JP4966064B2 - 映像伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、信号線を介して映像信号を送信する1乃至複数の端末装置と、端末装置から送信される映像信号を受信して映像を表示する主装置とを備える映像伝送システムに関するものである。
従来より、信号線に接続された端末装置から映像信号を送信し、同じく信号線に接続された主装置で映像信号を受信する映像伝送システムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。かかる従来例においては、信号線に接続されている複数の端末装置が映像信号を衝突なく伝送するために時分割多重伝送方式を採用している。すなわち、各端末装置が互いに異なるタイムスロットに映像信号を格納して伝送することで衝突が防止できるものである。なお、時分割多重伝送方式では各端末装置で共通のタイムスロットを認識するために主装置から各端末装置に対して周期的な同期信号を送信している。
ところで、各端末装置の動作を主装置から制御しようとした場合、従来は、映像信号の伝送に用いるキャリアと異なる周波数のキャリアを変調した制御信号を映像信号と周波数分割多重化して送信するか、あるいは、複数のタイムスロットのうちの何れかのタイムスロットに格納して送信していた。
特開2001−285235号公報
しかしながら、前者の従来例のように映像信号と制御情報を周波数分割多重伝送するシステムでは主装置並びに各端末装置に周波数多重伝送回路が必要となり、各装置の小型化並びに低価格化の妨げとなる。一方、後者の従来例においては制御情報の伝送用にタイムスロットを割り当てることで伝送可能な映像信号の情報量が減少してしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、回路構成を追加せず且つタイムスロットを占有すること無しに主装置から各端末装置に制御情報を伝送することができる映像伝送システムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、信号線を介して映像信号を送信する1乃至複数の端末装置と、端末装置から送信される映像信号を受信して映像を表示する主装置とを備え、各端末装置に付与される固有の識別符号によって主装置が各端末装置を識別してなる映像伝送システムであって、端末装置は、撮像手段と、撮像手段で撮像した映像を変調する変調手段と、信号線から取り込む同期信号を復調する復調手段と、復調された同期信号に基づいて設定されるタイムスロットに変調手段で変調された映像信号を格納して時分割多重伝送する伝送手段とを有し、主装置は、信号線を介して伝送される映像信号を受信する受信手段と、受信手段で受信した映像信号を復調する復調手段と、同一のナンバーのタイムスロットに格納されていた映像信号毎に復調手段で復調された映像をつなぎ合わせて元の映像を復元する映像復元手段と、復元された映像を表示する表示手段と、変調した同期信号を信号線を介して各端末装置に送信する同期信号送信手段とを有し、同期信号送信手段は、複数のタイムスロットに対する端末装置の割当情報と当該タイムスロットによる送信の可否情報とを同期信号に含めるとともに、送信が許可されないタイムスロットに対する割当情報の代わりに端末装置に対する制御情報を同期信号に含めてなり、伝送手段は、割当情報に基づいて映像信号を送信するタイムスロットを決定するとともに送信可否情報により送信が許可されたときにタイムスロットにより映像信号を送信し、さらに送信可否情報により送信が許可されないときには割当情報の代わりに制御情報を取得してなることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、同期信号送信手段は、何れかのタイムスロットに対する端末装置の割当情報を周期的に送信不可として当該タイムスロットに対する割当情報の代わりに端末装置に対する制御情報を同期信号に含めることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、同期信号送信手段は、同一の制御情報を含む同期信号を繰り返し送信することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、同期信号送信手段は、複数の異なる制御情報を各々含む同期信号を交互に繰り返し送信することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、同期信号送信手段は、同一の制御情報若しくは複数の異なる制御情報を含む同期信号を繰り返し送信する間に、さらに別の制御情報を送信する場合、繰り返し送信されている前記制御情報を含む同期信号に代えて、一時的に前記別の制御情報を含む同期信号を伝送することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、主装置の同期信号送信手段が複数のタイムスロットに対する端末装置の割当情報と当該タイムスロットによる送信の可否情報とを同期信号に含めるとともに、送信が許可されないタイムスロットに対する割当情報の代わりに端末装置に対する制御情報を同期信号に含めて伝送し、各端末装置の伝送手段が割当情報に基づいて映像信号を送信するタイムスロットを決定するとともに送信可否情報により送信が許可されたときにタイムスロットにより映像信号を送信し、さらに送信可否情報により送信が許可されないときには割当情報の代わりに制御情報を取得するので、映像信号と制御信号を周波数分割多重伝送する場合と比較して回路規模を減少することができ、また制御情報を伝送するためにタイムスロットを占有すること無しに主装置から各端末装置に制御情報を伝送することができる。
請求項2の発明によれば、映像信号の伝送に影響を及ぼさずに主装置から端末装置へ周期的に制御情報を伝送することができる。
請求項3,4の発明によれば、主装置から端末装置へ確実に制御情報を伝送することができる。
請求項5の発明によれば、主装置から端末装置へ制御情報を伝送するために必要な伝送容量を抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の映像伝送システムは、図1に示すように信号線L1,L2を介して映像信号を送信する複数台の端末装置211,212,213…、221,222,223,…と、同期信号SYを送信するとともに端末装置21i,22j(i,j=1,2,3,…)から時分割多重伝送される映像信号を信号線L1,L2を介して受信して映像を表示する主装置1と、端末装置21i,22jから時分割多重伝送される映像信号を主装置1経由で信号線L3を介して受信して映像を表示する表示装置31,32,33,…とを備えている。ここで、信号線L1,L2,L3にはペア線などの平衡線路を用いているが、同軸線のような不平衡線路であっても構わない。また、エンハンストカテゴリー5あるいはカテゴリー6のLANケーブルの1ペアやCPEVケーブルの1ペアを信号線L1,L2,L3に利用しても構わない。
端末装置213は、図1に示すように個体撮像素子やレンズ等の光学系を有する撮像部20と、撮像部20の映像出力を増幅したりディジタルの映像信号(映像データ)に変換する信号処理部21と、信号処理部21から出力されるディジタルの映像信号(映像データ)を変調するとともに同期信号SYを復調する変復調部22と、変復調部22で変調された映像信号を送信するとともに同期信号SYを受信するための送受信部23と、CPUを主構成要素とし各部を制御する制御部24と、商用交流電源から内部の動作電源(直流)を作成する電源回路25と、制御部24によって点灯及び消灯される発光部26とを具備する。発光部26は発光ダイオードと発光ダイオードの駆動回路(何れも図示せず)からなり、制御部24によって駆動回路の動作がオン・オフされることで発光ダイオードの点灯・消灯が切り替えられる。但し、発光部26の点灯・消灯の切替は、後述するように主装置1から伝送される制御情報(制御コマンド)に応じて制御部24が実行する。
送受信部23は、抵抗素子RとアンプA1の直列回路が挿入された第1の経路と、制御部24によってオン・オフ制御されるスイッチSWとアンプA2の直列回路が挿入された第2の経路とを有する。第1の経路は信号線L1に常時接続され、抵抗素子Rの抵抗値が信号線L1の線路インピーダンスよりも大きい値に設定されている。また、第2の経路は制御部24によってスイッチSWがオンされたときにのみ信号線L1に接続される。なお、アンプA2も制御部24によってオン・オフ制御される。
また信号処理部21は、撮像部20で撮像する映像の特定の撮像領域を拡大する機能(ズーム機能)と、拡大する領域(拡大領域)を移動させる機能とを有し、制御部24によって各機能が制御される。そして制御部24は、後述するように主装置1から伝送される制御情報(制御コマンド)に応じて信号処理部21を制御し、拡大しない映像信号(通常映像信号)と拡大した映像信号(拡大映像信号)とを択一的に主装置1に伝送するとともに前記拡大領域を移動する。
ところで、端末装置21i,22jには上述のように独自の電源(電源回路25)を有する機種(例えば、端末装置213)と、図示は省略しているが独自の電源を有さずに主装置1から信号線L1,L2を介して給電される機種(例えば、端末装置211,221)とが混在している。また、端末装置21i,22jには原則として固有の識別符号が付与されており、この識別符号によって主装置1が各端末装置21i,22jを識別している。
主装置1は、CPUを主構成要素とする制御部10と、各信号線L1,L2に直流電力を重畳して独自の電源を持たない端末装置(211,221)に給電する2つの給電部11a,11bと、同期信号SYの送信処理並びに映像信号の受信処理を行う送受信部12と、信号処理部14から出力される同期信号SYを変調するとともに送受信部12で受信する映像信号を復調する変復調部13と、同期信号SYを生成するとともに変復調部13で復調された映像信号(映像データ)から元の映像を再構成する信号処理部14と、LCDパネルのような表示デバイスと当該表示デバイスの駆動回路を具備し信号処理部14で再構成された映像を表示する表示部15と、信号線L1,L2を介して端末装置211,…から伝送される映像信号を信号線L3に分岐する分岐部16と、商用交流電源から内部の動作電源(直流)を作成する電源回路17とを具備する。
同期信号SYは、図2(a)に示すようにヘッダ部とデータ部で構成される。ヘッダ部は、プリアンブル、パケット種別、変調方式、タイムスロットの送信可否符号Ax,Bx,Cx,Dx、データ長、誤り訂正符号で構成される。ここで、送信可否符号Ax,Bx,Cx,Dxは、本システムで規定する4つのタイムスロットA,B,C,Dに対する映像信号の送信可否を主装置1から各端末装置21i,22jに通知するものである。一方、データ部は、各タイムスロットA,B,C,Dに対する端末装置21i,22jの割当情報Ay,By,Cy,Dyと誤り訂正符号とで構成される。割当情報Ay,By,Cy,Dyにはそれぞれ端末装置21i,22jの識別符号が主装置1によって格納され、割当情報Ay,By,Cy,Dyに格納された各識別符号の端末装置21i,22jが各タイムスロットA,B,C,Dを使用して映像信号を送信する。但し、割当情報Ay,By,Cy,Dyに識別符号が格納されていても、送信可否符号Ax,Bx,Cx,Dxで許可されているタイムスロットA,B,C,Dのみが使用可能であることは言うまでもない。
また、図2(b)に示すように映像信号もヘッダ部とデータ部で構成される。なお、ヘッダ部はデータ部よりも減衰耐性の優れた変調方式で変調されていることが望ましい。ヘッダ部は、プリアンブル、送信元の端末装置21i,22jを示す識別符号、パケット種別、変調方式、映像データライン番号、データ長、誤り訂正符号で構成される。一方、データ部は、映像データと誤り訂正符号とで構成される。ここで、映像データは、図3に示すように各ライン毎の映像データであって、各ライン毎の映像データを映像データライン番号の順番に垂直方向へつなげることで1フレームの映像が再構成できるものである(所謂プログレッシブ方式を採用している)。
主装置1並びに端末装置21i,22jにおいては、図4に示すように同期信号SYの立ち下がりから所定の待機時間Tが経過した時点を先頭のタイムスロットAの開始時点とし、次の同期信号SYが立ち上がるまでの期間(信号送信期間)内に4つのタイムスロットA,B,C,Dを配置している。ここで、本実施形態では信号送信期間内に4つのタイムスロットA,B,C,Dを配置しているから、最大4台の端末装置21i,22jが個別に映像信号を送信できる。なお、待機時間T並びに各タイムスロットA,B,C,Dの間隔は、主装置1並びに端末装置21i,22jで送信と受信の切り替えに要する時間t1と、主装置1と主装置1から最も遠い端末装置21i,22jまでの伝送遅延時間の2倍の時間t2と、端末装置21i,22jの動作クロックの最大誤差時間t3との合計よりも長くする必要がある(t1+t2+t3<T)。
ところで、動画映像のデータは一般にデータ量が非常に多いが、限られた伝送帯域で送信しようとするとシンボルレートを遅くせざるをえないので(一般に伝送データ量が多いとシンボルレートを速くする必要があるが、シンボルレートを速くすると伝送路は広帯域伝送になってしまう)、多値変調方式(多値度の大きい変調方式)やマルチキャリア変調方式などの変調方式(シンボルレートの遅い変調方式)を用いなければならない。一方、このようにシンボルレートの遅い変調方式あるいは多値度の大きい変調方式では伝送路(信号線L1,L2)の減衰量が大きい場合に伝送エラーの発生する率が高くなる。映像信号に伝送エラーが発生した場合、再送若しくは受信できなかったラインの映像データを省略して映像を表示すれば、映像が全く表示されないという現象は回避できる。言い換えれば、映像信号のヘッダ部の減衰特性が高ければ、ライン番号にエラーが発生しにくい。これに対して同期信号SYに伝送エラーが発生した場合は、端末装置21i,22jから映像信号を送信することができないので映像が全く表示されなくなってしまう。
そこで本実施形態においては、映像信号についてはシンボルレートの遅い変調方式あるいは多値度の大きい変調方式(例えば、QPSK<Quadrature Phase Shift Keying>やQAM<Quadrature Amplitude Modulation>)を用い、同期信号SYについては映像信号の変調方式に比べてシンボルレートの速いあるいは多値度が小さい、つまり減衰耐性が高い変調方式(例えば、BPSK<Binary Phase Shift Keying>)を用いており、従って、主装置1並びに端末装置2の変復調部13,22では同期信号SYと映像信号で変復調方式を切り替えている。
而して、上述のように主装置1においては映像信号の変調方式に比べて減衰耐性が高い変調方式で同期信号SYを変調しているので、映像信号と同じくシンボルレートの遅い変調方式あるいは多値度の大きい変調方式で変調する場合に比較して、同期信号SYを確実に伝送して伝送エラーの発生を防ぐことができる。
次に、何れかの端末装置(例えば、端末装置213)で撮像された映像を主装置1で表示する場合の動作を説明する。
まず、端末装置213においては撮像部20が撮像した映像を信号処理部21でディジタル信号に変換し、変換した映像データをフレームメモリ(図示せず)に蓄積する。主装置1では信号処理部14が生成した同期信号SYを変復調部13において変調し、送受信部12から分岐部16を介して信号線L1に送信させる。このとき信号処理部14で生成する同期信号SYでは、例えば、先頭のタイムスロットAの送信可否符号Axが送信許可とされ、さらに先頭のタイムスロットAの割当情報Ayに端末装置213の識別符号を格納する。
端末装置213では主装置1から送信される同期信号SYが送受信部23の第1の経路を通過して変復調部22に取り込まれ、変復調部22で復調されて制御部24に送られる。制御部24では送信可否符号Axが送信許可とされ、且つ割当情報Ayに自己の識別符号が格納されていることを確認すると、フレームメモリに蓄積している映像データを変復調部22で変調して映像信号を生成する。そして、映像信号の送信準備が整えば、制御部24は送受信部23のアンプA2を起動するとともにスイッチSWをオンして変復調部22で生成された映像信号をアンプA2で増幅し、スイッチSWを通して信号線L1に送出することで主装置1に伝送する。
主装置1では信号線L1を介して伝送される映像信号を分岐部16で分岐して送受信部12で受信し、さらに変復調部13で復調した映像データを信号処理部14に入力する。信号処理部14では映像信号のヘッダ部に含まれる映像データライン番号に基づいて受け取った映像データを順番に垂直方向へつなげて1フレームの映像を再構成し、表示部15に出力して映像を表示させる。なお、送信可否符号Axを送信不可とするとともに割当情報Ayを空にした同期信号SYが主装置1から伝送されるまで、端末装置213は割り当てられたタイムスロットAによる映像信号の伝送を継続する。
また、独自の電源を有しない端末装置221から映像信号を伝送する場合、主装置1において制御部10が給電部11bを起動して信号線L2に直流電力を重畳することで端末装置221が起動し、送受信部12並びに変復調部13を起動して信号処理部14が生成した同期信号SYを変復調部13において変調し、送受信部12から分岐部16を介して信号線L2に送信させる。このとき信号処理部14で生成する同期信号SYでは、例えば、先頭のタイムスロットAの送信可否符号Axが送信許可とされ、さらに先頭のタイムスロットAの割当情報Ayに送信元となる端末装置221の識別符号が格納されている。
一方、端末装置221では、送信可否符号Axが送信許可とされ、且つ割当情報Ayに自己の識別符号が格納されていることを確認すると、送信許可されたタイムスロットAに映像信号を格納し信号線L2を介して主装置1に伝送する。そして、送信可否符号Axを送信不可とするとともに割当情報Ayを空にした同期信号SYが主装置1から伝送されるまで、端末装置221は割り当てられたタイムスロットAによる映像信号の伝送を継続する。
ここで、主装置1においては端末装置21i,22jから伝送される映像信号を分岐部16で信号線L3に分岐しており、信号線L3に接続される表示装置31,32,33においても主装置1と同様に端末装置21i,22jで撮像された映像をLCDなどの表示デバイスで表示することができる。ここで、表示装置3k(k=1,2,3)においては、映像信号のヘッダ部に含まれる識別符号によって送信元の端末装置21i,22jを識別し、識別符号が同一である映像信号毎に復調された映像データをつなぎ合わせて元の映像を復元(再構成)することができる。したがって、表示装置3kでは同期信号SYが不要であるから主装置1から信号線L3に同期信号SYを伝送する必要が無く、信号線L3の配線形態の自由度が高くなるという利点がある。特に、図示例のように信号線L3に表示装置3kのみが接続される場合であれば、主装置1から表示装置3kへの片方向のみ信号が伝送されるので、信号増幅用のアンプは片方向だけでよい。
また本実施形態では、複数のタイムスロットA,B,C,Dに対する端末装置21i,22jの割当情報Ay,By,Cy,DyとタイムスロットA,B,C,Dによる送信の可否情報(送信可否符号)Ax,Bx,Cx,Dxとを同期信号SYに含めているので、映像信号を送信する端末装置21i,22jの指定と送信の可否を独立して指示することができ、主装置1における制御が簡便になるとともに端末装置21i,22jで確認しなければならない情報量が減らせるという利点がある。ここで、送信可否情報(送信可否符合)Ax,Bx,Cx,Dxは、1ビット構成とすれば特にデータ量が減らせるので端末装置21i,22jの動作負荷がよりいっそう軽減できる。さらに、同期信号SYは全ての端末装置21i,22jにおいて送受信部23の第1の経路により受信可能であり、映像信号を送信する端末装置21i,22jのみが送受信部23の第2の経路で信号線L1,L2と接続されるため、信号線L1,L2に同時に接続される端末装置21i,22jが1台のみとなるから、映像信号の減衰を抑えてより多くの端末装置21i,22jを信号線L1,L2に接続することができる。なお、第1の経路では抵抗素子Rの抵抗値が信号線L1,L2の線路インピーダンスよりも大きい値に設定されているために同期信号SYの減衰量が増えてしまうことになるが、本実施形態では減衰耐性の高い変調方式で同期信号SYが変調されているため、伝送エラーの発生を抑えて同期信号SYを端末装置21i,22jで確実に受信することができる。また、端末装置21i,22jでは変復調部22から映像信号が出力される前に制御部24がスイッチSWをオンして第2の経路を信号線L1,L2に接続するから、映像信号を増幅するアンプA2が不安定な動作状態のときに映像信号が送信されるのを防ぐことができて伝送品質や伝送の信頼性が向上するという利点がある。ここで、端末装置21i,22jにおいては制御部24がスイッチSWをオフからオンに切り替えるタイミングを調整することができ、種々の要因で第2の経路を信号線L1,L2に接続する最適なタイミングが変化しても対応することができる。但し、制御部24に対してタイミング調整の指示を与える方法としては、端末装置21i,22jに用意された操作手段(ボリュームなど)を操作する方法や、制御部24が伝送エラーを検出することで自動的に調整する方法などが考えられる。
次に、本発明の要旨である主装置1から各端末装置21i,22jへの制御情報の伝送方法について説明する。なお、本実施形態における制御情報は重要度に応じて3種類に分類されており、重要度が最も高い第1種の制御情報は各端末装置21i,22jから伝送する映像信号を通常映像信号とするか拡大映像信号とするかを指定するための制御コマンド(以下、映像選択コマンドと呼ぶ。)であり、次に重要度が高い第2種の制御情報は各端末装置21i,22jが具備する発光部26を点灯するかあるいは消灯するかを指定するための制御コマンド(以下、点滅制御コマンドと呼ぶ。)であり、最も重要度が低い第3種の制御情報は各端末装置21i,22jに対して拡大領域を一定距離だけ上下左右の何れかの方向に移動させるように指示するための制御コマンド(以下、拡大領域移動コマンドと呼ぶ。)である。
既に説明したように、送信可否符号Ax,Bx,Cx,Dxが送信不可とされているタイムスロットA,B,C,Dでは映像信号を伝送することができないから、例えば、タイムスロットAの送信不可符号Axを送信不可としたときにはタイムスロットAの割当情報Ayに格納される端末装置21i,22jの識別符号には実質的にデータとしての意味がないことになる。そこで、例えばタイムスロットAの送信可否符号Axを送信不可としたときに端末装置21i,22jの識別符号の代わりに当該タイムスロットAの割当情報Ayに制御コマンドを格納して送信すれば、主装置1から各端末装置21i,22jへ一斉に制御コマンドを伝送することができる。このとき、制御コマンドと端末装置21i,22jの識別符号とは同一のビット構成であっても構わない。但し、割当情報Ay,By,Cy,Dyのデータサイズを充分に確保することができれば、制御コマンドとともに端末装置21i,22jの識別符号を格納して伝送することで各端末装置21i,22jに対して個別に制御コマンドを伝送することも可能である。
而して、主装置1においては、制御コマンドを送信すべきイベントが発生したときに制御部10から信号処理部14に対して当該制御コマンドの送信を指示すると、この指示に基づいて、信号処理部14が同期信号SYの何れかのタイムスロット(例えば、タイムスロットA)の送信可否符号Axを送信不可とするとともに当該タイムスロットAの割当情報Ayに制御部10から指示された制御コマンドを格納して変復調部13に出力し、変復調部13で変調した同期信号SYを送受信部12より信号線L1,L2を介して端末装置21i,22jに送信する。一方、各端末装置21i,22jにおいては、送信可否符号Axが送信不可とされていたら、対応する割当情報Ayに格納されている情報(データ)を制御情報(制御コマンド)とみなし、制御部24が当該制御コマンドに応じた処理を実行する。例えば、制御コマンドが拡大映像信号の伝送を指示する映像選択コマンドであれば主装置1に伝送する映像信号を通常映像信号から拡大映像信号に切り替えるように信号処理部21に指示し、また、制御コマンドが発光部26の点灯を指示する点滅制御コマンドであれば発光部26を点灯し、あるいは、制御コマンドが拡大領域の上方向への移動を指示する拡大領域移動コマンドであれば信号処理部21に対して拡大領域を一定距離だけ上方向に移動するように指示する。
このように本実施形態では、主装置1から各端末装置21i,22jの動作を制御するための制御情報(制御コマンド)を同期信号SYの送信不可情報Ax,…並びに割当情報Ay,…に置き換えて伝送しているので、映像信号と制御信号を周波数分割多重伝送する場合と比較して回路規模を減少することができ、また制御情報を伝送するためにタイムスロットを占有すること無しに主装置1から各端末装置21i,22jに制御情報を伝送することができる。
ところで、同期信号SYの周期の整数倍(例えば、3〜4倍)の周期で特定のタイムスロット(例えば、タイムスロットA)の送信不可情報Axを送信不可とするとともに複数種類の制御コマンドを各タイムスロットAの割当情報Ayに格納して伝送すれば、映像信号の伝送に影響を及ぼさずに主装置1から端末装置21i,22jへ周期的に制御情報を伝送することができる。例えば、主装置1において拡大映像信号の送信要求、発光部26の点灯要求、拡大領域の上方向並びに左方向への移動要求のイベントが同時あるいは連続して発生した場合、主装置1の制御部10では、重要度が最も高い第1種の映像選択コマンド(拡大映像信号の伝送を指示する映像選択コマンド)を同期信号SYにおける割当情報Ayに格納して伝送し、次の周期の同期信号SYにおける割当情報Ayに第2種の点滅制御コマンド(発光部26の点灯を指示する点滅制御コマンド)を格納して伝送し、さらに次の周期並びにその次の周期の同期信号SYにおける割当情報Ayに第3種の拡大領域制御コマンド(拡大領域を一定距離だけ上方向並びに左方向へ移動させることを指示する拡大領域移動コマンド)を格納して伝送する。一方、各端末装置21i,22jでは周期的に伝送されてくる制御情報(制御コマンド)に対応した処理が制御部24によって順番に実行される。但し、伝送すべき制御情報(制御コマンド)がなければ、主装置1の制御部10では制御情報がないことを示すデータを割当情報Ayに格納して伝送する。
また、信号線L1,L2にノイズが重畳するなどして同期信号SYが正しく伝送されない場合を考慮して、同一の制御コマンドを割当情報(例えば、Ay)に格納した同期信号SYを複数回連続して主装置1から伝送するようにしても構わない。また、同時に複数のイベントが発生して複数種類の制御情報(例えば、映像選択コマンドと点滅制御コマンド)を伝送する必要が生じた場合、映像選択コマンドを割当情報(例えば、Ay)に格納した同期信号SYと、点滅制御コマンドを割当情報Ayに格納した同期信号SYとを複数回にわたって交互に主装置1から伝送するようにすればよい。このようにすれば、主装置1から端末装置21i,22jへ確実に制御情報を伝送することができる。但し、映像信号の伝送中においては、映像信号の伝送に影響を及ぼさない程度に、周期的に複数回連続して同一の制御コマンドを割当情報に格納した同期信号SYを伝送することが望ましい。なお、一つの制御情報に対して連続して同期信号SYを伝送する回数は、例えば、映像選択コマンドにおいて通常映像信号から拡大映像信号へと切り替える際のような、制御情報が切り替わるまで送り続けてもよいし、或いは、端末装置21i,22jの制御部10が当該制御情報に基づいた処理を実行する時間内で伝送可能な回数としてもよい。
ここで、上述のように相対的に重要度の高い第1種又は第2種の何れか一方若しくは両方の制御情報を複数回連続して伝送している途中で第3種の制御情報(拡大領域移動コマンド)を送信すべきイベントが発生した場合、一時的に第1種又は第2種の制御情報に代えて第3種の制御情報(拡大領域制御コマンド)を割当情報Ayに格納した同期信号SYを主装置1から伝送する。ここで、第3種の制御情報は、単発的に1回だけ伝送してもよいが、複数回に1回の割合で数回限定して伝送してもよい。つまり、重要度の低い第3種の制御情報も第1種又は第2種の制御情報と同様に周期的に伝送すると伝送容量が大幅に増えてしまうので、第3種の制御情報については上述のように第1種又第2種の制御情報を伝送する合間に単発的あるいは数回限定して伝送することで伝送容量を抑えることができる。
本発明の実施形態を示すシステム構成図である。 (a)は同上における同期信号の説明図、(b)は同上における映像信号の説明図である。 同上における映像データの説明図である。 同上における同期信号並びにタイムスロットのタイムチャートである。
符号の説明
1 主装置
11〜213、221〜223 端末装置
1〜33 表示装置
SY 同期信号
L1〜L3 信号線

Claims (5)

  1. 信号線を介して映像信号を送信する1乃至複数の端末装置と、端末装置から送信される映像信号を受信して映像を表示する主装置とを備え、各端末装置に付与される固有の識別符号によって主装置が各端末装置を識別してなる映像伝送システムであって、
    端末装置は、撮像手段と、撮像手段で撮像した映像を変調する変調手段と、信号線から取り込む同期信号を復調する復調手段と、復調された同期信号に基づいて設定されるタイムスロットに変調手段で変調された映像信号を格納して時分割多重伝送する伝送手段とを有し、
    主装置は、信号線を介して伝送される映像信号を受信する受信手段と、受信手段で受信した映像信号を復調する復調手段と、同一のナンバーのタイムスロットに格納されていた映像信号毎に復調手段で復調された映像をつなぎ合わせて元の映像を復元する映像復元手段と、復元された映像を表示する表示手段と、変調した同期信号を信号線を介して各端末装置に送信する同期信号送信手段とを有し、
    同期信号送信手段は、複数のタイムスロットに対する端末装置の割当情報と当該タイムスロットによる送信の可否情報とを同期信号に含めるとともに、送信が許可されないタイムスロットに対する割当情報の代わりに端末装置に対する制御情報を同期信号に含めてなり、
    伝送手段は、割当情報に基づいて映像信号を送信するタイムスロットを決定するとともに送信可否情報により送信が許可されたときにタイムスロットにより映像信号を送信し、さらに送信可否情報により送信が許可されないときには割当情報の代わりに制御情報を取得してなることを特徴とする映像伝送システム。
  2. 同期信号送信手段は、何れかのタイムスロットに対する端末装置の割当情報を周期的に送信不可として当該タイムスロットに対する割当情報の代わりに端末装置に対する制御情報を同期信号に含めることを特徴とする請求項1記載の映像伝送システム。
  3. 同期信号送信手段は、同一の制御情報を含む同期信号を繰り返し送信することを特徴とする請求項1又は2記載の映像伝送システム。
  4. 同期信号送信手段は、複数の異なる制御情報を各々含む同期信号を交互に繰り返し送信することを特徴とする請求項1又は2記載の映像伝送システム。
  5. 同期信号送信手段は、同一の制御情報若しくは複数の異なる制御情報を含む同期信号を繰り返し送信する間に、さらに別の制御情報を送信する場合、繰り返し送信されている前記制御情報を含む同期信号に代えて、一時的に前記別の制御情報を含む同期信号を伝送することを特徴とする請求項3又は4記載の映像伝送システム。
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