JP4953974B2 - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉シェル内に圧縮機構部を収納したロータリ圧縮機に関するものである。
従来、蒸気圧縮式冷凍サイクルやヒートポンプサイクルに用いられる回転式圧縮機は、両端開口を閉塞されたシリンダと、駆動軸によりシリンダ内を回転するローラと、このローラに当接することによりシリンダ内に圧縮空間を形成するベーンとからなる低圧側および高圧側回転圧縮要素を備え、これらの回転圧縮要素を密閉容器内に収納し、二酸化炭素冷媒を吸入して回転圧縮要素にて圧縮して吐出するものであって、低圧側および高圧側回転圧縮要素間がプレートミドルで仕切られ、低圧側および高圧側回転圧縮要素の端部が軸受で閉塞されている。
ここで、プレートミドルの中心穴は駆動軸の偏芯部分を通すことから、偏芯部分の直径よりも大きい内径となる。軸受の内径は駆動軸の外径となり、プレートミドルの中心穴の内径よりも小さい。そこで、回転圧縮要素のプレートミドル側のシール性を確保するために、回転圧縮要素のローラとプレートミドルの最小重なり幅をシリンダの軸方向の厚さの1/3以上としていた(例えば、特許文献1参照)。或いは、プレートミドル側のシール幅を確保するために、ローラの外周形状およびシリンダの内周形状を、ローラの外径およびシリンダの内径がプレートミドル側に向かって徐々に大きくなるテーパ形状としていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−371982号公報 実開平5−47472号公報
特許文献1,2に記載のものでは、駆動軸の周囲は密閉容器内部と連通しているので、ローラの内径側は、密閉容器内部と同じ圧力である。そして、軸受の内径とプレートミドルの中心穴の内径との寸法差により、ローラの上下面に作用する圧力の範囲が異なり、ローラの上下面に作用する荷重が異なる。そこで、ローラは低荷重側に押し付けられることになり、摺動損失が発生し、性能低下をもたらす。
さらに、特許文献2に記載のものでは、ローラの外周形状およびシリンダの内周形状に加えて、ベーンの先端部もテーパ形状に加工する必要があり、高い加工精度が要求され、加工性が悪化するという課題もある。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、高い加工精度を要することなく軸受の端面開口径を中間プレートの挿通孔の内径に略等しくし、ローリングピストンの上下面に作用する荷重の差を低減し、ローリングピストンが低荷重側に押し付けられることに起因する摺動損失を低減できるロータリ圧縮機を得ることを目的としている。
この発明によるロータリ圧縮機は、密閉シェルと、該密閉シェル内に収納された低段側圧縮機構部および高段側圧縮機構部と、該密閉シェル内に収納され、該低段側圧縮機構部および該高段側圧縮機構部を駆動するモータと、を備え、低圧冷媒を上記低段側圧縮機構部で中間圧まで圧縮し、その後上記高段側圧縮機構部で高圧まで圧縮する。上記低段圧縮機構部と上記高段側圧縮機構部とは、中間プレートを挟んで対向して配置された低段側シリンダおよび高段側シリンダと、上記低段側シリンダを挟んで上記中間プレートと対向して配置された低段側軸受と、上記高段側シリンダを挟んで上記中間プレートと対向して配置された高段側軸受と、上記モータに連結され、かつ軸方向に離間して形成された低段側偏芯部および高段側偏芯部をそれぞれ上記低段側シリンダ内および上記高段側シリンダ内に収容されて上記低段側軸受と上記高段側軸受とに軸支された駆動軸と、上記低段側偏芯部および上記高段側偏芯部のそれぞれに外嵌状態に嵌着されて上記低段側シリンダ内および上記高段側シリンダ内に偏芯回転可能に配設された低段側ローリングピストンおよび高段側ローリングピストンと、上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンのそれぞれの外周面に当接して圧縮空間を構成する低段側ベーンおよび高段側ベーンと、を備える。上記中間プレートに形成された上記駆動軸の挿通孔は、上記低段側偏芯部および上記高段側偏芯部の少なくとも一方が挿通可能な径に形成されており、低段側軸受荷重調整部および高段側軸受荷重調整部が、上記低段側軸受および上記高段側軸受の上記中間プレートと対向する端面内周に上記駆動軸の外周面を開放するようにそれぞれ環状に凹設され、上記低段側軸受荷重調整部および上記高段側軸受荷重調整部の上記低段側軸受および上記高段側軸受の上記中間プレートと対向する端面での開口径が上記挿通孔の径に略一致している。そして、上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンが上記低段側シリンダ内および上記高段側シリンダ内の上記中間プレート側に偏位した該中間プレートと接触しない位置に位置し、または、上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンの一方が上記低段側シリンダ内または上記高段側シリンダ内の上記中間プレート側に偏位した該中間プレートと接触しない位置に位置し、かつ上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンの他方が上記低段側シリンダ内または上記高段側シリンダ内の中間位置に位置している。
この発明によれば、低段側および高段側軸受荷重調整部が、低段側および高段側軸受の中間プレートと対向する端面内周に駆動軸の外周面を開放するようにそれぞれ環状に凹設されている。さらに、低段側および高段側軸受荷重調整部の低段側および高段側軸受の中間プレートと対向する端面での開口径が挿通孔の径に略一致している。そこで、低段側および高段側ローリングピストンのそれぞれの上下面にかかる荷重が中立化され、低段側および高段側ローリングピストンが低荷重側に押し付けられることに起因する摺動損失を低減できる。
また、低段側および高段側シリンダの内周面形状や低段側および高段側ローリングピストンの外周面形状をテーパ形状に加工する必要が無く、摺動損失の低減を簡易な構造で実現できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機の構成を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の構成を説明する縦断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における低段側圧縮機構部の構成を説明する横断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における高段側圧縮機構部の構成を説明する横断面図である。
図1乃至図4において、二段ロータリ圧縮機は、縦型の密閉シェル1を備えている。そして、モータ2が密閉シェル1内の上方に配設され、圧縮機構部3がモータ2の下方に配設されている。モータ2と圧縮機構部3とが駆動軸4を介して連動連結されている。この駆動軸4は、単一径の軸部5と、軸部5の軸方向に離間して形成された低段側偏芯部6および高段側偏芯部7と、を備えている
モータ2は、リング状に形成されたステータ12と、このステータ12の内部で回転し得るように支持されたロータ13とから構成されている。そして、軸部5の一端部がロータ13の軸心位置に固着されている。
圧縮機構部3は、低段側偏芯部6と高段側偏芯部7との間の軸方向距離と同等の厚みを有し、挿通孔31aが形成された中間プレート31と、中間プレート31を挟んで対向して同軸に取り付けられた低段側シリンダ32および高段側シリンダ33と、低段側シリンダ32の下端開口を閉塞する低段側軸受34と、高段側シリンダ33の上端開口を閉塞する高段側軸受35と、低段側シリンダ32と低段側軸受34と中間プレート31とで構成される低段側空間に配設された低段側ローリングピストン36と、高段側シリンダ33と高段側軸受35と中間プレート31とで構成される高段側空間に配設された高段側ローリングピストン37と、低段側ローリングピストン36の外周面に当接し、低段側空間を低段側吸入室42aと低段側圧縮室42bとに仕切る低段側ベーン38と、低段側ベーン38を低段側ローリングピストン36の外周面に押圧するように付勢する低段側ばね39と、高段側ローリングピストン37の外周面に当接し、高段側空間を高段側吸入室43aと高段側圧縮室43bとに仕切る高段側ベーン40と、高段側ベーン40を高段側ローリングピストン37の外周面に押圧するように付勢する高段側ばね41と、を備えている。
そして、駆動軸4の軸部5が、低段側シリンダ32、中間プレート31および高段側シリンダ33の軸心位置を貫通して、低段側軸受34と高段側軸受35とにより回転自在に支持されている。この時、低段側偏芯部6が低段側シリンダ32内に収容され、高段側偏芯部7が高段側シリンダ33内に収容されている。そして、低段側ローリングピストン36が低段側偏芯部6に外嵌状態に嵌着され、高段側ローリングピストン37が高段側偏芯部7に外嵌状態に嵌着され、駆動軸4の回転により偏芯回転するようになっている。
ここで、低段側圧縮機構部は、低段側軸受34と中間プレート31とが低段側シリンダ32を挟んで対向して配置され、低段側ローリングピストン36が低段側偏芯部6に装着されて偏芯回転可能に低段側シリンダ32内に配設され、低段側ベーン38が低段側ローリングピストン36の外周面に当接するように配設されて構成されている。また、高段側圧縮機構部は、高段側軸受35と中間プレート31とが高段側シリンダ33を挟んで対向して配置され、高段側ローリングピストン37が高段側偏芯部7に装着されて偏芯回転可能に高段側シリンダ33内に配設され、高段側ベーン40が高段側ローリングピストン37の外周面に当接するように配設されて構成されている。
冷媒ガスを吸入するための吸入管8が低段側吸入室42aに連結され、圧縮した冷媒ガスを吐出するための吐出管9が密閉シェル1の上部に設けられている。連通管10が低段側圧縮室42bと高段側吸入室43aとを連通するように設けられている。さらに、高段側圧縮室43bは密閉シェル1内に連通し、高段側圧縮機構部にて圧縮された高圧の冷媒ガスが密閉シェル1内に吐出される。なお、吸入管8には、アキュームレータ11が連結されている。
駆動軸4の軸部5が低段側軸受34および高段側軸受35に軸支され、圧縮機構部3を挿通している。そして、中間プレート31に形成された挿通孔31aは、低段側偏芯部6および高段側偏芯部7が挿通可能な内径に形成されており、軸部5を軸支する低段側軸受34および高段側軸受35の内径より大きい。
低段側軸受荷重調整部44が、低段側軸受34の上端面(中間プレート31と対向する面)の内周に、軸部5の外周面を開放するように、環状に凹設されている。同様に、高段側軸受荷重調整部45が、高段側軸受35の下端面(中間プレート31と対向する面)の内周に、軸部5の外周面を開放するように、環状に凹設されている。低段側軸受荷重調整部44および高段側軸受荷重調整部45の底面は平坦面である。そして、低段側軸受荷重調整部44および高段側軸受荷重調整部45の内周面は、その内径が、中間プレート31から離反する方向に徐々に小さくなるテーパ形状に形成されている。つまり、低段側軸受荷重調整部44および高段側軸受荷重調整部45は切頭円錐状の凹形状に形成されている。そして、低段側軸受荷重調整部44の低段側軸受34の上端面での開口径および高段側軸受荷重調整部45の高段側軸受35の下端面での開口径が挿通孔31aの内径に略一致している。
つぎに、このように構成された二段ロータリ圧縮機の動作について説明する。
電力がモータ2に供給され、モータ2が駆動されると、低段側軸受34および高段側軸受35に軸支された駆動軸4が回転駆動される。そして、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37が低段側シリンダ32および高段側シリンダ33内で偏芯回転する。この時、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37の上下面は、潤滑油によりシールされている。
低圧冷媒は、アキュームレータ11および吸入管8を介して低段側吸入室42a内に導入され、低段側圧縮機構部にて圧縮され、中間圧まで昇圧される。中間圧まで昇圧された冷媒は、低段側圧縮室42bから連通管10を介して高段側吸入室43aに導入され、高段側圧縮機構部にて圧縮され、高圧まで昇圧される。高圧まで昇圧された冷媒は、高段側圧縮室43bから密閉シェル1内に吐出され、吐出管9から吐出される。
ついで、この実施の形態1による効果について説明する。
まず、低段側軸受荷重調整部44および高段側軸受荷重調整部45が省略されている比較例の動作について図5および図6を参照しつつ説明する。図5は比較例としての二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の動作を説明する縦断面図、図6は比較例としての二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の動作を説明する高段側圧縮機構部周りの横断面図である。
高段側圧縮機構部で圧縮された高圧の冷媒が密閉シェル1内に吐出され、密閉シェル1内は高圧となっている。そして、駆動軸4の周囲は密閉シェル1の内部と連通しているので、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37の内径側は密閉シェル1内と同等の高圧となっている。
高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する面においては、高段側軸受35の軸受内径寸法52の範囲内が高圧となっている。一方、高段側ローリングピストン37の中間プレート31と相対する面においては、中間プレート31に形成された挿通孔31aの内径寸法53の範囲内が高圧となっている。そして、図6に示されるように、高圧が高段側ローリングピストン37の中間プレート31と相対する面の範囲Aに直接かかっている。
高段側ローリングピストン37の外径側は、圧縮過程において、中間圧から高圧に連続的に変化している。また、範囲Aに対向する高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する面の部分はシール部分の一部である。そこで、範囲Aに対向する高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する面の部分には、高段側ローリングピストン37の外径側の圧力と高段側ローリングピストン37の内径側の高圧との平均した圧力がかかっている。
このため、高段側ローリングピストン37の中間プレート31と相対する面の範囲Aにかかる圧力が、範囲Aに対向する高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する面の部分にかかる圧力より高くなる。これにより、図5に示されるように、高段側ローリングピストン37は高段側軸受35に押し付けられる。
低段側圧縮機構部においても、中間プレート31の挿通孔31aの内径寸法が低段側軸受32の軸受内径寸法より大きい。そこで、高圧が低段側ローリングピストン36の中間プレート31と相対する面の所定範囲に直接かかる。一方、低段側ローリングピストン36の低段側軸受34と相対する面の部分には、低段側ローリングピストン36の外径側の圧力と低段側ローリングピストン36の内径側の高圧との平均した圧力がかかっている。このため、低段側ローリングピストン36の中間プレート31と相対する面にかかる圧力が、低段側ローリングピストン36の低段側軸受34と相対する面にかかる圧力より高くなり、図5に示されるように、低段側ローリングピストン36は低段側軸受34に押し付けられる。
低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37の厚みは、低段側シリンダ32および高段側シリンダ33の厚みに比べ、例えば10〜20μm程度薄くなっている。そこで、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37がそれぞれ低段側軸受34および高段側軸受35に押し付けられることにより、低段側ローリングピストン36と中間プレート31との間の隙間、および高段側ローリングピストン37と中間プレート31との間の隙間が拡大する。これにより、図5に矢印で示されるように、高段側圧縮機構部から低段側圧縮機構部への冷媒の漏れ量が大きくなる。また、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37がそれぞれ低段側軸受34および高段側軸受35に押し付けられることにより、摺動損失が増大し、性能低下をもたらす。
この実施の形態1では、高段側軸受荷重調整部45の高段側軸受35の下端面での開口径が挿通孔31aの内径に略一致している。そこで、図6中、範囲Aに対向する高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する面の部分にも高圧がかかる。これにより、高段側ローリングピストン37の中間プレート31と相対する面の範囲Aにかかる圧力と、範囲Aに対向する高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する面の部分にかかる圧力とが等しくなる。そこで、図7に示されるように、同等の圧力が高段側ローリングピストン37の上下面にかかり、高段側ローリングピストン37にかかる上下の荷重が中立化できる。
低段側軸受荷重調整部44の低段側軸受34の上端面での開口径が挿通孔31aの内径に略一致している。従って、同様に、低段側ローリングピストン36にかかる上下の荷重が中立化できる。
低段側軸受荷重調整部44および高段側軸受荷重調整部45が省略されている場合、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37をそれぞれ低段側軸受34および高段側軸受35に押し付ける荷重は、運転条件によっても異なるが、大きなものとなる。例えば、給油能力6kW相当のヒートポンプ給湯器に使用する排除容積4.5ccのCO二段ロータリ圧縮機においては、低段側の押し付け荷重と高段側の押し付け荷重とをあわせると、300〜400Nになる。本実施の形態1の構成とすることで、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37にかかる上下の荷重をそれぞれ中立化できるので、この押し付け荷重を低減でき、摺動損失を低減することができる。
この時、低段側軸受34および高段側軸受35側から低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37にかかる荷重は、高圧である中間プレート31側から低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37にかかる荷重に対して±5%以下に調整することが好ましい。このように調整するには、低段側軸受荷重調整部44の低段側軸受34の上端面での開口径および高段側軸受荷重調整部45の高段側軸受35の下端面での開口径を、中間プレート31の挿通孔31aの内径寸法に対して±0.1mm以下に抑えることが好ましい。
また、本実施の形態1の構成とすることで、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37の上下面にかかる荷重をそれぞれ中立化できるので、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37を低段側軸受34側および高段側軸受35側に押し付ける力が発生しない。そこで、低段側ローリングピストン36と中間プレート31との間の隙間と、低段側ローリングピストン36と低段側軸受34との間の隙間とがほぼ等しくなる。同様に、高段側ローリングピストン37と中間プレート31との間の隙間と、高段側ローリングピストン37と高段側軸受35との間の隙間とがほぼ等しくなる。これにより、高段側圧縮機構部から低段側圧縮機構部への冷媒の漏れ量が低減される。冷媒の漏れ量は、隙間の三乗に比例する。本実施の形態1の構成とすることで、隙間が平均化されるので、低段側ローリングピストン36および高段側ローリングピストン37と中間プレート31との間の隙間は、図5に示される比較例の約1/2となる。そこで、本実施の形態1によるロータリ圧縮機は、高段側圧縮機構部から低段側圧縮機構部への冷媒の漏れ量を比較例に対して約1/8程度に抑えることができる。
上記実施の形態1では、高段側軸受35の下端面に座ぐりを施し、その後周面に面取り加工を施して、切頭円錐状の凹形状の高段側軸受荷重調整部45を形成するものとしているが、高段側軸受荷重調整部の凹形状は切頭円錐状に限定されるものではなく、開口径が中間プレート31の挿通孔31aの内径と略一致していればよい。
例えば、図8の(a)に示されるように、高段側軸受35の下端面に座ぐりを施して、高段側軸受荷重調整部45aを円柱状の凹形状に形成しても良い。また、図8の(b)に示されるように、テーパ角度を大きくして、平坦な底面をなくし、高段側軸受荷重調整部45bをテーパ面のみの凹形状に形成しても良い。なお、低段側軸受荷重調整部も、円柱状の凹形状、或いはテーパ面のみの凹形状に形成しても良い。
また、高段側軸受荷重調整部45aの深さd1を微小、例えば10μm以上、20μm以下(10〜20μm)程度とすれば、荷重を中立化する機能に加え、シールとしても機能し、冷媒の漏れを一層低減することができる。高段側軸受35の高段側ローリングピストン37と接する面の面粗さは例えばRz1程度であるが、高段側軸受荷重調整部45aの内面の面粗さは例えばRz10程度でよい。同様に、高段側軸受荷重調整部45bの深さd2も微小、例えば10〜20μm程度とすれば、荷重を中立化する機能に加え、シールとしても機能し、冷媒の漏れを一層低減することができる。さらに、高段側軸受荷重調整部45の深さも微小、例えば10〜20μm程度とすれば、荷重を中立化する機能に加え、シールとしても機能し、冷媒の漏れを一層低減することができる。
なお、上記実施の形態1では、密閉シェル1の内部が高圧であるものとして説明しているが、密閉シェル1の内部が低圧或いは中間圧である場合においても、中間プレート31の挿通孔31aの内径と略一致する開口径の低段側軸受荷重調整部および高段側軸受荷重調整部を設けることで、荷重を中立化でき、摺動損失および高段側圧縮機構部から低段側圧縮機構部への冷媒の漏れ量を低減でき、性能を向上させることができる。
また、上記実施の形態1では、挿通孔31aは、低段側偏芯部6および高段側偏芯部7が挿通可能な内径に形成されているものとしているが、挿通孔31aは、低段側偏芯部6および高段側偏芯部7の両方が挿通可能である必要はなく、低段側偏芯部6および高段側偏芯部7の少なくとも一方が挿通可能であればよい。例えば、高段側偏芯部7の直径<挿通孔31aの内径<低段側偏芯部6の直径である場合なら、中間プレート31の挿通孔31aに駆動軸4の軸部5の高段側偏芯部7側の端部から挿入し、中間プレート31を高段側偏芯部7と低段側偏芯部6との間に配置させればよい。また、高段側偏芯部7の直径>挿通孔31aの内径>低段側偏芯部6の直径である場合なら、中間プレート31の挿通孔31aに駆動軸4の軸部5の低段側偏芯部6側の端部から挿入し、中間プレート31を高段側偏芯部7と低段側偏芯部6との間に配置させればよい。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係る二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の構成を説明する縦断面図、図10はこの発明の実施の形態2に係る二段ロータリ圧縮機における高段側圧縮機構部の動作を説明する横断面図である。
図9において、低段側ローリングピストン36は、低段側軸受34と相対する側の内周縁部を面取りして、テーパ状の低段側ローリングピストン荷重調整部46が形成されている。同様に、高段側ローリングピストン37は、高段側軸受35と相対する側の内周縁部を面取りして、テーパ状の高段側ローリングピストン荷重調整部47が形成されている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
実施の形態2では、高段側軸受荷重調整部45を設けることで、上下から高段側ローリングピストン37にかかる荷重を中立化している。そして、中間プレート31の挿通孔31aの内径寸法53の範囲外の高段側ローリングピストン37の上下面の領域がシール面となる。このシール面には、高段側ローリングピストン37の外径側の圧力と、高段側ローリングピストン37の内径側の圧力(高圧)とを平均した圧力がかかっている。ここで、高段側ローリングピストン荷重調整部47が形成されているので、図10に示されるように、高圧が高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する面の範囲Bに直接かかる。これにより、高段側ローリングピストン37を中間プレート31に押し付ける荷重が発生し、高段側ローリングピストン37と中間プレート31との間の隙間が小さくなる。
同様に、低段側ローリングピストン荷重調整部46が形成されているので、低段側ローリングピストン36を中間プレート31に押し付ける荷重が発生し、低段側ローリングピストン36と中間プレート31との間の隙間が小さくなる。
これにより、高段側圧縮機構部から低段側圧縮機構部への冷媒の漏れ量を低減でき、性能を向上させることができる。
つぎに、ローリングピストン荷重調整部と隙間との関係について高段側圧縮機構部を例に説明する。図11はこの発明の実施の形態2に係る二段式ロータリ圧縮機における高段側ローリングピストンと隙間との関係を説明する図である。図11において、h0は高段側軸受35と中間プレート31との間の隙間、h1は高段側ローリングピストン37の厚み、t1は高段側ローリングピストン37と中間プレート31との間の隙間、t2は高段側ローリングピストン37と高段側軸受35との間の隙間、cは高段側ローリングピストン荷重調整部47の幅である。図12はこの発明の実施の形態2に係る二段式ロータリ圧縮機における漏れ損失および圧縮機効率の特性図であり、図12の(a)は隙間t1と漏れ損失との関係を示し、図12の(b)はローリングピストン荷重調整部の幅cと圧縮機効率との関係を示している。
高段側シリンダ33と高段側ローリングピストン37との厚み差は2ε(=h0−h1)となる。そして、上下から高段側ローリングピストン37にかかる荷重が中立化されている状態では、t1=t2=εとなる。
ここで、高段側ローリングピストン荷重調整部47の幅cを大きくしてゆくと、高段側軸受35側から高段側ローリングピストン37にかかる高圧の面積が大きくなる。そして、高段側ローリングピストン37を中間プレート31に押し付ける荷重が増加し、隙間t1が小さくなり、その分隙間t2が大きくなる。
ここで、冷媒の漏れ量は、隙間の三乗に比例する。そこで、高段側ローリングピストン37の上下面からの冷媒の漏れは、上下の隙間が平均化される時(t1=t2=ε)が最小となる。しかし、高段側圧縮機構部から低段側圧縮機構部への直接的な冷媒の漏れが損失となるので、図12の(a)に示されるように、隙間t1がεより小さい最適値で、漏れ損失が最小となる。
また、図12の(b)に示されるように、高段側ローリングピストン荷重調整部47の幅cを大きくすると、圧縮機効率は上昇し、幅cが最適値となった時点で、圧縮機効率が最大値となる。圧縮機効率が最大値となる時点は、隙間t1が最適値となったときである。幅cが最適値より更に大きくなると、隙間t1が最適値より小さくなる。隙間t1が小さくなると、押し付け荷重による摺動損失が増大し、圧縮機効率が低下する。
低段側圧縮機構部内の圧力は、高段側圧縮機構部内の圧力に比べ、低圧となる。低段側ローリングピストン36の外径側と内径側との差圧は、高段側ローリングピストン37の外径側と内径側との差圧より大きくなる。そこで、低段側ローリングピストン荷重調整部46の幅cの最適値は、高段側ローリングピストン荷重調整部47の幅cの最適値より小さくなる。そして、低段側ローリングピストン36と高段側ローリングピストン37とに同等の荷重をかけた場合、低段側ローリングピストン荷重調整部46の幅cの最適値は、高段側ローリングピストン荷重調整部47の幅cの最適値の1/3程度になる。
例えば、給湯能力6kW相当のヒートポンプ給湯器に使用する排除容積4.5ccのCO二段ロータリ圧縮機においては、低段側ローリングピストン荷重調整部46の幅cの最適な寸法は0.3〜0.5mmであり、高段側ローリングピストン荷重調整部47の幅cの最適な寸法は1.0〜1.5mmである。また、低段側ローリングピストン36の外径側と内径側との差圧が大きいので、低段側ローリングピストン荷重調整部46の幅cの僅かな寸法差で、低段側ローリングピストン36にかかる荷重が大きく変わる。このため、低段側ローリングピストン荷重調整部46を形成する場合には、高段側ローリングピストン荷重調整部47を形成する場合より厳しい加工精度が必要となる。
ここで、低段側ローリングピストン荷重調整部46と高段側ローリングピストン荷重調整部47とを設けているが、低段側ローリングピストン荷重調整部46と高段側ローリングピストン荷重調整部47とのいずれか一方を形成しても、高段側圧縮機構部から低段側圧縮機構への直接的な冷媒の漏れを抑制する効果は得られる。この場合、加工精度の観点から、高段側ローリングピストン荷重調整部47のみを設けることが好ましい。
なお、上記実施の形態2では、高段側ローリングピストン荷重調整部47が、高段側ローリングピストン37の高段側軸受35と相対する側(上面)の内周縁部を面取りしてテーパ状に形成されているが、高段側ローリングピストン荷重調整部47の形状はテーパ状に限定されるものではない。例えば、図13の(a)に示されるように、高段側ローリングピストン37の上面に座ぐりを施して、高段側ローリングピストン荷重調整部47aを円柱状の凹形状に形成しても良い。また、図13の(b)に示されるように、高段側ローリングピストン37の上面に座ぐりを施し、さらに周面に面取り加工を施して、高段側ローリングピストン荷重調整部47aを切頭円錐状の凹形状に形成しても良い。なお、低段側ローリングピストン荷重調整部も、円柱状の凹形状、或いは切頭円錐状の凹形状に形成しても良い。
また、高段側ローリングピストン荷重調整部47aの深さd3を微小、例えば10〜20μm程度とすれば、荷重を中立化する機能に加え、シールとしても機能し、冷媒の漏れを一層低減することができる。高段側ローリングピストン37の上下面の面粗さは例えばRz1程度であるが、高段側ローリングピストン荷重調整部47aの内面の面粗さは例えばRz10程度でよい。同様に、高段側ローリングピストン荷重調整部47bの深さd4も微小、例えば10〜20μm程度とすれば、荷重を中立化する機能に加え、シールとしても機能し、冷媒の漏れを一層低減することができる。さらに、高段側ローリングピストン荷重調整部47の深さも微小、例えば10〜20μm程度とすれば、荷重を中立化する機能に加え、シールとしても機能し、冷媒の漏れを一層低減することができる。
実施の形態3.
図14はこの発明の実施の形態3に係る単段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の構成を説明する縦断面図である。
図14において、駆動軸20は、第1軸部21と、偏芯部23を介して第1軸部21に同軸に連結され、第1軸部21より小径の第2軸部22と、を備えている。
圧縮機構部24は、シリンダ25と、シリンダ25の下端開口を閉塞する第2軸受としての副軸受27と、シリンダ25の上端開口を閉塞する第1軸受としての主軸受26と、シリンダ25と副軸受27と主軸受26とで構成される空間に配設されたローリングピストン28と、を備えている。そして、図示していないが、ローリングピストン28の外周面に当接し、空間を吸入室と圧縮室とに仕切るベーンと、ベーンをローリングピストン28の外周面に押圧するように付勢するばねと、を備えている。
駆動軸20が、第1軸部21を主軸受26に軸支され、第2軸部22を副軸受27に軸支され、圧縮機構部24を挿通している。偏芯部23がシリンダ25内に収容されている。そして、ローリングピストン28が偏芯部23に外嵌状態に嵌着され、駆動軸20の回転により偏芯回転するようになっている。軸受荷重調整部29が、副軸受27の上端面(ローリングピストン28と対向する面)の内周に、第2軸部22の外周面を開放するように、環状に凹設されている。軸受荷重調整部29の底面は平坦面である。そして、軸受荷重調整部29の内周面は、その内径が、ローリングピストン28から離反する方向に徐々に小さくなるテーパ形状に形成されている。つまり、軸受荷重調整部29は切頭円錐状の凹形状に形成されている。そして、軸受荷重調整部29の上端面での開口径が主軸受26の軸受内径寸法に略一致している。
このように構成された圧縮機構部24は、密閉シェル1内に配設される。また、圧縮機構部24を駆動するモータ(図示せず)が、圧縮機構部24内の圧縮機構部24の上方に配設されている。
そして、モータが駆動されると、主軸受26および副軸受27に軸支された駆動軸20が回転駆動される。そして、ローリングピストン28がシリンダ25内で偏芯回転する。この時、ローリングピストン28の上下面は、潤滑油によりシールされている。低圧冷媒は、吸入管(図示せず)を介して吸入室内に導入され、圧縮機構部24にて圧縮され、昇圧される。圧縮機構部24にて昇圧された冷媒は、圧縮室から密閉シェル1内に吐出される。
この時、主軸受26の軸受内径寸法が副軸受27の軸受内径寸法より大きいので、主軸受26側からローリングピストン28にかかる荷重が、副軸受27側からローリングピストン28にかかる荷重より大きくなる。そこで、ローリングピストン28は副軸受27側に押し付けられ、摺動損失が大きくなる。
この実施の形態3では、軸受荷重調整部29がその上端面での開口径を主軸受26の軸受内径寸法に略一致するように、副軸受27の上端面内周側に形成されている。そこで、図14に示されるように、ローリングピストン28の上下面にかかる荷重が中立化されるので、ローリングピストン28が副軸受27側に押し付けられることに起因する摺動損失の増大が抑えられ、性能を向上させることができる。
なお、上記実施の形態3では、主軸受26の軸受内径寸法が副軸受27の軸受内径寸法より大きい場合について説明しているが、主軸受26の軸受内径寸法が副軸受27の軸受内径寸法より小さい場合には、軸受荷重調整部を主軸受26に形成すればよい。
また、軸受荷重調整部29は切頭円錐状の凹形状に限定されるものではなく、円柱状の凹形状、テーパ面のみの凹形状でもよい。
また、上記実施の形態1と同様に、軸受荷重調整部29の開口径は、主軸受26の軸受内径寸法に対して±0.1mm以下に調整することが好ましく、軸受荷重調整部29の深さも、10〜20μmに調整することが好ましい。
この発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機の構成を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の構成を説明する縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における低段側圧縮機構部の構成を説明する横断面図である。 この発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における高段側圧縮機構部の構成を説明する横断面図である。 比較例としての二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の動作を説明する縦断面図である。 比較例としての二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の動作を説明する高段側圧縮機構部周りの横断面図である。 この発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の動作を説明する縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部に適用される高段側軸受の実施態様を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係る二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の構成を説明する縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係る二段ロータリ圧縮機における高段側圧縮機構部の動作を説明する横断面図である。 この発明の実施の形態2に係る二段式ロータリ圧縮機における高段側ローリングピストンと隙間との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る二段式ロータリ圧縮機における漏れ損失および圧縮機効率の特性図である。 この発明の実施の形態2に係る二段ロータリ圧縮機における圧縮機構部に適用される高段側ローリングピストンの実施態様を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係る単段ロータリ圧縮機における圧縮機構部の構成を説明する縦断面図である。
符号の説明
1 密閉シェル、2 モータ、3 圧縮機構部、4 駆動軸、5 軸部、6 低段側偏芯部、7 高段側偏芯部、20 駆動軸、21 第1軸部、22 第2軸部、23 偏芯部、24 圧縮機構部、25 シリンダ、26 主軸受(第1軸受)、27 副軸受(第2軸受)、28 ローリングピストン、29 軸受荷重調整部、31 中間プレート、31a 挿通孔、32 低段側シリンダ、33 高段側シリンダ、34 低段側軸受、35 高段側軸受、36 低段側ローリングピストン、37 高段側ローリングピストン、38 低段側ベーン、40 高段側ベーン、44 低段側軸受荷重調整部、45,45a,45b 高段側軸受荷重調整部、46 低段側ローリングピストン荷重調整部、47,47a,47b 高段側ローリングピストン荷重調整部。

Claims (3)

  1. 密閉シェルと、該密閉シェル内に収納された低段側圧縮機構部および高段側圧縮機構部と、該密閉シェル内に収納され、該低段側圧縮機構部および該高段側圧縮機構部を駆動するモータと、を備え、低圧冷媒を上記低段側圧縮機構部で中間圧まで圧縮し、その後上記高段側圧縮機構部で高圧まで圧縮するロータリ圧縮機であって、
    上記低段圧縮機構部と上記高段側圧縮機構部とは、
    中間プレートを挟んで対向して配置された低段側シリンダおよび高段側シリンダと、
    上記低段側シリンダを挟んで上記中間プレートと対向して配置された低段側軸受と、
    上記高段側シリンダを挟んで上記中間プレートと対向して配置された高段側軸受と、
    上記モータに連結され、かつ軸方向に離間して形成された低段側偏芯部および高段側偏芯部をそれぞれ上記低段側シリンダ内および上記高段側シリンダ内に収容されて上記低段側軸受と上記高段側軸受とに軸支された駆動軸と、
    上記低段側偏芯部および上記高段側偏芯部のそれぞれに外嵌状態に嵌着されて上記低段側シリンダ内および上記高段側シリンダ内に偏芯回転可能に配設された低段側ローリングピストンおよび高段側ローリングピストンと、
    上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンのそれぞれの外周面に当接して圧縮空間を構成する低段側ベーンおよび高段側ベーンと、を備えており、
    上記中間プレートに形成された上記駆動軸の挿通孔は、上記低段側偏芯部および上記高段側偏芯部の少なくとも一方が挿通可能な径に形成されており、
    低段側軸受荷重調整部および高段側軸受荷重調整部が、上記低段側軸受および上記高段側軸受の上記中間プレートと対向する端面内周に上記駆動軸の外周面を開放するようにそれぞれ環状に凹設され、上記低段側軸受荷重調整部および上記高段側軸受荷重調整部の上記低段側軸受および上記高段側軸受の上記中間プレートと対向する端面での開口径が上記挿通孔の径に略一致しており、
    上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンが上記低段側シリンダ内および上記高段側シリンダ内の上記中間プレート側に偏位した該中間プレートと接触しない位置に位置し、または、上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンの一方が上記低段側シリンダ内または上記高段側シリンダ内の上記中間プレート側に偏位した該中間プレートと接触しない位置に位置し、かつ上記低段側ローリングピストンおよび上記高段側ローリングピストンの他方が上記低段側シリンダ内または上記高段側シリンダ内の中間位置に位置していることを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. ローリングピストン荷重調整部が上記高段側ローリングピストンおよび上記低段側ローリングピストンの少なくとも一方のローリングピストンの上記中間プレートと逆側の内周縁部を除去して環状に凹設されていることを特徴とする請求項1記載のロータリ圧縮機。
  3. 上記ローリングピストン荷重調整部が、シール機能を有していることを特徴とする請求項2記載のロータリ圧縮機。
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