JP4956163B2 - 光心線特定装置及び光心線特定方法 - Google Patents

光心線特定装置及び光心線特定方法 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送線路の心線対照を行うのに用いられる光心線特定装置及び光心線特定方法に関し、特にPON通信システムにおいて加入者未接続の心線を特定するのに用いられる光心線特定装置及び光心線特定方法に関する。
光ファイバを用いた通信システムとして、図8に示すようなPON(Passive Optical Network)通信が知られている。PON通信システム10では、OLT(Optical Line Terminal)11からの下りの光信号λ1がスプリッタ12で分岐され、複数の加入者側ONU(Optical Network Unit)13に送信される。各ONUでは、自分宛にきた光信号のみを選択して取得する。この下りの光信号λ1には、各ONU13から送出する上りの光信号λ2の送出タイミングを制御する信号も含まれている。
各ONU13から送出された各光信号λ2は、スプリッタ12で合波され、OLT11が指定したタイミングの信号列でOLT11に入力される。OLT11では、上りの光信号λ2の信号列がONU13のそれぞれの光信号に分けられる。
上記構成のPON通信システム10において、光通信を行う光線路を監視し、異常が発生した場合にはその保守を行う装置として、例えば特許文献1に開示されているものが知られている。これは、開設済みの光線路に対し、局側から試験光を送出し、加入者側のONUに設けられているターミネーションで反射されて再び局側に戻ることを確認することで、光線路を監視している。
これに対し、開設されていない空き回線を新たに使用する場合には、上記の装置を用いて未使用の心線を選択することはできない。例えば、スプリッタ12に先行配線された心線に対して、ONUを新設して回線の開通を行う(例えば図8のXの位置に新設)際には、既にONU13が設置され使用されている心線(現用心線)を誤切断しないよう、空き回線である未使用の心線を特定して切断するする必要がある。
従来、未使用の心線を特定するためには、敷設されている光ファイバケーブル14の端末部に赴いて新設予定の心線を選択し、そこから心線対照用の試験光を入射し、この試験光を切断予定箇所(図8のXの位置)で心線対照機を用いて検出することで当該心線を特定している。このようにして新設予定の心線を特定した後に、この心線を切断してONUを新設するという方法をとっていた。
特許第3042594号公報
しかしながら、上記従来の技術では以下のような問題があった。光ファイバケーブルの端末から試験光を入射して心線対照を行う方法では、作業箇所が光ファイバケーブルの端末部と切断予定箇所の2箇所となってしまい、作業人員を少なくとも2人配備する必要があって高コストとなってしまうといった問題がある。また、光ファイバケーブルの端末部では、試験光を入射する心線を複数の心線の中から選択する必要があるため時間がかかり、さらに光源を接続するための手間がかかった。
上記のように、新設予定の心線を選択するための心線対照作業は非常に手間のかかる作業であることから、実運用においては、該当する心線を設備図面等の設計データのみを用いて選択し、心線対照機を用いた心線対照作業を省略することがあった。そのため、心線を誤選択して切断してしまうといった問題もあった。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、ONUの新設可能な未使用心線を簡略にかつ確実に特定可能な光心線特定方法及び光心線特定装置を提供することを目的とする。
本発明の光心線特定装置の第1の態様は、局側から光信号を送出するOLTと、加入者側から異なる波長の光信号を送出するONUとを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から加入者未接続の心線を特定する光心線特定装置であって、前記OLTから送出される前記光信号(以下ではOLT信号という)に所定の強度変調を行って下り変調信号を発生させる変調手段と、前記下り変調信号の漏洩光を測定する第1の検出器と、前記下り変調信号が事前に反射手段が講じられている前記心線の端面で反射されて前記OLT側に向けて伝送される反射光信号(以下では上り変調信号という)及び前記ONUから送出される前記光信号(以下ではONU信号という)からなる上り光信号の漏洩光を測定する第2の検出器と、前記第1の検出器による測定信号から前記下り変調信号を抽出する下り変調信号抽出手段と、前記第2の検出器による測定信号から前記上り変調信号を抽出する上り変調信号抽出手段と、前記下り変調信号抽出手段で前記下り変調信号が抽出され、かつ前記上り変調信号抽出手段で前記上り変調信号が抽出され、前記上り変調信号が前記下り変調信号より所定の割合だけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定する判定処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の光心線特定装置の他の態様は、前記判定処理部が、前記上り変調信号が前記下り変調信号より略―14dBだけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定することを特徴とする。
本発明の光心線特定装置の他の態様は、さらに、前記第1の検出器による測定信号を増幅する第1の増幅器と、前記第2の検出器による測定信号を増幅する第2の増幅器と、前記下り変調信号抽出手段で抽出された前記下り変調信号の強度が前記判定処理部の入力上限以下となるよう前記第1の増幅器の増幅率を算出し、前記増幅率を前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とに設定する増幅率設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の光心線特定装置の他の態様は、前記増幅率設定手段が、前記増幅率を前記第1の増幅器に設定する一方、前記第2の増幅器には前記増幅率には所定の補償増幅率を加算して設定し、前記判定処理部は、前記下り変調信号抽出手段で抽出された前記下り変調信号と前記上り変調信号抽出手段で抽出された前記上り変調信号とが略等しいときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定することを特徴とする。
本発明の光心線特定装置の他の態様は、前記判定処理部が、前記第2の増幅器の出力が前記入力上限を超えるときの前記心線を加入者接続済みの心線と特定することを特徴とする。
本発明の光心線特定方法の第1の態様は、局側からOLT信号を送出するOLTと、加入者側から異なる波長のONU信号を送出するONUとを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から加入者未接続の心線を特定する光心線特定方法であって、前記OLTから送出される前記OLT信号に所定の強度変調を行って下り変調信号を発生させ、前記下り変調信号の漏洩光を検出し、前記下り変調信号が事前に反射手段が講じられている前記心線の端面で反射されて前記OLT側に向けて伝送される上り変調信号及び前記ONUから送出される前記ONU信号からなる上り光信号の漏洩光を検出し、前記下り光信号の漏洩光から前記下り変調信号が検出され、かつ前記上り光信号の漏洩光からも前記上り変調信号が検出され、前記上り変調信号が前記下り変調信号より所定の割合だけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定することを特徴とする。
本発明の光心線特定方法の他の態様は、前記上り光信号の漏洩光から検出された前記上り変調信号が前記下り光信号の漏洩光から検出された前記下り変調信号より略―14dBだけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定することを特徴とする。
本発明によれば、OLTから送出され強度変調された下り変調信号と、事前に反射手段が講じられている未使用心線の端部で反射された上り変調信号とがともに検出されることで、ONUの新設可能な加入者未接続の心線を特定していることから、ONUの新設対象心線を簡略にかつ確実に特定可能な光心線特定装置及び光心線特定方法を提供することが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態における光心線特定装置及び特定方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
本発明の光心線特定装置及び光心線特定方法は、例えば図8に示すようなPON通信システム10において、スプリッタ12の下流側に接続された光ファイバケーブル内の複数の心線14から、ONU13が未接続の心線を特定するのに好適な装置及び方法である。
スプリッタ12の下流側に接続される光ファイバケーブルとして、例えば24単心ケーブルを用いることができる。スプリッタ12の下流側には、加入者のONUに接続済みの心線(以下では現用心線という)だけでなく、将来予想される需要数を含めた数だけ心線をスプリッタ12に事前に接続しておくことができる。そのため、スプリッタ12の下流側に接続された光ファイバケーブルには、現用心線のほかにスプリッタ12に接続されているがONUは未接続の心線、及びスプリッタ12にも接続されていない心線が含まれている。
スプリッタ12に接続された光ファイバケーブルの下流側端部では、各心線14の端面に対し事前に鏡面切断等の反射手段が講じられている。これにより、ONU13が未接続の状態では、下り方向に伝送された光が端部でフレネル反射されるよう処理されている。この処理は、例えば光ファイバケーブルの敷設時に行うものとし、その後も端面状態が適切に維持されるよう保守されているものとする。
本発明の実施の形態に係る光心線特定装置を、図1を用いて詳細に説明する。図1は、図8に示すスプリッタ12の下流側に接続された光ファイバ心線14に対し、ONU13が接続されていない加入者未接続の心線であるか否かを、本実施形態の光心線特定装置100を用いて判定する方法を説明する図である。
本実施形態の光心線特定装置100は、OLT11から送出されるOLT信号21に所定の強度変調を行う変調手段110を備えており、接続状態検出部120において、変調手段110で強度変調された光信号の漏洩光を測定することで、心線14にONU13が接続されているか否かを判定している。接続状態検出部120は、光ファイバ心線14からの漏洩光を測定する検出器131、132と、それぞれに接続された増幅器133、134と、下り変調信号抽出手段135及び上り変調信号抽出手段136と、選択スイッチ137と,AD変換器138と,演算処理部140とから構成されている。
変調手段110は、偏心モータ111に可動部112が連結されて構成されており、偏心モータ111を所定の周波数で回転させることで可動部112が周期的に上下運動する。これにより、可動部112に載置された光ファイバ心線14を屈曲させたり直線状に伸張させたりするように構成されている。光ファイバ心線14が屈曲されると、心線14内を通光する光信号の漏洩の割合が増加する。従って、光ファイバ心線14を周期的に屈曲させたり直線状に伸張させたりすることで、光ファイバ心線からの漏洩光を周期的に変化させ、これによりOLT信号21を周期的に強度変調させた下り変調信号22を発生させることができる。変調手段110を用いたOLT信号21の変調は、漏洩光の強度を変化させて行うものであることから、変調によるOLT信号21の強度変化は比較的小さく、OLT信号21による本来の通信に影響を与えることはない。
接続状態検出部120は、光ファイバ心線14からの漏洩光を測定するための検出器として、下り方向の光信号であるOLT信号21又は下り変調信号22の漏洩光を主に測定する第1の検出器131と、下り方向の光信号が心線14の端面で反射されてOLT11側の上り方向に伝送される反射光信号(上り変調信号)23及びONU13から送出されるONU信号24からなる上り光信号の漏洩光を主に測定する第2の検出器132とを備えている。
第1の検出器131及び第2の検出器132で測定された漏洩光の測定信号は、それぞれ第1の増幅器133と第2の増幅器134とで所定の大きさまで増幅され、さらに下り変調信号抽出手段135と上り変調信号抽出手段136を通過するよう構成されている。第1の増幅器133と第2の増幅器134の各々の増幅率は、後述するように演算処理部140で決定されたものをそれぞれの増幅器133、134に設定して用いている。
下り変調信号抽出手段135及び上り変調信号抽出手段136は、所定周波数の信号のみを通過させるバンドパスフィルタ(BPF)で構成されており、その周波数を変調手段110の偏心モータ111の周波数に一致させている。これにより、変調手段110で強度変調された下り変調信号22及びその反射光信号である上り変調信号23のみが、それぞれ下り変調信号抽出手段135及び上り変調信号抽出手段136を通過することができる。スイッチ137は、下り変調信号抽出手段135を通過した下り変調信号22又は上り変調信号抽出手段136を通過した上り変調信号23のいずれかを選択して伝送するものであり、スイッチ137で選択されたいずれかの変調信号がAD変換器138でデジタル信号に変換された後、演算処理部140に入力されるよう構成されている。
演算処理部140は、第1の増幅器133及び第2の増幅器134のそれぞれの増幅率を決定するとともに、演算処理部140に入力された検出器131、132の測定信号をもとに、心線14にONU13が未接続か否かを判定している。本実施形態の演算処理部140の構成を示すブロック図を図2に示す。演算処理部140は、増幅器133、134の増幅率を決定して各増幅器に設定する増幅率設定手段141と、測定対象の心線14にONU13が接続されているかの判定を行う判定処理部142、及び増幅率設定手段141と判定処理部142のいずれかの処理を選択する処理選択手段143から構成されている。
以下では、図1及び図2に示す本実施形態の光心線特定装置100を用いて、ONU13が未接続の心線を特定する本実施形態の光心線特定方法について説明する。本実施形態の光心線特定装置100ではまず、スイッチ137を接点S1側に接続して検出器131の測定信号を入力する側に切り替え、次に変調手段110を動作させてOLT信号21に強度変調を付加した下り変調信号22を発生させる。この下り変調信号22の漏洩光を第1の検出器131で検出して下り変調信号抽出手段135で抽出し、これを演算処理部140に出力する。
演算処理部140の処理選択手段143は、スイッチ137が検出器131の測定信号を入力するs1側に切り替えられている場合には、増幅率設定手段141の処理を選択するものとし、スイッチ137が検出器132の測定信号を入力するs2側に切り替えられると、処理選択手段143も判定処理部142を選択するように構成されている。処理選択手段143により増幅率設定手段141の処理が選択されると、増幅率設定手段141の基準増幅率決定部141aは、検出器131の測定信号が演算処理部140の入力上限を超えない範囲でできるだけ大きくなるよう、第1の増幅器133の増幅率を決定する。このようにして決定された増幅率は、第1の増幅器133に出力され、第1の増幅器133の増幅率に使用される。
基準増幅率決定部141aで決定された増幅率は、加算部141bにも出力され、ここでさらに+14dB加算された増幅率を算出する。加算部141bで算出された増幅率は、第2の増幅器134に出力され、第2の増幅器134の増幅率に使用される。本実施形態では、加算部141bで14dB加算するようにしているが、これはファイバ心線14の端面でフレネル反射されることを前提としていることによる。他の実施例として、ファイバ心線14の端末に例えば10dBの反射減推量を持つデバイスを取り付けた場合には、加算部141bでは10dBだけ加算するようにする。ファイバ心線14の端末は、鏡面切断してフレネル反射するようにしてもよく、あるいは別の手段で反射させるようにしてもよい。加算部141bでは、ファイバ心線14端末での反射手段による減推量にあわせて加算増幅量を決定すればよい。
上記のようにして第1の増幅器133及び第2の増幅器134の増幅率が決定されると、次にスイッチ137を検出器132の測定信号が入力されるs2側に切り替えられ、第2の検出器132の測定信号を演算処理部140に入力するようにする。このとき、処理選択手段143も判定処理部142の処理を選択するように切り替えられる。これにより、判定処理部142は、第2の検出器132で検出される上り光信号に基づいて、測定対象の心線14にONU13が接続済みか否かを判定する。
判定処理部142において、測定対象の心線14がONU13を接続済みか否か判定する方法を以下に説明する。下り変調信号22が、測定対象の心線14の端面で反射されて上り変調信号23となるのは、心線14にONU13が接続されていない未使用の心線の場合であり、既にONU13が接続されている場合には、下り変調信号22の反射が心線端面での反射の場合に比べて非常に小さくなる。従って、上り変調信号23の強度によって、ONU13が接続されているか否かを明確に判定することができる。下り変調信号22が心線14の端面で反射(フレネル反射)された場合には、光強度が略14dBだけ低下して上り変調信号23となる。
本実施形態では、増幅率設定手段141の加算部141bにおいて、第1の増幅器133の増幅率に14dBだけ加算した増幅率を第2の増幅器134に設定するようにしており、これにより上り変調信号23がフレネル反射により減衰した分をほぼ回復させるようにしている。よって、第2の検出器131で上り変調信号23が測定されると、増幅器134で上記の増幅率だけ増幅されることにより、判定処理部142では下り変調信号22と同程度の強度の上り変調信号23を検出することになる。
以上から、判定処理部142では、下り変調信号22と同程度の強度の上り変調信号23を検出するか否かによって、ONU13が未接続の心線14を特定することが可能となる。すなわち、ONU13が未接続の光ファイバ心線14を測定している場合には、下り変調信号22が心線14の端面で反射されて上り変調信号23の漏洩光として第2の検出器132で検出され、これが第2の増幅器で増幅されて判定処理部142に入力される。このとき、上り変調信号23の漏洩光の光強度は、増幅率設定手段141に入力された下り変調信号22の漏洩光の強度と同程度になっている。
これに対し、第2の検出器132で上り変調信号23の漏洩光が検出されない、あるいは、検出されても増幅率設定手段141に入力された下り変調信号22の強度に比べて非常に低い強度の場合には、心線14には既にONU14が接続されていると判定することができる。判定処理部142による判定結果は、表示部144に表示させて作業者に通知させるようにすることができる。
本実施形態の光心線特定方法を、図3に示す流れ図を用いてさらに詳細に説明する。まず、ステップS1においてスイッチ137をs1側に切り替え、次のステップS2では変調手段110を用いてOLT光信号21に強度変調を付加して下り変調信号22を発生させる。但し、先に変調手段110を用いて下り変調信号22を発生させ(ステップS2)、その後にスイッチ137をs1側に切り替える(ステップS1)ようにしてもよい。
ステップS3では、強度変調された下り変調信号22の漏洩光を第1の検出器131で検出し、ステップS4では、増幅率設定手段141において第1の増幅器133の増幅率を決定してこれに設定するとともに、第2の増幅器134に対しては、さらに14dB大きい増幅率を設定する。
次に、ステップS5において、スイッチ137をs2側に切り替えた後、第2の検出器132で上り光信号を検出し(ステップS6)、これを第2の増幅器134で増幅した後上り変調信号抽出手段136で上り変調信号23を抽出して演算処理部140に出力する(ステップS7)。
判定処理部142では、上り変調信号23が検出されたか否かを判定し(ステップS8)、上り変調信号23が検出された場合には、次に、上り変調信号23の入力強度が下り変調信号の入力強度と同程度か否かを判定する(ステップS9)。その結果、上り変調信号23が検出されかつその光強度が下り変調信号と同程度と判定されると、測定対象の心線14にはONU13が接続されていないと判定し(ステップS10)、それ以外の場合にはONU13が接続されている現用心線であると判定する(ステップS11)。
なお、ステップS4において、増幅器133の増幅率を下り変調信号22の強度をもとに決定しているが、下り変調信号22の強度変調はわずかであることから、OLT信号21を用いて増幅率を決定するようにしてもよい。この場合には、下り変調信号22を抽出するための下り変調信号抽出手段135を設ける必要はない。
本発明の別の実施の形態に係る光心線特定装置200の構成を図4に示す。本実施形態の光心線特定装置200では、スイッチ137を設けずに、検出器131と132によるそれぞれの測定信号を常に演算処理部240に入力させるようにしている。これに伴って、演算処理部240を図5に示すような構成としている。すなわち、処理選択手段143を省略し、下り変調信号抽出手段135からAD変換器238aを経由して入力した下り変調信号22を増幅率設定手段241に直接入力する一方、上り変調信号抽出手段136からAD変換器238bを経由して入力した下り変調信号23を判定処理部242に直接入力している。
上記のように構成された本実施形態の光心線特定装置200では、判定処理部242において、ほぼ同時に検出された下り変調信号22と上り変調信号23とから判定させるようにすることができる。なお、図5に示す演算処理部240の構成では、増幅率設定手段241による増幅率の設定が常に行われるようになるが、選択された時点のみで増幅率設定手段241を実行させる場合には、図5に示す信号線245の途中にスイッチ機能を設けることで実現できる。
本発明のさらに別の実施の形態に係る光心線特定装置300の構成を図6に示す。本実施形態の光心線特定装置300では、下り変調信号抽出手段135及び上り変調信号抽出手段136を設けずに、検出器131と132で検出された測定信号をすべて演算処理部140に入力させるようにしている。
上記のように構成された本実施形態の光心線特定装置300では、検出器131において下り変調信号22だけでなくOLT信号21も検出されることから、増幅率設定手段141で増幅器133の増幅率を決定する際に、OLT信号21を検出した測定信号に基づいて決定される場合がある。しかしながら、OLT信号21の強度と下り変調信号22の強度とはほとんど差が無いことから、いずれの信号に基づいて増幅率を決定してもよい。
また、心線14にONU13が接続されている場合には、検出器132でONU信号の漏洩光を検出してしまうことになる。しかしながら、増幅器134には増幅器133よりも14dB高い増幅率が設定されていることから、検出器132でONU信号の漏洩光を検出した場合には、演算処理部140の入力上限値を超えて飽和してしまうことになる。従って、検出器132から判定処理部142に入力された測定信号が飽和している場合には、心線14がONU13を接続済みの心線であると特定することが可能となる。これに対し、検出器132から入力した測定信号が検出器131から入力した測定信号と同程度の強度であれば、心線14がONU13を未接続の心線であると特定することができる。本実施形態によれば、下り変調信号抽出手段135及び上り変調信号抽出手段136を設けないことで、低コストな光心線特定装置を提供することが可能となる。
本発明のさらに別の実施の形態に係る光心線特定装置を、図7を用いて以下に説明する。図7は、本実施形態の演算処理部440の構成を示すブロック図である。本実施形態では、増幅率設定手段441を基準増幅率決定部441aのみで構成している。すなわち、増幅器134に対しても、増幅器133と同じ値の増幅率を設定するようにしている。
増幅器134に対し、上記のように増幅器133と同じ値の増幅率を設定するようにした場合、判定処理部442では、検出器132で検出され増幅器134で増幅された測定信号が、検出器131で検出され増幅器133で増幅された測定信号よりも略14dBだけ減衰しているとき、心線14がONU13を未接続の心線であると判定し、それ以外の場合には、心線14がONU13を接続済みの心線であると判定するようにしている。本実施形態によれば、加算部141bを省略することで、簡素な光心線特定装置を提供することが可能となる。
上記説明の通り、本発明の光心線特定方法及び光心線特定装置によれば、OLTから送出される下り光信号と、この下り光信号が心線の端面で反射された上り光信号とを検出して新設対象心線を特定していることから、誤特定の恐れがなく信頼性の高い心線特定が可能となる。また、作業人員を引き落としクロージャの設置場所にのみに配置すればよいことから、省力化を図ることができる。さらに、本発明の光心線特定装置のみを用いて新設対象心線を特定でき、従来のような試験光を出射させる光源等が不要なことから、低コストで心線特定作業が行える。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る光心線特定方法及び光心線特定装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における光心線特定方法及び光心線特定装置の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1の実施形態に係る光心線特定装置を示すブロック図である。 第1の実施形態の演算処理部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における光心線特定方法の処理の流れを示す流れ図である。 本発明の第2の実施形態に係る光心線特定装置を示すブロック図である。 第2の実施形態の演算処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る光心線特定装置を示すブロック図である。 第4の実施形態の演算処理部の構成を示すブロック図である。 PON通信システムの1実施例を示すブロック図である。
符号の説明
10 PON通信システム 11 OLT

12 スプリッタ
13 ONU
14 光ファイバ心線
100、200、300 心線特定装置
110 変調手段
111 偏心モータ
112 可動部
120 接続状態検出部
131、132 検出器
133、134 増幅器
135 下り変調信号抽出手段
136 上り変調信号抽出手段
137 スイッチ
138、238 AD変換器
140、240 演算処理部
141、441 増幅率設定手段
142 判定処理部
143 処理選択手段
144 表示部

Claims (7)

  1. 局側から光信号を送出するOLT(Optical Line Terminal)と、加入者側から異なる波長の光信号を送出するONU(Optical Network Unit)とを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON(Passive Optical Network)通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から加入者未接続の心線を特定する光心線特定装置であって、
    前記OLTから送出される前記光信号(以下ではOLT信号という)に所定の強度変調を行って下り変調信号を発生させる変調手段と、
    前記下り変調信号の漏洩光を測定する第1の検出器と、
    前記下り変調信号が事前に反射手段が講じられている前記心線の端面で反射されて前記OLT側に向けて伝送される反射光信号(以下では上り変調信号という)及び前記ONUから送出される前記光信号(以下ではONU信号という)からなる上り光信号の漏洩光を測定する第2の検出器と、
    前記第1の検出器による測定信号から前記下り変調信号を抽出する下り変調信号抽出手段と、
    前記第2の検出器による測定信号から前記上り変調信号を抽出する上り変調信号抽出手段と、
    前記下り変調信号抽出手段で前記下り変調信号が抽出され、かつ前記上り変調信号抽出手段で前記上り変調信号が抽出され、前記上り変調信号が前記下り変調信号より所定の割合だけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定する判定処理部と、を備える
    ことを特徴とする光心線特定装置。
  2. 前記判定処理部は、前記上り変調信号が前記下り変調信号より略―14dBだけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光心線特定装置。
  3. さらに、前記第1の検出器による測定信号を増幅する第1の増幅器と、
    前記第2の検出器による測定信号を増幅する第2の増幅器と、
    前記下り変調信号抽出手段で抽出された前記下り変調信号の強度が前記判定処理部の入力上限以下となるよう前記第1の増幅器の増幅率を算出し、前記増幅率を前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とに設定する増幅率設定手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光心線特定装置。
  4. 前記増幅率設定手段は、前記増幅率を前記第1の増幅器に設定する一方、前記第2の増幅器には前記増幅率には所定の補償増幅率を加算して設定し、
    前記判定処理部は、前記下り変調信号抽出手段で抽出された前記下り変調信号と前記上り変調信号抽出手段で抽出された前記上り変調信号とが略等しいときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光心線特定装置。
  5. 前記判定処理部は、前記第2の増幅器の出力が前記入力上限を超えるときの前記心線を加入者接続済みの心線と特定する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の光心線特定装置。
  6. 局側からOLT信号を送出するOLTと、加入者側から異なる波長のONU信号を送出するONUとを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から加入者未接続の心線を特定する光心線特定方法であって、
    前記OLTから送出される前記OLT信号に所定の強度変調を行って下り変調信号を発生させ、
    前記下り変調信号の漏洩光を検出し、
    前記下り変調信号が事前に反射手段が講じられている前記心線の端面で反射されて前記OLT側に向けて伝送される上り変調信号及び前記ONUから送出される前記ONU信号からなる上り光信号の漏洩光を検出し、
    前記下り光信号の漏洩光から前記下り変調信号が検出され、かつ前記上り光信号の漏洩光からも前記上り変調信号が検出され、前記上り変調信号が前記下り変調信号より所定の割合だけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定する
    ことを特徴とする光心線特定方法。
  7. 前記上り光信号の漏洩光から検出された前記上り変調信号が前記下り光信号の漏洩光から検出された前記下り変調信号より略―14dBだけ減衰しているときの前記心線を前記加入者未接続の心線と特定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光心線特定方法。
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