JP4958731B2 - 掃除装置及びごみの除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、釘、ねじ、その他の金属片、セラミック片の1又は2以上を含む異物が混じっているごみを吸引除去しながら該異物を回収する掃除装置及びごみの除去方法に関する。
従来、例えば、解体機を用いて建物を解体する場合、粉塵の発生を防止するため散水しながら行なっている。しかし、十分に水が散水されないと粉塵が飛散するという問題が生じ、水の散水が過剰となると汚れた水で周囲を汚してしまうという問題が生じていた。
そこで、粉塵吸引装置の吸引部を解体箇所に近づけて、解体時に発生する粉塵を吸引することが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−120950号公報
ここで、粉塵吸引装置の本体部と吸引部が長いホースで接続されている場合、ホースの途中に屈曲部が生じていると、粉塵と同時に吸引した異物(例えば、釘、ねじ、その他の金属片、小破砕屑など)が屈曲部に引っかかって堆積し、ホースが閉塞するという問題が生じる。また、異物がホース内に引っかからずに粉塵と共に本体部内に流入すると、本体部内に設けられた粉塵除去用のフィルターに捕集されるため、粉塵の吸引力が短時間で低下したり、フィルターが破損するという問題も発生する。
本発明は係る事情に鑑みてなされたもので、釘、ねじ、その他の金属片、セラミック片の1又は2以上を含む異物が混じっているごみを吸引除去しながら異物を回収する作業性に優れた掃除装置及びごみの除去方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る掃除装置は、吸引口を先部に備えるハンドリング用のパイプと、該パイプに真空ホースを介して接続される掃除機本体とを有し、釘、ねじ、その他の金属片、及びセラミック片の1又は2以上を含む異物が混じっているごみを吸引除去しながら該異物を回収する掃除装置であって、
前記真空ホースの中間部には通気する気流の風速を落として前記異物を沈降させて捕集する回収部を備えた異物捕集手段が設けられ、該異物捕集手段は該回収部内に水を注入する水注入部と、水の注入で加圧された該回収部内の空気を外部に放出する空気放出部とを有している。
本発明に係る掃除装置において、前記空気放出部は、該空気放出部の放出口から前記回収部内に空気が流入するのを防止する逆止弁と、該逆止弁と該放出口の間に設けられたフィルターとを有していることが好ましい。
ここで、前記フィルターは、水で湿潤されていることが好ましい。
本発明に係る掃除装置において、前記異物捕集手段は、前記回収部の開口を塞ぐ蓋部を有し、該蓋部には前記真空ホースの上流側と接続し前記回収部に連通する吸込み部と、前記回収部と連通し前記真空ホースの下流側と接続する吐出部が設けられ、前記回収部の流路断面積は前記吸込み部の流路断面積に対して急拡大していることが好ましい。
本発明に係る掃除装置において、前記蓋部の内側には、前記回収部の内面と隙間を有して分離板が設けられ、しかも、前記吸込み部のみが該分離板を貫通していることが好ましい。
本発明に係る掃除装置において、前記回収部の全部又は一部が、透明部材又は半透明部材で構成されていることが好ましい。
前記目的に沿う本発明に係るごみの除去方法は、掃除装置に設けられた真空ホースを用いて、釘、ねじ、その他の金属片、及びセラミック片の1又は2以上を含む異物が混じっているごみを吸引除去しながら該異物を回収するごみの除去方法において、
前記ごみの除去中には、前記真空ホースの中間部に設けられた異物捕集手段で前記異物を捕集し該異物捕集手段に設けられた回収部に収容して該異物による前記真空ホースの閉塞を防止して前記掃除装置の吸引能力を長時間維持し、
前記ごみの除去終了後には、前記異物捕集手段に設けられた水注入部から水を前記回収部内に注入して該回収部内の前記異物表面及び該回収部内面を濡らして、該異物及び該回収部内面に付着した前記ごみ中の微細物の飛散を防止すると共に、水の注入で加圧された前記回収部内の空気を空気放出部から水で濡れたフィルターを介して外部に放出する。
請求項1〜6記載の掃除装置及び請求項7記載のごみの除去方法においては、釘、ねじ、その他の金属片、セラミック片の1又は2以上を含む異物が混じっているごみを除去する場合、吸引したごみを真空ホースで移送する際に、異物を異物捕集手段で回収するので、吸引中に吸引口が床面などに密着して吸込み風量が一気に減少しても、あるいは、掃除機本体内に徐々にごみがたまって吸込み風量が低下してきても、真空ホースのたるみ部に異物が集まって真空ホースを閉塞させて一気に吸引不能になることを防止できる。その結果、安定してごみの吸引除去を行なうことが可能になる。更に、掃除機本体に異物が到達しないので、掃除機本体の吸引能力を長時間維持することができる。
また、ごみの除去終了後には、異物捕集手段の水注入部から回収部内に水を注入するので、回収部内の異物及び回収部内面を水で濡らすことができ、回収部から異物を取出す際に回収部内の異物及び回収部内面に付着したごみ中の微細物の飛散を防止することができる。そして、水注入部から回収部内への水の注入で加圧された回収部内の空気は、空気放出部から放出させることができるので、回収部を開放した際に異物、回収部内の空気、及び水の噴き出しを防止できる。
特に、請求項2記載の掃除装置においては、空気放出部には逆止弁が設けられているので、ごみの吸引中に空気放出部の放出口から回収部内に空気が流入するのが防止でき、ごみの除去能力を低下させない。また、逆止弁と放出口の間にはフィルターが設けられているので、回収部内の異物及び回収部内面に付着したごみ中の微細物が回収部内の空気に混入して放出口から放出されるのを防止することができる。
請求項3記載の掃除装置においては、フィルターは水で湿潤されているので、ごみ中の微細物をフィルターで確実に捕捉することが可能になる。
請求項4記載の掃除装置においては、ごみを巻き込んだ気流が回収部内に流入すると、気流の風速を急激に落とすことができ、異物を回収部内で効率的に沈降させて回収することが可能になる。そして、回収部で回収された異物は気流の通過の妨げにならないので、ごみの吸引除去を安定して行なうことができる。
請求項5記載の掃除装置において、分離板が存在することで回収された異物が気流の流れで舞い上げられて回収部から下流側の真空ホースに流入するのを防止することができる。
請求項6記載の掃除装置においては、回収部に収納された異物の量を容易に確認することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る掃除装置の説明図、図2は同掃除装置の異物捕集手段の側断面図、図3(A)は同掃除装置の異物捕集手段に設けられた空気放出部の側断面図、(B)は(A)のA−A矢視断面図、図4は同掃除装置を使用したごみの除去方法の説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る掃除装置10は、例えば、飛散し難い白石綿(クリソタイル)が使用されている石綿含有建材の一例である石綿スレート板11(図4参照)の撤去作業時に発生する微細物の一例である石綿ダストと、異物である釘12(石綿スレート板11の留め金具)を含むごみを吸引除去するもので、ブラシ13を備えた吸引口14が先部に形成されたハンドリング用のパイプ15と、パイプ15に真空ホース16を介して接続される掃除機本体17とを有し、真空ホース16の中間部には、例えば、床載置型でごみ中から釘12を除去する異物捕集手段18が設けられている。以下、詳細に説明する。
ブラシ13は、パイプ15の先端部の外周側面から先端側に突出して設けられ、これによって、石綿スレート板11に付着する石綿ダストに外力を与えることで浮き上がらせて吸引し易くしている。
パイプ15は、例えば、プラスチック製であって、その長さは延長パイプの取り付けによって調整する。そして、パイプ15の先部には、石綿スレート板11の撤去作業において、石綿ダストの発生箇所を覆うダスト飛散防止カバー19が取り付けられている。
ダスト飛散防止カバー19は、膜状の透明部材(例えば、ポリプロピレン、塩化ビニルなど)で形成されたドーム状のフード22を有しており、フード22の一部(側部)には、開口部20が設けられて、上部にパイプ15の先部を挿通させ挿入したパイプ15の側面に密接するパイプ挿入部21が形成されている。また、ダスト飛散防止カバー19は、フード22の下部周縁及び開口部20の縁に取り付けられ弾力性部材(例えば、ゴム、スポンジなど)から形成された補強部23を有している。更に、ダスト飛散防止カバー19には、フード22の内面側に当接してフード22をドーム状に保持する、例えば、針金などの形状保持部材(図示せず)が設けられている。
このような構成とすることにより、撤去しようとする石綿スレート板11を屋根板24(図4参照)に固定している釘12が中央部にくるようにしてダスト飛散防止カバー19を配置することで、石綿ダストの発生箇所をフード22で覆うことができる。そして、ダスト飛散防止カバー19の開口部20から、取り外し工具の一例である釘抜き具25を挿入させて釘12を引き抜くことができる。また、パイプ挿入部21から挿通されたパイプ15は、ダスト飛散防止カバー19に対して首振り及び進退可能な状態となっているので、パイプ15の先部の吸引口14の位置を自由に調整でき、石綿スレート板11の撤去時に発生する石綿ダストを容易に吸引することができる。
図2に示すように、異物捕集手段18は、例えば、直方体状で上部に開口が形成された回収部26と、パッキン27を介して回収部26の開口を塞ぐ蓋部28とを有している。そして、回収部26は、透明部材(例えば、ポリプロピレン、塩化ビニルなど)で構成されている。これにより、回収部26に収納される釘12の量を容易に確認することができる。また、蓋部28には真空ホース16の上流側と接続し回収部26に連通する吸込み部29と、回収部26と連通し真空ホース16の下流側と接続する吐出部30が設けられている。
吸込み部29は、蓋部28に第1の取り付け部材31を介して一端側が固定される第1のエルボ32と、第1のエルボ32の他端側に取り付けられて真空ホース16と接続する入側パイプ33と、第1の取り付け部材31に取り付けられて第1のエルボ32の一端側と連通する出側パイプ34とを有している。また、吐出部30は、蓋部28に第2の取り付け部材35を介して一端側が固定される第2のエルボ36と、第2のエルボ36の他端側に取り付けられて真空ホース16と接続する吐出パイプ37とを有している。ここで、入側パイプ33及び吐出パイプ37にはそれぞれ開閉弁33a、37aが設けられている。そして、回収部26の流路断面積は、吸込み部29の流路断面積に対して、急拡大(例えば、吸込み部29の流路断面積に対して40〜60倍)している。これによって、吸込み部29を介して回収部26内に流入した気流の風速を急激に低下させることができる。
蓋部28の内側には、複数の支持部材38を介して水平配置された分離板39が、その周囲を回収部26の内面と隙間を有して設けられている。しかも、吸込み部29の出側パイプ34の先側のみが分離板39を貫通している。また、分離板39の外周部には、分離用メッシュ部材40が突出して設けられ、その先端部は回収部26の内面に当接している。
このような構成とすることにより、ごみを巻き込んだ気流が吸込み部29から回収部26内に流入すると、気流の風速が急激に低下して釘12が回収部26の底に沈降し、釘12が除去された後のごみを巻き込んだ気流が分離板39と回収部26の内面との隙間を通過して吐出部30内に流入する。そして、分離板39が存在することで、回収部26の底に沈降した釘12が気流で舞い上げられて、吐出部30に流入するのが防止される。
蓋部28の中央部には、回収部26内に水を注入する水注入部41と、水の注入で加圧された回収部26内の空気を外部に放出する放出口42を上側(先側)に備えた空気放出部43が設けられている。ここで、水注入部41は、先側(下側)が蓋部28を貫通して回収部26内に連通する水放出パイプ44と、水放出パイプ44の基側(上側)に取付けられたバルブ45と、バルブ45に先側が接続し基側に図示しない水供給用ホースの先部が接続される接続パイプ46とを有している。
また、空気放出部43は、図3(A)、(B)に示すように、蓋部28の中央部外側に立設して固定され放出口42から回収部26内に空気が流入するのを防止する逆止弁47と、逆止弁47と放出口42の間に設けられたフィルター48とを有している。ここで、逆止弁47は、例えば、円板状であって弁ケーシング49内に形成された連通孔50内に水平状態で収納され、逆止弁47の縁側下部は連通孔50に形成された段付き部51に密接可能になっている。なお、弁ケーシング49は、蓋部28に設けた貫通孔52に下側(基側)が挿通され、弁ケーシング49の側部に設けたフランジ部53と弁ケーシング49の下部にねじ込まれるナット54によって蓋部28に取付けられている。そして、弁ケーシング49の連通孔50の上側にはフィルター48を収納するフィルターケーシング55の下側が嵌入され、フィルターケーシング55の上側にはシール部材56を備えたキャップ57がねじ込まれるキャップ取付け部材58が設けられている。なお、フィルターケーシング55の下部には放射状に複数の溝部55aが形成され、逆止弁47が段付き部51に密接した際に、逆止弁47とフィルターケーシング55の下端との間に隙間が形成されるように、連通孔50の上側に嵌入するときの嵌入距離が調整されている。
従って、回収部26内が減圧状態の場合は、逆止弁47は連通孔50に形成された段付き部51に密接して連通孔50が閉状態になる。一方、回収部26内の空気圧力が上昇して大気圧より高くなると、逆止弁47が持ち上がって段付き部51から離れ、逆止弁47の周囲と弁ケーシング49の内周面との隙間を通過した空気はフィルターケーシング55の下部に形成された溝部55aを通過してフィルターケーシング55内に流入し、フィルター48を通過して放出口42から外に流出する。ここで、フィルター48は、例えば、ガーゼ、その他の布を巻き取って円柱状に成形したもの、又は円柱状の脱脂綿、微細な通気孔を有する円柱状の多孔体、円柱状のスポンジを使用でき、使用に当たっては、事前に水を含ませて(加湿して)おく。これによって、弁ケーシング49の連通孔50からフィルターケーシング55内に流入した空気は、フィルター48を通過する際に空気中に混入している石綿ダストがフィルター48に捕捉されるため、放出口42からは石綿ダストを含まない空気が放出される。
掃除機本体17は、真空ホース16の基部が接続される吸入口59に取り替え可能に取り付けられて、釘12が除去された後のごみを捕集するバッグ状の捕集フィルター60を備えた第1の捕集部61と、第1の捕集部61の上方に設けられ、捕集フィルター60内の空気を外部に排気する排気ファンを備えた排気部62と、掃除機本体17の排出側に設けられ、捕集フィルター60を通過した空気を更に細かなフィルターで徐塵して排出口から排気する第2の捕集部63とを有している。捕集フィルター60では、釘12が除去された後のごみのみが捕集されるので、掃除機本体17としての吸引能力を長時間維持することができる。更に、釘12が捕集フィルター60内に進入しないため、捕集フィルター60の破損も防止できる。
続いて、本発明の一実施の形態に係る掃除装置10を使用したごみの除去方法について説明する。
図1、図3に示すように、屋根板24に釘止めされている石綿スレート板11の撤去作業では、釘抜き具25で釘12を取り除く際に、石綿ダストが発生する。そこで、釘12の周囲を、パイプ15の先部に取り付けられたダスト飛散防止カバー19で覆い、石綿スレート板11を固定している釘12にパイプ15の先部の吸引口14を近接配置する。そして、載置台64上に配置した掃除機本体17を運転して吸引口14からダスト飛散防止カバー19内の空気を吸引しながら、開口部20から釘抜き具25を差し込んで、釘12を引き抜く。このとき、発生する石綿ダストは、掃除機本体17で捕集することができ、石綿ダストの外部への飛散が防止できる。なお、掃除機本体17は高所に配置するので、掃除機本体17は図示しない固定部材で載置台64に固定されている。
ここで、吸引口14に設けられたブラシ13によって引き抜かれた釘12が吸引されるのが防止できるが、吸引口14を釘12に近接させているため、釘12が石綿ダストと共に吸引されることがある。釘12が吸引口14から吸引された場合、石綿ダストと異物である釘12が混じった状態のごみが、真空ホース16内を移送される。
図2に示すように、真空ホース16内を移送されているごみは、異物捕集手段18の吸込み部29に設けられた入側パイプ33から進入し、出側パイプ34の出口から回収部26内に排出される。ここで、回収部26の流路断面積は、吸込み部29の流路断面積に対して急拡大しているので、出側パイプ34の出口から流入した気流の風速は急激に低下する。このため、釘12が気流から分離されて回収部26の底に沈降して除去される。そして、石綿ダストを含んだ気流が分離板39と回収部26の側壁との間に設けられた分離用メッシュ部材40を通過して、吐出部30に設けられた第2のエルボ36の入口内に流入する。ここで、分離板39が存在することで、回収部26の底に沈降した釘12が気流で舞い上げられて、吐出部30に設けられた第2のエルボ36の入口から流入するのを防止できる。
このように、釘12が回収部26で分離除去されることにより、図4に示すように、屋根板24の石綿スレート板11の撤去作業を行なっていて、撤去作業場所が掃除機本体17に近づいて長尺の真空ホース16の一部が、例えば、屋根から垂れ下がってたるみ部65が形成されている状態で、吸引中に吸引口14が石綿スレート板11などに密着して吸込み風量が一気に減少しても、あるいは、掃除機本体17内に徐々にごみがたまって吸込み風量が低下してきても、たるみ部65に釘12が集まって真空ホース16を閉塞させて一気に吸引不能になる事態が防止できる。
異物捕集手段18の吐出部30から真空ホース16内に吐出された石綿ダストを含んだ気流は、掃除機本体17の吸入口59から第1の捕集部61の捕集フィルター60内に流入する。そして、石綿ダストを含んだ気流が捕集フィルター60を通過する際に、石綿ダストは捕集フィルター60で捕捉され、捕集フィルター60を通過した気流は第2の捕集部63のフィルターを通過して排出口から大気中に放出される。このため、捕集フィルター60を通過した気流中に、捕集フィルター60では捕集できないサイズの石綿ダストが存在していても、第2の捕集部63で捕集することができ、石綿ダストを含まない気流を大気中に放出することができる。
ここで、回収部26は、透明部材で構成されているので、回収部26に堆積している釘12の量を容易に確認できる。回収部26に釘12が堆積してくると、釘12の引き抜き作業を中断し、入側パイプ33及び吐出パイプ37にそれぞれ設けられた開閉弁33a、37aを閉じた後、吸込み部29及び吐出部30に接続している真空ホース16を外して、使用中の回収部26を蓋部28が取り付けられた状態で取り外す。そして、別の回収部に取り付けられている蓋部の吸込み部及び吐出部にそれぞれ真空ホース16を接続して、釘12の引き抜き作業を再開する。
蓋部28が取り付けられた状態で取り外した回収部26は、開閉弁33a、37aをそれぞれ閉じた状態で、釘12の回収場所まで搬送する。そして、キャップ57を緩めてキャップ取付け部材58から取外し、露出したフィルター48の上方から水を注入してフィルター48を湿らせる。次いで、キャップ57をキャップ取付け部材58に再びねじ込み、放出口42が完全に封じられない状態とする。続いて、水注入部41の接続パイプ46に水供給用ホースを接続し、バルブ45を開けて回収部26内に水を注入する。水放出パイプ44から回収部26内に放出された水は分離板39の上面に当たり、分離板39を伝って回収部26の内面及び回収部26内の異物を濡らしながら底に溜まる。水注入部41を蓋部28に設けることで、回収部26内に水を降らせるように供給でき、回収部26の内面及び異物表面を効率的に濡らすことができる。
一方、回収部26内の空気は水の注入で徐々に加圧され、回収部26内の空気圧が大気圧を超えると空気放出部43の逆止弁48が移動して、回収部26内の空気は空気放出部43の放出口42から放出される。ここで、回収部26の内面及び異物表面は水で濡れているので、加圧された空気が逆止弁48から放出される際に、回収部26の内面及び異物表面に付着している石綿ダストが舞い上がって空気中に混入するのが防止できる。また、空気中に石綿ダストが含まれていても、逆止弁48を空気と共に通過した石綿ダストは湿潤したフィルター48を通過する際に捕捉されるため、放出口42からは石綿ダストを含まない空気だけが放出される。
回収部26の内面及び異物表面が水で十分に濡れた状態になったのを確認した後、バルブ45を閉じて回収部26内への水の供給を停止する。そして、蓋部28を押えている押え部材66を外して蓋部28を取り外して釘12を取り出す。ここで、回収部26内の加圧空気は空気放出部43から放出されているので、蓋部28を開ける際に異物、回収部26内の空気、及び水の噴き出しは生じない。そして、釘12、蓋部28、及び回収部26にそれぞれ付着している石綿ダストを除去する。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、実施の形態では、回収部を透明部材で構成したが、半透明部材で構成してもよい。分離板の外周部に分離用メッシュ部材を突設させたが、分離用メッシュ部材は、その一端側を分離板の外周部に、他端側を蓋部の内側にそれぞれ取り付けるように設置しても、吐出部の入口に直接取り付けてもよい。
更に、異物捕集手段を床載置型として屋根上に載置して使用したが、肩に掛けて使用するようにしてもよい。異物捕集手段を肩に掛けて使用することで、ハンドリング用のパイプの操作が容易になって、ごみの吸引除去の作業を効率的に行なうことができる。
また、異物として釘が含まれたごみについて説明したが、ねじ、砂、砂利、金属片、セラミック片を含むごみであってもよい。
本発明の一実施の形態に係る掃除装置の説明図である。 同掃除装置の異物捕集手段の側断面図である。 (A)は同掃除装置の異物捕集手段に設けられた空気放出部の側断面図、(B)は(A)のA−A矢視断面図である。 同掃除装置を使用したごみの除去方法の説明図である。
符号の説明
10:掃除装置、11:石綿スレート板、12:釘、13:ブラシ、14:吸引口、15:パイプ、16:真空ホース、17:掃除機本体、18:異物捕集手段、19:ダスト飛散防止カバー、20:開口部、21:パイプ挿入部、22:フード、23:補強部、24:屋根板、25:釘抜き具、26:回収部、27:パッキン、28:蓋部、29:吸込み部、30:吐出部、31:第1の取り付け部材、32:第1のエルボ、33:入側パイプ、33a:開閉弁、34:出側パイプ、35:第2の取り付け部材、36:第2のエルボ、37:吐出パイプ、37a:開閉弁、38:支持部材、39:分離板、40:分離用メッシュ部材、41:水注入部、42:放出口、43:空気放出部、44:水放出パイプ、45:バルブ、46:接続パイプ、47:逆止弁、48:フィルター、49:弁ケーシング、50:連通孔、51:段付き部、52:貫通孔、53:フランジ部、54:ナット、55:フィルターケーシング、55a:溝部、56:シール部材、57:キャップ、58:キャップ取付け部材、59:吸入口、60:捕集フィルター、61:第1の捕集部、62:排気部、63:第2捕集部、64:載置台、65:たるみ部、66:押え部材

Claims (7)

  1. 吸引口を先部に備えるハンドリング用のパイプと、該パイプに真空ホースを介して接続される掃除機本体とを有し、釘、ねじ、その他の金属片、及びセラミック片の1又は2以上を含む異物が混じっているごみを吸引除去しながら該異物を回収する掃除装置であって、
    前記真空ホースの中間部には通気する気流の風速を落として前記異物を沈降させて捕集する回収部を備えた異物捕集手段が設けられ、該異物捕集手段は該回収部内に水を注入する水注入部と、水の注入で加圧された該回収部内の空気を外部に放出する空気放出部とを有していることを特徴とする掃除装置。
  2. 請求項1記載の掃除装置において、前記空気放出部は、該空気放出部の放出口から前記回収部内に空気が流入するのを防止する逆止弁と、該逆止弁と該放出口の間に設けられたフィルターとを有していることを特徴とする掃除装置。
  3. 請求項2記載の掃除装置において、前記フィルターは、水で湿潤されていることを特徴とする掃除装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の掃除装置において、前記異物捕集手段は、前記回収部の開口を塞ぐ蓋部を有し、該蓋部には前記真空ホースの上流側と接続し前記回収部に連通する吸込み部と、前記回収部と連通し前記真空ホースの下流側と接続する吐出部が設けられ、前記回収部の流路断面積は前記吸込み部の流路断面積に対して急拡大していることを特徴とする掃除装置。
  5. 請求項4記載の掃除装置において、前記蓋部の内側には、前記回収部の内面と隙間を有して分離板が設けられ、しかも、前記吸込み部のみが該分離板を貫通していることを特徴とする掃除装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の掃除装置において、前記回収部の全部又は一部が、透明部材又は半透明部材で構成されていることを特徴とする掃除装置。
  7. 掃除装置に設けられた真空ホースを用いて、釘、ねじ、その他の金属片、及びセラミック片の1又は2以上を含む異物が混じっているごみを吸引除去しながら該異物を回収するごみの除去方法において、
    前記ごみの除去中には、前記真空ホースの中間部に設けられた異物捕集手段で前記異物を捕集し該異物捕集手段に設けられた回収部に収容して該異物による前記真空ホースの閉塞を防止して前記掃除装置の吸引能力を長時間維持し、
    前記ごみの除去終了後には、前記異物捕集手段に設けられた水注入部から水を前記回収部内に注入して該回収部内の前記異物表面及び該回収部内面を濡らして、該異物及び該回収部内面に付着した前記ごみ中の微細物の飛散を防止すると共に、水の注入で加圧された前記回収部内の空気を空気放出部から水で濡れたフィルターを介して外部に放出することを特徴とするごみの除去方法。
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