JP4957887B2 - カバー装置、記録装置及び液体噴射装置並びに回動復元装置 - Google Patents
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Description
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を噴射する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置、該液体噴射装置に対し設けられるカバー装置及び該カバー装置に対して適用可能な回動復元装置に関するものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
また、回動復元装置は、別途の付勢手段を設けることなく、それ自体で所望の弾性復元力を発生させているから、当該回動復元装置の部品点数を少なくし、回動復元力装置の構成を簡単にすることができる。
本発明の第2の態様によれば、軸部をカバー部材と一体に成形できるようになり、軸受部を回動フラップと一体に成形できるようになるからカバー装置を少ない部品点数で簡単、コンパクトに構成できるようになる。
本発明の第3の態様によれば、カバー部材を成形する成形型の構成を単純化することができ、カバー部材に対してアンダーカット用の穴を設ける必要がなくなるから、ケース本体とカバー部材間の気密性を向上させてインクミスト等の進入を確実に防止できる。また軸部の外周面の周方向における4分の3の範囲は回動軸として使用できるから回動フラップの必要な回動範囲と、軸部に対する軸受部の必要な係合状態とを確保できる。
本発明の第4の態様によれば、カバー部材を成形する成形型の構成を単純化することができ、カバー部材に対してアンダーカット用の穴を設ける必要がなくなるから、ケース本体とカバー部材間の気密性を向上させてインクミスト等の進入を確実に防止できる。また軸部の外周面の周方向における4分の3の範囲は回動軸として使用できるから回動フラップの必要な回動範囲と、軸部に対する軸受部の必要な係合状態とが確保できる。また角柱軸とすることにより、軸部に対する軸受部の係合状態は強固になる。
本発明の第5の態様によれば、軸部の成形が更に容易になり、軸部に対する軸受部の係合状態が更に強固になるから、カバー部材から回動フラップが不用意に外れないようになる。また、軸部の一部のみが半周軸になっているだけであるから、他の部位の4分の3周軸によって回動フラップの必要な回動範囲も確保されている。
本発明の第6の態様によれば、一対の弾性挟持片による挟持力が位相を異ならせて複数の位置で軸部に作用することによって軸受として機能するようになり、同じく位相を異ならせて係合フックが複数の位置で軸部に作用することによってカバー部材から回動フラップが不用意に外れないようになる。
本発明の第7の態様によれば、4分の3周分の円柱軸ないし角柱軸に対して係合する一対の弾性挟持片によって回動フラップの必要な回動範囲が確保され、上記4分の3周分の円柱軸ないし角柱軸に対して係合する係合フックと、上記半周軸に対して係合する位相を異ならせた他の係合フックとによる係合作用によって回動フラップがカバー部材から容易に外れないようになる。
本発明の第8の態様によれば、回動フラップの過剰な回動が防止されるから回動フラップの破損や回動フラップのカバー部材からの離脱が防止される。
本発明の第9の態様によれば、前記カバー部材はカバー閉鎖状態では該ケース本体内部を外部と隔離する構造に形成されているから、当該カバー部材には上記アンダーカット用の穴を含めた一切の貫通孔等が設けられていない。従って、カバー部材とケース本体間の気密性が向上し、インクミスト等のケース本体内への進入を確実に防止できる。
次にこのようにして構成されるインクジェットプリンタ100における上記キャリッジ10に対して適用される本発明のカバー装置1と、該カバー装置1に対して適用される本発明の回動復元装置40について図面に基づいて具体的に説明する。
通常時は図7に示すように、回動フラップ37は前面板38がほぼ垂直で、天面板39がほぼ水平な状態になっている。この状態では係止片42の係止面46がキャリッジ本体30側の係止部材45によって係止され、カバー部材31の拡開方向の回動が規制された回動ロック状態になっている。また、軸方向にずらして180°位相を異ならせて配置されている4組の弾性挟持片53、54の作用により、側面から通して視た状態では、軸部49は上下から係合フック55によって確実に係合されている状態にあるから、回動フラップ37がカバー部材31から不用意に外れることはない。
上記通常時の状態から、更に回動フラップ37をロック方向Bに回動させて行くと、図9に示すように、中央側の弾性挟持片53、54における係合フックを有しない弾性挟持片54の当接端58が4分の3周分の円柱軸51と弾性支持部48との付け根部分下面の一部に当接するようになる。従って、回動フラップ37のロック方向Bへのそれ以上の回動は停止され、回動フラップ37の過剰な回動によって生ずる回動フラップ37の破損やカバー部材31からの回動フラップ37の離脱は防止されている。
上記通常時の状態から、回動フラップ37の指掛け部43に指を掛けて回動フラップ37をロック解除方向Aに回動させて行くと、図10に示すように、中央側の弾性挟持片53、54における係合フック付きの弾性挟持片53の係合フック55が、弾性支持部48の上面の一部に当接するようになる。従って、回動フラップ37のロック解除方向Aへのそれ以上の回動は停止される。またこの時、左右両端側に位置する弾性挟持片53、54における係合フック付きの弾性挟持片53の係合フック55が半周軸52の下側のコーナー部59に引っ掛かり、係合した状態になる。従って、回動フラップ37の過剰な回動によって生ずる回動フラップ37の破損やカバー部材31からの回動フラップ37の離脱は防止される。
回動フラップ37をロック解除方向Aに回動させると、一対の弾性挟持片53、54は図示のように弾性作用部50において湾曲して弾性変形する。また、回動フラップ37が上記ロック解除方向Aの回動停止位置に到達した状態では、軸部49は側面方向から視た状態で上下に位置する180°位相を異ならせて配置されたそれぞれの係合フック付きの弾性挟持片53における係合フック55によって上方に向けて摘み上げられるようになる。これに伴って弾性支持部48も図示のように湾曲し、弾性変形する。
本願発明に係るカバー装置1及び該カバー装置1を備えた記録装置100等及び回動復元装置40は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。例えば、係止片42を設ける位置は、回動フラップ37の左側面に限らず、右側面であってもよいし、前面等他の面であっても構わない。また軸部49は円柱軸の他、多角形断面の角柱軸であってもよく、4分の3周分の円柱軸51や半周軸52は厳密に4分の3或いは2分の1である必要はなく、同様の作用効果を発揮する範囲で適宜調整が可能である。また本発明のカバー装置1はインクジェットプリンタ100のキャリッジ10におけるキャリッジ本体30に対して適用する場合に限らず、種々の装置ないし容器のケース本体に対して適用可能であり、本発明の回動復元装置40もカバー部材31と回動フラップ37に限らず、種々の支持部材と回動部材に対して適用することが可能である。
Claims (12)
- ケース本体の開口部を閉鎖する回動開閉式のカバー部材と、該カバー部材の閉鎖状態を保持する回動ロック機構とを備えるカバー装置であって、
前記回動ロック機構は、前記カバー部材の回動自由端に対して別体に設けられる回動フラップと、該回動フラップとカバー部材との回動接続部に設けられる回動復元装置と、前記回動フラップの回動自由端に対して一体に設けられ、前記ケース本体の一部に係止することで前記カバー部材の回動動作をロックする係止片とを備えることによって構成されており、
前記回動復元装置は、弾性支持部を介して前記カバー部材に設けられた軸部と、弾性作用部を介して前記回動フラップに設けられた軸受部を備え、該回動フラップをロック解除方向にロック解除する位置まで回動すると、前記弾性支持部と前記弾性作用部に弾性復元力が発生して当該回動フラップをロック方向に回動して戻すように構成されていることを特徴とするカバー装置。 - 請求項1に記載のカバー装置において、前記軸部は、外周面の周方向における一部の範囲のみを回動軸として使用する部分軸であり、前記軸受部は前記軸部の外周面の一部のみと係合又は当接する部分軸受であることを特徴とするカバー装置。
- 請求項2に記載のカバー装置において、前記軸部は、外周面の周方向における4分の3の範囲のみを回動軸として使用する4分の3周分の円柱軸によって構成されていることを特徴とするカバー装置。
- 請求項2に記載のカバー装置において、前記軸部は、外側面の周方向における4分の3の範囲のみを回動軸として使用する4分の3周分の角柱軸によって構成されていることを特徴とするカバー装置。
- 請求項2〜4のいずれか1項に記載のカバー装置において、前記軸部の一部には外周面又は外側面の周方向における2分の1の範囲のみを回動軸として使用する2分の1周分の半周軸が形成されていることを特徴とするカバー装置。
- 請求項2〜5のいずれか1項に記載のカバー装置において、前記軸受部は、前記軸部を挟持状態で保持する一対の係合フック付きの弾性挟持片と、係合フックを有しない他の弾性挟持片とによって構成されており、これら一対の弾性挟持片が軸方向に位置をずらして180°位相を異ならせ、複数組設けられていることを特徴とするカバー装置。
- 請求項6に記載のカバー装置において、前記一対の弾性挟持片の一組は前記4分の3周分の円柱軸ないし角柱軸に対して係合ないし当接し、一方、前記一対の弾性挟持片における他の組は前記2分の1周分の半周軸に対して係合ないし当接するように構成されていることを特徴とするカバー装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のカバー装置において、前記カバー部材の一部には前記回動フラップの回動範囲を規制するストッパが設けられていることを特徴とするカバー装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のカバー装置において、前記カバー部材は、カバー閉鎖状態では該ケース本体内部を外部と隔離する構造に形成されていることを特徴とするカバー装置。
- インクカートリッジを収容するキャリッジ本体と、該キャリッジ本体の開口部を閉鎖する回動開閉式のカバー部材と、該カバー部材の閉鎖状態を保持する回動ロック機構とを備えたカバー装置を有する記録装置であって、前記カバー装置は請求項1〜9のいずれか1項に記載したカバー装置であることを特徴とする記録装置。
- 液体カートリッジを収容するキャリッジ本体と、該キャリッジ本体の開口部を閉鎖する回動開閉式のカバー部材と、該カバー部材の閉鎖状態を保持する回動ロック機構とを備えたカバー装置を有する液体噴射装置であって、前記回動ロック機構は、前記カバー部材の回動自由端に対して別体に設けられる回動フラップと、該回動フラップとカバー部材との回動接続部に設けられる回動復元装置と、前記回動フラップの回動自由端に対して一体に設けられ、前記ケース本体の一部に係止することで前記カバー部材の回動動作をロックする係止片とを備えることによって構成されており、前記回動復元装置は、弾性支持部を介して前記カバー部材に設けられた軸部と、弾性作用部を介して前記回動フラップに設けられた軸受部を備え、該回動フラップをロック解除方向にロック解除する位置まで回動すると、前記弾性支持部と前記弾性作用部に弾性復元力が発生して当該回動フラップをロック方向に回動して戻すように構成されていることを特徴とする液体噴射装置 。
- 支持部材に対して回動自在に接続される回動部材を所定の方向に回動させると、回動部材が再び元の位置に戻るような回動復元力を生じさせる回動復元装置であって、
前記回動復元装置は弾性支持部を介して前記支持部材に設けられた軸部と、弾性作用部を介して前記回動部材に設けられた軸受部を備え、該回動部材をロック解除方向にロック解除する位置まで回動すると、前記弾性支持部と前記弾性作用部に弾性復元力が発生して当該回動部材をロック方向に回動して戻すように構成されていることを特徴とする回動復元装置。
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