JP4964677B2 - 天井点検口 - Google Patents

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Description

本発明は、天井点検口、特に寒冷地用の天井点検口に関する。
建築物、船舶、地下通路等の構築物の天井裏に配設された各種の配線・配管等を保守・点検するために、天井板に開口を形成し、この開口部に天井点検口を設置し、必要が生じた場合には、この天井点検口から天井裏に入って点検や修理等を行うことがよく行われている。
従来の天井点検口としては、例えば、天井板の開口部に取り付けられた角筒状の箱体と、その箱体の内側に取付可能に設けられる角柱状の断熱部材とを備えた天井点検口が存在する。このような天井点検口では、断熱部材を取外可能に設ける必要があることから、箱体と断熱部材との充分な気密を確保することが難しく、そのため、屋内で冷暖房を行っても、開口部からの熱の放散や開口部を介した熱の流入が生じ、充分に冷暖房効果が得られないという問題があった。特に、寒冷地においては、そのような熱の放散や流入に起因した結露が問題になる場合があった。
このような問題から、従来、天井点検口では、気密性及び断熱性を高める工夫がされている。
そのような天井点検口としては、例えば、天井板の開口部に、筒状の箱体が設けられ、その箱体の上部に実質的に気密になるように接触部を有する断熱部材が、着脱自在に配置された天井点検口が存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、天井板の開口部に、筒状の箱体が設けられ、箱体の上端口縁にシール材が固着され、かつ、箱体の下端口には外向フランジが形成され、箱体内面に係止段部が周設され、外形枠に密嵌する断熱部材の周壁下端口縁に、係止段部に密着するシール材が固着され、箱体の周壁内面と、その箱体に密嵌する断熱部材の周壁内面とにわたって、止金具を取り付けた天井点検口が存在する(例えば、特許文献2参照)。
また、天井板の開口部に、筒状の箱体が設けられ、箱体の内部に、断熱部材が着脱自在に嵌合され、箱体の内面には鍔部が設けられ、断熱部材は、下方から蓋が天井板に螺子止めされることにより、鍔部にコーキングを介して押圧されるように構成された天井点検口が存在する(例えば、特許文献3参照)。
また、天井板の開口部に、筒状の箱体が設けられ、箱体の内側に断熱外枠が取り付けられるとともに、断熱外枠の内側に、断熱外枠より柔らかい材質からなる断熱体が設けられた天井点検口が存在する(例えば、特許文献4参照)。
更に、天井板の開口部に、筒状の断熱外枠が設けられ、断熱外枠の内側に、気密材を介して断熱部材が設けられている天井点検口が存在する(例えば、特許文献5参照)。
実開平5−54739号公報 実開平5−87138号公報 特開平8−135165号公報 特開2000−80792号公報 特開2001−349047号公報
しかしながら、特許文献1〜5に記載の天井点検口は、以下の点から、充分な気密性を得ることが困難であり、未だ改善の余地があった。
すなわち、特許文献1に記載の天井点検口は、断熱部材の自重により、断熱部材を箱体に押圧し、断熱部材と箱体との気密性を向上させるように構成されているが、断熱部材は、通常、例えば発泡ポリエチレン等、比較的軽い素材からなるため、充分な気密性が得られないという問題があった。また仮に気密性を考慮して断熱部材を重量化すると着脱時の作業効率が低下するおそれがあった。
また、特許文献2、3に記載の天井点検口は、断熱部材を、箱体に、螺子や止金具等の固定具によって、上下方向の何れか1方向より押し付けるように構成されているため、高い気密性が得られないという問題があった。
更に、特許文献4、5は、部材の弾性力により気密性を確保するように構成されているが、部材の劣化による弾性力の低下や、低温下での収縮等によって気密性が低下するおそれがあった。
特許文献2、3に記載の天井点検口は、複数の固定具(螺子や止金具)により断熱部材が取り付けられるように構成されているため、固定具の取り付け及び取り外しに時間が掛かってしまい、作業効率が低下するおそれがあった。
また、特許文献2に記載の天井点検口は、断熱部材を箱枠から室内に取り出すことができない構造であるため、断熱部材のメンテナンス(例えば天日干し)や、部材の交換を行い難いという問題があった。
また、特許文献2に記載の天井点検口は、箱体の内面に、複雑な形状を有する止金具が複数設けられているため、例えば、作業者が止金具に引っ掛かって止金具が破損したり、作業者が怪我をしたりするというように、止金具が作業の障害となり、作業効率が低下するおそれがあった。
更に、特許文献3に記載の天井点検口は、断熱部材を箱枠に下方から嵌め込んで、下方から押し付けた状態で、ドライバー等の工具を用いて、蓋の取り外し及び取り付けを行わなければならないため、点検作業時の開閉作業が極めて困難になるという問題があった。
一般的に、天井点検口での点検時における断熱部材の取り外し作業や取り付け作業は、例えば、脚立を用いて上を向きながらの作業等、無理な姿勢での作業になるため、作業効率及び安全性の観点から、作業は可及的に簡便であることが要求される。また、天井点検口は、建造物等の各階や各部屋に設けられるものであるから、たとえ1つの点検口での点検に要する手間や時間に然程の差がなくても、複数の点検口を点検する場合には、手間や時間の差が大きくなってしまうので、天井点検口1つあたりの作業時間の短縮や手間の軽減は極めて重要なものである。
このように、天井点検口においては、作業効率は非常に重要なものであるが、特許文献2、3に記載の天井点検口は、そのような観点からも、未だ改善の余地のあるものであった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業効率に優れ、高い気密性及び断熱性を有する天井点検口を提供することにある。
すなわち、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 内面の全周から突出する突出部を有する箱体と、
突出部を上下双方向から挟み込む一対の断熱ブロック体と、
突出部と、上側の断熱ブロック体及び/又は下側の断熱ブロック体との間に配設されるパッキン材と、
一対の断熱ブロック体を互いに接近又は圧接させるように構成された係合部材と
を備えたことを特徴とする天井点検口。
(1)の発明によれば、箱体内面の全周から突出する突出部を、一対の断熱ブロック体により、パッキン材を介して挟み込み、これら一対の断熱ブロック体を、係合部材により、接近又は圧接するように構成されている。従って、上下双方向からの締め付けにより、箱体と断熱ブロック体との気密性を向上させることができ、高い気密性を得ることができる。その結果、天井点検口を介した空気の流入出に伴う熱の出入りを防止することができるため、優れた断熱効率を得ることができる。
また、断熱ブロック体の締め付けにより気密性を高めるように構成されているため、作業時における複数の固定具(止金具や螺子等)の取り外し及び取り付けが不要であり、作業効率を高めることができる。また、箱体の内側に配置される断熱部材が、上下方向に分割された一対の断熱ブロック体からなるため、各断熱ブロック体の厚さを薄くすることが可能であり、その結果、箱体内と室内との間における断熱ブロック体の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。従って、断熱ブロック体やパッキン材等のメンテナンスや点検作業や部材交換等を容易に行うことが可能となり、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の天井点検口であって、
上記一対の断熱ブロック体には、上下方向に連通する挿通孔が形成され、
上記係合部材は、一対の断熱ブロック体の挿通孔に挿通され、一端同士が螺合し合うことにより、一対の断熱ブロック体を互いに接近又は圧接させるように構成された一対の螺子部材であり、
上側の螺子部材は、上側の断熱ブロック体の挿通孔に上側から挿通されることにより、回転が抑制されるように構成され、
下側の螺子部材は、下側の断熱ブロック体の挿通孔に下側から挿通され、他端により下側の断熱ブロック体を保持しつつ回転することにより、上側の螺子部材に螺合し、一対の断熱ブロック体と上記箱体との間でパッキン材を圧迫するように構成されている
ことを特徴とする。
(2)の発明によれば、一対の螺子部材の締め付けにより気密性を高めるように構成されているため、作業時における複数の固定具(止金具や螺子等)の取り外し及び取り付けが不要であり、作業効率を高めることができる。
(3) 上記(1)又は(2)の天井点検口であって、
上記係合部材は、断熱材からなることを特徴とする。
(3)の発明によれば、係合部材が断熱材からなるため、係合部材を通じた熱の放散及び流入を防止することができる。その結果、断熱性を向上させることができる。
本発明によれば、作業効率に優れ、高い気密性及び断熱性を有する天井点検口を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
図1は、本発明に係る天井点検口の締付前の状態を模式的に示す縦断面図である。
図2は、図1に示す天井点検口の締付後の状態を模式的に示す縦断面図である。
図3(a)は、図1に示す天井点検口の平面図であり、(b)は、図1に示す天井点検口の底面図であり、(c)は、図2に示す天井点検口の平面図であり、(d)は、図2に示す天井点検口の底面図である。なお、図3(b)、(d)では、後述する蓋22と開口部枠体23とを示していない。
図1に示すように、天井板90に形成された矩形状の開口部91には、天井点検口1が設けられている。天井点検口1は、以下の構成を備えるものである。
開口部91に嵌め込まれ、矩形状を有するアルミニウム合金製の開口部枠体23、
開口部枠体23に開閉自在に嵌め込まれた合板製の蓋22、
開口部枠体23上に取り付けられ、四角筒形状を有し、平板形状を有する突出部20が内面に形成された発泡断熱材製の箱体10、
突出部20を上下双方向から挟み込むように構成された断熱材製の一対の断熱ブロック体30、
突出部20と断熱ブロック体30との間に配設されるゴム製のパッキン材21、並びに、
一対の断熱ブロック体30を互いに接近又は圧接させるように構成された断熱材製の係合部材40。
以下、天井点検口1について説明する。
天井板90の裏面(図中、上側)には、野縁92と、断熱材93とが設けられており、天井板90の開口部91に嵌め込まれた開口部枠体23は、野縁92に螺子止めされている。開口部枠体23には、合板製の蓋23が蝶番(図示せず)を介して開閉自在に取り付けられている。なお、蓋23は、止金具やビス等の固定具により着脱可能に取り付けられるものであってもよい。開口部枠体23上には、四角筒形状の箱体10が取り付けられ、箱体10は、開口部枠体23に螺子止めされている。箱体10の内面における所定位置の全周には、突出部20が箱体10と一体的に形成されている。
一対の断熱ブロック体30(30a、30b)は、互いに同形状を有しており、上側の断熱ブロック体30aと、下側の断熱ブロック体30bとは、突出部20を上下双方向から挟み込むように、箱体10に密嵌される。一対の断熱ブロック体30(30a、30b)には、上下方向に連通する挿通孔31(31a、31b)が形成されている。挿通孔31には、一対の螺子部材(係合部材)40が挿通されている。
一対の螺子部材40は、上側の螺子部材であるメス型バヨネット50と、下側の螺子部材であるオス型バヨネット60とからなる。
メス型バヨネット50は、円盤形状を有する頭部51と、頭部51より径が細い円筒形状を有し、頭部51から下方に伸びる胴部52とからなる。胴部52は、挿通孔31と略同じ径を有しており、胴部52の側面には、複数のリブ53が形成されている。
メス型バヨネット50は、上側の断熱ブロック体30aの挿通孔31aに上側から挿通された際に、リブ53によって回転が抑制されるように構成されている。胴部52内の中空部54は、円柱形状を有しており、中空部54には、メス型バヨネット50の回転軸(図示せず)を中心とした2つの半円形状の傾斜面55が設けられており、傾斜面55は、回転軸を中心として螺旋状に傾斜している。中空部54は、傾斜面55を境として、その上側の径が、下側の径より大きくなっている。
オス型バヨネット60は、円盤形状を有する取手部61と、取手部61より径が細い円柱形状を有し、取手部61から上方に伸びる柱状部62と、更に柱状部62より径が細い円柱状を有し、柱状部62から上方に伸びる先端部63とからなる。柱状部62は、挿通孔31と略同じ径を有している。また、先端部63は、メス型バヨネット50の中空部54に挿入され得る径を有している。先端部63は、その先端側の側面に、係合片64が設けられている。係合片64は、オス型バヨネット60が作業者によって回転させられた際に、メス型バヨネット50の中空部54内の傾斜面55に係合され得る形状を有する。
オス型バヨネット60は、下側の断熱ブロック体30bの挿通孔31bに下側から挿通され、下側の断熱ブロック体30bは、オス型バヨネット60の取手部61によって保持される。オス型バヨネット60の柱状部62には、円環形状のワッシャ41が取り付けられ、取手部61と下側の断熱ブロック体30bとの間にワッシャ41が介装される。なお、ワッシャ41の枚数を調整することにより、一対の断熱ブロック体30の締付強さを制御することができる。オス型バヨネット60の先端部63は、メス型バヨネット50の中空部54内に挿入される。図1及び図3(a)、(b)は、その状態を示すものである。
その状態で、取手部61が作業者によって把持され、90°回転されると(図3(c)、(d)参照)、オス型バヨネット60の先端部63の側面に設けられた係合片64は、メス型バヨネット50の中空部54内の傾斜面55に係合し、これにより、オス型バヨネット60は、メス型バヨネット50に螺合する。その状態を図2に示す。
図2に示すように、オス型バヨネット60とメス型バヨネット50とが螺合することにより、一対の断熱ブロック体30(30a、30b)は、上下双方向から締め付けられて互いに圧接し、一対の断熱ブロック体30(30a、30b)と箱体10との間でパッキン材21が圧迫される。その結果、箱体10と断熱ブロック体30との高い気密性が得られることになる。
本発明において、断熱材としては、特に限定されるものではなく、例えば、発泡ポリエチレンからなる発泡成形体等、従来公知の材料を採用することができる。
図4(a)は、図1に示す断熱ブロック体の上方側からの斜視図であり、(b)は、下方側からの斜視図である。
図5(a)は、図1に示した断熱ブロック体の平面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、底面図であり、(d)は、A−A線断面図であり、(e)は、パッキンが載置されたB部の部分拡大図であり、(f)は、パッキンが載置されたC部の部分拡大図である。
断熱ブロック体30は、平面視矩形の角錐台形状を有していて、中央には上下方向に貫通する挿通孔31が形成されている。対向面(角錐台上面)32は、他の断熱ブロック体30と圧接する平滑面である。露出面(角錐台底面)35は、他の断熱ブロック体30に背向する平滑面であり、外形面積が対向面32より大きい。側面33は、対向面32から露出面35に向けて外側に広がるように傾斜している。
断熱ブロック体30には、側面33の全周に沿って段部34が形成されており(図5(a)参照)、段部34上には、断面視矩形状(図5(f)参照)のパッキン材21が取り付けられている。また、挿通孔31には、円環形状の段部36(図5(c)、(d)参照)が形成されている。段部36には、メス型バヨネット50の頭部51又はオス型バヨネット60の取手部61が嵌め込まれる。
図6(a)は、図1に示したオス型バヨネットの斜視図であり、(b)は、別方向からの斜視図である。
図7(a)は、取手部の部分断面図を含むオス型バヨネットの正面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、背面図であり、(d)は、底面図であり、(e)は、平面図である。
オス型バヨネット60は、円盤形状を有する取手部61と、取手部61より径が細い円柱形状を有し、取手部61から上方(図中、右方方向)に伸びる柱状部62と、更に柱状部62より径が細い円柱状を有し、柱状部62から上方に伸びる先端部63とからなる。
取手部61は、断熱ブロック体30の段部36(図4、図5参照)に嵌合される形状を有する。柱状部62は、断熱ブロック体30の挿通孔31と略同じ径を有しており、挿通孔31に挿通される。先端部63は、メス型バヨネット50の中空部54(図8、図9参照)に挿入され得る形状を有する。先端部63の側面には、一対の係合片64が、先端部63を挟んで取り付けられている。係合片64は、柱状部62側に位置する傾斜面65を有しており、傾斜面65は、オス型バヨネット60の回転軸(図示せず)を中心とした螺旋の一部を構成するように傾斜した形状を有している。
図8(a)は、メス型バヨネットの分解斜視図であり、(b)は、別方向からの分解斜視図である。
図9(a)は、メス型バヨネットの成型体の正面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、背面図であり、(d)は、平面図であり、(e)は、底面図であり、(f)は、D−D線断面図である。
メス型バヨネット50は、図8に示すように、同形状を有する一対の成型体が接合されたものである。メス型バヨネット50は、円盤形状を有する頭部51と、頭部51より径が細い円筒形状を有し、頭部51から下方に伸びる胴部52とからなる。
頭部51は、断熱ブロック体30の段部36(図4、図5参照)に嵌合される形状を有する。胴部52は、断熱ブロック体30の挿通孔31と略同じ径を有しており、挿通孔31に挿通される。
胴部52内の中空部54は、円柱形状を有しており、中空部54の下側には、台座部56が設けられ、台座部56には、メス型バヨネット50の回転軸(図示せず)を中心とした2つの半円形状の傾斜面55が形成されている。傾斜面55は、回転軸を中心として螺旋状に傾斜しており、中空部54は、傾斜面55を境として、その上側の径が、下側の径より大きくなっている。
図10(a)は、箱体の平面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、縦断面図である。
箱体10は、所定形状に加工された発泡断熱材からなり、四角筒形状を有している。箱体10の内面には、突出部20が形成されている。突出部20の突出高さは、箱体10の側板(突出部を含む)の厚さの1/3である。突出部20は、箱体10の内面の所定高さに位置し、内面の全周を覆うように形成されている。
以上、天井点検口1によれば、箱体10内面の全周に形成された突出部20を、一対の断熱ブロック体30により、パッキン材21を介して挟み込み、これら一対の断熱ブロック体30を、係合部材40により、圧接するように構成されている。
このように、天井点検口1によれば、上下双方向からの締め付けにより、箱体10と断熱ブロック体30との気密性を向上させるように構成されているため、高い気密性を得ることができる。その結果、天井点検口1を介した空気の流入出に伴う熱の出入りを防止することができるため、優れた断熱効率を得ることができる。
また、一対の螺子部材40を用いた断熱ブロック体30の締め付けにより気密性を高めるように構成されているため、作業時における複数の固定具(止金具や螺子等)の取り外し及び取り付けが不要であり、作業効率を高めることができる。
更に、螺子部材40が断熱材からなるため、螺子部材40を通じた熱の放散及び流入を防止することができる。その結果、断熱性を向上させることができる。
本発明において、突出部の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態のように、箱体の内面全周を覆うように設けられる平板形状を有するものであることが望ましい。
また、突出部の突出高さは、箱体の側板(突出部を含む)の厚さの1/4〜1/2であることが望ましい。1/2を超えると、突出量が大きいため、作業の障害となるおそれがあり、1/4未満であると、突出量が小さいため、気密性の確保が困難となるおそれがある。
本発明において、一対の断熱ブロック体は、上下方向から突出部を挟み込むことが可能であればよく、その数は2個に限定されない。即ち、各断熱ブロック体は、2個以上に分割されていてもよい。各断熱ブロック体が2個以上に分割される構成を採用する場合、断熱ブロック体は、横方向に分割されることが望ましい。本発明の天井点検口は、断熱ブロック体を上下双方向から締め付けるように構成されているため、断熱ブロック体が横方向に分割されていても、上下双方向から締め付けることにより、気密性を確保することができるからである。また、断熱ブロック体を分割することにより、天井内、室内のいずれ側にも容易に取り外しを行うことができ、点検作業性を向上することができ、断熱ブロック体の交換等のメンテナンスをも容易とすることができる。
本実施形態では、メス型バヨネット50が上側に配置され、オス型バヨネット60が下側に配置される場合について説明したが、本発明は、この例に限定されず、螺子部材のメス側が下側に配置され、オス側が上側に配置されてもよい。また、本発明において、係合部材は、一つ(又は一対)であることが望ましい。作業効率の向上を図ることができるからである。
本発明の天井点検口は、上述したように、優れた気密性及び断熱性を有するものであり、結露の発生を防止し得るものであるから、寒冷地用の天井点検口として好適に用いることができる。
本発明に係る天井点検口の締付前の状態を模式的に示す縦断面図である。 図1に示す天井点検口の締付後の状態を模式的に示す縦断面図である。 (a)は、図1に示す天井点検口の平面図であり、(b)は、図1に示す天井点検口の底面図であり、(c)は、図2に示す天井点検口の平面図であり、(d)は、図2に示す天井点検口の底面図である。 (a)は、図1に示す断熱ブロック体の上方側からの斜視図であり、(b)は、下方側からの斜視図である。 (a)は、図1に示した断熱ブロック体の平面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、底面図であり、(d)は、A−A線断面図であり、(e)は、パッキンが載置されたB部の部分拡大図であり、(f)は、パッキンが載置されたC部の部分拡大図である。 (a)は、図1に示したオス型バヨネットの斜視図であり、(b)は、別方向からの斜視図である。 (a)は、取手部の部分断面図を含むオス型バヨネットの正面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、背面図であり、(d)は、底面図であり、(e)は、平面図である。 (a)は、メス型バヨネットの分解斜視図であり、(b)は、別方向からの分解斜視図である。 (a)は、メス型バヨネットの成型体の正面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、背面図であり、(d)は、平面図であり、(e)は、底面図であり、(f)は、D−D線断面図である。 (a)は、箱体の平面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、縦断面図である。
符号の説明
1 天井点検口
10 箱体
20 突出部
21 パッキン材
30(30a、30b) 断熱ブロック体
31(31a、31b) 挿通孔
40 一対の螺子部材(係合部材)
41 ワッシャ
50 メス型バヨネット(螺子部材)
60 オス型バヨネット(螺子部材)
90 天井板
91 開口部

Claims (3)

  1. 内面の全周から突出する突出部を有する箱体と、
    突出部を上下双方向から挟み込む一対の断熱ブロック体と、
    突出部と、上側の断熱ブロック体及び/又は下側の断熱ブロック体との間に配設されるパッキン材と、
    一対の断熱ブロック体を互いに接近又は圧接させるように構成された係合部材と
    を備えたことを特徴とする天井点検口。
  2. 前記一対の断熱ブロック体には、上下方向に連通する挿通孔が形成され、
    前記係合部材は、一対の断熱ブロック体の挿通孔に挿通され、一端同士が螺合し合うことにより、一対の断熱ブロック体を互いに接近又は圧接させるように構成された一対の螺子部材であり、
    上側の螺子部材は、上側の断熱ブロック体の挿通孔に上側から挿通されることにより、回転が抑制されるように構成され、
    下側の螺子部材は、下側の断熱ブロック体の挿通孔に下側から挿通され、他端により下側の断熱ブロック体を保持しつつ回転することにより、上側の螺子部材に螺合し、一対の断熱ブロック体と前記箱体との間でパッキン材を圧迫するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井点検口。
  3. 前記係合部材は、断熱材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の天井点検口。
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