JP4962853B2 - Bog圧縮設備及び方法 - Google Patents
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Description
上述した受入れ基地において、BOG圧縮機は、主として低温液化ガスの貯蔵タンクにおいてタンク内圧力を制御するために用いられる。以下、本発明において、BOG圧縮機を含みタンク内圧力を制御するために用いられる設備を「BOG圧縮設備」と呼ぶ。
このため、このシステムは、図7に示すように、液化ガスを貯蔵する貯槽71内で発生したBOGを抜き出すBOG配管72に一次圧縮機74、75を設け、この一次圧縮機の吐出側に二次圧縮機80を直列的に配設し、一次圧縮機74、75の吐出側に圧力検出手段82a、82bを設け、この圧力検出手段の検出信号に基づき、一次圧縮機の吐出側のBOGをリサイクル調節弁83を介して一次圧縮機の吸入側へ戻す第1の圧力制御手段84、88と、二次圧縮機の吐出側のBOGをリサイクル調節弁86を介して二次圧縮機の吸入側へ戻す第2の圧力制御手段87、89とを設け、第1の圧力制御手段の設定圧力を、第2の圧力制御手段における設定圧力よりも高い圧力に設定したものである。
BOGを貯蔵タンクからBOG圧縮機まで供給するメイン配管と、
該メイン配管と並列に設置されBOGをBOG圧縮機の吸入側まで供給するサブ配管と、
該サブ配管の途中に設けられ、BOG圧縮機の吸入側に供給するBOGを所定の吸入圧力まで加圧するサクションガスブースターと、
貯蔵タンク内の圧力を検出し前記メイン配管又はサブ配管を切替制御する圧力制御器と、を備えたことを特徴とするBOG圧縮設備が提供される。
前記サブ配管は、該流路切替弁の上流側と下流側を連通し、サクションガスブースターの下流側に流量調節弁を備えており、
前記圧力制御器は、流路切替弁と流量調節弁を制御する。
必要時に流路を切替えて、サクションガスブースターによりBOG圧縮機の吸入側に供給するBOG圧縮機の吸入圧力を高めることにより、BOG圧縮機の処理能力を一時的に高め、
BOG発生量が少ない場合にはサクションガスブースターを停止し、流路を切替えることによりBOG圧縮機の処理能力を低くする、ことを特徴とするBOG圧縮方法が提供される。
また、BOG発生量が少ない場合には、サクションガスブースターを停止し、流路を切替えることによりBOG圧縮機の処理能力を低くすることができる。
BOG吸引ヘッダー配管14aは、貯蔵タンク11内で発生したBOGを外部に吸引する配管である。BOG圧縮機吸入配管14bは、BOG吸引ヘッダー配管14aに連結されBOGをBOG圧縮機12まで供給する配管である。
なお、流路切替弁22の流量調節機能は不可欠ではなく、単に流路を切り替えるON/OFF機能があれば良い。
各サブ配管16は、サクションガスブースター18の下流側に流量調節弁24を備えている。
サクションガスブースター18の形式は、特に制約がなく、BOGを所定の吸入圧力(BOG圧縮機12で圧縮できる範囲の圧力)まで加圧できる限りで、遠心式、容積式のいずれでもよい。
通常の貯蔵時は、サクションガスブースター18は停止状態であり、流路切替弁22を開き、BOG圧縮機12は貯蔵タンク11から発生する低温・微圧のBOGを直接吸引する。
貯蔵タンク11への液(例えばLNG)の受入れ、あるいは貯蔵タンク11から払出しが終了し、貯蔵タンク内圧が下降してきたときは流路切替弁22を開き、サクションガスブースター18を停止する。
LNG受入もしくは出荷基地において、最大総BOG処理量30ton/hを従来システムで下記BOG圧縮機3台にて処理するとした場合、BOG圧縮機設計条件は、1台当たり最大処理ガス量:10ton/h、吸入ガス圧力:0.1barg、吐出ガス圧力:10.0barg、吸入ガス温度−140℃、圧縮段数:2段となる。
これに対し、サクションガスブースター18(この例では遠心式ブロアーを想定)を適用し、BOG圧縮機12の吸入ガス圧力を0.6barg程度に高くすることで1台あたり最大処理ガス量を15ton/hに増加させる。これにより従来3台必要であったBOG圧縮機を2台とすることができる。
この例において、2台の流路切替弁22が、2本の各BOG圧縮機吸入配管14bの途中にそれぞれ設けられている。
また、2本のサブ配管16が、流路切替弁22の上流側と下流側を流路切替弁22をバイパスして連結している。
その他の構成は、図1の第1実施形態図と同様である。
この図は、2台のBOG圧縮機12にそれぞれ別のサクションガスブースター18を備えた例である。この構成により、2台のBOG圧縮機は個別にブースター18のON,OFFを切り替えることができ、運転の自由度があがる。
なお、BOG圧縮機12、及びこれに付随するサブ配管16、サクションガスブースター18等は、3台(3系統)以上であってもよい。
この例は、サクションガスブースター18の吐出ガス配管16bを吸入ヘッダー配管14aではなく個別のBOG圧縮機吸入配管14bに接続した場合である。また、2台のサクションガスブースター18の吐出ガス配管16bは、流量調節弁24を出た後で一旦合流し、ついで2台の補助切替弁23を介して各BOG圧縮機吸入配管14bに流入するように構成されている。
この構成によっても、BOG圧縮機12は個別にブースターのON,OFFを切り替えることができる。
この例では、サクションガスブースター18として通常LNG船9にガスを戻すために設置される戻りガスブロアーを利用する場合である。この場合、サブ配管16は、メイン配管14と並列に設置され、BOGを貯蔵タンク11内からメイン配管14の途中(流路切替弁22の下流側)まで流路切替弁22をバイパスして連結する配管であり、その一部16bが分岐してLNG船9に連通している。
この構成によっても、必要時に流路を切替え、サクションガスブースター18によりBOG圧縮機12の吸入圧力を高めることにより、BOG圧縮機の処理能力を一時的に高めることができる。
また、BOG発生量が少ない場合には、サクションガスブースター18を停止し、流路を切替えることによりBOG圧縮機の処理能力を低くすることができる。
Claims (4)
- 低温液化ガスを貯蔵する貯蔵タンク内で発生したBOGを所定の吐出圧力まで圧縮するBOG圧縮機と、
BOGを貯蔵タンクからBOG圧縮機まで供給するメイン配管と、
該メイン配管と並列に設置されBOGをBOG圧縮機の吸入側まで供給するサブ配管と、
該サブ配管の途中に設けられ、BOG圧縮機の吸入側に供給するBOGを所定の吸入圧力まで加圧するサクションガスブースターと、
貯蔵タンク内の圧力を検出し前記メイン配管又はサブ配管を切替制御する圧力制御器と、を備えたことを特徴とするBOG圧縮設備。 - 前記メイン配管の途中に設けられた流路切替弁を備え、
前記サブ配管は、該流路切替弁の上流側と下流側を連通し、サクションガスブースターの下流側に流量調節弁を備えており、
前記圧力制御器は、流路切替弁と流量調節弁を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のBOG圧縮設備。 - 前記メイン配管は、貯蔵タンク内で発生したBOGを外部に吸引するためのBOG吸引ヘッダー配管と、該BOG吸引ヘッダー配管に連結されBOGをBOG圧縮機まで供給するBOG圧縮機吸入配管とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載のBOG圧縮設備。
- BOG吸入ヘッダー配管又はBOG吸引ヘッダー配管に対し並列にサクションガスブースターを設置し、
必要時に流路を切替えて、サクションガスブースターによりBOG圧縮機の吸入側に供給するBOG圧縮機の吸入圧力を高めることにより、BOG圧縮機の処理能力を一時的に高め、
BOG発生量が少ない場合にはサクションガスブースターを停止し、流路を切替えることによりBOG圧縮機の処理能力を低くする、ことを特徴とするBOG圧縮方法。
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