JP3996093B2 - ロボットハンド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、母指を含む2本以上の指を有するロボットハンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ロボットハンドは、各種産業用ロボットや人型ロボット等の把持部あるいは義手等として利用されている。これらロボットハンドは、2本以上の指を有し、各指で対象物体を把持する(特許文献1参照)。特に、義手として利用されるロボットハンドは、5本の指を有し、把持する対象物体が多種多様である。そのため、対象物体によって形状や大きさが異なるので、全ての対象物体を安定して把持することは非常に難しい。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−277175号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ロボットハンドは、各指の先端部で挟むようにして対象物体を把持する。そのため、対象物体との接触部分が小さく、しっかりと把持することができず、把持したときの安定性が悪い。特に、把持する対象物体が多種多様の場合、対象物体の形状や大きさによって把持したときの安定性にばらつきがあり、形状によっては上手く把持できない場合がある。例えば、卵やコップ等の曲面を有する対象物体を指の先端部で挟んで把持した場合、安定性が非常に悪い。
【0005】
そこで、本発明は、対象物体を把持したときの安定性に優れるロボットハンドを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るロボットハンドは、母指を含む2本以上の指を有し、対象物体を把持するロボットハンドであって、母指の基部に配置される母指球と、手掌部を有し、母指球及び母指以外の指が取り付けられるロボットハンド基部と、ロボットハンド基部に回転自在に取り付けられ、母指球の回転中心軸となる回転軸と、回転軸からずらして配置され、回転軸を回転駆動する駆動手段と、駆動手段の回転駆動力を回転軸に伝達する伝達手段とを備え、母指球の回転中心軸は、母指球の内部に配置され、母指球は、母指球が手掌部側に回転していない場合に、母指球の回転中心軸に対して直交する面において手掌部と母指との間に配置され、母指球は、回転軸の回転に伴って回転し、手掌部側に回転した場合には手掌部の手のひら側を基準とした最頂点までの高さが手掌部側に回転していない場合より高くなり、隆起することを特徴とする。
【0007】
このロボットハンドでは、対象物体を把持する場合、駆動手段を駆動し、その回転駆動力を伝達手段を介して回転軸に伝達する。回転軸がロボットハンド基部に対して回転すると、ロボットハンドでは、母指球がロボットハンド基部の手掌部側に回転し、隆起する。そして、ロボットハンドでは、この隆起した母指球と母指及び母指以外の指とで対象物体を把持する。そのため、このロボットハンドでは、人が母指球も用いて物体を持つ場合のように、対象物体がこの母指球の隆起部分と指との間でしっかりと保持され、把持したときの安定性に優れる。また、このロボットハンドでは、駆動手段を回転軸からずらして配置しているので、回転軸回りが大きくならないので、母指球を小型化できる。
【0008】
本発明に係るロボットハンドは、母指を含む2本以上の指を有し、対象物体を把持するロボットハンドであって、母指の基部に配置される母指球と、手掌部を有し、母指球及び母指以外の指が取り付けられるロボットハンド基部と、ロボットハンド基部における母指球の回転中心軸上に配置され、前記母指球を回転駆動する駆動手段とを備え、母指球の回転中心軸は、母指球の内部に配置され、母指球は、母指球が手掌部側に回転していない場合に、母指球の回転中心軸に対して直交する面において手掌部と母指との間に配置され、母指球は、駆動手段の回転に伴って回転し、手掌部側に回転した場合には手掌部の手のひら側を基準とした最頂点までの高さが手掌部側に回転していない場合より高くなり、隆起することを特徴とする。
【0009】
このロボットハンドは、対象物体を把持する場合、駆動手段を駆動し、その回転駆動力を母指球に直接伝達する。すると、ロボットハンドでは、母指球がロボットハンド基部の手掌部側に回転して隆起し、この隆起した母指球と母指及び母指以外の指とで対象物体を把持する。そのため、このロボットハンドでは、上記ロボットハンドと同様に、把持したときの安定性に優れる。また、このロボットハンドでは、駆動手段によって母指球を直接回転させる構成としているので、回転軸や伝達手段を必要とせず、部品点数が少なく、構成も簡単化する。
【0010】
本発明の上記ロボットハンドでは、母指球は、当該母指球の回転中心軸に対して直交する面において、当該回転中心軸から母指側の外面までの長さが手掌部側の外面までの長さより長いと好適である。
【0011】
このロボットハンドは、母指球の形状を回転中心軸から母指側の外面までの長さを回転中心軸から手掌部側の外面までの長さより長い形状とすることによって、母指球が手掌部側に回転した場合にその長い分が回転していない場合より盛り上がり、隆起した状態となる。このように、母指球の大きさを手掌部側と母指側とで変えることによって、簡単に隆起状態にすることができる。
【0012】
本発明の上記ロボットハンドでは、母指球は、当該母指球の回転中心軸に対して直交する各面において、当該回転中心軸から手掌部側の形状が略四半円の相似形状であると好適である。
【0013】
このロボットハンドは、母指球の回転中心軸から手掌部側の形状を略四半円の相似形状とすることによって、母指球が手掌部側に回転するときに、手掌部の端部と母指球の外面との隙間が略一定となる。そのため、手掌部の端部を母指球の外面に近づけて、手掌部の端部と母指球の外面との隙間を極力狭くでき、母指球が手掌部側に回転しているときに、その隙間で対象物体を噛んだり、あるいは、その隙間に薄い対象物体を挟み込んだりすることを無くすことができる。
【0014】
なお、ロボットハンドは、各種ロボットの把持部以外にも、義手等も含む。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係るロボットハンドの実施の形態を説明する。
【0016】
本実施の形態は、母指球を回転駆動するアクチュエータの配置の違いにより2つの形態があり、第1の実施の形態ではアクチュエータを母指球の回転中心軸からずらして配置し(請求項1対応)、第2の実施の形態ではアクチュエータを母指球の回転中心軸上に配置する(請求項2対応)。なお、本実施の形態では、各図には母指以外の指を描いてないが、実際のロボットハンドには、示指、中指、薬指、小指のうちの少なくとも1本以上の指が備えられており、これらの指も母指や母指球と共に対象物体を把持する。これら母指以外の指は従来のロボットハンドに備えられている指と同様の構成を有する指なので、本実施の形態ではこれら母指以外の指についての説明を省略する。
【0017】
ちなみに、母指球ETは、図11に示すように、母指Tの基部に位置し、母指Tを手掌P側に回転させた場合に隆起する。例えば、図12に示すコップKを持つ場合、隆起した母指球ETと母指T、示指I、中指M、薬指R、小指Lとでアーチ状を形成し、コップKを包み込むようにしっかりと持つことができる。また、図13に示す卵Eを持つ場合、隆起した母指球ETを載置部とし、母指T、示指I、中指M、薬指Rで卵Eを包み込むようにしっかりと持つことができる。このように、母指球ETの隆起部分を利用して対象物体を持つ場合、対象物体との接触面積が増え、対象物体を持ったときの安定性が向上する。
【0018】
図1〜図7を参照して、第1の実施の形態に係るロボットハンド1について説明する。図1は、第1の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である(母指球が手掌部側に回転していない場合)。図2は、図1のロボットハンドの母指球が手掌部側に回転した場合の斜視図である。図3は、図1のロボットハンドの正面図である。図4は、図3の正面図における断面図であり、(a)がA−A線に沿った断面図であり、(b)がB−B線に沿った断面図であり、(c)がC−C線に沿った断面図である。図5は、図1のロボットハンドの底面図であり、(a)が母指球が手掌部側に回転していない場合であり、(b)が母指球が手掌部側に回転した場合である。図6は、図1のロボットハンドにおいて母指球を取り外した場合の斜視図である。図7は、図1のロボットハンドの母指球の斜視図である。
【0019】
ロボットハンド1は、産業用ロボットの把持部や義手等の用途で利用され、様々な形状の対象物体を把持することができる。ロボットハンド1は、対象物体を安定して把持するために、母指を含む複数本の指に加えて母指球も用いて対象物体を把持する。そのために、ロボットハンド1は、ロボットハンド基部2、母指球3、母指球機構部4、母指機構部5を備えている。母指は、CM関節の2自由度、MP関節の1自由度、IP関節の1自由度の合計4自由度を有する。CM関節の2自由度は、母指球を回転するためのCM対立自由度と母指の付け根のCM内外転自由度である。母指球機構部4は、CM対立自由度の1自由度の機構部である。母指機構部5は、CM内外転自由度、MP関節自由度及びIP関節自由度の3自由度の機構部である。なお、ロボットハンド1は、図示されていない、母指以外の指の各機構部も備えている。
【0020】
ロボットハンド基部2は、母指球機構部4及び母指以外の指の各機構部が取り付けられ、ロボットハンド1における固定側となる。また、ロボットハンド基部2は、人の手掌部分を形成している。ロボットハンド基部2は、主に、手掌部10及び母指球機構部4の取付部11からなる(図6参照)。
【0021】
手掌部10は、板状であり、略台形状である。特に、手掌部10の母指球3側の端部は、母指球3の端部に沿った形状である。手掌部10の内部は、中空であり、母指以外の各指の機構部が組み込まれている。
【0022】
取付部11は、母指球機構部4の回転軸12及び軸用ギア13を取り付けるために、台座部11a及び軸固定部11bからなる(図6参照)。台座部11aは、板状であり、手掌部10の手の甲側の底部に固着されている(図5、図6参照)。台座部11aには、回転軸12が取り付けられる位置に円筒部11cが垂直に固着される(図6参照)。円筒部11cの先端部には、回転軸12を回転自在に取り付けるためのベアリング(図示せず)が嵌め込まれている。軸固定部11bは、手掌部10の上部が母指側に延びた板状である。軸固定部11bには、回転軸12が取り付けられる位置に円柱状の孔が形成されており、この孔に回転軸12を回転自在に取り付けるためのベアリング(図示せず)が嵌め込まれている。
【0023】
母指球3は、手首側では手幅の半分程度の幅を有し、示指のMP関節の直下に続く大きさを有している(図3参照)。また、母指球3は、手掌部10側に回転した場合、回転していない場合より隆起するような形状を有している(図5参照)。母指球3の材質は、母指球3が対象物体と接触したときに母指球3が対象物体の形状に沿って変形するような弾性体であり、例えば、ゴム、ウレタン、シリコン、スポンジである。
【0024】
母指球3は、曲面形状であり、また、母指機構部5の一部を内部に組み込むために中空とする(図5参照)。図5等に示すように、母指球3は、手の甲側及び手首側が開口しているが、このように開口していてもよいし、あるいは、母指球機構部4及び母指機構部5の一部が外部から見えないように全面を曲面形状で被っていてもよい。
【0025】
母指球3の曲面形状の手掌部10側は、母指球3の回転中心軸CA(回転軸12)に直交する各断面において、回転中心軸CAから手掌部10側の形状が略四半円であり、相似形状となっている(図4参照)。母指球3における大部分では、この略四半円の半径は示指側になるほど短くなり(Ra<Rb<Rc)、母指球3は示指側ほど幅が狭くなっている(図3、図4参照)。なお、母指球3における手首側の一部では、この略四半円の半径は少し短くなっており、幅が少し狭くなっている。一方、手掌部10の母指球3側の端部は、手首側の一部を除いて母指球3に沿った形状なので、示指側ほど幅が広くなっている。そして、母指球3の外面と手掌部10の母指球3側の端部との間隔を、接しない程度の非常に狭い間隔とする。このように、母指球3のいずれの断面でも略四半円とし、手掌部10をその形状に沿った形状とすることにより、母指球3と手掌部10の母指球3側の端部との隙間が極僅かであり、母指球3が回転した場合もその隙間が殆ど変化しない。
【0026】
母指球3の曲面形状の母指側は、母指球機構部4及び母指機構部5のCM内外転用アクチュエータ20を被うように曲面形状が延びている(図5参照)。そして、母指球3の回転中心軸CAに直交する各断面において、回転中心軸CAから母指球3の母指側の最外面までの長さXが回転中心軸CAから母指球3の手掌部10側の最外面までの長さYより長くなっている(図4参照)。この長さの違いにより、手掌部10の手のひら側を基準とした母指球3の最頂点までの高さZは、母指球3が手掌部10側に回転した場合の方が母指球3が手掌部10側に回転していない場合より高くなる(図5参照)。この高くなることによって、母指球3の隆起状態が形成される。
【0027】
また、母指球3の上面には、回転軸12が通る孔部3aが形成されている(図7参照)。さらに、母指球3の母指側の側面には、母指機構部5の第1リンク21が通る孔部3bが形成されている(図7参照)。
【0028】
母指球機構部4は、CM対立自由度の機構部であり、母指球3及び母指機構部5を手掌部10側に回転させる。そのために、母指球機構部4は、回転軸12、軸用ギア13、CM対立用アクチュエータ14、アクチュエータ用ギア15、ステー16、取付部材17,18,19を備えている。なお、第1の実施の形態では、CM対立用アクチュエータ14が請求項1に記載する駆動手段に相当し、軸用ギア13及びアクチュエータ用ギア15が請求項1に記載する伝達手段に相当する。
【0029】
回転軸12は、ロボットハンド基部2の軸固定部11bのベアリングと円筒部11cのベアリングとの間に取り付けられ、ロボットハンド基部2に対して回転自在である(図6参照)。
【0030】
軸用ギア13は、中央に孔部を有し、その孔部がロボットハンド基部2の円筒部11cに嵌った状態で台座部11a上に固定される(図6参照)。軸用ギア13は、アクチュエータ用ギア15と噛み合い、その噛み合う部分では半径が一定の外周形状を有している(図5参照)。さらに、軸用ギア13は、母指球3を小型化するために、アクチュエータ用ギア15と噛み合わない部分のギアを除去した外周形状を有している。
【0031】
CM対立用アクチュエータ14は、母指球3及び母指機構部5を回転駆動するためのアクチュエータである。CM対立用アクチュエータ14は、母指球3の回転中心軸CA(回転軸12)からずらし、かつ母指球3が手掌部10側に回転していない場合に手の甲側に位置するように配置される(図5(a)参照)。CM対立用アクチュエータ14を回転中心軸CAからずらして配置することによって、回転中心軸CA周りを小径の部材(回転軸12や軸用ギア13)で構成できる。そのため、母指球3は、その小径の部材を被えばよいので、小型化できる。また、CM対立用アクチュエータ14は、その出力部が手首側になるように、回転軸12に対して並行に取り付けられる(図6参照)。
【0032】
アクチュエータ用ギア15は、CM対立用アクチュエータ14の出力部に取り付けられ、軸用ギア13と噛み合うように配置される(図6参照)。
【0033】
ステー16は、母指球3、CM対立用アクチュエータ14、CM内外転用アクチュエータ20を回転軸12に固定するためのベースとなる部材である(図6参照)。ステー16は、棒状であり、回転軸12の下部から中央にかけて固着される(図6参照)。ステー16には取付部材17によって母指球3が取り付けられ、母指球3が母指球機構部4及びCM内外転用アクチュエータ20を被うように配置される(図4(b)、(c)参照)。また、ステー16には取付部材18によってCM対立用アクチュエータ14が取り付けられ、CM対立用アクチュエータ14が回転軸12に並行して配置される(図4(c)、図6参照)。また、ステー16には取付部材19によってCM内外転用アクチュエータ20が取り付けられ、CM内外転用アクチュエータ20がCM対立用アクチュエータ14の上部に横向きで配置される(図4(b)、図6参照)。したがって、ステー16を介して、回転軸12、CM対立用アクチュエータ14、CM内外転用アクチュエータ20及び母指球3が連結されている。
【0034】
母指球機構部4では、CM対立用アクチュエータ14が回転駆動すると、その回転駆動力をアクチュエータ用ギア15から軸用ギア13に伝達する。軸用ギア13は固定されているので、CM対立用アクチュエータ14が、回転軸12を中心として、回転軸12と共に回転する。この回転軸12の回転に伴って、母指球3及びCM内外転用アクチュエータ20が回転する。
【0035】
母指機構部5は、CM内外転自由度、MP関節自由度及びIP関節自由度の機構部である。そのために、母指機構部5は、CM内外転用アクチュエータ20、第1リンク21、MP用アクチュエータ22、第2リンク23、IP用アクチュエータ24、第3リンク25を備えている(図6参照)。
【0036】
母指機構部5は、CM内外転用アクチュエータ20が回転軸12に取り付けられているので、回転軸12が回転すると、その回転に伴って一体で回転する。したがって、母指機構部5は、母指球3が手掌部10側に回転すると、母指球3と共に手掌部10側に回転する。
【0037】
CM内外転用アクチュエータ20は、母指のCM関節の動きに対応するアクチュエータである。CM内外転用アクチュエータ20の出力部には、第1リンク21が取り付けられる。第1リンク21の先端には、MP用アクチュエータ22が取り付けられる。CM内外転用アクチュエータ20が回転駆動すると、同じ回転方向に、第1リンク21は回転する。
【0038】
MP用アクチュエータ22は、母指のMP関節の動きに対応するアクチュエータである。MP用アクチュエータ22の出力部には、第2リンク23が取り付けられる。第2リンク23の先端には、IP用アクチュエータ24が取り付けられる。MPアクチュエータ22が回転駆動すると、第2リンク23が第1リンク21に対して接近したり、離れたりする。
【0039】
IP用アクチュエータ24は、母指のIP関節の動きに対応するアクチュエータである。IP用アクチュエータ24の出力部には、第3リンク25が取り付けられる。IPアクチュエータ24が回転駆動すると、第3リンク25が第2リンク23に対して接近したり、離れたりする。
【0040】
ロボットハンド1の動作について説明する。対象物体を把持しない場合、ロボットハンド1では、CM対立用アクチュエータ14が回転駆動することはなく、手掌部10を基準とした母指球3の最頂部が最も低くなっている(図1、図5(a)参照)。この際、母指機構部5も回転することなく、手掌部10に対して略平行になっている(図5(a)参照)。
【0041】
対象物体を把持する場合、ロボットハンド1では、CM対立用アクチュエータ14が回転駆動し、回転軸12が回転し、この回転軸12の回転に伴って母指球3、CM対立用アクチュエータ14及びCM内外転用アクチュエータ20(母指機構部5全体)が手掌部10の手のひら側に向かって回転軸12を中心として回転する(図2、図5(b)参照)。回転に従って、手掌部10を基準とした母指球3の最頂部は徐々に高くなり、母指球3が隆起してくる(図5(b)参照)。この回転する角度は把持する対象物体の形状や大きさに応じて調整され、母指球3が対象物体を把持する上で適した高さまで隆起する。隆起した母指球3が対象物体に接すると、対象物体の形状に沿って変形し、対象物体との接触面積が大きくなる。ちなみに、この母指球3の最頂部の高さZは、90°回転すると最も高くなり、母指機構部5も手掌部10に対して略垂直になる(図5(b)参照)。この際、母指機構部5では、対象物体の形状に応じて、3つのアクチュエータ20,22,24を回転駆動させることによって、各リンク21,23,25が対象物体の形状に応じた形状となる。また、母指以外の指の機構部でも、対象物体の形状に応じて、アクチュエータを回転駆動させることによって、各リンクが対象物体の形状に応じた形状となる。
【0042】
このように、ロボットハンド1では、母指球3を対象物体の形状や大きさに応じて隆起させることによって、人の手で物体を持つように対象物体に拘束を与えたり、対象物体を保持や載置でき、しっかりと対象物体を把持することができる。また、ロボットハンド1では、母指球3の回転に伴って母指機構部5全体を回転させるとともに母指機構部5のリンク21,22,25や他の指のリンク姿勢を対象物体に応じて変化させることによって、図12や図13に示すように、母指球3と母指機構部5及び他の指の機構部によって対象物体を包み込むように持つこともできる。
【0043】
このロボットハンド1は、複数の指以外にも母指球3の隆起部分によって対象物体を把持することによって、対象物体との接触面積が増え、対象物体を把持したときの安定性が向上する。さらに、ロボットハンド1は、母指球3を弾性体で形成することによって、対象物体との接触面積が更に増え、対象物体を把持したときの安定性が更に向上する。
【0044】
また、ロボットハンド1は、母指球3の手掌部10側の曲面形状を略四半円の相似形状とすることによって、母指球3が回転しても母指球3と手掌部10との隙間が狭い状態に保たれるので、その隙間に対象物体を噛んだり、薄い対象物体を挟んだりすることがない。また、ロボットハンド1は、CM対立用アクチュエータ14を回転中軸CAからずらして配置することによって、母指球3を小型化できる。
【0045】
図8〜図10を参照して、第2の実施の形態に係るロボットハンド31について説明する。図8は、第2の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である(母指球が手掌部側に回転していない場合)。図9は、図8のロボットハンドの母指球が手掌部側に回転した場合の斜視図である。図10は、図8のロボットハンドの母指球を取り外した場合の斜視図である。なお、ロボットハンド31では、第1の実施の形態に係るロボットハンド1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
ロボットハンド31は、ロボットハンド1と同様に、産業用ロボットの把持部や義手等の用途に利用され、母指を含む複数本の指に加えて母指球も用いて対象物体を安定して把持できる。ロボットハンド31は、ロボットハンド1に対して、CM対立用アクチュエータの取り付け位置を回転中心軸上とした点が異なり、その取り付け位置としたことにより各部の構成も異なる。そこで、ロボットハンド31の説明では、ロボットハンド1と異なる構成について詳細に説明する。ロボットハンド31は、ロボットハンド基部32、母指球33、母指球機構部34、母指機構部35を備えている。なお、ロボットハンド31は、図示しない、母指以外の指の各機構部も備えている。
【0047】
ロボットハンド基部32も、主に、手掌部40及び母指球機構部34の取付部41からなる(図10参照)。ロボットハンド31はロボットハンド1と母指球の形状が異なるので、手掌部40の母指球33側の端部は、母指球33の端部に沿った形状となっている。また、ロボットハンド31は母指球機構部34に回転軸を有していないので、手掌部40の母指側の上部は、軸固定部ではなく、単に、板状となっている。取付部41は、母指球機構部34のCM対立用アクチュエータ44を取り付けるために、台座部41aからなる(図10参照)。台座部41aは、板状であり、手掌部40の手の甲側の底部に固着されている。台座部41aには、母指球33の回転中心軸CA上にCM対立用アクチュエータ44が取り付けられる。この取り付けでは、CM対立用アクチュエータ44の外周部が回転自在になるように取り付けられる。
【0048】
母指球33は、ロボットハンド1の母指球3と同様の材質により、同様の形状で形成されている。ロボットハンド31ではCM対立用アクチュエータ44が回転中心軸CA上に配置されているので、回転中心軸CA周りがCM対立用アクチュエータ44によって大きくなっている。そのため、母指球33の大きさは、母指球3より、回転中心軸CA周りが全体に膨らみ、大きくなっている。ちなみに、母指球33には、母指側の側面に母指機構部35の第1リンク21が通る孔部33bは形成されるが、回転軸がないので、上面に回転軸が通る孔部は形成されない(図8参照)。
【0049】
母指球機構部34は、母指球33及び母指機構部35を手掌部40側に回転させる。そのために、母指球機構部34は、CM対立用アクチュエータ44、取付部材37,38を備えている。なお、第2の実施の形態では、CM対立用アクチュエータ44が請求項2に記載する駆動手段に相当する。
【0050】
CM対立用アクチュエータ44は、母指球33及び母指機構部35を回転駆動するためのアクチュエータであり、上記したように、母指球33の回転中心軸CA上に配置される(図10参照)。CM対立用アクチュエータ44は、回転駆動すると、その外周部が回転中心軸CAを中心として回転する。CM対立用アクチュエータ44の外面には取付部材37,38によってCM内外転用アクチュエータ20が取り付けられ、CM内外転用アクチュエータ20がCM対立用アクチュエータ44の上部に横向きで配置される(図10参照)。さらに、取付部材37には母指球33が取り付けられ、母指球33が母指球機構部34及びCM内外転用アクチュエータ20を被うように配置される。
【0051】
母指球機構部34では、CM対立用アクチュエータ44が回転駆動すると、CM対立用アクチュエータ44の外周部が回転する。この外周部の回転に伴って、取付部材37,38を介して、母指球33及びCM内外転用アクチュエータ20が回転する。
【0052】
ロボットハンド31の動作について説明する。対象物体を把持しない場合、母指球33が手掌部40側に回転していなければ、ロボットハンド31では、手掌部40を基準とした母指球33の最頂部が最も低くなっており、母指機構部35が手掌部40に対して略平行になっている(図8参照)。
【0053】
対象物体を把持する場合、ロボットハンド31では、CM対立用アクチュエータ44が回転駆動してその外周部が回転し、この外周部の回転に伴って母指球33及びCM内外転用アクチュエータ20(母指機構部35全体)が手掌部40の手のひら側に向かって回転中心軸CAを中心として回転する(図9参照)。この回転に従って、母指球33が隆起する。この際、母指機構部35でも各リンク21,23,25が対象物体の形状に応じた形状となり、母指以外の指の機構部でも各リンクが対象物体の形状に応じた形状となる。このように、ロボットハンド31でも、ロボットハンド1と同様に、母指球3を対象物体の形状や大きさに応じて隆起させることによって、しっかりと対象物体を把持することができ、母指球33と母指機構部35及び他の指の機構部によって対象物体を包み込むように持つことができる。
【0054】
このロボットハンド31は、母指球33が多少大きくなるが、ロボットハンド1と同様の効果を有する。さらに、ロボットハンド31は、CM対立用アクチュエータ44を回転中心軸CA上に配置し、CM対立用アクチュエータ44で母指球33及び母指球機構部34を直接回転させることによって、回転軸、各種ギア等の部品を削減でき、母指球機構部34の構成を簡単化できる。
【0055】
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
【0056】
例えば、本実施の形態では母指を4自由度を有する構成としたが、対象物体や用途に応じて自由度が設定される。また、母指以外の指についても自由度が適宜設定される。
【0057】
また、第1の実施の形態では伝達手段としてギアを用いたが、プーリ等の他の手段を用いてもよい。
【0058】
また、第1の実施の形態ではステーや取付部材によって回転軸に母指球及び2個のアクチュエータを取り付けたが、回転軸の回転と共に母指球及び2個のアクチュエータが回転すればよいので、これら各部材の取り付けについては適宜の方法で行ってよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、対象物体を把持するときに母指球を隆起させることによって、対象物体を安定して把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である(母指球が手掌部側に回転していない場合)。
【図2】図1のロボットハンドの母指球が手掌部側に回転した場合の斜視図である。
【図3】図1のロボットハンドの正面図である。
【図4】図3の正面図における断面図であり、(a)がA−A線に沿った断面図であり、(b)がB−B線に沿った断面図であり、(c)がC−C線に沿った断面図である。
【図5】図1のロボットハンドの底面図であり、(a)が母指球が手掌部側に回転していない場合であり、(b)が母指球が手掌部側に回転した場合である。
【図6】図1のロボットハンドにおいて母指球を取り外した場合の斜視図である。
【図7】図1のロボットハンドの母指球の斜視図である。
【図8】第2の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である(母指球が手掌部側に回転していない場合)。
【図9】図8のロボットハンドの母指球が手掌部側に回転した場合の斜視図である。
【図10】図8のロボットハンドの母指球を取り外した場合の斜視図である。
【図11】人の手を指側から見た図である。
【図12】人の手でコップを持った場合の図である。
【図13】人の手で卵を持った場合の図である。
【符号の説明】
1,31…ロボットハンド、2,32…ロボットハンド基部、3,33…母指球、3a,3b,33b…孔部、4,34…母指球機構部、5,35…母指機構部、10,40…手掌部、11,41…取付部、11a,41a…台座部、11b…軸固定部、11c…円筒部、12…回転軸、13…軸用ギア、14,44…CM対立用アクチュエータ、15…アクチュエータ用ギア、16…ステ−、17,18,19,37,38…取付部材、20…CM内外転用アクチュエータ、21…第1リンク、22…MP用アクチュエータ、23…第2リンク、24…IP用アクチュエータ、25…第3リンク
Claims (4)
- 母指を含む2本以上の指を有し、対象物体を把持するロボットハンドであって、
前記母指の基部に配置される母指球と、
手掌部を有し、前記母指球及び母指以外の指が取り付けられるロボットハンド基部と、
前記ロボットハンド基部に回転自在に取り付けられ、前記母指球の回転中心軸となる回転軸と、
前記回転軸からずらして配置され、前記回転軸を回転駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の回転駆動力を前記回転軸に伝達する伝達手段と
を備え、
前記母指球の回転中心軸は、前記母指球の内部に配置され、
前記母指球は、前記母指球が前記手掌部側に回転していない場合に、前記母指球の回転中心軸に対して直交する面において前記手掌部と前記母指との間に配置され、
前記母指球は、前記回転軸の回転に伴って回転し、前記手掌部側に回転した場合には前記手掌部の手のひら側を基準とした最頂点までの高さが前記手掌部側に回転していない場合より高くなり、隆起することを特徴とするロボットハンド。 - 母指を含む2本以上の指を有し、対象物体を把持するロボットハンドであって、
前記母指の基部に配置される母指球と、
手掌部を有し、前記母指球及び母指以外の指が取り付けられるロボットハンド基部と、
前記ロボットハンド基部における母指球の回転中心軸上に配置され、前記母指球を回転駆動する駆動手段と
を備え、
前記母指球の回転中心軸は、前記母指球の内部に配置され、
前記母指球は、前記母指球が前記手掌部側に回転していない場合に、前記母指球の回転中心軸に対して直交する面において前記手掌部と前記母指との間に配置され、
前記母指球は、前記駆動手段の回転に伴って回転し、前記手掌部側に回転した場合には前記手掌部の手のひら側を基準とした最頂点までの高さが前記手掌部側に回転していない場合より高くなり、隆起することを特徴とするロボットハンド。 - 前記母指球は、当該母指球の回転中心軸に対して直交する面において、当該回転中心軸から母指側の外面までの長さが手掌部側の外面までの長さより長いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載するロボットハンド。
- 前記母指球は、当該母指球の回転中心軸に対して直交する各面において、当該回転中心軸から手掌部側の形状が略四半円の相似形状であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載するロボットハンド。
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