JP4957644B2 - 液面検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体の液面のレベルを検出する液面検出装置に関するものである。
従来、液面に浮かぶフロートの上下移動により回転する回転体を用いて、液面のレベルに応じた回転体の回転角度を検出する液面検出装置がある。このような液面検出装置の一種として、特許文献1、2には、回転体の回転角度を検出して検出信号を出力する検出回路部を、回転体と離間させて配置することにより、非接触式の検出装置を実現するようにしたものが開示されている。
特開2002−206959号公報 特開2007−132920号公報
さて、特許文献1、2に開示の液面検出装置において、液面に浮かぶフロートには、車両の振動等により揺動する液体との相対運動によって、電荷が発生する。ここで、特許文献1、2のように導電性材料により形成されたフロートアームを備える場合、フロートに生じた電荷は、フロートアームに蓄積される。フロートアームの端部側は回転体に支持されていてフロートの上下移動を回転体に伝達して該回転体を回転させるようにしているが、このフロートアームの端部側が回転体の回転に伴って検出回路部の周囲を通過すると、蓄積された電荷が検出回路部へと放電され、検出信号への乱れを引き起こし、検出精度を低下させるおそれがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電荷が発生する環境下でも検出精度を維持できる液面検出装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液体の液面のレベルを検出する液面検出装置であって、回転体と、液面に浮かぶフロートと、フロートが一端部側に保持され、他端部側が回転体に支持され、フロートの上下移動を回転運動に変換して回転体に伝達するフロートアームと、回転体を回転自在に支持する本体部と、本体部に回転体と離間して配置され、液面のレベルに応じた回転体の回転角度を検出して、検出信号を出力する検出回路部と、を備える液面検出装置において、フロートアームは、導電性材料により構成されており、回転体から検出回路部側へ突出する突出部分を他端部側に形成しており、フロートアームのうちフロートを保持している部分から回転体に支持されている部分までに至る領域の少なくとも一部である突出部分の外表面上に、絶縁材料よりなる被覆部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、液面に浮かぶフロートに、液体との相対運動によって生じた電荷は、導電性材料により構成されたフロートアームへ蓄積される。しかし、絶縁材料よりなる被覆部がフロートアームの外表面上に形成されることで、検出回路部の周囲をフロートアームの他端部側が回転体の回転により通過する際においても、該フロートアームに蓄積される電荷の検出回路部への放電が抑止される。これによれば、検出回路部から出力される検出信号が放電による電荷によって乱され難くなるので、電荷が発生する環境下でも検出精度を維持することができるのである。
加えて、フロートアームの他端部側が回転体から検出回路部側へ突出しているが、当該突出部分の外表面上に被覆部が形成されているため、該フロートアームの他端部側から検出回路部への放電を抑止することができ、電荷が発生する環境下でも検出精度が維持されるのである。
請求項に記載の発明では、被覆部は、フロートアームの外表面上の全体に形成されることを特徴とする。この発明によれば、絶縁材料よりなる被覆部が、フロートアームの外表面上の全体に形成されるので、フロートアームへの電荷の移動と蓄積、およびフロートアームからの電荷の放電をより確実に抑止することができるのである。
フロートアームの角部に形成される被覆部は薄くなり易く、剥がれ起点となるおそれがある。そこで、請求項に記載の発明では、フロートアームの回転体に支持される他端部側の角部は、面取りされることを特徴とするので、該他端部側の被覆部を厚く形成して、剥がれの起点となり難くすることが可能になる。したがって、その場合には、被覆部の耐久性を向上して、長期に亘り検出精度を維持することができるのである。
請求項に記載の発明では、被覆部は、フロートアームの一端部側におけるフロートの保持部分の外表面上に形成されることを特徴とする。この発明によれば、絶縁材料よりなる被覆部は、フロートアームのうちフロートを保持する保持部分の外表面上に形成されるので、フロートで生じた電荷がフロートアームの保持部分に移動し、蓄積されることが抑制される。これによれば、請求項1に記載の発明と同様の原理により、電荷が発生する環境下でも検出精度を維持させることができるのである。
回転体の重量はフロートに作用することから、回転体の重量が増加すると、液体に浮揚可能に設定されるフロートを大型化する必要が生じる。この場合、フロートと液体との接触面積が拡大するため、フロートに生じる電荷自体の増加を引き起こし易くなる。そこで、請求項に記載の発明では、絶縁材料よりなる被覆部を熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂により被膜状に形成して、回転体の重量増加を抑えることができる。これによれば、フロートに生じる電荷自体の増加が抑制されて、フロートアームから検出回路部への放電が抑止されることになるので、電荷が発生する環境下でも検出精度を維持することができるのである。
請求項に記載の発明では、樹脂は、ポリアミドイミド樹脂を含むことを特徴とする。この発明によれば、一般に耐磨耗性に優れたポリアミドイミド樹脂を含む熱可塑性樹脂はエポキシ樹脂と反応することにより熱硬化性樹脂にもなり、それにより被覆部が被膜状に形成されるので、フロートとの擦れによる被覆部の剥がれが生じ難くなる。したがって、被覆部の耐久性を向上して、長期に亘り検出精度を維持することができるのである。
以下、本発明の一実施形態による液面検出装置を、車両の燃料タンク内に装着されて燃料の液面レベルを検出する燃料レベルゲージに適用した例を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ100の正面図であり、容器である燃料タンク10内に装着された状態を示している。燃料レベルゲージ100は、燃料タンク10内に設置される燃料ポンプ(図示しない)に取り付けられており、該燃料ポンプを介して燃料タンク10に固定されている。ただし、燃料レベルゲージ100の取り付け方法は限定されるものではなく、ステー等(図示しない)により燃料タンク10内部に直接固定されていてもよい。
(基本構成)
はじめに、燃料レベルゲージ100の基本構成について図に基づいて説明する。図1に示すように、燃料レベルゲージ100は、フロート6、フロートアーム7、マグネットホルダ3、ハウジング2および検出回路部4等を組み合わせてなる。
フロート6は、例えば発泡させたエボナイト等の比重の小さい材料により形成されている。フロート6は、液体である燃料9よりも比重が小さい材料から形成されることで、燃料9の液面9aに浮揚可能に形成されている。フロート6は、本実施形態では厚さの薄い直方体形状であるが、図1に実線で示すように燃料9の残量がごく僅かな状態においても、液面9aのレベルが検出可能であれば、例えば円柱形状等であってもよい。また、本実施形態のフロート6には、貫通孔61がフロート6の重心を通るよう形成されている。
図2に示すようにフロートアーム7は、ステンレス鋼等の導電材料からなる丸棒状の心材によって、形成されている。フロートアーム7のフロート6側である一端部側70aには、マグネットホルダ3の回転軸と同一方向にほぼ90度屈曲させる曲げ加工によって、保持部分75が形成されている。この保持部分75がフロート6の貫通孔61に挿通されることで、フロートアーム7はフロート6を保持している。フロートアーム7のマグネットホルダ3側である他端部側70bには、マグネットホルダ3の回転軸と同一方向且つハウジング2側にほぼ90度屈曲させる曲げ加工によって、ストッパ部71が形成されている。
マグネットホルダ3は、耐油・耐溶剤性が良く、機械的性質に優れる、例えばポリアセタール(POM)樹脂等により円筒形状に形成されている。マグネットホルダ3の内周面は、ハウジング2に支持されるための軸受け部33を形成している。
マグネットホルダ3には、円筒形状のマグネット31がインサート成形によって埋設されている。マグネット31は、その中心軸がマグネットホルダ3の中心軸と一致するよう埋設されており、マグネットホルダ3と一体に回転する。尚、マグネット31としては、例えばフェライト磁石、希土類磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等の永久磁石が用いられる。
図1、2に示すように、マグネットホルダ3の外周面には、ストッパ孔35を有するフランジ部34が設けられている。加えて、マグネットホルダ3には、2つの固定部32が形成されている。ここで、図3に示すように固定部32は、円環状のリング部32aと、リング部32aの周方向の一箇所に開口する開口部32bとを備えている。これにより、フロートアーム7のストッパ部71をストッパ孔35に挿通させた状態下(図1、2参照)、フロートアーム7を図3の左側から開口部32bに押し込むことによって、フロートアーム7がリング部32aに固定されている。このようにしてマグネットホルダ3に固定されているフロートアーム7は、燃料9の液面9aに追従して上下移動するフロート6の往復動作を、それら一体要素3、7の回転動作に変換することができる。
図1、2に示すハウジング2は、燃料9のような有機溶剤に侵されることがなく、高温でも強度が低下しないポリフェニレンサルファイド(PPSG)樹脂等により形成されている。ハウジング2の中央部付近には、円柱形状の凸部である軸部21が形成されている。軸部21には、マグネットホルダ3の軸受け部33が外嵌されている。また、軸部21の先端部の外周表面上には、リング溝22が円環状に形成されている。軸部21にマグネットホルダ3が外嵌された状態下、該ホルダ3よりもフロートアーム7側のリング溝22にスナップリング23が組み付けられることにより、マグネットホルダ3がハウジング2に回転自在に支持されている。ここで、軸部21の外径は軸受け部33の内径よりも僅かに小径であり、それによってマグネットホルダ3がハウジング2に対して滑らかに回転可能となっている。以上、本実施形態では、マグネットホルダ3が請求項に記載の回転体に相当し、ハウジング2が請求項に記載の本体部に相当する。
図1に示すハウジング2には、フロートアーム7のストッパ部71と当接する2つのストッパ壁24が形成されている。一方のストッパ壁24は、フロート6の燃料タンク10の底面10bへの接触を防止するためのストッパ壁24であって、燃料タンク10内の燃料9残量がごく僅かの状態(図1の実線)において、ストッパ部71が当接するよう設けられている。また、他方のストッパ壁24は、フロート6の燃料タンク10の天井面10aへの接触を防止するためのストッパ壁24であって、燃料タンク10内に燃料9が最大量充填された状態(図1の二点鎖線)において、ストッパ部71が当接するよう設けられている。
図2に示すようにフロートアーム7の他端部側70bに設けられているストッパ部71は、マグネットホルダ3のフランジ部34から、後述する複数の端子42側へと突出する形状をなしており、フロートアーム7およびマグネットホルダ3の回転により、それら各端子42の周囲を通過するようになっている。本実施形態では、このストッパ部71が請求項に記載の検出回路部4側へ突出する突出部分に相当する。
図1、2に示すように検出回路部4は、磁電変換素子40、ターミナル41および端子42を備えている。
図2に示すように磁電変換素子40は、マグネットホルダ3内に埋設されたマグネット31の内周側に位置するように、軸部21の内部に配置されている。磁電変換素子40は、入力端子、接地端子および出力端子としての3つの入出力部40aを備えている。本実施形態の磁電変換素子40はホール素子であり、電圧が印加された状態で外部から磁界の作用を受けることで、磁電変換素子40の通過磁束の密度に比例する電圧の検出信号を出力端子としての入出力部40aから出力する。
ターミナル41は、ハウジング2内にインサート成形によって3つ埋設されており、それぞれの一端部が磁電変換素子40の各入出力部40aと電気的に接続されている。また、各ターミナル41の他端部は、ハウジング2の上部から外部に突出している。
図1、2に示すように端子42は3つ設けられており、それぞれ燐青銅板、黄銅板等の導電材料から形成されている。各端子42は、各ターミナル41のハウジング2よりも突出する他端部に、かしめやヒュージング(熱かしめ)等によって電気的に接続されている。ここで、一つの端子42はバッテリ(図示しない)に電気的に接続されて、磁電変換素子40の入力端子としての入出力部40aにバッテリ電圧を印加可能となっている。また、別の端子42は接地されており、磁電変換素子40の接地端子としての入出力部40aに接地電圧を提供可能となっている。さらに別の端子42は、外部装置(図示しない)と電気的に接続されており、磁電変換素子40の出力端子としての入出力部40aに該素子40の検出信号を出力可能となっている。
以上の構成により検出回路部4は、燃料9の液面9aのレベルに応じた電圧の検出信号を外部装置へ出力する。具体的に、図4(a)、(b)、(c)は、燃料9の液面9aのレベルに応じたマグネット31の回転角度と、磁電変換素子40に作用するマグネット31の発生磁界との関係を模式的に示しており、当該発生磁界を磁力線Mによって模式的に表している。図4(a)に示すように磁力線Mが磁電変換素子40の長手方向と直交する場合は、磁電変換素子40を通過する磁束密度が最大となり、磁電変換素子40より出力される検出信号の電圧が最大となる。また、図4(a)に示す位置からマグネット31が特定方向に回転し、図4(b)に示すように、磁電変換素子40を通過する磁束密度が減少した場合は、磁電変換素子40より出力される検出信号の電圧が減少する。さらに、マグネット31が特定方向に回転して、図4(c)に示すように、磁電変換素子40と磁力線Mの方向とが平行になる場合は、磁電変換素子40を通過する磁束密度が最小となり、磁電変換素子40より出力される検出信号の電圧が最低となる。
(特徴部分)
つづいて、本実施形態による燃料レベルゲージ100の特徴部分について説明する。
図2に示すように、フロートアーム7の外表面上の全体には、絶縁性の熱可塑性樹脂により被覆部8が薄い被膜状に形成されている。ここで、被覆部8を形成する熱可塑性樹脂として本実施形態では、耐熱性・耐摩耗性に優れ、有機溶剤に侵されない性質を備えたポリアミドイミド(PAI)樹脂を主成分とするものが、用いられている。尚、PAI樹脂はエポキシ樹脂と反応することにより熱硬化性樹脂となる。該樹脂により被覆部8が薄い被膜状に形成されていてもよい。 図5(a)に示すように、フロートアーム7のフロート6側である一端部側70aおよびマグネットホルダ3側である他端部側70bの角部については、面取り加工が施されて面取り部73が形成されている。面取り部73は、本実施形態ではテーパ状に形成されているが、図5(b)に示すような断面湾曲形状に形成されていてもよい。
以上の本実施形態において、車両の燃料タンク10内に貯留されている燃料9は、走行時の振動による揺動や、燃料ポンプが発生させる流れ等によって、燃料タンク10内に固定の燃料レベルゲージ100に対し相対的に運動する。これにより燃料レベルゲージ100では、その構成要素が燃料9との摩擦により帯電して、電荷を表示させることになる。ここで特に、燃料9と常に接触するフロート6は、摩擦により帯電して電荷を生じ易いのである。
上述したように本実施形態の燃料レベルゲージ100は、燃料9の液面9aのレベルに応じたフロートアーム7およびマグネットホルダ3の回転角度を、マグネット31と磁電変換素子40とにより検出して、その検出信号を出力する非接触式である。したがって、
フロートアーム7は、接地により電荷が蓄積しないように構成されている検出回路部4からは離間して配置され、非接地状態となっている。故に、フロート6に生じた電荷が、フロート6と接するフロートアーム7に移動して蓄積されてしまうと、フロートアーム7から外部には電荷が放出され難くなり、フロートアーム7と検出回路部4との間に高い電位差が生じることが懸念される。
ここで、図1に示すように導電性のストッパ部71は、液面9aの上下による回転により各端子42の周囲を通過するため、電荷の蓄積したフロートアーム7と検出回路部4との間に高い電位差が生じている場合、当該蓄積電荷がストッパ部71から導電性の端子42のいずれかへと放電され易くなる。この放電により検出回路部4へと流入する電荷は、端子42から外部装置へ出力する検出信号に乱れを引き起こすことになるので、望ましくない。
しかし、図2に示すように本実施形態では、フロートアーム7のストッパ部71の外表面上に、絶縁性の被覆部8が形成されている。故に、フロートアーム7に電荷が蓄積されていたとしても、ストッパ部71から各端子42への放電は抑止されることになる。したがって、検出回路部4から出力される検出信号を、各端子42のいずれかへの放電による電荷によって乱され難くすることができるのである。また特に、図2に示すストッパ部71は、各端子42側へ向けて突出する形状であることにより、ストッパ部71から各端子42への放電が惹起され易いが、被覆部8は、ストッパ部71の形状に拘らず絶縁作用を発揮して、各端子42への放電を抑止することができるのである。
さらに本実施形態では、フロートアーム7において保持部分75の外表面上にも形成されている被覆部8は、フロート6とフロートアーム7とを絶縁する。故に、フロート6と接するフロートアーム7には、フロート6に生じた電荷が移動し難くなる。したがって、フロートアーム7への電荷の蓄積が抑制されるので、ストッパ部71から各端子42への放電を確実に抑止することができるのである。
またさらに本実施形態では、燃料タンク10内に多量の燃料9が貯留されて、燃料レベルゲージ100が当該燃料9に浸っている場合、マグネットホルダ3も燃料9との摩擦により帯電して電荷を生じ易くなる。ここでマグネットホルダ3は、フロートアーム7と同様に、接地されている検出回路部4と離間して配置されて、非接地状態となっている。故に、マグネットホルダ3に生じた電荷が、マグネットホルダ3と接するフロートアーム7へ移動して蓄積されることが懸念される。
しかし、図2に示すように、フロートアーム7のマグネットホルダ3と接する箇所の外表面上にも形成されている被覆部8は、フロートアーム7とマグネットホルダ3とを絶縁する。故に、フロートアーム7には、マグネットホルダ3に生じた電荷が移動し難くなる。したがって、フロートアーム7への電荷の蓄積が抑制されるので、ストッパ部71から各端子42への放電をさらに確実に抑止することができるのである。
以上説明したように、ストッパ部71から各端子42への放電が確実に抑止される本実施形態によれば、検出回路部4から出力される検出信号を、放電による電荷によって乱され難くして、検出精度を維持することができるのである。
加えて本実施形態では、被覆部8がフロートアーム7の外表面上の全体に形成されているので、剥がれの起点となる箇所をなくすことができ、耐久性に優れる被覆部8を形成することができる。さらに被覆部8は、熱可塑性樹脂により形成されることで高い強度を備えているので、当接の繰り返し等による剥がれを生じ難くすることができ、被覆部8の耐久性をさらに向上させることができるのである。尚、この作用は、ストッパ壁24へ繰り返し当接するストッパ部71の外表面上に形成される被覆部8について、特に有効となる。
また加えて、図6に矢印にて示すように、フロートアーム7の角部の外表面上に形成されている被覆部8には各面の方向に張力が作用するが、同図の如くフロートアーム7の角部に面取り部73が形成されていない場合、被覆部8が薄くなることにより当該張力が大きく作用することで、被覆部8に剥がれが生じるおそれがある。
しかし、本実施形態では、フロートアーム7の両端部側70a、70bの角部に面取り部73が形成されているので、図5に示すように面取り部73の外表面上の被覆部8を厚く形成して、被覆部8に作用する張力を低減することができる。したがって、フロートアーム7の角部に形成されている被覆部8の剥がれを生じ難くして、被覆部8の耐久性を向上させることができるのである。尚、以上の作用は、溶融状態において強い表面張力が生じる熱可塑性樹脂により被覆部8を形成する場合において、特に有効となる。
さらに加えて、本実施形態の被覆部8は、PAI樹脂を主成分とすることにより、高い耐磨耗性と耐侵食性とが付与されている。このようにPAI樹脂により付与される特性は、マグネットホルダ3のリング部32aおよびストッパ孔35、並びにフロート6の貫通孔61と絶えず摺動し、さらに有機溶剤である燃料9に晒される被覆部8にとって、その耐久性を向上させる上で特に有効となる。
以上説明したように、被覆部8の耐久性が向上することによれば、長期に亘り検出精度を維持することができるのである。
またさらに加えて本実施形態では、フロートアーム7の重量の一部がフロート6に作用することから、フロートアーム7の外表面上に被覆部8が形成されることにより、フロートアーム7と被覆部8との総重量が増加するため、燃料9に浮揚可能に設定されるフロート6を大型化する必要性が生じる。この場合、フロート6と燃料9との接触面積が拡大するため、フロート6に生じる電荷自体の増加が引き起こされ易くなる。
しかし、本実施形態における被覆部8は、熱可塑性樹脂により薄い被膜状に形成されていることから軽量であり、要素7、8の総重量の増加は抑えられることになる。したがって、フロート6に生じる電荷自体の増加を抑制することができるのである。しかも、被覆部8がフロートアーム7の外表面上の全体に形成されていることから、被覆部8を薄く形成することによって獲得される軽量化の効果は、特に有効となのである。
そして、以上の作用効果に加えて本実施形態では、被覆部8によりフロートアーム7への電荷の蓄積が抑制されることから、フロートアーム7に蓄積する電荷をアースさせるための部品の追加を必要としない。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態においては、被覆部8をフロートアーム7の外表面上の全体に形成したが、ストッパ部71の外表面上のみ、あるいはストッパ部71および保持部分75の両方の外表面上のみに被覆部8を形成してもよい。または、被覆部8を保持部分75の外表面上のみに形成してもよく、この場合、電荷がフロートアーム7に移動し難くなる。
上記実施形態においては、ストッパ部71がマグネットホルダ3のフランジ部34から端子42側へ突出する形状をなしていたが、ストッパ部71の形状はこれに限定されるものではない。
上記実施形態において、フロートアーム7の両端部側70a、70bの角部に形成される面取り部73については、フロート6側である一端部側70aまたはハウジング2側である他端部側70bの一方の角部のみに形成してもよい。また、フロートアーム7の両端部側70a、70bの角部ともに面取り部73を形成しないようにしてもよい。
上記実施形態において被覆部8は、熱可塑性又は熱硬化性樹脂により被膜状に形成したが、他の絶縁材料よりなる被覆であってもよく、またその厚さも限定されるものではない。また、上記実施形態においては、PAI樹脂を主成分とする被覆部8を用いたが、耐熱性・耐摩耗性および耐侵食性に優れる他の材料を用いてもよい。
上記実施形態においては、本発明を車両用の燃料レベルゲージ100に適用した例を説明したが、本発明の適用対象は、燃料レベルゲージ100に限る必要はなく、車両に搭載される他の液体、例えばブレーキフルード、エンジン冷却水、エンジンオイル等の容器内の液面検出装置であってもよい。さらに、車両用に限らず、各種民生用機器、各種輸送機械が備える液体容器内の液面検出装置に、本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態による燃料レベルゲージを示す正面図である。 図1のII−II線断面視図である。 図1のIII−III線断面図である 本発明の一実施形態による燃料レベルゲージについて、マグネットの回転角度と、磁電変換素子に作用する磁界との関係を模式的に示す図である。 図1の要部Vを拡大して示す断面図である。 図5の面取り部の作用効果について説明するための断面模式図である。
符号の説明
2 ハウジング(本体部)、21 軸部、22 リング溝、23 スナップリング、24 ストッパ壁、3 マグネットホルダ(回転体)、31 マグネット、32 固定部、32a リング部、32b 開口部、33 軸受け部、34 フランジ部、35 ストッパ孔、4、 検出回路部、40 磁電変換素子、40a 入出力部、41 ターミナル、42 端子、6 フロート、61 貫通孔、7 フロートアーム、70a 一端部側、70b 他端部側、71 ストッパ部(突出部分)、73 面取り部、75 保持部分、8 被覆部、9 燃料(液体)、9a 液面、10 燃料タンク、10a 天井面、10b 底面、M 磁力線、100 燃料レベルゲージ(液面検出装置)

Claims (6)

  1. 液体の液面のレベルを検出する液面検出装置であって、
    回転体と、
    前記液面に浮かぶフロートと、
    前記フロートが一端部側に保持され、他端部側が前記回転体に支持され、前記フロートの上下移動を回転運動に変換して前記回転体に伝達するフロートアームと、
    前記回転体を回転自在に支持する本体部と、
    前記本体部に前記回転体と離間して配置され、前記液面のレベルに応じた前記回転体の回転角度を検出して、検出信号を出力する検出回路部と、を備える液面検出装置において、
    前記フロートアームは、導電性材料により構成されており、前記回転体から前記検出回路部側へ突出する突出部分を前記他端部側に形成しており、
    前記フロートアームのうち前記フロートを保持している部分から前記回転体に支持されている部分までに至る領域の少なくとも一部である前記突出部分の外表面上に、絶縁材料よりなる被覆部が形成されていることを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記被覆部は、前記フロートアームの外表面上の全体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記フロートアームの前記他端部側の角部は、面取りされることを特徴とする請求項1又は2に記載の液面検出装置。
  4. 前記被覆部は、前記フロートアームの前記一端部側における前記フロートの保持部分の外表面上に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液面検出装置。
  5. 前記被覆部は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂により被膜状に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液面検出装置。
  6. 前記樹脂は、ポリアミドイミド樹脂を含むことを特徴とする請求項5に記載の液面検出装置
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