JP4965868B2 - 着色液、インクジェット記録方式用着色液、インクタンク、記録ユニット、記録装置及び記録方法 - Google Patents

着色液、インクジェット記録方式用着色液、インクタンク、記録ユニット、記録装置及び記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、新規な色素化合物を含有してなる着色液、インクジェット記録方式用着色液、該着色液を用いたインクタンク、記録ユニット、記録装置及び記録方法に関する。
パーソナルコンピューターの一般家庭への普及と、それに伴い進歩したデジタルカメラの技術との相乗効果により、それらの電子データを記録媒体へ出力するためのインクジェット記録方式に代表されるハードコピー技術が急速に普及している。
インクジェット記録技術の進歩は著しく、銀塩写真並みの高画質画像が得られるまでになっているが、それに加え記録画像の環境安定性等の多岐に渡る性能が更に求められている。特に、インクジェット記録技術に用いられるインクには、普通紙に印字した場合、水により容易に画像が滲んだり画像が流れたりするという問題があり、耐水性の向上が求められている。即ち、インクジェット記録技術に用いられるインクには、高品位性と優れた耐水性とを同時に併せ持つ画像を形成することが求められている。この場合、高品位な画像とは、高い彩度と着色力を有するものである。
インクジェット記録方式による記録画像のシアン色を示す画像品位を優れたものにするために、シアン色の色調を示すトリフェニルメタン骨格を有する色素化合物をインクの着色剤に用いる方法が挙げられる。一般的にトリフェニルメタン化合物は、モル吸収係数が大きく、該色素化合物を含有するインクは高い発色性、鮮明性及び着色力を示す。又、印字物の耐水性を向上させる手段としては、色素に水不溶性色素を用いたインクを使用する方法が挙げられるが、水不溶性色素として、顔料を用いる場合と油溶性染料を用いる場合とがある。
例えば、トリフェニルメタン骨格を有し、シアン色の色調を示す染料を含有するインク組成物が提案されている(特許文献1参照)。該技術により高品位性を有する記録画像を得ることはできるが、上記インク組成物に使用される色素化合物はアルコール系溶剤に溶解性である色素化合物であり、又、有機溶剤への溶解性が劣る色素化合物であるために耐水性が不十分である。
インクジェット記録方式による記録画像の画像品位と耐水性を満足させる手段として、顔料及び染料とを含む水性インクが提案されている(特許文献2参照)。つまり、耐久性に優れ濃度が高いことを特徴とする顔料と、彩度の高い染料とを含むことで上記特性を満足させる方法である。しかしながら、顔料と染料とを含む水性インクによって印字された画像は、耐水性に優れた記録画像を得ることはできるが、L***表色系で示された彩度(色の鮮やかさ)は、シアン色としては色調が十分ではないという問題がある。従って、画像のさらなる高画質化のためには、優れたシアン色の色調を有する色素化合物を含有するインクが要求されている。
特開平8−333517号公報 特開2004−143336号公報
従って、本発明の目的は、出力された印字物の画質及び環境変化に対する性能が同時に要求される高いニーズに対して、インクジェットプリントに代表される記録技術に用いる記録材料として、高い発色性、鮮明性を有する画像を形成し、なおかつ耐水性に優れた画像が得られる着色液(以下「インク」という場合がある)、特にシアン色の色調を示す着色液を提供することにある。
又、本発明の別の目的は、該着色液を用いたインクタンク、記録ユニット、記録装置及び記録方法を提供することにある。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、下記一般式(1)で示される構造を有する色素化合物の中でも好適な、下記一般式(1’)で表わされる構造を有する色素化合物を少なくとも一種と、水とを含有することを特徴とする着色液である。
Figure 0004965868
[式(1)中、R1乃至R4はそれぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基及び置換されていてもよいアラルキル基の何れかを表わし、R5及びR6はそれぞれ独立して、水素原子及びアルキル基の何れかを表わす。又、R7及びR8はそれぞれ独立して、水素原子、スルホン酸基、置換されていてもよいアミノ基、若しくは−SO2NR910の何れかを表わし、上記R9及びR10はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR9及びR10は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。又、nは、1乃至3の整数を表わす。更に、上記R7及びR8の何れもが−SO2NR910ではない場合には、上記R1乃至R4のうち少なくとも1つが、置換基として−SO2NR910を有するアルキレン基、アリーレン基、若しくはアラルキレン基である。Anは、カウンターアニオンを表わすが、分子中にカウンターアニオンが存在するときはAnは不要である。]
Figure 0004965868
[式(1’)中、R 1 とR 3 はそれぞれ、エチル基を表わし、R 2 とR 4 はそれぞれ、置換されている下記のアラルキル基を表わし、R 5 及びR 6 はそれぞれ独立して、水素原子及びアルキル基の何れかを表わす。又、R 7 は、水素原子又はスルホン酸基を表わし、R 8 は、水素原子又は置換されていてもよいアミノ基を表わし、下記R 9 及びR 10 はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR 9 及びR 10 は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。Anは、カウンターアニオンを表わすが、分子中にカウンターアニオンが存在するときはAnは不要である。]
Figure 0004965868
上記本発明の着色液においては、前記一般式(1)で示される構造を有する色素化合物が、下記一般式(2)で示される構造を有すること、又は、下記一般式(2’)で示される構造を有すること、更に分散剤を含有することが好ましい。
Figure 0004965868
[式(2)中、R9及びR10はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR9及びR10は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。]
Figure 0004965868
[式(2’)中、R 9 及びR 10 はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR 9 及びR 10 は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。Anは、カウンターアニオンを表わす。]
又、本発明は、上記本発明の着色液からなることを特徴とするインクジェット記録方式用着色液を提供する。
更に、本発明は、上記着色液を用いたインクタンク、記録ユニット、記録装置及び記録方法である。
本発明で使用する前記一般式(1)で表わされる構造を有する色素化合物は、トリフェニルメタン骨格を有し、シアン色の色調を示す。又、一般的なトリフェニルメタン化合物と同様に、モル吸収係数が大きく、該色素化合物を含有する着色液は高い発色性、鮮明性及び着色力を示す。該色素化合物は、有機溶剤、特に非極性溶剤に対する溶解性を制御することが可能であるため、該色素化合物を含む着色液で形成された画像は耐水性に優れている。
上記色素化合物を少なくとも1種類含む着色液をインクジェット記録方式のインクとして用いることにより、高い発色性と鮮明性及び、優れた耐水性を併せ持つ記録印字物を得ることができる。
以下に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。先ず、本発明にかかる着色液に含有させる前記一般式(1)で表わされる構造を有する色素化合物について詳細に説明する。
前記一般式(1)で表わされる構造を有する色素化合物は、該色素化合物の製造時におけるスルホン酸基のスルホンアミド化の際に使用するアミン種を変更することで、有機溶剤に対する溶解性を制御することが可能である。そして、該色素化合物を用いた着色液は、鮮やかなシアン色の色調を有し、その分光特性により着色用色材、好ましくは画像情報の記録材料として用いることができる。
前記一般式(1)中のR1乃至R4で表わされるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられ、アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。R1とR3(若しくはR1とR4)、R2とR4(若しくはR2とR3)は同一であっても異なっていてもよいが、色調、原料のコストの点で好ましいのは、同一である場合である。特に好ましいのは、すべてエチル基の場合、R1とR3(若しくはR1とR4)がエチル基、R2とR4(若しくはR2とR3)がベンジル基の場合である。これらの置換基には−SO2NR910が置換していてもよい。
前記一般式(1)中のR5、R6で表わされるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。より好ましい形態としては、R5、R6が水素原子或いはメチル基の何れかである場合が挙げられる。
前記一般式(1)中のR7、R8のアミノ基には、メチル基、エチル基等のアルキル基、フェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ベンゼンスルホン酸基等が置換していてもよい。
前記一般式(1)中のR9、R10は、前記一般式(1)で示される色素化合物の前駆体であるスルホニルハライド化合物との反応に用いる下記一般式(3)のアミンの置換残基に相当する。
Figure 0004965868
[式中、R9及びR10はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR9及びR10は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。]
一般式(3)中のアミンの置換であるR9、R10は、一般式(1)の色素化合物の溶解性に大きな影響を与える。このため、これらのR9、R10を適宜に変更することで、所望する溶解性の色素化合物を得ることが可能である。
9、R10の置換基の例としては、下記のものが挙げられる。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ペンチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等の鎖状若しくは環状アルキル基や;
フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基が挙げられる。
又、R9、R10は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。具体的には、ピペリジノ基、ピペラジノ基、ピロール基、インドール基、カルバゾール基、ピラゾール基、インダゾール基、イミダゾール基、ベンズイミダゾール基、トリアゾール基、ベンゾトリアゾール基、テトラゾール基等の複素環が挙げられる。スルホンアミド化の反応性の観点から言えば、R9、R10は、立体障害の小さいものの方が一般式(3)の化合物の反応性は高く、高収率で一般式(1)の色素化合物を得ることができるため好ましい。一方、有機溶剤に対する溶解性の観点から言えば、R9、R10は長鎖のアルキル基等の脂溶性が高いものの方が好ましい。
上記で説明したような前記一般式(1)で示される色素化合物は、水不溶性であることを特徴とするが、ここでいう水不溶性とは、20℃において蒸留水への溶解度が0.1質量%以下のものである。本発明の着色液に使用できる該色素化合物は、上記に挙げた例に限られるものではない。
本発明で用いる色素化合物の製造方法について以下に説明する。上記色素化合物の製造方法は、少なくとも、以下の2工程を有する。即ち、下記一般式(4)で表わされる構造を有する色素化合物中のスルホン酸基のハロゲン化による下記一般式(5)で表わされる構造を有するスルホニルハライドを得る工程と;
次いで該スルホニルハライド化合物を前記一般式(3)で表わされる構造を有するアミン類と縮合反応させて前記一般式(1)で表わされる色素化合物を得る工程;を有する。
Figure 0004965868
[式中、R1乃至R4はそれぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基及び置換されていてもよいアラルキル基の何れかを表わし、R5及びR6はそれぞれ独立して、水素原子及びアルキル基の何れかを表わす。又、R7及びR8はそれぞれ独立して、水素原子、スルホン酸基、置換されていてもよいアミノ基、若しくは−SO3Mの何れかを表わし、又、nは、1乃至3の整数を表わす。更に、上記R7及びR8の何れもが−SO3Mではない場合には、上記R1乃至R4のうち少なくとも1つが、置換基として−SO3Mを有するアルキレン基、アリーレン基、若しくはアラルキレン基である。Mはスルホン酸基のカウンターカチオンを表わし、Anは、カウンターアニオンを表わすが、分子中にカウンターアニオンが存在するときはAnは不要である。]
Figure 0004965868
[式中、R1乃至R4はそれぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基及び置換されていてもよいアラルキル基の何れかを表わし、R5及びR6はそれぞれ独立して、水素原子及びアルキル基の何れかを表わす。又、R7及びR8はそれぞれ独立して、水素原子、スルホン酸基、置換されていてもよいアミノ基、若しくは−SO3Xの何れかを表わし、又、nは、1乃至3の整数を表わす。更に、上記R7及びR8の何れもが−SO3Xではない場合には、上記R1乃至R4のうち少なくとも1つが、置換基として−SO3Xを有するアルキレン基、アリーレン基、若しくはアラルキレン基である。Xはハロゲン原子を表わし、Anは、カウンターアニオンを表わすが、分子中にカウンターアニオンが存在するときはAnは不要である。]
又、一般式(4)中のMの具体例としては、水素原子、ナトリウムイオン、リチウムイオン、カリウムイオン等の金属イオンが挙げられ、一般式(5)中のXの具体例としては、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子が挙げられる。
前記一般式(4)で表わされる構造を有する色素化合物の具体例としては、以下の一般式(6)〜(9)で表わされる構造を有する色素化合物を挙げることができるが、これらに限定される訳ではない。
Figure 0004965868
Figure 0004965868
[上記一般式(6)〜(9)中のMは、前記一般式(4)における場合と同様のスルホン酸基のカウンターカチオンを表わす。]
これらの色素化合物は、単独で、又は2種以上混合してハロゲン化チオニルとの反応に供される。ハロゲン化チオニルとしては塩化チオニルが好ましい。反応溶媒としてはハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒が好ましい。具体的には、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、ジクロロエチレン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、ジクロロプロパン;
塩化アミル、ジクロロペンタン、テトラクロロエタン及び1,2−ジブロモエタン等が挙げられるが、クロロホルムがより好ましい。
一般式(4)の色素化合物とハロゲン化チオニルとの反応において、ハロゲン化チオニル(A)に対するN,N−ジメチルホルムアミド(B)の使用量は、好ましくはモル比でA:B=1:0.3から1:0.8の範囲である。ハロゲン化チオニルの使用量(A)は、使用する色素化合物(C)の種類及び純度により異なるが、通常は色素化合物に対してモル比でA:C=1:1から1:20の範囲である。一般に、色素化合物の純度が高い場合にはハロゲン化チオニルの使用量は化学量論的に当量或いは若干多めでよい。一方、食塩又は芒硝等の不純物が多く、色素純度が低い場合にはハロゲン化チオニルの使用量は化学量論的な当量よりも過剰に用いることが好ましい。反応は、通常は一般式(4)の色素化合物、N,N−ジメチルホルムアミド及びハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒の混合物中にハロゲン化チオニルを徐々に滴下する方法で行われる。反応温度は通常は約0℃から約70℃、好ましくは約30℃から60℃で行われ、反応時間は通常は30分から6時間程度である。色素化合物に対するハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒の使用量は適宜設定される。
一般式(5)で表わされるスルホニルハライド化合物の反応混合物からの取り出しは、通常は上記反応混合物を必要なら冷却後、水又は氷水中に注いで残存するハロゲン化チオニルを分解した後、抽出、洗浄及び濃縮等の慣用手段を用いて行われる。より好ましくは、得られた上記反応混合物(上記スルホニルハライド化合物及び残存するハロゲン化チオニルのハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒溶液)をそのまま、前記一般式(3)で表わされるアミン類との縮合反応に供する方法が挙げられる。
一般式(5)で表わされるスルホニルハライド化合物と、一般式(3)で表わされるアミン類との縮合反応は、好ましくは塩基性触媒の存在下で行われる。当該塩基性触媒としては、具体的にはトリエチルアミン、ピリジン、ピペリジン、ピペラジン、トリエタノールアミン等、脂肪族及び芳香族アミン類が挙げられ、好ましいのは3級アミンである。前記反応混合物をそのまま一般式(3)で表わされるアミン類との反応に供し、且つ塩基性触媒を用いる場合に、一般式(3)のアミン類及び上記塩基性触媒の合計使用量(D)は、好ましくは、前記反応で使用したハロゲン化チオニル(A)に対してモル比でD:A=1:2.2から1:2.5の範囲である。
又、塩基性触媒を用いる場合には、当該触媒の使用量(E)は一般式(3)のアミン類(F)に対してモル比で通常E:F=1:0.5から1:1.5、好ましくはE:F=1:0.8から1:1.2の範囲である。ハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒等の縮合反応溶媒の使用量は適宜設定される。縮合反応は通常0℃から60℃、好ましくは5℃から40℃であり、縮合反応時間は通常30分から6時間である。一般式(1)で表わされる色素化合物の縮合反応混合物からの取り出しは、通常は上記反応混合物を必要なら冷却後、中和、抽出、洗浄及び濃縮等の慣用手段を用いて行われる。より好ましくは、中和後、抽出、洗浄を行った後、溶媒を濃縮し再結晶若しくはカラムクロマトグラフィーにより精製する方法が挙げられる。
以下、本発明にかかる前記一般式(1)で示される色素化合物を含有する着色液の製造方法を述べる。本発明にかかる着色液とは、色素、染料、顔料、ステイン等の名称で呼ばれる色の付いた化合物を含有する溶液の総称であり、あらゆる分野で汎用される。本発明にかかる着色液に含有する前記色素化合物は、用途に合わせて適宜なものとすることが好ましい。即ち、着色液中における前記色素化合物の含有量は、溶媒成分の種類、着色液に要求される特性等に依存して決定されるが、一般には、着色液全量に対して0.5質量%以上15質量%以下、好ましくは1質量%以上7質量%以下の範囲とする。
例えば、インクジェット記録方式に用いられる着色液としては、水性インクと油性インクの両方がある。この場合、水性インクの組成としては、水溶性の着色化合物を溶解するタイプと、水性媒体に難溶の着色化合物を分散するタイプがある。一方、油性インクの組成としては、着色化合物を油性媒体に溶解させるタイプと、熱により溶融させて用いる固体タイプと、油性媒体に難溶の着色化合物(顔料)を分散するタイプがある。前記一般式(1)で示される色素化合物は、水性媒体に対して高い難溶性を示し、且つ油性媒体に溶解するものである。
[水性インク]
本発明にかかる着色液は、水性媒体を主成分とする媒体に、前記一般式(1)で示される色素化合物を分散させることで調製することができる。水性媒体としては水、又は主として水と水溶性有機溶媒からなる混合溶媒が用いられる。
この際に使用される水溶性有機溶媒としては下記のものが挙げられる。例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール類;
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等の多価アルコール類;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコール誘導体;
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミン等のアミン類;
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン等の極性溶媒等が挙げられる。これらの水溶性有機溶媒は、水とともに2種以上を併用してもよい。又、水は種々のイオンを含有する一般の水ではなく、脱イオン水を使用することが好ましい。
上記有機溶媒のうち、保湿性の点からはグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールが好ましい。これらは、単独でも2種類以上混合して使用しても構わない。
前記一般式(1)で示される色素化合物は、水と前記水溶性有機溶媒との混合溶媒に、分散剤を用いて分散することが好ましい。或いは、油溶性有機溶媒に色素を溶解後、適当な分散剤を用いて、前記溶媒中に分散させて用いることができるが、実質的に油溶性有機溶媒を含まない(即ち、実質上油溶性有機溶媒の含有量が0質量%である)ことが好ましい。
本発明においては、油溶性有機溶媒を使用しない方(実質上、油溶性有機溶媒含有量0質量%)が好ましいが、本発明の趣旨を損なわない範囲において、前記水と併用して油溶性有機溶媒が使用されてもよい。
該油溶性有機溶媒としては、前記一般式(1)で示される色素化合物及び、必要に応じて使用する分散剤を溶解させ、分散安定が良好な着色液を作るものであれば、いかなるものでも使用可能である。具体的には、ジメチルスルホキシド、ジメチルイミダゾリジノン、スルホラン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジオキサン、テロラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、プロピオニトリル、ブタノン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、エチレングリコールジアセテート、γ−ブチロラクトン、スチレン等が好ましい溶媒として挙げられる。中でも前記一般式(1)で示される色素化合物の溶解性の点からは、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、スチレンを使用することが好ましい。
本発明で使用する分散剤は、前記一般式(1)で示される色素化合物を微粒子化して水性媒体中に安定に分散させるものである。該分散剤としては、親水性のものであれば特に限定しないが、前記色素化合物を水性媒体中に安定に分散せしめるものであればよい。例えば、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高分子系界面活性剤を単独或いは2種類以上混合して用いることができる。特に、前記一般式(1)で示される色素化合物の分散には、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤が好ましく、特にアニオン性界面活性剤が好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩類、特殊芳香族スルホン酸塩のホルマリン縮合物(ブチルナフタレン等のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムとナフタレンスルホン酸ナトリウムとのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物等)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアセチレングリコール、ポリオキシエチレン誘導体、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレンアルコールエチレンオキシド付加物、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロックコポリマー、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル等が挙げられる。
又、高分子系界面活性剤としては、ポリアクリル酸部分アルキルエステル、ポリアルキレンポリアミン、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物等が挙げられる。一方、天然物由来及びこれを酵素等により改質した分散剤としては、下記のものが挙げられる。例えば、ゼラチン、カゼイン等のタンパク質、アラビアゴム等の天然ゴム、サポニン等のグルコキシド、アルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等のセルロース誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子や、レシチン、酵素分解レシチンといった食品用界面活性剤が挙げられる。
これら分散剤の含有量は、前記一般式(1)で示される色素化合物の分散安定性を良好に保つ目的から、インクの全質量に対して0.1質量%以上20質量%以下が好ましい。より好ましくは0.1質量%以上12質量%以下である。
前記一般式(1)で示される色素化合物を溶媒中に分散させる方法としては、本発明の効果を阻害しない範囲においてはどのような方法でも使用できる。例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミル、インペラー、ディスパーザー、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミル、KDミル、3本ロールミル、加圧ニーダー等の分散機を用いる方法がある。上記のようにして得られる本発明の水性の着色液は、インクジェット記録用インクとして好適に使用することができる。
[油性インク]
本発明の着色液が油性インクである場合には、常温で液体又は固体の油性媒体を主成分とする媒体に、前記一般式(1)で示される色素化合物を溶解させることによって調製することができる。常温で液体の油性媒体(油溶性有機溶媒)としては、例えば、エタノール、ペンタノール、ヘプタノール、オクタノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェニルプロピルアルコール、フルフリルアルコール、アニスアルコール等のアルコール類;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート等のグリコール誘導体;
ベンジルメチルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン等のケトン類;
ブチルフェニルエーテル、ベンジルエチルエーテル、ヘキシルエーテル等のエーテル類;
酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸フェノキシエチル、フェニル酢酸エチル、プロピオン酸ベンジル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジプロピル、ジエチルマロン酸ジエチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、グルタル酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ(2−メトキシエチル)、セバシン酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジオクチル、桂皮酸3−ヘキセニル等のエステル類;
石油エーテル、石油ベンジル、テトラリン、デリカン、1−アミルベンゼン、ジメチルナフタリン等の炭化水素系溶剤;
アセトニトリル、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、プロピレンカーボネート、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、N,N−ジエチルドデカンアミド等の極性溶媒;
が挙げられる。これらの中でも、前記一般式(1)の色素化合物の溶解性の点からはテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、スチレンが好ましい。これらの溶媒は単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
又、油性インクの媒体として常温で固体の油性媒体を用いた場合は、いわゆる固体インクとできる。このような油性インクは、前記一般式(1)の化合物を、室温では固体であるが、加熱することにより溶融して液体状態になる相変化溶媒に、溶解又は分散させることで調製できる。この際に使用する相変化溶媒としては下記のものが使用できる。例えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワックス、ラノリン、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム等の天然ワックス;
ポリエチレンワックス、塩素化炭化水素、パルミチン酸、ステアリル酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフトベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸等の有機酸;
ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、ドデセノール、ミリシルアルコール、テトラセノール、ヘキサデセノール、エイコセノール、ドコセノール、ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオール、ノナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセリン、ヘキサンジオール、デカンジオール、テトラデカンジオール、ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テトラコサンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリン、エイコサンジオール、オクタンジオール、フェニルプロピレングリコール等のアルコール類;
ビスフェノールA、p−α−クミルフェノール等のフェノール類;
前記有機酸のグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール等の有機酸エステル;
ステアリン酸コレステロール、パルミチン酸コレステロール、ミリスチン酸コレステロール、ベヘン酸コレステロール、ラウリン酸コレステロール、メリシン酸コレステロール等のコレステロール脂肪酸エステル;
ステアリン酸サッカロース、パルミチン酸サッカロース、ベヘン酸サッカロース、ラウリン酸サッカロース、メリシン酸サッカロース、ステアリン酸ラクトース、パルミチン酸ラクトース、ベヘン酸ラクトース、ラウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース等の糖類脂肪酸エステル;
ベンゾイルアセトン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコサノン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘントリアコンタノン、ステアロン、ラウロン等のケトン類;
オレイン酸アミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸アミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、テトラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N,N−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N−エチレンビスベヘン酸アミド、N,N−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,N−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N−ジオレイルセバシン酸アミド、N,N−ジステアリルセバシン酸アミド、N,N−ジステアリルテレフタル酸アミド、フェナセチン、トルアミド、アセトアミド等のアミド類;
p−トルエンスルホンアミド、エチルベンゼンスルホンアミド、ブチルベンゼンスルホンアミド等のスルホンアミド類;
が挙げられる。
固体インクとする場合に使用する相変化溶媒としては、相変化溶媒の固体から液体への相変化温度が60℃から200℃であるものが好ましく、80℃から150℃であることがより好ましい。従って、上記した相変化溶媒の中から、このようなものを選択して用いればよい。前記固体インクは、加熱により溶融状態にした前記相変化溶媒に、前記一般式(1)で示される化合物を溶解させて調製してもよいし、適当な分散剤や結合剤を併用して分散又は溶解させて調製してもよい。前記分散剤は本発明の着色液全質量に対して、0.5質量%以上20質量%以下の範囲で含有させるのが好ましい。
本発明の油性インクも、インクジェット記録用インクとして使用することができる。特に、油性媒体が常温で固体の場合は、いわゆるホットメルト型(又はワックスジェット型)インクジェット記録装置のインク組成物として使用することができる。
本発明にかかる着色液は、インクジェット記録用インクとして好適に用いることができる。その場合、該着色液は上記成分の他に、所望の物性値を持つインクとするために、本発明の効果を阻害しない範囲内において、必要に応じて、粘度調整剤、表面張力調整剤、pH調整剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤等、種々の添加剤を含有させてもよい。
本発明にかかる着色液は、該着色液にエネルギーを与えて液滴を吐出させて被記録媒体上に付着させて記録させるインクジェット記録方式にとりわけ好適に用いられるが、着色液として用いられるあらゆる用途に用いることができる。該用途の具体例としては、例えば、印刷用インク、塗料、化粧品、ボールペン用インク、マーカー用インク、布やプラスチックフィルム等の基材に塗布或いは含浸することにより、熱溶融転写用や熱昇華転写用のインクシート等の記録材料用インクとして使用することもできる。又、本発明にかかる着色液は光記録媒体の記録層等の各種記録材料にも適用可能である。
次に、本発明の記録装置について説明する。本発明のインクを用いて記録を行うのに好適な記録装置としては、これらのインクが収容されるインク収容部を有する記録ヘッドの室内のインクに、記録信号に対応した熱的又は力学的エネルギーを与え、該エネルギーによりインク液滴を発生させる装置が挙げられる。
図1に、このヘッドを組み込んだインクジェット記録装置の一例を示した。図1において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は、ブレード保持部材によって保持されて、固定端となりカンチレバーの形態をなす。ブレード61は、記録ヘッドによる記録領域に隣接した位置に配設され、又、図1に示した例の場合は、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して、吐出面と当接しキャッピングを行う構成を具える。更に、図1中の63は、ブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口面の水分、塵やほこり等の除去が行われる。65は、吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する被記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は、記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動されるベルト69と接続している。これにより、キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
51は、被記録媒体を挿入するための給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送りローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向する位置へ被記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれて、排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
上記構成において、記録ヘッド65が記録終了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中へ突出するように移動する。
記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上記したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。上記した記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って、上記ワイピングが行われる。
図2は、ヘッドにインク供給部材、例えば、チューブを介して供給されるインクを収容したインクカートリッジ45の一例を示す断面図である。ここで40は供給用インクを収納したインク収容部、例えば、インク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能にできる。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
本発明で使用されるインクジェット記録装置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、図3に示すようにそれらが一体になったものも好適に用いられる。図3において、70は記録ユニットであって、この中にはインクを収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出される構成になっている。72は記録ユニット内部を大気に連通させるための大気連通口である。この記録ユニット70は、図1で示す記録ヘッド65に代えて用いられるものであって、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
図4に、上述のインクジェット記録装置に搭載可能なインクジェットカートリッジの一例を示した。本例におけるカートリッジ1012は、シリアルタイプのものであり、インクジェット記録ヘッド100と、インク等の液体を収容するための液体タンク1001とで主要部が構成されている。インクジェット記録ヘッド100は、液体を吐出するための多数の吐出口832が形成されており、インク等の液体は、液体タンク1001から図示しない液体供給通路を介して液体吐出ヘッド100の共通液室へと導かれるようになっている。図4に示したカートリッジ1012は、インクジェット記録ヘッド100と液体タンク1001とを一体的に形成し、必要に応じて液体タンク1001内に液体を補給できるようにしたものであるが、この液体吐出ヘッド100に対し、液体タンク1001を交換可能に連結した構造を採用するようにしてもよい。
以下、実施例、参考例、比較例及び参考比較例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、文中「部」及び「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
<合成例(下記式(10)で表わされる色素化合物の製造)>
Figure 0004965868
前記一般式(6)で表わされる色素化合物のMがナトリウム塩である化合物10g、クロロホルム80mL及びN,N−ジメチルホルムアミド2.4gの混合物に、室温下、塩化チオニル5.1mLを1時間かけて滴下した。滴下終了後、溶液を昇温し、60℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物に、0℃で、ジ(2−エチルヘキシル)アミン15.5gとトリエチルアミン7.7gとの混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後、溶液を60℃に昇温し、3時間攪拌した。反応終了後、酢酸で中和し、250mLの水に注ぎ込み、クロロホルムで抽出した後、有機層を250mLの水で2回洗浄した。有機層を無水芒硝で乾燥させた後、沈殿を濾別し、濾液の溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィーで精製することで上記式(10)の化合物を得た。
構造同定は、核磁気共鳴分光分析装置(ECA−400、日本電子(株)製)にて1H核及び13C核NMR分析にて行い、HPLC(高速液体クロマトグラフィー、LC2010A、(株)島津製作所製)分析にて純度検定を行った。以下に分析結果を示す。
[式(10)で表わされる化合物についての分析結果]
[1]1H核NMR(400MHz、CDCl3、室温)の結果(図5):
δ=0.80−0.89(m、24H)、1.22−1.39(m、42H)、2.81−3.00(m、8H)、3.60−3.70(m、4H)、4.75−4.85(m、4H)、6.77−6.79(m、4H)、6.95(dd、1H)、7.32(d、1H)、7.38(m、2H)、7.49−7.57(m、7H)、7.62(br、2H)、7.69−7.75(m、2H)、8.31(d、1H)
[2]13C核NMR(100MHz、CDCl3、室温)の結果:
δ=10.1、12.5、14.0、23.0、23.4、28.6、30.3、37.7、46.6、53.4、113.2、125.2、126.6、126.8、128.0、128.7、129.1、130.0、130.1、130.3、130.4、136.2、137.0、140.4、141.7、147.4、156.1、182.1
[3]HPLCの結果 純度=96.7面積%、保持時間9.3分(MeOH/H2O=95/5)
<着色液の作成方法1>
[実施例1]
前記で説明した製造方法により得た前記式(10)で示される色素化合物20部、分散剤としてデモールN(花王(株)製)12部及びイオン交換水128部からなる混合物に、直径0.5mmのジルコニアビーズ((株)ニッカトー製)330部を使用して、ペイントシェーカー((株)東洋精機製作所製)にて18時間攪拌して固形分濃度12.5%の着色分散液を得た。
次にアセチレノール(川研ファインケミカル(株)製)5部、エチレングリコール50部及びグリセリン50部を加えた後、イオン交換水を加えて、色素濃度を2%に調整した水性インクを作成した。
[実施例2]
実施例1で使用した前記式(10)で示される色素化合物を、前記一般式(2’)に含まれる下記式(11)で示される色素化合物に変更した以外は、実施例1と同様の操作により、水性インクを作成した。
Figure 0004965868
[実施例3]
実施例1で使用した前記式(10)で示される色素化合物を、前記一般式()に含まれる下記式(12)で示される色素化合物に変更した以外は、実施例1と同様の操作により、水性インクを作成した。
Figure 0004965868
<着色液の作成方法2>
参考
実施例1で使用した前記式(10)で示される色素化合物2部をテトラヒドロフランとシクロヘキサノンの1対1の混合溶液10部に加えて、十分に攪拌して溶解して、色素濃度2%に調整した油性インクを作成した。
参考
参考で使用した前記式(10)で示される色素化合物を、前記一般式(2’)に含まれる前記式(11)で示される色素化合物に変更した以外は、参考と同様の操作により、油性インクを作成した。
参考
参考で使用した前記式(10)で示される色素化合物を、前記一般式()に含まれる前記式(12)で示される色素化合物に変更した以外は、参考と同様の操作により、油性インクを作成した。
[比較例1]
イオン交換水にC.I.Acid Blue 9を2部、アセチレノール0.05部、エチレングリコール5部及びグリセリン5部を加え、十分に攪拌して溶解させ、色素濃度を2%に調整した水性インクを得た。
[比較例2]
実施例1で使用した前記式(10)で示される色素化合物を、C.I.Pigment Blue 15:3に変更した以外は、実施例1と同様の操作により、水性インクを作成した。
参考比較例
参考で使用した前記式(10)で示される色素化合物を、C.I.Solvent Blue 55に変更した以外は、参考と同様の操作により、油性インクを作成した。
<評価>
上記で得た実施例1〜3及び、比較例1、2の水性インクをキヤノン(株)製バブルジェット(登録商標)プリンタPIXUS950iのインクカートリッジに充填し、上記インクジェットプリンタにて、キヤノン(株)製写真光沢紙プロフェッショナルフォトペーパー(PR−101紙)及びキヤノン(株)製普通紙PPC用紙(NSK)に2cm四方のベタ画像を印字させ記録物を作成した。次に、得られた記録物を24時間自然乾燥した。
又、上記で得た参考及び、参考比較例の油性インクを、それぞれキヤノン(株)製写真光沢紙プロフェッショナルフォトペーパー(PR−101紙)上に、バーコーター(No.3)を用いてバーコーター法により塗工して記録物を得た。次に、得られた記録物を24時間自然乾燥した。
(彩度)
上記方法で得た写真光沢紙上の各記録物を反射濃度計Spectrolino(商品名:GretagMacbeth社製)にてL***表色系における光学濃度及び色度(a*、b*)を測定した。彩度は色特性の測定値に基づき、下記式によって算出した。
彩度(c*)={(a*2+(b*2(1/2)
彩度が50以上であれば、高品質な記録物であると判断した。
(耐水性)
普通紙へ印字した記録物を45度の傾斜がついた傾斜板に固定して、記録物にスポイトで水を1mL垂らし、そのまま2時間放置した。そして、放置後、目視にて記録物の画像の滲みを調べ、以下の基準で評価を行った。
○:流れた水の跡が着色していない。
×:流れた水の跡が着色している。
得られた結果を各インクに用いた色素の種類及び、インクの液性と共に表1に示した。
Figure 0004965868
表1に示した評価結果より、以下のことが確認された。実施例1のインク或いは実施例2のインク或いは実施例3のインクと、比較例1のインクと、比較例2のインクとの評価結果の比較から、水性インクについては、前記一般式(1)に含まれる式(10)、前記一般式(2’)に含まれる式(11)及び前記一般式(2)に含まれる式(12)で示される色素化合物を含有するインクで得られる画像は彩度及び耐水性共に良好であることが確認された。
又、参考のインク或いは参考のインク或いは参考のインクと、参考比較例のインクとの評価結果の比較から、油性インクについては、前記一般式(1)に含まれる式(10)、前記一般式(2’)に含まれる式(11)及び前記一般式(2)に含まれる式(12)で示される色素化合物を含有するインクで得られる画像は彩度が良好であることが確認された。
本発明にかかる着色液の活用例としては、該着色液にエネルギーを与えて液滴を吐出させて記録媒体上に付着させて記録させるインクジェット記録方式のインクのみならず、印刷用インク、塗料、化粧品、ボールペン用インク、マーカー用インク、布やプラスチックフィルム等の基材に塗布或いは含浸することにより、熱溶融転写用や熱昇華転写用のインクシート等の記録材料用インク、光記録媒体の記録層等の各種記録材料が挙げられる。
インクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。 インクカートリッジの縦断面図である。 記録ユニットの斜視図である。 液体吐出ヘッドを備えたインクジェットカートリッジの一例を示す概略斜視図である。 本発明の色素化合物(10)の1H核NMRスペクトル(400MHz、CDCl3、室温)を表わす図である。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)で表わされる構造を有する色素化合物を少なくとも一種と、水とを含有することを特徴とする着色液。
    Figure 0004965868
    [式(1’)中、R1 3 はそれぞれ、エチル基を表わし 2 とR 4 はそれぞれ、置換されている下記のアラルキル基を表わし、R5及びR6はそれぞれ独立して、水素原子及びアルキル基の何れかを表わす。又、R7 は、水素原子又はスルホン酸基を表わし、R 8 は、水素原子又は置換されていてもよいアミノ基を表わし、記R9及びR10はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR9及びR10は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。Anは、カウンターアニオンを表わすが、分子中にカウンターアニオンが存在するときはAnは不要である。]
    Figure 0004965868
  2. 色素化合物が、下記一般式(2)で表わされる構造を有する請求項1に記載の着色液。
    Figure 0004965868
    [式中、R9及びR10はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR9及びR10は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。]
  3. 色素化合物が、下記一般式(2’)で表わされる構造を有する請求項1に記載の着色液。
    Figure 0004965868
    [式(2’)中、R 9 及びR 10 はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基の何れかを表わす。ここでR 9 及びR 10 は、窒素原子とともに複素環を形成してもよい。Anは、カウンターアニオンを表わす。]
  4. 更に分散剤を含有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の着色液。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の着色液からなることを特徴とするインクジェット記録方式用着色液。
  6. 請求項5に記載の着色液を収納しているインク収納部を有していることを特徴とするインクタンク。
  7. 請求項5に記載の着色液を収容しているインク収容部と、該着色液の液滴を吐出させるためのヘッド部が設けられていることを特徴とする記録ユニット。
  8. 請求項5に記載の着色液と、該着色液を吐出させるためのインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 請求項5に記載の着色液をインクジェット法で被記録媒体に吐出する工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
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