JP4959388B2 - 中空ラックバー並びに中空ラックバーの端部縮径方法及び装置 - Google Patents

中空ラックバー並びに中空ラックバーの端部縮径方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、車輪を有した走行体例えば自動車の操舵装置にステアリングラックバー等として用いられる中空ラックバーに関すると共に、このラックバーの端部の径を縮める端部縮径方法及び装置に関する。
従来、上型と下型とがなす金型に保持されたパイプ材内に挿入された芯金により、上型の歯型に対応したラックを、パイプ材に形成する方法及び装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この技術で製造された中空ラックバーの長手方向の端部には、タイロッドまわりでの組立・分解性を向上させるための段差部が形成されている。
特公昭62−16735号公報(第1頁右欄第21行〜第2頁左欄第29行、第1図−第4図)
特許文献1には、中空ラックバーの端部に段差部を形成する具体的な方法及び装置については記載がない。
段差部は、中空ラックバーの端部外周を切削加工により削って形成する場合と、中空クラックバーの端部の外周に絞りダイスを圧入する縮径加工によって形成する場合とがある。前者の方法に比較して後者の方法の方が、中空ラックバーの端部の強度が低下しない点で有利である。
ところで、段差部とラックとの間の長さは、各種の自動車の操舵装置に応じて規定される。このような要請を満たすために、本発明者は、中空ラックバーのラックが形成された一端側部位に一体に連続する他端側部位の端部に対する縮径加工を、現状では以下の手順で実施している。
まず、ラックの長手方向のセンターを第1次加工基準として、これから所定寸法隔たった位置で中空ラックバーの一端側部位を切削して、第2次加工規準となる端面を形成する。次に、この端面を基準として所定の距離を隔てて、中空ラックバーの他端側部位の端部に対する絞りダイスの押込み深さを設定する。次に、この押込み深さまで、中空ラックバーの他端側部位の端部の外周に絞りダイスを圧入することにより、他端側部位の端部を縮径加工する。この場合、第2次加工規準となる端面に当てられる支持部材で、絞りダイスを圧入させる押込み荷重を受けるようにしている。
このように中空ラックバーの他端側部位の端部を縮径加工する絞りダイスの押込み深さを設定するために、前記他端側部位の端部とは反対側に位置した中空ラックバーの一端側部位の端面を基準としている。こうした加工方法では、中空ラックバーの一端側部位をラックの長手方向のセンターを第1次加工基準として切削する必要があるので、そのためのコストが掛かる。
本発明の目的は、中空ラックバーの端部を縮径する上での加工工数を減らすことができる中空ラックバーの端部縮径方法及び装置並びに中空ラックバーを提供することにある。
本発明の中空ラックバーの端部縮径方法は、一端側部位にラックが形成されていて、このラックの両端に位置したラック歯とこれらラック歯の歯側面に対向した斜状部を有して前記ラックの両端に連続した隣接部位との間に凹みが形成された中空バーを加工対象とし、この中空バーの円筒状をなした他端側部位の端部を細くする端部縮径方法であって、前記歯側面及び前記斜状部に接して前記凹みに嵌合される一対の凸部を有し前記中空バーを位置決めする第1の治具部材、及びこの第1の治具部材に対して型締め・型開きされる第2の治具部材を備えた治具で、前記一端側部位を挟持した後;前記治具から突出された前記他端側部位の端部外周に、この外周の径より小径な内径を有した絞りダイスを、前記ラックを基準に予め定められた押込み深さまで前記治具に近付くように圧入させることで、前記他端側部位の端部を塑性変形させてこの端部を細くするようにしている。
又、本発明の中空ラックバーの端部縮径装置は、一端側部位にラックが形成されていて、このラックの両端に位置したラック歯とこれらラック歯の歯側面に対向した斜状部を有して前記ラックの両端に連続した隣接部位との間に凹みが形成された中空バーを加工対象とし、この中空バーの円筒状をなした他端側部位の端部を細くする端部縮径装置であって、前記歯側面及び前記斜状部に接して前記凹みに嵌合される一対の凸部を有し前記中空バーを位置決めする第1の治具部材、及びこの第1の治具部材に対して型締め・型開きされる第2の治具部材を備えて、これら両治具部材間に前記一端側部位を着脱可能に挟持する治具と;前記他端側部位の端部の外周の径より小径な内径を有し、型締めされた前記治具から突出した前記中空バーの他端側部位の端部外周に抜き外し可能に圧入される絞りダイスと;この絞りダイスを往復移動させて、前記ラックを基準に予め定められた押込み深さまで前記他端側部位の端部外周に前記絞りダイスを圧入するとともにこの圧入状態から前記絞りダイスを抜き外すダイス駆動手段と;を具備している。
又、本発明の中空ラックバーは、一端側部位にラックが形成され、かつ、円筒状をなした他端側部位の端部が縮径された中空ラックバーであって、前記ラックの両端に連続した隣接部位が、前記ラックの両端に位置したラック歯の歯側面に対向した斜状部を有し、この斜状部と前記歯側面との間の凹みに臨む圧痕が前記斜状部に形成されている。
本発明の中空ラックバーの端部縮径方法及び装置によれば、中空ラックバーの他端側部位に絞りダイスを圧入させる押込み荷重を、中空ラックバーをこのラックバーのラックと係合して位置決めする治具で受けるとともに、絞りダイスの押込み深さを治具に位置決めされた中空ラックバーのラックを基準として設定したので、中空ラックバーの端部を縮径する上での加工工数を減らすことができる。
本発明の中空ラックバーによれば、その端部を縮径する上での加工工数を減らすことができる。
図1〜図8を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1中符号1は、自動車のパワーステアリング装置の中空ステアリングラック軸として使用される中空ラックバー(以下ラックバーと略称する。)を示している。このラックバー1の中心軸線が延びる方向(以下軸方向と称する。)の両端は夫々開口している。
ラックバー1の一端開口に近い部位の外面にラック2が形成されている。このラック2は複数のラック歯をラックバー1の軸方向に並べて作られている。ラック2は、ラックバー1の素材である鋼管の一端開口に近い管壁の一部を、プレス加工で平坦面となるように鋼管の内側方向に押し潰して設けた加工壁部の外面に形成されている。このラック2は、図示しない第1金型とラック2に相当する歯型を有した第2金型との間に加工壁部を有した鋼管の一端部を挟持した状態で、この鋼管内に順次圧入される大ききが異なる複数の芯金によって、加工壁部の肉を、鋼管の内側から第2金型の歯型に向けて押込むように塑性流動させて、形成されたものである。
ラックバー1の軸方向に関してラック2が設けられた部位以外の部位は円筒形であり、ラック2が形成された部位は筒形ではあるが円筒形ではない。ラックバー1の軸方向に関してラック2が存在する側の一端側部位を本明細書では歯側部位3と称し、他端側部位を軸側部位4と称する。
歯側部位3の端部3aの内周面に雌ねじ5が設けられている。軸側部位4は歯側部位3よりも長い。軸側部位4の端部4aは、縮径されていて、その内周面に雌ねじ6が設けられている。雌ねじ5,6の夫々には、図示しないが自動車の車輪にラックバー1を接続するためのボールジョイントの一端部がねじ込んで取付けられる。軸側部位4の端部4aは、そこに取付けられるボールジョイントに適合する雌ねじ6を形成できるように、後述の縮径加工によって所望の径に形成されている。
次に、前記ラックバー1を得るための加工対象である中空バー1Aについて説明する。図2〜図4に示すように中空バー1Aには、その端部3a,4aに対する雌ねじ加工及び端部4aに対する縮径加工は施されていないが、この中空バー1Aの歯側部位3にはラック2が既述の方法により形成されている。
図6等に示すように中空バー1Aのラック2の一端に位置したラック歯2aとこれに連続した隣接部位11との間に、凹み12が形成されている。隣接部位11は前記端部3aの一部で形成されている。この隣接部位11はラック歯2aの歯側面2asに対向する斜状部11aを有している。
斜状部11aは平坦面11bと円弧面11cを介してラック歯2aの根元に連続している。平坦面11bはラック歯2aの根元に連なり、円弧面11cは平坦面11bと斜状部11aに連なっている。平坦面11bにこれに対する垂線Aと斜状部11aとが挟む角度θは25°以上とすることが好ましい。円弧面11cの半径Rは0.5mm以上とすることが好ましい。
同様に、図5等に示すように中空バー1Aのラック2の他端に位置したラック歯2bとこれに連続した隣接部位14との間に、凹み15が形成されている。隣接部位14は前記軸側部位4の一部で形成されている。この隣接部位14はラック歯2bの歯側面2bsに対向する斜状部14aを有している。
斜状部14aは平坦面14bと円弧面14cを介してラック歯2bの根元に連続している。平坦面14bはラック歯2bの根元に連なり、円弧面14cは平坦面14bと斜状部14aに連なっている。平坦面14bにこれに対する垂線Aと斜状部14aとが挟む角度θは25°以上とすることが好ましい。円弧面14cの半径Rは0.5mm以上とすることが好ましい。
中空バー1Aの端部4aを縮径加工する中空ラックバーの端部縮径装置20は、図2〜図4に示すように治具21と、絞りダイス31と、ダイス駆動手段35等を備えている。
治具21は、第1の治具部材として例えばチャック下型22と、第2の治具部材として例えばチャック上型28を備えているとともに、図示しない型締め機構を備えている。
チャック下型22は、固定されていて、下型ベース23に位置決め部材24を取外し可能に装着して形成されている。下型ベース23はその上面を横切るセット溝22aを有している。位置決め部材24はセット溝22aの長手方向中間部に取付けられている。
位置決め部材24はその長手方向両端部に凸部25を一体に有している。これら一対の凸部25は、中空バー1Aに形成された一対の凹み15の相互間隔に等しい間隔で設けられていて、セット溝22a内に上向きに突出している。これらの凸部25は、中空バー1Aがセット溝22aにセットされるに伴って中空バー1Aのラック2の長手方向両側位置に形成された凹み12,15に嵌入して、中空バー1Aを治具21に位置決めする。
図5及び図6に示すように各凸部25は、ラック2の端に位置したラック歯2aの歯側面2as又はラック歯2bの歯側面2bsには当接しない第1側面25aと、斜状部11a又は斜状部14aに接する第2側面25bと、これら両側面間にわたる平坦な先端面25cを有している。第1側面25aが歯側面2as又は2bsに当接しないことにより、ラック歯2a,2bが凸部25によって変形しないようにできる。
位置決め部材24の一対の凸部25間の部位は、これら凸部25に対して相対的に凹んだ逃げ部26をなしている。この逃げ部26cは治具21に中空バー1Aが挟まれて保持された状態で、ラック2が位置決め部材24に凸部25を除いて当たらないようにするために設けられている。
チャック上型28は型締め機構によりチャック下型22に対して上方から型締め及び型開きされる。このチャック上型28はその下面を横切るセット溝28aを有している。図3及び図4に示すように治具21が型締めされた状態で、セット溝22a,28aは互いに合わさって中空バー1Aを上下から挟持する。この場合、ラック2が形成された中空バー1Aの歯側部位3が治具21に挟まれ、軸側部位4の大部分が治具21の側面21aから水平に突出されるようになっている。
絞りダイス31は、治具21から中空バー1Aが突出される側面21aと対向するように配置されている。絞りダイス31は、水平方向に延びる段付きの貫通孔32aを有したダイスホルダー32と、貫通孔32aの段部32bに位置決めしてダイスホルダー32内に固定された円筒状のダイス33とを備えている。図3に示すようにダイス33の内径Bは、中空バー1Aの軸側部位4の端部4aの外周の径Cより小さい。なお、ダイス33の入口は、端部4aの外周への圧入を円滑にするための導入面33aを、入口の周方向に連続して有している。
絞りダイス31はダイス駆動手段35により、治具21の側面21aに接離する方向に移動される。ダイス駆動手段35の駆動源には、サーボモータを用いることもできるが、本実施形態では油圧シリンダを用いている。なお、サーボモータを用いる場合には、絞りダイス31の移動制御を容易にできる。したがって、中空バー1Aの長さの違いに応じて端部4aに縮径を施す長さ、言い換えれば、端部4aに対する絞りダイス31の押込み深さMの変更に容易に対応できるようになっている。
次に、前記端部縮径装置20で中空バー1Aの端部4aを縮径する手順を以下説明する。
治具21が型開きされた状態は図2等に示されている。この状態では、チャック上型28がチャック下型22の上方に離れて配置されている。これとともに、絞りダイス31は、治具21の側面21a側から治具21内に中空バー1Aを出し入れできるスペースを空けて治具21の側方に後退して配置されている。
この状態で、図示しないワークハンドリング機構により中空バー1Aの歯側部位3を治具21にセットする。この場合、中空バー1Aは、そのラック2を下向きにした状態で、チャック上型28とチャック下型22との間に搬入された後、歯側部位3の下部がチャック下型22のセット溝22aに収まって支持されるように下降される。それに伴い、位置決め部材24の一対の凸部25が、ラック2の長手方向両端に設けられている一対の凹み12,15に夫々嵌入する。
これにより、チャック下型22に対して中空バー1Aが仮に位置決めされる。この状態では、中空バー1Aの軸側部位4の大部分が治具21の側面21aから突出される。なお、この位置決めに伴い、中空バー1Aの歯側部位3の端部3aの端面は、例えば治具21の他側面21bと面一となるように配置されるが、この他側面21bから歯側部位3が突出されるようにしてもよい。
次に、治具21を型締めして、歯側部位3の上部をチャック上型28のセット溝28aに収めて、チャック上型28とチャック下型22とで歯側部位3を上下から挟持する。治具21が型締めされた状態を図3に示す。この型締めに伴い一対の凸部25は、それらが嵌入している一対の凹み12,15に夫々深く入り込む。これにより、凸部25の第2側面25bが凹み12,15の斜状部11a,14aに圧接されて、前記位置決めが強化される。
こうした型締めに伴って、図7で代表するように斜状部14a(11a)に第2側面25bに対応した圧接跡、つまり、凹んだ圧痕P1が形成される。なお、凸部25の先端面25cは、凹み12,15の平坦面11b,14bには到達しない。このため、圧痕P1の形成に伴って斜状部14a(11a)の肉の一部が塑性流動することに基づき、圧痕P1と平坦面14b(11b)との間に段差状部Q1が形成される。
この後、ダイス駆動手段35を動作させて、絞りダイス31を治具21の側面21aに近付く方向に移動させる。それにより、絞りダイス31のダイス33が、中空バー1Aの治具21より突出された軸側部位4の端部4aの外周に圧入されるので、この端部4aが絞られる。この縮径加工時に中空バー1Aに作用する絞りダイス31の押込み荷重は、治具21の凸部25で受けることができる。
以上のように縮径加工をする端部縮径装置20においては、治具21の各部の寸法は既知であるので、この治具21に既述のように位置決めされた中空バー1Aのラック2の長手方向のセンターの位置も既知である。そのため、このセンターから縮径された端部4aまで長さLを所定の値とする上で、治具21又はこの治具21に保持された中空バー1Aのラック2を加工規準とできる。これにより、軸側部位4の端部4aに対する絞りダイス31の押込み深さMを、ダイス駆動手段35のサーボモータによって容易に与えることができる。
最後に、ダイス駆動手段35により絞りダイス31を治具21から遠ざかる方向に移動させて、この絞りダイス31を軸側部位4の端部4aから抜き外す。続いて、治具21を型開きして、中空バー1Aを前記ワークハンドリング機構により取除いて、次の縮径加工に備える。
以上の手順で実行される縮径加工では、中空バー1Aに作用する押込み荷重を、中空バー1Aの端部3aの端面に支持部材を当てて、この支持部材で受けるのではなく、中空バー1Aを位置決めする。治具21の凸部25で受けている。これとともに、絞りダイス31を適正な押込み深さMに達するまで押込むための加工基準として、中空バー1Aの端部3aの端面ではなく、治具21又はこの治具21に挟まれて保持された中空バー1Aのラック2を用いている。このため、中空バー1Aの端部3aの端面を加工規準とする場合と異なり、この端面を切削する手間を省略できる。それに伴い、加工コストを低減できる。
又、既述の縮径加工において、押込み荷重が加わる側の隣接部位14が接する凸部25には、斜状部14aが強く押付けられる。そのため、図8に示すように凸部25の第2側面25bに対応した斜状部14aへの圧接跡がより深くなる。こうした深い圧痕P2の形成に伴って斜状部14aの肉の一部が平坦面14bに向けて塑性流動する。それに基づき、圧痕P2と平坦面14b(11b)との間に段差状部Q2が形成される。
又、以上の手順で縮径加工が施される中空バー1Aの隣接部位14は、既述のように斜状部14aの角度θが25°以上でかつ円弧面14cの半径Rを0.5mm以上となっている。これにより、隣接部位14の斜状部14aまわりでの応力集中が抑制されるので、斜状部14aに圧痕P2が形成されるにも拘わらず、中空バー1Aの強度を必要十分に維持できる。
なお、本発明は、前記一次実施形態には制約されなるものではなく、例えば、ラックバー1となる中空バー1Aの歯側部位3の端部3aにも縮径加工をする必要がある場合にも適用できる。この場合、端部3aが治具21の他側面21bから突出するように中空バー1Aを保持できる治具21を用意する。そして、この治具21に中空バー1Aを保持した上で、治具21から突出された端部3aの外周に絞りダイスを圧入すればよい。それによって、端部3aに縮径加工を施すことができる。
又、本発明で、ラックバー1となる中空バーの端部に対する縮径加工は、その端部に所望する径の雌ねじを形成するためだけではなく、ラックバー使用状況でその周囲に配設される各種の部品との干渉を避けるための縮径加工であってもよい。
中空ラックバーを示す断面図。 本発明の製造方法を実施する端部縮径装置の一例をこの装置の治具が型開きされた状態で示す断面図。 本発明の製造方法を実施する端部縮径装置の一例をこの装置の治具が型締めされた状態で示す断面図。 本発明の製造方法を実施する端部縮径装置の一例を中空ラックバーの端部に縮径加工を施している状態で示す断面図。 図2中F5部を拡大して示す断面図。 図2中F6部を拡大して示す断面図。 本発明の製造方法を実施する端部縮径装置の型締めにより保持された中空ラックバーのラックの一端に連続する隣接部位を拡大して示す断面図。 本発明の製造方法を実施する端部縮径装置により縮径加工が施された中空ラックバーのラックの他端に連続する隣接部位を拡大して示す断面図。
符号の説明
1…ラックバー(中空ラックバー)
1A…加工対象の中空バー(中空ラックバー)
2…ラック
2a,2b…ラック歯
2as,2bs…ラック歯の歯側面
3…ラックバーの歯側部位(一端側部位)
3a…ラックバーの歯側部位(一端側部位)の端部
4…ラックバーの軸側部位(他端側部位)
4a…ラックバーの軸側部位(他端側部位)の端部
11,14…ラックの両端に連続する隣接部位
11a,14a…斜状部
11b,14b…平坦面
11c,14c…円弧面
12,15…凹み
20…端部縮径装置
21…治具
21a…治具の側面
22…チャック下型(第1の治具部材)
22a…チャック下型(第1の治具部材)のセット溝
24…位置決め部材
25…位置決め部材の凸部
25a…凸部の第1側面
25b…凸部の第2側面
28…チャック上型(第2の治具部材)
28a…チャック上型(第2の治具部材)のセット溝
31…絞りダイス
33…ダイス
35…ダイス駆動手段
B…ダイスの内径
C…端部4aの外周の径
P2…圧痕
L…ラック2の長手方向のセンターから縮径された端部4aまで長さ
M…絞りダイス31の押込み深さ

Claims (3)

  1. 一端側部位にラックが形成されていて、このラックの両端に位置したラック歯とこれらラック歯の歯側面に対向した斜状部を有して前記ラックの両端に連続した隣接部位との間に凹みが形成された中空バーを加工対象とし、この中空バーの円筒状をなした他端側部位の端部を細くする端部縮径方法であって、
    前記歯側面及び前記斜状部に接して前記凹みに嵌合される一対の凸部を有し前記中空バーを位置決めする第1の治具部材、及びこの第1の治具部材に対して型締め・型開きされる第2の治具部材を備えた治具で、前記一端側部位を挟持した後;
    前記治具から突出された前記他端側部位の端部外周に、この外周の径より小径な内径を有した絞りダイスを、前記ラックを基準に予め定められた押込み深さまで前記治具に近付くように圧入させることで、前記他端側部位の端部を塑性変形させてこの端部を細くする中空ラックバーの端部縮径方法。
  2. 一端側部位にラックが形成されていて、このラックの両端に位置したラック歯とこれらラック歯の歯側面に対向した斜状部を有して前記ラックの両端に連続した隣接部位との間に凹みが形成された中空バーを加工対象とし、この中空バーの円筒状をなした他端側部位の端部を細くする端部縮径装置であって、
    前記歯側面及び前記斜状部に接して前記凹みに嵌合される一対の凸部を有し前記中空バーを位置決めする第1の治具部材、及びこの第1の治具部材に対して型締め・型開きされる第2の治具部材を備えて、これら両治具部材間に前記一端側部位を着脱可能に挟持する治具と;
    前記他端側部位の端部の外周の径より小径な内径を有し、型締めされた前記治具から突出した前記他端側部位の端部外周に抜き外し可能に圧入される絞りダイスと;
    この絞りダイスを往復移動させて、前記ラックを基準に予め定められた押込み深さまで前記中空バーの他端側部位の端部外周に前記絞りダイスを圧入するとともにこの圧入状態から前記絞りダイスを抜き外すダイス駆動手段と;
    を具備した中空ラックバーの端部縮径装置。
  3. 一端側部位にラックが形成され、かつ、円筒状をなした他端側部位の端部が縮径された中空ラックバーであって、
    前記ラックの両端に連続した隣接部位が、前記ラックの両端に位置したラック歯の歯側面に対向した斜状部を有し、この斜状部と前記歯側面との間の凹みに臨む圧痕が前記斜状部に形成された中空ラックバー。
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