JP4176597B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4176597B2
JP4176597B2 JP2003320181A JP2003320181A JP4176597B2 JP 4176597 B2 JP4176597 B2 JP 4176597B2 JP 2003320181 A JP2003320181 A JP 2003320181A JP 2003320181 A JP2003320181 A JP 2003320181A JP 4176597 B2 JP4176597 B2 JP 4176597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silicone
branched polyglycerol
branched
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003320181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005082799A (ja
Inventor
佑輔 高橋
栄一 小暮
真治 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2003320181A priority Critical patent/JP4176597B2/ja
Publication of JP2005082799A publication Critical patent/JP2005082799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4176597B2 publication Critical patent/JP4176597B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは衣類を傷めず優しく洗い上げることができる洗浄剤組成物に関する。
洗濯によって、衣類は擦れや引っ張りなどの機械力を受けており、洗濯を繰り返すうちに、毛羽立ちやくたびれなどの傷みが発生する。
これまでに、特許文献1において、衣類の柔軟化や帯電防止、抗しわを目的として、特定の有機官能化ポリジアルキルシロキサンを用いる方法が報告されている。また、衣類の洗濯時の傷みを抑え、洗濯時に布地を保護する目的で、特許文献2には、特定のポリアミンを含んでなる洗浄剤組成物によって、布地の損傷を緩和することが可能であることが記載されている。この他、ウール製品や絹製品などの繊細な衣料については、各種シリコーンをはじめ、様々な基材を用いた、その収縮防止や風合い維持に関する発明があるものの、一般的な衣料に関して、洗濯時の衣類の傷みを総合的に緩和するような発明については、現在のところあまり報告例がないのが現状である。
また、これまでにフェノール変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン等、各種シリコーンに関する発明についても多数の報告があり、なかでも特に柔軟性効果の高いものとしてはアミノ変性シリコーンがよく知られている。アミノ変性シリコーンは、アミノ基によって繊維表面への吸着性が高く、効率よく繊維に吸着することによって衣類の柔軟性を発現している。しかしながら、アミノ変性シリコーンでも、繊維への吸着量は十分とはいえず、衣料の摩擦をより低減させ、同時に良好な風合いを与えるためには、より吸着量の大きいシリコーンが望まれていた。
例えば特許文献3には、直鎖タイプのグリセリン変性シリコーン化合物の製造方法について報告がなされている。しかしこのような直鎖タイプのグリセリン変性シリコーン化合物では、衣料の摩擦力低減効果の点で十分に満足できるものではない。
特開昭60−215099号公報 特表2002−537444号公報 特開昭57−149290号公報
本発明の課題は、洗濯中及び着用時の布帛の摩擦による摩耗損傷を低減させるとともに、布帛に良好な風合いを与える衣料用洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、(a)界面活性剤、及び(b)分岐ポリグリセロール変性シリコーンを含有する洗浄剤組成物を提供する。
本発明の洗浄剤組成物は、洗濯時の衣類同士の摩擦を軽減することにより、衣類の傷みを抑えることが可能である。さらに、着用時においても衣類に良好な風合いを与え、同時に、衣類の擦れによる毛玉の発生を緩和するなどの効果を有する。
[(a)成分]
本発明の(a)成分である界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が使用でき、非イオン界面活性剤及び陽イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が好ましく、油性汚れ洗浄力と風合い向上の観点から非イオン界面活性剤が特に好ましい。
本発明に用いられる非イオン界面活性剤としては、一般式(a1−1)又は(a1−2)で表される非イオン界面活性剤等が挙げられ、一般式(a1−1)で表される非イオン界面活性剤が好ましい。
1−T−[(R2O)j−H]k (a1−1)
〔式中、R1は、平均炭素数8〜22、好ましくは10〜18、更に好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R2は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。jは平均0より大きく20以下、好ましくは0より大きく10以下の数を示す。Tは−O−、−CON−又は−N−であり、Tが−O−の場合はkは1であり、Tが−CON−又は−N−の場合はkは2である。〕
6−(OR7st (a1−2)
〔式中、R6は炭素数8〜18のアルキル基もしくはアルケニル基、又はアルキルフェニル基、R7は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基、sは平均値0〜6の数、tは平均値1〜10の数を示す。〕
一般式(a1−1)で表される化合物の具体例として以下の化合物を挙げることができる。
1−O−(C24O)m−H
〔式中、R1は前記の意味を示す。mは平均0より大きく20以下、好ましくは0より大きく10以下の数である。〕
1−O−(C24O)n1/(C36O)n2−H
〔式中、R1は前記の意味を示す。n1及びn2はそれぞれ独立に平均0より大きく20以下、好ましくは0より大きく10以下の数であり、エチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)はランダムあるいはブロック付加体であってもよく、EOとPOの付加順序も特に限定されない。〕
Figure 0004176597
〔式中、R1は前記の意味を示す。p1、p2、q1及びq2はそれぞれ独立に平均0〜20、好ましくは0〜10の数であり、p1+p2+q1+q2は0より大きく40以下、好ましくは0より大きく20以下の数である。EOとPOはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
これら非イオン界面活性剤の中では、平均炭素数が8〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコールにEOを平均1〜20モル付加したポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、平均炭素数が8〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコールにEO平均1〜15モル及びPOを平均1〜5モル付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル(EO及びPOはランダム付加でもブロック付加でも何れでもよく、EOとPOの付加順序も特に限定されない。)が好ましく、アルキル基の炭素数8〜22、EOの平均付加モル数が12モル以下のポリオキシエチレンアルキルエーテルが特に好ましい。
本発明で用いられる陽イオン界面活性剤としては、一般式(a2−1)で表される陽イオン界面活性剤が好ましい。
Figure 0004176597
〔式中、R3は炭素数8〜36、好ましくは14〜24のアルキル基又はアルケニル基、好ましくはアルキル基であり、rは2又は3である。R4及びR5はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、好ましくはメチル基である。〕
これら陽イオン界面活性剤の中では、R3が炭素数15〜21のアルキル基又はアルケニル基である脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンが特に好ましい。
本発明で用いられる陰イオン界面活性剤としては、下記(i)〜(iv)等が挙げられる。
(i)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)ベンゼンスルホン酸塩
(ii)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコール1モルに対し、平均0.5〜6モルのEOを付加したポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩
(iii)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸塩
(iv)平均炭素数8〜20の脂肪酸塩
また、これらの陰イオン界面活性剤の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム等のアルカリ土類金属、モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、アンモニウム等が使用でき、特にナトリウム、カリウム、モノエタノールアミンが好ましい。
[(b)成分]
本発明の(b)成分は、繊維への吸着性を向上させる目的から、分岐ポリグリセロール変性シリコーンである。分岐ポリグリセロール変性シリコーンの好ましい具体例としては、シリコーンのケイ素原子に、連結基を介して、下記構造式(b1)で表される分岐グリセロール基を1個以上含有する分岐ポリグリセロール鎖が少なくとも1つ結合した、分岐ポリグリセロール変性シリコーンが挙げられる。
Figure 0004176597
(式中、2つの酸素原子には、同一又は異なって、上記構造式(b1)、下記構造式(b2)、(b3)又は(b4)
Figure 0004176597
で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合する。
構造式(b2)の酸素原子には、前記構造式(b1)、上記構造式(b2)、(b3)又は(b4)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合し、構造式(b3)の酸素原子には、前記構造式(b1)、上記構造式(b2)、(b3)又は(b4)で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合する。)
<I:分岐ポリグリセロール鎖>
分岐基として1個以上の構造式(b1)で表される分岐グリセロール基(以下、基(b1)という)を含有する分岐ポリグリセロール鎖の構造は、c個の基(b1)、d個の構造式(b2)で表されるグリシドール基(以下、基(b2)という)、e個の構造式(b3)で表されるグリセロール基(以下、基(b3)という)、及び末端基としてf個の構造式(b4)で表されるグリセロール基(以下、基(b4)という)が結合してなるものである(但し、cは1以上の整数、d及びeは0以上の整数、fは2以上の整数を示す。)。
分岐ポリグリセロール鎖中の、基(b1)、(b2)、(b3)及び(b4)の平均結合総数(c+d+e+f)は、後述するNMR解析ないし前駆体シリコーンとの分子量比較により求められ、好ましくは3以上であり、分岐ポリグリセロール変性シリコーンが適度なシリコーン的性質を堅持するためには、3〜201であることがより好ましく、3〜101であることが更に好ましく、3〜51であることが特に好ましく、3〜21であることが最も好ましい。
分岐ポリグリセロール鎖中、分岐の割合は、繊維への十分な吸着効果を有するために、c/(c+d+e+f)の上限は1/2未満であり、下限は1/20以上が好ましく、1/10以上が更に好ましく、1/6以上が特に好ましい。
分岐ポリグリセロール鎖中において、基(b1)、(b2)、(b3)及び(b4)は、任意に結合していてもよい。
基(b1)の数(即ち、c)は、分岐ポリグリセロール鎖中、1〜100個存在することが好ましく、2〜100個存在することがより好ましく、2〜50個存在することが更に好ましく、2〜25個存在することが特に好ましく、2〜10個存在することが最も好ましい。基(b4)の数(即ち、f)は、分岐ポリグリセロール鎖中、2〜101個存在することが好ましく、3〜101個存在することがより好ましく、3〜51個存在することが更に好ましく、3〜26個存在することが特に好ましく、3〜11個存在することが最も好ましい。基(b2)の数(即ち、d)、基(b3)の数(即ち、e)は、同一又は異なって、0〜198個存在することが好ましく、0〜196個存在することがより好ましく、0〜96個存在することが更に好ましく、0〜46個存在することが特に好ましく、0〜16個存在することが最も好ましい。
<II:連結基>
分岐ポリグリセロール変性シリコーンにおける、シリコーンのケイ素原子と、前述の分岐ポリグリセロール鎖を結合する連結基は、エーテル基又はエステル基を有する基であることが好ましい。
エーテル基を有する基としては、一般式(b5)で表される基(以下、連結基(b5)という)が好ましい。なお、連結基(b5)は、(R20gがシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)hが分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
−(R20g−O−(AO)h− (b5)
(式中、R20は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基、又は炭素数6〜28のアリーレン基、AOは炭素数1〜4のアルキレンオキシ基又は炭素数6〜10のアリーレンオキシ基、gは0又は1の数、hは0〜30の数を示し、h個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
エステル基を有する基としては、一般式(b6)で表される基(以下、連結基(b6)という)が好ましい。なお、連結基(b6)は、R21がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)iが分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
−R21−COO−(AO)i− (b6)
(式中、R21は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又は炭素数6〜28のアリーレン基、iは0〜30の数、AOは前記の意味を示し、i個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
連結基(b5)及び(b6)において、R20及びR21中のアリーレン基は、アルキレンアリーレン基、アリーレンアルキレン基、アルキレンアリーレンアルキレン基を含む。R20及びR21としては、好ましくは炭素数1〜16のアルキレン基又はアルケニレン基、あるいは炭素数6〜28のアリーレン基である。 gは1が好ましい。h及びiは、0〜15が好ましく、0〜8が更に好ましい。h個のAO、i個のAOは、同一又は異なって、ランダム又はブロック何れの形態で結合していてもよい。好ましくはエチレンオキシ基、プロピレンオキシ基又はフェニレンオキシ基である。
20及びR21中の置換基として、ヒドロキシ基、アミノ基(炭素数1〜22)、イミノ基(炭素数1〜22)、カルボキシ基、アルコキシ基(炭素数1〜22)、アシル基(炭素数1〜22)等が挙げられる。
これら連結基の中では、フェニレンオキシ基を含有するものが好ましく、一般式(b7)で表される基(以下、連結基(b7)という)又は一般式(b8)で表される基(以下、連結基(b8)という)が好ましい。なお、連結基(b7)では、(R22u側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)v側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。また、連結基(b8)では、(R23z側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、(AO)x及び(AO)y側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
Figure 0004176597
(式中、R22は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニレン基、uは0又は1の数、vは0〜30の数、AOは前記の意味を示し、v個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
Figure 0004176597
(式中、R23は、置換基を有していてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニレン基、zは0又は1の数、xは0〜30の数、yは0〜30の数、AOは前記の意味を示し、x個及びy個のAOは同一でも異なっていてもよい。)
連結基(b7)及び連結基(b8)に於いて、(R22u及び(R23zは、シリコーン鎖のケイ素原子と、連結基が含有するフェニレンオキシ基のフェニレン基とを結ぶ基であるが、R22及びR23は、好ましくは、炭素数1〜16、特に好ましくは1〜12のアルキレン基又はアルケニレン基であり、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、トリデカメチレン、テトラデカメチレン、ペンタデカメチレン、ヘキサデカメチレン基等が挙げられる。これらの中ではエチレン、プロピレン又はトリメチレン基がさらに好ましく、合成の容易さの観点から、エチレン基又はトリメチレン基が特に好ましい。
22及びR23上に存在していても良い置換基として、ヒドロキシ基、アミノ基(炭素数1〜22)、イミノ基(炭素数1〜22)、カルボキシ基、アルコキシ基(炭素数1〜22)、アシル基(炭素数1〜22)等が挙げられる。
u及びzは、0又は1であるが、合成の容易さの観点から何れも、1がより好ましい。
連結基(b7)及び連結基(b8)に於いて、AOは、分岐ポリグリセロール鎖と、連結基が含有するフェニレンオキシ基の酸素原子とを結ぶアルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基であり、アルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基の酸素側で分岐ポリグリセロール鎖に結合し、アルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基のアルキレン又はアリーレン側でフェニレンオキシ基の酸素原子に結合する。AOとして、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基又はフェニレンオキシ基が好ましく、これらの中ではエチレンオキシ基が特に好ましい。
v、x及びyはそれぞれ、0〜30の数であるが、0〜15が好ましく、0〜5が更に好ましく、合成の容易さ、反応のし易さの観点からは0が最も好ましい。v、x並びにyが0以外の数である場合、v個のAO、x個のAO、y個のAOは、同一又は異なっていても良く、異なる場合、それらAOの相互の結合様式は、交互型、ブロック型あるいはこれら以外の周期配列であっても良いし、又はランダム型であってもよい。
連結基(b7)に於いて、フェニレンオキシ基のフェニレン基に結合した、酸素原子と(R22u基(uが0の場合はシリコーン鎖上のケイ素原子)の結合様式は、互いにオルト位、メタ位、パラ位の何れであっても良く、又これらの混合であっても良い。また連結基(b8)に於いて、フェニレンオキシ基のフェニレン基に結合した、2個の酸素原子と(R23z基(zが0の場合はシリコーン鎖上のケイ素原子)のうち何れの2個についても、その結合様式は、互いにオルト位、メタ位、パラ位の何れであっても良く、又これらの混合であっても良い。
連結基の中で、最も好ましいものは、下記一般式(b9)で表される連結基(以下、連結基(b9)という)である。なお、連結基(b9)では、トリメチレン側がシリコーン鎖のケイ素原子に結合し、酸素原子側が分岐ポリグリセロール鎖に結合する。
Figure 0004176597
連結基(b9)に於いて、フェニレンオキシ基のフェニレン基に結合した、酸素原子とトリメチレン基の結合様式は、オルト位、メタ位、パラ位の何れであっても良く、又これらの混合であっても良いが、合成の容易さの観点から、オルト位、パラ位又はこれらの混合物であることがより好ましい。
<III:シリコーン骨格>
分岐ポリグリセロール変性シリコーンを形成するシリコーンは、ケイ素原子を2つ以上有するポリシロキサンから誘導されるものであり、ポリシロキサンの形状は直鎖状、分岐鎖状、環状の何れであってもよい。また、ポリシロキサンの数平均分子量は、好ましくは300〜70万、より好ましくは300〜20万、更に好ましくは1000〜2万である。数平均分子量は、後述するゲル・パーミエション・クロマトグラフ(以下、GPCという)法や、光散乱法等により求めることが出来る。
分岐ポリグリセロール変性シリコーンとしては、シリコーン骨格が直鎖状である、一般式(b10)で表される構造のもの(以下、シリコーン(b10)という)が好ましい。
Figure 0004176597
[式中、R24、R25、R26、t個のR27、t個のR28、R29、R30、R31は、同一又は異なって、分岐グリセロール基(b1)を1個以上含有する分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基、置換基を有していてもよく、フッソ原子で置換されていてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基、あるいは炭素数6〜28のアリール基を示し、R24、R25、R26、t個のR27、t個のR28、R29、R30、R31の内、少なくとも1つは、分岐グリセロール基(b1)を1個以上含有する分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基である。tは0〜10,000の数を示す。]
シリコーン(b10)において、R24、R25、R26、t個のR27、t個のR28、R29、R30、R31のうち分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基以外は、同一又は異なって、置換基を有していてもよく、フッソ原子で置換されていてもよい、炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基、あるいは炭素数6〜28のアリール基であり、炭素数1〜22のアルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、トリフルオロプロピル等が挙げられ、炭素数1〜22のアルケニル基としては、ビニル基やアリル基が挙げられ、炭素数1〜22のアルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、トリフルオロエトキシ基、フェノキシ基等が挙げられる。これらの中では、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、ビニル基、アリル基、又は炭素数6〜12のアリール基が好ましく、更に好ましくは炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基であり、特に好ましくはメチル基、プロピル基又はフェニル基である。
シリコーン(b10)において、R24〜R31が有していても良い置換基として、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基(炭素数0〜14)、イミノ基、(アミノエチル)アミノ基、(ジメチルアミノエチル)アミノ基、ポリオキシアルキレン基、メルカプト基、及びエポキシ基等が挙げられる。これらの置換基を有する場合、R24〜R31としてプロピル基が特に好ましい。
シリコーン(b10)において、R24、R25、R26、t個のR27、t個のR28、R29、R30、R31のうち少なくとも1つ、好ましくは1〜10個、更に好ましくは1〜5個、特に好ましくは1〜2個は分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基である。この分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基は、シリコーン(b10)の側鎖、片末端及び/又は両末端のいずれに位置していてもよい、またその混合物でも良い。
24〜R26からなる群から選ばれる1個と、R29〜R31からなる群から選ばれる1個が、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基を示し、残余のR24〜R26、及びR29〜R31、t個のR27、t個のR28が他の基を示す場合、分岐ポリグリセロール変性シリコーンは、両末端置換型の分岐ポリグリセロール変性シリコーンとなり、水中やその他溶媒中に於いて相互に連結して高次構造を採り易い。その際、残余のR24〜R26、及びR29〜R31、t個のR27、t個のR28は、メチル基であることが特に好ましい。
また、分岐ポリグリセロール鎖が結合した連結基が、t個のR27、及びt個のR28から選ばれる3個以上に存在する場合、分岐ポリグリセロール変性シリコーンは側鎖多置換型の分岐ポリグリセロール変性シリコーンとなり、親水性や吸着能が高まり、好ましい。
シリコーン(b10)中のtは、0〜10,000の数を示し、好ましくは1〜3,000の数を、更に好ましくは5〜500の数を、特に好ましくは10〜150の数を示す。
<IV:分岐ポリグリセロール変性シリコーン>
分岐ポリグリセロール変性シリコーンの数平均分子量は、好ましくは500〜50万、更に好ましくは750〜20万、特に好ましくは1000〜10万である。この数平均分子量の測定方法は、後述するように、GPC(ポリスチレン又はポリエチレングリコール換算)による。
分岐ポリグリセロール変性シリコーンは、シリコーン中のケイ素原子数(Si)と分岐ポリグリセロール鎖中の基(b1)、(b2)、(b3)及び(b4)の合計数(以下グリセロール基数という)(G)の比(G/Si)が、0.001〜50が好ましく、0.05〜10が更に好ましく、0.1〜3が特に好ましく、0.15〜1が最も好ましい。この範囲内では、繊維への吸着残存性が高い。
分岐ポリグリセロール変性シリコーンに於いて、分岐ポリグリセロール変性シリコーンの特徴である、前記のシリコーン的特徴や、前記の親水的性質や高吸着性を著しく阻害しない限りに於いて、分岐ポリグリセロール鎖中に、少量のエチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基が存在していてもよい。エチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基が分岐ポリグリセロール鎖中にランダムに存在してもよいし、複数のエチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基が連鎖をなして分岐ポリグリセロール鎖中にブロック的に存在していてもよい。この際、複数のエチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基からなるブロックは、分岐ポリグリセロール鎖の連結基の近傍に存在してもよいし、分岐ポリグリセロール鎖の分岐鎖の末端に存在してもよいし、あるいは分岐ポリグリセロール鎖の中程に存在していてもよい。エチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基が存在する場合は、グリセロール基1モル当量に対して、エチレンオキシ基及び/又はプロピレンオキシ基は0.001〜0.5モル当量存在することが好ましく、0.02〜0.2モル当量存在することが更に好ましい。
<V:分岐ポリグリセロール変性シリコーンの製法>
分岐ポリグリセロール変性シリコーンは、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基及びエポキシ基からなる群から選ばれる1つ以上の官能基を有するシリコーン(以下、前駆体シリコーンという)に、酸性又は塩基性触媒の存在下、2,3−エポキシ−1−プロパノール(以下、グリシドールという)を添加して反応させることにより得られる。
前駆体シリコーンとしては、シリコーンのケイ素原子に下記一般式(b11)で表される基が結合したヒドロキシ基を有するシリコーン、下記一般式(b12)で表される基が結合したカルボキシ基(又はその塩)を有するシリコーン、下記一般式(b13)で表される基が結合したアミノ基又はイミノ基を有するシリコーン、下記一般式(b14)で表される基が結合したメルカプト基を有するシリコーン、下記一般式(b15)又は(b16)で表される基が結合したエポキシ基を有するシリコーンが好ましく挙げられる。これらの官能基の位置としては、シリコーン鎖の側鎖、両末端及び片末端いずれのものも用いることが出来る。反応開始の容易さの観点からは、官能基として、ヒドロキシ基、エポキシ基を有するものが好ましい。
−(R20g−O−(AO)h−H (b11)
(式中、R20、g、h、AOは前記の意味を示す。)
−R21−COO−(AO)i−H (b12)
(式中、R21、i、AOは前記の意味を示す。)
Figure 0004176597
(式中、R32は炭素数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニレン基、あるいは炭素数6〜28のアリーレン基、X及びYは同一又は異なって、水素原子、ヒドロキシ基を有していてもよい炭素数1〜22の炭化水素基、又はヒドロキシ基を有していてもよい炭素数1〜22のアミノアルキル基を示す。但し、XとYは、少なくとも一方は、水素原子、又はアミノ基に水素原子を有するアミノアルキル基である。)
−(R20g−S−(AO)h−H (b14)
(式中、R20、g、h、AOは前記の意味を示す。)
Figure 0004176597
(式中、R20、g、h、AOは前記の意味を示す。)
Figure 0004176597
(式中、sは1以上の数を示す。)
一般式(b13)のアミノ基又はイミノ基を有するシリコーンにおいて、R32として、好ましくは炭素数1〜12のアルキレン基が挙げられ、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン基が挙げられる。
一般式(b13)で表される基の具体例としては、3−アミノプロピル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基、N−(2−ジメチルアミノエチル)−3−アミノプロピル基、N−アルキル(炭素数1〜22)アミノプロピル基等が挙げられる。中でも3−アミノプロピル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基、N−(2−ジメチルアミノエチル)−3−アミノプロピル基、特に3−アミノプロピル基が入手し易さの点で好ましい。
アミノ基又はイミノ基を有するシリコーンのアミン当量(窒素原子1個当りの分子量)は、変性率と反応効率の観点から、 300〜50,000g/mol が好ましく、300〜10,000g/mol がより好ましく、さらに好ましくは300〜5,000g/molである。また、反応効率向上のため、25℃における粘度は、10〜1,000,000 mm2/sが好ましく、20〜10,000 mm2/sがより好ましい。粘度は、測定試料の粘度(25℃)が100,000 mm2/s未満の場合、B型粘度計で測定し、測定試料の粘度(25℃)が100,000 mm2/s以上の場合はE型粘度計で測定する。
一般式(b16)中のsは、好ましくは1〜12の数である。
前駆体シリコーンとしては、シリコーンのケイ素原子に、下記一般式(b17)で表される基(以下、官能基(b17)という)が結合したシリコーン、又は下記一般式(b18)で表される基(以下、官能基(b18)という)が結合したシリコーンがより好ましい。
Figure 0004176597
(式中、R22、u、v、AOは前記の意味を示す。)
Figure 0004176597
(式中、R23、z、x、y、AOは前記の意味を示す。)
官能基(b17)に於いて、フェニレン基に結合した、酸素原子と(R22u基(uが0の場合はシリコーン鎖上のケイ素原子)の結合様式は、互いにオルト位、メタ位、パラ位の何れであっても良く、又これらの混合であっても良い。また、官能基(b18)に於いて、フェニレン基に結合した、2個の酸素原子と(R23z基(zが0の場合はシリコーン鎖上のケイ素原子)のうち何れの2個についても、その結合様式は、互いにオルト位、メタ位、パラ位の何れであっても良く、又これらの混合であっても良い。
以上の官能基の中で、最も好ましいものは、下記一般式(b19)で表される官能基(以下、官能基(b19)という)である。
Figure 0004176597
官能基(b19)に於いて、フェニレン基に結合した、水酸基とトリメチレン基の結合様式は、オルト位、メタ位、パラ位の何れであっても良く、又これらの混合物であっても良いが、合成の容易さの観点から、オルト位、パラ位又はこれらの混合物であることがより好ましい。
前駆体シリコーンに於いて、上記の官能基が結合するシリコーン鎖上の位置は、シリコーン鎖の側鎖、又は末端のいずれであってもよいし、これらの混合物であってもよい。前駆体シリコーンが有する、上記の官能基の数は、1つであってもよいし複数であってもよい。
前駆体シリコーンに於いて、上記の官能基以外の、ケイ素原子上の置換基は、シリコーンの一般的置換基として用いられる如何なる基であってもよく、メチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、ビニル基、アリル基、フェニル基、メトキシ基、エトキシ基、フェニルプロピル基、アミノプロピル基、ジメチルアミノプロピル基、アミノエチルアミノプロピル基、ポリオキシエチレンプロピル基等が好ましく例示されるが、価格低減と汎用性の観点からはメチル基が特に好ましく、耐熱性の観点からはフェニル基が特に好ましく、疎水性向上の観点からはブチル基やオクチル基が特に好ましく、酸性下での吸着性向上の観点からはアミノプロピル基、ジメチルアミノプロピル基や、アミノエチルアミノプロピル基が特に好ましく、親水性向上の観点からはポリオキシエチレンプロピル基が特に好ましい。
前駆体シリコーンとして、官能基(b19)が直鎖状のポリジメチルシロキサンの両端に1つずつ存在する、両末端フェノール変性ポリジメチルシロキサンは、分岐ポリグリセロール鎖の導入反応後、水中やその他溶媒中に於いて相互に連結して高次構造を採り易い分岐ポリグリセロール変性シリコーンを与えるため、非常に好ましい。また、官能基(b19)が直鎖状のポリジメチルシロキサンの側鎖上に3個以上存在する、側鎖多置換型のフェノール変性ポリジメチルシロキサンは、分岐ポリグリセロール鎖の導入反応後、親水性や吸着能が特に優れた分岐ポリグリセロール変性シリコーンを与えるため、好ましい。
前駆体シリコーンとグリシドールとの反応に用いる酸性触媒としては、BF3・OEt2、HPF6・OEt2、TiCl4、SnCl4、硫酸、PhCOSbF6、過塩素酸、フルオロ硫酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のルイス酸が挙げられる(ここで、Etはエチル基、Phはフェニル基を示す)。前駆体シリコーンとグリシドールとの反応に用いる塩基性触媒としては、LiOH、NaOH、KOH、CsOH等の金属水酸化物、Li、Na、K、Cs等のアルカリ金属単体又はこれらの水銀アマルガム、一般式ROM1(R:アルキル基、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、M1:アルカリ金属)で表される金属アルコラート、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の金属水素化物、n−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、ペンタジエニルカリウム、ナフタレンカリウム、グリニャール試薬等の有機金属化合物等が挙げられる。これらの中では、アルカリ金属単体、金属水酸化物、金属アルコラートや有機金属化合物が、高活性で好ましく、中でも、K、KOH、CsOH、カリウム水素化物、カリウムメトキシド、カリウムイソプロポキシド、カリウムブトキシドが、利便性と高活性を兼備した触媒種として特に好ましい。
これらの触媒の使用量は、使用する触媒の重合活性や、前駆体シリコーン中の、ヒドロキシ基(フェニル基上及び/又はフェニル基に結合したポリオキシアルキレン基端に存在するヒドロキシ基を含む)、カルボキシ基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基及びエポキシ基等の反応性官能基の総量並びに濃度等により、適宜選択すればよいが、概ね、これら官能基の総モル当量に対して、酸性触媒では、0.001〜2モル当量が好ましく、0.01〜2.0モル当量が更に好ましく、0.01〜1.0モル当量が特に好ましく、0.03〜0.3モル当量が最も好ましく、塩基性触媒では、0.01〜2モル当量が好ましく、0.03〜1.0モル当量が更に好ましく、0.05〜0.8モル当量が特に好ましい。これらの範囲内では、円滑に高収率で反応が進行し、副反応も生じにくく、高純度の分岐ポリグリセロール変性シリコーンが得られる。なお、ここで起こりうる副反応として、グリセロールの巨大環状化反応や、シリコーンの分解反応、シリコーンに結合しない、あるいは分解した短いシリコーン鎖に結合したグリセロール重合体の生成反応等が挙げられる。
ここで、塩基性触媒のうち、金属水酸化物又は金属アルコラートを用いると、これらの触媒種と前駆体シリコーンとの混合により水又はアルコールが生成する。水及び/又はアルコールは、前記の副反応を引き起こす一因となるため、出来るだけ存在量を減少させることが好ましい。故にこれらの触媒を使用する際には、これらの触媒と前駆体シリコーンとの混合後、グリシドールの添加を開始する前に、水又はアルコールを除去することが好ましい。水又はアルコールを除去するには、これらの沸点以上に混合物を加熱してもよいし、前駆体シリコーンに添加後、例えば減圧下、脱水又は脱アルコールを行うことが好ましい。
ここで用いるグリシドールは、市販品をそのまま用いることができるが、脱水乾燥/脱酸素後、減圧不活性気流下に50℃以下で蒸留するなどして精製するなどして用いると、より好ましい。これらの精製処理は、使用の直前に行うのがより好ましいが、やむを得ず貯蔵する場合は、乾燥した不活性ガス雰囲気下に−20℃以下で貯蔵するのがよい。
グリシドールの使用量は、目的とするポリグリセロール基の導入量により適宜選択すればよい。前駆体シリコーンが含有する、ヒドロキシ基(フェニル基上及び/又はフェニル基に結合したポリオキシアルキレン基端に存在するヒドロキシ基を含む)、カルボキシ基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基及びエポキシ基等の反応性官能基の総モル数に対する、グリシドールの使用モル数で、分岐ポリグリセロール鎖当たりの平均のグリセロール基数を調節することが可能で、反応性官能基1モル当量に対して、グリシドールは、0.1モル当量以上、好ましくは3モル当量以上であり、3〜200モル当量であることがより好ましく、3〜100モル当量であることがさらに好ましく、3〜50モル当量であることが特に好ましく、3〜20モル当量であることが最も好ましい。他方、前駆体シリコーン中のケイ素原子の総モル数に対する、グリシドールの使用モル数で、分岐ポリグリセロール変性シリコーン中の分岐ポリグリセロール鎖の割合、すなわち、親/疎水性を調節することが可能で、ケイ素原子1モル当量に対して、グリシドールは、0.001〜50モル当量が好ましく、0.05〜10モル当量が更に好ましく、0.1〜3モル当量が更に好ましく、0.15〜1モル当量が特に好ましい。この範囲内では、親水性溶媒への親和性を良好に保ちつつ、繊維への吸着残存率に優れた分岐ポリグリセロール変性シリコーンが得られる。
分岐ポリグリセロール変性シリコーンの製造を実施するには、前駆体シリコーンに上記酸性触媒又は塩基性触媒を添加混合後、グリシドールを添加/重合すればよい。重合温度は、使用する触媒の重合活性や、前駆体シリコーンの分子量、並びに、前駆体シリコーン中の、ヒドロキシ基(フェニル基上及び/又はフェニル基に結合したポリオキシアルキレン基端に存在するヒドロキシ基を含む)、カルボキシ基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基及びエポキシ基等の反応性官能基の濃度等により、適宜決定すればよいが、−78〜220℃、−30〜150℃がより好ましい。酸性触媒や前記有機金属系触媒を使用する際の重合温度としては、−30〜70℃が好ましく、有機金属系以外の塩基性触媒を使用する際の重合温度としては、30〜130℃が好ましく、さらに好ましくは60〜110℃である。
グリシドールを添加するには、好ましくは攪拌しながら添加するのがよく、総量を一度に添加するのではなく、滴下するかあるいは分割して間欠的に添加する。滴下時間は、グリシドールの添加量や触媒の使用量及び重合活性に依存するが、好ましくは0.25〜24時間、更に好ましくは1〜12時間かけて添加する。長時間に亘って滴下するほど、均一な組成分布の分岐ポリグリセロール変性シリコーンが得られる。また、グリシドールの添加完了後、0.1〜3時間熟成してもよい。
前駆体シリコーンへのグリシドールのグラフト重合反応は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うか、脱気減圧下で行うことが、重合活性を高める上で、より好ましい。
前駆体シリコーンへのグリシドールのグラフト重合反応は、無溶媒下で行った方が工業的利便性に優れるが、前駆体シリコーンの組成や触媒種、触媒量、グリシドールの添加量により、反応系が著しく高粘度又は固体状、ないし不均一なスラリー混合物となる場合は、適当な溶媒を用いてその中で重合を行うことができる。そのような溶媒として、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等の両極性溶媒;ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、イソオクタン、水添トリイソブチレン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、等の炭化水素系溶媒;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン系溶媒等が挙げられる。溶媒は前駆体シリコーンに予め添加して使用してもよいし、その一部又は全てを予めグリシドールの稀釈溶媒として用いてもよい。溶媒を用いる場合は、前駆体シリコーン1質量部に対して、溶媒を0.01〜1000質量部、好ましくは0.1〜100質量部、さらに好ましくは0.2〜20質量部使用する。なお、これらの溶媒は通常、十分に脱水、脱気して用いるのがよい。
分岐ポリグリセロール変性シリコーンの製法に於いて、グリシドールを添加/グラフト重合する際に、分岐ポリグリセロール変性シリコーンの特徴である、前記のシリコーン的特徴や、前記の親水的性質や高吸着性を著しく阻害しない限りに於いて、エチレンオキシド又は/及びプロピレンオキシドを共重合することができる。エチレンオキシド又は/及びプロピレンオキシドとグリシドールを予め混合して添加してもよいし、エチレンオキシド又は/及びプロピレンオキシドを添加後グリシドールを添加してもよいし、また、グリシドールの添加後にエチレンオキシド又は/及びプロピレンオキシドを添加してもよい。エチレンオキシド又は/及びプロピレンオキシドの使用量は、グリシドール1モル当量に対して、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを0.001〜0.5モル当量、好ましくは0.02〜0.2モル当量である。
[洗浄剤組成物]
本発明の洗浄剤組成物は、(a)成分及び(b)成分を含有するが、組成物中の(a)成分の含有量は3〜50質量%が好ましく、特に10〜50質量%が好ましい。また、(b)成分の含有量は、衣類の摩擦損傷を低減させる観点から、0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%が更に好ましい。また、本発明の組成物中の(a)成分と(b)成分の質量比は、(a)/(b)=1〜1000が好ましく、5〜100が更に好ましい。
本発明の(a)成分が非イオン界面活性剤であるときは、非イオン界面活性剤の配合量は、(b)成分の0.1〜1000質量倍が好ましく、5〜100質量倍が更に好ましい。また、本発明の(a)成分が陽イオン界面活性剤であるときは、陽イオン界面活性剤の配合量は、(b)成分の0.01〜1000質量倍が好ましく、0.1〜100質量倍が更に好ましい。
更に本発明の洗浄剤組成物には、次の成分を配合することができる。アルカリ金属の水酸化物、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、及びアルカノールアミン等のアルカリ剤0.01〜10質量%;エタノール等のアルコール類、エチレングリコール及びプロピレングリコール等のグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)、並びに尿素等の減粘剤及び可溶化剤0.01〜30質量%;ポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル等の相調整剤及び洗浄力向上剤0.01〜10質量%;ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩及びトリエチレンテトラミン六酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸及びクエン酸等の金属イオン捕捉剤0.1〜20質量%;ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロース、平均分子量5000以上のポリエチレングリコール、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、及び特開昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等の再汚染防止剤及び分散剤0.01〜10質量%;ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤0.01〜10質量%;過炭酸ナトリウムまたは過硼酸ナトリウム等の漂白剤0.01〜10質量%;テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤0.01〜10質量%;アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びセルラーゼ等の酵素0.001〜2質量%;塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤0.001〜2質量%;チノパールCBS(チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(住友化学社製)等の蛍光染料0.001〜1質量%;シリカ、(b)成分以外のシリコーン等の消泡剤0.01〜2質量%;ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤0.01〜2質量%;青味付け剤;香料;抗菌防腐剤等が挙げられる。
本発明の組成物は、上記(a)成分及び(b)成分と、任意成分と、残部の水とからなるが、洗浄剤組成物は20℃におけるpHが6〜8の中性の液体洗剤であることが好ましい。
以下の合成例で得られた分岐ポリグリセロール変性シリコーンの1H−NMRスペクトル中の各ピークの帰属は、溶媒により多少シフトするが、概ね以下の通りである。
0.0−0.2ppm:Si−C 3
0.6−0.7ppm:Si−C 2 −CH2−(4H)
1.5−1.7ppm:Si−CH2−C 2 −(4H)
2.4−2.7ppm:Si−CH2−CH2−C 2 −(4H)
3.3−4.0ppm:分岐ポリグリセロール鎖のH(末端ヒドロキシ基除く、5H×グリセロール基の数)
6.7−7.2ppm:フェノール(8H)
また、13C−NMRスペクトル中、分岐ポリグリセロール鎖を形成する基(b1)〜(b4)の各炭素由来のピークの帰属は、Macromolecules,1999,32,4240記載の値を参考にした。
合成例1:分岐ポリグリセロール変性シリコーンA(連結基;−CH2CH2CH2−C64−O−)
東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製フェノール変性シリコーン BY16−752 1000gをフラスコに取り、カリウムメトキシド30%メタノール溶液46.8gを加え、攪拌しながら減圧下に60℃まで加温して、メタノールを全て留去し、黄色油状物としてカリウム化フェノール変性シリコーンを得た。95℃まで昇温し、激しく攪拌しながらアルゴン気流下にグリシドール148.1g(3.0当量)を定量液送ポンプを用いて4.3時間にわたり添加した。10分間さらに加熱攪拌後、室温まで放冷すると、淡黄色ペースト状生成物が得られた。得られたポリグリセロール変性シリコーンに、エタノール500mLを加えカチオン交換樹脂によりカリウムを除去後、濃縮して、微黄色油状物として分岐ポリグリセロール変性シリコーンAが得られた。収率99.7%。13C−NMRの測定により、基(b1)を有する分岐ポリグリセロール変性シリコーンであることが確認できた。また1H−NMRの測定により、G=6.2(片側3.1)、Si=32.3で、G/Si比は0.19であった。
合成例2:分岐ポリグリセロール変性シリコーンB(連結基;−CH2CH2CH2−C64−O−)
信越化学工業(株)製フェノール変性シリコーン X−22−1821[両末端変性、比重=0.99g/mL、粘度=110cSt、水酸基当量=32mgKOH/g(平均分子量=3500相当)]200gをフラスコに取り、カリウムメトキシド30%メタノール溶液8.01gを加え、攪拌しながら減圧下に60℃まで加温して、メタノールを全て留去し、黄色油状物としてカリウム化フェノール変性シリコーンを得た。95℃まで昇温し、激しく攪拌しながらアルゴン気流下にグリシドール21.2g(2.5当量)を定量液送ポンプを用いて4時間にわたり添加した。15分間さらに加熱攪拌後、室温まで放冷すると、透明微黄色ペースト状生成物が得られた。得られたポリグリセロール変性シリコーンに、エタノール500mLを加えカチオン交換樹脂によりカリウムを除去後、濃縮して、高粘度微黄色油状物質として分岐ポリグリセロール変性シリコーンB(213g)を得た。収率96.2%。
合成例1〜2で得られた分岐ポリグリセロール変性シリコーンの組成、分子量をまとめて表1に示す。
Figure 0004176597
*:Mnは数平均分子量を、Mwは重量平均分子量を意味する。また、GPCによる分子量解析条件は以下の通りである。
カラム:G4000HXL+G2000HXL(東ソー(株)製)、溶離液:THF(50mmol/L酢酸添加)、40℃、ポリスチレン換算による。
実施例1
下記(a)成分、(b)成分、及びその他の成分を用い、表2に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、下記方法で衣類間の摩擦力低減効果を評価した。結果を表2に示す。
<配合成分>
・(a)成分
非イオン界面活性剤A:炭素数10〜14の1級アルコールにEOを平均8モル付加させたもの
非イオン界面活性剤B:炭素数12の1級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの
非イオン界面活性剤C:炭素数12〜14の2級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの
非イオン界面活性剤D:炭素数16〜18の1級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの
非イオン界面活性剤E:炭素数12〜14の1級アルコールにEOを平均7モル、POを平均2モル、EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの
非イオン界面活性剤F:炭素数12〜14の2級アルコールにEOを平均9モル、POを平均1モルの順にブロック付加させたもの
陽イオン界面活性剤A:炭素数16〜18のモノ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン
・(b)成分
シリコーンA:合成例1で製造した分岐ポリグリセロール変性シリコーンA
シリコーンB:合成例2で製造した分岐ポリグリセロール変性シリコーンB
・比較シリコーン
比較シリコーン1:特公昭62−34039号公報の実施例1の処方に従い得たアリル直鎖ポリグリセロールエーテル(1H及び13C−NMR解析により、非分岐のポリグリセロールユニット(平均付加モル数7.2)を有するアリル直鎖ポリグリセロールエーテルであることを確認した。)と、1,1,1,3,5,7,7,7−オクタメチルテトラシロキサン(信越化学工業(株)製LS−8630)を、同公報実施例8記載の方法で反応させて得られた、直鎖ポリグリセロール変性シリコーン
比較シリコーン2:市販側鎖アミノ変性シリコーン、GE東芝シリコーン(株)製 TSF4702;OH当量=1600、粘度=500mPa・s。
比較シリコーン3:市販両末端フェノール変性シリコーン:信越化学工業(株)製X−22−1821
比較シリコーン4:市販両末端ポリエーテル変性シリコーン、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 SF8427;OH当量=1200(平均分子量=2400相当)
比較シリコーン5:ジメチルシリコーン、GE東芝シリコーン(株)製 TSF451−1000;粘度=1000mPa・s
<評価方法>
(1)前処理布の調製
盥に水を5L入れ、合計1kgの木綿サテン、アクリルジャージを入れる。更に非イオン界面活性剤(炭素数12の直鎖第1級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの)を0.5g添加して10分間浸漬した後、5分間流水濯ぎし、自動二槽式洗濯機(東芝銀河3.6VH−360S1)の脱水槽で1分間脱水する。
(2)摩擦力低減効果の評価
表面性試験機(HEIDON 14DR)を用い、(1)で調製した前処理布を用いて評価を行う。洗浄剤組成物の水溶液(g/L)を布の含水率が40%となるように全体に満遍なくスプレーする。準備した布について、表面性試験機(HEIDON 14DR)を用い、木綿、アクリルそれぞれの摩擦係数を測定し、下記の基準で評価する。
◎:摩擦係数がシリコーン未配合品を用いた場合と比較してかなり(0.1以上)小さい
○:摩擦係数がシリコーン未配合品を用いた場合と比較して小さい
△:摩擦係数がシリコーン未配合品を用いた場合と同等である
Figure 0004176597
注)
*1 LAS−S剤:炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
*2 脂肪酸:ルナックL−55(花王(株)製)
*3 香料:ヘキシルシンナミックアルデヒド(18)、ネロリンヤラヤラ(4)、トリシクロデセニルアセテート(4)、ベンジルアセテート(10)、ムスクケトン(5)、アニシルアセトン(2)、サンダルマイソールコア(2)、アルデヒドC14ピーチ(1)、リナロール(18)、ジヒドロキシミルセノール(8)、ボルネオール(4)、セドロール(4)、ムゴール(5)、ベンジルアルコール(5)、ジプロピレングリコール(10)の混合物:カッコ内は香料中の質量%
*4 蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャリティケミカルズ製)
*5 酵素:デュラザイム16.0L(プロテアーゼ、ノボノルディスクファーマ製)
表2の結果から、本発明の(b)成分を含む洗浄剤組成物は、比較のシリコーン化合物を含有する洗浄剤組成物に比べて衣類間の摩擦力低減効果の点で優れることがわかる。

Claims (4)

  1. (a)界面活性剤、及び(b)シリコーンのケイ素原子に、連結基を介して、下記構造式(b1)で表される分岐グリセロール基を1個以上含有する分岐ポリグリセロール鎖が少なくとも1つ結合した分岐ポリグリセロール変性シリコーンを含有する衣料用洗浄剤組成物。
    Figure 0004176597
    (式中、2つの酸素原子には、同一又は異なって、上記構造式(b1)、下記構造式(b2)、(b3)又は(b4)
    Figure 0004176597

    で表されるグリセロール基又はグリシドール基が結合する。)
  2. 連結基がフェニレンオキシ基を含有するものである、請求項記載の洗浄剤組成物。
  3. (a)成分が一般式(a1−1)で表される非イオン界面活性剤、一般式(a2−1)で表される陽イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
    −T−[(RO)−H] (a1−1)
    〔式中、Rは平均炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、jは平均0より大きく20以下の数、Tは−O−、−CON−又は−N−であり、Tが−O−の場合はkは1であり、Tが−CON−又は−N−の場合はkは2である。〕
    Figure 0004176597
    〔式中、Rは炭素数8〜36のアルキル基又はアルケニル基、rは2又は3、R及びRはそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。〕
  4. (a)成分と(b)成分の質量比が(a)/(b)=1〜1000である、請求項1〜いずれかに記載の洗浄剤組成物。
JP2003320181A 2003-09-11 2003-09-11 洗浄剤組成物 Expired - Fee Related JP4176597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003320181A JP4176597B2 (ja) 2003-09-11 2003-09-11 洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003320181A JP4176597B2 (ja) 2003-09-11 2003-09-11 洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005082799A JP2005082799A (ja) 2005-03-31
JP4176597B2 true JP4176597B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=34418899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003320181A Expired - Fee Related JP4176597B2 (ja) 2003-09-11 2003-09-11 洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4176597B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4727281B2 (ja) * 2005-04-12 2011-07-20 花王株式会社 衣料用液体洗浄剤組成物
JP4954506B2 (ja) * 2005-07-07 2012-06-20 花王株式会社 衣料用洗浄剤
JP5047121B2 (ja) * 2008-10-22 2012-10-10 花王株式会社 繊維製品の処理方法
JP5658953B2 (ja) * 2009-10-01 2015-01-28 花王株式会社 毛髪用化粧料の製造方法
JP6449915B2 (ja) * 2014-02-25 2019-01-09 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 衛生洗剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005082799A (ja) 2005-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2376369T3 (es) Polialquilenaminas modificadas de manera hidrófuga en calidad de inhibidores de transferencia de colorante.
JP2023527847A (ja) 洗濯洗浄剤のしみ除去改善のための両性変性オリゴプロピレンイミンエトキシレート
CA2602128C (en) Cleaning compositions with alkoxylated polyalkylenimines
JP5580166B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4485134B2 (ja) 分岐ポリグリセロール変性シリコーン
CA2702824C (en) Cleaning compositions with alkoxylated polyalkanolamines
JP5341023B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
EP3448974B1 (en) Detergent composition comprising a carbinol functional trisiloxane
TW200927915A (en) Laundry formulations and method of cleaning
WO2020030469A1 (en) Process for manufacturing alkoxylated polyethyleneimines
JP2024507319A (ja) 新規なアルコキシル化ポリアルキレンイミン又はアルコキシル化ポリアミン
JP5502535B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4176597B2 (ja) 洗浄剤組成物
CA2030236C (en) Stable alkyl and/or aryl silyl ether capped polyether surfactants for liquid cleaning agents containing hypohalite bleaches
JP4322602B2 (ja) 柔軟剤組成物
EP4127121A1 (en) Fabric care composition
EP1511831A1 (fr) Composition pour le traitement des articles en fibres textiles comprenant un polymere dendritique
JP4954506B2 (ja) 衣料用洗浄剤
WO2021118774A1 (en) Fabric care composition
JP5495536B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
CN114364777B (zh) 织物护理组合物
JP4322590B2 (ja) 繊維製品のしわ除去剤組成物
JP6967939B2 (ja) 液体洗浄剤
JP5628537B2 (ja) 衣料用洗浄剤組成物
JPH10152696A (ja) 界面活性剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4176597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees