JP4951968B2 - 燃料電池用電極 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池用電極に関する。
燃料電池スタックは、図6に示すように、複数のセル10が積層されてなる。各セル10は、セパレータ12、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)11及びセパレータ12によって構成されており、隣り合うセル10はセパレータ12を共通にしている。
各膜電極接合体11は、ナフィオン(登録商標、Nafion(Du-pont社製))等の固体高分子膜からなる電解質膜11aと、この電解質膜11aの一面に接合されて酸化ガスが供給されるカソード極11bと、電解質膜11aの他面に接合されて燃料が供給されるアノード極11cとを有している。
各セパレータ12は、各膜電極接合体11を間に挟んで積層され、個々が各カソード極11b側に酸化ガス流路12bを形成するとともに、各アノード極11c側に燃料流路12cを形成するようになっている。燃料電池スタックに供給される酸化ガスは各セル10の全ての酸化ガス流路12bを流通するようになっており、燃料電池スタックに供給される燃料は各セル10の全ての燃料流路12cを流通するようになっている。
カソード極11bは、図7に示すように、電解質膜11a側に位置し、カーボン粒子に触媒が担持された触媒担持カーボンと電解質とを有する触媒層1と、触媒層1に隣接して酸化ガスを拡散する拡散層2とからなる。低温環境下において、燃料電池システムを容易に起動できるようにしたカソード極11bの触媒層1は、触媒担持カーボン及び電解質の他、水を吸収する吸水材を有する(特許文献1)。
このカソード極11bは、およそ以下のように製造される。
まず、基材及び触媒層用ペーストを用意する。基材は、カーボンクロス、カーボンペーパー、カーボンフェルト等の導電性及びガス透過性のある板状のものである。触媒層用ペーストは、導電性粒子としてのカーボン粒子に触媒としての白金を担持してなる触媒担持カーボンと、電解質溶液と、吸水材との分散液である。
そして、基材の一面に触媒層用ペーストを塗布し、触媒層1を形成する。基材の他の部分が拡散層2となる。こうして、カソード極11bが得られる。
得られたカソード極11bは電解質膜11a及びアノード極11cとともに膜電極接合体11とされ、膜電極接合体11はセパレータ12とともに燃料電池スタックとされる。
こうして、得られた燃料電池スタックにおいては、酸化ガス流路12bに供給される酸化ガスと、燃料流路12cに供給される燃料との電気化学反応により、起電力を生じる。この際、カソード極11bの触媒層1では、発電反応に伴う生成水が発生する。生成水は、セル10の温度が高い時は水蒸気として排出されるが、セル10の温度が低下すると凝縮し易くなり、フラッディングによる特性低下を引き起こす。また、氷点下においては、凝縮した水が凍結し、ガス流路を閉塞する。
このカソード極11bでは、触媒層1中において、図8に示すように、触媒担持カーボン5と電解質6とが接触しつつ、電解質6と吸水材7とが接触するため、吸水材7がそのような生成水Wを吸水すると考えられる。残留する水も同様と考えられる。このため、この触媒層1中では、低温環境下であっても、触媒担持カーボン5と電解質6との間に細孔8が確保されるとともに、電解質6と吸水材7との間に細孔9が確保され、これらの細孔8、9が触媒層1中の酸化ガスの通路とされると考えられる。このため、この燃料電池スタックは、低温環境下においても、発電に伴う自己の発熱によって暖機が促進され、長時間にわたって発電を継続することが可能になる。
また、この燃料電池スタックでは、水の凍結を防止するための加熱を抑制できるため、省エネルギー化及び省スペース化により、例えば自動車への搭載性の向上と燃料電池システムの効率の向上とを実現することもできる。
特開2005−174765号公報
しかし、発明者らの試験結果によれば、触媒層1に吸収材を有する従来のカソード極11bを燃料電池スタックに用いた場合、低温環境下での発電継続時間が未だ十分でない。
このため、特開平7−94202号公報に記載されているように、酸化ガスやさらには膜電極接合体を含めたシステム全体を暖機しようとすると、燃料電池システムは、そのための装置及びエネルギーが必要になる他、起動に長時間を要することとなり、実用性が低減してしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、低温環境下において長時間にわたって発電を継続でき、暖機を最低限にすることのできる実用性の高い燃料電池システムを提供することを解決すべき課題としている。
発明者らは、上記課題解決のために鋭意研究を行った。そして、触媒層1に吸水材7を有する電極、特にカソード極11bにおいて、低温環境下での発電継続時間が未だ十分でない原因は、電解質6と吸水材7との間の細孔9が親水性であることにあると推論した。つまり、図9に示すように、電解質6と吸水材7との間の細孔9は親水性であるため、それらの細孔9には生成水Wが詰まり易く、この生成水が凍結して触媒層1中の酸化ガスの通路が閉塞されやすいと考えられる。この推論の下、触媒層1中の酸化ガスの通路の閉塞を防止する手段を発明し、本発明を完成させるに至った。
本発明の燃料電池用電極は、電解質側に位置する触媒層と、該触媒層に隣接してガスを拡散する拡散層とを備え、該触媒層は、導電性粒子に触媒が担持された触媒担持導電性粒子と、水を吸収する吸水材と、水を撥水する撥水材と、電解質とを有する燃料電池用電極において、
前記撥水材は、自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保する第1撥水材と、該第1撥水材よりも粒径が大きく、自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保する第2撥水材とを含み、
前記触媒層は、前記触媒担持導電性粒子及び前記電解質の少なくとも一方と接触し、前記第1撥水材と、前記吸水材と、該第1撥水材と該吸水材とが該第1撥水材の周囲で該第1撥水材を覆いつつ接触して確保する細孔とからなる複数の第1ユニットと、
各該第1ユニットに隣接し、前記第2撥水材と、該吸水材と、該第2撥水材と該吸水材とが該第2撥水材の周囲で該第2撥水材を覆いつつ接触して確保する細孔とからなる複数の第2ユニットとを含むことを特徴とする。
本発明の電極では、触媒層中において、触媒担持導電性粒子と電解質とが接触しつつ、電解質と吸水材とが接触するため、吸水材が生成水を吸水すると考えられる。残留する水も同様と考えられる。このため、この触媒層中では、低温環境下であっても、触媒担持導電性粒子と電解質との間に細孔が確保されるとともに、電解質と吸水材との間に細孔が確保され、これらの細孔が触媒層中の酸化ガスの通路とされると考えられる。
また、この電極では、触媒層中に第1撥水材及び第2撥水材を有しているため、細孔壁が電解質及び吸水材のいずれか又は両方で構成される親水性の細孔が閉塞したとしても、少なくとも細孔壁の一部に第1、2撥水材のいずれかの表面を有する撥水的な細孔が生成水を排除する。この撥水性の細孔がガスの流路となるため、フラッディングが抑制でき、また氷点下においては生成水の凍結によるガス流路の閉塞を防止できる。
さらに、この電極では、第1撥水材が自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保し、第2撥水材は、第1撥水材よりも粒径が大きく、自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保する。このため、触媒層中の第1撥水材中には比較的小さな細孔が確保され、触媒層中の第2撥水材中には比較的大きな細孔が確保されると考えられ、それらの細孔も触媒層中の酸化ガスの通路とされると考えられる。
したがって、本発明の燃料電池用電極、特にカソード極によれば、氷点下における発電可能時間を延長することで燃料電池反応に伴う熱を長時間利用することができるため、暖機が最低限で済む。このため、この電極によれば、最低限の暖機によって燃料電池システムの氷点下起動を達成することが可能となり、高い実用性を発揮することができる。
第1、2撥水材としては、カーボンブラック、活性炭等の炭素材料、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂等を採用することができる。
なお、本発明において、第1、2撥水材は、平均粒径又はメディアン径によって粒径の大小が区別される。また、撥水材は、第1、2撥水材の2種だけのものに限定されず、第3撥水材等、3種以上のものも含まれる。粒子とは、物理的に粉砕可能な最低サイズである。親水性カーボンブラックのように一次粒子が連なって二次粒子(アグリゲート)を構成するものでは、アグリゲート径を指す。
本発明の燃料電池用電極において、触媒層は、触媒担持導電性粒子及び電解質の少なくとも一方と接触し、第1撥水材と、吸水材と、吸水材が第1撥水材の周囲で第1撥水材を覆いつつ第1撥水材と接触して確保する細孔とからなる複数の第1ユニットと、
各第1ユニットに隣接し、第2撥水材と、吸水材と、吸水材が第2撥水材の周囲で第2撥水材を覆いつつ第2撥水材と接触して確保する細孔とからなる複数の第2ユニットとを含む
この場合、第1ユニットにおいては、電解質が触媒と接触するように配置された触媒担持導電性粒子と、吸水材及び小粒径の第1撥水材とが接触することにより、燃料電池反応を発揮しつつ、高い吸水効率を実現する。また、第1ユニットにおいては、触媒担持導電性粒子及び電解質の少なくとも一方と吸水材及び第1撥水材との間の細孔も触媒層中の酸化ガスの通路とされる。一方、第2ユニットは、各第1ユニットに連結して第1ユニットで吸水した水を拡散し、第1ユニットの吸水容量を確保する。また、第2ユニットにおいては、吸水材と第2撥水材との間の比較的大きな細孔も触媒層中の酸化ガスの通路とされる。そして、それらの細孔のうち、第1、2撥水材が細孔壁を構成しているものは、生成水を弾きやすく、その細孔に生成水を詰まらせ難いと考えられる。このため、生成水がその細孔で凍結し難く、触媒層中の酸化ガスの通路が閉塞され難いと考えられる。
吸水材としては、ポリアクリル酸等の高分子吸水樹脂、パーフルオロ系やハイドロカーボン系等の高分子電解質、シリカやチタニア等の金属酸化物、チャンネルブラックや表面酸化修飾により親水化したカーボンブラックや活性炭を採用することができる。
吸水材は、イオン交換機能がある高分子電解質、他には親水性カーボンブラック等、親水性でかつ導電性を有するものであることが好ましい。この場合、電荷が電極を移動し易く、発電効率が向上する。
吸水材は、金属酸化物、カーボンブラック等、材料自身がもつ細孔に水を吸水するものである場合、可及的に小さな粒子径をもつものであることが好ましい。この場合、触媒の近傍に多数の吸水材と第1、2撥水材との混合物が配置されやすいため、吸水効率が高まり、本発明の効果がある。なお、高分子吸水樹脂、高分子電解質等、自身の形状が変化し、水移動通路のネットワークを構成するような吸水材では、吸水材の内部を水が拡散していくため、吸水材自身の小粒子化をしなくても効果があると思われる。
発明者らの試験結果によれば、吸水材がイオン伝導性のある高分子電解質である場合、吸水材は、スルホン酸基等が多い等、触媒担持導電性粒子と共存する電解質よりもイオン交換容量の大きい高分子電解質であることが好ましい。この場合、イオン交換容量の小さい高分子電解質を用いた場合と比較し、吸水材が多くの水を吸水することができるため、低温環境下において、長時間の発電が可能である。イオン交換容量の大きい市販の高分子電解質としては、フッ素樹脂系電解質で1.4meq/gまで、炭化水素系電解質で2meq/gまでのものが知られている(meq=Milli-Equivalent(molの1/1000))。
第1撥水材及び第2撥水材も、カーボンブラック等、導電性を有するものであることが好ましい。この場合、電荷が電極を移動し易く、発電効率が向上する。
第1撥水材は可及的に小さな粒子径をもつものであることが好ましい。この場合、触媒の周りに多数の第1撥水材と吸水材との混合物が配置され、水の移動経路が増えるため、吸水効率が高まり、本発明の効果がある。
本発明の電極は本発明の燃料電池用電極の製造方法によって製造することが好ましい。
本発明の燃料電池用電極の製造方法は、導電性及びガス透過性のある板状の基材と、導電性粒子に触媒を担持してなる触媒担持導電性粒子と、電解質溶液と、水を吸収する吸水材と、自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保し、水を撥水する粒子状の第1撥水材と、第1撥水材よりも径が大きく、自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保し、水を撥水する粒子状の第2撥水材とを用意し、該触媒担持導電性粒子及び該電解質溶液の第1ペーストと、該吸水材の第2ペーストと、該第1撥水材の第3ペーストと、該第2撥水材の第4ペーストとを用意する準備工程と、
該第1ペースト、該第2ペースト、該第3ペースト及び該第4ペーストを混合して混合ペーストとする混合工程と、
該基材の一面に該混合ペーストを塗布し、燃料電池用電極を得る塗布工程とを備えていることを特徴とする。
この製造方法では、第1ペーストが触媒担持導電性粒子及び電解質溶液からなり、第2ペーストが吸水材からなり、第3ペーストが第1撥水材からなり、第4ペーストが第2撥水材からなり、これらを混合してなる混合ペーストは分散溶液混合法が採用されている。この場合、触媒担持導電性粒子、電解質、吸水材、第1撥水材及び第2撥水材が異なる親水性を有していても、各材料の分散性が高まる。例えば、親水性の異なる各材料を同時に水系の溶媒に分散させようとすると、親水性の高いものは分散するが、そうでないものは凝集してしまい、触媒担持導電性粒子、吸水材及び第1、2撥水材が偏って触媒層中に構成され、本発明の吸水材による生成水の吸水効果とガスの通路確保とが円滑に行われ難く、燃料電池の特性低下が懸念される。混合ペーストによって得られる電極は、第1、2撥水材の細孔が生成水を排除してガスの流路を確保でき、フラッディングによる特性低下を生じ難く、また氷点下においては生成水の凍結によるガス流路の閉塞を防止できる。
混合工程は、前記第1ペースト、前記第2ペースト及び前記第3ペーストを混合して第1プレ混合ペーストとする第1プレ混合工程と、前記第4ペースト及び該第2ペーストを混合して第2プレ混合ペーストとする第2プレ混合工程と、該第1プレ混合ペースト及び該第2プレ混合ペーストを混合して混合ペーストとする本混合工程とからなることができる。
基材に混合ペーストを塗布した後、乾燥工程において溶媒が蒸発し、本来材料自身がもっている細孔と、溶媒の乾燥過程における気泡による細孔とが触媒層に生じ得る。気泡による細孔は、溶媒の量を調整することである程度の増減が可能である。
塗布には、スクリーン印刷、スプレー法、インクジェット法等の手段を採用し得る。
なお、膜電極接合体を得るため、PTFE等からなる基盤上に混合ペーストを塗布し、これを乾燥させた後に電解質膜の両面に転写してもよい。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
まず、図1(A)〜(K)に示すように、基材20としてのカーボンクロスと、カーボン粒子に白金を担持してなるPt担持カーボン21と、電解質溶液(Aldrich製5%濃度Nafion溶液(溶媒の主成分は水及び有機溶媒))22と、第1撥水材(Cabot製カーボンブラックMonarch880、平均一次粒子径16nm、アグリゲート径0.2μm)23aと、第2撥水材(電気化学工業製デンカブラックHS-100、平均一次粒子径48nm、アグリゲート径0.5μm)23bと、水及び有機溶媒からなる溶媒24と、吸水材(市販の5%Nafion溶液)25とを用意した。Pt担持カーボン21は、平均一次粒径30nmのカーボン粒子に白金を30〜80質量%で担持したものである。なお、第1、2撥水材23a、23bの平均一次粒径及びアグリゲート径は電顕法により測定した。
そして、図1(A)に示すように、Pt担持カーボン21に電解質溶液22を混合し、第1ペースト31とした。第1ペースト31は、6質量%のPt担持カーボン21と、2質量%の電解質41(図4参照)と、92質量%の溶媒とからなる。
また、図1(B)に示すように、第1撥水材23aに溶媒24を混合し、第3ペーストとしての第1撥水材ペースト32とした。第1撥水材ペースト32は、11質量%の第1撥水材23aと、89質量%の溶媒とからなる。
さらに、図1(C)に示すように、吸水材(市販の5%Nafion溶液)25に溶媒24を混合し、第2ペーストとしての吸水材ペースト33とした。吸水材ペースト33は、5質量%の吸水材(市販の5%Nafion溶液)25と、95質量%の溶媒24とからなる。
次いで、図1(D)に示すように、第1ペースト31、第1撥水材ペースト32及び吸水材ペースト33を重量比3:2:4で混合し、分散溶液混合法による第1プレ混合ペースト34とした。
そして、図1(E)に示すように、PTFE等からなる基盤30上に第1プレ混合ペースト34を塗布した。図1(F)に示すように、この第1プレ混合ペースト34を乾燥させた後、粉砕して混合物35を得た。
この混合物35は、図2に示すように、Pt担持カーボン21と電解質41と吸水材25と第1撥水材23aとが接触しつつ細孔42、44a、46を確保していると考えられる。特に、吸水材25は第1撥水材23aの周囲で第1撥水材23aを覆いつつ接触して細孔44aを確保している。そして、図1(G)に示すように、7質量%の混合物35に93質量%の溶媒24を混合し、第2プレ混合ペースト36を得た。
また、図1(H)に示すように、第2撥水材23bに溶媒24を混合し、第4ペーストとしての第2撥水材ペースト37とした。第2撥水材ペースト37は、11質量%の第2撥水材23bと、89質量%の溶媒とからなる。
さらに、図1(C)と同様、図1(I)に示すように、吸水材(市販の5%Nafion溶液)25に溶媒24を混合し、吸水材ペースト33とした。
次いで、図1(J)に示すように、第2プレ混合ペースト36、第2撥水材ペースト37及び吸水材ペースト33を重量比4:1:2で混合し、分散溶液混合法による混合ペースト38とした。この混合ペースト38において、第2撥水材23b及び吸水材25は、図3(A)に示すように、互いに接触しつつ細孔44bを確保していると考えられる。特に、吸水材25は第2撥水材23bの周囲で第2撥水材23bを覆いつつ接触して細孔44bを確保している。
そして、図1(K)に示すように、基材20の一面に混合ペースト38を塗布、乾燥し、触媒層39を形成した。こうして、実施例1の燃料電池用カソード極40を得た。
得られたカソード極40は、図7に示す従来のカソード極11bと同様、電解質膜11a側に位置する触媒層39と、触媒層39に隣接する拡散層2とからなる。
このカソード極40は、図6に示すように、従来と同様に電解質膜11a及びアノード極11cとともに膜電極接合体11とされ、膜電極接合体11はセパレータ12とともにセル10とされる。
こうして、得られた実施例1のセル10においては、酸化ガス流路12bに供給される酸化ガスと、燃料流路12cに供給される燃料との電気化学反応により、起電力を生じる。
この際、このカソード極40では、図4に示すように、触媒層39中において、Pt担持カーボン21と電解質41とが接触しつつ、電解質41と吸水材25とが接触するため、吸水材25が生成水を吸水すると考えられる。残留する水も同様と考えられる。このため、この触媒層39中では、低温環境下であっても、Pt担持カーボン21と電解質41との間に細孔42が確保されるとともに、第1ユニットU1と第2ユニットU2との間に細孔46が確保され、これらの細孔42、46が触媒層39中の酸化ガスの通路とされると考えられる。また、細孔46は、口径が大きく、凝縮水により完全に閉塞される状態にはなり難い。
特に、このカソード極40では、触媒層39中に第1撥水材23a及び第2撥水材23bを有し、Pt担持カーボン21と電解質41と吸水材25と第1撥水材23aとが接触しつつ細孔42、46を確保している複数の第1ユニットU1と、各1ユニットU1に隣接し、吸水材25と第2撥水材23bとが接触しつつ細孔44bを確保している複数の第2ユニットU2と含む。第1ユニットU1では、吸水材25が第1撥水材23aの周囲で第1撥水材23aを覆いつつ接触して細孔44aを確保している。第2ユニットU2では、吸水材25が第2撥水材23bの周囲で第2撥水材23bを覆いつつ接触して細孔44bを確保している。このため、細孔壁が電解質41及び吸水材25で構成される親水性の細孔46が閉塞したとしても、少なくとも細孔壁の一部に第1、2撥水材23a、23bのいずれかの表面を有する撥水的な細孔44a、44bが生成水を排除する。この撥水性の細孔44a、44bがガスの流路となるため、フラッディングが抑制でき、また氷点下においては生成水の凍結によるガス流路の閉塞を防止できる。
また、このカソード極40では、第1ユニットU1において、Pt担持カーボン21と吸水材25と小粒径の第1撥水材23aの混合物が多数Pt担持カーボン21や電解質41に隣接して配置されるため、吸水経路が増加し、高い吸水効率を実現する。また、第1撥水材23aが粒子間に比較的小さな細孔44aを確保する。一方、第2ユニットU2において、第1ユニットU1で吸水した水Wを拡散させ、第1ユニットU1の吸水容量を確保する。また、第2撥水材23bは、第1撥水材23aよりも粒径が大きく、粒子間に比較的大きな細孔44bを確保する。このため、それらの細孔44a、44bが触媒層39中の酸化ガスの通路とされると考えられる。
したがって、このカソード極40によれば、氷点下における発電可能時間を延長することで燃料電池反応に伴う熱を長時間利用することができるため、暖機が最低限で済む。このため、このカソード極40によれば、最低限の暖機によって燃料電池システムの氷点下起動を達成することが可能となり、高い実用性を発揮することができる。
実施例2では、図5(A)〜(O)に示す製造方法を採用した。まず、実施例1と同様、基材20と、Pt担持カーボン21と、電解質溶液22と、第1撥水材23aと、第2撥水材23bと、溶媒24と、吸水材(市販の5%Nafion溶液)25とを用意した。
そして、図5(A)に示すように、Pt担持カーボン21に電解質溶液22を混合し、第1ペースト51とした。
また、図5(B)に示すように、第1撥水材23aに溶媒24を混合し、第3ペーストとしての第1撥水材ペースト52とした。
さらに、図5(C)に示すように、吸水材25に溶媒24を混合し、第2ペーストとしての吸水材ペースト53とした。
次いで、図5(D)に示すように、第1ペースト51、第1撥水材ペースト52及び吸水材ペースト53を混合し、第1プレ混合ペースト54とした。
そして、図5(E)に示すように、PTFE等からなる基盤55上に第1プレ混合ペースト54を塗布した。図5(F)に示すように、この第1プレ混合ペースト54を乾燥させた後、粉砕して第1混合物56を得た。
また、図5(G)に示すように、第2撥水材23bに溶媒24を混合し、第4ペーストとしての第2撥水材ペースト57とした。
さらに、図5(C)と同様、図5(H)に示すように、吸水材(市販の5%Nafion溶液)25に溶媒24を混合し、吸水材ペースト53とした。
次いで、図5(I)に示すように、第2撥水材ペースト57及び吸水材ペースト53を混合し、第2プレ混合ペースト58とした。
そして、図5(J)に示すように、基盤55上に第2プレ混合ペースト58を塗布した。図5(K)に示すように、この第2プレ混合ペースト58を乾燥させた後、粉砕して第2混合物59を得た。
そして、図5(L)に示すように、第1混合物56に溶媒24を混合し、第3プレ混合ペースト60を得た。
また、図5(M)に示すように、第2混合物59に溶媒24を混合し、第4プレ混合ペースト61を得た。
次いで、図5(N)に示すように、第3プレ混合ペースト60及び第4プレ混合ペースト61を混合し、混合ペースト62とした。この混合ペースト62において、第2撥水材23b及び吸水材25は、図3(B)に示すように、吸水材25が第2撥水材23bの周囲で第2撥水材23bを覆いつつ接触して細孔44bを確保していると考えられる。
そして、図5(O)に示すように、基材20の一面に混合ペースト62を塗布した。こうして、実施例2の燃料電池用カソード極を得た。実施例2のカソード極を用いたセル及びスタックにおいても、実施例1と同様の作用効果を生じる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は、電気自動車等の移動用電源、屋外据え置き用電源、ポータブル電源等の燃料電池システムに利用可能である。
実施例1のカソード極の製造方法を示す模式図である。 実施例1における混合物の模式拡大断面図である。 図(A)は実施例1における第2撥水材及び吸水材の模式拡大断面図であり、図(B)は実施例2における第2撥水材及び吸水材の模式拡大断面図である。 実施例1のカソード極における触媒層の模式拡大断面図である。 実施例2のカソード極の製造方法を示す模式図である。 セルの模式断面図である。 従来のカソード極を電解質膜とともに示す模式の部分拡大断面図である。 従来のカソード極における触媒層の模式拡大断面図である。 従来のカソード極における触媒層の模式拡大断面図である。
符号の説明
11a…電解質膜
39…触媒層
2…拡散層
21…触媒担持導電性粒子(Pt担持カーボン)
25…吸水材
41…電解質
40…燃料電池用カソード極
23a…第1撥水材
23b…第2撥水材
42、44a、44b、46…細孔
U1…第1ユニット
U2…第2ユニット
20…基材
31、51…第1ペースト
33、53…第2ペースト
32、52…第3ペースト
37、57…第4ペースト
38、62…混合ペースト

Claims (5)

  1. 電解質側に位置する触媒層と、該触媒層に隣接してガスを拡散する拡散層とを備え、該触媒層は、導電性粒子に触媒が担持された触媒担持導電性粒子と、水を吸収する吸水材と、水を撥水する撥水材と、電解質とを有する燃料電池用電極において、
    前記撥水材は、自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保する第1撥水材と、該第1撥水材よりも粒径が大きく、自身を構成する一次粒子間及び/又は自身を構成する二次粒子内に細孔を確保する第2撥水材とを含み、
    前記触媒層は、前記触媒担持導電性粒子及び前記電解質の少なくとも一方と接触し、前記第1撥水材と、前記吸水材と、該吸水材が該第1撥水材の周囲で該第1撥水材を覆いつつ該第1撥水材と接触して確保する細孔とからなる複数の第1ユニットと、
    各該第1ユニットに隣接し、前記第2撥水材と、該吸水材と、該吸水材が該第2撥水材の周囲で該第2撥水材を覆いつつ該第2撥水材と接触して確保する細孔とからなる複数の第2ユニットとを含むことを特徴とする燃料電池用電極。
  2. 前記吸水材は、親水性でかつ導電性を有するものである請求項1記載の燃料電池用電極。
  3. 前記吸水材は、前記電解質よりもイオン交換容量の大きい高分子電解質である請求項1又は2記載の燃料電池用電極。
  4. 前記電解質と前記吸水材との間には細孔が確保されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の燃料電池用電極。
  5. 前記第1撥水材及び前記第2撥水材は導電性を有するものである請求項1乃至のいずれか1項記載の燃料電池用電極。
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