JP4956964B2 - ロボットハンドの把持制御装置 - Google Patents

ロボットハンドの把持制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、関節を介して接続された複数のリンク部材を備える指部材を複数有するロボットハンドの把持制御を行うロボットハンドの把持制御装置に関する。
ロボットハンドを用いた物体の把持についての先行技術として、従来、特開2003−245883号公報に開示されたロボットの制御方法がある。このロボットの制御方法は、ロボットハンドを用いて物体の把持を行う際に、非接触時には各関節を所定速度で強く握り締め、指リンクが物体に接触した際には、接触した指リンクの根元側リンクに作用する接触力が目標接触力となるように力制御するというものである。
また、他の先行技術として、特開2003−94367号公報に開示された手先視覚付ロボットハンドがある。この手先視覚付ロボットハンドは、撮像したワークの形状および位置からワークを把持するための把持位置データを生成し、この把持位置データに基づいて、ロボットハンドの把持位置を変更し、ロボットハンドが自律して最適な把持位置でワークを把持可能としたというものである。
特開2003−245883号公報 特開2003−94367号公報
しかし、上記特許文献1に開示されたロボットの制御方法では、把持姿勢の予測をすることなく物体を把持している。このため、指リンクの位置によっては物体と指リンクとの接触点が少なくなってしまい、不安定な状態での把持となるおそれがある。また、接触力を用いているため、軽い物体や不安定な物体では先に物体に接触した指リンクが物体を動かしたり、倒したり、損傷したりするおそれがあった。
また、上記特許文献2に開示された手先視覚付ロボットハンドは、撮像したワークの形状および位置に基づいてロボットハンドの把持位置を決定してワークを把持するものである。ところが、ロボットハンドによってワークを把持するための具体的な方法については開示されておらず、確実にワークを把持することができるとは言えないものであった。
さらに、ワークが大きすぎたり、逆に小さすぎたりする場合には、指リンクと接触点が少なくなってしまうことが多く、不安定な状態での把持となるおそれがさらに大きくなるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、指部材によって物体を倒したり、損傷したりする危険性が低く、物体を確実に把持することができるロボットハンドの把持制御装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係るロボットハンドの把持制御装置は、節を介して接続された複数のリンク部材を備える指部材と、指部材が取り付けられた掌部材と、を有するハンド部材における指部材の各関節の角度を制御して、把持対象物体を把持するロボットハンドの把持制御装置において、掌部材における一面側で掌部材を挟んで指部材に対向する位置に親指部材が配設され、ハンド部材として、一対のハンド部材が配設されており、把持対象物体の形状を認識する物体形状認識手段と、把持対象物体のサイズを認識する物体サイズ認識手段と、認識した把持対象物体の形状に基づいて、把持対象物体に指部材が備える複数のリンク部材が接触する際の関節角をそれぞれ求め、求めた関節角に応じて、指部材の把持姿勢を算出する把持姿勢算出手段と、各関節を制御することにより、指部材を把持姿勢算出手段で求めた姿勢とする関節角制御手段と、を備え、把持姿勢算出手段は、予め定義された複数のモデル形状と、モデル形状に対応する把持計算方法と、把持対象物体のモデルサイズに対応する把持形式と、モデル形状に対するロボットハンドの拘束条件から定めたモデル形状と掌部材および指部材との接触条件と、を記憶しており、認識した把持対象物体の形状に対して複数のモデル形状のいずれかを割り当て、記憶している把持計算方法の中から、把持対象部材に割り当てられたモデル形状に基づいて、ロボットハンドによって物体を把持するための把持計算方法を選択し、記憶している把持形式の中から、認識した把持対象物体のサイズに応じて把持形式を選択し、記憶している接触条件のうち、選択された把持形式で把持対象物体を把持する際に、把持対象物体に割り当てられたモデル形状と掌部材および指部材との接触条件を満たす把持姿勢を選択された把持計算方法によって算出する際、把持対象物体と、親指部材および指部材との接触条件を満たす把持姿勢を算出し、モデル形状と、指部材および親指部材と、の接触条件を満たす把持姿勢がないと判断された場合、モデル形状と、掌部材および指部材と、の接触条件を満たす把持姿勢を算出し、指部材および親指部材によって把持対象部材に割り当てられたモデル形状を包む範囲が所定範囲より小さい場合に、一対のハンド部材とモデル形状との接触条件を満たす把持姿勢を算出するものである。
本発明に係るロボットハンドの把持制御装置においては、把持対象物体の形状に対して複数のモデル形状のいずれかを割り当て、割り当てたモデル形状と、掌部材および指部材との接触条件を満たす把持姿勢を算出している。このため、たとえば把持対象物体の大きさに応じて、掌部材と指部材とに接触させて把持対象物体を把持するか、あるいは指部材だけで把持対象物体を把持するかを判断することができる。したがって、指部材によって物体を倒したり、損傷したりする危険性が低く、把持対象物体を確実に把持することができる。
なお、本発明にいう「モデル形状」としては、直方体、円柱、球などの形状やコップの取っ手などとして用いられるリング形状などを例示することができる。さらには、これらの形状のほか、ロボットが把持する可能性を有する物体の形状をおおまかに分類したものとすることができる。
把持対象物体を割り当てたモデル形状が大きい場合には、このモデル形状と掌部材および指部材とは接触条件を満たす把持姿勢が存在するが、モデル形状が小さい場合には、接触条件を満たす把持姿勢が存在しないことになる。本発明では、この場合には、モデル形状と指部材との接触条件を満たす把持姿勢を算出し、把持対象物体を指部材のみで把持させるようにすることができる。したがって、さらに確実に把持対象物体を把持することができる。
把持対象物体を割り当てたモデル形状がある程度大きい場合、把持対象物体は指部材と親指部材とによって把持することができるが、モデル形状が小さい場合、指部材と親指部材とでは把持対象物体を把持することができない。この場合に、モデル形状と掌部材および指部材との接触条件を求めることにより、把持対象物体をより確実に把持することができる。
さらに、ハンド部材として、一対のハンド部材が配設されており、把持姿勢算出手段は、指部材および親指部材によって把持対象部材を包む範囲が所定範囲より小さい場合に、一対のハンド部材とモデル形状との接触条件を満たす把持姿勢を算出する態様とすることもできる。
把持対象物体を割り当てたモデル形状が非常に大きく、指部材および親指部材によって把持対象部材を包む範囲が所定範囲より小さい、たとえば把持対象物体の半分以下である場合に、把持対象物体は指部材と親指部材とによって把持することができなくなってしまう。この場合には、一対のハンド部材とモデル形状との接触条件を満たす把持姿勢を算出することにより、一対のハンド部材によって把持対象物体を把持することができる。
また、関節の少なくとも一部は、接続するリンク部材を連動させる連動関節であり、把持姿勢算出手段は、掌部材および指部材との接触条件を満たす把持姿勢がないと判断した場合、把持姿勢算出に用いるハンド部材の把持対象物体に対する位置を変更する態様とすることもできる。
このように、リンク部材の関節として連動関節を用いることにより、指部材の把持姿勢を算出する際の計算量の軽減を図ることができる。ここで、関節の少なくとも一部が連動関節であると、把持対象物体と指部材との把持姿勢算出手段は、掌部材および指部材との接触条件が厳しくなってしまい、把持対象物体を把持する把持姿勢を求めるとの接触点の数を確保するのが困難となる。
これに対して、本発明に係るロボットハンドの把持制御装置は、掌部材および指部材との接触条件を満たす把持姿勢がないと判断した場合、把持姿勢算出に用いるハンド部材の把持対象物体に対する位置を変更する。このため、掌部材および指部材との接触条件を満たす把持姿勢がないと判断したときに、把持対象物体に対するハンド部材の位置を変更することにより、指部材によって把持対象部材を把持することができる把持姿勢を見つけ易くすることができる。
また、接触条件は、モデル形状と、ロボットハンドの拘束条件とから、把持対象物体と指部材とが所定数以上の接触点数を有する場合における物体に対する指部材の位置を幾何学的に求めた条件である態様とすることもできる。
なお、本発明にいう所定数としては、モデル形状とロボットの拘束条件から幾何学的に求められる最大接触点数とするのが望ましい。このように、最大接触点数で把持することにより、最も安定した把持状態とすることができる。
さらに、把持対象物体の位置を認識する物体位置認識手段と、ハンド部材の位置を制御するハンド部材位置制御手段と、を備え、認識した把持対象物体の位置と、ハンド部材の位置との相対的な位置関係に基づいて、ハンド部材位置を制御する態様とすることもできる。
指部材が取り付けられたハンド部材の位置を制御するハンド部材位置制御手段が設けられており、ハンド部材の位置を制御することにより、指部材による把持対象物体の把持をより確実に行うことができる。また、指部材と把持対象物体とが最大数の接触点を有するように制御するにあたり、把持対象物体の位置と、ハンド部材との相対的な位置関係に基づいて、両者の接触点がより多くなるように、ロボットハンドを制御することができる。したがって、把持対象物体をさらに確実に把持することができる。
また、関節角制御手段は、指部材が把持対象物体に対する接触点でそれぞれ同時に接触するように各関節を制御する態様とすることができる。
このように、指部材が把持対象物体に対する接触点でそれぞれ同時に接触することにより、最先に到達した指部材によって、把持対象物体を倒したり、傷つけたりするといった事態を防止することができる。
さらに、リンク部材に設けられ、把持対象物体を把持する際のリンク部材の把持力を検出する把持力検出手段を備え、関節角制御手段は、把持力検出手段によって検出された把持力が、所定のしきい値を超えたときに、各関節の制御を終了する態様とすることもできる。
このように、把持力検出手段で検出された把持力が所定のしきい値を超えたときに、各関節の制御を終了することにより、確実な把持力を持ってロボットハンドの指で把持対象物体を把持することができる。
本発明に係るロボットハンドの把持制御装置によれば、指部材によって物体を倒したり、損傷したりする危険性が低く、物体を確実に把持することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係るロボットハンドの把持制御装置のブロック構成図、図2は、ロボットハンドの側面図、図3は、ロボットハンドの正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るロボットハンドの把持制御装置(以下「把持制御装置」という)は、ロボットハンド1、画像認識装置2、把持姿勢算出装置3、および制御装置4を備えている。
ロボットハンド1は、図2および図3に示すように、親指に相当する第一指11、人差し指に相当する第二指12、中指に相当する第三指13、および薬指に相当する第四指14を備えている。また、第一指11には、第一指第一関節11A、第一指第二関節11B、および第一指第三関節11Cが設けられており、第二指12には、第二指第一関節12A、第二指第二関節12B、および第二指第三関節12Cが設けられている。さらに、第三指13には、第三指第一関節13A、第三指第二関節13B、および第三指第三関節13Cが設けられており、第四指14には、第四指第一関節14A、第四指第二関節14B、および第四指第三関節14Cが設けられている。
第一指11における付け根部分には、第一指11を第二指12ないし第四指14に対向させる第一指対向関節11Gが設けられている。対向関節11Gは、後述の掌部16に平行する鉛直方向を挟んで、第一指11を第二指12ないし第四指14に対向可能としている。
第二指12における付け根部分には、第二指12を揺動させる第二指揺動関節12Gが設けられている。揺動関節12Gは、掌部16に直交する水平軸周りに第二指12を揺動可能としている。また、第三指13および第四指14におけるそれぞれの付け根部分には、第三指13および第四指14を揺動させる第三指揺動関節13Gおよび第四指揺動関節14Gが設けられている。揺動関節13G,14Gは、第三指13および第四指14を掌部16に直交する水平軸周りにそれぞれ揺動させる。これらの第二指12ないし第四指14の第三関節12C〜14Cを除く各関節11A〜11C,12A〜12B,13A〜13B,14A〜14B、対向関節11G、および揺動関節12G〜14Gには、図1に示すモータドライバ7に接続されたモータ8が設けられている。
また、第一指11における第一指第一関節11Aと第一指第二関節11Bとの間には、第一指第一リンク11Dが設けられ、第一指第二関節11Bと第一指第三関節11Cとの間には、第一指第二リンク11Eが設けられ、第一指第三関節11Cの先端には、第一指第三リンク11Fが設けられている。第二指12における第二指第一関節12Aと第二指第二関節12Bとの間には、第二指第一リンク12Dが設けられ、第二指第二関節12Bと第二指第三関節との間には、第二指第二リンク12Eが設けられ、第二指第三関節12Cの先端には、第二指第三リンク12Fが設けられている。
さらに、第三指13における第三指第一関節13Aと第三指第二関節13Bとの間には、第三指第一リンク13Dが設けられ、第三指第二関節13Bと第三指第三関節13Cとの間には、第三指第二リンク13Eが設けられ、第三指第三関節13Cの先端には、第三指第三リンク13Fが設けられている。第四指14における第四指第一関節14Aと第四指第二関節14Bとの間には、第四指第一リンク14Dが設けられ、第四指第二関節14Bと第四指第三関節14Cとの間には、第四指第二リンク14Eが設けられ、第四指第三関節14Cの先端には、第四指第三リンク14Fが設けられている。さらに、第一指対向関節11Gと第一指第一関節11Aとの間には、第一指対向リンク11Hが設けられている。第二指揺動関節12Gと、第二指第一関節12Aとの間には、第二指揺動リンク12Hが設けられている。同様に、第三指揺動関節13Gと、第三指第一関節13Aとの間、および第四指揺動関節14Gと、第四指第一関節14Aとの間には、それぞれ図示しない第三指揺動リンクおよび第四指揺動リンクが設けられている。
また、ロボットハンド1は、本発明の掌部材である拇指球15および掌部16を有している。拇指球15には、第一指11が取り付けられている。また、拇指球15は、鉛直軸周りに回転可能とされており、拇指球15とともに第一指11が鉛直軸周りに回転可能とされている。掌部16には、第二指12〜第四指14が取り付けられている。また、第一指11〜第四指14の各リンク11D〜11F,12D〜12F,13D〜13F,14D〜14F、および拇指球15、掌部16には、それぞれ緩衝パッド(柔軟肉)17が取り付けられている。
ロボットハンド1で物体を把持する際には、第一指11と第三指13とが対向する状態となるように、第一指11が前側に回り込む。こうして、図4に模式的に示すように、第一指11と第三指13とで、把持の対象となる物体(以下「把持対象物体」という)Mを把持する。
さらに、ロボットハンド1は、第二指12〜第四指14の関節のうち、第二関節と第三関節とが連動関節30となっている。連動関節30は、第二関節12B〜14Bと第三関節12C〜14Cとの間に、リンク部材31が設けられている。
また、第二関節12B〜14Bには、モータが設けられているが、第三関節12C〜14Cには、モータが設けられていない。そして、第二関節12B〜14Bに設けられたモータが回転駆動することにより、第二関節12B〜14Bが回転する。また、第二関節12B〜14Bが回転することにより、その回転がリンク部材31を介して第三関節12C〜14Cに伝達される。こうして、第三関節12C〜14Cも第二関節12B〜14Bとともに回転するようになっている。ここで、説明の利便のため、ロボットハンド1における第二指12〜第四指14では、第二関節12B〜14Bの関節角と、第三関節12C〜12Dの関節角とは同一と仮定する。
図1に示す画像認識装置2は、撮像手段となるカメラと、カメラで撮影された画像を処理する画像処理部とを有している。カメラで撮像された画像を画像処理部で画像処理することにより、把持対象物体Mの位置、形状、およびサイズを認識する。画像認識装置2は、認識した把持対象部物体の位置、形状、およびサイズを把持姿勢算出手段である把持姿勢算出装置3に出力する。
本実施形態では、画像認識装置2が、物体形状・サイズ認識装置および物体位置認識装置として機能している。画像認識装置2は、ともにカメラで撮像された画像を画像処理部で画像処理し、画像中に映し出される把持対象物体Mの形状とサイズ、および位置を認識する。
把持姿勢算出装置3は、画像認識装置2から出力された把持対象物体Mの形状に基づいて、ロボットハンドによって物体を把持するための把持計算方法を選択し、好適なロボットハンドの把持姿勢を目標関節角として算出する。把持姿勢算出装置3は、把持対象物体Mのモデル形状に対応した把持計算方法を記憶している。
また、把持姿勢算出装置3は画像認識装置2から出力された把持対象物体Mのサイズに基づいて、ロボットハンド1によって把持対象物体Mを把持するための把持形式を選択し、好適なロボットハンド1の把持姿勢を目標関節角として算出する。把持姿勢算出装置3は、把持対象物体Mのモデルサイズに対応して把持形式を記憶している。
把持姿勢算出装置3は、モデル形状として、円柱、球、および直方体の形状について、これらのモデル形状がロボットハンドの拘束条件から定めた接触条件を、把持対象物体Mの形状がこれらのモデル形状であるときの把持計算方法として記憶している。具体的な把持計算方法については、後に説明する。把持姿勢算出装置3は、算出したロボットハンドの把持姿勢(目標関節角)を制御装置4に出力する。
制御装置4には、把持姿勢算出装置3、エンコーダ・ポテンショメータ5、触覚センサ6、およびモータドライバ7が接続されている。エンコーダ・ポテンショメータ5は、ロボットハンド1における第一指11〜第四指14の位置を検出しており、検出した第一指11〜第四指14の各リンクの関節角を制御装置4に出力している。また、触覚センサ6は、図2に示す緩衝パッド17に埋め込まれた分布型圧力センサである。触覚センサ6は、ロボットハンド1が物体を把持した際の触覚を把持反力で検出しており、検出した把持反力を制御装置4に出力している。
制御装置4は、エンコーダ・ポテンショメータ5から出力された第一指11〜第四指14の各リンクの関節角と、把持姿勢算出装置3から出力された目標関節角に基づいて、フィードバック制御を行っている。このフィードバック制御により、ロボットハンド1の各関節に設けられたモータを駆動するモータドライバ7に角度指令を出力している。また、制御装置4は、触覚センサ6から出力された把持反力に基づいて、ロボットハンド1の把持姿勢を修正するように、モータドライバ7に角度指令または速度指令を出力している。
以上の構成を有する本実施形態に係るロボットハンドの把持制御装置における制御の手順について説明する。まず、ロボットハンドの把持制御における全体の流れについて説明する。図5は、本実施形態に係るロボットハンドの把持制御装置の制御手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、ロボットハンドの把持制御を行う際には、まず把持対象物体Mの位置および形状・サイズを認識する(S1)。把持対象物体Mの位置および形状・サイズを認識する際には、画像認識装置2によって把持対象物体Mを撮影するとともに、所定の画像処理を施して、把持対象物体Mの位置および形状・サイズを認識する。
把持対象物体Mの位置および形状・サイズを認識したら、把持姿勢算出装置3において、把持対象物体Mの形状に応じて把持計算方法を選択する(S2)。把持計算方法は、把持対象物体Mが円柱、球、直方体のいずれかによって異なり、ここでは、把持対象物体Mに応じた計算方法を選択する。続いて、把持対象物体Mのサイズに応じて把持形式を選択するとともに、把持姿勢を計算する(S3)。把持形式の選択は、ステップS1で認識した把持対象物体Mの寸法によって行い、選択された把持形式に応じて把持姿勢を計算する。この把持形式の選択および把持姿勢の計算については、後にさらに説明する。
把持姿勢を計算したら、この把持姿勢を達成する各指の時系列の目標関節角を生成する(S4)。こうして、目標関節角を生成したら、また、目標関節角にしたがって時系列の関節角指令を生成し、モータドライバ7を介してモータ8を駆動制御し、各指11〜14および掌部16によって把持対象物体Mを把持する(S5)。
そのとき、触覚センサ6で検出した把持力に基づいて、ロボットハンド1による各指における各リンクの把持力の計測を行い(S6)、計測した各指における各リンクの把持力をフィードバックする。その後、計測した把持力が許容値未満であるか否かを判断する(S7)。その結果、計測した把持力が許容値未満でない場合には、ロボットハンド1で把持対象物体Mを把持し、搬送などの作業を行う(S8)。
一方、把持力が許容値未満である場合には、目標関節角に到達したか否かを判断する(S9)。その結果、目標関節角に到達しない場合には、ステップS5に戻ってモータ8の駆動を継続的に行う。また、目標関節角に到達する場合には、目標関節角をさらに修正して指を継続的に作動させるように位置誤差の補償を行い、ステップS5に戻る。
次に、把持対象物体Mの把持形式の選択から目標関節角の生成(把持姿勢の生成)までの手順を説明する。目標関節角の生成は、モデル形状が割り当てられた把持物体によってそれぞれ異なる。本実施形態では、モデル形状として、円柱形、球形、および直方体形状を設定し、これらのモデル形状を把持対象物体Mに割り当てている。以下に、把持対象物体Mが円柱形状である場合と、直方体形状である場合とにおける把持対象物体Mの把持形式の選択から目標関節角の生成までの手順について主に説明する。
〔把持対象物体Mが円柱である場合〕
それでは、把持対象物体Mが割り当てられたモデル形状が円柱形状である場合について説明する。モデル形状が円柱形状である場合、まず、割り当てられた円柱の寸法に基づいて、把持対象物体Mの把持形式を検討する。把持形式としては、第一指11〜第四指14による把持のほか、掌部16と、第二指12〜第四指14とによる把持、第二指12〜第四指14のみによる把持、および2つのロボットハンドによる把持が考えられる。ここでは、掌部16と、第二指12〜第四指14とによる把持、第二指12〜第四指14のみによる把持、および2つのロボットハンドによる把持方法について説明する。また、これらの把持形式の選択方法については、後に説明する。
[掌部16と第二指12〜第四指14とによる把持]
まず、掌部16と第二指12〜第四指14とによって把持対象物体Mを把持する場合の目標関節角の生成手順を説明する。いま、図6に、第三指13の中心線をとおり、かつ掌部16に垂直な断面を示す。図6に示すように、掌部16に沿った直線上の点を座標原点とするx−y座標系を設定する。このx−y座標系上において、それぞれ座標を設定し、把持対象物体Mと第三指13の各リンク13D〜13Fとの幾何関係から、把持対象物体Mの物体中心座標(x,y)と第三指13の関節角θに関する方程式を導出する。
把持対象物体Mの物体中心のx方向における座標xを求めるにあたり、把持対象物体Mを掌部16に接触させるためには、次の(0)式が成り立つ。
−x10=R10=r+t ・・・(0)
ここで、x10:第三指第一関節13AのX方向における座標
r:把持対象物体Mを割り当てられた円柱体の半径
:第三指第一関節13AのX方向における座標x10から掌部16の表面までの距離
上記(0)式を変形することにより、下記(1)式から把持対象物体Mの物体中心のx座標xを求めることができる。
=r+t+x10 ・・・(1)
また、第三指第一リンク13Dに対して、点と直線との間の距離関係に基づき、下記(2)式を導出することができる。
(x−x10)cosθ−(y−y10)sinθ=R11 ・・・(2)
ここで、R11:把持対象物体Mの中心から第三指第一リンク13Dの中心までの距離(r+t
:第三指第一リンク13Dの幅の半分
θ :第三指第一関節13Aの関節角
また、第三指第二リンク13Eの回転中心軸(x11,y11)は、下記(3A)式、(3B)式より表される。
11=x10+L11sinθ ・・・(3A)
11=y10+L11cosθ ・・・(3B)
ここで、L11:第三指第一リンク13Dの長さ
同様に、第三指第二リンク13Eに対して、点と直線との間の距離関係に基づき、下記(3)式を導出することができる。
(x−x11)cos(θ+θ)−(y−y11)sin(θ+θ)=R12 ・・・(3)
ここで、R12:把持対象物体Mの中心から第三指第二リンク13Eの中心までの距離(r+t
:第三指第二リンク13Eの幅の半分
θ :第三指第二関節13Bの関節角
さらに、第三指第三リンク13Fの回転中心軸(x12,y12)は、下記(4A)式、(4B)式より表される。
12=x11+L12sin(θ+θ) ・・・(4A)
12=y11+L12cos(θ+θ) ・・・(4B)
ここで、L12:第三指第二リンク13Eの長さ
さらに同様に、第三指第三リンク13Fに対して、点と直線との間の距離関係に基づき、下記(3)式を導出することができる。
(x−x12)cos(θ+2θ)−(y−y12)sin(θ+2θ)=R13 ・・・(4)
ここで、R13:把持対象物体Mの中心から第三指第三リンク13Fの中心までの距離(r+t
:第三指第三リンク13Fの幅の半分
ここまで、上記(1)式〜(4)式において、未知の変数は、θ、θ、x、yの4つであり、方程式も4つあることから唯一解を求めることができる。ところが、上記(2)式〜(4)式は、三角関数を用いた式となっていることから、解析的な解を求めるのは容易ではない。そこで、図7に示すフローチャートに示す手順によって、各変数を決定する。図7は、第三指の把持姿勢を決定する手順を示すフローチャートである。
まず、上記(1)式に基づいて、把持対象物体MのX軸方向の中心座標xを算出する(S11)。次に、yを探索変数として、yの任意の初期値を設定する(S12)。次に、第三指第一関節13Aの関節角θとして、任意の角度θ01とする(S13)。
続いて、上記(2)式における左辺の項をd1とし、d1を算出する(S14)。それから、実際の把持対象物体Mの中心から第三指第一リンク13Dの中心までの距離R11と算出値dとの差の絶対値を求め、この絶対値が予め定められた許容誤差e以下である否かを判断する(S15)。なお、許容誤差eは、1より小さい正の定数である。
その結果、算出値d1と実際の距離R11との絶対値が、許容誤差eを超えると判断した場合には、第三指第一関節13Aの関節角θにΔθを加算し(S16)、ステップS14に戻る。ここで、Δθは、α(d−R11)の式によって決定される。また、αは、予め設定された調整ゲインである。
一方、ステップS15において、算出値dと距離R11との差の絶対値が、許容誤差e以下であると判断した場合には、第三指第二関節13Bの関節角θとして、任意の角度θ02とする(S17)。続いて、上記(3)式における左辺の項をdとし、dを算出する(S18)。それから、実際の把持対象物体Mの中心から第三指第二リンク13Eの中心までの距離R12と算出値dとの差の絶対値を求め、この絶対値が予め定められた許容誤差e以下である否かを判断する(S19)。この許容誤差eは、上記の許容誤差と同値である。ただし、異なる許容誤差を用いることもできる。
その結果、算出値dと距離R12との絶対値が、許容誤差eを超えると判断した場合には、第三指第二関節13Bの関節角θにΔθを加算し(S20)、ステップS18に戻る。ここで、Δθは、α(d−R12)の式によって決定される。また、αは、上記の式と同様、予め設定された調整ゲインである。
一方、ステップS19において、算出値dと距離R12との差の絶対値が、許容誤差e以下であると判断した場合には、上記(4)式における左辺の項をdとし、把持対象物体Mの物体中心座標のX座標x、Y座標y、第三指第一関節13Aの関節角θ、および第三指第二関節13Bの関節角θを代入して、dを算出する(S21)。それから、実際の把持対象物体Mの中心から第三指第三リンク13Fの中心までの距離R13と算出値dとの差の絶対値を求め、この絶対値が予め定められた許容誤差e以下である否かを判断する(S22)。
その結果、算出値dと距離R13との絶対値が、許容誤差eを超えると判断した場合には、把持対象物体Mの中心座標のY座標yにΔyを加算し(S23)、把持対象物体Mの物体中心座標のY座標yを代えて、ステップS13に戻る。こうして、新たに計算を行う。ここで、Δycは、予め決定された長さである。また、βは、上記のαと同様、予め設定された調整ゲインである。
こうしてステップS16,S20,S23におけるループを繰り返し、最終的にステップS22において算出値dが実際の距離R13以上となったときには、安定な把持条件が満たされたものと考えられる。このようにして、第三指13の目標関節角(把持姿勢)を求めることができる。
第三指13の目標関節角を求めたら、続いて第二指12および第四指14の把持姿勢を求める。第二指12および第四指14の把持姿勢の求め方は、同様であるので、第二指12の把持姿勢の求め方について説明する。
第二指12の把持姿勢の求め方としては、第二指12における各リンク12D〜12Fと把持対象物体Mとの間の関係では、第三指13の把持姿勢を求めた際の上記(2)式〜(4)式をそのまま適用することができる。ただし、ここでは、第三指13の把持形状を決定した後では、把持物体の中心も既に決定されており、第二指12は連動関節を有し、かつ第三指13とはパラメータが同様ではない。このため、第三指13の把持姿勢および把持姿勢を求める方法を適用することができない。
また、第二指12は3つのリンク12D〜12Fを有するが、3つの関節のうち、1つの関節が連動関節であることから、能動関節は2つのみである。また、把持対象物体Mの中心位置を調整することができないため、第二指12が有する3つのリンクのうち、2つのリンクは必ず把持対象物体Mに接触させることができる。さらに、他の1つのリンクが把持対象物体Mに食い込まないように、各リンク12D〜12Fと把持対象物体Mとの間の隙間をチェックすることが必要となる。ここで、安定した把持を実現するために、第二指12の各リンク12D〜12Fと把持対象物体Mとの接触点を把持対象物体M中心の両側に配置することを優先して関節角を求める。さらにいうと、できるかぎり第二指第一リンク12Dと第二指第三リンク12Fとを把持対象物体Mに接触させるように、関節角を求める。そして、第二指第一リンク12Dと第二指第三リンク12Fとが把持対象物体Mに接触できない場合に、第二指第二リンク12Eと第二指第三リンク12Fとを把持対象物体Mに接触させるようにする。その手順について、図8を参照して説明する。図8は、第二指の把持姿勢を決定する手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、第二指12の把持姿勢を決定する際には、まず、第二指第一関節12Aの関節角θとして、任意の角度θ10を設定する(S31)。次に、上記(2)式にθ10を代入し、上記(2)式における左辺の項の値をdとして、dを算出する(S32)。
続いて、上記(2)式における左辺の項の値をdと、把持対象物体Mの中心から第二指第一リンク12Dの中心までの距離R11との差の絶対値を求め、この絶対値が所定の許容誤差eの範囲内にあるか否かを判断する(S33)。その結果、絶対値が許容誤差eの範囲内にない場合には、θにΔθを加算して(S34)、ステップS32に戻る。ここでのΔθは、α(d−R11)の式によって決定される。また、αは、予め設定された調整ゲインである。
一方、ステップS33で絶対値が許容誤差eの範囲内にあると判断した場合には、第二指第二関節12Bの関節角θとして、任意の角度θ20を設定する(S35)。続いて、上記(4)式にθ20を代入し、上記(4)式における左辺の項をdとして、dを計算する(S36)。それから、上記(4)式の左辺の項dと、実際の把持対象物体Mの中心から第二指第二リンク12Eの中心までの距離R13との差の絶対値を求め、この絶対値が所定の許容誤差eの範囲内にあるか否かを判断する(S37)。
その結果、絶対値が許容誤差eの範囲内にない場合には、θにΔθを加算して(S38)、ステップS36に戻る。ここでのΔθは、α(d−R13)の式によって決定される。また、αは、予め設定された調整ゲインである。一方、ステップS37で絶対値が許容誤差eの範囲内にあると判断した場合には、上記(3)式の左辺の項をdとし、dを計算する(S39)。
それから、上記(3)式の左辺の項dが実際の把持対象物体Mの中心から第二指第二リンク12Eの中心までの距離R12よりも大きいか否かを判断する(S40)。その結果、dがR12以下であると判断した場合には、θから所定の角度εを減算して(S41)、ステップS35に戻る。一方、dがR12を超えると判断した場合には、関節角θ,θが決定し、処理を終了する。
このようにして、掌部16と、第二指12〜第四指14とによって把持対象物体Mを把持する場合の目標関節角を生成することができる。
[第二指12〜第四指14のみによる把持]
次に、第二指12〜第四指14のみによって把持対象物体Mを把持する場合の目標関節角の生成について説明する。図9に示すように、掌部16に沿った直線上の点を座標原点とするx−y座標系を設定する。このx−y座標系上において、それぞれ座標を設定し、把持対象物体Mと第三指13の各リンク13D〜13Fとの幾何関係から、把持対象物体Mの物体中心座標(x,y)と第三指13の関節角θに関する方程式を導出する。
まず、把持対象物体Mの物体中心座標(x,y)の拘束条件を検討する。把持対象物体Mが第三指第一リンク13Dに接触する際には、第三指第一リンク13Dの座標系において、下記(5)式が成り立つ。ここで、(xc1,yc1)は、第三指第一リンク13Dの座標系における把持対象物体Mの中心座標である。
c1=R11=r+t ・・・(5)
この把持形式においては、指の関節角θを任意に設定することができる。また、手首座標系においては、把持対象物体Mの物体中心座標(x,y)は、下記(6)式として表す2つの式で求めることができる。
=xc1cosθ+yc1sinθ+x10
=−xc1sinθ+yc1cosθ+x10 ・・・(6)
また、第三指第二リンク13Eの回転中心座標(x11,y11)は、下記(7A)、(7B)式によって求めることができる。
11=x10+L11sinθ ・・・(7A)
11=y10+L11cosθ ・・・(7B)
さらに、第三指第二リンク13Eに対して、点と直線との間の距離関係に基づき、下記(7)式を導出することができる。なお、θは、第三指第二関節13Bの関節角である。
(x−x11)cos(θ+θ)−(y−y11)sin(θ+θ) ・・・(7)
同様に、第三指第三リンク13Fの回転座標系(x12,y12)は、下記(8A)、(8B)式によって求めることができる。
12=x11+L12sin(θ+θ) ・・・(8A)
12=y11+L12cos(θ+θ) ・・・(8B)
同じように、第三指第三リンク13Fに対して、点と直線との間の距離関係に基づき、下記(8)式を導出することができる。
(x−x12)cos(θ+2θ)−(y−y12)sin(θ+2θ)=R13 ・・・(8)
これらの(5)式〜(8)式を用いて、第三指13の把持形状を決定することができる。以下、第三指の把持姿勢を決定する手順について、図10に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、上記(5)式に基づいて、第三指第一リンク13Dの座標系における把持対象物体Mの中心x座標xc1を算出する(S51)。次に、第三指第一関節13Aの関節角θを設定する(S52)。ここでの関節角θは、任意の角度に設定することができる。
続いて、第三指第一リンク13Dの座標系における把持対象物体Mの中心y座標yc1の初期値を設定する(S53)。中心y座標yc1の初期値は、任意の位置に設定することができる。それから、手首座標系における把持対象物体Mの物体中心座標(x,y)を計算する(S54)。手首座標系における把持対象物体Mの物体中心座標(x,y)は、上記(6)式によって求めることができる。
次に、第三指第二関節13Bの関節角θとして、任意の角度θ02を設定する(S55)。それから、上記(7)式にθ02を代入し、上記(7)式における左辺の項の値をdとして、dを算出する(S56)。続いて、上記(7)式における左辺の項の値をdと、把持対象物体Mの中心から第三指第二リンク13Eの中心までの距離R12との差の絶対値を求め、この絶対値が所定の許容誤差eの範囲内にあるか否かを判断する(S57)。その結果、絶対値が許容誤差eの範囲内にない場合には、θにΔθを加算して(S58)、ステップS56に戻る。
一方、ステップS57で絶対値が所定の許容誤差eの範囲内にあると判断した場合には、上記(8)式における左辺の項の値をdとして、dを算出する(S59)。続いて、上記(8)式における左辺の項の値をdと、実際の把持対象物体Mの中心から第三指第二リンク13Eの中心までの距離R13との差の絶対値を求め、この絶対値が所定の許容誤差eの範囲内にあるか否かを判断する(S60)。その結果、絶対値が許容誤差eの範囲内にない場合には、yc1にΔyc1を加算して(S61)、ステップS54に戻る。ここでのΔyc1は、β(d−R13)の式によって決定される。また、βは、予め設定された調整ゲインである。
一方、ステップS60において、絶対値が所定の許容誤差eの範囲内にあると判断した場合には、把持対象物体Mの中心y座標yc1および第三指第二関節13Bの関節角θが決定し、処理を終了する。
また、第二指12および第四指14の関節角は、掌部16と第二指12〜第四指14とによる把持形式で把持対象物体Mを把持する場合の目標関節角を生成する方法と同様にして生成することができる。このようにして、第二指12〜第四指14のみによって把持対象物体Mを把持する場合の目標関節角を生成することができる。
[2つのロボットハンドによる把持]
他方、把持対象物体Mが大きく、1つのロボットハンド1では把持できない場合がある。この場合には、2つのロボットハンド部材を用いて、把持対象物体Mを把持することができる。2つのロボットハンド1を用いて把持対象物体Mを把持する際における一方のロボットハンド1の把持姿勢および把持対象物体Mの中心の決定手順は、掌部16および第二指12〜第四指14を用いて把持対象物体Mを把持する場合と同様である。また、他方のロボットハンド1の把持姿勢を算出する際には、上記(2)式〜(4)式、および図8に示す把持姿勢を決定する手順を示すフローチャートをそのまま適用することができる。
[把持形式の選択]
次に、把持対象物体Mの寸法に応じて、把持形式を選択して把持姿勢を計算する手順について説明する。把持対象物体Mである円柱の径がある程度の範囲に収まる大きさの場合には、第一指11と第二指12〜第四指14とによって把持できる。この範囲よりも小さくなると、第一指11と第二指12〜第四指14とによっての把持はできず、さらにある範囲までは、掌部16と第二指12〜第四指14とによる把持が可能となる。さらに小さい範囲となると、それより小さなある範囲までは、第二指12〜第四指14のみによって把持が可能となる。さらにそれよりも小さくなる場合には、ロボットハンド1での包み込み把持が不可能となる。また、円柱の径が、第一指11と第二指12〜第四指14とによって把持対象物体Mを把持できる範囲より大きい場合には、1組のロボットハンド1を用いることによる把持が可能となる。そこで、図11に示す手順によって把持形式を選択し把持形状を算出する。以下の手順で把持形式を決定することにより、好適な把持形式を自動的に選択することができる。
図11は、把持形式を選択して把持姿勢を計算し、把持対象物体Mを把持する手順を示すフローチャートである。図11に示すように、まず、第一指11と第二指12〜第四指14による把持対象物体Mの包み込み把持姿勢を計算する(S71)。この包み込み把持形状とは、図12に示すように、第一指11と第二指12〜第四指14によって把持対象物体Mの包み込むようにして把持する形状をいう。包み込み把持形状を求めるにあたり、把持対象物体Mの中心および第二指12〜第四指14の関節角については、上記(1)式〜(4)式を用いて求めることができる。また、第一指11の関節角についても、同様の算出式によって求めることができる。
第一指11〜第四指14の各関節の関節角が求められたら、把持対象物体Mがロボットハンド1に包まれる部分が把持対象物体Mの半分以上であるか否かを判断する(S72)。そのために、この把持形式の妥当性について検討する。把持形式の妥当性の検討は、第一指11および第三指13のそれぞれの指先リンク(第一指第三リンク11F,第三指第三リンク13F)の把持点位置と把持対象物体Mの中心との関係を検討することによって行われる。
第一指第三リンク11Fと把持対象物体Mとの接触点を把持点A(x,y)、第三指第三リンク13Fと把持対象物体Mとの接触点を把持点B(x,y)とし、これらの把持点A(x,y)および把持点B(x,y)を求める。先に、第一指第三リンク11Fの把持点A(x,y)の位置について説明する。第一指第三リンク11Fの中心線に平行し、把持対象物体Mの接線になる方程式は、下記(9)式によって表される。
y=k(x−x21)+y21′ ・・・(9)
ここで、k=tan(φ+φ
21′=y21+t22/cos(φ+φ
22:第一指第三リンクの厚さの半分
φ:第一指第二関節11Bの関節角
φ:第一指第三関節11Cの関節角
また、把持対象物体Mの断面を示す円の方程式は、下記(10)式によって表される。
(x−x+(y−y=r ・・・(10)
上記(9)式および(10)式によって、把持点A(x,y)を計算することができる。これらの把持点A(x,y)は、下記(11)式として表す2つの式で求めることができる。
=(k 21+x−ky′21+k)/(k +1)
=(y′21+k −k21+k)/(k +1) ・・・(11)
第一指第三リンク11Fの把持点A(x,y)は、上記のようにして求めることができる。また、第三指第三リンク13Fの把持点B(x,y)も同様の過程を経ることにより、下記(12)式として表す2つの式で求めることができる。
=(k 12+x−ky′12+k)/(k +1)
=(y′12+k −k12+k)/(k +1) ・・・(12)
ここで、k=tan(0.5π−θ−2θ
12′=y12+t/sin(θ+2θ
こうして、把持点A(x,y)および把持点B(x,y)を求めたら、把持点A(x,y)および把持点B(x,y)および把持対象物体Mの中心点との位置関係に基づいて、下記(13)式を満たすか否かを判断する。
(x+x)/2≧x ・・・(13)
上記(13)式を満たさない場合、図13に示すように、把持対象物体Mがロボットハンド1に把持される部分が把持対象物体M全体の半分未満となる。この場合には、把持の状態が不安定なものとなる。したがって、上記(13)式を満たさない場合には、2つのロボットハンド1による(両手での)把持形状を計算する(S73)。その後、2つのロボットハンド1で把持対象物体Mを包み込み把持し(S74)、処理を終了する。
一方、ステップS72において、上記(13)式を満たすと判断した場合、第一指11と第三指13との互いの指先が接触するか否かを判断する(S75)。互いの指先が接触するか否かの判断は次のようにして行われる。第一指11および第三指13との幾何的位置関係により、図12に示す第一指11の指先の点D(x,y)および第三指13の指先の点(内側先端点)E(x,y)を、それぞれ下記(14)式および(15)式として表す2つの式で求めることができる。
=x21+L22cos(φ+φ)+t22sin(φ+φ
=y21+L22sin(φ+φ)+t22cos(φ+φ) ・・・(14)
=x12+L13sin(θ+2θ)+tcos(θ+2θ
=y12+L13cos(θ+2θ)−tsin(θ+2θ) ・・・(15)
上記(14)式および(15)式の結果、y>yである場合には、指先が互いに接触することはないと判断することができる。この場合には、第一指11〜第四指14のすべて把持対象物体Mを把持することができる。したがって、第一指11〜第四指14で把持対象物体Mを把持し(S76)、処理を終了する。
一方、y>yでない場合には、指先が互いに接触すると判断することができる。この場合、掌部16と第一指11以外の指である第二指12〜第四指14による包み込み把持姿勢を計算する(S77)。掌部16と第一指11以外の指である第二指12〜第四指14による包み込み把持形状を計算は、上記(1)式〜(4)式を用いて、たとえば図7および図8に示す手順に沿って行われる。
包み込み把持姿勢の計算を行った結果、求められた把持姿勢において、掌部16と第三指13の指先が接触するか否かを判断する(S78)。掌部16と第三指13の指先が接触するか否かは、次のようにして判断することができる。
図14に示すように、第三指13の指先には、先端点として、内側先端点E(x,y)および外側先端点F(x,y)とがある。これらの内側先端点E(x,y)および外側先端点F(x,y)のうち、内側先端点E(x,y)は上記(15)式で求めることができ、外側先端点F(x,y)は下記(16)式で算出することができる。
=x12+L13sin(θ+2θ)−tcos(θ+2θ
=y12+L13cos(θ+2θ)+tsin(θ+2θ) ・・・(16)
いま、X方向において、x≧x10+tおよびx≧x10+tが成立する場合には、掌部16と第三指13とは接触しないことになる。この場合には、掌部16および第二指12〜第四指14によって把持対象物体Mを包み込み把持する(S79)。
一方、x≧x10+tと、x≧x10+tの少なくとも一方が成立しない場合には、掌部16と第三指13とが接触してしまうことから、掌部16と第二指12〜第四指14によって把持対象物体Mを把持することができない。この場合には、第二指12〜第四指14のみによる包み込み把持姿勢を計算する(S80)。第二指12〜第四指14による包み込み把持姿勢の計算は、上記(5)式〜(8)式を用いて、たとえば図10に示す手順に沿って行われる。
それから、第二指12〜第四指14による包み込み把持姿勢を計算した結果、解があるか否かを判断する(S81)。その結果、解がある場合には、第二指12〜第四指14による包み込み把持形式で把持対象物体Mを把持する(S82)。一方、解がない場合には、把持不可能と判断する(S83)。こうして、処理を終了する。
〔把持対象物体Mが直方体である場合〕
次に、把持対象物体Mが割り当てられたモデル形状が直方体形状である場合について説明する。モデル形状が直方体形状である場合、まず、割り当てられた直方体形状の寸法に基づいて、把持対象物体Mの把持形式を検討する。把持形式としては、第一指11〜第四指14による把持のほか、掌部16と、第二指12〜第四指14とによる把持、第二指12〜第四指14のみによる把持、および2つのロボットハンドによる把持が考えられる。ここでは、掌部16と、第二指12〜第四指14とによる把持、第二指12〜第四指14のみによる把持、および2つのロボットハンドによる把持方法について説明する。また、これらの把持形式の選択方法については、後に説明する。
[掌部16と第二指12〜第四指14とによる把持]
ここでは、図15(a)に示すように、把持対象物体MのX方向の長さ(以下「把持対象物体の広さ」という)L、Y方向の長さ(高さ、以下「把持対象物体の高さ」という)Hとして考える。また、把持対象物体Mの広さLは、把持対象物体Mの高さH以上として考える。図15(b)に示すように、把持対象物体Mの広さLが、下記(17)式として示す式が成り立つ場合、掌部16と第二指12〜第四指14による把持形式に適用することができる。
11−t−L<L<L11−t−t ・・・(17)
ここで、L:第二指第三リンク12Fの先端が第二指第一リンク12Dに接触するときの第二指第三リンク12Fの先端から第二指第二関節12Bの回転中心までの距離
掌部16と第二指12〜第四指14とによる把持は、把持対象物体Mの高さHにより2つの把持方法がある。以下にその2つの方法について説明する。
[掌部16と第二指12〜第四指14とによる第一の把持方法]
掌部16と第二指12〜第四指14とによる第一の把持方法では、図16に示すように、掌部16に沿わせて把持対象物体Mを配置するとともに、第二指第一リンク12Dの側面および第二指第三リンク12Fの側面を把持対象物体Mに接触させて、把持対象物体Mを把持する。第一の方法では、下記(18)式が成り立つ際に、把持対象物体Mを把持することができる。
H>L12−t−t ・・・(18)
次に、把持対象物体Mと第二指12の各リンクとの幾何関係により、把持対象物体Mの中心座標(x、y)と第二指12の関節角θiの決定手順について説明する。把持対象物体Mを掌部16に接触させるにあたり、X方向における把持対象物体Mの中心座標xは、下記(19)式で表すことができる。
=x10+L/2+t ・・・(19)
一方、Y方向における把持対象物体Mの中心座標yは、下記(19S)式で表す範囲内となる。
≦y10−H/2−t ・・・(19S)
次に、第二指第一関節12Aの関節角θを決定する。把持対象物体Mと第二指第一リンク12Dとの接触点B(x,y)から第二指第一リンク12Dの中心線までの距離は、下記(2)式で表すことができる。
(x−x10)cosθ−(y−y10)sinθ=t ・・・(20)
さらに、第二指第二関節12Bの関節角θを決定する。第二指第二関節12Bの回転中心座標(x11,y11)は、下記(21A),(21B)式で表すことができる。
11=x10+L11sinθ ・・・(21A)
11=y10+L11cosθ ・・・(21B)
同様に、第二指第三関節12Cの回転中心座標(x12,y12)は、下記(21C),(21D)式で表すことができる。
12=x11+L12sin(θ+θ) ・・・(21C)
12=y11+L12cos(θ+θ) ・・・(21D)
第二指第三リンク12Fに対して、把持対象物体Mと第二指第一リンク12Dとの接触点Bの直下位置にある把持対象物体Mの角点A(x,y)から第二指第三リンク12Fまでの距離は、下記(21)式で表すことができる。
(x−x12)cos(θ+2θ)−(y−y12)sin(θ+2θ)=t ・・・(21)
上記(21)式を用いて、第二指第二関節12Bの関節角θを求める。また、第三指13および第四指14の各関節角についても、第二指12の関節角を求めるのと同様にして求めることができる。このようにして、第二指12〜第四指14の把持姿勢を求めることができる。
[掌部16と第二指12〜第四指14とによる第二の把持方法]
掌部16と第二指12〜第四指14とによる第二の把持方法では、図17に示すように、掌部16に沿わせて把持対象物体Mを配置するとともに、第二指第一リンク12Dの側面および第二指第三リンク12Fの先端を把持対象物体Mに接触させて、把持対象物体Mを把持する。第二の方法では、下記(22)式として示す式が成り立つ際に、把持対象物体Mを把持することができる。
H≦L12−t−t ・・・(22)
また、把持対象物体Mの中心座標(x、y)および第二指第一関節12Aの関節角θの決定手順は、上記第一の方法と同一である。さらに、第二指第二関節12Bの関節角θの決定手順を以下に説明する。
第二指第三リンク12Fの内側先端点E(x,y)の位置は、下記(23)式として示す2つの式によって表すことができる。
=x12+L13sin(θ+2θ
=y12+L13cos(θ+2θ) ・・・(23)
上記(23)式におけるyが満たされる際に、第二指第三リンク12Fの内側先端点E(x,y)が把持対象物体Mに接触すると考えられる。したがって、下記(24)式によって、第二指第二関節12Bの関節角θを求めることができる。
=y12+L13cos(θ+2θ)=y−H/2+t/sin(θ+2θ) ・・・(24)
続いて、第二指第二リンク12Eが把持対象物体Mと接触するか否かについて検討する。図17に示すように、把持対象物体Mにおける角点A(x,y)は、第二指第二リンク12Eと最も接触し易い部位である。この角点A(x,y)から第二指第二リンク12Eの中心までの距離dは下記(25)式で表すことができる。
d=(x−x11)cos(θ+θ)−(y−y11)sin(θ+θ) ・・・(25)
上記(25)式で求めた距離dが第二指第二リンク12Eの幅の半分tよりも大きい場合には、第二指第二リンク12Eは把持対象物体Mに接触することはない。逆に、上記(25)式で求めた距離dが第二指第二リンク12Eの幅の半分t以下である場合には、第二指第二リンク12Eは把持対象物体Mに接触することになる。このときに、第二指第一リンク12Dと第二指第二リンク12Eを把持対象物体Mに接触させて包み込み把持する。そして、下記(26)式によって、第二指第二関節12Bの関節角θ2を求め、第二指12の把持姿勢を算出することができる。
(x−x11)cos(θ+θ)−(y−y11)sin(θ+θ)=t ・・・(26)
また、第三指13および第四指14の各関節角についても、第二指12の関節角を求めるのと同様にして求めることができる。このようにして、第二指12〜第四指14の把持姿勢を求めることができる。
[第二指12〜第四指14のみによる把持]
第二指12〜第四指14のみによる把持では、図18に示すように、第二指第一リンク12Dの側面に沿わせて把持対象物体Mを配置するとともに、第二指第二リンク12Eの側面および第二指第三リンク12Fの側面を把持対象物体Mに接触させて、把持対象物体Mを把持する。把持対象物体Mの広さLが下記(27)式に示す条件を満たす際、第二指12〜第四指14のみによる把持を行うことができる。
L≦L11−t−L ・・・(27)
ここでは、まず把持対象物体Mの中心座標(x,y)の拘束条件を検討する。把持対象物体Mを第二指第一リンク12Dに接触させるため、第二指第一リンク12Dに座標系において、下記(28)式が成り立つ。第二指第一リンク12Dに座標系における物体の中心座標は(xc1,yc1)である。
c1=H/2+t ・・・(28)
第二指12〜第四指14のみによる把持では、第二指第一関節12Aの関節角θは、任意の角度に設定することができる。また、手首系座標系において、把持対象物体Mの中心座標(x,y)は、下記(29)式として示す2つの式によって表される。
=xc1cosθ+yc1sinθ+x10
=−xc1sinθ+yc1cosθ+y10 ・・・(29)
また、第二指第二リンク12Eの回転中心座標(x11,y11)は、下記(30A)式および(30B)式によって求めることができる。
11=x10+L11sinθ ・・・(30A)
11=y10+L11cosθ ・・・(30B)
さらに、把持対象物体Mにおける角点Bから第二指第二リンク12Eの中心までの距離と第二指第二リンク12Eの幅の半分tとの関係から、下記(30)式が成り立つ。
(x−x11)cos(θ+θ)−(y−y11)sin(θ+θ)=t ・・・(30)
また、第二指第三リンク12Fの回転中心座標(x12,y12)は、下記(31A)式および(31B)式によって求めることができる。
12=x11+L12sin(θ+θ) ・・・(31A)
12=y11+L12cos(θ+θ) ・・・(31B)
さらに、把持対象物体Mにおける角点Aから第三リンク12Fの中心までの距離と第二指第三リンク12Fの幅の半分tとの関係から、下記(31)式が成り立つ。
(x−x12)cos(θ+2θ)−(y−y12)sin(θ+2θ)=t ・・・(31)
上記(28)式〜(31)式を用いて、第二指12の把持姿勢を決定することができる。まず、上記(28)式から第二指第一リンク12Dの座標系における把持対象物体Mの中心x座標xc1を求める。次に、第二指第一関節12Aの関節角θを任意の角度に設定する。それから、第二指第一リンク12Dの座標系における把持対象物体Mの中心y座標yc1を探索変数として、任意の初期値から出発し、(29)式〜(31)式を用いて、第二指第二関節12Bの関節角θ、手首系座標系における把持対象物体Mの中心座標(x,y)を求めることができる。
また、第三指13および第四指14については、第二指12と同様の手順によって把持姿勢を求めることができる。このようにして、第二指12〜第四指14のみによって、把持対象物体Mを把持する際の把持姿勢を求めることができる。
[2つのロボットハンドによる把持]
把持対象物体Mの広さLおよび高さHが下記(32)式として示す2つの式の条件を満たす際、2つのロボットハンドによる把持を行う。
L≧L11−t−t
H≧H+L11−t01−t ・・・(32)
ここで、H:Y方向における第一指11の根元から第二指12の根元までの距離
01:第一指第二リンク11Eの幅(=第一指第三リンク11Fの幅)の半分
2つのロボットハンドで把持対象物体Mを把持する場合、把持対象物体Mの位置および姿勢に応じて、2つのロボットハンドにおける手首の位置および姿勢を決定することができる。また、ロボットハンド1の把持形状はその初期形状となる。このようにして、2つのロボットハンドによって把持対象物体Mを把持することができる。
[把持形式の選択]
次に、把持対象物体Mの寸法に応じて、把持形式を選択して把持形状を計算する手順について説明する。把持対象物体Mが円柱である場合と同様、把持対象物体Mの広さLおよび高さHの各寸法に基づいて把持形式を選択することができる。以下、図19を参照して把持形式の選択手順について説明する。以下の手順で把持形式を決定することにより、好適な把持形式を自動的に選択することができる。
図19は、把持形式を選択して把持姿勢を計算し、把持対象物体Mを把持する手順を示すフローチャートである。図19に示すように、把持形式を選択する際には、まず、図1に示す画像認識装置2によって画像認識による把持対象物体Mの寸法を認識する(S91)。次に、認識された把持対象物体Mの寸法が、上記(32)式で示す2式のうちの一方であるL≧L11−t−tを満たすか否かを判断する(S92)。
その結果、L≧L11−t−tを満たすと判断した場合には、下記(33)式を満たすか否かを判断する(S93)。
−t10−t<H< H+L11−t10−t ・・・(33)
その結果、上記(S33)式を満たすと判断した場合には、2つのロボットハンドを用いることなく、第一指11〜第四指14を用いた包み込み把持が可能である。したがって、第一指11〜第四指14を用いた包み込み把持を行う(S94)。一方、上記(33)式を満たさないと判断した場合には、1つのロボットハンドでは包み込み把持を行うことができない。このため、上記(33)式を満たさないと判断した場合には2つのロボットハンドを用いた包み込み把持を行う(S95)。
また、ステップS92において、L≧L11−t−tを満たさないと判断した場合には、上記(27)式を満たすか否かを判断する(S96)。その結果、上記(27)式を満たさないと判断した場合には、上記(18)式を満たすか否かを判断する(S97)。その結果、上記(18)式を満たすと判断した場合には、掌部16と第二指12〜第四指14とによる第一の把持方法で包み込み把持を行い(S98)、満たさないと判断した場合には、掌部16と第二指12〜第四指14とによる第二の把持方法で包み込み把持を行う(S99)。
さらに、ステップS96で上記(27)式を満たすと判断した場合には、第二指12〜第四指14のみによる把持による把持形式によって把持形状(把持姿勢)を計算し(S100)、解があるか否かを判断する(S101)。その結果、解があると判断した場合には、求められた解に基づいて、第二指12〜第四指14のみによる把持を行う。一方、解がないと判断した場合には、把持不可能であると判断する(S102)。このようにして、処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係るロボットハンドの把持制御装置では、指が連動関節を有する場合および連動関節を有しない場合のいずれにおいても、把持対象物体Mの形状に応じて目標関節角を設定することによって指の把持姿勢を算出し、把持対象物体Mを把持するようにしている。
上記特許文献2に開示されたロボットハンドでは、ロボットハンドで把持対象物体Mを把持するために、適切な把持位置を算出するものではある。ところが、ハンドを正確な把持位置に到達させたとしても、指の各能動関節を協調的に動作させなければ、必ずしも安定した包み込み把持をすることができるとは限らない。
これに対して、本実施形態に係るロボットハンドの把持制御装置では、最多把持接触点を持つ包み込み把持の条件を導出した上で、事前に各指の各関節の目標位置を算出するようにしている。このため、ロボットハンドによって把持対象物体Mを確実に把持することができる。
また、上記実施形態に係るロボットハンドの把持制御装置では、予め定義された複数のモデル形状と、このモデル形状に対するロボットハンドの拘束条件から定めた接触条件を記憶している。そして、認識した把持対象物体Mの形状に対していずれかのモデル形状を割り当て、割り当てたモデル形状と、掌部16および第二指11〜第四指14との接触条件を満たす把持姿勢を算出している。このため、第二指11〜第四指14によって物体を倒したり、損傷したりする危険性が低く、把持対象物体Mを確実に把持することができる。
さらに、本実施形態に係るロボットハンドの把持制御方法では、物体のサイズが把持可能の範囲にあれば、任意のサイズに対応することができる。しかも、本実施形態では、物体形状を円柱、球、直方体の3種類に分けてそれぞれの包み込み把持の目標計算を行っている。このため、三次元物体の包み込み把持を確実に行うことができる。
しかも、本実施形態に係るロボットハンドの把持制御方法では、各指が同時に把持対象物体Mの表面に到着するようにしている。このため、先に把持対象物体Mに到達した指が把持対象物体Mに到達して把持対象物体Mを動かしたり、倒したり、損傷したりといった事態を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではないた。たとえば、上記実施形態では、モデル形状として、直方体、円柱、球を設定しているが、そのほか、たとえばコップの取っ手となるリングなど、ロボットが把持する可能性が比較的高いものを大まかに分類して設定することができる。
また、上記実施形態において、連動関節を有する指と連動関節を有しない指とを例に挙げて説明したが、連動関節を有する指を用いた場合には、連動関節を有しない指を用いた場合と比較して、連動化によってアクチュエータの個数を削減することができるというメリットがある。また、アクチュエータの個数の削減に伴い、全体としての制御を簡素化することができるとともに、連動関節の体格を小さくすることができる。
さらに、上記実施形態では、物体形状認識装置と物体位置認識装置として、画像処理装置を用いているが、これに限定されず、種々のものを用いることができる。たとえば、物体形状認識装置としては、物体に光を投射し、その反射光から形状を推定するものなどを用いることができる。また、物体位置認識装置としては、たとえば物体の形状を画像から認識し、物体の位置を超音波などで検出するものを用いることもできる。
ロボットハンドの把持制御装置のブロック構成図である。 ロボットハンドの側面図である。 ロボットハンドの正面図である。 円柱を把持する状態を示す平面図である。 ロボットハンドの把持制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 掌部材と第二指〜第四指で円柱を把持する状態の側断面を概略的に示す図である。 掌部材と第二指〜第四指で円柱を把持する際の第三指の把持姿勢を決定する手順を示すフローチャートである。 掌部材と第二指〜第四指で円柱を把持する際の第二指の把持姿勢を決定する手順を示すフローチャートである。 第二指〜第四指のみで円柱を把持する状態の側断面を概略的に示す図である。 第二指〜第四指のみで円柱を把持する際の第三指の把持姿勢を決定する手順を示すフローチャートである。 円柱形状の把持対象物体を把持する際の把持形式を選択して把持形状を計算し、把持対象物体を把持する手順を示すフローチャートである。 第一指〜第四指で円柱を把持する状態の側断面を概略的に示す図である。 第一指〜第四指で円柱を把持することができる範囲を説明するためのロボットハンドの側断面を概略的に示す図である。 掌部材と第二指〜第四指で円柱を把持する際の第二指の先端部を説明するためのロボットハンの側断面を概略的に示す図である。 (a)は、直方体である把持対象物体の側面図、(b)は第二指の各寸法を説明するための側面図である。第二指〜第四指のみで円柱を把持する状態の側断面を概略的に示す図である。 掌部および第二指〜第四指で直方体を把持する第一の状態の側断面を概略的に示す図である。 掌部および第二指〜第四指で直方体を把持する第二の状態の側断面を概略的に示す図である。 第二指〜第四指のみで直方体を把持する状態の側断面を概略的に示す図である。 直方体形状の把持対象物体を把持する際の把持形式を選択して把持形状を計算し、把持対象物体を把持する手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…ロボットハンド、2…画像認識装置、3…把持姿勢算出装置、4…制御装置、5…エンコーダ・ポテンショメータ、6…触覚センサ、7…モータドライバ、11…第一指、12…第二指、13…第三指、14…第四指、15…拇指球、16…掌部、17…緩衝パッド、M…把持対象物体。

Claims (8)

  1. 関節を介して接続された複数のリンク部材を備える指部材と、前記指部材が取り付けられた掌部材と、を有するハンド部材における前記指部材の各関節の角度を制御して、把持対象物体を把持するロボットハンドの把持制御装置において、
    前記掌部材における一面側で前記掌部材を挟んで前記指部材に対向する位置に親指部材が配設され、
    前記ハンド部材として、一対のハンド部材が配設されており、
    前記把持対象物体の形状を認識する物体形状認識手段と、
    前記把持対象物体のサイズを認識する物体サイズ認識手段と、
    認識した前記把持対象物体の形状に基づいて、前記把持対象物体に前記指部材が備える複数のリンク部材が接触する際の関節角をそれぞれ求め、求めた関節角に応じて、前記指部材の把持姿勢を算出する把持姿勢算出手段と、
    前記各関節を制御することにより、前記指部材を前記把持姿勢算出手段で求めた姿勢とする関節角制御手段と、
    を備え、
    前記把持姿勢算出手段は、予め定義された複数のモデル形状と、前記モデル形状に対応する把持計算方法と、前記把持対象物体のモデルサイズに対応する把持形式と、前記モデル形状に対するロボットハンドの拘束条件から定めた前記モデル形状と前記掌部材および前記指部材との接触条件と、を記憶しており、
    認識した前記把持対象物体の形状に対して前記複数のモデル形状のいずれかを割り当て、
    記憶している前記把持計算方法の中から、前記把持対象部材に割り当てられた前記モデル形状に基づいて、前記ロボットハンドによって物体を把持するための把持計算方法を選択し、
    記憶している前記把持形式の中から、認識した前記把持対象物体のサイズに応じて把持形式を選択し、
    記憶している前記接触条件のうち、選択された前記把持形式で前記把持対象物体を把持する際に、前記把持対象物体に割り当てられた前記モデル形状と前記掌部材および前記指部材との接触条件を満たす把持姿勢を選択された前記把持計算方法によって算出する際、
    前記把持対象物体と、前記親指部材および前記指部材との接触条件を満たす把持姿勢を算出し、
    前記モデル形状と、前記指部材および前記親指部材と、の接触条件を満たす把持姿勢がないと判断された場合、前記モデル形状と、前記掌部材および前記指部材と、の接触条件を満たす把持姿勢を算出し、
    前記指部材および前記親指部材によって前記把持対象部材に割り当てられた前記モデル形状を包む範囲が所定範囲より小さい場合に、前記一対のハンド部材と前記モデル形状との接触条件を満たす把持姿勢を算出することを特徴とするロボットハンドの把持制御装置。
  2. 前記モデル形状と、前記掌部材および前記指部材との接触条件を満たす把持姿勢がないと判断された場合、前記モデル形状と前記指部材との接触条件を満たす把持姿勢を算出する請求項1に記載のロボットハンドの把持制御装置。
  3. 前記関節の少なくとも一部は、接続するリンク部材を連動させる連動関節であり、
    前記把持姿勢算出手段は、前記掌部材および指部材との接触条件を満たす把持姿勢がないと判断した場合、前記把持姿勢算出を行う際の前記ハンド部材の前記把持対象物体に対する位置を変更する請求項1または請求項2に記載のロボットハンドの把持制御装置。
  4. 前記接触条件は、前記モデル形状と、前記ロボットハンドの拘束条件とから、前記把持対象物体に割り当てられた前記モデル形状と前記指部材とが所定数以上の接触点数を有する場合における前記把持対象物体に対する前記指部材の位置を幾何学的に求めた条件である請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載のロボットハンドの把持制御装置。
  5. 前記把持対象物体の位置を認識する物体位置認識手段と、
    前記ハンド部材の位置を制御するハンド部材位置制御手段と、
    を備え、
    認識した把持対象物体の位置と、前記ハンド部材の位置との相対的な位置関係に基づいて、ハンド部材位置を制御する請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載のロボットハンドの把持制御装置。
  6. 関節を介して接続された複数のリンク部材を備える指部材と、前記指部材が取り付けられた掌部材と、を有するハンド部材における前記指部材の各関節の角度を制御して、把持対象物体を把持するロボットハンドの把持制御装置において、
    前記把持対象物体の形状を認識する物体形状認識手段と、
    前記把持対象物体のサイズを認識する物体サイズ認識手段と、
    認識した前記把持対象物体の形状に基づいて、前記把持対象物体に前記指部材が備える複数のリンク部材が接触する際の関節角をそれぞれ求め、求めた関節角に応じて、前記指部材の把持姿勢を算出する把持姿勢算出手段と、
    前記各関節を制御することにより、前記指部材を前記把持姿勢算出手段で求めた姿勢とする関節角制御手段と、
    を備え、
    前記把持姿勢算出手段は、予め定義された複数のモデル形状と、前記モデル形状に対応する把持計算方法と、前記把持対象物体のモデルサイズに対応する把持形式と、前記モデル形状に対するロボットハンドの拘束条件から定めた前記モデル形状と前記掌部材および前記指部材との接触条件と、を記憶しており、
    認識した前記把持対象物体の形状に対して前記複数のモデル形状のいずれかを割り当て、
    記憶している前記把持計算方法の中から、前記把持対象部材に割り当てられた前記モデル形状に基づいて、前記ロボットハンドによって物体を把持するための把持計算方法を選択し、
    記憶している前記把持形式の中から、認識した前記把持対象物体のサイズに応じて把持形式を選択し、
    記憶している前記接触条件のうち、選択された前記把持形式で前記把持対象物体を把持する際に、前記把持対象物体に割り当てられた前記モデル形状と前記掌部材および前記指部材との接触条件を満たす把持姿勢を選択された前記把持計算方法によって算出するものであり、
    前記関節角制御手段は、前記指部材が前記把持対象物体に割り当てられた前記モデル形状に対する接触点でそれぞれ同時に接触するように前記各関節の目標関節角を生成し、前記各関節を前記目標関節角に制御し、
    前記各関節を前記目標関節角に制御する際、前記各関節が前記目標関節角に到達する前に前記指部材の前記把持対象物体に対する把持力が所定の許容値以上となった場合には、把持対象物体を把持し、
    前記指部材の前記把持対象物体に対する把持力が所定の許容値以上となる前に前記各関節が前記目標関節角に到達した場合には、目標関節角の位置誤差補償を行うことを特徴とするロボットハンドの把持制御装置。
  7. 前記リンク部材に設けられ、前記把持対象物体を把持する際の前記リンク部材の把持力を検出する把持力検出手段を備え、
    前記関節角制御手段は、前記把持力検出手段によって検出された把持力が、所定のしきい値を超えたときに、前記各関節の制御を終了する請求項1〜請求項6のうちのいずれか1項に記載のロボットハンドの把持制御装置。
  8. 関節を介して接続された複数のリンク部材を備える指部材と、前記指部材が取り付けられた掌部材と、を有するハンド部材における前記指部材の各関節の角度を制御して、把持対象物体を把持するロボットハンドの把持制御装置において、
    前記掌部材における一面側で前記掌部材を挟んで前記指部材に対向する位置に親指部材が配設され、
    前記ハンド部材として、一対のハンド部材が配設されており、
    前記把持対象物体の形状を認識する物体形状認識手段と、
    認識した前記把持対象物体の形状に基づいて、前記把持対象物体に前記指部材が備える複数のリンク部材が接触する際の関節角をそれぞれ求め、求めた関節角に応じて、前記指部材の把持姿勢を算出する把持姿勢算出手段と、
    前記各関節を制御することにより、前記指部材を前記把持姿勢算出手段で求めた姿勢とする関節角制御手段と、
    を備え、
    前記把持姿勢算出手段は、予め定義された複数のモデル形状と、前記モデル形状に対するロボットハンドの拘束条件から定めた前記ロボットハンドと前記モデル形状との接触条件を記憶しており、
    認識した前記把持対象物体の形状に対して前記複数のモデル形状のいずれかを割り当て、記憶されている前記接触条件のうち、割り当てたモデル形状と前記掌部材、前記指部材、および前記親指部材との接触条件を満たす把持姿勢を算出し、
    前記指部材および前記親指部材によって前記把持対象部材に割り当てられた前記モデル形状を包む範囲が所定範囲より小さい場合に、前記一対のハンド部材と前記モデル形状との接触条件を満たす把持姿勢を算出することを特徴とするロボットハンドの把持制御装置。
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