JP2559290B2 - パイプ内面の洗浄捕集方法およびその装置 - Google Patents
パイプ内面の洗浄捕集方法およびその装置Info
- Publication number
- JP2559290B2 JP2559290B2 JP2292254A JP29225490A JP2559290B2 JP 2559290 B2 JP2559290 B2 JP 2559290B2 JP 2292254 A JP2292254 A JP 2292254A JP 29225490 A JP29225490 A JP 29225490A JP 2559290 B2 JP2559290 B2 JP 2559290B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- dust
- cleaning
- collecting
- collection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Description
本発明は、構築物内の排水管内面を、吸引洗浄法によ
り洗浄するパイプ内面の洗浄捕集方法及びその装置に関
する。
り洗浄するパイプ内面の洗浄捕集方法及びその装置に関
する。
従来より、排水管を洗浄するには機械的洗浄、高圧水
による洗浄、吸引洗浄、化学的洗浄など種々の方法が利
用されており、それぞれに長所・短所を有しているが、
本発明に示すように、多段式の除塵装置を使用しかつ、
タンク内を渦流室と捕集室とに分離した湿式の除塵装置
をその一部に使用する吸引洗浄捕集法及び装置は現在の
ところ見当たらない。
による洗浄、吸引洗浄、化学的洗浄など種々の方法が利
用されており、それぞれに長所・短所を有しているが、
本発明に示すように、多段式の除塵装置を使用しかつ、
タンク内を渦流室と捕集室とに分離した湿式の除塵装置
をその一部に使用する吸引洗浄捕集法及び装置は現在の
ところ見当たらない。
一般の住宅や高層建築物には、台所・浴室・給湯室な
どを設けており、汚水は排水口および排水管を通過して
外部に排出されるが、使用期間や頻度によって排水管内
に次第に堆積物が付着し、その機能に支障をきたすこと
になる。そのため、定期的には排水管を掃除・洗浄する
ことが必要になる。 この洗浄には種々の方法が使用されており、その一つ
に機械的洗浄法がある。 これはフレキシブルワイヤーをパイプ内に挿入して、
このワイヤーを外部の動力で回転させる方法であるが、
曲がりくねったパイプの場合は抵抗が大きくなってその
効果も減少せざるを得ない。 また、高層建築物の場合に見られるように、多数の枝
管が合流している立本管の洗浄には適さない。 他の方法としては、吸引洗浄法がある。 これは被洗浄管の一端から空気を吸引し、管内に高速
の乱気流を発生させ、排水管の他端から洗浄剤(砂、氷
粒、水など)を投入して管内堆積物の除去を行うもので
ある。 機械的方法と異なり、パイプ内にワイヤーを挿入する
ことがないので、曲がりくねったパイプでも利用可能で
ある。 一般的には以上のような方法により洗浄するが、いず
れの方法でも洗浄後の剥離した管内堆積物やダスト等を
効率的に回収しなければならない。 この場合、ダスト等を単一の除塵装置にて捕集できれ
ばよいが、ダストには種々の粒度・成分などの違いがあ
るため、各々の状態に応じた装置を使用しなければなら
ない。 このダストの捕集方法には種々の方式がある。 例えば、サイクロンに代表される遠心力を利用する方
式では、含塵気体の処理量は大であるが、捕集可能な粒
子の外径は5ミクロン程度にとどまり、さらに微細な粒
子の捕集には適さない。 また、ノズルからの水噴射による加湿洗浄方式では、
装置によっては1ミクロン程度の粒子まで効率的に捕集
できるが、装置全体が大掛かりなものとなり、ランニン
グコストにおいても負担となる。 フィルターを使用する方式は、捕集効率は高いが目詰
まりの問題があり、定期的にフィルターに集積したダス
トを除去して目詰まりを解消しなければならず、また他
の方式に比べて処理量も少なくなる。 以上の各々の除塵方法に伴う課題を解決するためのも
のとして、「湿式除塵装置」(特願昭63−279990)を開
発したのであるが、本発明はパイプ内面の吸引洗浄にこ
の湿式除塵装置を利用して、かつ他の方式の除塵装置を
も併用することによって洗浄の管内堆積物やダスト等を
速やかに効率よく捕集処理できる洗浄捕集法および装置
を提供することを目的として開発されたものである。
どを設けており、汚水は排水口および排水管を通過して
外部に排出されるが、使用期間や頻度によって排水管内
に次第に堆積物が付着し、その機能に支障をきたすこと
になる。そのため、定期的には排水管を掃除・洗浄する
ことが必要になる。 この洗浄には種々の方法が使用されており、その一つ
に機械的洗浄法がある。 これはフレキシブルワイヤーをパイプ内に挿入して、
このワイヤーを外部の動力で回転させる方法であるが、
曲がりくねったパイプの場合は抵抗が大きくなってその
効果も減少せざるを得ない。 また、高層建築物の場合に見られるように、多数の枝
管が合流している立本管の洗浄には適さない。 他の方法としては、吸引洗浄法がある。 これは被洗浄管の一端から空気を吸引し、管内に高速
の乱気流を発生させ、排水管の他端から洗浄剤(砂、氷
粒、水など)を投入して管内堆積物の除去を行うもので
ある。 機械的方法と異なり、パイプ内にワイヤーを挿入する
ことがないので、曲がりくねったパイプでも利用可能で
ある。 一般的には以上のような方法により洗浄するが、いず
れの方法でも洗浄後の剥離した管内堆積物やダスト等を
効率的に回収しなければならない。 この場合、ダスト等を単一の除塵装置にて捕集できれ
ばよいが、ダストには種々の粒度・成分などの違いがあ
るため、各々の状態に応じた装置を使用しなければなら
ない。 このダストの捕集方法には種々の方式がある。 例えば、サイクロンに代表される遠心力を利用する方
式では、含塵気体の処理量は大であるが、捕集可能な粒
子の外径は5ミクロン程度にとどまり、さらに微細な粒
子の捕集には適さない。 また、ノズルからの水噴射による加湿洗浄方式では、
装置によっては1ミクロン程度の粒子まで効率的に捕集
できるが、装置全体が大掛かりなものとなり、ランニン
グコストにおいても負担となる。 フィルターを使用する方式は、捕集効率は高いが目詰
まりの問題があり、定期的にフィルターに集積したダス
トを除去して目詰まりを解消しなければならず、また他
の方式に比べて処理量も少なくなる。 以上の各々の除塵方法に伴う課題を解決するためのも
のとして、「湿式除塵装置」(特願昭63−279990)を開
発したのであるが、本発明はパイプ内面の吸引洗浄にこ
の湿式除塵装置を利用して、かつ他の方式の除塵装置を
も併用することによって洗浄の管内堆積物やダスト等を
速やかに効率よく捕集処理できる洗浄捕集法および装置
を提供することを目的として開発されたものである。
本発明の一つは、被洗浄管の一端より空気吸引装置に
て管内空気を吸引し、この吸引により生じた負圧によ
り、被洗浄管の他端より洗浄剤を吸入させて管内を通過
させるパイプ内面の洗浄法において、被洗浄管を通過し
た洗浄剤と剥離物およびダストについて、遠心分離捕集
方法を含む捕集を複数回繰り返すとともに、少なくとも
その一つの回を、縦旋回流によるダストの加湿凝集およ
び捕集と、横旋回流により捕集する除塵捕集としたこと
を特徴とするパイプ内面の洗浄捕集方法である。 また、本発明の他の一つは、パイプ内面の吸引洗浄を
行う場合において、被洗浄管を通過した洗浄剤およびダ
ストを捕集する装置を、遠心分離除塵装置を含む多段に
設けた除塵装置として、少なくともその一つの段を、そ
の内部下方に水を貯留し、内部空間を遮蔽板にて渦流室
と捕集室とに分離してなるタンク本体において、渦流室
に渦流を発生させるための流入管、捕集室にサイクロン
装置部を設けた湿式除塵装置としたことを特徴とするパ
イプ内面の洗浄捕集装置である。
て管内空気を吸引し、この吸引により生じた負圧によ
り、被洗浄管の他端より洗浄剤を吸入させて管内を通過
させるパイプ内面の洗浄法において、被洗浄管を通過し
た洗浄剤と剥離物およびダストについて、遠心分離捕集
方法を含む捕集を複数回繰り返すとともに、少なくとも
その一つの回を、縦旋回流によるダストの加湿凝集およ
び捕集と、横旋回流により捕集する除塵捕集としたこと
を特徴とするパイプ内面の洗浄捕集方法である。 また、本発明の他の一つは、パイプ内面の吸引洗浄を
行う場合において、被洗浄管を通過した洗浄剤およびダ
ストを捕集する装置を、遠心分離除塵装置を含む多段に
設けた除塵装置として、少なくともその一つの段を、そ
の内部下方に水を貯留し、内部空間を遮蔽板にて渦流室
と捕集室とに分離してなるタンク本体において、渦流室
に渦流を発生させるための流入管、捕集室にサイクロン
装置部を設けた湿式除塵装置としたことを特徴とするパ
イプ内面の洗浄捕集装置である。
第10図は本案実施例の接続系統図である。 本例は、高層住宅の場合であるが、前述した機械的方
法は枝管に対しては使用可能であるが、立本管について
は適用できないものである。 本案の実施にあたっては、まず洗浄しようとする排水
口を除く他の排水口を空気流入防止のため閉塞する。 次に、排水管路(34)に吸入管路(35)を接続し、こ
の吸入管路を湿式除塵装置に接続して、遠心分離除塵
装置、遠心分離除塵装置、、真空ポンプ(13)に順
に接続し、堆積ダスト排出管(12)にダスト排出ポンプ
(14)を介してダスト排出管路(36)を接続する。 以上で準備が完了し、洗浄作業を行う。 洗浄は、真空ポンプ駆動後に、まず排水口(33)より
洗浄剤を投入する。 洗浄剤としては種々のものがあるが、小氷塊は洗浄後
に溶けるので残留物を残さず都合がよい。 投入された洗浄剤は、排水口(33)、枝管(32)、立
本管(30)を各々通過洗浄して、排水管路(34)、吸入
管路(35)を介して第一段の湿式除塵装置でまずダス
ト・剥離物とともに捕集され、続いて第二段目の遠心分
離除塵装置に入り、前段で除去しきれなかったダスト
等を除去する。 さらに、遠心分離除塵装置に入り、除塵した後真空
ポンプ(13)を介して外部に除塵された気体となって排
出される。 各々の段において捕集された管内堆積物およびダスト
は、適宜取り出すが、ダスト排出ポンプにて連続的に排
出してもよい。 本案は多段式の除塵形態のため、効率的なる除塵捕集
が可能である。
法は枝管に対しては使用可能であるが、立本管について
は適用できないものである。 本案の実施にあたっては、まず洗浄しようとする排水
口を除く他の排水口を空気流入防止のため閉塞する。 次に、排水管路(34)に吸入管路(35)を接続し、こ
の吸入管路を湿式除塵装置に接続して、遠心分離除塵
装置、遠心分離除塵装置、、真空ポンプ(13)に順
に接続し、堆積ダスト排出管(12)にダスト排出ポンプ
(14)を介してダスト排出管路(36)を接続する。 以上で準備が完了し、洗浄作業を行う。 洗浄は、真空ポンプ駆動後に、まず排水口(33)より
洗浄剤を投入する。 洗浄剤としては種々のものがあるが、小氷塊は洗浄後
に溶けるので残留物を残さず都合がよい。 投入された洗浄剤は、排水口(33)、枝管(32)、立
本管(30)を各々通過洗浄して、排水管路(34)、吸入
管路(35)を介して第一段の湿式除塵装置でまずダス
ト・剥離物とともに捕集され、続いて第二段目の遠心分
離除塵装置に入り、前段で除去しきれなかったダスト
等を除去する。 さらに、遠心分離除塵装置に入り、除塵した後真空
ポンプ(13)を介して外部に除塵された気体となって排
出される。 各々の段において捕集された管内堆積物およびダスト
は、適宜取り出すが、ダスト排出ポンプにて連続的に排
出してもよい。 本案は多段式の除塵形態のため、効率的なる除塵捕集
が可能である。
以下、本発明の実施例について説明する。 第1図〜第5図は本発明に使用する湿式除塵装置を示
す。 (イ)金属性の密閉されたタンク本体(1)において、
下端を湾曲させた流入管(2)を、タンク本体(1)上
部中央を貫通して下方にその先端を位置させて取り付け
る。 (ロ)タンク本体(1)の内壁面に適合する形状の板体
の一部に、多数の小穴(3a)を穿設して遮蔽板(3)を
形成する。 (ハ)円筒体の中間部に傾斜面を設けて口径を一段絞っ
て外筒(4)を形成し、該外筒(4)の上部に中央を貫
通する排出管(6)を取り付けてサイクロン装置部
(C)を構成する。 (ニ)流入管(2)の右方近傍に、タンク本体(1)の
壁面に内接して遮蔽板(3)を取り付け、該遮蔽板
(3)右方において、排出管(6)を取り付けた外筒
(4)を、タンク本体(1)の上部を貫通して取り付
け、U字形の連通管(5)を、その一端をタンク本体
(1)の側壁面を貫通して取り付け、他端を外筒(4)
上部の外周近傍に貫通して取り付ける。 (ホ)タンク本体(1)の上部にマンホール(8)、下
部にハッチ(9)と目視窓(10)(11)、堆積ダスト排
出管(12)をそれぞれ取り付ける。 以上が湿式除塵装置の構造である。 本装置を使用するには、まず、タンク本体内に貯水し
て排出管(6)を吸引装置に接続し、吸引装置を作動さ
せると、流入管(2)から含塵した空気が吸い込まれ
る。 流入管の排出側端部は、タンク本体の底面に対し、斜
方に位置しているので、ダストを含んだ空気は水面に当
たり、水は吹き付けられた空気により飛散して細かな水
しぶきとなってタンク内に飛び散り、空気の流れと一緒
に渦流室(A)内を旋回する。 この渦流室内の水は大部分が飛散して、ダストを含ん
だ空気と水滴との混合状態となって、ダストは加湿凝集
して捕集しやすくなる。 次に、渦流室内の空気は、遮蔽板(3)に設けられた
小穴(3a)を通過して捕集室(B)に移行してタンク本
体壁面に設けられた連通管(5)の一端より吸引されて
外筒(4)の外周部近傍壁面より流入して旋回流とな
り、遠心力効果によりダストは外筒内壁面近傍に移行し
て落下し、捕集室底部に溜まる。 外筒上部中央には排出管(6)が位置しているので、
ダストを除去した空気はこの排出量より吸引装置を経て
外部に排出される。 渦流室と捕集室とは遮蔽板にて仕切られているので、
縦旋回流はこの遮蔽板とタンク本体内面との間のみで発
生し、捕集室に影響を及ぼすことはない。 本装置は、流入管によって発生する縦旋回流による加
湿凝集・捕集機能とサイクロン装置部により発生する横
旋回流による除塵機能を備えているので、効果的なる除
塵効果を発揮するものである。 なお、本装置では、タンク本体(1)内に入れる水の
量は、遮蔽板(3)下端および外筒(4)下端が少し水
中に没する程度であることが肝要である。 本例では、小穴(3a)を多数設けた遮蔽板(3)とし
ているが、これに限定することなく、例えば網状部分を
有する板を使用しても良い。 また、マンホール(8)とハッチ(9)は作業後のタ
ンク内洗浄の目的で設けられたものであり、目視窓(1
0)(11)は貯水量の確認のために設けている。 次に、第6図〜第9図に示す遠心分離除塵装置につい
て説明する。 本例はサイクロン形のものである。 (20)は円筒形の貯水箱、(21)は略逆円錐台形のサ
イクロン本体、(22)は含塵気体の流入管、(23)は除
塵後の気体を排出する排気管である。 サイクロン本体上部は円筒形状で、この円筒部(21
a)の外周近傍に流入管が接続されている。 (23)の排気管は円筒部下方近傍にその筒端が位置し
ている。 使用時は、貯水箱(20)の一部に貯水する。 流入管(22)より流入した含塵気体は、円筒部(21
a)の内周面に沿って旋回気流となり、その遠心力によ
ってダストはサイクロン本体(22)内壁近傍に集まり、
次第に下方へと移動して下に貯留している水中に没して
捕集され、除塵された気体は排気管(23)より上方に排
気されるものである。 第10図は本案実施例の接続系統図である。 本例は、第一段に前述の湿式除塵装置を使用し、第二
段および第三段にサイクロン形遠心分離除塵装置を使用
しており、これらの各装置により除塵捕集を行ってい
る。 なお、本例は三段階の除塵捕集であるが、状況に応じ
てさらに多段の装置としてもよい。 本案は、以上述べた各装置が複数段にわたって設けら
れており、初段から最終段に至る段において、各々に剥
離した管内堆積物およびダストが除去されるので、適宜
に組み合わせることにより効率的な捕集を行うことがで
きる。
す。 (イ)金属性の密閉されたタンク本体(1)において、
下端を湾曲させた流入管(2)を、タンク本体(1)上
部中央を貫通して下方にその先端を位置させて取り付け
る。 (ロ)タンク本体(1)の内壁面に適合する形状の板体
の一部に、多数の小穴(3a)を穿設して遮蔽板(3)を
形成する。 (ハ)円筒体の中間部に傾斜面を設けて口径を一段絞っ
て外筒(4)を形成し、該外筒(4)の上部に中央を貫
通する排出管(6)を取り付けてサイクロン装置部
(C)を構成する。 (ニ)流入管(2)の右方近傍に、タンク本体(1)の
壁面に内接して遮蔽板(3)を取り付け、該遮蔽板
(3)右方において、排出管(6)を取り付けた外筒
(4)を、タンク本体(1)の上部を貫通して取り付
け、U字形の連通管(5)を、その一端をタンク本体
(1)の側壁面を貫通して取り付け、他端を外筒(4)
上部の外周近傍に貫通して取り付ける。 (ホ)タンク本体(1)の上部にマンホール(8)、下
部にハッチ(9)と目視窓(10)(11)、堆積ダスト排
出管(12)をそれぞれ取り付ける。 以上が湿式除塵装置の構造である。 本装置を使用するには、まず、タンク本体内に貯水し
て排出管(6)を吸引装置に接続し、吸引装置を作動さ
せると、流入管(2)から含塵した空気が吸い込まれ
る。 流入管の排出側端部は、タンク本体の底面に対し、斜
方に位置しているので、ダストを含んだ空気は水面に当
たり、水は吹き付けられた空気により飛散して細かな水
しぶきとなってタンク内に飛び散り、空気の流れと一緒
に渦流室(A)内を旋回する。 この渦流室内の水は大部分が飛散して、ダストを含ん
だ空気と水滴との混合状態となって、ダストは加湿凝集
して捕集しやすくなる。 次に、渦流室内の空気は、遮蔽板(3)に設けられた
小穴(3a)を通過して捕集室(B)に移行してタンク本
体壁面に設けられた連通管(5)の一端より吸引されて
外筒(4)の外周部近傍壁面より流入して旋回流とな
り、遠心力効果によりダストは外筒内壁面近傍に移行し
て落下し、捕集室底部に溜まる。 外筒上部中央には排出管(6)が位置しているので、
ダストを除去した空気はこの排出量より吸引装置を経て
外部に排出される。 渦流室と捕集室とは遮蔽板にて仕切られているので、
縦旋回流はこの遮蔽板とタンク本体内面との間のみで発
生し、捕集室に影響を及ぼすことはない。 本装置は、流入管によって発生する縦旋回流による加
湿凝集・捕集機能とサイクロン装置部により発生する横
旋回流による除塵機能を備えているので、効果的なる除
塵効果を発揮するものである。 なお、本装置では、タンク本体(1)内に入れる水の
量は、遮蔽板(3)下端および外筒(4)下端が少し水
中に没する程度であることが肝要である。 本例では、小穴(3a)を多数設けた遮蔽板(3)とし
ているが、これに限定することなく、例えば網状部分を
有する板を使用しても良い。 また、マンホール(8)とハッチ(9)は作業後のタ
ンク内洗浄の目的で設けられたものであり、目視窓(1
0)(11)は貯水量の確認のために設けている。 次に、第6図〜第9図に示す遠心分離除塵装置につい
て説明する。 本例はサイクロン形のものである。 (20)は円筒形の貯水箱、(21)は略逆円錐台形のサ
イクロン本体、(22)は含塵気体の流入管、(23)は除
塵後の気体を排出する排気管である。 サイクロン本体上部は円筒形状で、この円筒部(21
a)の外周近傍に流入管が接続されている。 (23)の排気管は円筒部下方近傍にその筒端が位置し
ている。 使用時は、貯水箱(20)の一部に貯水する。 流入管(22)より流入した含塵気体は、円筒部(21
a)の内周面に沿って旋回気流となり、その遠心力によ
ってダストはサイクロン本体(22)内壁近傍に集まり、
次第に下方へと移動して下に貯留している水中に没して
捕集され、除塵された気体は排気管(23)より上方に排
気されるものである。 第10図は本案実施例の接続系統図である。 本例は、第一段に前述の湿式除塵装置を使用し、第二
段および第三段にサイクロン形遠心分離除塵装置を使用
しており、これらの各装置により除塵捕集を行ってい
る。 なお、本例は三段階の除塵捕集であるが、状況に応じ
てさらに多段の装置としてもよい。 本案は、以上述べた各装置が複数段にわたって設けら
れており、初段から最終段に至る段において、各々に剥
離した管内堆積物およびダストが除去されるので、適宜
に組み合わせることにより効率的な捕集を行うことがで
きる。
本発明によれば、吸引により生じた管内負圧により、
洗浄剤を通過させる方法のため、いかなる形状の曲管で
も洗浄可能であり、また洗浄後の回収においては、多段
に設けた除塵捕集装置を使用するので、剥離した管内堆
積物やダストに対して幅広い効果を有するとともに、縦
旋回流と横旋回流を併用した湿式除塵装置を使用するた
め、微細なダストをも効率よく捕集可能なる、パイプ内
面の洗浄捕集方法およびその装置を提供し得るものであ
る。
洗浄剤を通過させる方法のため、いかなる形状の曲管で
も洗浄可能であり、また洗浄後の回収においては、多段
に設けた除塵捕集装置を使用するので、剥離した管内堆
積物やダストに対して幅広い効果を有するとともに、縦
旋回流と横旋回流を併用した湿式除塵装置を使用するた
め、微細なダストをも効率よく捕集可能なる、パイプ内
面の洗浄捕集方法およびその装置を提供し得るものであ
る。
第1図は本発明における湿式除塵装置の内部構造図 第2図は湿式除塵装置の機能説明図 第3図は湿式除塵装置の正面図 第4図は湿式除塵装置の右側面図 第5図は遮蔽板の正面図 第6図は本発明にて使用する遠心分離除塵装置の平面図 第7図は遠心分離除塵装置の内部構造図 第8図は遠心分離除塵装置の正面図 第9図は遠心分離除塵装置の右側面図 第10図は本発明使用における接続系統説明図 (1)……タンク本体、(2)……流入管 (3)……遮蔽板、(3a)……小穴 (4)……外筒、(5)……連通管 (6)……排出管、(7)……水 (8)……マンホール、(9)……ハッチ (10)(11)……目視窓、(12)……堆積ダスト排出管 (13)……真空ポンプ、(14)……ダスト排出ポンプ (20)……貯水箱、(21)……サイクロン本体 (21a)……円筒部、(22)……流入管 (23)……排気管 (30)……立本管、(31)……通気管 (32)……枝管、(33)……排水口 (34)……排水管路、(35)……吸入管路 (36)……ダスト排出管路 (A)……渦流室、(B)……補集室 (C)……サイクロン装置部 ……湿式除塵装置 ……遠心分離除塵装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−67896(JP,A) 特開 昭54−93516(JP,A) 特開 昭58−3686(JP,A) 特開 昭59−12783(JP,A) 特開 昭52−105666(JP,A) 特開 昭58−30594(JP,A) 特開 昭60−67895(JP,A) 特開 昭50−141165(JP,A) 特開 昭62−112807(JP,A) 実開 昭49−5070(JP,U) 実開 昭63−130186(JP,U) 実開 昭51−94072(JP,U) 実開 昭59−167814(JP,U) 特公 平6−96084(JP,B2) 実公 昭50−27665(JP,Y1)
Claims (2)
- 【請求項1】被洗浄管の一端より空気吸引装置にて管内
空気を吸引し、この吸引により生じた負圧により、被洗
浄管の他端より洗浄剤を吸入させて管内を通過させるパ
イプ内面の洗浄法において、被洗浄管を通過した洗浄剤
と剥離物およびダストについて、遠心分離捕集方法を含
む捕集を複数回繰り返すとともに、少なくともその一つ
の回を、その下部に多数の小穴を設けた遮蔽板によって
渦流室と捕集室とに二室分離された密閉タンク内におい
て、この密閉タンク内に貯留した水の水面に含塵気体
を、遮蔽板位置と反対方向に斜方に吹きつけることによ
って発生する、水滴と含塵気体の混合した縦旋回流によ
るダストの渦流室内加湿凝集および除塵捕集と、遮蔽板
の小穴を通過して捕集室内に移動した処理気体をサイク
ロン方式による横旋回流により捕集する捕集室内除塵捕
集としたことを特徴とするパイプ内面の洗浄捕集方法。 - 【請求項2】パイプ内面の吸引洗浄を行なう場合におい
て、被洗浄管を通過した洗浄剤と剥離物およびダストを
捕集する装置を、遠心分離除塵装置を含む多段に設けた
除塵装置として、少なくともその一つの段を、その内部
下方に水を貯留し、内部空間を小穴を多数設けた遮蔽板
にて渦流室と捕集室とに分離してなるタンク本体におい
て、渦流を発生させるために貯留水面に対して吹出し口
を斜方に設けた流入管を渦流室内に設け、外筒下部を貯
留水面下に位置させたサイクロン装置部を捕集室内に設
けた湿式除塵装置としたことを特徴とするパイプ内面の
洗浄捕集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2292254A JP2559290B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | パイプ内面の洗浄捕集方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2292254A JP2559290B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | パイプ内面の洗浄捕集方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04166277A JPH04166277A (ja) | 1992-06-12 |
JP2559290B2 true JP2559290B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=17779427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2292254A Expired - Fee Related JP2559290B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | パイプ内面の洗浄捕集方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559290B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102953410A (zh) * | 2012-03-09 | 2013-03-06 | 张明 | 一种楼内、楼外清洁废水整体循环系统 |
CN109865384A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-06-11 | 钟志刚 | 一种建筑工地用除尘装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102366700A (zh) * | 2011-09-15 | 2012-03-07 | 安徽省元琛环保科技有限公司 | 旋风电袋脉冲滤筒除尘器 |
JP2014091096A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Kando:Kk | 既設管の吸引クリーニング装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS495070U (ja) * | 1972-04-12 | 1974-01-17 | ||
US3842461A (en) * | 1973-05-15 | 1974-10-22 | Walkee Vacuum Services Ltd | Industrial vacuum apparatus |
JPS5027665U (ja) * | 1973-07-03 | 1975-03-31 | ||
JPS5194072U (ja) * | 1975-01-28 | 1976-07-28 | ||
JPS52105666A (en) * | 1976-02-28 | 1977-09-05 | Keijirou Gotou | Air conveyor system for cleaning burried pipe |
JPS583686A (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-10 | 藤井 金蔵 | パイプ内面の研掃方法及その装置 |
JPS5935278B2 (ja) * | 1981-08-18 | 1984-08-28 | 株式会社環境開発 | 既設配管の更生工法 |
JPS6021792B2 (ja) * | 1982-07-12 | 1985-05-29 | 兼松エンジニアリング株式会社 | 既設埋設管の再生法 |
JPS59167814U (ja) * | 1983-04-25 | 1984-11-10 | 東急車輌製造株式会社 | 吸引車の吸気粉塵及びポンプ封液用分離装置 |
JPS6067895A (ja) * | 1983-09-24 | 1985-04-18 | 株式会社東芝 | 配管の洗浄方法 |
JPH0415343Y2 (ja) * | 1987-02-19 | 1992-04-07 |
-
1990
- 1990-10-26 JP JP2292254A patent/JP2559290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102953410A (zh) * | 2012-03-09 | 2013-03-06 | 张明 | 一种楼内、楼外清洁废水整体循环系统 |
CN109865384A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-06-11 | 钟志刚 | 一种建筑工地用除尘装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04166277A (ja) | 1992-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2003084642A1 (en) | Dust collector | |
CN208809711U (zh) | 一种防爆湿式除尘一体机 | |
US2195707A (en) | Separation of particles from gases | |
CN109127138A (zh) | 一种用于电容器生产的湿式电除尘系统 | |
US6017377A (en) | Spray paint booth filter | |
CN209696581U (zh) | 一种纺织服装用除尘装置 | |
KR100617124B1 (ko) | 싸이클론 집진장치 | |
JP4886124B2 (ja) | 散水式集塵装置 | |
JP2559290B2 (ja) | パイプ内面の洗浄捕集方法およびその装置 | |
US3753337A (en) | Gas cleaning system | |
CN109519999B (zh) | 水箱喷雾式除油烟机 | |
JP2000140547A (ja) | 集塵及び空気浄化装置 | |
CN206121418U (zh) | 一种旋流水膜多管复合型湿式除尘器 | |
CN213049948U (zh) | 一种炉渣处理用除尘装置 | |
JPH08182908A (ja) | 気体浄化装置 | |
CN213995286U (zh) | 一种除尘机组 | |
JPH0647536Y2 (ja) | 風綿除去装置 | |
CN204530574U (zh) | 扫路车及其除尘系统 | |
CN206604329U (zh) | 一种高效除尘的水帘机 | |
JP2008188532A (ja) | 塗装ブース | |
CN205995205U (zh) | 文丘里高效湿式除尘器 | |
JPH03217212A (ja) | 外気導入孔付き湿式除塵装置 | |
JP2000334241A (ja) | 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置 | |
CN113925411B (zh) | 一种集尘装置及清洁设备 | |
CN205145863U (zh) | 一种喷淋式除尘器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |