JP4952100B2 - ショートアークランプ - Google Patents

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Description

本発明は、ショートアークランプに係わり、特に、内視鏡の光源のように強力な点光源の光を微小面積に集光し光ファイバーを通して照明する分野に用いられるショートアークランプに関する。
ショートアークランプは、一般的には、透明セラミックスや石英ガラス、その他のガラス材を発光管に使用しているが、特殊な用途には、ランプ本体を不透明セラミックスで作り、光取り出し部のみ透光性セラミックスを用いているランプが知られている。このランプは、全体外観形状が柱状であって、極めて頑丈で取り扱い易く、また安全性が高いので医療用ランプとして使われている。
このような従来のショートアークランプを図10を用いて説明する。
図10(a)は、従来のショートアークランプの断面図であり、図10(b)は、図10(a)に示すショートアークランプの給電リングと支持部材と陰極のみを取り出した説明図である。
このショートアークランプ200は、胴体201がアルミナ製の絶縁部材から構成されており、その内部には反射面202を有する凹部放電空間Dが形成されている。この凹部放電空間Dには、反射面202の焦点位置に間隙を持って配置された酸化トリウムをドープしたタングステン製の陰極204とタングステン製の陽極205とが配置されている。反射面202の開口に続く胴体201の先端縁には、セラミックリング203を介して胴体201の外径とほぼ等しい外径を有するコバール製の給電リング206が配置されている。この給電リング206の内面には当接するようにリング状のフランジ207が嵌め込まれており、このフランジ207の内周面にはサファイアからなる透明な窓部材208が接合されている。給電リング206とその内周面に当接して配置されたフランジ207および窓部材208を胴体201に固定するために第1金属部材209が設けられている。凹部放電空間Dの給電リング206の半径方向には通電性と耐熱性が考慮されたモリブデン製の支持部材210が延在しており、その一端は給電リング206に他端は陰極204に接続されている。即ち、支持部材210は陰極204に電流を流すための経路を形成するとともに、陰極204を凹部放電空間D内において所定の位置に配置するように支持している。
最近では、このようなショートアークランプを内視鏡の光源として利用する場合に、光出力を大きくして、患部をより鮮明に写し出す要求がでてきている。
光出力を大きくする方法として、電極間距離を短くしたり、入力電流を上げてアークの輝度を上げるものである。
このような対策を施したショートアークランプでは、電極の温度が上昇する傾向にあり、特に、陰極の温度上昇に伴い以下の問題が発生することがあった。
図10(b)に示すように、陰極204は、支持部材210の端部側においてロウ材を用いてロウ付けによって接合されている。
ロウ材によって、陰極と支持部材を接続する技術は、特開平9−161727号公報に記載されている。
あるいは、図示しないが、陰極204と支持部材210を接触した状態にしておき、レーザー等によって、接触部分を加熱して陰極204と支持部材210を溶接して接合するものである。
溶接によって、陰極と支持部材を接続する技術も、同じく特開平9−161727号公報に記載されている。
これらの構造では、陰極204の熱が支持部材210に伝わり、支持部材210の熱が給電リング206につながり、最終的には、陰極204の熱は第1金属部材209から放熱される。
しかしながら、陰極204の温度が上昇すると、上記の放熱経路では、放熱効果が限界となり、十分に陰極204の熱を逃がすことができず、陰極204と支持部材210の接続部分のロウ材の温度や溶接部分の温度が上昇するものである。
これは陰極204自体の温度が上がること、さらには、支持部材210に伝わった熱が十分に給電リング206に伝わらず、支持部材210が熱溜まりとなり支持部材210の温度が上がることに起因するものである。
そして、ランプの点灯・消灯に伴いロウ材や溶接部分に繰り返し応力が加わり、ロウ材や溶接部分の温度が過度に上昇すること、ロウ材や溶接部分に早期にクラックが入り、クラックが入った状態で、繰り返し応力がさらに加わることによってクラックが成長し、ロウ材や溶接部分が破壊される問題があった。
そして、破壊状態が進行することにより、陰極204が支持部材210から脱落する問題があった。
また、ロウ材の温度が1000℃以上になるとロウ材が溶融してしまい、この現象が起こることによっても、陰極204が支持部材210から脱落するという問題があった。
一方、陰極と支持部材との接合部の温度上昇を抑制するという目的ではなく、支持部材と給電リングの接続部の温度上昇を抑制するために、支持部材を屈曲させたり湾曲させて、支持部材の表面積を増やし、支持部材から積極的に熱を放出する技術が知られている。
この技術は、特開2005−71684号公報に記載されている。
しかしながら、支持部材を屈曲させたり湾曲させると、陰極を所定の位置に位置させることが困難となり、また、点灯中、支持部材の温度が上昇すると、支持部材が膨張して、陰極の位置が所定の位置からずれるという問題があった。
特開平9−161727号公報 特開2005−71684号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、ショートアークランプから放射される光の出力が大きくなっても、陰極と陰極を支持する支持部材との接続部分の温度上昇を抑制することができ、陰極と支持部材との接続部分が破壊されることなく、また、陰極が支持部材から脱落することがなく、確実に陰極を放電空間の所定位置に支持部材によって支持することができるショートアークランプを提供することにある。
また、本発明のショートアークランプは、内部に湾曲した反射面を有する凹部放電空間が形成された絶縁部材からなる胴体と、前記放電空間において、前記反射面の焦点位置に間隙を持って配置された一対の陰極と陽極と、前記陰極に接続された支持部材と、前記反射面の開口縁の近傍に配置され、前記支持部材が接続してなる給電リングとよりなるショートアークランプにおいて、前記陰極の熱容量をA、前記支持部材の熱容量をBとすると、B/A>2.8であることを特徴とする。
そして、前記陰極がタングステンであり、前記支持部材がニッケルであることを特徴とする。
本発明のショートアークランプによれば、陰極の熱容量をA、支持部材の熱容量をBとすると、B/A>2.8であることにより、陰極の熱を効率よく支持部材に伝え、支持部材から効率よく放電空間に熱を放出することができ、陰極と支持部材との接続部分の温度上昇を抑制することができる。
この結果、ショートアークランプから放射される光の出力が大きくなっても、陰極と支持部材との接続部分の温度上昇を抑制することができ、陰極と支持部材との接続部分が破壊されることなく、また、陰極が支持部材から脱落することがなく、確実に陰極を放電空間の所定位置に支持部材によって支持することができる。
以下、本発明のショートアークランプを説明する。
図1は、本発明に係るショートアークランプの一例における構成を示す説明図である。
胴部1はアルミナ製の絶縁部材からなり、外径が約30mmである。この胴部1の内部は、湾曲した反射面1aが形成されている。この反射面1aは、指向性の高い光出力が得られるように、放物線形、楕円形、非球面形にすることができる。このショートアークランプの反射面1aは放物面である。そして、反射効率を高めるために銀やアルミニウムなどの金属が蒸着されている。金属蒸着膜の代わりに誘電体多層膜を設けても良い。反射面1aの内側が放電空間Dであり、反射面1aの焦点位置に間隙を以て陰極4と陽極5が反射面1aの軸と一致するように対向配置されている。陰極4と陽極5はタングステン製であり、陰極4と陽極5との間隙は1〜2mmである。陰極4の先端は約30°〜50°のテーパ角が付けられており、電子放射を良好にするためにこの角度を決定している。
なお、陰極4は、酸化トリウムをドープしたトリエテッドタングステンである。
反射面1aの開口に続く胴体1の先端縁には、胴体1の外径とほぼ等しい外径を有するセラミックリング9の一側面が当接している。そして、反射面1aの開口縁の近傍であり、具体的には、セラミックリング9の他方の側面に胴体1の外径とほぼ等しい外径を有すコバール製の給電リング2が配置されている。この給電リング2の内面に当接するようにリング状のフランジ10が嵌め込まれている。フランジ10はその内周面に透明な円形の窓部材11を有している。この窓部材11は、可視光を透過し、給電リング2のコバールと熱膨張率が近いという理由でサファイアよりなる。
第1金属部材6は、コバール製であり、給電リング2とその内周面に当接して配置されたフランジ10および窓部材11を胴体1に固定するためのものである。第1金属部材6は、幅が約10mmであり、厚さが約1mmである。つまり、第1金属部材6と給電リング2とフランジ10および窓部材11で内部の放電空間Dの密封状態が保たれている。第1金属部材6は、給電リング2と導電性の支持部材3を経て陰極4に電流を供給するための給電機構も兼ねている。
支持部材3は通電性と耐熱性を考慮したモリブデン製のものであり、放電空間D内において、給電リング2の半径方向に直線的に伸びており、その一端部は給電リング2に他端は陰極4にロウ付けによって接続されている。すなわち、支持部材3は陰極4に電流を流すための経路であるとともに、陰極4を放電空間D内において、所定の位置に配置するように支持している。
この支持部材3は、反射面1aからの反射光を遮らないように支持部材3の短手方向がランプ軸に平行になるように配置されている。
なお、陰極4と支持部材3は、ロウ材を用いることなく、直接、溶接して接続されていてもよい。
金属ブロック7の一部は、胴体1とほぼ同じ外径であり、第2金属部材8によって、胴体1に当接して固定されている。金属ブロック7は、その中心に陽極5を貫通して電気的に接続される。つまり、第2金属部材8は、金属ブロック7を経て陽極5に電流を供給するための給電機構も兼ねている。さらには、第2金属部材8は、幅が約8mmであり、厚さが約1mmである。金属ブロック7は、胴体1の熱吸収体としても働き、放電空間D内が過剰に昇温することを防止している。このように金属ブロック7は、導電性に富んでおり、なおかつ、熱吸収作用を奏することが期待されているので例えば鉄製のものである。
そして、陰極4には、放熱部材Hが付加さえている。つまり、陰極4には、陰極4とは別部材の放熱部材Hが接続されている。放熱部材Hに関しては、後段で詳細に説明する。
ショートアークランプは、以上のように構成されている。このショートアークランプは、放電空間Dに数十気圧の圧力でキセノン等の不活性ガスが充填されており、定格電流20A,消費電力が280Wのものである。
図2は、図1に示されたショートアークランプの給電リング2と支持部材3と陰極4と放熱部材Hのみを取り出した説明図である。陰極4は、3つの支持部材3で放電空間Dの所定の位置に支持されている。この支持部材3は給電リング2と陰極4の双方にロウ材によって接続されている。
図1に戻り説明を続けると、この支持部材3は、モリブデン製のものであり、陰極4と給電リング2を結ぶ最短距離となる最短辺3aを有する構造である。
次に放熱部材について説明する。
図1、図2に示すように、放熱部材Hは、モリブデン製の板状体であって、一端部が陰極4にロウ付けあるいは溶接されて接続されており、他端部が放電空間D内で自由端となるように、等間隔を空けて、陰極4に3つ取り付けられている。
このような放熱部材Hは、反射面1aからの反射光を遮らないように放熱部材の短手方向がランプ軸に平行になるように配置されている。
放熱部材Hは、モリブデン製であるので熱伝導率がよく、陰極4で発生した熱が放熱部材Hに効率よく伝わるものである。
そして、放熱部材Hは、放電空間Dに露出している構造であるので、陰極4の熱を放熱部材Hを介して放電空間Dに放出される構造になり、陰極4と支持部材3との接続部分のロウ材の温度上昇を抑制することができ、点灯・消灯に伴いロウ材に応力が繰り返し加わってもロウ材にクラックが入らず、ロウ材が破壊されることがなく、陰極4が支持部材3によって確実に支持され、常に、陰極4を放電空間Dの所定位置に位置させることができる。
また、陰極4に放熱部材Hを複数個取り付けることにより、陰極4の放熱効率を上げことができ、確実に、ロウ材の温度上昇を抑制することができる。
次に、陰極に接続された放熱部材の他の実施例を図3、図4を用いて説明する。放熱部材以外の構造は、図1で示すショートアークランプと同様である。
図3、図4では、給電リング2と支持部材3と陰極4と放熱部材Hのみを取り出した説明図である。
図3、図4に示す放熱部材Hは、共にモリブデン製の板状体であって、放熱部材Hの表面積を増やして、放熱効果を上げる構造のものである。
図3では、放熱部材Hが3つからなり、それぞれの放熱部材Hは、一端部が陰極4にロウ付け或いは溶接されており、他端部が放電空間内で自由端となるように、等間隔を空けて設けられており、それぞれの放熱部材Hは、表面積を大きくするために、複数箇所において屈曲されて、放熱効果を上げる構造となっている。
図4では、放熱部材Hは1つであり、放熱部材Hは、一端部が陰極4にロウ付け或いは溶接されており、放電空間内で螺旋状に巻回され他端部が自由端となっており、放熱部材Hが螺旋状になることにより、表面積を大きくして、放熱効果を上げる構造となっている。
次に、放熱部材が支持部材に接続された実施例を説明する。
図5、図6では、給電リング2と支持部材3と陰極4と放熱部材Hのみを取り出した説明図である。
なお、図5、図6に示す支持部材3は、図1と同様に、陰極と給電リングを結ぶ最短距離となる最短辺を有するものである。
図5では、それぞれの支持部材3に複数の放熱部材Hが付加されている。つまり、支部部材3には、支持部材3とは別部材の放熱部材Hが接続されている。
この放熱部材Hはモリブデン製の板状体であって、一端部が支持部材3にロウ付け或いは溶接されており、実質的に支持部材3の表面積を大きくする構造である。
このように、支持部材3に放熱部材Hを接続することにより、陰極4から支持部材3に伝わった熱を放熱部材Hで効率よく放電空間に放出することができ、陰極4の温度上昇を抑制することができ、同時に、支持部材3の温度上昇を抑制することができ、陰極4と支持部材3との接続部分のロウ材の温度上昇を抑制することができ、点灯・消灯に伴いロウ材に応力が繰り返し加わってもロウ材にクラックが入らず、ロウ材が破壊されることがなく、陰極4が支持部材3によって確実に支持され、常に、陰極4を放電空間の所定位置に位置させることができる。
図6では、それぞれの支持部材3間に張り渡されるように円弧状の放熱部材Hが複数個接続されている。この放熱部材Hはモリブデン製の板状体であって、両端が支持部材にロウ付け或いは溶接されており、実質的に支持部材3の表面積を大きくする構造である。
このように、支持部材3に放熱部材Hを接続することにより、陰極4から支持部材3に伝わった熱を放熱部材Hで効率よく放電空間に放出することができ、陰極4の温度上昇を抑制することができ、同時に、支持部材3の温度上昇を抑制することができ、陰極4と支持部材3との接続部分のロウ材の温度上昇を抑制することができ、点灯・消灯に伴いロウ材に応力が繰り返し加わってもロウ材にクラックが入らず、ロウ材が破壊されることがなく、陰極4が支持部材3によって確実に支持され、常に、陰極4を放電空間の所定位置に位置させることができる。
次に、陰極の熱容量と支持部材の熱容量を規定した本願発明のショートアークランプを説明する。
図7は、本願発明のショートアークランプの説明図であって、図1に示す本願発明のショートアークランプから放熱部材を取り除いた構造であって、支持部材の大きさが大きくなったランプであり、図1と同一符号は同一部分を示すものであり、特徴的な構造のみ説明をする。
なお、図7に示すショートアークランプは、図1に示すショートアークランプと同様に、放電空間Dに数十気圧の圧力でキセノン等の不活性ガスが充填されており、定格電流20A,消費電力が280Wのものである。
また、図8は、図7に示すショートアークランプの給電リング2と支持部材3と陰極4のみを取り出した説明図である。
なお、図8から理解できるように、陰極4は3つの支持部材3によって支持されている。
図7、図8に示すショートアークランプは、陰極4と支持部材3はロウ材によって接続されている。
そして、支持部材3は、陰極4と給電リング2を結ぶ最短距離となる最短辺3aを有するものである。
なお、陰極4と支持部材3は、ロウ材を用いることなく、直接、溶接して接続されていてもよい。
陰極4はタングステン製であって、直径1.5mm、長さ15mm、先端から1mmまでが切削されたテーパー状になっており、陰極全体の熱容量は15.03×10−3cal/Kである。
図9は、支持部材3の説明図であり、支持部材3はモリブデン製であり、最短辺3aの長さが13mm、給電リングと接続される接続辺3bの長さが2mm、陰極と接続される接続辺3cの長さが5mm、厚み1mmであり、1つの支持部材3の熱容量は16.6cal/Kである。
そして、支持部材3は全体で3個あり、全て同一形状であり、支持部材3の合計の熱容量は約50cal/Kである。
次に、図7と同様の構造のショートアークランプであって、支持部材の形状を変ることによって支持部材の熱容量を変えた場合において、500時間点灯後の陰極と支持部材との接続状態を調べる実験を行った。
点灯状態は、500時間連続点灯するものではなく、10分点灯、5分消灯を1サイクルとして、このサイクルを500時間連続して繰り返したものである。
なお、この実験では、支持部材の最短辺3aの長さを13mm、給電リングと接続される接続辺3bの長さが2mm、厚み1mmを固定し、陰極と接続される接続辺3cの長さを変えて支持部材の熱容量を変えたものである。
なお、支持部材の熱容量は、陰極4に接続された3個すべての支持部材3の熱容量の合計値である。
また、陰極4の熱容量は15.03×10−3cal/Kである。
実験結果を表1に示す。
Figure 0004952100
表1からわかるように、陰極の熱容量をA、支持部材の熱容量をBとすると、B/A>2.8となるランプ3、ランプ4、ランプ5、ランプ6では、点灯後、500時間経過しても、陰極と支持部材との接続部分のロウ材には変化がなく、陰極が支持部材によって確実に支持されているものである。
一方、陰極の熱容量をA、支持部材の熱容量をBとすると、B/A≦2.8であると、点灯後、500時間満たない間に、陰極と支持部材との接続部分のロウ材が破壊して陰極の位置がずれたランプ1や、ロウ材にクラックが発生しているランプ2があった。
つまり、陰極の熱容量に対して支持部材の熱容量が2.8を超える値であると、陰極の熱容量と支持部材の熱容量の値の差が大きく、陰極で発生した熱が支持部材に伝わる割合が大きく、陰極の熱を効果的に支持部材に伝えることができ、さらに、支持部材に伝わった熱が放電空間に放出されるので、陰極と支持部材との間に存在するロウ材の温度上昇を抑制することができる。
この結果、ロウ材が溶融することがなく、また、ロウ材にクラックが発生することがなく、ロウ材が破壊されることがなく、常に、陰極を放電空間の所定位置に位置させることができる。
また、表1中ランプ6に示すように、支持部材としてモリブデンからニッケルに変えることにより、同じ形状の支持部材であっても熱容量を大きくすることができる。
表1では、ランプ1とランプ6とでは、支持部材の形状が同じであるが、ニッケル製の支持部材を用いたランプの方が、支持部材の熱容量を大きくすることができ、更に一層、ロウ材の温度上昇を抑制する効果が大きくなる。
なお、この実験では、陰極と支持部材の接続はロウ材を用いたが、ロウ材を用いることなく、直接、陰極と支持部材を溶接して接続した場合も、表1の実験結果と差異はほとんどなく、陰極の熱容量をA、支持部材の熱容量をBとすると、B/A>2.8となる条件では、点灯後、500時間経過しても、陰極と支持部材との溶接部分にはクラックが入らず、陰極が支持部材によって確実に支持されている。
図5、図6に示す支持部材3に放熱部材Hが接続された構造のショートアークランプでは、支持部材の熱容量とは支持部材3単体の熱容量と放熱部材Hの熱容量との合計値のことであり、支持部材3に放熱部材Hが接続された構造であっても、陰極4の熱容量に対して支持部材3と放熱部材Hの熱容量の合計値が2.8を超える場合は、陰極で発生した熱が支持部材に伝わる割合が大きく、しかも、支持部材には放熱部材Hが接続されているので、陰極と支持部材との間の接続部分の温度上昇を確実に抑制することができる。
本発明のショートアークランプの説明図である。 図1におけるショートアークランプの給電リングと支持部材と陰極と放熱部材のみを取り出した説明図である。 本発明のショートアークランプであって、陰極に接続さえた放熱部材の他の実施例を示す給電リングと支持部材と陰極と放熱部材のみを取り出した説明図である。 本発明のショートアークランプであって、陰極に接続さえた放熱部材の他の実施例を示す給電リングと支持部材と陰極と放熱部材のみを取り出した説明図である。 本発明のショートアークランプであって、支持部材に接続さえた放熱部材の実施例を示す給電リングと支持部材と陰極と放熱部材のみを取り出した説明図である。 本発明のショートアークランプであって、支持部材に接続さえた放熱部材の実施例を示す給電リングと支持部材と陰極と放熱部材のみを取り出した説明図である。 本発明のショートアークランプの説明図である。 図8におけるショートアークランプの給電リングと支持部材と陰極のみを取り出した説明図である。 支持部材の形状を示す説明図である。 従来のショートアークランプの説明図である。
符号の説明
1 胴体
1a 反射面
2 給電リング
3 支持部材
3a 支持部材の最短辺
4 陰極
5 陽極
6 第1金属部材
7 金属ブロック
8 第2金属部材
9 セラミックリング
H 放熱部材

Claims (2)

  1. 内部に湾曲した反射面を有する凹部放電空間が形成された絶縁部材からなる胴体と、前記放電空間において、前記反射面の焦点位置に間隙を持って配置された一対の陰極と陽極と、前記陰極に接続された支持部材と、前記反射面の開口縁の近傍に配置され、前記支持部材が接続してなる給電リングとよりなるショートアークランプにおいて、
    前記陰極の熱容量をA、前記支持部材の熱容量をBとすると、
    B/A>2.8
    であることを特徴とするショートアークランプ。
  2. 前記陰極がタングステンであり、前記支持部材がニッケルであることを特徴とする請求項1に記載のショートアークランプ。
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