JP4966130B2 - 圧着端子 - Google Patents

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本発明は、湾曲部の内側に挿入された圧着対象体を圧着可能に構成された圧着端子に関するものである。
この種の圧着端子として、特開昭62−15810号公報に開示された端子が知られている。この端子は、ヒュージング接続に用いられる端子であって、平板部および切起し片を備えて構成されている。この端子に圧着対象体としての巻線を接続する際には、平板部と切起し片との間に巻線の端部を挿入して、次いで、端子の切起し片を電極で上下方向から挟持して押圧(圧接)しつつ両電極間にヒュージング電流を流す。この際に、ヒュージング電流が流れることに伴う発熱により、巻線の絶縁被膜および端子表面の金属膜が溶けて、端子と巻線の銅線とが電気的機械的に接続される。
特開昭62−15810号公報(第3頁、第1図)
ところが、上記の端子を含むこの種の圧着端子には、以下の問題点がある。すなわち、この種の圧着端子は、図9に示すように(上記公報の図1も参照)、帯状部材の中央部を湾曲させるようにして一端部側(上記の端子における切起し片)を他端部側(上記の端子における平板部)に折り返すことによって形成した圧着部311を備えて構成されている。また、従来のこの種の圧着端子は、一般的に、一端部312側と他端部313との間の長さが、開口部314側(同図における左側)から湾曲部315側(同図における右側)に向かうに従って狭くなるように、つまり一端部312側が他端部313側に対して傾斜するように構成されている。このため、従来の圧着端子では、同図に示すように、圧着部311を上下に押圧したときに、その押圧力F0の水平方向の分力F1が開口部314側に向けて電線100(圧着対象体)に作用する結果、図10に示すように、電線100が開口部314側に向けて移動して圧着部311から外れて、圧着を失敗することがある。したがって、従来の圧着端子には、圧着の失敗に起因して、その分、作業効率が低下するという問題点が存在する。また、圧着を失敗したときには、圧着端子自体が使用不可能となるため、その分のロスに起因して製造コストが上昇するという問題点も存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、圧着対象体を確実に圧着し得る圧着端子を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の圧着端子は、一端部および他端部間の中央部を曲げ返して形成される湾曲部の内側に圧着対象体を挿入可能に構成されると共に、前記湾曲部の内側に前記圧着対象体を圧着可能な圧着端子であって、前記一端部は、その中間部位でV字状に折り曲げられて、当該中間部位から当該一端部の先端に向かうに従って前記他端部から離間するように形成されると共に、前記中間部位に対向する前記他端部の一面を含む仮想平面Aに平行で当該仮想平面Aから最も離間する前記湾曲部の外周部を通過する仮想平面Bから前記先端までの最長の長さが、前記仮想平面Aから前記中間部位までの長さよりも長くなるように形成されている。
また、請求項2記載の圧着端子は、請求項1記載の圧着端子において、前記一端部は、前記他端部に直交しかつ前記中間部位の折り目を通る仮想平面Cを挟んで、前記先端が前記湾曲部とは逆側に位置するように形成されている。
また、請求項記載の圧着端子は、請求項1または2記載の圧着端子において、前記他端部と前記中間部位とを結ぶ最短の長さが当該最短の長さの方向に沿った前記湾曲部の内側における最長の長さよりも短くなるように構成されている。
請求項1記載の圧着端子によれば、中間部位でV字状に折り曲げられて中間部位から先端に向かうに従って他端部から離間するように一端部を形成したことにより、例えば、中間部位から先端までの長さを長くすることで、例えば、圧着機の押圧部が湾曲部に当接する以前に一端部の中間部位を他端部に当接または近接させることができる。このため、中間部位と他端部との間が大きく開いた状態のまま湾曲部が変形させられて圧着対象体が湾曲部の外に押し出される事態を確実に防止することができる結果、圧着対象体を確実に圧着することができる。また、この圧着端子によれば、仮想平面Bから先端までの最長の長さが、仮想平面Aから中間部位までの長さよりも長くなるように一端部を形成したことにより、例えば、圧着機の押圧部が湾曲部に当接する以前に一端部の中間部位を他端部に確実に当接させることができる。このため、中間部位と他端部との間の隙間が閉じた状態で湾曲部が変形させられるため、圧着対象体が圧着端子の外に押し出される事態をより確実に防止することができる結果、圧着対象体をより確実に圧着することができる。
請求項2記載の圧着端子によれば、他端部に直交しかつ中間部位の折り目を通る仮想平面Cを挟んで先端が湾曲部とは逆側に位置するように一端部を形成したことにより、例えば、圧着機の押圧部によって押圧されたときに、一端部における先端側の部分と一端部における湾曲部側の部分とが折り重なるように変形させられる事態を確実に防止することができる。したがって、この圧着端子によれば、上記した両部分が折り重なった状態で変形させられることで中間部位と他端部との間が開いて圧着対象体が圧着端子から外れる事態を確実に防止することができる。また、上記した両部分が折り重なる事態を確実に防止することができるため、他端部と一端部とを確実に接触させることができる結果、圧着部分の強度が高く、しかも圧着部分が薄くて外観が良好な状態で圧着対象体を圧着することができる。
請求項記載の圧着端子によれば、他端部と中間部位とを結ぶ最短の長さがその最短の長さに沿った湾曲部の内側における最長の長さよりも短くなるように構成したことにより、一端部における湾曲部側の部分が湾曲部から離間するに従って他端部に近接するように傾斜しているため、例えば、圧着機の押圧部からの押圧による変形に伴ってその部分が圧着対象体に接触したときに、押圧部からの押圧力の水平方向の分力を湾曲部側に向けて圧着対象体に作用させることができる。したがって、この圧着端子によれば、中間部位と他端部との間が開いている状態において一端部における湾曲部側の部分が圧着対象体に接触したとしても、圧着対象体を湾曲部に向けて移動させることができるため、圧着対象体が圧着端子から外れる事態を一層確実に防止することができる。
以下、本発明に係る圧着端子の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、圧着端子1の構成について説明する。図1に示す圧着端子1は、本発明に係る圧着端子の一例であって、本体部2および圧着部3を備えて、例えば電線100を圧着して電気的に接続可能に構成されている。また、圧着端子1は、ヒュージング圧着機200(図4参照)を用いて電線100を圧着しつつヒュージング接続することも可能に構成されている。この場合、電線100は、本発明における圧着対象体の一例であって、例えば、銅線と銅線の周囲に形成された絶縁被膜とで構成されている。一方、圧着端子1は、例えば、銅やアルミニウム等の導電性を有する金属で構成されると共に、表面に錫の薄膜が形成された板状部材1a(図2参照)を加工することによって製造される。
本体部2は、板状部材1aにおける矩形部11(図2における上側の部分)で構成されている。また、本体部2には、例えば、圧着端子1を端子台に固定する際に用いられる固定用孔2aが形成されている。
圧着部3は、板状部材1aにおける帯状部12(図2における下側の部分)を曲げ加工することによって形成されている。また、圧着部3は、図4〜図8に示すように、後述する空間42(本発明における湾曲部の内側)に電線100を挿入可能に構成されると共に、ヒュージング圧着機200の押圧部201a,201b(以下、区別しないときには「押圧部201」ともいう)によって押圧されたときに、空間42内に電線100を圧着可能に構成されている。具体的には、圧着部3は、図2,3に示すように、帯状部12の長さ方向(同図における左右方向)における一端部23および他端部22の中央部24を湾曲させるようにして曲げ返すことによって形成されている(以下、この湾曲させられた中央部24によって構成された部位を「湾曲部21」ともいう)。
この場合、図3に示すように、他端部22は、本体部2と面一となる平らな板状に形成されている(つまり、曲げられていない状態に維持されている)。また、同図に示すように、一端部23は、その中間部位23aでV字状に折り曲げられて中間部位23aから先端23bに向かうに従って他端部22から離間するように形成されている。具体的には、一端部23のうちの中間部位23aよりも湾曲部21側に位置する部位(以下、この部位を「傾斜部31」ともいう)は、非押圧状態において、湾曲部21から離間するに従って(つまり中間部位23aに向かうに従って)他端部22に近接するように傾斜させられている。また、一端部23のうちの中間部位23aよりも先端23b側(湾曲部21とは逆側)に位置する部位(以下、この折り返された部位を「折り返し部32」ともいう)は、非押圧状態において、中間部位23aから先端23bに向かうに従って他端部22から離間するように傾斜させられている。この場合、傾斜部31に対する折り返し部32の折り返し角度θは、一例として90゜程度に規定されている。
また、一端部23は、図3に示すように、非押圧状態において、他端部22に直交しかつ中間部位23aの折り目Cを通る第1仮想平面(仮想平面C)S1を挟んで、先端23bが湾曲部21とは逆側(同図における左側)に位置するように形成されている。さらに、一端部23は、非押圧状態において、中間部位23aに対向する他端部22の上面22b(本発明における一面)を含む第2仮想平面(仮想平面A)S2(同図参照)に平行でかつ第2仮想平面S2から最も離間する湾曲部21の外周部(以下、この部分を「頂部21a」ともいう)を通過する第3仮想平面(仮想平面B)S3(同図参照)よりも、先端23bが上方(他端部22から離間する方向)に突出するように形成されている。また、一端部23は、第3仮想平面S3から先端23bまでの最長の長さL3が、第2仮想平面S2から中間部位23aまで(以下、両者間の部分を「開口部41」ともいう)の長さ(以下、この長さを開口部41の「長さL1」ともいう)よりも長くなるように形成されている。
この場合、この圧着端子1では、上記した開口部41の長さL1が圧着対象の電線100の直径よりもやや長くなるように、言い替えれば、開口部41の長さL1よりも直径がやや短い電線100を圧着対象とするように、圧着部3が形成されている。また、この圧着端子1では、上記したように、湾曲部21から離間するに従って他端部22に近接するように傾斜部31が傾斜させられている。このため、この圧着端子1では、図3に示すように、上記した長さL1(本発明における他端部と中間部位とを結ぶ最短の長さ)が、湾曲部21、他端部22および傾斜部31(一端部23)によって囲まれた空間(本発明における湾曲部の内側)42における長さL1の方向に沿った最長の長さ、つまり空間42における底部42aから頂部42bまでの長さL2よりも短くなるように(長さL2が長さL1よりも長くなるように)、圧着部3が構成されている。
次に、ヒュージング圧着機200を用いて、圧着対象体としての電線100を圧着端子1に圧着してヒュージング接続する方法について図面を参照して説明する。
まず、図1,3に示すように、圧着端子1における圧着部3の開口部41から空間42内に電線100の端部を挿入する。次いで、図4に示すように、ヒュージング圧着機200の押圧部201a,201bで圧着部3を挟み込む。この場合、この圧着端子1では、一端部23の先端23bが湾曲部21の頂部21aを通過する第3仮想平面S3よりも上方に突出している。このため、同図に示すように、押圧部201aが折り返し部32の先端23bに当接し、押圧部201bが他端部22の下面22aに当接した状態で圧着部3が挟み込まれる。
続いて、押圧部201aを下向きに移動させると共に、押圧部201bを上向きに移動させる。この際に、図5に示すように、湾曲部21が殆ど変形することなく、主として一端部23(傾斜部31および折り返し部32)が、押圧部201a,201bからの押圧力によって開口部41が閉じる向き(同図における下向き)に変形させられる。この場合、この圧着端子1では、湾曲部21から離間する(中間部位23aに向かう)に従って他端部22に近接するように傾斜部31が傾斜させられている。このため、同図に示すように、変形に伴って傾斜部31が電線100に接触したときには、押圧部201aからの押圧力F0の水平方向の分力F1が湾曲部21側(開口部41とは反対側であって空間42の奥側)に向けて電線100に作用する結果、電線100を湾曲部21に向けて移動させることができる。したがって、電線100が圧着部3から外れる事態が確実に防止されている。
一方、例えば、非押圧状態において一端部23の先端23bが第1仮想平面S1よりも湾曲部21側に位置している構成では、押圧部201a,201bによって押圧されたときに、図5に破線で示すように、折り返し部32と傾斜部31とが折り重なるようにして変形させられる。このため、この変形に伴って、中間部位23aが他端部22から離間する向きに移動して開口部41が開き、その結果、電線100が圧着部3から外れるおそれがある。また、この構成では、折り返し部32と傾斜部31とが折り重なった状態でさらに変形させられたときには、電線100の圧着が行われたとしても、他端部22と一端部23(折り返し部32)とが十分には接触していないために圧着部分の強度が低下したり、圧着部分が厚くなって外観不良となるおそれもある。これに対して、この圧着端子1では、非押圧状態において、先端23bが第1仮想平面S1を挟んで湾曲部21とは逆側に位置するように一端部23が形成されている。このため、押圧部201a,201bによって押圧されたときに、折り返し部32と傾斜部31とが折り重なることなく、中間部位23aが他端部22に近接する向き(開口部41が閉じる向き)に変形させられる。その結果、開口部41が開いて電線100が圧着部3から外れる事態が確実に防止される。また、折り返し部32と傾斜部31とが折り重なる事態が確実に防止されて、他端部22と一端部23とが確実に接触するため、圧着部分の強度が高く、しかも圧着部分が薄くて外観が良好な状態での圧着が可能となっている。
次いで、両押圧部201a,201bが上記した方向にさらに移動したときには、図6に示すように、一端部23の中間部位23aが他端部22の上面22bに当接して、開口部41が閉じられた状態となる。この場合、この圧着端子1では、非押圧状態において、第3仮想平面S3から先端23bまでの最長の長さL3が開口部41の長さL1よりも長くなるように一端部23が形成されている。このため、図5,6に示すように、一端部23の中間部位23aが他端部22の上面22bに当接または近接するまでの間、押圧部201aが湾曲部21の頂部21aに当接することなく、押圧部201aからの押圧力が一端部23の先端23bに対して集中的に作用する。このため、開口部41が閉じる以前に押圧部201aが頂部21aに当接することが回避され、その結果、開口部41が開いた状態のまま湾曲部21が変形して電線100が圧着部3(空間42)の外に押し出される事態が確実に防止される。
続いて、両押圧部201a,201bが上記した方向にさらに移動したときには、図7に示すように、押圧部201aが湾曲部21の頂部21aにも当接して、湾曲部21が一端部23と共に変形させられる。次いで、両押圧部201a,201bが上記した方向にさらに移動したときには、図8に示すように、湾曲部21および一端部23がさらに変形させられて、その変形に伴い、電線100が変形させられる。
一方、押圧部201a,201bが所定の長さだけ移動した時点(例えば、押圧部201aが湾曲部21の頂部21aに接触するまで押圧部201a,201bが移動した時点)で、押圧部201a,201bにヒュージング電流を供給する。この際に、押圧部201a,201bに供給されたヒュージング電流が圧着部3および電線100に流れて、そのヒュージング電流によって圧着部3および電線100が発熱する。この結果、電線100の絶縁被膜が溶融して銅線が露出し、さらに圧着部3を構成している板状部材1aの錫の薄膜が溶融して銅線と圧着部3とが溶着する。
続いて、押圧部201a,201bが所定の長さだけ移動した時点(電線100が変形するまで押圧部201a,201bが移動した時点)で、押圧部201a,201bの移動を停止させると共に、ヒュージング電流の供給を停止させる。次いで、押圧部201a,201bを上記した方向とは逆の方向に移動させて、初期位置に位置させる。以上により電線100の圧着が完了する。この場合、この圧着端子1では、上記したように、圧着時において電線100が圧着部3から外れる事態が確実に防止されている。このため、この圧着端子1では、電線100を確実に圧着することが可能となっている。
このように、この圧着端子1によれば、中間部位23aでV字状に折り曲げられて中間部位23aから先端23bに向かうに従って他端部22から離間するように一端部23を形成したことにより、例えば、中間部位23aから先端23bまでの長さを長くすることで、湾曲部21に押圧部201aが当接する以前に一端部23の中間部位23aを他端部22に当接または近接させることができる。このため、中間部位23aと他端部22との間(開口部41)が大きく開いた状態のまま湾曲部21が変形させられて電線100が圧着部3の外に押し出される事態を確実に防止することができる結果、電線100を確実に圧着することができる。
また、この圧着端子1によれば、非押圧状態において他端部22に直交しかつ中間部位23aの折り目Cを通る第1仮想平面S1を挟んで先端23bが湾曲部21とは逆側に位置するように一端部23を形成したことにより、押圧部201によって押圧されたときに、折り返し部32と傾斜部31とが折り重なるように変形させられる事態を確実に防止することができる。したがって、この圧着端子1によれば、両者が折り重なった状態で変形させられることで中間部位23aと他端部22との間(開口部41)が開いて電線100が圧着部3から外れる事態を確実に防止することができる。また、折り返し部32と傾斜部31とが折り重なる事態を確実に防止することができるため、他端部22と一端部23とを確実に接触させることができる結果、圧着部分の強度が高く、しかも圧着部分が薄くて外観が良好な状態で電線100を圧着することができる。
また、この圧着端子1によれば、第2仮想平面S2に平行で湾曲部21の頂部21aを通過する第3仮想平面S3から先端23bまでの長さL3が、第2仮想平面S2から中間部位23aまでの長さ(開口部41の長さL1)よりも長くなるように一端部23を形成したことにより、湾曲部21に押圧部201aが当接する以前に一端部23の中間部位23aを他端部22に確実に当接させることができる。このため、中間部位23aと他端部22との間の隙間(開口部41)が閉じた状態で湾曲部21が変形させられるため、電線100が圧着部3の外に押し出される事態をより確実に防止することができる結果、電線100をより確実に圧着することができる。
さらに、この圧着端子1によれば、他端部22と中間部位23aとを結ぶ最短の長さL1が空間42の底部42aから頂部42bまでの長さL2よりも短くなるように圧着部3を構成したことにより、空間42を構成する傾斜部31が湾曲部21から離間するに従って他端部22に近接するように傾斜しているため、変形に伴って傾斜部31が電線100に接触したときに、押圧部201aからの押圧力F0の水平方向の分力F1を湾曲部21側に向けて電線100に作用させることができる。したがって、この圧着端子1によれば、開口部41が開いている状態において傾斜部31が電線100に接触したとしても、電線100を湾曲部21に向けて移動させることができるため、電線100が圧着部3から外れる事態を一層確実に防止することができる。
なお、非押圧状態において、先端23bが湾曲部21の頂部21aよりも上方に突出し、かつ上記した長さL3が上記した長さL1よりも長くなるように一端部23を構成した例について上記したが、これには限定されず、非押圧状態において、中間部位23aが他端部22に近接しかつ先端23bに向かうに従って他端部22から離間するようにV字状に折り返す限り、長さL3の長さ(つまり折り返し部32の長さ)や傾斜部31に対する折り返し部32の折り返し角度θを任意に規定することができる。具体的には、先端23bが湾曲部21の頂部21aよりも上方に突出しないように折り返し部32の長さや折り返し角度θを規定することもできるし、長さL3が長さL1以下となるように折り返し部32の長さや折り返し角度θを規定することもできる。また、開口部41の長さL1や空間42の長さL2も任意に規定することができる。
また、板状部材1aの材料としては、銅やアルミニウムに限定されず、導電性を有する各種の材料で形成することができる。また、板状部材1aの表面に形成する薄膜の材料についても、錫に限定されず導電性を有する各種の材料を用いることができるし、薄膜が形成されていない板状部材1aを採用することもできる。また、ヒュージング圧着機200を用いて電線100を圧着しつつヒュージング接続する使用例について上記したが、ヒュージング電流を流すことなく圧着のみによって電線100を電気的に接続することもでき、この場合においても、上記した各効果と同様の効果を実現することができる。さらに、上記した電線100に限定されず各種の圧着対象体を圧着する場合においても、上記した各効果と同様の効果を実現することができるのは勿論である。
圧着端子1の構成を示す斜視図である。 加工前の板状部材1a平面図である。 図1における矢印Aの方向で見た圧着端子1の正面図である。 圧着方法を説明するための第1の説明図である。 圧着方法を説明するための第2の説明図である。 圧着方法を説明するための第3の説明図である。 圧着方法を説明するための第4の説明図である。 圧着方法を説明するための第5の説明図である。 従来の圧着端子に電線100を圧着している状態を説明するための第1の説明図である。 従来の圧着端子に電線100を圧着している状態を説明するための第2の説明図である。
符号の説明
1 圧着端子
3 圧着部
12 帯状部
21 湾曲部
21a 頂部
22 他端部
23 一端部
23a 中間部位
23b 先端
24 中央部
42 空間
100 電線
C 折り目
L1〜L3 長さ
P 直線
S1 第1仮想平面
S2 第2仮想平面
S3 第3仮想平面

Claims (3)

  1. 一端部および他端部間の中央部を曲げ返して形成される湾曲部の内側に圧着対象体を挿入可能に構成されると共に、前記湾曲部の内側に前記圧着対象体を圧着可能な圧着端子であって、
    前記一端部は、その中間部位でV字状に折り曲げられて、当該中間部位から当該一端部の先端に向かうに従って前記他端部から離間するように形成されると共に、前記中間部位に対向する前記他端部の一面を含む仮想平面Aに平行で当該仮想平面Aから最も離間する前記湾曲部の外周部を通過する仮想平面Bから前記先端までの最長の長さが、前記仮想平面Aから前記中間部位までの長さよりも長くなるように形成されている圧着端子。
  2. 前記一端部は、前記他端部に直交しかつ前記中間部位の折り目を通る仮想平面Cを挟んで、前記先端が前記湾曲部とは逆側に位置するように形成されている請求項1記載の圧着端子。
  3. 前記他端部と前記中間部位とを結ぶ最短の長さが当該最短の長さの方向に沿った前記湾曲部の内側における最長の長さよりも短くなるように構成されている請求項1または2記載の圧着端子。
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