素の項目について要素を指定するだけで、過去の要素の使用状況が反映された詳細要素の表示が可能となる。
また、このような構成においては、ユーザーのマウス操作等によって、入力支援テンプレート表示において指定される1以上の要素が変更されると、変更前に表示されていた詳細要素のポップアップウインドの代わりに、変更後の新たに指定された1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は当該変更後の指定された1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素が表示される。よって、表示領域を有効利用して、ユーザーの意図に従って、過去の要素の使用状況が反映された詳細要素の表示が可能となる。
(iii)ユーザーが発声等のユーザーの各種動作に応答して、詳細情報付き要素に係る詳細要素のポップアップウインドが表示されても良い。
具体的には、レポート作成装置30にユーザーの発した音声を受け付けるマイクを搭載しておく。そして、例えば、ユーザーが、当該マイクを介して所定の音声(例えば「詳細情報を表示」)を入力すると、入力支援テンプレート表示において、1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素が表示される。
例えば、図22に示すような入力支援テンプレート表示が表示されている際に、ユーザーの所定の音声に応答して、図26に示すように、複数の詳細情報付き要素「前頭葉」「脳幹」「側頭葉」に係る詳細情報を示すポップアップ表示PW11〜PW13がそれぞれ、表示される。
このように、一覧表示において、ユーザーの音声に応答して、1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求するような構成を採用することで、容易に詳細要素を表示させることができる。
◎また、上記実施形態では、詳細要素をポップアップ表示によって表示したため、他の項目に属する要素との関連が強いフレーズ(すなわち、フレーズを構成する要素)を、関連を示す線を太くするなどして、他のフレーズとは区別して強調して表示することが困難である。例えば、「ラクナ梗塞」が発生する部位は「皮質」付近であることが大部分であり、そのような場合、入力支援テンプレート表示において「ラクナ梗塞」が指定されると、「皮質」或いは「皮質下」が他の詳細要素とは区別可能な態様で強調表示されることが好ましい。そして、このような強調表示は、過去のレポートを解析して得られたカウント情報や、ユーザーの指定に基づくものでなければならない。
そこで、入力支援テンプレート表示において、ユーザーによる1つの要素の指定に応じて、入力支援DB110に格納されるカウント情報を参照することで、詳細要素の表示態様を、指定された1つの要素と詳細要素との関連の強さに応じた態様に変更しても良い。そして、カウント情報のうち、重要な関連付けであると思われる関連付けについては、ユーザーがレポート作成装置30を適宜操作することで、関連付けを強化(例えば、関連付けの回数を追加)しても良い。
また、ポップアップ表示に列挙される詳細要素について、他の要素との関連付けの強度に応じた態様に変更する具体的な手法としては、詳細要素の表示順や表示態様(例えば、フォントの大きさや色)等を変更する手法が挙げられる。
以下、更に具体的に説明する。
表示対象である詳細情報付き要素が複数の詳細要素が関連付けられている詳細情報付き要素(以下「複数詳細情報付き要素」とも称する)である場合、支援情報検索部120が、カウント情報に基づいて、各詳細要素についての優先度を決定する。
この優先度は、詳細情報付き要素との関連付けの強さに応じて決定されても良いし、他の項目に属する要素の指定に応じて、当該指定された要素との関連付けの強さに応じて決定されても良い。つまり、入力支援テンプレート表示において、ユーザーのマウス操作等によって1つの要素の項目に属する要素を指定すると、当該1つの項目以外の他の項目に属する複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の優先度を、カウント情報に基づいて決定するような構成を採用しても良い。
このような構成を採用すると、他の要素の項目についての要素の指定状態に応じて、詳細要素の優先度が変わる。そして、当該優先度に応じて変更される表示を参照することで、過去の詳細要素の使用状況を把握することができるため、新規なレポートを容易に作成することができる。
また、ユーザーがレポート作成装置30を操作することで、特定の詳細要素を非常に重要な詳細要素であるとして設定した場合、複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素を表示させる際に、複数の詳細要素のうち、特定の詳細要素として設定された1以上の詳細要素に対しては、当該1以上の詳細要素とは異なる他の詳細要素に対してよりも相対的に高い優先度をデフォルト値として付与する構成を採用しても良い。
このような構成を採用すると、複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素を表示させる際に、複数の詳細要素のうちの特定の詳細要素を優先的に表示させることができる。
そして、このようにして決定した優先度に応じた複数の表示手法について以下説明する。
(i)複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の表示態様を、優先度に応じて、区別可能な異なる態様となるようにしても良い。例えば、図27に示すように、使用(選択)頻度が相対的に高い詳細要素は、大きく濃い文字で表示され、使用(選択)頻度が相対的に低い詳細要素は、小さく薄い文字で表されても良い。なお、図上では、グレースケールの濃淡しか表現されていないが、色の濃さや色の鮮明さ等種々の方法で、複数の詳細要素の間で、相互に区別可能な表示態様としたり、目立つ度合いを変えたりすることも適宜実現することができる。
このように、各詳細要素の表示態様が、要素間の関連付けの強さから決定される優先度に応じて、区別可能な異なる態様となるため、レポートを構成する各要素の候補が、過去の詳細要素の使用状況が認識可能な態様で表示されるため、新規なレポートの作成を更に容易化することができる。
(ii)複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素が、当該複数の詳細情報に係る優先度が相対的に高い方から空間順次に表示されても良い。例えば、図28に示すように、詳細要素の項目毎に、使用(選択)頻度が相対的に高い詳細要素から順に上から下へと並べられる。
すなわち、1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、当該1以上の複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素が、要素間の関連付けの強さから決定される優先度が相対的に高い方から空間順次に表示される。このため、レポートを構成する各要素の候補が、過去の詳細要素の使用状況が良く分かる状態で表示される。その結果、新規なレポートの作成を更に容易化することができる。
◎また、上述した実施形態では、複数詳細情報付き要素についての詳細要素が表示される際には、全詳細要素が常に表示されたが、これに限られず、例えば、カウント情報から複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の優先度がそれぞれ決定され、当該優先度に応じて、全詳細要素のうちの少なくとも1以上の詳細要素が選択的に表示されても良い。
具体的には、全詳細要素のうち優先度が相対的に高い方から所定数(例えば、2つ)の詳細要素を表示するように制御しても良いし、全詳細要素のうち要素間の関連付けの強さから決定される優先度が相対的に高い方から所定数(例えば、2つ)だけ表示するようにしても良い。なお、基準となる所定数は、ユーザーがレポート入力装置30を操作することで指定しても良いし、予め準備されたプログラムによって規定されても良い。
図29は、優先度に応じて、全詳細要素のうちの一部の詳細要素を表示しているポップアップ表示を例示する図である。
図29では、頻繁に使用(選択)される詳細要素は表示されているが、頻繁に使用(選択)されない詳細要素については表示されていない。
具体的には、上述した構成では、複数詳細情報付き要素「前頭葉」についての全詳細要素を表示すると、図28に示したようなものになる。しかしながら、全詳細要素の中には、使用頻度が低い、すなわち優先度が相対的に低い詳細要素「皮質下白質」「灰白質」が存在している。よって、使用頻度が相対的に低い詳細要素「皮質下白質」「灰白質」については、とりあえず、ポップアップ表示において省略した方が、列挙される詳細要素の数が減って、詳細要素の指定が容易となる。
そこで、図29に示すように、複数詳細情報付き要素について詳細要素を表示する際には、まず、頻繁に使用(選択)されない優先度が相対的に低い詳細要素については表示が省略される。その一方で、優先度が相対的に高い一部の詳細要素が表示されている。そして、優先度が相対的に低い詳細要素については、表示が省略される代わりに、表示を省略した詳細要素の表示を要求するコマンド「さらに候補を表示する」が表示されている。そして、ユーザーによる所定の操作、例えば、マウスポインタをコマンド「さらに候補を表示する」に合わせて右クリックする操作に応答して、全詳細要素を表示するポップアップ表示(図28)を表示するようにしても良い。
このような構成を採用すると、詳細要素の数が多いときには、ポップアップ表示等の詳細要素を指定する表示(詳細要素指定表示)において、ほとんど使用されない詳細要素は隠しておく(表示を省略しておく)ため、レポートを構成する各要素の候補を、見易さを損なうことなく効率的に表示することができる。その結果、詳細要素の指定が容易となる。そして、このような構成でも、一部の詳細要素の指定ができなくなっている訳ではなく、ほとんど使用されない詳細要素でも、多少の手順を経れば簡単に入力することができる。
また、上記構成では、詳細要素指定表示において、優先度に応じて複数の詳細要素の一部が隠されたが、これに限られず、例えば、詳細要素を表示するスペースの広さや詳細要素の数等の種々の条件に応じて複数の詳細要素の一部が隠されても良い。
具体的には、図9及び図17に示すように、レポート作成領域A4の広さは限られており、このレポート作成領域A4に入力支援テンプレート表示が示されると、その他の要素を表示することができる領域(表示可能領域)の大きさが限られる。
このような状況において、例えば、複数詳細情報付き要素に対して、多数の詳細要素が関連付けられている場合、複数の詳細要素を表示する表示可能領域の大きさに応じて、多数の詳細要素のうちの一部(少なくとも1以上)の詳細要素を選択的に表示するようにしても良い。このような構成により、表示スペースに応じてレポートを構成する各要素の候補を、見易さを損なうことなく効率的に表示することができる。
更に、例えば、複数詳細情報付き要素に対して、多数の詳細要素が関連付けられている場合、多数の詳細要素を同時に表示すると、ユーザーにとって、所望の詳細要素の指定が困難となる。そのような観点から、多数の詳細要素が関連付けられた複数詳細情報付き要素については、多数の詳細要素のうちの所定数(例えば、4つ等)の詳細要素からなる一部の詳細要素を選択的に表示するようにしても良い。
この多数の詳細要素から所定数の詳細要素を選出する手法としては、例えば、単純に優先度が高い方から順に所定数の詳細要素を選出したり、詳細要素の項目毎に、単純に優先度が高い方から順に所定数の詳細要素を選出したりする手法等が挙げられるが、これに限られないのは勿論である。このような構成を採用することで、レポートを構成する各要素の候補を、見易さを損なうことなく効率的に表示することができる。
なお、ここで選出の基準となる所定数は、ユーザーがレポート入力装置30を操作することで指定しても良いし、予め準備されたプログラムによって規定されても良い。
◎また、上述した実施形態では、ユーザーのレポート作成装置30の操作によって複数詳細情報付き要素を指定すると、図15に示すようなコマンドのリストが出現する。そして、当該コマンドのリストで「詳細情報を入力」を指定すると、詳細要素が記載されたポップアップ表示が表示された。しかし、これに限られず、例えば、使用頻度が相対的に高いフレーズ(すなわち詳細要素)については、図30に示すように、コマンドのリスト中に当該フレーズを直接選択・指定可能なショートカットメニューが表示されても良い。
例えば、入力支援テンプレート表示において、複数詳細情報付き要素が指定されると、カウント情報を参照することで、当該複数詳細情報付き要素との関連が相対的に強い方から所定数(例えば2つ)の詳細要素(ここではフレーズ)が表示されても良い。また、ある項目に属する1以上の要素が指定されている場合に、カウント情報が参照されて、複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素のうち、指定された1以上の要素との関連が相対的に強い方から所定数(例えば2つ)の詳細要素(ここではフレーズ)が表示されても良い。なお、ここで基準となる所定数は、ユーザーがレポート入力装置30を操作することで指定しても良いし、予め準備されたプログラムによって規定されても良い。
図30では、使用頻度が相対的に高いフレーズのショートカットメニュー「前頭葉皮質」「前頭葉皮質下」が表示され、例えば、ユーザーのレポート作成装置30の操作によって、マウスポインタを所望のショートカットメニューに合わせて、マウスを左クリックすると、所望のフレーズをレポート構成要素として指定することができる。
また、ここでは、コマンドのリストに複数の詳細要素を表示したが、これに限られず、例えば、複数詳細情報付き要素又は他の項目に属する指定された要素との関連が最も強い詳細要素(ここではフレーズ)のみを1つだけ表示するようにしても良い。更には、複数詳細情報付き要素との関連が最も強い詳細要素又は他の項目に属する指定された要素との関連が最も強い詳細要素を自動的にレポート構成要素として指定するようにしても良い。このような構成により、新規なレポートを作成する操作を簡素化することができる。
◎また、上記実施形態では、入力支援DB110において、各項目に属する複数の要素(詳細要素を含む)としての複数の語句(フレーズを含む)が各項目間で相互に関連付けられて格納されたが、これに限られず、例えば、レポートに図や画像等の語句以外の要素を含ませた場合に、各項目に属する複数の要素に、複数の図や画像等といった語句以外の要素を含めても良い。
具体的には、例えば、項目「診断1」に属する各語句に対して特徴的な症例の図や画像が関連付けられ、読影レポート入力画面G1で、例えば、項目「診断1」について語句「ラクナ梗塞」が指定された場合に、画像添付領域A7等に、「ラクナ梗塞」に関連付けられている特徴的な症例の図や画像等が自動的に表示されたり、挿入されても良い。なお、この特徴的な症例の図や画像等の表示は、マウスポインタMPを語句「ラクナ梗塞」に合わせると、ポップアップ形式で表示されても良い。
また、項目「部位」について、複数詳細情報付き要素に関連付けられた複数の詳細要素を示す語句を表示する代わりに、複数の語句に対応する部位を示す複数の図をそれぞれ採用しても良い。例えば、脳の3つの部位フレーズ「左前頭葉」「右前頭葉」「両側前頭葉」を、図31に示すような図で表現しても良く、ポップアップ表示やグラフ表示において、複数の語句の代わりに、図31に示すような図を用いると、患者のCTやMR像などを見ながら読影レポートを作成する際に、直感的に部位が選択し易くなる。
なお、図31に示す図の代わりに、脳の全体図が表示され、当該脳が「左前頭葉」「右前頭葉」等の詳細な部位に分割されており、この図上で、マウスポインタ等によって詳細な部位を指定することで、詳細な部位を指定することができるようにしても良い。
また、部位を示す図や画像等としては、図31等に示したものに限られず、例えば、図32に示すような肺の部位を示す図等、種々の部位を示す図や画像等を採用することができる。
また、レポート作成時に、項目「診断1」について、例えば、梗塞や腫瘍等のサイズを入力したい場合があるが、この場合、図33に示すようなサイズ(ここでは、図中黒丸部によって特定)を示す図を採用するようにしても良い。例えば、「3×3cmの腫瘍」といったフレーズや「3×3cmの」といった修飾語の代わりに、図33に示すような図を採用しても良い。
このように、入力支援DB110において、図等を含めて各項目に属する複数の要素を各項目間で相互に関連付けるとき、例えば、入力支援DB110に格納される全体ネットワーク情報をRDFで記述するものとすると、図の情報そのものは別途記憶させておきつつ当該図をURLを用いて記述することで、語句と図の情報とを関連付けることができる。なお、このような入力支援DB110に格納される情報に図等の情報を盛り込むためには、既存のレポートを解析して、レポートを構成する各要素を関連付けて構造化する際に、図等の情報を抽出して関連付ける必要性がある。
この手法としては、まず機械学習において、学習用コーパスに各種図の情報を追加した教師データを準備して機械学習を行うようにすれば良い。そして、機械学習した情報を用いて、既存のレポートを解析する際にも、各項目について、語句の抽出を行うとともに、パターンマッチング等の手法を用いて、図の情報も抽出して、図も含めた単レポート構造化データを作成することができる。
◎また、上記実施形態では、病院内のネットワークNTW等によってサーバ100と、各端末10〜60とがデータ送受信可能に接続され、病院内に蓄積された読影レポートを過去の知識として利用した入力支援機能を提供したが、これに限られず、例えば、図34に示すように、サーバ100を読影レポートの入力を支援するサービスを提供する業者や特定の病院が有し、当該サーバ100にインターネット回線IN等を通じて各病院の読影医が端末(例えば、レポート作成装置30A)でアクセスして、入力支援機能を利用することができるような情報処理システム1Aとしても良い。なお、このとき、サーバ100を有する業者等が、各病院等の画像や読影レポート等を保管するサービスを提供するようにしても良い。
◎また、上記実施形態では、読影レポートの入力を支援する例を挙げて説明し、過去の知識として多数の読影レポートに係るレポートデータを利用したが、これに限られず、例えば、インシデントレポートや診断レポート等といった他の医療情報のレポートの入力を支援するために、過去の知識として多数のインシデントレポートや診断レポートや看護日誌等といった他の医療情報のレポートを利用するようにしても良い。更に、本発明は、医療機関における医療情報のレポートの入力を支援する場合以外に、例えば、営業レポートの入力や種々のレポートの入力を支援する場合一般に適用することができる。
◎また、上記実施形態では、入力支援DB110に複数の情報(ネットワーク情報とカウント情報と詳細情報)が格納されているが、この複数の情報を2以上の記憶部に適宜分散させて記憶しても良い。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。 入力支援機能に係る情報処理内容の概要を示す図である。 端末で新規な読影レポートを入力する状態を例示する図である。 情報処理システムに係る機能構成を示すブロック図である。 読影レポートに係る多数の要素が構造化された例を示す図である。 多数の既存読影レポートに係る要素が構造化された例を示す図である。 部位フレーズを形成する各要素を関連付けた情報内容を例示する図である。 入力支援情報作成動作の動作フローを示すフローチャートである。 読影レポート入力画面を例示する図である。 検査リストの表示例を示す図である。 オーダリング情報の表示例を示す図である。 患者及び検査に係る属性情報の表示例を示す図である。 抽出条件決定テンプレート表示を例示する図である。 入力支援テンプレート表示の表示例を示す図である。 詳細要素の表示の要求を説明するための図である。 詳細要素の表示及び指定を説明するための図である。 入力支援テンプレート表示の表示例を示す図である。 入力支援動作の動作フローを示すフローチャートである。 変形例に係る詳細要素の表示及び指定を説明するための図である。 患部の大きさの指定方法を例示する図である。 患部の大きさの指定方法を例示する図である。 変形例に係る詳細要素の表示及び指定を説明するための図である。 変形例に係る詳細要素の表示及び指定を説明するための図である。 グラフ形式で詳細要素が表示される一例を示す図である。 変形例に係る詳細要素の表示を説明するための図である。 変形例に係る詳細要素の表示を説明するための図である。 変形例に係る詳細要素の表示を説明するための図である。 変形例に係る詳細要素の表示を説明するための図である。 変形例に係る詳細要素の表示を説明するための図である。 変形例に係る詳細要素の表示を説明するための図である。 変形例に係る表示要素を例示する図である。 変形例に係る表示要素を例示する図である。 変形例に係る表示要素を例示する図である。 変形例に係る情報処理システムの概要を示す図である。
符号の説明
1,1A 情報処理システム
10〜50 端末
30,30A レポート作成装置(入力クライアント)
31 タスク管理部
32 レポート入力部
33 表示部
100 サーバ
101 データ読込部
102 検査済判定部
103 データ構築部
110 入力支援DB
120 支援情報検索部
131 レポート構成部
132 データ書込部
200 記憶部
210 診療情報DB
A4 レポート作成領域

Claims (18)

  1. 情報処理システムであって、
    複数要素の項目における各項目間で当該複数要素の項目にそれぞれ属する各要素が相互に関連付けられた情報、当該情報に含まれる複数要素のうちの1以上の詳細情報付き要素と当該1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素とが関連付けられた情報、及び前記1以上の詳細要素を含む複数の要素間の関連付けの強さを示す関連強度情報を備えて構成される要素関連情報を記憶する記憶手段と、
    前記複数要素の項目に含まれる一部の複数要素の項目にそれぞれ属する要素の組合せを指定する抽出条件のユーザーによる決定に応答して、前記要素関連情報から、当該抽出条件で指定される前記一部の複数要素の項目にそれぞれ属する要素の組合せを含み且つ各項目間で相互に関連付けられた複数の要素の組合せを示す情報を抽出する情報抽出手段と、
    前記情報抽出手段によって抽出される情報に基づいて、前記情報抽出手段によって抽出される情報に含まれる要素が項目毎に列挙されるとともに、各項目間で、当該各項目に属する複数の要素どうしがネットワーク状に関連付けられたネットワーク情報の一覧表示を表示部において表示するように制御する表示制御手段と、
    前記一覧表示において、ユーザーによる動作に応答して、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求する要求手段と、
    前記一覧表示において、ユーザーによる操作に応答して、各項目に対し、1以上の詳細要素を含む要素及び1以上の詳細要素を含まない要素の少なくとも一方の要素を含む複数要素のうちの1以上の要素を所定のレポートモデルに沿ったレポートを構成するレポート構成要素としてそれぞれ指定する要素指定手段と、
    前記一覧表示において指定される前記レポート構成要素に基づいて、前記所定のレポートモデルに沿った新規レポートを作成するレポート作成手段と、
    前記新規レポートに基づき、前記要素関連情報に対して、前記新規レポートに含まれ且つ各項目間における前記複数要素の項目に属する要素どうしの関連を示す情報を追加することで、前記要素関連情報を更新する情報更新手段と、
    を備え、
    前記情報更新手段が、
    前記新規レポートに含まれる前記複数要素の項目に属する要素の関連に応じて、前記関連強度情報を更新し、
    前記表示制御手段が、
    前記要求手段による要求に応答して、前記要素関連情報に基づき、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示するように制御し、前記一覧表示において、ユーザーによる1つの要素の指定に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該1つの要素と当該1つの要素とは異なる他の要素との関連を示す表示態様を、関連の強さに応じた態様に変更するように制御することを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    複数のレポートデータを格納するレポート格納手段と、
    前記複数のレポートデータを対象として所定の情報処理を施すことで、前記関連強度情報を含む前記要素関連情報を生成する情報生成手段と、
    を更に備え
    前記所定の情報処理が、
    前記複数のレポートデータに含まれる各要素についての項目の認識と、同一項目における複数の同義語を1つの語句に置き換える処理とを含むことを特徴とする情報処理システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報処理システムであって、
    前記表示制御手段が、
    前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を、リスト形式で前記表示部において表示するように制御することを特徴とする情報処理システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の情報処理システムであって、
    前記表示制御手段が、
    前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を、当該1以上の詳細情報付き要素に対して関連付けられた1以上の表示要素として前記表示部において表示するように制御することを特徴とする情報処理システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、当該1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、前記関連強度情報に基づいて、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素についての優先度をそれぞれ決定する優先度決定手段、
    を更に備え、
    前記表示制御手段が、
    前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素について、前記優先度に応じて、当該複数の詳細要素のうちの少なくとも1以上の詳細要素を選択的に表示するように制御することを特徴とする情報処理システム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システムであって
    記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、当該1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、前記関連強度情報に基づいて、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素についての優先度をそれぞれ決定する優先度決定手段、
    を更に備え、
    前記表示制御手段が、
    前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素を、当該複数の詳細要素に係る優先度が相対的に高い方から空間順次に表示するように制御することを特徴とする情報処理システム。
  7. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システムであって
    記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、当該1以上の詳細情報付き要素において複数の詳細要素が関連付けられている1以上の複数詳細情報付き要素が存在している場合、前記関連強度情報に基づいて、前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素についての優先度をそれぞれ決定する優先度決定手段、
    を更に備え、
    前記表示制御手段が、
    前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の表示態様が、前記優先度に応じて、区別可能な異なる態様となるように制御することを特徴とする情報処理システム。
  8. 請求項5または請求項6に記載の情報処理システムであって
    記表示制御手段が、
    前記1以上の複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の表示態様、前記優先度に応じて、区別可能な異なる態様となるように制御することを特徴とする情報処理システム。
  9. 請求項5から請求項8のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記優先度決定手段が、
    前記一覧表示において、ユーザーの操作に基づく前記複数要素の項目のうちの1以上の項目に属する1以上の要素の指定に応答して、当該1以上の項目以外の他の項目に属する複数詳細情報付き要素に係る各詳細要素の優先度を、前記関連強度情報に基づいて決定することを特徴とする情報処理システム。
  10. 請求項5から請求項9のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記優先度決定手段が、
    前記複数詳細情報付き要素に係る複数の詳細要素を前記表示部において表示させる際に、前記複数の詳細要素のうち、特定の詳細要素として設定された1以上の詳細要素に対しては、当該1以上の詳細要素とは異なる他の詳細要素に対してよりも相対的に高い優先度をデフォルト値として付与することを特徴とする情報処理システム。
  11. 請求項から請求項10のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記表示制御手段が、
    前記一覧表示において、ユーザーの操作に基づく1以上の要素の指定に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は当該1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示するように制御することを特徴とする情報処理システム。
  12. 請求項11に記載の情報処理システムであって、
    前記表示制御手段が、
    ユーザーの操作により前記一覧表示において指定される1以上の要素の変更に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該変更前に前記表示部に表示されていた1以上の詳細要素に代えて、当該変更後の指定された1以上の要素と所定強度以上の強度で関連付けられた1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素、又は当該変更後の指定された1以上の要素と相対的に高い強度で関連付けられた所定数の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素を前記表示部において表示するように制御することを特徴とする情報処理システム。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記要素指定手段が、
    ユーザーの操作による前記一覧表示での1以上の要素の指定に応答して、前記関連強度情報を参照することで、当該1以上の要素との関連が最も強い詳細要素を前記レポート構成要素として指定することを特徴とする情報処理システム。
  14. 請求項に記載の情報処理システムであって、
    複数のレポートデータを格納するレポート格納手段と、
    前記複数のレポートデータを対象として所定の情報処理を施すことで、前記関連強度情報を生成する情報生成手段と、
    を更に備えることを特徴とする情報処理システム。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記複数要素の項目が、
    部位、基本所見、及び診断を含むことを特徴とする情報処理システム。
  16. 請求項15に記載の情報処理システムであって、
    前記複数要素の項目が、
    部位、基本所見、及び診断以外の、性別、及びモダリティーを含むその他の複数の要素の項目のうちの1以上の項目を含むことを特徴とする情報処理システム。
  17. 請求項から請求項16のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    前記要求手段が、
    前記一覧表示において、ユーザーによるマウスの操作に応答して、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求することを特徴とする情報処理システム。
  18. 請求項1から請求項16のいずれかに記載の情報処理システムであって、
    ユーザーの発した音声を受け付ける音声受付手段、
    を更に備え、
    前記要求手段が、
    前記一覧表示が表示された状態で、前記音声受付手段による音声の受付に応答して、前記1以上の詳細情報付き要素に係る1以上の詳細要素の表示を要求することを特徴とする情報処理システム。
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