JP4967112B2 - 頭頸部癌の腫瘍マーカー - Google Patents
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Description
佐藤一彦、平山星夫 他:『腋窩郭清指標としての錫コロイドを用いた sentinel lymph node biopsy』:医学のあゆみ 192(2):147−150,2000. 松塚 崇、鹿野真人 他:『センチネルリンパ節生検による頸部リンパ節転移予測』:頭頸部腫瘍 27(1):192−197,2001. 木原圭一、甲能直幸 他:『口腔癌N0症例におけるセンチネルリンパ節の検討』:頭頸部腫瘍 28(1):108−113,2002. Morton D. Wen DR. et al:『Technical details of intraoperative lymphatic mapping for early stage melanoma』:Arch Surg 127(4):392−399,1992. Hamakawa H. Fukuzumi M. et al:『Genetic detection of micrometastases based on SCC antigen mRNA in cervical lymph nodes of head and neck cancer』:Clin Exp Metastasis 17:593−599,1999. Hamakawa H. Takemura K. et al:『Histological study on pN upgrading of oral cancer』:Virchows Arch 437: 116−121, 2000. 大西詔子:リアルタイム定量化PCR法を用いた口腔癌頸部リンパ節微小転移の遺伝子診断:愛媛医学 21(2):183−191,2002. 中城公一、新谷 悟、大西詔子、寺門永顕、浜川裕之:口腔悪性腫瘍におけるセンチネルリンパ節微小転移の術中迅速診断:頭頸部腫瘍 29(2):64−69,2003.
(1)配列表の配列番号1〜26の塩基配列及びその部分配列からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド。
(2)前記(1)ポリヌクレオチドの塩基配列の1個から数個の塩基が、欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなるポリヌクレオチドであって、前記(1)のポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチド。
(3)前記(1)ポリヌクレオチドの塩基配列の1個から数個の塩基が、欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなるポリヌクレオチドであって、前記(1)のポリヌクレオチドとの相同性が90%以上であるポリヌクレオチド。
(4)前記(1)から(3)のポリヌクレオチドの塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチド。
(1)配列表の配列番号27〜48のアミノ酸配列及びその部分配列からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。
(2)前記(1)ポリペプチドのアミノ酸配列の1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ配列からなるポリペプチドであって、前記(1)のポリペプチドとの相同性が90%以上であるポリペプチド。
(1)配列表の配列番号1〜26の塩基配列及びその部分配列からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド。
(2)前記(1)ポリヌクレオチドの塩基配列の1個から数個の塩基が、欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなるポリヌクレオチドであって、前記(1)のポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチド。
(3)前記(1)ポリヌクレオチドの塩基配列の1個から数個の塩基が、欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなるポリヌクレオチドであって、前記(1)のポリヌクレオチドとの相同性が90%以上であるポリヌクレオチド。
(4)前記(1)から(3)のポリヌクレオチドの塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチド。
(1)配列表の配列番号27〜48のアミノ酸配列及びその部分配列からなる群から選択されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。
(2)前記(1)ポリペプチドのアミノ酸配列の1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、前記(1)のポリペプチドとの相同性が90%以上であるポリペプチド。
再発症例2例を含む頭頸部悪性腫瘍13症例を対象とした。対象症例の内訳は病理組織学的診断では8例が扁平上皮癌、2例が悪性黒色腫で、骨肉腫、唾液腺癌、基底細胞癌が各1例であった。頸部リンパ節あるいは遠隔転移については、陽性症例が6例、陰性症例が7例であった。また、比較対象として正常粘膜組織(3例)及び健常者(3例)、良性腫瘍症例(1例)血液を用いた。なお、検体の本研究への使用については、患者本人および家族へ十分な説明を行ったうえで、文書による同意を得た。
各症例の腫瘍及び正常部組織からは、機械的にホモジナイズした後Isogen(Nippon Gene社製)を用い、血液からは、Tempus Blood RNA kit(Applied Biosystems社製)を用いてトータルRNAを抽出し、精製した。前記トータルRNA2μgを、ケミルネッセントRT−IVTラベリングキット(Applied Biosystems社製)を用いて増幅し、ジゴキシゲニン(Roche Molecular Biochemicals社製)で標識されたcRNAを合成した。前記合成cRNAを、ヒトゲノムサーベイマイクロアレイ(Applied Biosystems社製)にハイブリダイゼーションさせた後、ケミルミネッセントディテクションキット(Applied Biosystems社製)を用いて、洗浄、発色後、Applied Biosystems1700マイクロアレイアナライザー(Applied Biosystems社製)を用いて29098個のヒト全遺伝子の発現を定量した。各症例の遺伝子発現量の比較は、ソフトウエアGeneSpring(Silicon Genetics社製)を用いて解析した。
まず、正常組織若しくは他の組織型の悪性腫瘍組織と比較し、扁平上皮癌組織においてのみ共通して3倍以上の発現亢進を認める遺伝子転写産物を310種類同定した。次に、これらの中から、健常者及び良性腫瘍症例血液中にはその発現が認められない遺伝子転写産物を43種類同定した。その43種類の遺伝子転写産物の配列が、配列表の配列番号1〜17及び上記表1のGenBankアクセッション番号の塩基配列である。
リンパ節への転移陽性症例と転移陰性症例とで遺伝子発現量を比較し、転移陽性症例においてのみ共通して3倍以上の発現亢進を認める遺伝子転写産物を31種類同定した。その31種類の遺伝子転写産物の配列が、配列表の配列番号18〜20及び上記表2のGenBankアクセッション番号の塩基配列である。なお、これら31種類の遺伝子転写産物のうち、30種類は、イムノグロブリンに関連する遺伝子の転写産物であった。
上述の扁平上皮癌組織においてのみ共通して3倍以上の発現亢進を認める310の遺伝子転写産物の中で、病理組織学的に微小転移陰性リンパ節にその発現が認められず、転移陽性リンパ節においてのみ発現が認められた遺伝子転写産物を13種類同定した。その13種類の遺伝子転写産物の配列が、配列表の配列番号11、15、21、22及び上記表3のGenBankアクセッション番号の塩基配列である。
放射線および化学療法施行後、局所再発あるいは肺転移を認めた2症例と放射線化学療法により完全寛緩を得られた4症例とを比較して、再発腫瘍組織にのみ共通して3倍以上の発現亢進を認めた遺伝子を15種類同定した。その15種類の遺伝子転写産物の配列が、配列表の配列番号23〜26及び上記表4のGenBankアクセッション番号の塩基配列である。
Claims (3)
- 頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法であって、被検試料中に頭頸部癌の腫瘍マーカーを検出する検出工程と、前記腫瘍マーカーが陽性か否かを判定する判定工程とを含み、
前記被検試料が、頭頸部癌の原発腫瘍組織試料であり、
前記腫瘍マーカーが、配列表の配列番号18〜20の塩基配列、GenBankアクセッション番号(2005年5月16日付)が、AK097363(配列表の配列番号49)、AK097950(配列表の配列番号50)、AK128568(配列表の配列番号51)、M13232(配列表の配列番号52)であるポリヌクレオチドの塩基配列、それらの部分配列、及びそれらの相補配列からなる群から選択される塩基配列を含む遺伝子転写産物並びにその翻訳産物の少なくとも一方を含む頭頸部癌の腫瘍マーカーであり、
前記判定工程は、前記被検試料の前記腫瘍マーカーの測定値が、健常者及び/又は転移陰性症例の原発腫瘍組織部の測定値の平均の3倍以上の値よりも大きい場合に陽性と判定することを含み、
頭頸部癌の原発腫瘍組織試料における前記腫瘍マーカーの陽性が、前記頭頸部癌のリンパ節転移を示す、頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法。 - 請求項1記載の頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法に用いるマイクロアレイであって、
請求項1記載の使用方法において使用される頭頸部癌の腫瘍マーカーの検出にプローブとして使用するポリヌクレオチドであって、配列表の配列番号18〜26の塩基配列、請求項1記載のGenBankアクセッション番号の塩基配列(配列表の配列番号49〜52の塩基配列)、それらの部分配列、及びそれらの相補配列からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド、並びに、前記ポリヌクレオチドにおいて1個から数個の塩基が、欠失、置換若しくは付加されたポリヌクレオチドであって前記ポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドからなる群から選択されるポリヌクレオチドのスポットが配置されたマイクロアレイ。 - 請求項1記載の頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法に用いるキットであって、請求項2に記載のマイクロアレイ又は前記マイクロアレイを製造するためのポリヌクレオチドを含むキット。
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