JP4965418B2 - 扉ロック機構 - Google Patents

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Description

本発明は、扉ロック機構に関し、更に詳しくは、家電製品等の機器に設けられた扉もしくは蓋を閉鎖状態に固定するための扉ロック機構に関するものである。
扉(蓋)の付いた機器、例えば洗濯機等においては、安全のため洗濯中は洗濯物を出し入れする蓋をロックして開かないようにするための扉ロック機構が装着されているものがある。この種の扉ロック機構では、扉ロックするためのロック部材の駆動源としては、ソレノイドが多く使用されている。
また、一般的に、このような扉ロック機構には、扉が完全に閉まっているかを判断するためのセンサが搭載されている。このセンサとしては、扉にマグネットを配置し、洗濯機本体側にリードスイッチを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、磁力を利用して、扉の開閉により変位するロック阻止板を備え、扉ロック装置に扉の開閉を検知する機能が付与された扉ロック機構が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−290593号公報 特開2002−119793号公報
しかしながら、ソレノイドを駆動源とする扉ロック機構では、ロック部材の進退動作時に駆動音、もしくはロック部材と他の部材との衝突音が発生するため、駆動時における静音性に問題がある。
また、上記の特許文献1に記載されるような扉ロック機構では、リードスイッチによる検知結果を演算するために、外部にマイコンを設ける必要がある。さらに、リードスイッチによる検知結果を外部マイコンに伝達するためのコネクタ等が必要となり、製造コストが上昇してしまうという問題がある。
さらに、特許文献1および2に記載されるような扉ロック機構では、扉に設けられたマグネット以外の磁力も検知するため、扉の開閉状態を誤検知(例えば、洗濯機の上にマグネットを有する玩具等が置かれると、開状態にも拘わらず扉が閉まっていると検知してしまう)問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、簡易な構成で、機器に取り付けられた扉等の開閉状態の誤検知が少なく、高い静音性と信頼性に適した扉ロック機構を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る扉ロック機構は、開口および該開口を開閉するための扉が設けられた機器に備えられ、該扉の開閉を規制するための扉ロック機構において、前記機器本体部および扉のいずれか一方には、モータと、該モータから伝達される回転力によって回転駆動されるカムギヤと、該カムギヤの偏心位置に設けられた作動ピンと、該作動ピンが遊合される切り欠き部が形成されたスライダと、該スライダを前進方向に付勢する付勢部材と、該付勢部材による前記スライダの前進動を前記扉の閉位置以外の場合において規制するシャッターと、前記スライダが前進した状態を検知し前記機器に駆動信号を供給する検知手段とからなる駆動部が設けられ、他方には、前記扉が閉状態となった際に前記シャッターによる前記スライダの前進動の規制を解除するシャッター当接部と、前進した前記スライダが係止される被係止部が設けられており、前記切り欠き部には、前記作動ピンが当接する当接面が形成されており、前記シャッターにより前記スライダの前進動が規制されている場合には、前記当接面から前記作動ピンが離間するように構成されていることを要旨とするものである。
この場合、請求項2に記載のように、請求項1において、前記駆動部は、前記スライダが前進するための開口部が形成されたケース体に収納されており、該開口部は、前記スライダの前進動が規制されている状態において前記シャッターにより覆われているようにすれば好適である。
また、請求項3に記載のように、前記シャッターによる前記スライダの前進動の規制が解除された状態を検知するためのシャッター検知手段が設けられていればよい。
本発明の請求項1に係る扉ロック機構によれば、シャッターによりスライダの前進動が規制されている場合には、スライダにモータによって駆動される作動ピンが切り欠き部の当接面より離間した状態となる。つまり、何らかの原因(例えば半開き状態等)によって、付勢部材がスライダを前進させることができない状態である場合、モータは切り欠き部内で空転することとなる。すなわち、このような場合であっても、作動ピンが当接面に当接した状態となることによってモータがロックしてしまうことがなく、扉ロック機構からの出火、故障の防止や、長寿命化に寄与することとなる。
また、スライダの進退動の速度は、モータの回転速度により決まるので、シャッターによりスライダを前進させることができない状態である場合において、スライダとシャッターとの衝突音を小さくすることができる。更に、扉ロック時におけるスライダの前進位置を規制する前進規制部が設けられている場合には、スライダは扉ロック装置に設けた前進動規制部に当接する位置まで前進動することとなるが、モータで制御された移動速度でスライダは前進動規制部に当接するので、衝突音の静音化と衝突等によるスライダや前進動規制部の破損を防止することができる。
さらに、請求項2に記載の扉ロック機構によれば、スライダ等から構成される駆動部が収納されたケース体には、スライダが前進するための開口部が形成されているが、その開口部は、スライダの前進動が規制されている状態では、シャッターにより覆われている。したがって、扉の開状態において、スライダが前進するための開口部からケース体に異物が入り込むことを防止することができる。
また、請求項3に記載の扉ロック機構によれば、シャッターによるスライダの前進動の規制が解除された状態を検知するシャッター検知手段を有するので、扉の開閉を確実に検知することができる。つまり、万が一シャッターが破損してスライダの前進動が規制されない状態であっても、シャッターの位置を直接検知するシャッター検知手段が備えられているため、扉の開閉を確実に検知することができる。
以下に本発明の一実施形態に係る扉ロック機構について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る扉ロック機構を構成する洗濯機の開閉扉ロックユニット(以下、単にロックユニットという。)1の外観斜視図である。図1に示されるように、ロックユニット1は、モータ10、本体部20およびシャッター機構部50とを備える。
モータ10は、公知のACモータであり、モータケース12に収納され、ロックユニット1の駆動源5の一つである。本体部20は、本体ケース22および上扉24により構成される収納空間内に種々の構成部品からなる駆動部が収納されることで構成されている。この駆動部の構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2は、ロックユニット1より本体部20を取り外した状態を示した斜視図であり、図3は、ロックユニット1より上扉24を取り外した状態を示した斜視図である。
図2に示されるように、モータ10の中央からは、モータの出力軸10aが突出している。この出力軸10aの先端には、出力ギヤ30が取り付けられている。この出力ギヤ30には、モータケース12より突出形成された軸に軸支された動力伝達ギヤ32が噛合されている。この動力伝達ギヤ32にはカムギヤ34が噛合されている。カムギヤ34には、その回転中心軸から偏心した位置に作動ピン34aが立設されている。なお、これらの部材の材質は、ギヤとして十分な強度が確保できるものであれば特に限定されるものではなく、樹脂製、金属製いずれであってもよい。
また、モータケース12には、端子台14が固定されている。端子台14にはモータ10の給電端子16a,16bと、後述するスライダスイッチ42の接続端子18a,18bが設けられている。
そして、図3に示されるように、本体ケース22には、スライダ36が収納されている。スライダ36には、軸状の係止部38が突出形成されている。詳細は後述するが、本実施形態では、この係止部38が本体ケース22に形成された開口部22bから突出させることによって、(洗濯機の)開閉扉がロックされ、係止部38が本体ケース22内に収納されることによって、開閉扉のロックが解除されることとなる。また、スライダ36は、本体ケース22の内壁面22a、および第一の突出壁26aに沿って形成されたガイドレール28により、図中の矢印方向にスライド可能となるよう構成されている。そして、スライダ36には、その外壁面に沿うような形状の切り欠き部36aが形成されており、その切り欠き部36a内にカムギヤ34の作動ピン34aが位置している。また、詳細は後述するが、切り欠き部36aの内周面には、作動ピン34aが当接する当接面36cが形成されている。
また、スライダ36には、係止部38の軸線方向と直交する方向に突出した突起36bが形成されている。この突起36bには、スライダ36を図中の矢印方向に付勢する圧縮コイルバネであるスライダ付勢バネ40(モータ10と共に駆動源5を構成する)が取り付けられている。スライダ付勢バネ40は、一端がこの突起36bに固定され、他端は、第一の突出壁26aおよび第二の突出壁26bの間に収納されて、本体ケース22の内壁面22aに固定されている。
さらに、本体ケース22の内壁面22aに形成された第二の突出壁26bの側面には、スイッチ台44が設けられている。このスイッチ台44には、スライダスイッチ42が取り付けられている。スライダスイッチ42は、スライダ36側に設けられ、その略先端部に突起部421が形成された可動片42aと、これと対向する位置に設けられた固定片42bとから構成されている。可動片42aおよび固定片42bは、それぞれ接続端子18a,18bと電気的に接続されている。
一方、図1に示されるように、本体ケース22の外壁面にはシャッター機構部50が設けられている。その拡大図を図4に示す。
シャッター機構部50は、シャッターケース52に、シャッター54およびシャッター復帰バネ56が収納されて構成されている。シャッターケース52は、有底で矩形状の穴52aが形成された部材であり、その側面には穴52aの深さと同じ長さの溝52bが形成されている。この溝52bは、一定幅でなく、上扉24側にスライダ36の係止部38が挿通可能である幅広溝52cが形成されている。また、穴52aの底面にはバネ収納穴52dが形成されており、ここにシャッター復帰バネ56が収納されている。そして、図4に示されるように、断面T形状のシャッター54は、溝52bよりその一部をシャッターケース52から突出させて穴52aに収納され、シャッター復帰バネ56により、上扉24方向に付勢されている。
このように、通常、シャッター54は、シャッター復帰バネ56により上扉24と当接する位置に付勢されているが、この状態においては、溝52bの幅広溝52c(開口部22b)は、シャッター54に塞がれた状態となる。しかし、シャッター復帰バネ56の付勢力に逆らってシャッター54が押し下げられた場合、スライダ36の係止部38が幅広溝52cより突出可能となり、いわゆる、スライダ36の前進動を規制しないように構成されている。
このように構成されるロックユニット1における、スライダ36(係止部38)の進退動作について図5〜7を参照して説明する。なお、図5〜7を用いた説明における上下左右方向とは、これらの図における上下左右方向をいうものとする。
まず、図5に示されるように、スライダ36の切り欠き部36aの下側の内周面と、カムギヤ34の作動ピン34aが当接し、スライダ36は、スライダ付勢バネ40の付勢力に逆らって下方向に押し下げられている。本実施形態では、この作動ピン34aが当接する面を当接面36cという。このような状態において、係止部38は、本体ケース22内に格納されている。
この状態から、モータ10を駆動し、カムギヤ34を図の矢印方向に回転させると、図6に示されるように、作動ピン34aが上方向に移動することにより、スライダ付勢バネ40の付勢力によりスライダ36が押し上げられ、係止部38が本体ケース22から突出することとなる。このスライダ36の前進動は、前進規制部としての開口部22b側の内壁面22aと、切り欠き部36aの開口部22a側の外周面が当接することにより規制される。なお、この場合、開閉扉が完全に閉まっていない場合、後述するように、シャッター54により開口部22bが遮られるため、係止部38が突出することがない。
係止部38が突出すると同時に、スライダ36の突起36bにより、スライダスイッチ42が接続される。すなわち、突起36bによりスライダスイッチ42の可動片42aが屈曲し、固定片42bと当接することにより、接続端子18a,18bに接続された図示されないセンサ等がスライダ36(係止部38)が前進したことを検知する。この検知信号に基づき、モータ10への給電が遮断され、モータ10の回転が停止される。このモータ10の駆動停止をもって、係止部38の前進動作が完了する。
一方、係止部38を前進位置から後退させるためには、図7に示されるように、モータ10を駆動し、係止部38を前進させる場合と同様の方向にカムギヤ34をさらに回転させる。すると、再びスライダ36の切り欠き部36aの内周面に設けられた当接面36cと、カムギヤ34の作動ピン34aが当接し、モータ10の回転動力によって、スライダ36が下方に押し下げられる。その時、スライダ36の突起36bがスライダスイッチ42より離間し、可動片42aと固定片42bの接続が解除される。スライダ36の後退時には、このスライダスイッチ42のOFF後、モータ10への給電が瞬時に止まるのではなく、所定時間経過の後、モータ10への給電が停止されるように構成されている。つまり、モータ10は、スライダスイッチ42のOFF後さらに回転し、係止部38が完全に本体ケース22に収納される位置までスライダ36を押し下げて停止する(図5)。このモータ10の駆動停止をもって、係止部38の後退動作が完了する。
次に、このように駆動するロックユニット1を用いた洗濯機の開閉扉のロック方法について、図8および9を用いて説明する。
図8に示されるように、ロックユニット1は、洗濯機の本体100(洗濯槽)側に取り付けられている。一方、洗濯機の洗濯槽を開閉する開閉蓋90には、被係止部とシャッター当接部が一体化した被係止部(シャッター当接部)92が設けられている。この被係止部(シャッター当接部)92とロックユニット1によって、本実施形態に係る扉ロック機構が構成されている。被係止部(シャッター当接部)92の中央には、係止孔92aが形成されている。この係止孔92aは、スライダ36の係止部38が挿通可能な大きさに形成されている。
このように構成される洗濯機において、図9に示されるように、開閉蓋90を閉じる途中で、開閉蓋90に取り付けられた被係止部(シャッター当接部)92のシャッター54側端面がシャッター54と当接し、開閉蓋90の閉位置までシャッター復帰バネ56の付勢力に逆らい、シャッター54を押し下げる。シャッター54が押し下げられると、溝52bの幅広溝52cが開放される。この状態で所定の信号が入力される(例えば、洗濯機に付属された洗濯開始スイッチが押される)と、モータ10が駆動され、上記駆動機構によりスライダ36の係止部38が本体ケース22より突出する。すると、係止部38は、シャッター54を押し下げた被係止部(シャッター当接部)92の係止孔92aに挿通される。このように、係止部38が係止孔92aに係止されることにより、洗濯機の開閉蓋90がロックされる。この時、前述したように、スライダ36の突起36bにより、スライダスイッチ42が接続される。この接続信号により、モータ10への給電が停止され、開閉蓋90は完全にロックされる。
また、この洗濯機においては、スライダスイッチ42の接続信号が得られた場合のみ、洗濯機が駆動(洗濯槽が回転)するように構成されている。すなわち、何らかの原因により、開閉蓋90が半開き状態等にある場合には、シャッター54が下がりきらず、スライダ36が前進できない。したがって、このような前進動の規制状態には、スライダスイッチ42が接続することはなく、洗濯機が駆動することはないため、安全性に優れた洗濯機とすることができる。
また、本実施形態では、シャッター54は、開閉蓋90が閉じられると、被係止部(シャッター当接部)92により押し下げられるように構成されている。そのため、開閉蓋90が閉状態以外に位置している際には、本体ケース22の開口部22bは、シャッター54に覆われている。つまり、シャッター54は、係止部38の前進動を止める役割だけでなく、開口部22bから本体ケース22内に異物が入り込んでしまうのを防止する役割も果たしている。
さらに、本実施形態においては、シャッター54が完全に下がりきらず、スライダ36(係止部38)が前進することができない際にモータ10がロックされてしまうことがない。つまり、開閉蓋90の半開き状態や、被係止部(シャッター当接部)92の係止孔92aにゴミが詰まってしまった場合等、何らかの原因でスライダ36が前進することができない状態であっても、図10に示されるように、作動ピン34aが当接面36cから離間し、切り欠き部36a内で空回りすることとなるため、モータロックに伴う出火等を防止することができ、安全性に優れる。また、これに付随して、洗濯機あるいはロックユニット1に、モータ10への回転信号が入力されてから、スライダスイッチ42の接続信号が出力される所定時間を超過した場合には、何らかの原因でスライダ36が前進することができない状態であるとし、洗濯機の使用者に警報で知らせたり、一旦開閉蓋90のロック動作を中止する機能が設けられていればさらに好ましい。
なお、開閉蓋90のロックは、所定の信号(例えば、洗濯終了に基づく信号)が生じることによりモータ10が回転し、カムギヤ34を介して作動ピン34aが当接面36cと当接することで、スライダ36が本体ケース22内に格納されることによって解除される。すなわち、係止部38と被係止部(シャッター当接部)92の係止状態が解かれ、開閉蓋90が自由に開閉することができるようになる。
このように、本実施形態に係る扉ロック機構によれば、前進したスライダ36が被係止部(シャッター当接部)92に係止されることにより開閉蓋90が洗濯機の本体100にロックされるが、スライダ36(係止部38)は、その前進動がシャッター54により規制されている。しかも、このシャッター54による規制は、開閉蓋90が閉状態にならないと解除されることがなく、半開きの状態等であっても、シャッター54によりスライダ36が前進することはない。つまり、開閉蓋90が完全に閉状態にならないと、スライダスイッチ42がONせず、スライダ36の前進を検知することがないから、開閉蓋90が開状態にある時に洗濯機が駆動してしまうことがなく、使用者の安全が確保される。さらに、開閉蓋90の閉状態は、スライダ36の前進状態により検知することが可能となるため、簡易な構成の扉ロック機構とすることができる。
さらに、本実施形態に係る扉ロック機構によれば、シャッター54によりスライダ36の前進動が規制されている場合には、スライダ36にモータ10によって駆動される作動ピン34aが当接面36cより離間した状態となる。つまり、何らかの原因(例えば半開き状態等)によって、スライダ付勢バネ40がスライダ36を前進させることができない状態である場合、作動ピン34aが当接面36cから離間し、モータ10は、切り欠き部36a内で空転することとなる。すなわち、このような場合であっても、モータ10がロックしてしまうことがなく、ロックユニット1からの出火や故障を防止し、長寿命化に寄与することとなる。
さらに、スライダ36等から構成される駆動部が収納された本体ケース22には、スライダ36が前進するための開口部22bが形成されているが、その開口部22bは、スライダ36の前進動が規制されている状態では、シャッター54により覆われている。したがって、開閉蓋90の開状態において、スライダ36が前進するための開口部22bから本体ケース22に異物が入り込むことを防止することができる。
(他の実施形態1)
開閉蓋90の開閉状態は、スライダスイッチ42により検出することを説明したが、これとは別に、シャッター54によってスライダ36の前進動が規制される状態であることを検出するシャッター検出手段を設け、直接開閉蓋90の開閉状態を検出してもよい。このような構成を採用すると、万が一シャッター54が破損してスライダ36の前進動が規制されない状態であっても、開閉蓋90の開閉を確実に検知することができる。
この場合、シャッター検出手段は、開閉蓋90が閉状態でのみオンとなるスイッチであって、モータ10と直列に接続されておればよい。このように構成すれば、開閉蓋90が開状態では、モータ10に通電されることがない。よって、シャッター54が破損し、スライダ36の前進動が規制されない状態であっても、スライダ36が前進することを防ぐことができる。
(他の実施形態2)
また、上記実施形態では、スライダ付勢バネ40は、圧縮コイルバネであるとして説明したが、スライダ36に前進方向への付勢力を与えることができる付勢部材であればよい。例えば、図11に示すように、付勢力によりスライダ36が引き上げられる引張コイルバネ401を採用してもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態では、ロックユニット1が洗濯機本体部100に取り付けられ、被係止部(シャッター当接部)92が開閉蓋90に設けられていることを説明したが、その逆、すなわち、ロックユニット1を開閉蓋90に設け、被係止部(シャッター当接部)92を洗濯機本体部100に設けてもよい。
また、上記実施形態では、被係止部92は、シャッター当接部を兼ねている(被係止部92とシャッター当接部が一体に形成されている)こと構成したが、被係止部92とシャッター当接部を別部材で構成してもよい。
また、上記実施形態では、回転蓋90ロック時におけるスライダ36の前進位置を規制する前進規制部を開口部22b側の内壁面22aとしたが、前進規制部を被係止部(シャッター当接部)92に設けてもよい。
また、上記実施形態に係るロックユニット1は、洗濯機に使用されるものであることを説明したが、その他開閉扉が設けられている電気機器等、例えば、電子レンジの開閉扉等にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係る扉ロック機構を備えた洗濯機の開閉扉ロックユニットの外観斜視図である。 図1に示した開閉扉ロックユニットより本体部を取り外した状態を示した斜視図である。 図1に示した開閉扉ロックユニットより上扉を取り外した状態を示した斜視図である。 図1に示した開閉扉ロックユニットに設けられたシャッター機構部を説明するための斜視図である。 図1に示した開閉扉ロックユニットにおいてスライダが本体ケース内に格納されている状態を示した図である。 図5に示した状態からスライダ付勢バネの付勢力により係止部が本体ケースから突出した状態を示した図である。 図6に示した状態からスライダを本体ケース内に格納する方法を説明するための図である。 図1に示した開閉扉ロックユニットが取り付けられた洗濯機を説明するための斜視図である(開閉扉が開放された状態)。 図1に示した開閉扉ロックユニットにより洗濯機の開閉扉がロックされた状態を説明するための斜視図である。 スライダが前進することができない状態の時にカムギヤがスライダの切り欠き部内で空回りしている状態を説明するための図である。 スライダ付勢バネを引張コイルバネとした構成を説明するための図である。
符号の説明
1 開閉扉ロックユニット
10 モータ
22 本体ケース
22b 開口部
34 カムギヤ
34a 作動ピン
36 スライダ
36a 切り欠き部
36b 突起
36c 当接面
40 スライダ付勢バネ
42 スライダスイッチ
50 シャッター機構部
54 シャッター
90 開閉扉
92 被係止部(シャッター当接部)
92a 係止孔

Claims (3)

  1. 開口および該開口を開閉するための扉が設けられた機器に備えられ、該扉の開閉を規制するための扉ロック機構において、
    前記機器本体部および扉のいずれか一方には、モータと、該モータから伝達される回転力によって回転駆動されるカムギヤと、該カムギヤの偏心位置に設けられた作動ピンと、該作動ピンが遊合される切り欠き部が形成されたスライダと、該スライダを前進方向に付勢する付勢部材と、該付勢部材による前記スライダの前進動を前記扉の閉位置以外の場合において規制するシャッターと、前記スライダが前進した状態を検知し前記機器に駆動信号を供給する検知手段とからなる駆動部が設けられ、
    他方には、前記扉が閉状態となった際に前記シャッターによる前記スライダの前進動の規制を解除するシャッター当接部と、前進した前記スライダが係止される被係止部が設けられており、
    前記切り欠き部には、前記作動ピンが当接する当接面が形成されており、前記シャッターにより前記スライダの前進動が規制されている場合には、前記当接面から前記作動ピンが離間するように構成されていることを特徴とする扉ロック機構。
  2. 請求項1において、前記駆動部は、前記スライダが前進するための開口部が形成されたケース体に収納されており、該開口部は、前記スライダの前進動が規制されている状態において前記シャッターにより覆われていることを特徴とする扉ロック機構。
  3. 請求項1または2において、前記シャッターによる前記スライダの前進動の規制が解除された状態を検知するためのシャッター検知手段が設けられていることを特徴とする扉ロック機構。
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