JP4959211B2 - 昇圧回路及び昇圧回路を用いたメモリ性液晶表示装置 - Google Patents

昇圧回路及び昇圧回路を用いたメモリ性液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、昇圧回路及び昇圧回路を用いたメモリ性液晶表示装置に関する。
従来、チャージポンプ方式と言われる、昇圧回路が知られている(例えば、特許文献1)。チャージポンプ方式の昇圧回路では、昇圧用のコンデンサを第1の電圧で充電し、充電されたコンデンサの接続を切換えて、第1の電圧以上の電圧を発生させるものである。
しかしながら、昇圧用のコンデンサをゼロから第1の電圧に充電させた上に、再度昇圧用のコンデンサの接続の切換えが必要なために、所望の電圧を得るために時間が必要となるという不都合があった。
また、複数の光学的な状態を有し、電圧を印加しなくても特定の状態を維持し続ける特性(メモリ特性)を有するメモリ性液晶を用いた液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献2)。このような特性を利用し、メモリ性液晶表示装置では、表示動作中には、表示を変更する必要がある部分にのみ走査電極の駆動を行い、表示を変更する必要が無い部分については走査電極の駆動を行わないように制御することができ、消費電力を低く抑えることが可能である。
このため、メモリ性液晶装置を用いた昇圧回路は低消費電流化を行うため、間欠駆動をする必要があった。しかしながら、従来の昇圧回路は動作を停止すると、昇圧用コンデンサはコンデンサリーク等によって電位がほぼゼロの状態となるため、昇圧の立ち上がりに時間が必要となり、表示の書き換え動作もその分遅くなっていた。
特許第3150127号公報 特開平2−131286号公報(第11、12頁、第12図)
そこで、本発明は、上記の不具合を解消することを可能とした昇圧回路及びそのような昇圧機能を備えたメモリ性液晶表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、昇圧時間を短時間とすることを可能とする昇圧回路及びそのような昇圧機能を備えたメモリ性液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る昇圧回路は、第1レベルを有する第1電源ラインと、第1レベルとは異なる第2レベルを有する第2電源ラインと、第1及び第2レベルとは異なる基準レベルを有する基準電源ラインと、複数の昇圧用コンデンサと、非昇圧動作時に複数の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを第1及び第2電源ライン間に接続する第1のスイッチ群と、昇圧動作時に非昇圧動作時に充電されたコンデンサを含む複数の昇圧用コンデンサを第1電源ラインと基準電源ラインに並列に接続する第2のスイッチ群と、並列接続によって充電された複数の昇圧用コンデンサを直列に接続する第3のスイッチ群を有することを特徴とする。
また、本発明に係る昇圧回路では、第1及び第2電源ライン間の電圧を利用して基準レベルの電圧を発生する定電圧回路を更に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る昇圧回路では、第1電源ライン又は第2電源ラインと、定電圧回路との間に配置された第4のスイッチを更に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る昇圧回路では、第1、第2及び第3のスイッチ群の開閉を制御し、複数の昇圧用コンデンサの直列接続時に、基準レベルの整数倍又は整数分の1倍の電圧を発生させる制御部を更に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る昇圧回路では、制御部は、非昇圧時に前記第4のスイッチを開放するように制御することが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明に係る昇圧回路は、第1レベルを有する第1電源ラインと、第1レベルとは異なる第2レベルを有する第2電源ラインと、第1及び第2レベルとは異なる基準レベルを有する基準電源ラインと、複数の昇圧用コンデンサと、非昇圧動作時に複数の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを第1及び第2電源ライン間に接続して充電し、昇圧動作時に非昇圧動作時に充電されたコンデンサを含む複数の昇圧用コンデンサを第1電源ラインと基準電源ラインに並列に接続して充電し、充電された複数の昇圧用コンデンサを直列に接続して、基準レベルの整数倍又は整数分の1倍の電圧を発生させる制御部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る昇圧回路では、第1及び第2電源ライン間の電圧を利用して基準レベルの電圧を発生する定電圧回路を更に有し、制御部は非昇圧動作時には定電圧回路の動作を停止するように制御することが好ましい。電力消費を極力抑えるためである。
さらに、本発明に係る昇圧回路では、複数の昇圧用コンデンサは、第1の昇圧用コンデンサと第2の昇圧用コンデンサを含み、制御部は、第1の昇圧用コンデンサを第1電源ラインと基準電源ラインに接続して充電させながら、第2の昇圧用コンデンサを直列に接続して電圧を発生させる第1状態と、第2の昇圧用コンデンサを第1電源ラインと基準電源ラインに接続して充電させながら、第1の昇圧用コンデンサを直列に接続して電圧を発生させる第2状態とを交互に発生するようにして、基準レベルの整数倍又は整数分の1倍の電圧を発生する昇圧動作を行うことが好ましい。
さらに、本発明に係る昇圧回路では、制御部は、第1状態と第2状態とを交互に発生させる昇圧動作を、昇圧回路が電圧を供給する負荷の状態に応じて可変することが好ましい。
さらに、本発明に係る昇圧回路では、第1及び第2レベルを供給するための電源を更に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る昇圧回路では、電源は、発電手段及び蓄電手段を有することが好ましい。
本発明に係るメモリ性液晶表示装置は、メモリ性液晶を用いた表示部と第1レベルを有する第1電源ラインと、第1レベルとは異なる第2レベルを有する第2電源ラインと、第1及び第2レベルとは異なる基準レベルを有する基準電源ラインと、第1の昇圧用コンデンサと、第2の昇圧用コンデンサと、非昇圧動作時に第1及び第2の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを第1及び第2電源ライン間に接続して充電し、第1の昇圧用コンデンサを第1電源ラインと基準電源ラインに接続して充電させながら、第2の昇圧用コンデンサを直列に接続して電圧を発生させる第1状態と、第2の昇圧用コンデンサを第1電源ラインと基準電源ラインに接続して充電させながら、第1の昇圧用コンデンサを直列に接続して電圧を発生させる第2状態とを交互に発生するようにして、基準レベルの整数倍又は整数分の1倍の電圧を発生する昇圧動作を行う制御部を有し、制御部は、第1状態と第2状態とを交互に発生させる昇圧動作を、表示部の表示状態に応じて可変することを特徴とする。
本発明によれば、昇圧用のコンデンサを充電する前に、電池電圧によって所定レベルまでプレ充電しておくため、昇圧時間を短時間とすることが可能となった。
また、本発明によれば、メモリ性液晶表示装置の表示状態に応じて、昇圧動作を可変するようにしたので、必要十分な電力を発生することができるようになり、消費電力を軽減することが可能となった。
以下図面を参照して、本発明に係る昇圧回路及び昇圧回路を備えるメモリ性液晶表示装置について説明する。
図1は、本発明に係る昇圧回路の概要を示した回路図である。
昇圧回路1は、電源2、昇圧回路1の制御を行うための制御部30、電源電圧(VSS)を利用して基準電圧(Vreg)を発生する定電圧回路3、GNDレベルに設定されたVDDライン4、定電圧回路3が発生する定電圧(Vreg)ライン5、電源電圧(VSS)ライン6、基準電圧の2倍のレベルに設定されたV2ライン7、基準電圧の3倍のレベルに設定されたV3ライン8、昇圧用のコンデンサC1〜C4、V3レベルの安定化用コンデンサC5、V2レベルの安定化用コンデンサC6、及びVregレベルの安定化用のコンデンサC7、及び複数のスイッチ等から構成されている。
複数のスイッチには、VDDライン4とC1〜C4との接続を制御するためのスイッチP1〜P4、Vregライン5とC1〜C4及びC7との接続を制御するためのスイッチA1〜A4、A7、S1及びS3、VSSライン6とコンデンサC1〜C7及び定電圧回路3との接続を制御するためのスイッチB1〜B7及びBr、V2ラインとコンデンサC1〜C4との接続を制御するためのスイッチD1、D3、S2及びS4、V3ラインとコンデンサC2及びC4との接続を制御するためのスイッチD2及びD4が含まれる。上記複数のスイッチは、制御部30からの制御信号によって、後述するタイミングにしたがって、開閉が制御されるように構成されており、MOSFET等の各種半導体素子によって構成される。
電源2は、乾電池又は蓄電池であって良い。電源2が、太陽電池などの発電手段で蓄電池を充電する場合、電源変動が大きいので結果的に表示に使用する昇圧電圧が変動してしまい、表示品質に悪影響が出る。そこで定電圧回路にて基準電圧を供給し、安定した昇圧電圧を作成し、表示品質を安定化している。
VSSライン6は、電源2の容量や充電状況によって、多少電圧レベルが変動することとなるが、Vregライン5は定電圧回路によって常に一定の電圧レベルが保持されることとなる。したがって、Vregライン5を基準に発生されるV2ライン7及びV3ライン8も常に一定の電圧レベルが維持されることとなる。Vregライン5、V2ライン7及びV3ライン8は、後述するメモリ性液晶表示装置における液晶パネル20の駆動のための駆動回路と接続されている。
図2は、昇圧回路1のスイッチにおける開閉タイミングを示した図である。
図2(a)はスイッチB1〜B7の開閉タイミングを示し、図2(b)はスイッチBr及びA7の開閉タイミングを示し、図2(c)はスイッチP1及びP2の開閉タイミングを示し、図2(d)はスイッチP3及びP4の開閉タイミングを示し、図2(e)はスイッチS3、S4、A1、A2、D3及びD4の開閉タイミングを示し、図2(f)はスイッチS1、S2、A3、A4、D1及びD2の開閉タイミングを示している。制御部30は、図2に示す開閉タイミングに従って、昇圧回路1に含まれるスイッチを制御して、昇圧動作を実行させる。
図2(a)〜図2(f)において、「H」レベルの場合に各スイッチはON(通電)し、「L」レベルの場合に各スイッチはOFF(遮断)するように制御される。
図2おいて、時刻T0〜T1は昇圧回路1の初期動作を示しており、昇圧回路1の昇圧動作は時刻T1から開始されるものとする。昇圧動作では、時刻T1〜T2(又は時刻T3〜T4)の状態1と時刻T2〜T3(又はT4〜T5)の状態2とが繰り返し実行される。昇圧動作が再開される場合には、再度初期状態を経て状態1及び状態2が繰り返される昇圧動作が行われる。
図3は、初期状態における昇圧回路1の動作を説明するための図である。
図3は、図2における時刻T0〜T1における初期状態を示している。図3においては、説明を簡素化するために、時刻T0〜T1においてOFFされているスイッチ等をスイッチBrを除き図2から省略して表示している。
図2(a)、(c)及び(d)に示すように、初期状態では、スイッチB1〜B7、P1〜P4のみがONされているので、コンデンサC1〜C7は、VDDライン4とVSSライン6間に並列に接続され、それぞれが電源2によって充電される。即ち、初期状態において、コンデンサC1〜C7は既にVSSレベルに充電されることとなる。
また、図2(b)に示すように、初期状態では、スイッチBrがOFFとなるため、定電圧回路3は動作せずVregライン6には電圧は発生していない。この場合、定電圧回路3を動作させないことで、初期状態の消費電力を削減することができる。
なお、図2において初期状態として示したT0〜T1の期間は、昇圧回路1が接続される負荷(例えば、メモリ性液晶表示装置の駆動装置)が休止している間の適当な時間を割り当てることができるので、負荷に応じて適切な期間を設定することができる。そういった意味で、図2に記載した時刻T0〜T1は一例であって、このような期間に限定されるものではない。
図4は、状態1における昇圧回路1の動作を説明するための図である。
図4は、図2における時刻T1〜T2又はT3〜T4における状態1を示している。図4においては、説明を簡素化するために、時刻T1〜T3又はT3〜T4においてOFFされているスイッチ等を図2から省略して表示している。
状態1では、スイッチS1及びD1がONして昇圧用のコンデンサC1がVregライン6及びV2ライン7間に接続され、スイッチS2及びD2がONして昇圧用のコンデンサC2がV2ライン7及びV3ライン8間に接続され、スイッチP3及びA3がONして昇圧用のコンデンサC3がVDDライン4及びVregライン6間に接続され、スイッチP4及びA4がONして昇圧用のコンデンサC4がVDDライン4及びVregライン6間に接続される。また、V3ライン8の安定化用のコンデンサC5はVDDライン4及びV3ライン8間に接続され、V2ライン7の安定化用のコンデンサC6はVDDライン4及びV2ライン7間に接続され、スイッチA7がONしてVregライン5の安定化用のコンデンサC7がVDDライン4及びVregライン5間に接続される。さらに、スイッチBrがONして定電圧回路3に電圧が供給され、Vregライン5にVregの電圧が供給される。
状態1において、安定化用のコンデンサC7、昇圧用のコンデンサC3及びC4は、VDDライン4及びVregライン5間に接続されるため、Vregライン5の電圧に充電されることとなる。なお、初期状態直後は、充電電圧が、VSSライン6の電圧>Vregライン5電圧となる。これは、定電圧回路3は昇圧コンデンサの充電電位方向の電源供給能力はあるが、放電電位方向の電源供給能力はほとんど有していないためである。したがって、初期状態は、VSSライン6の電圧レベルとなる。しかしながら、昇圧を繰り返すことによって電荷を消費するため徐々に定電圧回路3の出力レベルまで電圧が下がる。
また、昇圧用のコンデンサC1は、初期状態で蓄積した電荷を、Vregライン5を基準にしてV2ライン7に放電し、V2ライン7の電圧をVregライン5の電圧の2倍に押し上げるように働く。なお、状態2の後に状態1となった場合には(例えば、時刻T3〜T4)では、昇圧用のコンデンサC1は、状態2で蓄積した電荷をVregライン5を基準にしてV2ライン7に放電することとなる。昇圧用のコンデンサC1が放電した電荷は、安定化用のコンデンサC6に充電されるが、安定化用のコンデンサC6の静電容量は昇圧用のコンデンサC1の静電容量より十分に大きいため、すぐにはV2ライン7をVregライン5の電圧の2倍にすることはできない。
さらに、昇圧用のコンデンサC2は、初期状態で蓄積した電荷を、V2ライン7を基準にしてV3ライン8に放電し、V3ライン8の電圧をVregライン5の電圧の3倍に押し上げるように働く。なお、状態2の後に状態1となった場合には(例えば、時刻T3〜T4)では、昇圧用のコンデンサC2は、状態2で蓄積した電荷をVregライン5を基準にしてV3ライン8に放電することとなる。昇圧用のコンデンサC2が放電した電荷は、安定化用のコンデンサC5に充電されるが、安定化用のコンデンサC5の静電容量は昇圧用のコンデンサC2の静電容量より十分に大きいため、すぐにはV3ライン8をVregライン5の電圧の3倍にすることはできない。
図5は、状態2における昇圧回路1の動作を説明するための図である。
図5は、図2における時刻T2〜T3又はT4〜T5における状態2を示している。図5においては、説明を簡素化するために、時刻T2〜T3又はT4〜T5においてOFFされているスイッチ等を図2から省略して表示している。
状態2では、スイッチP1及びA1がONして昇圧用のコンデンサC1がVDDライン4及びVregライン6間に接続され、スイッチP2及びA2がONして昇圧用のコンデンサC2がVDDライン4及びVregライン6間に接続され、スイッチS3及びD3がONして昇圧用のコンデンサC3がVregライン6及びV2ライン7間に接続され、スイッチS4及びD4がONして昇圧用のコンデンサC4がVregライン6及びV3ライン8間に接続される。また、V3ライン8の安定化用のコンデンサC5はVDDライン4及びV3ライン8間に接続され、V2ライン7の安定化用のコンデンサC6はVDDライン4及びV2ライン7間に接続され、スイッチA7がONしてVregライン5の安定化用のコンデンサC7がVDDライン4及びVregライン5間に接続される。さらに、スイッチBrがONして定電圧回路3に電圧が供給され、Vregライン5にVregの電圧が供給される。
状態2において、安定化用のコンデンサC7、昇圧用のコンデンサC1及びC2は、VDDライン4及びVregライン5間に接続されるため、Vregライン5の電圧に充電されることとなる。
また、昇圧用のコンデンサC3は、状態1において蓄積した電荷を、Vregライン5を基準にしてV2ライン7に放電し、V2ライン7の電圧をVregライン5電圧の2倍に押し上げるように働く。昇圧用のコンデンサC3が放電した電荷は、安定化用のコンデンサC6に充電されるが、安定化用のコンデンサC6の静電容量は昇圧用のコンデンサC3の静電容量より十分に大きいため、すぐにはV2ライン7をVregライン5の電圧の2倍にすることはできない。
さらに、昇圧用のコンデンサC4は、状態1において蓄積した電荷を、V2ライン7を基準にしてV3ライン8に放電し、V3ライン8の電圧をVregライン5の電圧の3倍に押し上げるように働く。昇圧用のコンデンサC4が放電した電荷は、安定化用のコンデンサC5に充電されるが、安定化用のコンデンサC5の静電容量は昇圧用のコンデンサC4の静電容量より十分に大きいため、すぐにはV3ライン8をVregライン5の電圧の3倍にすることはできない。
制御部30は、昇圧動作開始後(例えば、図2の時刻T1後)に、状態1及び状態2を繰り返し実行し、V2ライン7の電圧がVregライン5の電圧の2倍となり、V3ライン8の電圧がVregライン5の電圧の3倍となるように制御を行う。本例では、昇圧用のコンデンサC1及びC2のセットと、昇圧用のコンデンサC3及びC4のセットが、交互に動作するように構成したが、昇圧用のコンデンサのセットを1組だけでも、3組以上あっても良い。
ところで、昇圧回路1において、適切に昇圧が行われるようにするためには、昇圧動作開始前の総電荷量が昇圧動作開始後の総電荷量より小さいことが必要である。なお、昇圧動作開始前の総電荷量は、VSS×(C1+C2+C3+C4+C5+C6+C7)によって求めることができ、昇圧動作開始後の総電荷量は、Vreg×C7+V2×C6+V3×C5によって求めることができる。さらに、電源2が太陽電池等によって充電される蓄電池の場合には、VSSは過充電防止電圧に設定されることが必要である。
本例において、VSSは−2.7[V]、Vreg電圧は−1.66[V]、V2電圧は−3.32[V]、V3電圧は−4.98[V]に設定した。また、昇圧用のコンデンサC1〜C4の静電容量を0.068[μF]に、安定化用のコンデンサC5及びC6の静電容量を0.22[μF]に、安定化用のコンデンサC7の静電容量を0.33[μF]に設定した。しかしながら、上記は一例であって、他の適切な値に設定することも可能である。
図6は、昇圧回路の昇圧動作を説明するための図である。
図6において、曲線L1はVregライン5の電圧の推移を示し、曲線L2はV2ライン7の電圧の推移を示し、曲線L3はV3ライン8の電圧の推移を示している。また、図6において、曲線L11はVDD電圧からVregライン5の電圧なるまでの推移の例を示し、曲線L12はVDD電圧からV2ライン7の電圧なるまでの推移の例を示し、曲線L13はVDD電圧からV3ライン8の電圧なるまでの推移の例を示している。
本発明に係る昇圧回路1では、昇圧動作開始時点(T10)から前述した状態1及び状態2を繰り返し実行し、時刻T11において、各ラインの電圧が、所望の電圧になるように設計されている。これに対して、VDD電圧から昇圧動作が開始された場合には、昇圧動作開始時点(T10)から、時刻T12までの期間が必要となる。このような差が生じるのは、前述したように、昇圧回路1では、昇圧動作開始前の初期状態において、昇圧用のコンデンサが電源電圧VSSで充電されていることから、電源電圧を基準に所望の電圧に昇圧または降圧されることから、短時間で所望の電圧への昇圧を行うことが可能となる。
図7は、メモリ性液晶10を用いたメモリ性液晶表示パネル20の構成例を示す図である。
メモリ性液晶とは、複数の光学的な状態を有し、電圧を印加しなくても特定の状態を保持し続ける特性を有する液晶を言い、例えば強誘電性液晶やコレステリック液晶が該当する。
液晶パネル20では、図7に示すように、偏光板15(透過軸の方向をa)及び反射型偏光板16(透過軸の方向をb)を配置した。
また、第2の強誘電状態におけるメモリ性液晶10の分子の長軸方向を透過軸a及び透過軸bと一致させるように配置した。さらに、第1の強誘電状態の場合の液晶分子の長軸方向を、図7に示されるように、液晶コーンに沿った他の位置とした。
反射型偏光板16は、ポリエステル樹脂等の多層フィルムから構成され、それぞれ直交する透過軸bと反射軸を有し、透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過し且つ反射軸に平行な振動面を有する直線偏光を反射する機能を有する。
図8は、本発明に係る液晶パネル20の断面図及び補助光源60を示す図である。
図8に示されるように、液晶パネル20は、第1の透明ガラス基板11a、第2の透明ガラス基板11b、第1の透明ガラス基板11a上に設けられた走査電極(走査線)13a、第2の透明ガラス基板11b上に設けられた信号電極(信号線)13b、走査電極13a上に塗布され且つラビング処理された高分子配向膜14a、信号電極13b上に塗布され且つラビング処理された高分子配向膜14b、シール部材12、第1及び第2の透明ガラス基板11a及び11bの間に挟持されシール部材12によって封入されたメモリ性液晶10、第1の透明ガラス基板11aの外側に設けられた反射型偏光板16、及び第2の透明ガラス基板11bの外側に設けられた偏光板15等から構成した。
液晶パネル20の反射型偏光板16の下部には、低消費電力と薄さを考慮して、有機ELセルを発光素子として用いたバックライトを補助光源60として配置した。なお、他の発光素子を用いた補助光源を用いることもできる。
図8では、便宜上5本の走査電極13aを示したが、本実施形態では、透明導電膜パターンにより構成した33本の走査電極13aを液晶パネル20の全体に渡って配置した。また。図8には明記されていないが、本実施形態では、透明導電膜パターンにより構成した33本の信号電極13bを、走査電極13aと直行するように液晶パネル20の全体に渡って配置した。走査電極13aと信号電極13bが交差する各ポイントが、液晶パネル20の各画素(1089画素)となるように構成した。
メモリ性液晶10としては、クラリアント社製の「Felix 501」を用い、第1及び第2の透明ガラス基板11a及び11bの間に約1.7μmの厚さで挟持した。
図9は、液晶パネル20におけるメモリ性液晶10のスイッチングの一例を示す図である。
図9(a)は補助光源60がOFFしている状態を示し、図9(b)は補助光源60がONしている状態を示している。また、それぞれのグラフの横軸は液晶パネル20の走査電極13aを基準として、走査電極13aと信号電極13bとの間に印加される印加電圧(V)(即ち、強誘電液晶10に印加される印加電圧)を示し、縦軸は液晶パネル20の光透過率を示している。
補助光源60をOFFした状態(図9(a)参照)では、印加電圧の極性を変化させて、メモリ性液晶10を第1の強誘電状態に転移させた場合(メモリ性液晶10の分子の長軸方向が、偏光板15の透過軸a及び反射型偏光板16の透過軸bの何れとも一致しない場合)、液晶分子の長軸方向が透過軸aに対してある角度を持って傾くため、液晶パネル20に入射した偏光板15の透過軸aと平行な振動面を有する光は、メモリ性液晶10の複屈折性によって、反射型偏光板16の透過軸bとほぼ垂直な振動面を有するようになり、反射型偏光板16によって反射される(反射状態)。したがって、補助光源60をOFFした場合、第1の強誘電状態では、液晶パネル20に入射した光が、反射型偏光板16で反射されて、液晶パネル20上では白表示(光透過率大)となる。
また、補助光源60をOFFした状態では、印加電圧の極性を変化させて、メモリ性液晶10を第2の強誘電状態に転移させた場合、メモリ性液晶10の分子の長軸方向が偏光板15の透過軸a及び反射型偏光板16の透過軸bと平行となるため、液晶パネル20に入射した透過軸aと平行な振動面を有する光は、液晶パネル20を透過して(透過状態)、補助光源60の表面から反射される。補助光源60の表面は通常暗い青色等であるので、したがって、補助光源60をOFFした場合、第2の強誘電状態では、液晶パネル20に入射した光が、補助光源60の表面で反射されて、液晶パネル20上では黒表示(光透過率小)となる。
このように、補助光源60をOFFした状態(図9(a)参照)では、メモリ性液晶10に印加される電圧を(光透過率が増加し始める電圧値をVaを越えて)増加させて、光透過率の増加が飽和する電圧値をVb(正の閾値)以上とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電液晶は第1の強誘電性状態を保持し、白表示を続けることとなる。同様に、メモリ性液晶10に印加される電圧を(光透過率が減少し始める電圧値をVcを越えて)減少させて、光透過率の減少が飽和する電圧値をVd(負の閾値)以下とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電液晶は第2の強誘電性状態を保持し、黒表示を続けることとなる。なお、一方の強誘電状態から他方の強誘電状態に転移することを極性反転と言う。
補助光源60をONした状態(図9(b)参照)では、印加電圧の極性を変化させて、メモリ性液晶10を第1の強誘電状態に転移させた場合(メモリ性液晶10の分子の長軸方向が、偏光板15の透過軸a及び反射型偏光板16の透過軸bの何れとも一致しない場合)、液晶分子の長軸方向が透過軸aに対してある角度を持って傾くため、補助光源60から液晶パネル20に入射した反射型偏光板16の透過軸bと平行な振動面を有する光は、メモリ性液晶10の複屈折性によって、偏光板15の透過軸aとほぼ垂直な振動面を有するようになり、偏光板15によって吸収される。したがって、補助光源60をONした場合、第1の強誘電状態では、補助光源60からの光は、偏光板15で吸収されて、液晶パネル20上では黒表示(光透過率小)となる。
また、補助光源60をONした状態では、印加電圧の極性を変化させて、メモリ性液晶10を第2の強誘電状態に転移させた場合、メモリ性液晶10の分子の長軸方向が偏光板15の透過軸a及び反射型偏光板16の透過軸bと平行となるため、補助光源60から液晶パネル20に入射した透過軸bと平行な振動面を有する光は、液晶パネル20を透過する(透過状態)。したがって、補助光源60をONした場合、第2の強誘電状態では、補助光源60から液晶パネル20に入射した光が、液晶パネル20上で観測されて、液晶パネル20上では白表示(光透過率大)となる。
このように、補助光源60をONした状態(図9(b)参照)では、メモリ性液晶10に印加される電圧を(光透過率が増加し始める電圧値をVaを越えて)増加させて、光透過率の増加が飽和する電圧値をVb(正の閾値)以上とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電液晶は第1の強誘電性状態を保持し、黒表示を続けることとなる。同様に、メモリ性液晶10に印加される電圧を(光透過率が減少し始める電圧値をVcを越えて)減少させて、光透過率の減少が飽和する電圧値をVd(負の閾値)以下とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電液晶は第2の強誘電性状態を保持し、白表示を続けることとなる。
図10は、液晶表示装置100の概略ブロック構成図を示す図である。
液晶表示装置100は、昇圧回路1、液晶パネル20、液晶パネル20の表示を制御するための表示制御部21、各走査電極(走査線)13aに電圧波形を印加するための走査駆動電圧波形発生回路22、各信号電極(信号線)13bに電圧波形を印加するための信号駆動電圧波形発生回路23、液晶表示装置100の全体制御を行うための制御部30、時計動作を行うためのモータ等から構成される時計部31、RAM32、ROM33、液晶パネルの反射型偏光板16側に配置された補助光源60、及び補助光源のON/OFFを制御するための補助光源制御部61等から構成される。
制御部30は、ROM33に予め記憶されたプログラムに従い、前述した昇圧回路1を制御し、制御部30において計時した時刻情報等を用いて表示データを作成し、表示データに基づいて液晶パネル20に時刻情報等表示されるように、表示制御部21を制御する。
また、ユーザは、液晶表示装置100の周囲が暗い場合等に、補助光源スイッチ62をONすると、制御部21は、補助光源61を制御して補助光源60をONさせるように制御を行う。なお、液晶表示装置100は、腕時計の形状に構成したが、これに限定されるものではない。
図11は、液晶パネル20の一部の画素(3×3)を示した図である。
図11では、33本の走査線13aの内の3本のX〜Xと、33本の信号線13bの内の3本のY〜Yから構成される9個の画素(1,1)〜(3,3)を示す。
図12は、図7に示す9個の画素の全てを書き換える場合(全体表示処理)に供給する駆動電圧波形の一例を示す図である。
図12は、補助電源OFFの状態(図9(a)参照)を示している。また、図12(a)〜図12(f)は、各走査線X〜X及び信号線Y〜Yへのリセット期間RSとそれに引き続く3つの選択期間f〜fを含む1フレーム期間Fにおける印加電圧波形を示している。縦軸は昇圧回路1から供給される電圧(V)であり、横軸は時間(t)を示す。
リセット期間RSは、第1の期間RSと第2の期間RSから構成される。第1の期間RSでは、各走査線X〜XにはV3(例えば、−5V)が印加され、各信号線Y〜YにはVDD(例えば、0V)が印加されるので、各画素の液晶には電位差V3(<Vd)が発生し、各画素は第2の強誘電状態に反転されて黒表示となる。また、第2の期間RSでは、各走査線X〜XにはVDD(例えば、0V)が印加され、各信号線Y〜YにはV3(例えば、−5V)が印加されるので、各画素の液晶には電位差−V3(>Vb)が発生し、各画素は第1の強誘電状態に反転されて白表示となる。このように、リセット期間RSでは一旦全ての画素が黒表示及び白表示をするように駆動されて、それ以前の履歴が消去される。
次の第1選択期間fは、第1の期間f11と第2の期間f12から構成される。
第1の期間f11では、走査線XにはVDDが印加され、走査線X及びXにはVregが印加される。即ち、走査線Xが選択され、走査線Xのライン上の画素(1,1)、(1,2)及び(1,3)についての画素の書き換えが行われる。この時、信号線Y及びYにはV3が印加されるので、画素(1,1)及び(1,2)には電位差V3(<Vd)が発生し、第2の強誘電状態に反転されて黒表示となる。また、信号線YにはVregが印加されるので、画素(1,3)には電位差V2(>Vd)が発生し、誘電状態は反転せず白表示のままである。
第2の期間f12では、走査線XにはV3が印加され、信号線Y及びYにはVDDが印加されるので、画素(1,1)及び(1,2)には電位差V3(<Vd)が発生し、第2の強誘電状態が維持されて黒表示となる。また、信号線YにはV2が印加されるので、画素(1,3)には電位差V2(>Vd)が発生し、第1の強誘電状態が維持されて白表示のままである。
第2選択期間fでは、同様に、走査線Xが選択され、走査線Xのライン上の画素(2,1)、(2,2)及び(2,3)についての画素の書き換えが行われる。この時、信号線YにはV3が印加されるので、画素(2,1)には電位差V3(<Vd)が発生し、第2の強誘電状態に反転されて黒表示となる。また、信号線Y及びYにはVregが印加されるので、画素(2,2)及び(2,3)には電位差V2(>Vd)が発生し、誘電状態は反転せず白表示のままである。
第2選択期間fでは、同様に、走査線Xが選択され、走査線Xのライン上の画素(3,1)、(3,2)及び(3,3)についての画素の書き換えが行われる。この時、信号線YにはV3が印加されるので、画素(3,3)には電位差V3(<Vd)が発生し、第2の強誘電状態に反転されて黒表示となる。また、信号線Y及びYにはVregが印加されるので、画素(3,1)及び(3,2)には電位差V2(>Vd)が発生し、誘電状態は反転せず白表示のままである。
図13は、図12に示す駆動電圧波形を印加した場合の表示状況を示す図である。
図13に示すように、画素(1,1)、(1,2)、(2,1)及び(3,3)の4つの画素が黒表示となる。
図12及び図13では3×3画素について示したが、液晶パネル20は33×33画素であるので、全体表示処理の場合、33本の走査線13aを順次選択して全ての画素の書き換えが完了する。即ち、液晶パネル20の1フレーム期間Fは、リセット期間RSと33の選択期間f〜f33から構成されることとなる。図12に示す1つの動作を液晶に行わせるための印加パルス幅を「w(μs)」とすると、液晶パネル20において全体表示処理を行うためには、(1+33)×2×w=68×w(μs)だけの時間が必要となる。なお、リセット期間RSでは、表示全体を完全に白表示又は黒表示にする必要があるので、リセット期間RSに対応する印加パルス幅は1以上の値をとる。また、wは、後述するように、液晶パネル20の周囲温度や印加電圧によって変動する。
このように、リセット動作を行うリセット期間RSでは、全ての画素をリセットするために全ての走査線及び信号線に電圧が印加されるが、1フレーム期間内のリセット期間以外の期間(作画期間)では、書き換えが必要な画素に対応する走査線及び信号線に電圧が印加される。
図14は、充電動作と表示動作との関係を示した図である。
図14(a)は充電動作を示し、「H」が状態1を、「L」が状態2を示している。図14(b)は表示動作を示し、「H」が表示動作期間を、「L」が非表示動作期間を示している。
図14において、時刻T20〜T21は、図2における時刻T0〜T1の初期状態に相当し、この期間に昇圧回路1はコンデンサC1〜C7を電源電圧VSSで充電する。また、時刻T21〜T22は待機中の期間であって、この期間に昇圧回路1は昇圧動作を開始して各電圧ラインが所定の電圧となるように、状態1と状態2の動作を繰り返し実行する。
時刻T22〜T23は休止期間であって、図12のRS1〜RS2間、f11〜f12間に相当し、全ての走査線13a及び全て信号線13bをVDD(GND)電位として、印加電荷量を極力小さくしている。また、休止期間では、昇圧回路1は状態1に設定されている。
時刻T23〜T24は、先の休止期間直後に相当し、作画動作(リセットを含む)のための充電を行う期間である。先の休止期間で電荷を放電したため、新たに作画を行うにあたり、電荷の消費量が多いので、この期間に最も電荷供給量が必要とされる。昇圧回路1は、休止期間直後のこの充電期間中において、状態2と状態1を繰り返し実行し、十分な電荷が供給されるように動作する。
時刻T24〜T25は、画素の状態保持に必要な電荷のみを供給すればよい。したがって、この期間では、リセット期間と比較して、多くの電荷供給量を必要としないので、昇圧回路1は、状態2と状態1とを繰り返し実行する周期が遅くなるように制御部30によって制御される。このように、昇圧回路1が、表示状況(充電動作又は保持動作)に応じて制御部30によって制御されることによって、必要な期間に必要な電荷が供給できるようになり、トータルとして電力消費量を低く抑えることが可能となる。以降は、この休止/充電/保持動作を繰り返し実行する。
このように、充電状態は、表示周期(休止期間、充電期間及び保持期間)と一致して動作する。即ち、昇圧回路1では、休止期間において、昇圧に用いられる汲み上げ用コンデンサC1〜C4の充電状態が状態1となるように、同期が取られている。また、最も電荷の移動が激しい期間が作画開始時の充電期間であることから、休止期間直後の充電期間では、昇圧動作(状態1及び状態2の繰り返し)を頻繁に行い、一定期間経った後に、昇圧動作周期が遅くなる又は停止するように制御している。なお、昇圧動作が停止される場合には、充分に充電されるので、昇圧回路1は、状態1に設定されることが好ましい。
本発明に係る昇圧回路の概要を示した回路図である。 昇圧回路1のスイッチにおける開閉タイミングを示した図である。 初期状態における昇圧回路1の動作を説明するための図である。 状態1における昇圧回路1の動作を説明するための図である。 状態2における昇圧回路1の動作を説明するための図である。 昇圧回路の昇圧動作を説明するための図である。 メモリ性液晶10を用いたメモリ性液晶表示パネル20の構成例を示す図である。 本発明に係る液晶パネル20の断面図及び補助光源60を示す図である。 液晶パネル20におけるメモリ性液晶10のスイッチングの一例を示す図である。 液晶表示装置100の概略ブロック構成図を示す図である。 液晶パネル20の一部の画素(3×3)を示した図である。 携帯電話の認証ブロックにおける処理フローを示した図である。 図12に示す駆動電圧波形を印加した場合の表示状況を示す図である。 充電動作と表示動作との関係を示した図である。
符号の説明
1 昇圧回路
2 電源
3 定電圧回路
4 VDDライン
5 Vregライン
6 VSS
7 V2
8 V3
10 メモリ性液晶
20 液晶パネル
30 制御部

Claims (5)

  1. 接地レベルである第1レベルを有する第1電源ラインと、
    前記第1レベルとは異なる第2レベルを有する第2電源ラインと、
    前記第1レベルと前記第2レベルとの中間に設定されている基準レベルを有する基準電源ラインと、
    放電用ラインと、
    前記第1及び第2レベルを供給するための発電手段及び蓄電手段を有する電源と、
    前記第1及び第2電源ライン間の電圧を利用して、前記基準レベルの電圧を発生する定電圧回路と、
    複数の昇圧用コンデンサと、
    非昇圧動作時に前記複数の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを前記第1及び第2電源ライン間に接続して充電し、昇圧動作時に非昇圧動作時に充電されたコンデンサを含む前記複数の昇圧用コンデンサを前記第1電源ラインと前記基準電源ラインに接続して充電し、充電された前記複数の昇圧用コンデンサを前記基準電源ラインと前記放電ライン間に接続して、前記放電ラインに前記基準レベルの整数倍の電圧を発生させるように制御する制御部と、
    前記第1電源ライン又は前記第2電源ラインと前記定電圧回路とを接続して、前記基準レベルの電圧を発生させるためのスイッチと、を有し、
    前記制御部は、非昇圧動作時に、前記第1電源ライン又は前記第2電源ラインと前記定電圧回路との接続を解除するように、前記スイッチを制御する、
    ことを特徴とする昇圧回路。
  2. 前記複数の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを前記第1及び第2電源ライン間に接続するための第1のスイッチ群と、
    前記複数の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを前記第1電源ライン及び前記基準電源ライン間に接続するための第2のスイッチ群と、
    前記複数の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを前記基準電源ラインと前記放電ライン間に接続するための第3のスイッチ群と、を更に有し、
    前記制御部は、前記第1、第2及び第3のスイッチ群を制御して、前記放電ラインに前記基準レベルの整数倍の電圧を発生させる、請求項1に記載の昇圧回路。
  3. 前記複数の昇圧用コンデンサは、第1の昇圧用コンデンサと第2の昇圧用コンデンサを含み、
    前記制御部は、前記第1の昇圧用コンデンサを前記第1電源ラインと前記基準電源ラインに接続して充電させながら、前記第2の昇圧用コンデンサを前記放電ラインに接続して電圧を発生させる第1状態と、前記第2の昇圧用コンデンサを前記第1電源ラインと前記基準電源ラインに接続して充電させながら、前記第1の昇圧用コンデンサを前記放電ラインに接続して電圧を発生させる第2状態とを交互に発生するようにして、前記放電ラインに前記基準レベルの整数倍の電圧を発生する昇圧動作を行う、請求項1又は2に記載の昇圧回路。
  4. 前記制御部は、前記第1状態と第2状態とを交互に発生させる昇圧動作を、前記昇圧回路が電圧を供給する負荷の状態に応じて可変する、請求項3に記載の昇圧回路。
  5. メモリ性液晶表示装置であって、
    所定の閾値以上の電圧が印加されることによって第1の強誘電状態から前記第1の強誘電状態とは異なる第2の強誘電状態に移行するメモリ性液晶を用いた表示部と
    接地レベルである第1レベルを有する第1電源ラインと、
    前記第1レベルとは異なる第2レベルを有する第2電源ラインと、
    前記第1レベルと前記第2レベルとの中間に設定されている基準レベルを有する基準電源ラインと、
    前記所定の閾値以上の電圧レベルを有する放電用ラインと、
    前記第1及び第2レベルを供給するための発電手段及び蓄電手段を有する電源と、
    前記第1及び第2電源ライン間の電圧を利用して、前記基準レベルの電圧を発生する定電圧回路と、
    第1の昇圧用コンデンサと、
    第2の昇圧用コンデンサと、
    非昇圧動作時に前記第1及び第2の昇圧用コンデンサの少なくとも1つを前記第1及び第2電源ライン間に接続して充電し、前記第1の昇圧用コンデンサを前記第1電源ラインと前記基準電源ラインに接続して充電させながら、前記第2の昇圧用コンデンサを前記放電ラインに接続して電圧を発生させる第1状態と、前記第2の昇圧用コンデンサを前記第1電源ラインと前記基準電源ラインに接続して充電させながら、前記第1の昇圧用コンデンサを前記放電ライン直列に接続して電圧を発生させる第2状態とを交互に発生するようにして、前記基準レベルの整数倍の前記所定の閾値以上の電圧レベルの電圧を発生する昇圧動作を行う制御部と、
    前記第1電源ライン又は前記第2電源ラインと前記定電圧回路とを接続して、前記基準レベルの電圧を発生させるためのスイッチと、を有し、
    前記制御部は、非昇圧動作時に、前記第1電源ライン又は前記第2電源ラインと前記定電圧回路との接続を解除するように、前記スイッチを制御し、且つ、前記第1状態と第2状態とを交互に発生させる昇圧動作を、前記表示部の表示状態に応じて可変する、
    ことを特徴とするメモリ性液晶表示装置。
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