JP4954506B2 - 衣料用洗浄剤 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯による衣類のしわの発生を抑制する衣料用洗浄剤に関する。
従来、洗濯した後にみられる衣類のしわは、仕上げ剤(のり剤、柔軟剤など)で処理することで、その発生の予防が図られている。このような仕上げ剤は、洗剤とは別途に使用される必要があることから、従来の洗濯において仕上げ剤を使用する場合、洗濯工程と仕上げ工程とを分けて行なわれている。
しかしながら、洗濯工程と仕上げ工程とからなる洗濯作業は、しわなどの仕上がりの良好な洗濯が可能とはなるものの、使用される水の量が多量となる点や洗濯にかかる時間が長くなるという点においてまだ改善点があった。
そこで、洗浄作用に加え、しわの発生を防止する効果を有する衣料用洗浄剤が考案されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
しかしながら、かかる衣料用洗浄剤では、配合された仕上げ剤と洗剤成分とが作用して、互いの効果の発現を阻害しあうため、洗浄剤と仕上げ剤とを分けて用いる従来の洗濯方法と同じ程度の洗浄効果及びしわ防止効果は発現されているとはいえなかった。
特表2003-505580号公報 特表2002-543302号公報
本発明は、洗浄作用に加え、洗濯後の衣類のしわ発生防止性や仕上がり性に優れた衣料用洗浄剤を提供することを目的とする。
即ち、本発明は、
(a)非イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤、(b)ポリエーテル変性シリコーン及びアルコール変性シリコーンからなる群から選ばれる一種以上のシリコーン(但し、成分(c)を除く)、及び(c)アミノ変性シリコーンを含有する衣料用洗浄剤に関する。
本発明の衣料用洗浄剤を用いることにより、良好な洗浄効果に加えて、洗濯後のしわの発生が少ない衣類を効率よく得られるという効果が発現される。
本発明の洗浄剤は、(a)非イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤、(b)ポリエーテル変性シリコーン及びアルコール変性シリコーンからなる群から選ばれる一種以上のシリコーン(但し、成分(c)を除く)、及び(c)アミノ変性シリコーンを含有することを特徴とする。
かかる特徴を有することで、良好な洗浄効果に加えて、洗濯後のしわの発生が少ない衣類を効率よく得られるという効果が奏される。
本発明の(a)成分として使用される非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル(好ましくは炭素数8〜20)エーテル、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル(好ましくは炭素数8〜20)フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸(好ましくは炭素数8〜22)エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸(好ましくは炭素数8〜22)エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー等を挙げることができる。本発明では、洗浄性能、特に皮脂汚れ洗浄性能としわ防止性能の観点から、特に炭素数10〜20、より好ましくは12〜18、特に好ましくは12〜14のアルコールにエチレンオキシドやプロピレンオキシド等のアルキレンオキシド(好ましくはエチレンオキシド)を平均で0.5〜30モル、より好ましくは1〜30モル、より好ましくは4〜20モル、特に好ましくは10〜15モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。
また、本発明の(a)成分として使用される陰イオン性界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのアルコキシル化物の硫酸エステル塩(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩)、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、脂肪酸石鹸が好ましい。中でも、アルキル鎖の炭素数が10〜14、より好ましくは12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩を含有することが好ましく、対イオンとしては、アルカリ金属塩やアミン類が好ましく、特にナトリウム又はカリウム、モノエタノールアミン又はジエタノールアミンが好ましい。また、洗浄剤のpHが弱アルカリ性領域の場合は洗浄力向上の観点から、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩やポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
ここで、本発明の洗浄剤は、洗浄性性能としわ防止性能の向上の観点から、非イオン性界面活性剤と陰イオン性界面活性剤を併用することが好ましい。
また、本発明の洗浄剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、陽イオン性界面活性剤や両性界面活性剤を含有してもよい。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば日本国特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)の3章の1」記載の公知の陽イオン性界面活性剤を使用することができ、中でも第3級アミド酸塩、第4級アンモニウム塩が好ましい。具体的には、炭素数8〜20、より好ましくは炭素数12〜18のエステルアミド塩酸塩もしくは硫酸塩や、炭素数8〜20、より好ましくは炭素数12〜18のアルキルもしくはアルケニル基を分子内に少なくとも1つ以上有する第4級アンモニウム塩が好ましい。また、両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミノプロピルベタイン等が挙げられる。
ここで、非イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤の洗浄剤中の含有量は、洗浄・しわ防止性能の点から、1〜80質量%が好ましく、5〜50質量%はより好ましく、10〜30質量%は特に好ましい。
本発明の洗浄剤においては、洗浄性能とシワ防止性能の観点から、(b)ポリエーテル変性シリコーン及びアルコール変性シリコーンからなる群から選ばれる一種以上のシリコーンと(c)アミノ変性シリコーンを含有する事に特徴を有するものである。
通常用いられるシリコーンとしては、オルガノポリシロキサンオイルであり、特に繊維の潤滑剤として用いることが知られている。具体的には、ジメチルポリシロキサンオイル(以下、ジメチルシリコーンとする)又はジメチルシリコーンオイルの側鎖もしくは末端のメチル基の一部がヒドロキシ基になっているオルガノポリシロキサンオイル(以下、ヒドロキシシリコーンとする)、前記ジメチルシリコーン又はヒドロキシシリコーンのメチル基(好ましくは側鎖のメチル基)の一部が“メチル基以外の有機基”になっているオルガノポリシロキサンオイル(以下、変性シリコーンとする)の他に、ジメチルシロキサン鎖の中に有機基が導入されており末端がメチル基以外の有機基になっているオルガノポリシロキサンオイル(以下、末端変性シリコーンとする)が挙げられる。変性シリコーン及び末端変性シリコーンは「シリコーンハンドブック」(伊藤邦雄編集、日刊工業新聞社発行、1990年8月31日、初版1刷)の第6章を中心に例示されている。変性シリコーンに導入されたメチル基以外の有機基としては、ポリグリセロール基を含む有機基、アミノ基を含む有機基、4級アンモニウム基を含む有機基、アミド基を含む有機基、ポリエーテル基を含む有機基、エポキシ基を含む有機基、カルボキシ基を含む有機基、アルキル基を含む有機基又はハロゲノアルキル基、ハロゲノアルキレン基もしくはハロゲノアリール基を含む有機基の他に、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)鎖を含む有機基が挙げられる。
本発明の洗浄剤においては、これらの中でもポリエーテル変性シリコーン及びアルコール変性シリコーンからなる群から選ばれる一種以上のシリコーンとアミノ変性シリコーンとの組合せが、しわ防止性の点から好ましい。
ここで、優れたしわ防止性を奏する作用機構については必ずしも明らかではないが、両シリコーンの被洗浄物に対する吸着挙動が異なることが原因ではないかと考えられる。即ち、前者のシリコーンは、物理的な吸着挙動を示すことにより、洗濯中の機械力に影響を和らげる事により直接的にしわ発生を防止できるのに対して、後者のシリコーンは、化学的な吸着挙動を示すことにより、被洗浄物である繊維の電荷を変えることで繊維と汚れの静電的な反発を高める事ができるので、容易に汚れを落とし易くできるので、間接的にしわ発生を防止できるものと考えられる。
本発明に用いられるポリエーテル変性シリコーンとしては、分子内にエチレンオキシド鎖を多数有するシリコーンであり、この中でも、しわ防止効果の向上という観点から、25℃における粘度が500〜10,000mPa・sのものが好ましく、1,000〜5,000mPa・sであるポリエーテル変性シリコーンがより好ましい。さらに、500以上30,000未満の高重合なシリコーンが好ましく、1,000以上30,000未満のものがより好ましく、1,500以上20,000未満のものがさらに好ましく、2,000以上15,000未満のものが特に好ましい。ポリエーテル変性シリコーンとしては、東レダウコーニング社製のシリコーン化合物、例えばSH−3775などを用いることができる。
また、本発明で用いられるアルコール変性シリコーンとは、分子内にOH基を多数有するシリコーンであり、この中でも、ポリグリセロール変性シリコーンが、シワ防止性の点で最も好ましい。
ポリグリセロール変性シリコーンとしては、特開昭57−149290号公報第2頁右上欄第13行〜第4頁左下欄下から第8行や特開平9−278892号公報の特許請求の範囲で開示されているポリグリセロール変性シリコーンや国際公開第03/080712号パンフレットで示されるポリグリセロール変性シリコーンを用いることが可能である。
本発明で用いられるポリグリセロール変性シリコーンは、ケイ素原子を2つ以上有するポリシロキサンから誘導されるものであり、ポリシロキサンの形状は直鎖状、分岐鎖状、環状の何れであってもよい。また、ポリシロキサンの数平均分子量は、好ましくは300〜70万、より好ましくは300〜20万、更に好ましくは1000〜2万である。数平均分子量は、後述するゲル・パーミエション・クロマトグラフ(以下、GPCという)法で求めることができる。
本発明のポリグリセロール変性シリコーンとしては、一般式(I)で表わされる直鎖状シリコーン(以下、シリコーン(I)という)が好ましい。
Figure 0004954506
(式中、R、R、R、R、R、R、R、Rは、同一又は異なって、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基、置換基を有していてもよく、フッ素原子で置換されていてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基、あるいは炭素数6〜22のアリール基を示し、R、R、R、R、R、R、R、Rのうち少なくとも1つはポリグリセロール鎖が結合した連結基である。tは0〜10,000の数を示す。)
シリコーン(I)において、R、R、R、R、R、R、R、Rのうちポリグリセロール鎖が結合した連結基以外の基は、同一又は異なって、置換基を有していてもよく、フッ素原子で置換されていてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基、あるいは炭素数6〜22のアリール基であり、炭素数1〜22のアルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、トリフルオロプロピル等が挙げられ、炭素数1〜22のアルケニル基としては、ビニル基やアリル基が挙げられ、炭素数1〜22のアルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、フェノキシ基等が挙げられる。これらの中では、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、ビニル基、アリル基、又は炭素数6〜12のアリール基が好ましく、更に好ましくは炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基であり、特に好ましくはメチル基、プロピル基又はフェニル基である。このうち、汎用性及び価格の点からはメチル基がより好ましいが、耐熱性の点からはフェニル基がより好ましい。
シリコーン(I)において、R〜Rが有していても良い置換基としては、フェニル基、フェノール基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基(炭素数0〜14)、イミノ基、(アミノエチル)アミノ基、(ジメチルアミノエチル)アミノ基、ポリオキシアルキレン基、メルカプト基、及びエポキシ基等が挙げられる。ここで、R〜Rが置換基を有する場合の、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基としては、プロピル基が特に好ましい。
シリコーン(I)において、R、R、R、R、R、R、R、Rのうち少なくとも1つ、好ましくは1〜10個、更に好ましくは1〜5個、特に好ましくは1〜2個、ポリグリセロール鎖が結合した連結基である。この連結基は、シリコーン(I)の側鎖、片末端又は両末端のいずれに位置していても良いし、またその混合物でも良い。
〜Rからなる群から選ばれる1個と、R〜Rからなる群から選ばれる1個が、ポリグリセロール鎖が結合した連結基を示し、残余のR〜R及びR〜R、R、Rが他の基を示す場合、本発明のポリグリセロール変性シリコーンは、両末端置換型のポリグリセロール変性シリコーンとなり、水中やその他溶媒中に於いて相互に連結して高次構造を採り易く非常に好ましい。その際、残余のR〜R及びR〜R、R、Rは、メチル基であることが特に好ましい。
またポリグリセロール鎖が結合した連結基が、R及びRから選ばれる3個以上に存在する場合、本発明のポリグリセロール変性シリコーンは側鎖多置換型のポリグリセロール変性シリコーンとなり、親水性や吸着能が高まり、好ましい。
シリコーン(I)中のtは、0〜10,000の数を示し、好ましくは1〜3,000の数を、更に好ましくは5〜500の数を、特に好ましくは10〜150の数を示す。
本発明のポリグリセロール変性シリコーンの数平均分子量は、好ましくは500〜50万、更に好ましくは750〜20万、特に好ましくは1000〜10万である。この数平均分子量の測定方法は、後述するように、GPC(ポリエチレングリコール換算)によるものである。
本発明のポリグリセロール変性シリコーンに於いて、本発明のポリグリセロール変性シリコーンの特徴である、前記のシリコーン的特徴や、前記の親水的性質や高吸着性を著しく阻害しない限りに於いて、ポリグリセロール鎖中に、少量のエチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基が存在していてもよい。エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基がポリグリセロール鎖中にランダムに存在してもよいし、複数のエチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基が連鎖をなしてポリグリセロール鎖中にブロック的に存在していてもよい。この際、複数のエチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基からなるブロックは、ポリグリセロール鎖の連結基の近傍に存在してもよいし、末端に存在してもよいし、あるいは中程に存在していてもよい。エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基が存在する場合は、グリセロール基1モル当量に対して、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基は0.001〜0.5モル当量存在することが好ましく、0.02〜0.2モル当量存在することが更に好ましい。
本発明において、ポリグリセロール変性シリコーンの数平均分子量は、シワ防止性の観点から、500〜100,000が好ましく、1,000〜10,000がより好ましく、2,000〜7,000がさらに好ましい。この数平均分子量は、GPCによりポリエチレングリコールを標準物質として求めたものである。
また、分子量に占めるグリセロール鎖の質量割合を親水基率とし、この割合(分子量に占めるグリセロール構造単位の質量割合)が5〜70%、より好ましくは8〜50%、さらに好ましくは10〜30%である化合物がシワ防止性の観点より適している。
ポリグリセロール型変性シリコーンの本発明の衣料用洗浄剤中における含有量は、0.05〜8質量%がより好ましく、0.1〜5質量%がさらに好ましい。
本発明に用いられるアミノ変性シリコーンとしては、下記一般式(II)又は(III)で表されるものが挙げられる。
Figure 0004954506
(式中、R9は炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を、R10は炭素数1〜4のアルキル基を示す。複数個のR10は同一でも異なっていても良い。
Figure 0004954506
cは1〜6の整数、dは0〜30の数、R4は炭素数6〜18のアルキル基を示す。m及びnは、化合物の分子量が2,000〜150,000に、アミン当量が1,000〜20,000になるような数である。)
Figure 0004954506
(式中、R9は前記と同じ意味を示す。R14:炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数個のR14は同一でも異なっていてもよい。Dは、下記(イ)で表される基、又は(イ)及び(ロ)で表される基であり、後者の場合、D中の(ロ)の割合は50モル%以下である。
Figure 0004954506
ここで、a、b及びR14は前記と同じ意味を示し、R15は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、hは1〜6の数、iは1〜20の数、jは0〜20の数、R16は炭素数1〜18のアルキル基を示す。Eは、−(CH2a−O−(C24O)x−(C36O)y−R17又は−R14で示される基である。ここで、a及びR14は前記と同じ意味を示し、R17は炭素数1〜10のアルキル基、xは1〜20の数、yは0〜20の数を示す。eは100〜600の数であり、e,f及びgは、e:f=100:1〜10:1、且つf:g=1:10〜10:1となる数である。]
更に、本発明の衣料用洗浄剤は、シワ防止性の更なる向上の点から、カチオン化ポリマーを含有しても良い。その配合量は、洗浄剤中0.1〜20質量%であることが好ましい。
カチオン化ポリマーは分子内にカチオン基を有する高分子化合物であり、カチオン基としては第4級アンモニウム塩が好ましい。具体的には下記一般式(IV)で表される化合物を含む不飽和単量体を重合して得られるカチオン化ポリマーやデンプン、セルロース、グアーガム等の糖由来の化合物をカチオン化したポリマーが好ましい。
Figure 0004954506
〔式中、R1、R2、R3は水素原子、水酸基又は炭素数1〜3のアルキル基であり、Xは炭素数1〜12のアルキレン基、−COOR7−、−CONHR7−、−OCOR7−、−R8−OCO−R7−から選ばれる基である。ここでR7、R8は炭素数1〜5のアルキレン基である。R4は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はR12C=C(R3)−X−である。R5、R6は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、Y-は陰イオン基である。〕。
一般式(IV)で表される化合物の中でもアクリロイル(又はメタクリロイル)アミノアルキル(好ましくは炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(好ましくは炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシアルキル(好ましくは炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(好ましくは炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N−(ω−アルケニル(好ましくは炭素数2〜10))−N,N,N−トリアルキル(好ましくは炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N,N−ジ(ω−アルケニル(好ましくは炭素数2〜10))−N,N−ジアルキル(好ましくは炭素数1〜3)4級アンモニウム塩が好ましく、特にN,N−ジアリル−N,N−ジメチル4級アンモニウム塩が良好である。
本発明で用いられるカチオン化ポリマーとしては、一般式(IV)で表される化合物(以下、モノマーAという)を単独で重合させたものを使用することもできるが、該モノマーAと共重合可能な不飽和化合物(以下、モノマーBという)との共重合体を用いても良い。モノマーBとしては、(i)アクリル酸又はその塩、メタクリル酸又はその塩、マレイン酸又はその塩、無水マレイン酸又はその塩、スチレンスルホン酸塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩、アリルスルホン酸塩、ビニルスルホン酸塩、メタクリルスルホン酸塩、スルホプロピルメタクリレートから選ばれる化合物、(ii)アクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N−ビニル−2−カプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドンから選ばれるアミド基含有化合物、(iii)アクリル酸(又はメタクリル酸)アルキル(好ましくは炭素数1〜5)、アクリル酸(又はメタクリル酸)2−ヒドロキシエチル、アクリル酸(又はメタクリル酸)−N,N−ジメチルアミノアルキル(好ましくは炭素数1〜5)、酢酸ビニルから選ばれるエステル基含有化合物、(iv)エチレン、プロピレン、N−ブチレン、イソブチレン、N−ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、N−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンから選ばれるオレフィン系化合物、(v)下記一般式(V)で表される化合物が好ましく、特に(i)又は(ii)の化合物が良好である。モノマーBとして上記の複数の化合物を用いて共重合させても構わない。
Figure 0004954506
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びXは、一般式(IV)のものと同じである。〕。
一般式(IV)で表される化合物を含む不飽和単量体を重合して得られるカチオン化ポリマーは、モノマーA及びモノマーBを、(モノマーA)/[(モノマーA)+(モノマーB)]=0.3〜1、好ましくは0.4〜1、特に好ましくは0.5〜0.95のモル比で重合して得られる重合体が好ましい。具体的には、特に、下記式(VI)で表される繰り返し単位を有するポリマー、あるいは下記式(VI)及び(VII)で表される繰り返し単位を有するポリマーが好ましい。
Figure 0004954506
〔式中、R11、R12は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R13は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基(好ましくはメチル基)である。X-は陰イオン基であり、nは1又は2である。Aは−NH2、−OM、−OR14又は−NR1516である。ここでMは陽イオンであり、R14は炭素数1〜24のアルキル基であり、R15、R16は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。〕。
式(VI)の繰り返し単位のみで構成されるポリマーとしてポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドが、また式(VI)の繰り返し単位及び式(VII)の繰り返し単位から構成されるポリマーとしてジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリル酸コポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミドコポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド−アクリル酸ターポリマー等が挙げられる。
また、糖由来の化合物をカチオン化したポリマーの窒素原子の含有率は0.05〜5質量%であることが好ましく、0.1〜3質量%がさらに好ましく、0.3〜2質量%が特に好ましい。窒素量の測定はケルダール法で行う。
カチオン化ポリマーの具体例を以下に示す。糖由来の化合物として、日本NSC社製「CATO3210」や松谷化学社製「ネオポジパリン42SL」(カチオン化デンプン)、花王社製「ポイズC−150L」やダウ・ケミカル社製「JR−400」「LR−30M」(カチオン化セルロース)、ハーキュレス社製「N−HANCE3000」「N−HANCE3215」や三晶株式会社製「MEYPROBOND9806」(カチオン化グアーガム)等が挙げられる。一方、不飽和単量体を重合して得られるカチオン化ポリマーとして、オンデコナルコ社製「マーコート100」、「マーコート280」、「マーコート550」、「マーコート3330」、旭電化工業(株)社製「アデカカチオエースPD−50」、チバスペシャリティケミカルス社製「SALCARE SC30」、センカ(株)社製「ユニセンスCP−102」、特開2003−238996号公報の段落[0070]の実施例記載の重合体Aや重合体B等が挙げられる。これらの中でも、木綿繊維との相性から、糖鎖を有する糖由来の化合物がより好ましく、カチオン化デンプン及び/もしくはカチオン化グアーガムがさらに好ましい。
カチオン化ポリマーの重量平均分子量は、しわ防止性の更なる向上の点から、1,000〜500万が好ましく、より好ましくは、1万〜300万がより好ましくは5万〜150万である。この重量平均分子量は、GPCによりポリエチレングリコールを標準物質として求めることができる。
カチオン化ポリマーの本発明の衣料用洗浄剤中における含有量は、0.5〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
ポリグリセロール型変性シリコーンとカチオン化ポリマーの質量比は、しわ防止性の更なる向上の点から、5/1〜1/10が好ましく、3/1〜1/10がより好ましく、1/1〜1/5が更に好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤には漂白剤として水中で過酸化水素や有機過酸を発生する化合物を含有してもよい。洗浄・漂白性能の点で、衣料用洗浄剤中の漂白剤の含有量は、0.1〜20質量%が好ましく、0.3〜16質量%がより好ましく、0.5〜13質量%が更に好ましく、1〜10重量%が更に好ましく、3〜8重量%が特に好ましい。
水中で過酸化水素を発生する化合物としては、炭酸塩・過酸化水素付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物、トリポリリン酸塩・過酸化水素付加物、ピロリン酸塩・過酸化水素付加物、尿素・過酸化水素付加物等が挙げられる。この中でも、炭酸塩・過酸化水素付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物が好ましく、炭酸ナトリウム・過酸化水素付加物、硼酸ナトリウム・過酸化水素付加物がより好ましい。高温での洗浄性能の点で硼酸ナトリウム・過酸化水素付加物が更に好ましく、低温での洗浄性能の点で炭酸ナトリウム・過酸化水素付加物がさらに好ましい。
また、前記漂白剤は無機化合物や有機化合物等で被覆されることが貯蔵安定性の点で好ましい。無機化合物としては、ホウ酸、ホウ酸塩、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、塩化マグネシウム、酸化マグネシウム、珪酸ナトリウム等が挙げられ、有機化合物としては、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。中でも、少なくともホウ酸又はホウ酸塩を用いて被覆することが好ましい。ホウ酸としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸等が挙げられ、その塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が挙げられる。前記無機化合物又は有機化合物を用いた被覆は、例えば、特開昭59-196399号公報記載の方法により行うことができる。
水中で有機過酸を発生する化合物としては、グルコースペンタアセテート、トリアセチン、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン、テトラアセチルグリコリルウリル等の漂白活性化剤を使用することができるが、効果の点で、一般式(VIII)〜(XI)で表される化合物が好ましく、一般式(VIII)又は(IX)で表される化合物が特に好ましい。
Figure 0004954506
〔式中、R1は炭素数4〜13のアルキル基、R2は炭素数5〜13のアルキル基、Mは水素原子又はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム若しくはアルカノールアミンを示し、Mがアルカリ土類金属原子の場合、nは2、Mがアルカリ金属原子、アンモニウムもしくはアルカノールアミンの場合、nは1である。〕
Figure 0004954506
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R7、R8は、それぞれ独立して炭素数1〜5のアルキル基(好ましくはメチル基、エチル基)又はヒドロキシアルキル基(好ましくはヒドロキシエチル基)であり、R6は炭素数2〜10のアルキレン基であり、Xは陰イオン(好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオン)を示す。〕
前記一般式(VIII)及び(IX)中、R1及びR2としては、洗浄性能の点で、好ましくは炭素数7〜18、更に好ましくは10〜13のアルキル基又はアルケニル基(より好ましくはアルキル基)が好ましい。また、Mとしては、アルカリ金属原子が好ましく、中でもナトリウム、カリウムが好ましく、特にナトリウムが好ましい。
また、安定性の点で有機過酸を発生する化合物を含む粒子として配合することが好ましい。粒子中の化合物の量は好ましくは1〜80%、より好ましくは20〜80質量%、特に好ましくは30〜75質量%である。また、粒子には洗濯浴中での溶解性を改善するためにポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキル硫酸塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を粒子中に0〜50質量%配合するのが好ましく、より好ましくは1〜45質量%、更に好ましくは2〜40質量%である。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、エチレンオキシドとプロピレンオキシドがブロック状に付加したものが好ましく、エチレンオキシド平均付加モル数は3〜20が好ましく、特に4〜15が好ましく、プロピレンオキシド平均付加モル数は1〜10が好ましく、特に2〜7が好ましい。アルキル基の炭素数は10〜18が好ましく、特に12〜16が好ましい。
アルキル硫酸塩としては、アルキル基の炭素数が10〜18であるナトリウム塩が好ましく、ラウリル硫酸ナトリウム又はミリスチル硫酸ナトリウムが特に好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、アルキル基の炭素数が10〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、またナトリウム塩が良好である。ここでポリオキシエチレン基の平均重合度(以下、EOp)は1〜10、特に1〜5が良好であり、特にポリオキシエチレン(EOp=2〜5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(EOp=2〜5)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウムが良好である。
有機過酸を発生する化合物を含む粒子は、上記成分を、ポリオキシエチレン及び脂肪酸から選ばれるバインダー物質を用いて製剤化したものでもよい。
ポリオキシエチレンとしては、平均分子量2,000〜20,000、更に4,000〜15,000、特に4,000〜10,000のものが良好である。また、脂肪酸としては炭素数8〜20、更に10〜18、特に12〜18のものが好ましく、こられはナトリウムあるいはカリウム石鹸の状態であってもよい。
バインダー物質は有機過酸を発生する化合物を含む粒子中に0.5〜30質量%、更に1〜20質量%、特に5〜20質量%使用するのが好ましい。
有機過酸を発生する化合物を含む粒子には、上記組成物を上記比率で配合することが安定性の点で好ましい。
また、本発明の衣料用洗浄剤には、ビルダー、分散剤、柔軟剤、起泡抑制剤、酵素、汚れ除去剤、再付着防止剤、酸化防止剤、殺菌剤、染料、香料、増白剤等の洗剤に通常配合される成分を、本発明の効果を阻害しない程度に含有することができる。ビルダーを洗浄剤に配合し、洗濯水中の硬度成分を捕捉することは、洗浄性の点から効果的である。特にカルシウムイオン捕捉能100mgCaCO/g以上のものを配合することがより効果的である。具体的には、結晶性アルミノ珪酸塩、結晶性珪酸ナトリウム、アクリル酸重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、トリポリリン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、メチルグリシン二酢酸が挙げられる。ビルダーの含有量は、洗浄性の観点から、1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましく、20質量%以上がさらに好ましい。また、配合のバランスの観点から、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、35質量%以下がさらに好ましい。また、分散剤を洗浄剤に配合することは、固体粒子汚れの分散性向上の点からより効果的である。具体的には、分子量50万未満の、好ましくは分子量1000〜10万の有機ポリマー、例えば、カルボン酸系ポリマー、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース等を配合することができる。カルボン酸系ポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のホモポリマーないしコポリマーであり、コポリマーとしては上記モノマーとマレイン酸とを共重合したものが好適であり、分子量が3000〜2万のものが好ましい。
かかる構成を有する本発明の衣料用洗浄剤は、前記界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーン及びアルコール変性シリコーンからなる群から選ばれる一種以上のシリコーン(好ましくはポリグリセロール型シリコーン)、カチオン化ポリマー、要すれば他の任意の成分を公知の方法で混合することにより調製することができる。この混合方法としては、特に限定はない。
また、本発明の衣料用洗浄剤は、衣類の洗浄・処理時のpHにより、得られる防しわ効果の程度が変わることから、1L水溶液(20℃・4°DH)中に、該組成物を0.1質量%となるよう溶解させ、即ち、20℃・4°DHの1L水溶液で1000倍希釈(質量)させ、スターターを用いて600rpmの速度で3分攪拌して得られる混合物のpHが6〜10.5であることが好ましい。中でも6.5以上、さらに6.7以上、特に7以上、就中7.5以上があることが好ましく、また、中でも10以下、さらに9.5以下、特に9以下であることが特に好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤は、粉末状、粒状、液体、ペースト状等の如何なる剤型であっても良いが、製剤化や配合の自由度の点から、粉末状、又は粒状であることが好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤は、衣料の洗浄・仕上げに使用することができる。したがって、本発明は、前記衣料用洗浄剤を衣料の洗浄・仕上げに用いる洗浄・仕上げ方法に関する。ここで、衣料用洗浄剤の具体的な使用方法としては、特に限定はなく、公知の方法において、洗浄剤又は仕上げ剤として前記衣料用洗浄剤を使用すればよい。前記衣料用洗浄剤の濃度としては、0.1〜10質量%の濃度の水溶液で処理することが好ましい。
(衣料用洗浄剤)
表1に示す衣料用洗浄剤1〜9を調製した。この際用いた成分は以下のものである。
・LAS−Na:アルキル基の炭素数12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・非イオン界面活性剤:炭素数12〜14の1級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの
・脂肪酸Na:アルキル基の炭素数が10〜18の脂肪酸ナトリウム
・ポリエーテル変性シリコーン:東レダウコーニング社製SH−3775M
・アルコール変性シリコーン:WO03/080712号記載の実施例10のポリグリセロール変性シリコーンJ(連結基:−CHCHCH−C−O−)
〔なお、ポリグリセロール変性シリコーンJは、以下のようにして得られた:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製フェノール変性シリコーンBY16−752 1000gをフラスコに取り、カリウムメトキシド30%メタノール溶液46.8gを加え、攪拌しながら減圧下に60℃まで加温して、メタノールを全て留去し、黄色油状物としてカリウム化フェノール変性シリコーンを得た。95℃まで昇温し、激しく攪拌しながらアルゴン気流下にグリシドール148.1g(3.0当量)を定量液送ポンプを用いて4.3時間にわたり添加した。10分間さらに加熱攪拌後、室温まで放冷すると、淡黄色ペースト状生成物が得られた。得られたポリグリセロール変性シリコーンはこのまま用いてもよいが、共存するカリウムを除去するには、実施例9記載のカチオン交換樹脂処理を行えばよく、微黄色油状物としてポリグリセロール変性シリコーンJが得られた。収率99.7%。13C−NMRの測定により、ポリグリセロール変性シリコーンであることが確認できた。またH−NMRの測定により、G=6.2(片側3.1)、Si=32.3でG/Si比は0.19であった。〕
・アミノ変性シリコーン(1):信越化学工業社製「KF864」
・アミノ変性シリコーン(2):東レダウコーニング社製「BY16−906」
・カチオン化ポリマー(1):ハーキュレス社製カチオン化グアーガム「N-HANCE3215」
・カチオン化ポリマー(2):日本NSC製カチオン化デンプン「CATO3210」
・結晶性シリケート:「プリフィード顆粒品」(株式会社トクヤマシルテック製)
・AAポリマー:ポリアクリル酸(平均分子量1.5万;GPCによる測定、ポリエチレングリコール換算)
・PEG:ポリエチレングリコール(平均重量分子量10,000)
・プロテアーゼ造粒物:花王社製「KAP」
・セルラーゼ造粒物:花王社製「KAC」
・過炭酸ソーダ:炭酸ナトリウム・過酸化水素付加物。特開2000−256699号公報の段落〔0019〕に記載の漂白剤粒子。
・ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸Na:特開2000−256699号公報の段落〔0018〕に記載の漂白剤粒子。
得られた衣料用洗浄剤1〜9のしわ発生防止効果及び洗浄力について以下の方法により評価した。
(しわ発生防止評価)
市販のカジュアルシャツ(ユニクロ製:オックスフォードシャツ(薄青色、綿100%))5枚を表1の洗浄剤を用いて全自動洗濯機(松下電器産業株式会社製「NA-F70AP」標準コース)にて10回処理した。このとき、洗濯水として20℃、4°DH(Ca/Mg=7/3)硬水を用い、浴比は17L/kgに調製し、衣類の不足分は肌着で調整した。なお、表1の組成物は洗濯開始注水時に衣類の上に均一に添加した。10回の洗濯終了後、取り出したシャツをハンガーにかけ、2回振りさばき、全体をのばした後、1晩吊干しした。乾燥後のシャツ前面のしわの状態を組成物1のシャツ(基準)と比較することで判定した。判定には5人の専門家パネラーによって、以下に示す基準で採点してもらい、その平均値を求めてしわレベルの評価点とし、1.0以上を合格品とした。その結果を表1に示す。
「しわ判定基準」
3:基準よりしわが明らかに減っている
2:基準よりしわが減っている
1:基準より少ししわが減っている
0:基準と変わらない
(襟あか布の調製)
JIS K3362:1998記載の襟あか布を調製した。
(洗浄力評価方法)
JIS K 3362:1998記載の衣料用合成洗剤の洗浄力評価方法に準じ、表1の衣料用洗浄剤と洗浄力判定用指標洗剤の洗浄力を比較した。表1の衣料用洗浄剤の使用濃度を1.0g/Lとした。
評価基準 ○:指標洗剤より勝る
△:指標洗剤と同等
×:指標洗剤より劣る
表1の結果から、(a)非イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤、(b)ポリエーテル変性シリコーン及びアルコール変性シリコーンからなる群から選ばれる一種以上のシリコーン(但し、成分(c)を除く)、(c)アミノ変性シリコーンを含有する衣料用洗浄剤No.4〜10は、しわ防止効果の点で優れ、かつ優れた洗浄性を有していることがわかる。なお、各成分の数値は、衣料用洗浄剤中の質量%を示す。
Figure 0004954506
本発明の衣料用洗浄剤は、洗濯中の衣料のしわ防止効果を有する洗濯用洗浄剤として好適に用いられる。

Claims (9)

  1. (a)非イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤、
    (b)ポリエーテル変性シリコーン及びアルコール変性シリコーンからなる群から選ばれる一種以上のシリコーン(但し、成分(c)を除く)、
    (c)アミノ変性シリコーン、
    (d)カチオン化ポリマー
    を含有し、
    (d)カチオン化ポリマーが、デンプン、セルロース、グアーガムから選ばれる糖由来の化合物をカチオン化したポリマーである、
    衣料用洗浄剤。
  2. 陰イオン性界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩である請求項1記載の衣料用洗浄剤。
  3. 非イオン性界面活性剤が、炭素数12〜14のアルコールにエチレンオキシドを平均で10〜15モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテルである請求項1又は2記載の衣料用洗浄剤。
  4. (b)成分が、ポリグリセロール変性シリコーンである請求項1〜3記載の衣料用洗浄剤。
  5. ポリグリセロール変性シリコーンが、一般式(I)で表されるものである請求項4記載の衣料用洗浄剤。
    Figure 0004954506
    (式中、R、R,R,R,R,R、R、Rは、同一又は異なって、ポリグリセロール鎖が結合した連結基、置換基を有していてもよく、フッ素原子で置換されていても良い、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基、或いは炭素数6〜22のアリール基を示し、R、R,R,R,R,R、R、Rのうち少なくとも一つはポリグリセロール鎖が結合した連結基である。tは0〜10,000の数を示す。)
  6. ポリグリセロール変性シリコーンとカチオン化ポリマーの質量比が、ポリグリセロール変性シリコーン/カチオン化ポリマーで5/1〜1/10である、請求項4又は5記載の衣料用洗浄剤。
  7. カチオン化ポリマーが、カチオン化デンプン及び/もしくはカチオン化グアーガムである請求項1〜6の何れか記載の衣料用洗浄剤。
  8. 20℃・4°DH水溶液で1000倍希釈(質量比)させた時のpHが7.5〜10.5である請求項1〜7の何れか記載の衣料用洗浄剤。
  9. 粉末状又は粒状である請求項1〜8記載の何れか記載の衣料用洗浄剤。
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