JP4957278B2 - 照明装置、露光装置、露光装置の調整方法、及びデバイスの製造方法 - Google Patents

照明装置、露光装置、露光装置の調整方法、及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、照明装置、露光装置、露光装置の調整方法、及びデバイスの製造方法に関するものである。
従来、例えば半導体素子又は液晶表示パネル等を製造するに当たり、パターンが形成されたマスク等の面を照明する照明光学系と、照明光学系によって照明されることで得られるパターンの像を半導体ウェハあるいはプレート等の面上に投影する投影光学系とを備える露光装置が知られている。
特に、プレートの大型化、あるいは半導体ウェハの大型化に伴い、1つの照明光学系に代わり複数の照明光学系を有する照明光学ユニットを、また1つの投影光学系に代わり複数の投影光学系を有する投影光学ユニットを備える露光装置が検討されている(例えば、特許文献1)。複数の照明光学系を有する照明光学ユニットを用いることで、照明光学系が大きくなることを抑制することができる。複数の投影光学系を有する投影光学ユニットを用いることで、投影光学系が大きくなることを抑制することができる。
米国特許第5729331号明細書
しかしながら、このように照明光学ユニット及び投影光学ユニットの双方が複数の光学系を有する場合、各光学ユニットの制御が困難になってしまうおそれがある。すなわち、例えば、照明光学ユニットがマスク上のパターン面の所望の領域からずれた領域を照明する場合であっても、投影光学ユニットがプレート等の面上の所望の位置にパターン像を形成してしまう場合がある。これは、照明光学ユニットによって発生する照明領域のずれと、投影光学ユニットによって発生するパターン像のずれとが相殺されることによって起こり得る。このように、最終的に投影されたパターン像の形成位置からだけ判断する場合には、一見問題がないように見えても、実際には所望の像が得られているわけではないという事態が生じうる。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、複数の照明領域の位置を検出することができる照明装置、露光装置、露光装置の調整方法、及びデバイスの製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による照明装置は、複数の投影光学系を有する投影光学ユニットを用いて第1の面の像を第2の面に投影する露光装置に用いられ、第1の面を照明する照明装置であって、複数の照明光学系を有し、第1の面上に複数の照明領域を形成する照明光学ユニットと、第1の面に形成される複数の照明領域の位置を検出する照明領域位置検出ユニットと、を備え、複数の照明光学系のそれぞれは、第1の面上での照明領域を規定する照明視野絞りを有し、照明領域位置検出ユニットは、第1の面に形成される照明視野絞りの像の位置を検出することによって、第1の面に形成される複数の照明領域の位置を検出することを特徴とする。
上記の照明装置は照明光学ユニットを備え、照明光学ユニットは複数の照明光学系を有する。したがって、この照明装置では、各照明光学系を大きくすることなく、第1の面上において広い領域を照明することができる。また、複数の照明光学系はそれぞれ、第1の面上での照明領域を規定する視野絞りを有している。そして、上記の照明装置は、第1の面上に形成された視野絞りの像の位置を検出する照明領域位置検出ユニットを備えている。これにより、上記照明装置では、第1の面に形成される複数の照明領域の位置を検出することが可能となる。
複数の照明光学系が、第1の面内の第1の配列方向に沿って配列されていることが好ましい。この場合、照明装置は、第1の面上に規則的に配列された複数の照明領域を形成することができる。
照明領域位置検出ユニットによって検出された照明視野絞りの像の位置に基づいて、照明視野絞りの位置を当該照明視野絞りの位置における照明光学系の光軸を横切る面内で変更する照明視野絞り位置変更ユニットをさらに備えることが好ましい。照明視野絞り位置変更ユニットが照明視野絞りの位置を変更することによって、第1の面上に形成される照明視野絞りの像の位置は変更される。
照明領域位置検出ユニットが、第1の面上に形成される照明視野絞りの像を撮像する撮像装置を有することが好ましい。これにより、照明領域位置検出ユニットは、容易に第1の面上に形成される照明視野絞りの像の位置を検出できる。
照明領域位置検出ユニットが、撮像装置を第1の面内で二次元方向に移動させる駆動機構をさらに有していてもよい。これにより、撮像装置の数が照明光学系の数より少なくても、第1の面上に形成される複数の照明視野絞りの像の位置を検出することができる。
また、本発明による露光装置は、第1の面の像を第2の面に投影する露光装置であって、上記の照明装置と、該照明装置によって第1の面上に形成される複数の照明領域からの光に基づいて、第2の面上に第1の面の像をそれぞれ形成する複数の投影光学系を備えた投影光学ユニットとを備え、各投影光学系の倍率が1倍より大きいことを特徴とする。
上記の露光装置が備える照明装置は照明光学ユニットを備え、照明光学ユニットは複数の照明光学系を有する。したがって、この露光装置では、各照明光学系を大きくすることなく、第1の面上において広い領域を照明することができる。また、複数の照明光学系はそれぞれ、第1の面上での照明領域を規定する視野絞りを有している。そして、上記の露光装置が備える照明装置は、第1の面上に形成された視野絞りの像の位置を検出する照明領域位置検出ユニットを備えている。これにより、上記露光装置では、第1の面に形成される複数の照明領域の位置を検出することが可能となる。また、各投影光学系の倍率が1倍より大きいため、第1の面に形成される照明領域を大きくすることなく、第2の面上に形成される第1の面の像を大きくすることが可能となる。
複数の投影光学系が、第1の面又は第2の面内の第2の配列方向に沿って配列されていることが好ましい。この場合、投影光学系は、第2の面上に規則的に配列された第1の面の像を形成することができる。
投影光学ユニットによって第2の面上に形成される第1の面の像の位置を検出する投影像位置検出ユニットをさらに備えることが好ましい。これにより、露光装置は、照明光学系によって第1の面上に形成される照明領域の位置と、投影光学系によって第2の面上に形成される第1の面の像の位置とを、それぞれ独立して検出することが可能となる。
投影像位置検出ユニットが、第2の面上に形成される像を撮像する撮像装置を有することが好ましい。これにより、投影像位置検出ユニットは、容易に第2の面上に形成される第1の面の像の位置を検出できる。
投影光学ユニットが、当該投影光学ユニットを介して投影露光される第1の面の像の第2の面上での位置を変化させる像シフト素子を有することが好ましい。この場合、第2の面上に形成される第1の面の像の位置を変更することが可能である。
投影光学系の倍率を速度比として走査方向に相対的に、投影光学系に同期させて第1の面と第2の面とを移動するステージ機構をさらに備えていることが好ましい。この場合、露光装置は走査型であり、第1の面と第2の面とを移動させつつ露光を行う。そのため、第2の面が大きくなった場合であっても、投影光学系を大きくすることなく第2の面を露光することができる。
また、本発明による調整方法は、上記の露光装置の調整方法であって、第1の面に形成される照明視野絞りの像の位置を検出する工程と、検出された照明視野絞りの像の位置に関する情報に基づいて、第1の面に形成される照明視野絞りの像の位置を調整する工程と、備えていることを特徴とする。
上記の露光装置は照明装置を備えている。そして、この照明装置は照明光学ユニットを備え、照明光学ユニットは複数の照明光学系を有する。複数の照明光学系はそれぞれ、第1の面上での照明領域を規定する視野絞りを有している。そして、上記の露光装置が備える照明装置は、第1の面上に形成された視野絞りの像の位置を検出する照明領域位置検出ユニットを備えている。そのため、上記露光装置の調整方法では、第1の面に形成される複数の照明領域の位置を検出することが可能である。また、第1の面上に形成される照明視野絞りの像の位置を調整することにより、第1の面上の所望の領域を照明装置が照明することが可能となる。
また、本発明によるデバイスの製造方法は、デバイスの製造方法であって、パターンが形成されたマスクを準備する工程と、感光性基板を準備する工程と、上記の露光装置の第1の面にマスクを配置すると共に、第2の面に感光性基板を配置して、マスクのパターンの像を感光性基板上に投影露光する工程と、マスクのパターンの像が投影された感光性基板を現像する工程と、を備えることを特徴とする。
上記の露光装置は照明装置を備えている。そして、この照明装置は照明光学ユニットを備え、照明光学ユニットは複数の照明光学系を有する。複数の照明光学系はそれぞれ、第1の面上での照明領域を規定する視野絞りを有している。そして、上記の露光装置が備える照明装置は、第1の面上に形成された視野絞りの像の位置を検出する照明領域位置検出ユニットを備えている。そのため、上記露光装置を用いたデバイスの製造方法では、第1の面に配置されたマスクに形成される複数の照明領域の位置を検出することが可能である。
感光性基板は1辺又は対角線が500mmよりも大きい矩形の平板状のプレートであってもよい。
本発明によれば、複数の照明領域の位置を検出することができる照明装置、露光装置、露光装置の調整方法、及びデバイスの製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「左」及び「右」なる語を使用することがあるが、これは各図の左右方向に対応したものである。
図1は、本発明に係る露光装置の実施形態について概略的に示す構成図である。本実施形態による露光装置1は、光源(図示を省略)と、光源から出射された光を導くライトガイド2と、照明光学ユニット10を有する照明装置ILと、マスクMを支持するマスクステージ3と、照明視野絞り位置変更ユニット30と、投影光学ユニット40と、プレートPを支持するプレートステージ4と、投影像位置検出ユニット50とを備える。露光装置1は、照明装置ILによってマスクMを照明し、投影光学ユニット40を用いてマスクMのパターンが形成された面(以下、単に「パターン面」と称する)Maである第1の面の像を、プレートP上の投影面Paである第2の面に投影する。特に、露光装置1は、投影光学ユニット40に対して、マスクMとプレートPとを移動させつつ、マスクMのパターンをプレートP上に投影露光するマルチ走査型投影露光装置である。ここで、図1において、マスクのパターン面Maに垂直な方向をZ軸方向とし、パターン面Maと平行な方向のうちマスクM及びプレートPとを走査する方向をX軸方向とし、パターン面Maと平行な方向のうちX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。
ライトガイド2は、例えば多数のファイバ素線をランダムに束ねて構成されている。ライトガイド2の一方の端部(図示を省略)は1つである。ライトガイド2の当該一方の端部には、光源から出射された光束が入射される。ライトガイド2の他方の端部は複数に分岐しており、複数の端部2aを有する。ライトガイド2の各端部2aは、当該端部2aから出射される光束が照明光学ユニット10の複数の照明光学系11のうちの対応する1つの照明光学系11に入射されるように配置されている。
照明装置ILは、複数の照明光学系11を有する照明光学ユニット10と、照明領域位置検出ユニット20と、照明視野絞り位置変更ユニット30とを備える。複数の照明光学系11は、二次元に配列されており、マスクMのパターン面Ma内のY軸方向である第1の配列方向、及びマスクMのパターン面Ma内のX軸方向に沿って縦横に配列されている。ただし、X軸方向に配列された照明光学系11の図示は省略している。また、各照明光学系11は、その光軸AxがZ軸方向と平行になるように配置されている。
各照明光学系11は、インプットレンズ12と、フライアイレンズ13と、コンデンサレンズ14と、照明視野絞り15と、リレーレンズ16とを有する。インプットレンズ12、フライアイレンズ13、コンデンサレンズ14、照明視野絞り15、及びリレーレンズ16は、光軸が照明光学ユニット10の光軸Axと一致するように、ライトガイド2の端部2a側からこの順でマスクM側に向かって配置されている。
インプットレンズ12には、ライトガイド2の端部2aから出射された光束が入射される。インプットレンズ12は、入射した光束を平行光束に変換して、フライアイレンズ13に出射する。
フライアイレンズ13には、インプットレンズ12から出射された平行光束が入射される。フライアイレンズ13は、複数のレンズ素子が二次元に密に配列されて構成されている。フライアイレンズ13を構成する複数のレンズ素子は、各レンズ素子の光軸が当該フライアイレンズ13を含む照明光学系11の光軸Axと平行となるように配列されている。フライアイレンズ13は、入射した光に対し波面分割を施し、その後側焦点面にレンズ素子と同数の光源像からなる二次光源を形成する。
コンデンサレンズ14には、フライアイレンズ13から出射された光束が入射される。コンデンサレンズ14は、フライアイレンズ13と協働して、マスクMのパターン面Maでの光源からの光束による照度分布を均一にする。
照明視野絞り15は、六角形状に開口し、コンデンサレンズ14から出射された光束に対し、マスクMを照明する光量を制限する。すなわち、照明視野絞り15は、マスクMのパターン面Ma上での照明領域を規定する。
リレーレンズ16は、2つのレンズ16a、16bによって構成されている。リレーレンズ16は、マスクMのパターン面Ma上に照明視野絞り15の像MIを形成する。
ここで、照明視野絞り15とフライアイレンズ13の入射面とは、共役の関係にある。さらに、照明視野絞り15とマスクMとは、共役の関係にある。
照明領域位置検出ユニット20は、第1の検出光学系対物レンズ21(図1では図示を省略)と、第1の撮像装置22と、第1の駆動ステージ23と、第1の駆動装置24と、第1の制御部25(図1では図示を省略)と、第1の表示部26(図1では図示を省略)とを有する。
図2は、第1の検出光学系対物レンズ21、第1の撮像装置22、第1の制御部25、及び第1の表示部26の構成を模式的に説明するための図である。図2に示すように、第1の検出光学系対物レンズ21は、マスクMのパターン面Ma近傍に形成された照明視野絞り15の像MIからの光lに基づいて、第1の撮像装置22の撮像面上に結像する。第1の撮像装置22は、撮像面上に結像された照明視野絞り15の像を撮像する。第1の撮像装置22として、例えばCCDを用いる。第1の制御部25は、第1の撮像装置22によって得られた画像情報に基づいてマスクMのパターン面Maに形成される照明視野絞り15の像MIの位置を検出する。これにより、照明装置ILにおいて、第1の面に形成される複数の照明領域の位置が検出される。第1の表示部26は、第1の撮像装置22によって撮像された画像を表示する。
再び図1に戻って、照明領域位置検出ユニット20の構成の説明を続ける。第1の駆動ステージ23は、Y軸方向に沿って伸びる。第1の撮像装置22は、第1の駆動ステージ23上を移動可能なように、第1の駆動ステージ23上に配置される。
第1の駆動装置24は、第1の撮像装置22に接続され、第1の撮像装置22の第1の駆動ステージ23上での移動を制御する。第1の撮像装置22は、第1の駆動装置24によって、マスクMのパターン面Maと平行な面内で第1の駆動ステージ23上をY軸方向に移動させられる。すなわち、第1の駆動ステージ23及び第1の駆動装置24は、第1の撮像装置22をY軸方向に移動させる駆動機構として機能する。
照明視野絞り位置変更ユニット30は、照明光学系11の照明視野絞り15の照明領域位置検出ユニット20によって検出された照明視野絞り15の像MIの位置に基づいて、照明視野絞り15の位置をXY平面と平行な面内で変更する。照明視野絞り位置変更ユニット30には、照明領域位置検出ユニット20によって検出された照明視野絞り15の像MIの位置についての情報が、第1の制御部25から入力される。ここで、XY平面は、照明視野絞り15の位置における照明光学系11の光軸Axを横切る面に相当する。
マスクステージ3には、マスクMが載置される。マスクステージ3には、マスクステージ3を移動させるマスクステージ走査駆動系3b及び一対のアライメント駆動系(図1では図示を省略)が設けられている。マスクステージ走査駆動系3bは、マスクMのパターン面Maが投影光学ユニット40に対してマスクMのパターン面Maと平行な面内でX軸方向に移動するように、マスクステージ3をX軸方向に移動させる。アライメント駆動系は、マスクステージ3を走査方向に直交する方向であるY軸方向に沿って微小量だけ移動させるとともに、Z軸廻りに微小量だけ回転させる。
マスクステージ3には、さらに、マスクステージ3の移動量を計測するレーザ干渉計3aが設けられている。レーザ干渉計3aは、マスクステージ3の位置座標を移動鏡を用いて計測し、計測された位置座標に基づいてマスクステージ3の位置を制御する。
露光装置1では、第1の撮像装置22は、第1の駆動ステージ23、第1の駆動装置24及びマスクステージ走査駆動系3bによって、マスクMのパターン面Maと平行な面内でマスクMのパターン面Maに対して相対的に二次元方向に移動することが可能となる。
投影光学ユニット40は、複数の投影光学系41を有する。複数の投影光学系41は、マスクMのパターン面Ma及びプレートPの投影面(第2の面)Pa内の第2の配列方向であるY軸方向、及びX軸方向に沿って縦横に配列されている。
各投影光学系41は、照明装置ILによってマスクMのパターン面Ma上に形成される複数の照明領域からの光に基づいて、プレートPの投影面Pa上に第1の面の像PIを形成する。また、各投影光学系41は、1倍より大きい倍率(例えば、2倍の倍率)を有する。
各投影光学系41は、像シフト素子42を有する。像シフト素子42は、投影光学ユニット40を介して投影露光されるマスクMのパターン面Maの像のプレートPの投影面Pa上での位置を変化させる。像シフト素子42として、例えば、平行平面板、あるいはミラーなどが用いられる。
投影像位置検出ユニット50は、複数の第2の検出光学系対物レンズ51(図1では図示を省略)と、複数の第2の撮像装置52と、第2の制御部53(図1では図示を省略)と、第2の表示部54(図1では図示を省略)とを有する。複数の第2の撮像装置52は、Y軸方向に沿って配列されている。第2の検出光学系対物レンズ51と第2の撮像装置52とは組を成している。第2の検出光学系対物レンズ51及び第2の撮像装置52の各組間の間隔は、投影光学系41のY軸方向での間隔と同じである。
図3は、第2の検出光学系対物レンズ51、第2の撮像装置52、第2の制御部53、及び第2の表示部54の構成を模式的に説明するための図である。図3に示すように、第2の検出光学系対物レンズ51は、プレートPの投影面Paに形成された第1の面の像PIからの光lに基づいて、、第2の撮像装置52の撮像面上に結像する。第2の撮像装置52は、撮像面上に結像された第1の面の像を撮像する。第2の撮像装置52として、例えばCCDを用いる。第2の制御部53は、第2の撮像装置52によって得られた画像情報に基づいてプレートPの投影面Paに形成される第1の面の像PIの位置を検出する。これにより、露光装置1において、第2の面に形成される第1の面の像の位置が検出される。第2の表示部54は、第2の撮像装置52によって撮像された画像を表示する。第2の制御部53と第2の表示部54とは、複数の第2の検出光学系対物レンズ51と第2の撮像装置52との組に接続されている。
プレートステージ4には、プレートPが載置される。プレートステージ4には、プレートステージ4を移動させるプレートステージ走査駆動系4b及び一対のアライメント駆動系(図1では図示を省略)が設けられている。プレートステージ走査駆動系4bは、プレートPの投影面Paが投影光学ユニット40に対してプレートPの投影面Paと平行な面内でX軸方向に移動するように、プレートステージ4をX軸方向に移動させる。アライメント駆動系は、プレートステージ4を走査方向に直交する方向であるY軸方向に沿って微小量だけ移動させるとともに、Z軸廻りに微小量だけ回転させる。
プレートステージ4には、さらに、プレートステージ4の移動量を計測するレーザ干渉計4aが設けられている。レーザ干渉計4aは、プレートステージ4の位置座標を移動鏡を用いて計測し、計測された位置座標に基づいてプレートステージ4の位置を制御する。
露光装置1では、プレート4がプレートステージ走査駆動系4b及びアライメント駆動系によって二次元方向に移動できることから、第2の撮像装置52はプレートPの投影面Paと平行な面内でプレートPの投影面Paに対して相対的に二次元方向に移動することが可能となる。
さらに、露光装置1では、マスクステージ走査駆動系3b及びプレートステージ走査駆動系4bが、投影光学系41の走査方向(X軸方向)に相対的に、マスクMのパターン面MaとプレートPの投影面Paとを同期して移動するステージ機構を構成する。
ここで、図4のフローチャートを参照して、露光装置1の調整方法を説明する。まず、マスクMのパターン面Maに形成される照明視野絞り15の像MIの位置を検出する(ステップS401)。次に、検出された照明視野絞り15の像の位置に関する情報に基づいて、パターン面Maに形成される照明視野絞り15の像MIの位置を調整する(ステップS402)。
露光装置1の調整方法として、ステップS401及びステップS402に続いて、プレートPの投影面Paに形成される第1の面の像PIの位置を検出し(ステップS403)、当該検出された第1の面の像PIの位置に関する情報に基づいて、投影面Paに形成される第1の面の像PIの位置を調整(ステップS404)してもよい。
図5及び図6を参照して、ステップS401において、照明領域位置検出ユニット20が、マスクMのパターン面Maに形成された照明視野絞り15の像の位置を検出することによって、マスクMのパターン面Maに形成される複数の照明領域の位置を検出する方法を具体的に説明する。図5は、マスクMのパターン面Maを照明装置IL側から見た上面図である。見易さのため、パターン面Ma上に形成された照明視野絞り15の像MI〜MIの数を5つとする。5つの照明視野絞り15の像MI〜MIは、パターン面Ma上でY軸方向で互いに重なる領域を有さない。図6は、第1の制御部25が、撮像装置22で得られた画像から、各像MI〜MIの端点MI11〜MI51、MI22〜MI42の画素位置を計測する方法の一例を具体的に説明するための図である。
図5に示されるように、照明視野絞り15は六角形であり、マスクMのパターン面Ma上に形成される照明視野絞り15の像MI〜MIはそれぞれ六角形状を呈する。第1の撮像装置22によって、照明視野絞り15の各像MI〜MIが撮像される。第1の制御部25は、第1の撮像装置22で得られた画像に基づいて、各像MI〜MIのY軸方向における両端点MI11〜MI51、MI22〜MI42の位置を計測する。これにより、照明視野絞り15の各像MI〜MIのY軸方向での位置が検出される。
また、レーザ干渉計3aによって、マスクステージ3の移動量が計測される。照明視野絞り15の各像MI〜MIのX軸方向での位置は、計測されたマスクステージ3の移動量に基づいて検出される。これにより、照明視野絞り15の各像MI〜MIのX軸方向での位置が検出される。
ここで、図6を参照して、第1の制御部25が、撮像装置22で得られた画像から、各像MI〜MIの端点MI11〜MI51、MI22〜MI42の画素位置を計測する方法の一例を具体的に説明する。図6(a)は、照明視野絞り15の像MIを撮像装置22で撮像して得られた画像のうち、端点MI21近傍を切り出した画像である。図6(a)において、斜線が付された領域が照明領域に相当する。図6(a)に表したグラフにおいて、横軸はY軸方向における位置(Y軸方向における画素の位置に相当する)を表し、縦軸はX軸方向における位置(X軸方向における画素の位置に相当する)を表す。
図6(b)は、Y軸方向の各位置において画素データをX軸方向にわたって加算し、加算画素数で平均化することによって得られる輝度信号強度(以下、Y方向輝度信号強度という。)を、Y軸方向の各位置に対して表したグラフである。図6(b)に示したグラフにおいて、横軸はY軸方向における位置(Y軸方向における画素の位置に相当する)を表し、縦軸はY方向輝度信号強度を表す。Y方向輝度信号強度の強度変化に基づき、照明視野絞り15の像MIの端点MI21のY軸方向における位置を求めることができる。
本実施形態では、例えば最大有効階調を255階調とし、実測される最大強度が230階調となるように、CCDの露光長時間を自動的に決定している。画素数は、512×512画素である。図6(b)において、最も左側に位置する画素から右方向に向かって10画素分の領域を領域Dとし、最も右側に位置する画素から左方向に向かって10画素分の領域を領域Bとする。ここで、画素数は512×512画素であるため、図6(a)、図6(b)におけるYは、1〜512の値をとる。
領域Dでの平均強度をIDとし、領域Bの平均強度をIBとし、Y軸方向における位置yでのY方向輝度信号強度をI(y)とすると、以下の式(1)が成り立つ。
I(y+1)−I(y)<0.05×ID …(1)
ここで、式(1)を満たす領域D、Bが定まらない場合には、マスクステージ3を適宜移動させ、照明領域位置検出ユニット20の撮像装置22に対するマスクMのパターン面Ma上での照明視野絞り15の像MIの位置を再設定する。
照明視野絞り15の像MIの端点MI21のY軸方向での位置MI2yは、以下の式(2)を満たすMI2yのうち、最も小さいMI2yの値とする。
I(+5)−I(−5)>=(IB−ID)×0.015 …(2)
I(+5):図6(b)における左側5画素の平均強度
I(−5):図6(b)における右側5画素の平均強度
IB=230、ID=30の場合、式(2)は式(3)のように表される。
I(+5)−I(−5)>=3 …(3)
そして、式(3)を満たすYの値のうち、最も左側に位置するYの値がMI2yである。
次に、照明視野絞り15の像MIの端点MI21のX軸方向での位置MI2xの求め方について説明する。図6(c)は、X軸方向の各位置において画素データをY軸方向にわたって加算し、加算画素数で平均化することによって得られる輝度信号強度(以下、X方向輝度信号強度という。)を、X軸方向の各位置に対して表したグラフである。図6(c)に示したグラフにおいて、横軸はX軸方向における位置(X軸方向における画素の位置に相当する)を表し、縦軸はX方向輝度信号強度を表す。図6(d)は、X方向輝度信号強度をXで微分した信号を表すグラフである。図6(d)に表したグラフにおいて、横軸はX軸方向における位置(X軸方向における画素の位置に相当する)を表し、縦軸はX軸方向の各位置におけるX方向輝度信号強度の微分値を表す。
図6(c)及び図6(d)に示したように、像MIの端点MI21のX軸方向での位置MI2xでは、X方向輝度信号強度の微分値は0を横切る。したがって、X方向輝度信号強度の微分値が正の値となる微分値0近傍のX座標をx1とし、微分値が負の値となる微分値0近傍のX座標をx2とした場合、像MIの端点MI21のX軸方向での位置MI2xはx1とx2との間を直線補完することによって求められる。このように、X方向輝度信号強度の強度変化に基づき、照明視野絞り15の像MIの端点MI21のX軸方向における位置を求めることができる。
ステップS402では、こうして検出された各照明視野絞り15の像MIの位置に基づき、相対的に各照明視野絞り15の像MIの位置を調整すべく、照明視野絞り位置変更ユニット30が各照明光学系11に含まれる照明視野絞り15の位置を変更する。具体的には、例えば、視野絞り像の各点MI11〜MI51、MI22〜MI42の位置関係が所定の条件を満たすように、照明視野絞り15の位置を適宜変更する。
続いて、図7を参照して、ステップS403において、投影像位置検出ユニット50が、プレートPの投影面PaにおけるマスクMのパターン面Maの像、すなわち照明視野絞り15の2次像の位置を検出する方法を具体的に説明する。図7は、パターン面Ma上に形成された照明視野絞り15の像MI〜MIが投影されたプレートPの投影面Paを、投影光学ユニット40側から見た上面図である。投影光学系41は1回結像であり、そのため、マスクMのパターン面Maの像はプレートPの投影面Pa上でY軸方向に反転する。5つの照明視野絞り15の2次像PI〜PIは、投影面Pa上でY軸方向で互いに重なる領域を有する。
投影像位置検出ユニット50は第2の検出光学系対物レンズ51及び第2の撮像装置52の組を複数有しており、この場合各組が例えば6点の位置を計測する。すなわち、投影像位置検出ユニット50が第2の検出光学系対物レンズ51及び第2の撮像装置52の組を4組有し、これら4組がY軸方向に沿って配置されている。図7に示されるように、第2の撮像装置52a〜52dはY軸方向に沿って図7の左から右にこの順で配置されている。なお、図7では、第2の検出光学系対物レンズ51の図示を省略している。
第2の撮像装置52aは、照明視野絞り15の2次像PIの端点PI11〜PI13、及び照明視野絞り15の2次像PIの端点PI21〜PI23を撮像する。第2の撮像装置52bは、照明視野絞り15の2次像PIの端点PI24〜PI26、及び照明視野絞り15の2次像PIの端点PI31〜PI33を撮像する。第2の撮像装置52cは、照明視野絞り15の2次像PIの端点PI34〜PI36、及び照明視野絞り15の2次像PIの端点PI41〜PI43を撮像する。第2の撮像装置52dは、照明視野絞り15の2次像PIの端点PI44〜PI46、及び照明視野絞り15の2次像PIの端点PI51〜PI53を撮像する。このように、投影像位置検出ユニット50により、照明視野絞り15の各2次像PI〜PIのY軸方向での位置が検出される。
また、レーザ干渉計4aによって、プレートステージ4の移動量が計測される。照明視野絞り15の2次像PI〜PIのX軸方向での位置は、計測されたプレートステージ4の移動量に基づいて検出される。これにより、照明視野絞り15の各2次像PI〜PIのX軸方向での位置情報が検出される。
ステップS404では、こうして検出された各照明視野絞り15の2次像PIの位置情報に基づき、相対的に各照明視野絞り15の2次像PIの位置を調整すべく投影光学ユニット40に含まれる像シフト素子42を調整する。像シフト素子42として例えば平行平面板を用いることができ、この場合像シフト調整は例えば平行平面板のチルト調整によってなされる。そして、例えば、視野絞りの2次像の各端点PI11〜PI13、PI21〜PI26、PI31〜PI36、PI41〜PI46、PI51〜PI53の位置関係が所定の条件を満たすように、各照明視野絞り15の2次像PIの位置を適宜変更する。上記所定の条件としては、例えば第2の撮像装置52aで撮像された画像について、PI12、PI13、PI21のY軸方向での位置、及びPI11、PI22、PI23のY軸方向での位置が一致する等の条件を採用することができる。
なお、像シフト素子42として平行平面板を用いる場合、平行平面板のチルト調整によって発生したコマ収差や非点収差については、それらの収差を調整するための他の調整機構によって補正が行われる。また、平行平面板のチルト調整によって発生した横方向の色ずれは、通常露光する線幅を考慮に入れた場合には問題にならない程度である。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る露光装置1を用いてデバイスを製造する方法について説明する。
まず、パターンが形成されたマスクMを準備する(ステップS801)。次いで、感光性基板として例えばレジストが塗布されたガラスプレートPを準備する(ステップS802)。この際、感光性基板として、1辺又は対角線が500mmよりも大きい矩形の平板状のプレートを用いることができる。
準備されたマスクMを露光装置1のマスクステージ3上に、ガラスプレートPをプレートステージ4上に載置する(ステップS803)。そして、露光装置1の照明装置ILによって、マスクMのパターン面Maを照明する。これにより、パターン面Ma上には、照明視野絞り15の像MIが形成される。マスクMのパターン面Ma上に形成された複数の照明視野絞り15の像MIは、投影光学ユニット40の複数の投影光学系41を介して、ガラスプレートPの投影面Pa上に投影露光される。これにより、マスクMのパターンの像は、ガラスプレートP上に投影露光される(ステップS803)。
次に、ステップS803においてマスクMのパターンの像が投影されたガラスプレートPを現像する(ステップS804)。ガラスプレートPの現像後、さらにエッチング工程、レチクル剥離工程等の各工程を経ることによって、液晶表示素子等のデバイスが製造される。
照明装置ILは、複数の照明光学系11を有する照明光学ユニット10を備える。したがって、照明装置ILでは、各照明光学系11を大きくすることなく、マスクMのパターン面Ma上において広い領域を照明することができる。
また、複数の照明光学系11はそれぞれ、照明視野絞り15を有している。そのため、マスクMのパターン面Ma上には、照明視野絞り15の像MIが形成される。そして、照明視野絞り15の像MIによって、マスクMのパターン面Ma上の照明領域が規定される。これに対し、照明装置ILの照明領域位置検出ユニット20は、マスクMのパターン面Ma上に形成された照明視野絞り15の像の位置を検出する。これにより、照明装置ILでは、第1の面であるマスクMのパターン面Maに形成される複数の照明領域の位置を検出することが可能となる。
また、照明装置ILは、照明視野絞り位置変更ユニット30を備えているる。照明視野絞り位置変更ユニット30は、照明領域位置検出ユニット20によって検出された照明視野絞り15の像の位置に基づいて、照明視野絞り15の位置を変更する。これにより、マスクMのパターン面Ma上に形成される照明視野絞り15の像MIの位置を所望の位置に変更することが可能となる。この結果、照明装置ILでは、マスクMのパターン面Maの所望の領域を照明することが可能となる。
照明領域位置検出ユニット20は、マスクMのパターン面Ma上に形成される照明視野絞り15の像を撮像する第1の撮像装置22を有している。このため、照明領域位置検出ユニット20は、撮像された画像に基づき、容易にパターン面Ma上に形成された照明視野絞り15の像MIの位置を検出できる。
第1の駆動ステージ23及び第1の駆動装置24は、第1の撮像装置22をマスクMのパターン面Ma内で二次元方向に移動させる。そのため、第1の撮像装置22の数が照明光学ユニット10内の照明光学系11の数より少ない場合であっても、照明領域位置検出ユニット20は、マスクMのパターン面Ma上に形成される複数の照明視野絞り15の像MIの位置を検出することができる。
照明光学ユニット10において、複数の照明光学系11はマスクMのパターン面Ma内のY軸方向(第1の配列方向)に沿って配列されている。そのため、照明装置ILは、マスクMのパターン面Ma上に複数の照明領域を規則的に配列された状態で形成することができる。
また、投影光学ユニット40の各投影光学系41は、その倍率が1倍より大きい。そのため、マスクMのパターン面Maに形成される照明領域を大きくすることなく、プレートPの投影面Pa上に形成されるパターン面Maの像、すなわち照明視野絞り15の2次像を大きくすることが可能となる。
投影光学系41が拡大系の場合、光学系が大きくなることを避けるため、1回結像(マスクMのパターン面Maの一次像をプレートPの投影面Pa上に形成する)であることが望ましいところ、本実施形態に係る露光装置1は1回結像である。これは、照明光学系11が照明視野絞り15を有することなどにより実現される。
投影光学ユニット40において、複数の投影光学系41は、マスクMのパターン面Ma及びプレートPの投影面Pa内の第2の配列方向であるY軸方向に沿って配列されている。そのため、投影光学ユニット40は、プレートPの投影面Pa上にマスクMのパターン面Maの像PIを規則的に配列された状態で形成することができる。
露光装置1では投影像位置検出ユニット50によって、プレートPの投影面Pa上に形成されたマスクMのパターン面Maの像PI、すなわち照明視野絞り15の2次像PIの位置が検出される。露光装置1では、照明領域位置検出ユニット20によってマスクMのパターン面Ma上の照明視野絞り15の像MIの位置が検出されるだけでなく、投影像位置検出ユニット50によってプレートPの投影面Pa上のパターン面Maの像PIの位置をも、互いに独立に検出することができる。
投影像位置検出ユニット50は、プレートPの投影面Pa上に形成されるパターン面Maの像PIを撮像する第2の撮像装置52を有している。このため、投影像位置検出ユニット50は、撮像された画像に基づき、容易に投影面Pa上に形成されたパターン面Maの像PIの位置を検出できる。
投影光学ユニット40は、当該投影光学ユニット40を介して投影露光されるパターン面Maの像PIの投影面Pa上での位置を変化させる像シフト素子42を有する。そのため、プレートPの投影面Pa上に形成されるマスクMのパターン面Maの像PIの位置を変更することができる。
また、こうしてプレートPの投影面Paに形成される照明視野絞り15の2次像PIの位置を適切に調整することにより、隣り合う露光領域の2重露光部分は適切な露光照度で、且つ重ね合わせ可能なように露光される。その結果、露光後に現像したプレートPにおいて、パターンのムラ等を抑制することが可能となる。
露光装置1は、投影光学系41の倍率を速度比として走査方向に相対的に、投影光学系41に同期させてマスクMのパターン面MaとプレートPの投影面Paとを移動するマスクステージ走査駆動系3b及びプレートステージ走査駆動系4bを備えている。この場合、露光装置は走査型であり、第1の面と第2の面とを移動させつつ露光を行う。そのため、第2の面が大きくなった場合であっても、投影光学系を大きくすることなく第2の面を露光することができる。
露光装置1では、マスクステージ走査駆動系3b及びプレートステージ走査駆動系4bが、投影光学系41の走査方向(X軸方向)に相対的に、投影光学系41に同期させてマスクMのパターン面MaとプレートPの投影面Paとを移動するステージ機構を構成する。この場合、露光装置1は走査型であり、パターン面Maと投影面Paとを移動させつつ露光を行う。そのため、投影面Paが大きくなった場合であっても、投影光学系41を大きくすることなく投影面Paを露光することができる。
本発明による照明装置、露光装置、露光装置の調整方法、及びデバイスの製造方法は、上記した実施形態及び構成例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態では、照明領域位置検出ユニット20は撮像装置22を有しているが、撮像装置によらずに照明領域の位置を検出してもよい。また、照明領域位置検出ユニット20が、撮像装置22を移動させる駆動機構を有さず、例えばマスクMのパターン面Ma全面を一度に撮像できる撮像装置を用いてもよい。
また、照明装置は、照明視野絞り位置変更ユニット30を有さず、例えば手動で変更してもよい。また、複数の照明光学系11は、第1の面内の第1の配列方向に沿って配列されていなくてもよい。複数の投影光学系41は、第1の面又は第2の面内の第2の配列方向に沿って配列されていなくてもよい。
また、露光装置は、投影像位置検出ユニットを備えていなくてもよい。投影像位置検出ユニット50は、撮像装置によらずに第1の面の像の第2の面上の位置を検出してもよい。投影光学ユニット40は、像シフト素子42を有していなくてもよく、例えば投影光学ユニット40中の1以上の光学素子(典型的にはレンズ、ミラー)の位置や姿勢を変更することで各照明視野絞り15の2次像の位置を調整してもよい。露光装置は、走査型でなく、例えば一括露光型であってもよい。
また、上述の実施形態では、4つの第2の撮像装置52をY軸方向に沿って並べているが、その数および配列については様々な変形が可能である。したがって、例えば1組の第2の検出光学系対物レンズ51及び第2の撮像装置52で像検出を行うこともできる。
また、上述の実施形態では、各投影光学ユニットが屈折型の結像光学系を有するマルチ走査型投影露光装置について本発明を適用しているが、これに限定されることなく、たとえば反射屈折型や反射型の結像光学系を有するマルチ走査型投影露光装置に対して本発明を適用してもよい。
さらに、本発明において、露光波長は、g線、h線、i線などに特に限定されるものではない。例えば、KrFエキシマレーザ光からの波長248nmのレーザ光やArFエキシマレーザ光の波長193nmのレーザ光、紫外半導体レーザや紫外LEDなどの固体光源からの光やYAGレーザからの高調波(典型的には355nm)などを露光光として用いることができる。
また、上述の実施形態では、マルチ走査型投影露光装置について本発明を説明しているが、複数の投影光学系から構成された投影光学ユニットに対してマスクおよびプレートを移動させることなく静止した状態でマスクのパターンを一括的に露光を行い、プレートを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置について本発明を適用してもよい。
なお、上述の各実施形態の感光性基板としては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、ディスプレイデバイス用の有機材料からなる基板又はフィルム、半導体デバイス製造用の半導体ウェハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を適用してもよい。
本願実施形態の露光装置1は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
実施形態に係る露光装置を概略的に示す構成図である。 照明領域位置検出ユニットの構成を模式的に説明するための図である。 投影像位置検出ユニットの構成を模式的に説明するための図である。 実施形態に係る露光装置の調整方法を示すフローチャートである。 マスクのパターン面を照明装置側から見た上面図である。 撮像装置で得られた画像から像の画素位置を計測する方法の一例を説明するための図である。 投影像位置検出ユニットが、プレートの投影面における第1の面の位置を検出する方法を説明するための図である。 実施形態に係る露光装置を用いてデバイスを製造する方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1…露光装置、2…ライトガイド、3…マスクステージ、4…プレートステージ、IL…照明装置、10…照明光学ユニット、11…照明光学系、12…インプットレンズ、13…フライアイレンズ、14…コンデンサレンズ、15…照明視野絞り、16…リレーレンズ、20…照明領域位置検出ユニット、21…第1の検出光学系対物レンズ、22…第1の撮像装置、23…第1の駆動ステージ、24…第1の駆動装置、25…第1の制御部、26…第1の表示部、30…照明視野絞り位置変更ユニット、40…投影光学ユニット、41…投影光学系、42…像シフト素子、50…投影像位置検出ユニット、51…第2の検出光学系対物レンズ、52…第2の撮像装置、53…第2の制御部、54…第2の表示部、M…マスク、P…プレート。

Claims (14)

  1. 複数の投影光学系を有する投影光学ユニットを用いて第1の面の像を第2の面に投影する露光装置に用いられ、前記第1の面を照明する照明装置であって、
    複数の照明光学系を有し、前記第1の面上に複数の照明領域を形成する照明光学ユニットと、
    前記第1の面に形成される前記複数の照明領域の位置を検出する照明領域位置検出ユニットと、を備え、
    前記複数の照明光学系のそれぞれは、前記第1の面上での前記照明領域を規定する照明視野絞りを有し、
    前記照明領域位置検出ユニットは、前記第1の面に形成される前記照明視野絞りの像の位置を検出することによって、前記第1の面に形成される前記複数の照明領域の位置を検出することを特徴とする照明装置。
  2. 前記複数の照明光学系が、前記第1の面内の第1の配列方向に沿って配列されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記照明領域位置検出ユニットによって検出された前記照明視野絞りの像の位置に基づいて、前記照明視野絞りの位置を当該照明視野絞りの位置における前記照明光学系の光軸を横切る面内で変更する照明視野絞り位置変更ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
  4. 前記照明領域位置検出ユニットが、前記第1の面上に形成される前記照明視野絞りの像を撮像する撮像装置を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の照明装置。
  5. 前記照明領域位置検出ユニットが、前記撮像装置を前記第1の面内で二次元方向に移動させる駆動機構をさらに有することを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  6. 第1の面の像を第2の面に投影する露光装置であって、
    請求項1〜5の何れか一項記載の照明装置と、
    該照明装置によって前記第1の面上に形成される複数の前記照明領域からの光に基づいて、前記第2の面上に前記第1の面の像をそれぞれ形成する複数の投影光学系を備えた投影光学ユニットとを備え、
    前記各投影光学系の倍率が1倍より大きいことを特徴とする露光装置。
  7. 前記複数の投影光学系が、前記第1の面又は前記第2の面内の第2の配列方向に沿って配列されていることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  8. 前記投影光学ユニットによって前記第2の面上に形成される前記第1の面の像の位置を検出する投影像位置検出ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項6又は7記載の露光装置。
  9. 前記投影像位置検出ユニットが、前記第2の面上に形成される前記像を撮像する撮像装置を有することを特徴とする請求項8記載の露光装置。
  10. 前記投影光学ユニットが、当該投影光学ユニットを介して投影露光される前記第1の面の像の前記第2の面上での位置を変化させる像シフト素子を有することを特徴とする請求項6〜9の何れか一項記載の露光装置。
  11. 前記投影光学系の前記倍率を速度比として走査方向に相対的に、前記投影光学系に同期させて前記第1の面と前記第2の面とを移動するステージ機構をさらに備えていることを特徴とする請求項6〜10の何れか一項記載の露光装置。
  12. 請求項6〜11の何れか一項記載の露光装置の調整方法であって、
    前記第1の面に形成される前記照明視野絞りの像の位置を検出する工程と、
    検出された前記照明視野絞りの像の位置に関する情報に基づいて、前記第1の面に形成される前記照明視野絞りの像の位置を調整する工程と、
    を備えていることを特徴とする調整方法。
  13. デバイスの製造方法であって、
    パターンが形成されたマスクを準備する工程と、
    感光性基板を準備する工程と、
    請求項6〜11の何れか一項記載の露光装置の前記第1の面に前記マスクを配置すると共に、前記第2の面に前記感光性基板を配置して、前記マスクのパターンの像を前記感光性基板上に投影露光する工程と、
    前記マスクのパターンの前記像が投影された前記感光性基板を現像する工程と、
    を備えることを特徴とするデバイスの製造方法。
  14. 前記感光性基板は1辺又は対角線が500mmよりも大きい矩形の平板状のプレートであることを特徴とする請求項13記載のデバイスの製造方法。
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