JP4964169B2 - アンモニアガスセンサ。 - Google Patents

アンモニアガスセンサ。 Download PDF

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Description

本発明は、例えば燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガス等の被測定ガス中のアンモニアガス濃度測定に好適に用いられるアンモニアガスセンサに関する。
自動車等の内燃機関の排気ガス中の窒素酸化物(NO)の浄化方法として、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction、選択還元触媒)方式が開発されている。尿素SCR方式は、SCR触媒に尿素を添加してアンモニアを発生させ、アンモニアによりNOを還元するものであり、NOを還元するアンモニア濃度が適量かどうかを測定するためのアンモニアガスセンサが用いられている。
このようなアンモニアガスセンサとして、アンモニア濃度に応じてインピーダンスが変化する感ガス層(固体超強酸層)で一対の櫛歯電極を被覆し、電極間に交流を印加した時のインピーダンス変化に基づいてアンモニア濃度を検出するインピーダンス式センサが提案されている。また、酸素イオン伝導体の表面に形成した基準電極と検知電極の間の起電力に基づいてアンモニア濃度を検出する起電力式センサが提案されている。
ところで、自動車の排気ガスのように、アンモニアガスの他にNOをガス成分として含む場合、アンモニア濃度の検出精度が低下するという問題がある。これは、センサの櫛歯電極や検知電極上でアンモニアとNOが何らかの反応を生じ、アンモニアが消費されるためと考えられる。
このようなことから、起電力式センサにおいて、アンモニア検知電極とNO検知電極とを併設し、NO検知電極の出力に応じてアンモニア検知電極からの出力を補正する技術が開示されている(特許文献1参照)。一般にアンモニアとNOは反応しやすく、これらが共存するとアンモニア検知電極からの出力は低下するので、この技術においてはこれを補正する。
また、インピーダンス式センサにおいて、アンモニアガスを他のガス成分と反応させない材料からなる封止層で櫛歯電極を封止する技術が開示されている(特許文献2参照)。
米国特許出願公開第2007/0080074号明細書 特開2007−163176号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のアンモニアガスセンサの場合、アンモニア検知電極及びNO検知電極を設けるために素子構造や補正方法が複雑であり、アンモニア検知精度が安定しない。
一方、特許文献2記載のセンサの場合、封止層によってアンモニアとNOの反応が抑制されるものの、電極上でNOが共存するためにセンサ出力は若干変化しており、アンモニアの検出精度の点で更なる改善が望まれる。
すなわち、本発明は、アンモニアと共存するNOをセンサ素子部に到達する前に減少させることによってアンモニアの検出精度を向上させることができるアンモニアガスセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のアンモニアガスセンサは、被測定ガス中のアンモニア濃度を検出可能なセンサ素子部と、前記センサ素子部を覆い、前記被測定ガス中のC元素を含む粒子状物質を捕集すると共に、該被測定ガスに含まれるNOと前記粒子状物質を反応させて、前記NOが低減された前記被測定ガスを通気させる捕集部を有するプロテクタとを備え、前記捕集部を200〜600℃に制御する。
このような構成とすると、C元素を含む被測定ガス中の粒子状物質(例えば、PM)は捕集部に捕集されて堆積する。従って、被測定ガスが捕集部を通過する際、被測定ガス中のNOがPMと反応して低減され、NOが低減した被測定ガスがセンサ素子部に到達するので、アンモニアの検出精度を向上させることができる。
前記プロテクタ全体が前記捕集部からなっていてもよい。
このような構成とすると、プロテクタの通気抵抗が低くなり、被測定ガスがセンサ素子部に導入され易くなる。
前記プロテクタは、前記センサ素子部を直接覆う内側プロテクタと、該内側プロテクタを覆う外側プロテクタとを有し、前記捕集部は、前記内側プロテクタと前記外側プロテクタとの間隙に配置されていてもよい。
このような構成とすると、前記捕集部をプロテクタと別体にて構成する場合、プロテクタに捕集部を容易に配置することとできる。
前記捕集部が金属又はセラミックスからなっていてもよい。
このような構成とすると、捕集部の耐熱性、耐久性が高くなる。
前記捕集部は、開口率40〜70%のメタルメッシュ、気孔率70〜95%のメタルフィルタ、又は気孔率70〜95%のセラミックスのいずれか1つからなっていてもよい。
このような構成とすると、センサの応答時間を短くし、かつアンモニア選択性を高めることができる。
さらに、使用前に、予め前記捕集部にC元素を含む前記粒子状物質が堆積していてもよい。
このような構成とすると、初めてセンサを使用する際、エージングや慣らしを行わなくとも、被測定ガス中のNOをPMと反応させてNOを低減させる効果が直ちに得られる。
この発明によれば、アンモニアと共存するNOをセンサ素子部に到達する前に減少させることによってアンモニアの検出精度が向上したアンモニアガスセンサが得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンモニアガスセンサ100の長手方向に沿う断面図を示す。なお、図1の下側をアンモニアガスセンサ100の先端とし、図1の上側をアンモニアセンサ100の後端とする。
アンモニアガスセンサ100は、アンモニアを検出するセンサ素子部10Aを所定のハウジング内に組み付けたアッセンブリである。アンモニアセンサ100は、細長い有底筒状のセンサ素子部10Aと、排気管に固定されるためのねじ部111が外表面に形成された筒状の主体金具110と、センサ素子部10Aの径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ230と、外筒120と、軸線方向に貫通する挿通孔を有する筒状のセパレータ400等を備えている。センサ素子部10Aの筒内には、丸棒状のヒータ7が挿入されている。
主体金具110は軸線方向に貫通する貫通孔116を有し、貫通孔116の径方向内側に突出して棚部114が形成されている。棚部114は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。そして、主体金具110は、センサ素子部10Aの先端側を貫通孔116の先端側外部に配置し、センサ素子部10Aの後端側を貫通孔116の後端側外部に配置した状態で、センサ素子部10Aを貫通孔116に保持している。
そして、主体金具110の貫通孔116の内部には、センサ素子部10Aの径方向周囲を取り囲む状態で、それぞれ環状のセラミックホルダ210、粉末充填層220(以下、滑石リングともいう)、および上述のセラミックスリーブ230がこの順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ230と主体金具110の後端部115との間には、加締めパッキン231が配置されている。そして、主体金具110の後端部115は、加締めパッキン231を介してセラミックスリーブ230を先端側に押し付けるように、加締められている。
さらに、センサ素子部10Aの軸方向におけるセラミックホルダ210と滑石リング220の間の位置に、径方向外側に突出するフランジ部11が形成されている。従って、上記した加締めによって滑石リング220がフランジ部11を押圧しつつ圧縮されることにより、貫通孔116とセンサ素子部10Aの間が気密充填されてセンサ素子部10Aが保持される。
一方、図1に示すように、主体金具110の先端113の外周には、センサ素子部10Aの突出部分を覆う金属製(例えば、ステンレスなど)のプロテクタ50Aが、溶接等によって取り付けられている。プロテクタ50Aは、それぞれ被測定ガスを導入する複数の導入孔部31、41を有する円筒状の内側プロテクタ30、外側プロテクタ40を有し、外側プロテクタ40の中に内側プロテクタ30を同軸に配置してなる。外側プロテクタ40および内側プロテクタ30の底面には、被測定ガスを排出する排出口42、32がそれぞれ開口されている。
プロテクタ50Aの詳細な構造については後述する。
又、主体金具110の後端側112の外周には外筒120がそれぞれ固定されている。そして、外筒120の内側には、センサ素子部10Aの後端に接する筒状のセパレータ400と、セパレータ400の後端に接するフッ素ゴム製の筒状グロメット500が配置され、外筒120を径方向に加締めることでセパレータ400及びグロメット500が固定されている。
なお、セパレータ400と外筒120との間には略円筒状の保持金具610が介装され、セパレータ400の軸方向中央に形成されたフランジ部410が保持金具610の後端に係合され、保持金具610を介してセパレータ400が外筒120に保持されている。
セパレータ400は、後述するセンサ素子部10Aの検知電極2Aや基準電極6、反応電極2B並びにヒータ7と電気的に接続される4本の接続端子700(図1では3本のみ表示)をそれぞれ別個に収容する4つの挿通孔を周方向に沿って有する。各接続端子700の後端にはリード線710の芯線が加締められており、接続端子700がセパレータ400の挿通孔に収容され、リード線710がグロメット500の挿通孔に収容されると共にセンサ外部に引き出されている。
又、グロメット500の中心から軸方向に延びる連通孔が形成され、この連通孔にはフィルタ840及び留め金具850が挿入され、フィルタ840は連通孔と留め金具850の間に挟持されている。フィルタ840はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂からなり、水滴を通さず大気を通すため、連通孔を介してセンサ素子部10Aに外気(基準ガス)を導入することができる。この実施形態の場合、フィルタ840を介して導入された外気は、セパレータ400に設けられた挿通孔(接続端子700が配置される孔)を通ってセンサ素子部に導入される。
次に、センサ素子部10Aの構成について断面図2を用いて説明する。なお、図2は、センサ素子部10Aのセンサとして機能する先端部を表し、図1と同じ方向から切断した断面図である。
センサ素子部10Aは、略半球状の底を有し筒状をなす酸素イオン伝導性の固体電解質層4と、固体電解質層4の内面に形成される基準電極6と、固体電解質層4の外面の先端球状部に形成される検知電極2Aと、検知電極2Aを覆う選択反応層8と、選択反応層8を覆う多孔質からなる保護層9Aと、固体電解質層4の内側に挿入される丸棒状のヒータ7とを有する。
ヒータ7は、本発明において、後述する捕集部を200〜600℃に制御する手段(加熱手段)である。そして、ヒータ7により、センサ素子部10Aの温度をTsにセンサ制御したとき、ガス温度がTgであれば、捕集部の温度Tcは、Tg<Tc<Tsの関係にある。従って、Tc=200〜600℃になるよう、ヒータ7の温度を制御すればよい。
検知電極2Aから固体電解質層4の外面に沿ってリード20が長手方向に延び、上述した接続端子700に接続されている。又、基準電極6は固体電解質層4の後端(図2の上方)へ延び、接続端子700に接続されている。ヒータ7は発熱抵抗体であり、ヒータ7から引き出された一対のリードが2つの接続端子700にそれぞれ接続されている。
検知電極2Aが露出しないよう、選択反応層8は検知電極2Aの表面及び側端面を覆っている。同様に、選択反応層8が露出しないよう、保護層9Aは選択反応層8の表面及び側端面を覆っている。従って、センサ素子部10Aの先端は、略半球状の保護層9Aがセンサ素子部10A本体から径方向外側に張り出すように構成されている。
固体電解質層4は例えば部分安定化ジルコニアを主成分とし、ヒータ7の加熱によって活性化されて酸素イオン伝導性を示す。基準電極6は例えばPt又はPt合金からなる。又、検知電極2Aは選択反応層8が微小に持つ集電能力を高めるものであり、例えばAu又はAu合金からなる。ヒータ7は例えばW又はW合金、Pt又はPt合金からなる発熱抵抗体を備えている。又、固体電解質層4の内部には図示しない温度センサが配置され、固体電解質層4の温度によって抵抗が変化することにより、測温を行うようになっている。そして、温度センサの出力に応じてヒータ7の加熱を制御する。
選択反応層8は被測定ガス中のアンモニア以外の可燃性ガス(CO、HC等)を燃焼させ、これらの可燃性ガスが検知電極2Aに到達してアンモニア濃度の測定へ影響を与えるのを防止する。
選択反応層8としては、例えばV、Cu(VO、WO、MoO、BiVOで表される選択反応性の酸化物が例示できる。BiVOを含む選択反応層8は、酸化バナジウム(V)及び酸化ビスマス(Bi)粉末を1:1(モル比)で混合したペーストを印刷後焼成したり、これらの粉末をプラズマ溶射することにより得られる。
保護層9Aは下地(選択反応層8)の被毒を防止したり、センサ素子部を保護するものであり、例えばAl,MgAl,SiO,SiO/Al,ゼオライト、SiC等の多孔質からなる。保護層9Aは、上記多孔質材料をペースト印刷したりプラズマ溶射することによって形成することができるが、形成方法はこれに限られない。
次に、プロテクタ50Aの構成について断面図3を用いて説明する。なお、図3は、図2の部分拡大図である。
プロテクタ50Aは、それぞれ金属製(例えば、ステンレスなど)の内側プロテクタ30、外側プロテクタ40を有する二重構造になっている。外側プロテクタ40の下側の側壁には丸い導入孔部41が開口され、内側プロテクタ30の上側の側壁には、導入孔部41から偏移した位置に丸い導入孔部31が開口されている。このように、導入孔部31、41が同心に配置されていないため、センサの外側から導入孔部41を通って侵入した異物がセンサ素子部に直接到達しないようになっている。
内側プロテクタ30の外面には導入孔部31を覆って捕集部(金属メッシュ)60Aが溶接されている。金属メッシュ60Aはステンレス鋼(SUS310)製であり開口率が60%である。なお、開口率は孔形状、孔径、ピッチ、配列等の条件によって、計算式が異なるが、例えば、丸孔90度並列抜きの場合、78.5×(孔径)/(ピッチ)にて測定できる。
本発明のアンモニアガスセンサは、ディーゼルエンジンの排気ガスのように被測定ガス中にC元素を含む粒子状物質(PM)を含むものに適用される。PMは通常10nm〜1μm程度の粒径を有するが、金属メッシュ60AはこのようなPMを捕集できる濾孔サイズを有すると共に被測定ガスを通気させることができる。なお、濾孔は最大泡圧法(JIS B8356)によって求めることができる。
金属メッシュ60Aは次のような機能を有する。本発明のアンモニアガスセンサは、被測定ガス中にPMを含み、さらにアンモニアとNOとを含み、かつ金属メッシュ60A(捕集部)が200〜600℃となる環境で使用されることを必須とする。この場合、被測定ガス中のPMは金属メッシュ60Aに捕集され、金属メッシュ60A上に堆積する。従って、被測定ガスが金属メッシュ60Aを通過する際、被測定ガス中のNOがPMと反応してPMが酸化され、NOが還元され、NOが低減した被測定ガスがセンサ素子部に到達する。このようにして、アンモニアの検出精度を向上させることができる。
なお、本発明において、金属メッシュ60A(捕集部)が200〜600℃となる環境で使用される理由は、燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガスは200℃未満となることが殆どなく、一方で捕集部が600℃を超えると、ガス中の酸素によってPMが捕集部で燃焼して消失するため、上記したNOの低減効果がなくなるからである。捕集部の温度は、捕集部に熱電対を搭載して測定することができる。
金属メッシュ60Aは溶接の他、ろう付けしてもよく、又、孔部31に嵌挿(充填、圧入)してもよい。なお、内側プロテクタ30の内面に金属メッシュ60Aを配置してもよく、外側プロテクタ40の内面又は外面であって孔部41を覆う位置に金属メッシュ60Aを配置してもよい。
次に、アンモニアガスセンサ100の動作の一例について説明する。まず、ヒータ7の加熱によって固体電解質層4を活性化させた後、センサを被測定ガスに曝す。上記したように被測定ガス中のPMが金属メッシュ60Aに捕集され、堆積するので、被測定ガス中のNOが金属メッシュ60Aを通過する際にPMと反応し、NOが低減した被測定ガスがセンサ素子部10Aに到達する。
NOが低減した被測定ガスは保護層9Aから選択反応層8に透過し、選択反応層8で可燃性ガス(CO、HC等)が燃焼し、これらの可燃性ガスが除去されたアンモニアガスが検知電極2に到達する。
検知電極2は固体電解質層4を介して基準電極6と対向し、基準電極6はグロメット500(図1)のフィルタ840を介して外気(基準大気)に曝されている。従って、被測定ガス中のアンモニア濃度に応じて、検知電極2と基準電極6との間に生じる起電力(電位差)からセンサ出力が得られ、アンモニア濃度を検出することができる。
次に、アンモニアガスセンサ100におけるセンサ素子部10Aの製造方法の一例について説明する。まず、固体電解質層の材料(例えば4.5モル%のYを含む部分安定化ジルコニア)粉末を充填し、この粉末を有底筒状に加圧成形して焼成(例えば1490℃程度)し、固体電解質層4を得る。
次に、固体電解質層4の内面に無電解Ptめっきを施し、基準電極6となるPt層を形成する。一方、Au粉末、ジルコニア粉末、有機溶剤及び分散剤を分散混合した後、バインダ、粘度調整剤を所定量添加し、更に湿式混合を行ってペーストを作製する。そして、このペーストを、固体電解質層4の外面における検知電極2及びリードとなる部分に印刷して乾燥後、全体を焼成(例えば1000℃で1時間)して検知電極2及びリードを形成する。
さらに、1:1(モル比)で用意した酸化バナジウム(V)粉末及び酸化ビスマス(Bi)粉末、有機溶剤並びに分散剤を分散混合した後、バインダ、粘度調整剤を所定量添加し、更に湿式混合を行ってペーストを作製する。そして、このペーストを、検知電極2Aを覆うように印刷して乾燥し、選択反応層前駆体を形成する。
次に、スピネル(MgAl)粉末、有機溶剤並びに分散剤分散混合した後、バインダ、粘度調整剤を所定量添加し、更に湿式混合を行ってペーストを作製する。このペーストを、選択反応層前駆体を覆うように印刷して乾燥し、保護層前駆体を形成する。
そして、全体を焼成(例えば750℃で10分間)して選択反応層8及び保護層9Aを形成し、センサ素子部10Aを製造する。得られたセンサ素子部10Aは、上述したようにしてアンモニアガスセンサ100として組み付ける。
なお、選択反応層や保護層をペースト印刷後に焼成して形成する場合、焼成温度は650〜1000℃の間で調整することが好ましい。
又、検知電極及びリードとなる部分にAu系ペーストを印刷後に焼成せず、続いてペーストを用いて選択反応層前駆体及び保護層前駆体を印刷した後、全体を高温(例えば1000℃で1時間程度)で焼成し、検知電極2、選択反応層8及び保護層9Aを同時に形成することもできる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係るアンモニアガスセンサについて説明する。第2の実施形態に係るアンモニアガスセンサは、プロテクタの構成が異なること以外は第1の実施形態に係るアンモニアガスセンサと同一であるので同一部分の説明を省略する。
図4は、第2の実施形態に係るアンモニアガスセンサにおけるプロテクタ50Bの構成を示す断面図である。なお、図4は、図2の部分拡大図である。
プロテクタ50Bは、それぞれステンレス鋼(SUS310)製であり開口率が60%の金属メッシュからなる円筒状の内側プロテクタ30B、外側プロテクタ40Bを有する二重構造になっている。内側プロテクタ30B、外側プロテクタ40Bの側壁には孔部が形成されず、内側プロテクタ30B、外側プロテクタ40Bの間に金属製フィルタ(捕集部)60Bが充填されている。金属製フィルタ60Bはステンレス鋼(SUS310)からなる金属繊維のウールであり、気孔率80%である。気孔率は、樹脂埋めした金属ウールの断面をSEM観察し(数箇所)、ウールと空隙の割合から気孔率として算出した。
なお、内側プロテクタ30B、外側プロテクタ40BはいずれもメッシュでありPMを捕集する機能がある。従って、第2の実施形態においては、プロテクタ50B全体が捕集部からなるといえる。
第2の実施形態においても、被測定ガス中のPMは金属製フィルタ60Bに捕集され、堆積する。従って、被測定ガスが金属製フィルタ60Bを通過する際、被測定ガス中のNOがPMと反応して低減され、NOが低減した被測定ガスがセンサ素子部に到達する。このようにして、アンモニアの検出精度を向上させることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係るアンモニアガスセンサについて説明する。第3の実施形態に係るアンモニアガスセンサは、プロテクタの構成が異なること以外は第1の実施形態に係るアンモニアガスセンサと同一であるので同一部分の説明を省略する。
図5は、第3の実施形態に係るアンモニアガスセンサにおけるプロテクタ50Cの構成を示す断面図である。なお、図5は、図2の部分拡大図である。
プロテクタ50Cは、第1の実施形態と同一の内側プロテクタ30、外側プロテクタ40を有し、内側プロテクタ30、外側プロテクタ40の間には円筒状のセラミックスフィルタ(捕集部)60Cが介装されている。セラミックスフィルタ60Cは、例えば、アルミナ(Al)、スピネル(MgAl),コージェライト(2MgO・2Al・5SiO)、ジルコニア、SiC及びSiNの群から選ばれる少なくとも一種とすることができる。セラミックスフィルタ60Cの気孔率は80%である。
セラミックスフィルタ60Cは、例えば上記セラミックスの粉末とバインダ(カーボン成分)とを混練したスラリーを円筒形に成形し、1200℃〜1500℃で焼成して形成することができる。そして、セラミックスフィルタ60Cを内側プロテクタ30、外側プロテクタ40に挿入し又は圧入すればよい。この際、セラミックス粉末の粒径を調整するか、又はカーボン(焼成した際に消失する)の粒径や配合割合を調整することにより、セラミックスフィルタ60Cの気孔率を調整する。
第3の実施形態においても、被測定ガス中のPMはセラミックスフィルタ60Cに捕集され、堆積する。従って、被測定ガスがセラミックスフィルタ60Cを通過する際、被測定ガス中のNOがPMと反応して低減され、NOが低減した被測定ガスがセンサ素子部に到達する。このようにして、アンモニアの検出精度を向上させることができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態に係るアンモニアガスセンサについて説明する。第4の実施形態に係るアンモニアガスセンサは、インピーダンス式のアンモニアガスセンサであり、センサ素子部の構成が異なること以外は第1〜第3の実施形態に係るアンモニアガスセンサと同一であるので同一部分の説明を省略する。
図6は、第4の実施形態におけるセンサ素子部10Bの構成を示す断面図である。なお、図6は、図1と同じ方向から切断した断面図であり、センサ素子部の先端側のみを示している。
センサ素子部10Bは、長尺板状の絶縁基板5上に、白金を主成分とする一対のリード部14x、14yが長手方向に平行配置され、各リード部部14x、14yの先端(図の右側)には、一対の櫛歯電極11、13がそれぞれ接続され、櫛歯電極11、13の上には、櫛歯電極11、13の全てを覆うように感ガス材料からなる感応部(感応層)15が配置され、感応層15の上には、感応層15を覆う保護層17が配置されている。
絶縁基板5内には、センサ素子部10Bを加熱するヒータと、測温抵抗体である温度センサとが内蔵されている(図示せず)。ヒータ及び温度センサは主として白金からなる。
感応層15は多孔質の固体超強酸物質からなり、固体超強酸物質は、周囲のアンモニア濃度の変化に応じてインピーダンス(又は抵抗)が変化する性質を有する。従って、感ガス材料上の櫛歯電極11、13に交流を印加すると、アンモニア濃度に応じて感ガス材料のインピーダンス(Z)が変化し、そのインピーダンスの変化に基づいてアンモニア濃度を検出することができる。
感応層15としては、具体的には、Fe、TiO、ZrO、HfO、SnO、Al、SiO等から選ばれる酸化物を主成分(含有量:99〜75mol%)とし、少なくともSO 2-、PO 3-、WO、MoO、B等から選ばれる副成分(含有量:1〜25mol%)を含むものを用いることができる。感応層15は、上記成分を含むペーストを30μm程度に印刷後に焼成して形成することができる。
保護層17は、第1の実施形態におけるセンサ素子部10Aの保護層9Aと同様にして、マグネシアアルミナスピネル(MgAl)等からなる多孔質とすることができる。
なお、本発明において使用前に、予め前記捕集部に所定の粒子状物質を堆積させてもよい。このようにすると、初めてセンサを使用する際、エージングや慣らしを行わなくとも、被測定ガス中のNOをPMと反応させてNOを低減させる効果が直ちに得られる。
使用前に、捕集部に所定の粒子状物質を堆積させる方法は、例えば出荷前のセンサを試験評価用の配管に取付け、すす発生装置からPMを導入する方法の他、捕集部にカーボンを蒸着したり、グラファイトをコートする方法、捕集部をカーボン粒子分散液にディップする方法が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明は上記実施形態に限定されない。本発明は、固体電解質層を介して検知電極と基準電極との間に生じる起電力からアンモニア濃度を検出する、あらゆるアンモニアガスセンサに適用可能である。例えば、上記実施形態においては、筒形のアンモニアガスセンサを例示したが、米国特許出願公開第2007/0045114号明細書に記載されているように、板状の固体電解質層を検知電極と基準電極で挟み込んだ板状の起電力式アンモニアガスセンサに本発明を適用することもできる。
又、プロテクタの形状や、プロテクタの壁面に設ける孔部の位置及び個数は自由に設定することができる。さらに、プロテクタは1重構造であってもよく、さらには3重以上の構造を有していてもよい。但し、本発明のアンモニアガスセンサにおいて、プロテクタの最外面となる部分は、強度の点から金属製であることが必要である。
又、本発明において、捕集部がセンサ素子部の表面に接触していてもよい。具体的には、第1の実施形態において、捕集部60Aが内側プロテクタ30の導入孔部31の内側に設けられており、センサ素子部10Aがプロテクタ50Aに挿入された際に、接触(例えば、点接触)することを意味する。
又、本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明は勿論これらの例に限定されるものではない。
上記第1の実施形態に係る起電力式アンモニアガスセンサを作製した。
まず、固体電解質層の材料(4.5モル%のYを含む部分安定化ジルコニア)粉末を充填し、この粉末を有底筒状に加圧成形して焼成(1490℃)し、固体電解質層4を得た。次に、固体電解質層4の内面に無電解Ptめっきを施し、基準電極6となるPt層を形成した。そして、Au粉末、ジルコニア粉末、有機溶剤及び分散剤を乳鉢に入れ、らいかい機で4時間分散混合した後、バインダ、粘度調整剤を所定量添加し、更に4時間湿式混合を行ってAu系ペーストを作製した。このAu系ペーストを、固体電解質層4の外面における検知電極2及びリードとなる部分に印刷して乾燥後、全体を焼成(1000℃で1時間)して検知電極2及びリードを形成した。
さらに、1:1(モル比)で用意した酸化バナジウム(V)粉末及び酸化ビスマス(Bi)粉末、有機溶剤並びに分散剤を乳鉢に入れ、らいかい機で4時間分散混合した後、バインダ、粘度調整剤を所定量添加し、更に4時間湿式混合を行ってBiVO系ペーストを作製した。このBiVO系ペーストを、検知電極2Aを覆うように印刷して乾燥し、選択反応層前駆体を形成した。
次に、スピネル(MgAl)粉末、有機溶剤並びに分散剤を乳鉢に入れ、らいかい機で4時間分散混合した後、バインダ、粘度調整剤を所定量添加し、更に4時間湿式混合を行ってスピネルペーストを作製した。このスピネルペーストを、選択反応層前駆体を覆うように印刷して乾燥し、保護層前駆体を形成した。
そして、全体を750℃で10分間焼成して選択反応層8及び保護層9Aを形成し、センサ素子部10Aを製造した。得られたセンサ素子部10Aを、上述のようにしてアンモニアガスセンサ100として組み付けた。なお、プロテクタ50Aとしては、図3に示したものを用い、捕集部60Aはステンレス鋼(SUS310)製の金属メッシュであり開口率が60%のものを用いた。
上記第2の実施形態に係る起電力式アンモニアガスセンサを作製した。
まず、実施例1とまったく同様にして、センサ素子部10Aを製造した。得られたセンサ素子部10Aを、上述のようにしてアンモニアガスセンサ100として組み付けた。なお、プロテクタ50Bとしては、図4に示したように、それぞれステンレス鋼(SUS310)製であり開口率が60%の金属メッシュからなる円筒状の内側プロテクタ30B、外側プロテクタ40Bを有する二重構造のものを用いた。又、捕集部60Bとしては、ステンレス鋼(SUS310)からなり、気孔率80%の金属製フィルタを用いた。
上記第3の実施形態に係る起電力式アンモニアガスセンサを作製した。
まず、実施例1とまったく同様にして、センサ素子部10Aを製造した。得られたセンサ素子部10Aを、上述のようにしてアンモニアガスセンサ100として組み付けた。なお、プロテクタ50Cとしては、図5に示したように、実施例1と同様の内側プロテクタ30、外側プロテクタ40を有するものを用いた。又、捕集部60Cとしては、円筒状の多孔質アルミナフィルタを用い、これを内側プロテクタ30、外側プロテクタ40の間に介装した。捕集部60Cの気孔率は80%であった。
多孔質アルミナフィルタ60Cは、アルミナ粉末とバインダ(カーボン成分)とを混練したスラリーを円筒形に成形し、1200℃〜1500℃で焼成して形成した。
捕集部60Cのセラミックスとして、アルミナの代わりにスピネル(MgAl)を用いたこと以外は実施例3とまったく同様にして起電力式アンモニアガスセンサを作製した。捕集部60Cの気孔率は80%であった。
捕集部60Cのセラミックスとして、アルミナの代わりにコージェライト(2MgO・2Al・5SiO)を用いたこと以外は実施例3とまったく同様にして起電力式アンモニアガスセンサを作製した。捕集部60Cの気孔率は80%であった。
捕集部60Cのセラミックスとして、アルミナの代わりにジルコニア(ZrO)を用いたこと以外は実施例3とまったく同様にして起電力式アンモニアガスセンサを作製した。捕集部60Cの気孔率は80%であった。
捕集部60Cのセラミックスとして、アルミナの代わりにSiCを用いたこと以外は実施例3とまったく同様にして起電力式アンモニアガスセンサを作製した。捕集部60Cの気孔率は80%であった。
捕集部60Cのセラミックスとして、アルミナの代わりにSiNを用いたこと以外は実施例3とまったく同様にして起電力式アンモニアガスセンサを作製した。捕集部60Cの気孔率は80%であった。
<比較例>
プロテクタとして、内側プロテクタの孔部に捕集部を配置しなかったこと以外は実施例1とまったく同様にして起電力式アンモニアガスセンサを作製した。
<評価1>
モデルガス発生装置のガス流中に各実施例及び比較例のアンモニアガスセンサを取り付け、センサの感度の評価を行った。モデルガスのガス温度280℃、素子制御温度(ヒータ加熱)650℃とし、ガス組成をO2=10% CO2=5% H2O=5% N2=bal. とした。モデルガス発生装置から上記ガスを流速6m/秒で流したとき、検知電極と基準電極の間の電位差(ベース起電力)を測定した。
なお、モデルガス発生装置は、すす発生装置(PM濃度:1mg/m)に接続され、モデルガスにPM(一般的な粒径は10nm〜1μm程度)が導入されるようになっている。そして、モデルガス発生装置に各実施例及び比較例のアンモニアガスセンサを取り付け、ベースガスに1時間曝し、ガス中のPMを付着させるエージングを行った後、各種ガスを流して起電力を測定した。又、上記650℃でセンサ制御し、ガス温度が280℃の場合、捕集部の温度は、約400℃〜500℃程度になっていると考えられる。
次に、モデルガスにNHのみをそれぞれ20ppm、100ppm加えた時のNH起電力を測定し、センサ感度を測定した。なお、センサ感度=NH起電力−ベース起電力にて表す。さらに、モデルガスにそれぞれ20ppm、100ppmNHを加えるとともに、NOを100ppm加えた時のNH起電力を測定し、センサの感度測定した。得られた結果を図7、図8に示す。
図7から明らかなように、実施例1,2の場合、NHにNOが共存していても、アンモニア検出出力の低下が無く、選択的にアンモニアを検知できることがわかった。これは、捕集部に堆積したPMがNOと反応し、センサ素子部に到達する前にモデルガス中のNOが減少したためと考えられる。一方、比較例の場合、NHにNOが共存するとアンモニア検出出力が著しく低下した(図7の矢印)。これは、捕集部が無いためにPMが堆積せず、NOと反応しなかったためと考えられる。
さらに、図8から分かるように、実施例3〜8の場合も、NHにNOが共存していても、アンモニア検出出力の低下が無く、選択的にアンモニアを検知できることがわかった。
<評価2>
評価1にて測定したセンサ感度を初期とし、さらに、上記エージングを行ったアンモニアガスセンサを実車(2Lディーゼル車両)のエンジンのDPF(黒煙除去装置)の後流に取り付け、車両を実際に走行させた。この車両は500〜1000km走行毎にDPFの再生処理(装置に付着した黒煙を高温の排気ガスで燃焼除去)を行うようになっており、DPFの再生処理が行われるタイミングの前後でセンサを取り外し、評価1と同様にしてモデルガス発生装置に取り付けてセンサの感度を測定した。結果を図9に示す。
図9で明らかなように、DPF再生処理直前まで長期に渡って使用してもセンサの感度は初期状態と変わらず、又、DPF再生処理によってもセンサの感度は変化しなかった。これは、DPF再生処理によってもセンサの捕集部に堆積したPMは完全に除去されることなく、NOの低減効果を維持できることを示す。
<評価3>
図10の左縦軸は、実施例1のアンモニアガスセンサを用いて捕集部(金属メッシュ)の開口率を変更し、モデルガスにNHを100ppm加えた時の、開口率とτ90応答時間(90%応答時間との関係を示す(図の●)。又、図10の右縦軸は、開口率とNO共存下感度比との関係を示す(図の▲)。ここで、NO共存下感度比は、モデルガスにNHを100ppm加えた時のセンサ感度を100とし、モデルガスにNHとNOをそれぞれ100ppm共存させた時のセンサ感度を規格化したものである。
図10に示すように、開口率が大きくなるほど、τ90応答時間は早くなるが、NO共存下感度比が低下してアンモニア選択性が劣るようになる。従って、アンモニア選択性を維持し(NO共存下感度比をほぼ1)、τ90応答時間が2秒以下となるよう、開口率を40〜70%に設定することが好ましい。
図11は、実施例1の代わりに実施例5のセンサを用い、図10と同様の評価を行った時の結果を示す。
実施例5の場合も、気孔率が大きくなるほど、τ90応答時間は早くなり、又、アンモニア選択性も低下しない。しかし、気孔率が大きくなり過ぎる(95%を超える)とセラミックス多孔体の形成が困難となるため、τ90応答時間が2秒以下となる範囲として、気孔率を70〜95%に設定することが好ましい。
本発明の第1の実施形態に係るアンモニアガスセンサの長手方向に沿う断面図である。 センサ素子部10Aの構成を示す部分断面図である。 プロテクタ50Aの構成を示す部分断面図である。 プロテクタ50Bの構成を示す部分断面図である。 プロテクタ50Cの構成を示す部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るセンサ素子部10Bの構成を示す展開図である。 モデルガスにアンモニアとNOを導入したときのアンモニアガスセンサの感度を示す図である。 モデルガスにアンモニアとNOを導入したときのアンモニアガスセンサの感度を示す別の図である。 実機試験(DPF再生処理試験)を行ったときのアンモニアガスセンサの感度を示す図である。 捕集部の開口率とセンサのτ90応答時間との関係を示す図である。 捕集部の気孔率とセンサのτ90応答時間との関係を示す図である。
符号の説明
2A 検知電極
4 固体電解質層
5 絶縁基板
6 基準電極
8 選択反応層
9A 保護層
10A、10B センサ素子部
11、13 櫛歯電極
14x、14y リード部
15 感応部(感応層)
17 保護層17
30、30B 内側プロテクタ
40、40B 外側プロテクタ
31、41 孔部
50A〜50C プロテクタ
60A〜60C 捕集部
100 アンモニアガスセンサ

Claims (6)

  1. 被測定ガス中のアンモニア濃度を検出可能なセンサ素子部と、
    前記センサ素子部を覆い、前記被測定ガス中のC元素を含む粒子状物質を捕集すると共に、該被測定ガスに含まれるNOと前記粒子状物質を反応させて、前記NOが低減された前記被測定ガスを通気させる捕集部を有するプロテクタとを備え、
    前記捕集部を200〜600℃に制御するアンモニアガスセンサ。
  2. 前記プロテクタ全体が前記捕集部からなる請求項1記載のアンモニアガスセンサ。
  3. 前記プロテクタは、前記センサ素子部を直接覆う内側プロテクタと、該内側プロテクタを覆う外側プロテクタとを有し、
    前記捕集部は、前記内側プロテクタと前記外側プロテクタとの間隙に配置されている請求項1記載のアンモニアガスセンサ。
  4. 前記捕集部が金属又はセラミックスからなる請求項1〜3のいずれかに記載のアンモニアガスセンサ。
  5. 前記捕集部は、開口率40〜70%のメタルメッシュ、気孔率70〜95%のメタルフィルタ、又は気孔率70〜95%のセラミックスのいずれか1つからなる請求項4に記載のアンモニアガスセンサ。
  6. 使用前に、予め前記捕集部にC元素を含む前記粒子状物質が堆積されている請求項1〜5のいずれかに記載のアンモニアガスセンサ。
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