JP2005335010A - 把持制御装置 - Google Patents

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豊 平野
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Abstract

【課題】 任意形状の物体を確実に且つ効率良く把持することができるロボットハンドの把持制御装置を提供する。
【解決手段】 この把持制御装置7は、画像認識ユニット10と、ロボットハンド制御ユニット11と、複数のモータドライバ12とを有している。画像認識ユニット10は、物体上の目標接触点の座標を決定し、目標接触点における法線ベクトルを求める。ロボットハンド制御ユニット11は、指先部上の任意点の中から目標接触点における法線の方向と沿う方向の法線を有する候補接触点を求め、更に、その目標接触点と候補接触点とが実質的に接するような目標関節角度を求め、その目標関節角度に応じた関節角度指令値を作成する。各モータドライバ12は、関節角度指令値に応じて各モータ5を駆動制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、任意形状の物体を把持する複数本の指を有するロボットハンドの把持制御装置に関するものである。
ロボットにより物体を把持する従来技術としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。この文献に記載のロボット制御装置は、ロボットをマニュアル動作させ、ロボット先端位置を記憶させることにより、移動経路上の代表的な位置・姿勢を表す参照点と運転時のロボット先端の動作位置の参照点に対する相対位置とを教示し、参照点の列で運転時のロボット先端の動作位置経路を指定し、その動作位置経路に従ってワークを把持するものである。
特開平2−59285号公報
しかしながら、上記従来技術においては、把持すべき物体(ワーク)の種類が変わるたびに、どのような動作位置経路が適当かを教示によって決める必要がある。このため、ワークの種類が多いと、教示作業に手間がかかり、効率が悪くなる。また、任意形状のワークに対応するのは困難である。
本発明の目的は、任意形状の物体を確実に且つ効率良く把持することができるロボットハンドの把持制御装置を提供することである。
本発明の把持制御装置は、任意形状の物体を把持する複数本の指と、各指の関節を駆動させる複数のアクチュエータとを備えたロボットハンドの把持制御装置であって、物体上における各指の指先部と接する目標接触点を決定し、目標接触点における法線を求める接触位置設定手段と、各指について、指先部上に設定された任意点の中から、目標接触点における法線の方向に最も近い方向の法線を有する候補接触点を求める候補位置選定手段と、目標接触点と候補接触点が実質的に接するように関節の目標角度を求める把持姿勢演算手段と、各指について、関節の目標角度に応じてアクチュエータを制御する駆動制御手段と、を備える。
本発明のロボットハンドの把持制御装置によれば、互いの法線の方向が最も近い目標接触点と候補接触点とが実質的に接するように指関節の目標角度を求めるので、その目標角度になるように指関節を駆動すれば任意形状の物体を把持可能な状態とすることができる。
また本発明の把持制御装置では、把持姿勢演算手段が任意座標系における目標接触点と候補接触点との座標差を減少させるように関節の目標角度を求めることも好ましい。目標接触点と候補接触点との座標差を減少させるように指関節の目標角度を求めるので、簡便な計算で目標角度を算出できる。
本発明によれば、任意形状の物体を確実に且つ効率良く把持することができる。
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る把持制御装置の一実施形態が適用されるロボットハンドの主要部の外観を示す斜視図である。同図において、ロボットハンド1は、図示しないロボットアームに取り付けられたものであり、任意形状の物体2を把持する4本の指3(親指3A、人差指3B、中指3C、薬指3D)を有している。これらの指3は、図示しないハンド掌部に連結されている。
親指3Aは、4自由度のリンク系であり、4つの関節4Aと、各関節4Aを駆動させる4つのモータ5Aとを有している。人差指3Bは、3自由度のリンク系であり、4つの関節4Bと、各関節4Bを駆動させる3つのモータ5Bとを有している。最も先端側の関節4Bは、連動関節構造となっている。中指3Cは、3自由度のリンク系であり、4つの関節4Cと、各関節4Cを駆動させる3つのモータ5Cとを有している。最も先端側の関節4Cは、連動関節構造となっている。薬指3Dは、3自由度のリンク系であり、4つの関節4Dと、各関節4Dを駆動させる3つのモータ5Dとを有している。最も先端側の関節4Dは、連動関節構造となっている。各指3A〜3Dは、弾性体からなる曲面状の指先部6A〜6D(以下、指先部6)を有している。
図2は、上記のロボットハンド1の各指3の把持姿勢を制御する把持制御装置を示す構成図である。同図において、把持制御装置7は、複数の6軸力センサ8と、複数のエンコーダ・ポテンショメータ9と、画像認識ユニット10と、ロボットハンド制御ユニット11と、複数のモータドライバ12とを有している。
6軸力センサ7は、各指3の根元部に設けられ(図1参照)、把持反力を検出する。エンコーダ・ポテンショメータ9は、各モータ5A〜5D(以下、モータ5)に設けられ、各関節4A〜4D(以下、関節4)の角度(関節角度)θを検出する。関節角度θは、図3に示すように、関節4と連結された2本のリンク13の長手方向に延びる線が交差する角度である。
画像認識ユニット10は、図示はしないが、光源、撮像部及び画像処理部等を有している。画像認識ユニット10は、図3に示すような物体2上における各指3の指先部6と接する目標接触点Pの座標を決定し、その目標接触点Pにおける物体曲面の法線ベクトルV0を求める。法線ベクトルV0は次式で与えられる。
Figure 2005335010
なお、この法線ベクトルV0は、ロボットハンド1の手首(図示せず)に固定された絶対座標系における座標である。
ロボットハンド制御ユニット11は、把持姿勢演算部14と、制御演算部15とを有している。把持姿勢演算部14は、画像認識ユニット10で予め設定された物体上の目標接触点Pの座標及び法線ベクトルV0を入力し、所定の演算を行い、物体2を把持するための指3の各関節4の目標角度(目標関節角度)を求める。なお、把持姿勢演算部14による演算処理については、後で詳述する。
制御演算部15は、把持姿勢演算部14で求めた各指3の目標関節角度に応じた時系列の関節角度指令値を作成し、この指令値をモータドライバ12に送出する。このとき、エンコーダ・ポテンショメータ9の検出信号を入力し、関節4の角度(関節角度)をフィードバック制御する。また、6軸力センサ8の検出信号を入力し、各指3による把持力をフィードバック制御してもよい。
モータドライバ12は、制御演算部15で作成された関節角度指令値に応じた駆動電流を各モータ5に供給して、各モータ5を回転駆動させる。
次に、ロボットハンド制御ユニット11の把持姿勢演算部14において、ロボットハンド1の把持姿勢を求める考え方について、以下に説明する。
(1)指先部の要素分割
図4に示すように、指先部6の表面を要素分割することにより、数多くの格子点Qを生成する。そして、関節4の回転中心を原点とし、指先リンク16に固定されたリンク座標系(ローカル座標系)における各格子点Qの座標のデータベースを予め作成しておく。
(2)絶対座標系における指先部上の格子点座標の計算
リンク座標系と絶対座標系(前述)との間の座標変換を行うことにより、指先部6上の格子点Qの絶対座標系における座標を計算する。
図5に、人差指3b、中指3c、薬指3dの座標系の取り方を示す。同図において、xsss座標系は、上述したようにロボットハンド1の手首に固定された絶対座標系である。x000座標系は、第1関節4aにおけるモータの静止部分に固定された相対座標系である。xiii(i=1〜4)座標系は、第2関節4b、第3関節4c及び第4関節4dの回転軸に固定されたリンク座標系である。
iii座標系の原点は、関節4b〜4dまたはモータの中心点に位置している。xiii座標系のz軸は、関節4b〜4dの回転軸に対応している。xiii座標系のx軸は、関節4b〜4dの回転軸に直交し、且つ指先側のリンク16b〜16dの長手方向に延びた軸である。xiii座標系のy軸は、xiii座標系のx軸及びz軸に直交する軸である。各リンク16a〜16cの長さはL1〜L3であり、各関節4a〜4dの関節角度はθ1〜θ4である。ここで、関節4c,4dは連動関節であるため、関節4cの関節角度θ3と関節4dの関節角度θ4とは等しくなっている。
指先部6上の任意の格子点jのx444座標系(指先リンク16dのリンク座標系)における座標(xj (4),yj (4),zj (4)) は、関節角θiにより変わらず、前記データベースから事前に決められる既知量である。このとき、xsss座標系における格子点jの座標(xj (s),yj (s),zj (s)) は、次式で表される。
Figure 2005335010
ここで、s4は、x444座標系からxsss座標系への座標変換行列であり、次式のように隣り合うリンク座標系の座標変換行列により求められる。
Figure 2005335010
ここで、x000座標系は、xsss座標系の各座標軸の並進移動を施すことによって得られるので、s0は次式で表される。
Figure 2005335010
また、xiii座標系は、xi-1i-1i-1座標系に次のような変換を施すことによって得られる。
(a)xi-1軸に沿ってai-1だけ並進
(b)xi-1軸回りにαi-1だけ回転
(c)回転後のzi-1軸(即ちzi軸)に沿ってdiだけ並進
(d)回転後のzi-1軸(即ちzi軸)回りにθiだけ回転
iii座標系からxi-1i-1i-1座標系への座標変換行列i-1iは、以上の(a)〜(d)の同次変換の積で表せる。
Figure 2005335010
上記(4)式のパラメータは、表1に示される。
Figure 2005335010
表1の各パラメータを(4)式に代入して、座標変換行列01122334を計算する。さらに、(3)式と(4)式を(2)式に代入して、座標変換行列s4を計算する。最後に、(2)式を(1)式に代入して、指先部6上の任意点jのxsss座標系(絶対座標系)における座標を得る。
(3)指先部上の任意点の法線ベクトルの計算
上記と同様な方法で次のように指先部6上の任意点jの法線ベクトルを計算する。s4は4×4行列、sT'4はその左上方の3×3行列である。
Figure 2005335010
一方、任意点jのリンク4のx444座標系における法線ベクトルVj (4)は指先局面により決められる既知量で、次式で表現される。
Figure 2005335010
sss座標系(絶対座標系)における法線ベクトルVj (S)は次式で計算される。
Figure 2005335010
各関節角度θが与えられる場合に、指先面上の任意点jの座標と法線ベクトルをそれぞれ(1)式及び(7)式で計算する。
(4)指先部上の候補接触点の選出
目標接触点Pにおける物体曲面の法線ベクトルV0と平行な法線方向を持つ点であって、指先部6上の点を候補接触点と定義する。この候補接触点Aを求めるために、指先面上の全ての点に対して、次式によって法線方向誤差eを計算する。
Figure 2005335010
指先面上の全ての点における法線方向誤差eを比較し、eが最小値となる点を候補接触点Aとする。
(4)目標関節角度の逐次計算
ロボットハンド1の手首に固定された絶対座標系であるxsss座標系における目標接触点Pと候補接触点Aとの座標差を、それぞれΔx、Δy、Δzと仮定する。目標接触点Pで把持すれば、座標差Δx、Δy、Δzは同時にゼロとなる。換言すれば、各関節角度を調整して、座標差Δx、Δy、Δzを同時にゼロとすれば、確実に把持状態となる。
本実施形態では、上述のロボットハンド1の第4関節4dを省略することで形態を更に単純化し、3つの自由度を持つ指を例にとって逐次計算の手法を説明する。この逐次計算の手法は、3つの自由度を持つ指の各関節角度の調整量が、座標差Δx、Δy、Δzへ及ぼす影響の寄与率を機構的に考察することに基づいている。この考察に基づいて、簡単な調整則で座標差Δx、Δy、Δzをゼロに収束させ、候補接触点Aを目標接触点Pに一致させて把持状態とするような調整則を検討する。
まず、座標差Δx、Δy、Δzのそれぞれの方向(すなわち、xsss座標系におけるx軸方向、y軸方向、z軸方向)に沿った各関節角度に対する寄与率について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、目標接触点Pと候補接触点Aとの関係をxz平面に投影した図である。図8は、目標接触点Pと候補接触点Aとの関係をyz平面に投影した図である。
図7において、第1関節4aだけを微小角度Δθ回転すれば、Δx、Δy、Δzの3方向における候補接触点Aの変位量Δxθ1、Δyθ1、Δzθ1は次式で与えられる。
Figure 2005335010
ただし、Sは、第1関節4aの回転中心から候補接触点Aまでの距離がxz平面に投影された長さである。
また、図8において、第2関節4bだけを微小角度Δθだけ回転すれば、Δx、Δy、Δzの3方向における候補接触点Aの変位量Δxθ2、Δyθ2、Δzθ2は次式で与えられる。
Figure 2005335010
ただし、Sは、第2関節4bの回転中心から候補接触点Aまでの距離がyz平面に投影された長さである。また、αはy軸からのSの立ち上がり角度と等しい角度である。
また、図8において、第3関節4cだけを微小角度Δθだけ回転すれば、Δx、Δy、Δzの3方向における候補接触点Aの変位量Δxθ3、Δyθ3、Δzθ3は次式で与えられる。
Figure 2005335010
ただし、Sは、第3関節4cの回転中心から候補接触点Aまでの距離がyz平面に投影された長さである。また、βはy軸からのSの立ち上がり角度と等しい角度である。
ここで、Δx方向への任意な関節の回転角度Δθ(i=1〜3)の寄与率を次式で定義する。
Figure 2005335010
尚、y方向変位及びz方向変位についても同様に定義できる。
上記(9)〜(12)式をまとめて、Δx、Δy、Δzの各方向における、第1関節4aの回転角度Δθ、第2関節4bの回転角度Δθ、第3関節4cの回転角度Δθの寄与率をまとめると次の表に示すようになる。
Figure 2005335010
この寄与率解析によって、Δx、Δy、Δzの各方向における誤差を減少させるためにどの関節を動かせば効率がよいかが分かる。すなわち、Δxの方向においてはΔθの寄与率cosθが最も大きいので、第1関節4aを回転させるのが最も効率的である。同様に、Δyの方向においてはΔθの寄与率sinαが最も大きいので、第2関節4bを回転させるのが最も効率的である。同様に、Δzの方向においてはΔθの寄与率cosβが最も大きいので、第3間接4cを回転させるのが最も効率的である。
上述の考察から、各関節の角度調整値をΔx、Δy、Δzの各方向における誤差に比例して設定すればよいことが分かった。具体的な調整アルゴリズムを次式に示す。
Figure 2005335010
ここで、k1、k2、k3は定数で、各方向における誤差が減少するように正負が設定される。
引き続いて、ロボットハンド制御ユニット11の把持姿勢演算部14による演算処理手順について図9を参照しながら説明する。図9は、把持姿勢演算部14の演算処理手順を示すフローチャートである。尚、この説明においても、上述のロボットハンド1の第4関節4dを省略することで形態を更に単純化し、3つの自由度を持つ指を例にとって逐次計算の手法を説明する。
まず、画像認識ユニット10によって、物体2上の目標接触点Pの座標を決定し、その目標接触点Pにおける法線ベクトルV0を検出する(ステップS01)。
すると、把持姿勢演算部14に、その物体2上の目標接触点Pの座標と法線ベクトルV0とが入力される。把持姿勢演算部14は、指の各関節角度θ〜θの初期値を設定する(ステップS02)。
続いて、各関節角度θ〜θの初期値を上記(1)式に代入して、指先部6上の各点iの座標を計算する。また、(7)式により指先部6上の各点iにおける法線ベクトルViを計算する(ステップS03)。
続いて、(8)式に基づいて法線方向誤差eを計算し、指先面上の全ての点における法線方向誤差eを比較し、eが最小値となる点を候補接触点Aとする(ステップS04)。
続いて、候補接触点Pと候補接触点Aとの座標差Δx、Δy、Δzを算出する(ステップS05)。この座標差Δx、Δy、Δzが次式を満たすか否か判断する(ステップS06)。
Figure 2005335010
ここで、εは閾値である。この(14)式を満たさない場合には、関節角を次式に基づいて調整する(ステップS07)。
Figure 2005335010
その後、更に関節角を調整すべくステップS03に戻る。
一方、ステップS06において、(14)式を満たしている場合には、その時に与えた関節角度θ〜θを各関節4の目標関節角度に設定する(ステップS08)。
以上のような演算処理を各指3A〜3Dについて実行することにより、指3A〜3Dの各関節4の目標関節角度を求め、ロボットハンド1全体としての把持姿勢角度を得る。
このように把持姿勢演算部14で求められた指3A〜3Dの各関節4の目標関節角度は制御演算部15に送られ、制御演算部15において関節角度指令値が作成される。そして、その関節角度指令値は各モータドライバ12に送られ、各モータドライバ12により各モータ5が駆動制御される。これにより、ロボットハンド1の各指3A〜3Dが把持姿勢となり、各指3A〜3Dにより物体2が把持されることとなる(ステップS09)。また、6軸力センサ8の情報に基づいて把持力が制御される(ステップS10)。
以上において、画像認識ユニット10は、物体2上における各指3の指先部6と接する目標接触点を決定し、目標接触点における法線ベクトルV0を求める接触位置設定手段を構成する。ロボットハンド制御ユニット11の把持姿勢演算部14は、各指3の指先部6上に設定された任意点の中から、法線ベクトルV0に沿った線の方向に最も近い方向の法線を有する点を候補接触点とする候補位置選定手段として機能する。
ロボットハンド制御ユニット11の把持姿勢演算部14は、前記各指3について、目標接触点と候補接触点とが実質的に接するような関節4の目標角度を求める把持姿勢演算手段を構成する。ロボットハンド制御ユニット11の制御演算部15及びモータドライバ12は、各指3について、関節4の目標角度に応じてアクチュエータとしてのモータ5を制御する駆動制御手段を構成する。
以上のように本実施形態にあっては、任意形状の物体2上に設定された目標接触点における法線の方向と沿う方向の法線を有する指先部6上の候補接触点を定め、更にこの目標接触点と候補接触点とが接するように目標関節角度を求め、この目標関節角度に応じて各指3のモータ5を駆動制御する。従って、各指3の指先部6が曲面状をなしている場合であっても、ロボットハンド1はあらゆる形状の物体2を確実に把持することができる。このとき、各指3の目標関節角度は、計算によって自動的に求められるので、ロボットハンド1の動作に関する教示作業が不要であり、これにより物体2を効率良く把持することが可能となる。
また、関節角度の調整量Δθを決定するために、(15)式のような簡便な数式を用いることができるので、例えば、評価関数の導関数を求めるといった手法に比較して簡便な計算で調整量を求めることができる。
関節角度の調整量Δθが座標差に比例するので、指先から物体が離れている場合には大きなステップで早く接近させることができる。一方、指先が物体に近づいた場合には小牧ステップで正確に収束することにより、探索の効率が向上する。
また、上記実施形態のロボットハンドは4本の指を有するものであるが、指の数は複数本であればよく、また各指の関節数及び自由度数も、特に上記のものには限られない。
本実施形態のロボットハンドの主要部の外観を示す図である。 本実施形態の把持制御装置の構成を示す図である。 ロボットハンドの指と物体との位置姿勢関係を示す図である。 ロボットハンドの要素分割を示す図である。 ロボットハンドの人差指、中指、薬指の絶対座標系とリンク座標系を示す図である。 ロボットハンドの親指の絶対座標系とリンク座標系を示す図である。 ロボットハンドの候補接触点と目標接触点との誤差を収斂させる方法を説明するための図である。 ロボットハンドの候補接触点と目標接触点との誤差を収斂させる方法を説明するための図である。 図2に示す把持姿勢演算部の演算処理手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…ロボットハンド、2…物体、3…指、3A…親指、3B…人差指、3C…中指、3D…薬指、4…関節、5…モータ、6…指先部、7…把持制御装置、8…6軸力センサ、10…画像認識ユニット、11…ロボットハンド制御ユニット、12…モータドライバ、14…把持姿勢演算部、15…制御演算部。

Claims (2)

  1. 任意形状の物体を把持する複数本の指と、前記各指の関節を駆動させる複数のアクチュエータとを備えたロボットハンドの把持制御装置であって、
    前記物体上における前記各指の指先部と接する目標接触点を決定し、前記目標接触点における法線を求める接触位置設定手段と、
    前記各指について、前記指先部上に設定された任意点の中から、前記目標接触点における法線の方向に最も近い方向の法線を有する候補接触点を求める候補位置選定手段と、
    前記目標接触点と前記候補接触点が実質的に接するように前記関節の目標角度を求める把持姿勢演算手段と、
    前記各指について、前記関節の目標角度に応じて前記アクチュエータを制御する駆動制御手段と、
    を備える把持制御装置。
  2. 前記把持姿勢演算手段は、任意座標系における前記目標接触点と前記候補接触点との座標差を減少させるように前記関節の目標角度を求める、請求項1に記載の把持制御装置。
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