JP2005340051A - ショートアークランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ランプ本体の光軸Xと陽極の中心軸とを一致させ、良好な放電を形成することを可能にしたショートアークランプを提供すること。
【解決手段】アルミナからなり、内部に反射面12を有する凹所11が形成されたランプ本体1と、凹所11において反射面12の所定位置に所定の間隔を持って対向配置された陰極3及び陽極2と、反射面12の開口縁の近傍に配置され、陰極3を支持する導電性支持部材8が接続された陰極側給電部材5と、ランプ本体1の基端面13に配置され、陽極2を支持するブロック状の陽極側給電部材4とを有するショートアークランプにおいて、陽極側給電部材4は、800℃における熱膨張率が13.9×10−6以下の材料からなり、ランプ本体1の基端面13にロウ付けにより接合されたことを特徴とするショートアークランプである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アルミナからなるランプ本体に反射面が形成され、放電空間内に発光ガスとしてキセノンガスが封入された反射面一体型のショートアークランプに関する。特に、内視鏡、データプロジェクタのバックライト等に使用されるショートアークランプに関する。
従来、ショートアークランプとして、絶縁材料であるセラミック(例えばアルミナ)からなるランプ本体の内部に凹状反射面を形成し、光取出し方向である反射面の開口部を透光性ガラスで覆った反射面一体型のものが知られている。かかるショートアークランプは、別体の反射鏡と組合せる必要がないので小型化が可能であり、また全体形状が円柱状で構成されるため極めて頑丈で取り扱い易く、さらには、破裂の危険性が殆どないため安全性の極めて高いものである。かかるショートアークランプとしては特開平11−162412号公報に開示されたものが知られている。
図3は、従来技術に係るショートアークランプの長手方向の断面を示す図である。
同図に示すように、このショートアークランプ30は、アルミナからなる円柱状のランプ本体31を備える。ランプ本体31の内部に形成された凹所311には、陰極32と陽極33とが対向配置されており、凹所311の表面には反射面312が形成されている。ランプ本体31の基端面313には、陽極側給電部材34が円筒状の第1の固定部材35によって固定されている。陽極33は、陽極側給電部材34の中央に設けられた貫通穴に挿通され、陽極側給電部材34にロウ付けにより保持され、その先端がランプ本体31の基端側の中心穴314から凹所311内に突出している。
一方、ランプ本体31の開口側の端面315には、リング状の陰極側給電部材36が円筒状の第2の固定部材37によって固定されている。陰極32は導電性支持部材38の一端に溶接され、導電性支持部材38の他端が陰極側給電部材36に形成された溝に嵌め込まれて固定されている。また、陰極側給電部材36に接続されたフランジ39の中央開口に窓部材40が嵌め込まれて固定されている。
このように構成することにより、ランプ本体31の凹所311、陽極33、陽極側給電部材34、陰極側給電部材36、フランジ39、光取出し窓40によって仕切られた放電空間Sが形成される。
上記構成のショートアークランプ30は、第1の固定部材35と第2の固定部材37とに通電することにより陰極32と陽極33の間で放電が起し、点灯させることができる。
特開平11−162412号公報
しかしながら、上記に示すようなショートアークランプには、以下に示すような問題がある。
(1)第1の固定部材35は、その中心軸が光軸Xに合わさるようにランプ本体31にロウ付けされる。そして、第1の固定部材35に対し、第1の固定部材35の中心軸と陽極33の中心軸とが合わさるように陽極側給電部材34を圧入し、接合することにより、ランプ本体31と陽極側給電部材34との一体化を行っている。
ここで、ランプ本体31の外周に配置された第1の固定部材35は、ランプ本体31との間に形成された空隙にロウ材を充填することにより、ランプ本体31にロウ付けされる。ところが、ロウ材は流動性を有し、また、瞬時に固化しないことにより空隙に対してロウ材が均一に充填されないことがあり、その場合には、図4に示すように、ランプ本体31の光軸Xと第1の固定部材35の中心軸とが一致しないことになる。この状態で、上記のようにして陽極側給電部材34を圧入すると、ランプ本体31の光軸Xと陽極33の中心軸とが一致しなくなるため、良好な放電を形成することができない、という問題が発生する。
(2)仮に、第1の固定部材35とランプ本体31との間の空隙にロウ材が均一に充填されたとしても、さらに以下のような問題が生じるおそれがある。
上記のようなランプ本体31にロウ付けされた第1の固定部材35に対して陽極側給電部材34を圧入する作業を行った後は、第1の固定部材35と陽極側給電部材34との間で溶接を行う。ところがこの溶接は、第1の固定部材35に対して局所的な加熱を行うものであるため、第1の固定部材35に歪を生じさせるおそれがあり、これによっても上記と同様に、陽極33の中心がランプ本体31の光軸Xからずれるおそれがある。
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、ランプ本体の光軸Xと陽極の中心軸とを一致させ、良好な放電を形成することを可能にしたショートアークランプを提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、アルミナからなり、内部に反射面を有する凹所が形成されたランプ本体と、前記凹所において前記反射面の所定位置に所定の間隔を持って対向配置された陰極及び陽極と、前記反射面の開口縁の近傍に配置され、前記陰極を支持する導電性支持部材が接続された陰極側給電部材と、前記ランプ本体の基端面に配置され、陽極を支持するブロック状の陽極側給電部材とを有するショートアークランプにおいて、前記陽極側給電部材は、800℃における熱膨張率が13.9×10−6以下の材料からなり、前記ランプ本体の基端面にロウ付けにより接合されたことを特徴とするショートアークランプである。
第2の手段は、第1の手段において、前記陽極側給電部材は、コバールからなることを特徴とするショートアークランプである。
第3の手段は、第1の手段または第2の手段において、前記陽極側給電部材は、前記ランプ本体の基端面に接合される側の面に、前記陽極の外周を取り囲む環状の凹部が形成され、さらに該凹部に前記陽極の外周を取り囲む環状の溝が形成されたことを特徴とするショートアークランプである。
請求項1に記載の発明によれば、アルミナからなり、内部に反射面を有する凹所が形成されたランプ本体と、前記凹所において前記反射面の所定位置に所定の間隔を持って対向配置された陰極及び陽極と、前記反射面の開口縁の近傍に配置され、前記陰極を支持する導電性支持部材が接続された陰極側給電部材と、前記ランプ本体の基端面に配置され、陽極を支持するブロック状の陽極側給電部材とを有するショートアークランプにおいて、前記陽極側給電部材は、800℃における熱膨張率が13.9×10−6以下の材料からなり、前記ランプ本体の基端面にロウ付けにより接合されるようにしたので、ランプ本体の光軸Xと陽極の中心軸とを容易に一致させ、陰極と陽極間に良好な放電を形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記陽極側給電部材として、コバールを用いたので、切削加工性が良く成形が容易な陽極側給電部材が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、前記陽極側給電部材は、前記ランプ本体の基端面に接合される側の面に、前記陽極の外周を取り囲む環状の凹部が形成され、さらに該凹部に前記陽極の外周を取り囲む環状の溝が形成されているので、点灯時に陽極の先端部の近傍が高温状態になった際に、ランプ本体と陽極側給電部材間のロウ材が流れ込むおそれが無いので、陽極付近に流れ込んだロウ材が蒸発して放電空間Sを汚染するという不具合を防止することができる。
本発明の一実施形態を図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本実施形態の発明に係るショートアークランプの長手方向の断面を示す図である。
同図に示すように、ショートアークランプ100は、反射鏡としてのランプ本体1を備え、ランプ本体1は、アルミナで製作されたものであり、内部に凹所11が形成され、外観は円柱状に形成される。ランプ本体1は、外径が22mm〜70mm、全長が13mm〜75mmである。凹所11の表面には、例えば、銀やアルミニウム等の金属が蒸着されて反射面12が形成される。反射面12の断面形状は楕円形や放物線形等である。
ランプ本体1の凹所11には、タングステンからなる陽極2と陰極3が0.5〜2mmの間隔をあけて光軸Xに重なるように対向配置され、その中心はランプ本体1の焦点に位置している。ランプ本体1は、ランプ本体1と概ね同径のブロック状の陽極側給電部材4にロウ付けにより接合される。
より詳細には、ランプ本体1の基端面13にモリブデンマンガン法によるメタライズ処理を施し、基端面13と陽極側給電部材4の前方端面41との間に、例えば銀と銅からなるロウ材を充填することにより接合する。陽極2は、陽極側給電部材4の中心に設けられた貫通穴42に挿通されてロウ付けにより固定され、ランプ本体1の基端面13側の中心穴14から凹所11内に突出している。
ランプ本体1の基端面13のアルミナに塗布されているメタライズは、Mo−MnとSiOから成るものであり、アルミナの表層の凹凸にSiOが浸透しMo−MnがSiO中に拡散している状態である。更にこの表面にはNiメッキが施されMo−Mnの酸化を防いでいる。
また、陽極側給電部材4はコバール製であるが、ランプ本体1とのロウ付け時に使用するロウ材のコバール金属内部への侵食とコバールの酸化を防ぐ目的でNiメッキが施されている。
ランプ本体1と陽極側給電部材4のロウ付けには銀と銅からなるごく一般的なロウ材を用い、約800℃の雰囲気下にてロウ付けする。ロウ付け後メタライズのMo−Mn及びSiOの一部、ロウ材の銀及び銅、各Niメッキは溶け合いSiOを媒体として拡散した状態となり、ランプ本体1と陽極側給電部材4とが強固に接合される。
また、このとき使用するロウ材及びロウ付けを行うための冶具類に合わせ温度及び溶解時間の調整を行う必要がある。これはロウ材が溶解している時間を最適にすることによりロウ材がメタライズ部分に適度に混合拡散させることができる。温度が低い場合や時間が短い場合は、ロウ材の溶け残りを生じ、密閉容器を形成できなくなる。また温度が高い場合や時間が長すぎる場合は、ロウ材の銅、銀、メタライズのSiO、Mo、Mn及びメッキのNiが各密度の差により各成分が分離してしまい、十分なロウ付け強度が得られなくなる。
さらに、陽極側給電部材4には、ランプ本体1とロウ付けされる側の前方端面41に陽極2を取り囲む環状の凹部43が形成され、凹部43の中心には陽極2を挿通するための貫通穴42が形成される。一方、後方端面44には、凹部43に繋がる放電ガス封入用の排気管45が設けられている。さらに、凹部43には、ランプ本体1と陽極側給電部材4とをロウ付けする際に、陽極2の近傍にロウ材が流れ込むのを防止するため、ロウ材溜りとして作用するように、陽極3の外周を取り囲むように環状の溝46を形成する。この理由は、点灯時に陽極2の先端部21の近傍が高温状態になった際に、ランプ本体と陽極側給電部材間のロウ材が流れ込むおそれが無いので、陽極付近に流れ込んだロウ材が蒸発して放電空間Sを汚染する、という不具合を防止するためである。
この陽極側給電部材4は、円板状に形成され、その外径は21mm〜70mm、厚みは5mm〜25mmである。陽極側給電部材4は、ランプ点灯時の発熱により、陽極2と陽極側給電部材4間の接合を図るロウ材や、陽極側給電部材4とランプ本体1間のロウ材が溶融することが無いように、十分な熱容量を有することが好ましく、外径がランプ本体1に概ね等しく形成される。
一方、ランプ本体1の開口側の端面15には、リング状の陰極側給電部材5が円筒状の固定部材9によって固定される。陰極3は導電性支持部材8の一端に溶接され、導電性支持部材8の他端が陰極側給電部材5に形成された溝に嵌め込まれて固定される。また、陰極側給電部材5の内周面にはリング状のコバールからなるフランジ6が嵌め込まれている。フランジ6の内周面には円板状の光取出し窓7が嵌め込まれている。光取出し窓7は、可視光を透過し、放電空間Sに高圧ガスを封入するという理由から高い強度が要求され、サファイアで構成される。光取出し窓7の外側の表面71には、減反射や紫外線カット等の効果のあるコーティングが必要に応じ施されている。
また、陰極3は、その外周を3つの導電性支持部材8で接続されることにより所定の位置に配置されるように固定される。導電性支持部材8は、モリブデン製であり、幅が2mm〜5mm、厚みが0.3mm〜0.8mmである。
筒状の固定部材9は、コバール製であり、陰極側給電部材5とその内周面に固定されたフランジ6及び光取出し窓7をランプ本体1に一体に固定するためのものであり、ランプ本体1の開口部側の外周と陰極側給電部材5の外周を覆うように配置される。
このように構成することにより、ショートアークランプ100の内部には、ランプ本体1の凹所11、陽極2、陽極側給電部材4、陰極側給電部材5、フランジ6、光取出し窓7により概ね密閉された放電空間Sが形成される。また、固定部材9は、陰極側給電部材5及び導電性支持部材8を経て陰極3に給電するための給電機構も兼ねている。
放電空間Sは、陽極側給電部材4の後方端面44に設けられた排気管45によって排気された後、ランプ本体1の基端面13と凹部43との間の放電空間Sに繋がる空隙を通じて、例えば、キセノンガスが封入される。キセノンガスは、封入時における圧力が15kPa〜30kPaとなるように封入される。そして、陽極側給電部材4及び固定部材9に通電することにより、陽極2及び陰極3に給電され、陽極2と陰極3との間で絶縁破壊して放電が生じ、可視域にて約450nmにピーク波長を有する光を放射する。点灯条件を挙げると、例えば、定格電流が14A、消費電力が175Wである。
このように、本発明のショートアークランプ100によれば、従来のショートアークランプのように固定部材を使用することなく、ランプ本体1と陽極側給電部材4とを一体化することができ、先に指摘した従来のショートアークランプの(1)、(2)に記載する、固定部材に起因する問題を回避することができる。
さらに本発明者は、ランプ本体1の材質と陽極側給電部材4の材質との熱膨張率に着目した。具体的には、ランプ本体1を構成する材料はアルミナを用いることが一般的であることから陽極側給電部材4に用いる材料に熱膨張率がアルミナに近いものを使用することが望ましいことを見出し、陽極側給電部材4に用いる材料の熱膨張率を実験により適正な範囲に規定した。
熱膨張率を規定する理由は、本発明のショートアークランプにおいては、高圧ガスを封入しており、そのため、常にランプ本体1と陽極側給電部材4のロウ付け部に引き離す方向に引っ張り応力が作用し、また製作時に700〜900℃の温度で行うロウ付けにより発生する応力が常に接合部に加わるためである。さらに点灯、消灯を繰り返す毎に温度の上昇、下降を繰り返し熱的な膨張収縮を繰り返すため、一体化しているランプ本体1と陽極側給電部材4との熱膨張率に隔たりがあると、ランプ本体1が破損するおそれがある。なお、本発明では陽極側給電部材4を構成する材料の熱膨張率を800℃に規定しているが、これはセラミックスと金属との接合に一般的に使用する銀と銅からなるロウ材の融点が概ね800℃前後であることによる。
以下に、陽極側給電部材4の熱膨張率を適正な範囲に規定するために行った実験について説明する。
実験に使用したショートアークランプは、図1の構成に従い、陽極側給電部材4として、銅(Cu)、鉄(Fe)、42Ni−6Cr−Fe、50Ni−Fe、42Ni−Fe、コバール(Ni29−Co17−Fe)、アルミナ(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)の9種類の材料のいずれかを用いた。
ここで、ランプ本体1は、外径が26mm、全長が20mmであり、アルミナ製である。陽極2は、最大外径が3mm、全長が15mmであり、タングステン製である。陰極3は、先端に50°のテーパー角が付けられ、最大外径が1.5mm、全長が15mmであり、トリエーテッドタングステン製である。陽極側給電部材4は、外径が25mm、厚みが7mmであり、材料は上記9種類の何れかを用いた。陰極側給電部材5は、外径が26mm、内径が21mm、厚みが4mmであり、コバール製である。フランジ6は、外径が21.5mm、内径が20mm、全長が7mmであり、コバール製である。光取出し窓7は、外径が20mm、厚みが3mmであり、サファイア製である。導電性支持部材8は、幅が3mm、厚みが0.4mmであり、モリブデン製である。固定部材9は、外径が27.5mm、内径が26mm、全長が9mmであり、コバール製である。
図2は、上記9種類のショートアークランプを、それぞれ定格電流が14A、定格電力が175Wで、100時間点灯させた後、ランプ本体1が破損するか否かを目視にて確認した結果を示す表である。
同表において、「800℃における熱膨張率」とは陽極側給電部材4を構成する材料毎の熱膨張率を示し、「ランプ本体1の破損の発生有無」の欄の「〇」は破損しなかったことを示し、「×」は破損したことを示す。なお、ランプ本体1を構成するアルミナの800℃における熱膨張率は7.9×10−6である。
同表に示すように、陽極側給電部材4の熱膨張率が本発明で規定した範囲内である場合は、ランプ本体1に破損が生じることはない。これに対し、銅(Cu)や鉄(Fe)のように熱膨張率が本発明の規定した範囲を上回る場合はランプ本体1に破損が生じることが分かる。
その理由は、銅(Cu)では熱膨張率がアルミナより相当大きいため、ロウ付けによる両者の接合時にその膨張率の差によりアルミナに発生する引っ張り応力により破損してしてしまうためである。また鉄(Fe)も製作時には破損を起こさないものの、熱膨張率が大きいため、常に接合部分のアルミナに相当に大きな引っ張り応力が加わる。これに加えて、点灯、消灯時に繰返し応力がかかることにより破損する。これは点灯時に発生する熱により、内部ガス圧が上昇しアルミナと陽極側給電部材間にかかる圧力に起因する応力が増すことと、各部材の膨張収縮による応力により発生する歪によるものである。これら一連の破損の原因は、ランプ本体1を構成するアルミナが引っ張り応力に対し脆弱であることによるものと考えられる。
なお、モリブデン(Mo)、タングステン(W)は、ランプ本体1の破損は認められないものの、加工し難く、高価である。それに対して、コバール(Ni29−Co17−Fe)は切削加工性に優れ、成形が容易である。
なお、陽極側給電部材4を構成する材料の800℃における熱膨張率が4.4×10−6を下回るデータについては、ランプ本体1が破損することはないと考えられるので省略した。その理由は、ランプ本体1を構成するアルミナに比して熱膨張率が著しく小さくなった場合、ランプ本体1には圧縮の力がかかることになるが、アルミナはこのような圧縮の力に対して強靭だからである。
本発明に係るショートアークランプの長手方向の断面を示す図である。 9種類のショートアークランプを、それぞれ定格電流が14A、定格電力が175Wで、100時間点灯させた後、ランプ本体1が破損するか否かを目視にて確認した結果を示す表である。 従来技術に係るショートアークランプの長手方向の断面を示す図である。 第1の固定部材35とランプ本体31間の空隙にロウ材を充填した際に、ランプ本体31の光軸Xと第1の固定部材35の中心軸とが一致していない状態を示す図である。
符号の説明
1 ランプ本体
11 凹所
12 反射面
13 基端面
14 中心穴
15 端面
2 陽極
21 先端部
3 陰極
4 陽極側給電部材
41 前方端面
42 貫通穴
43 凹部
44 後方端面
45 排気管
46 溝
5 陰極側給電部材
6 フランジ
7 光取出し窓
71 表面
8 導電性支持部材
9 固定部材
100 ショートアークランプ

Claims (3)

  1. アルミナからなり、内部に反射面を有する凹所が形成されたランプ本体と、前記凹所において前記反射面の所定位置に所定の間隔を持って対向配置された陰極及び陽極と、前記反射面の開口縁の近傍に配置され、前記陰極を支持する導電性支持部材が接続された陰極側給電部材と、前記ランプ本体の基端面に配置され、陽極を支持するブロック状の陽極側給電部材とを有するショートアークランプにおいて、
    前記陽極側給電部材は、800℃における熱膨張率が13.9×10−6以下の材料からなり、前記ランプ本体の基端面にロウ付けにより接合されたことを特徴とするショートアークランプ。
  2. 前記陽極側給電部材は、コバールからなることを特徴とする請求項1に記載のショートアークランプ。
  3. 前記陽極側給電部材は、前記ランプ本体の基端面に接合される側の面に、前記陽極の外周を取り囲む環状の凹部が形成され、さらに該凹部に前記陽極の外周を取り囲む環状の溝が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のショートアークランプ。
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