JP4951741B2 - 茸の露地栽培方法 - Google Patents

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この発明は茸の露地栽培方法に関し、特に茸を安定に露地栽培できるようにした栽培方法に関する。
例えば、シメジなどの茸を人工栽培する場合、培地に種菌を接種して培養し、芽だしを経て菌床から株状の子実体を発生させ、収穫することが行われている(特許文献1、特許文献2)。
ところで、茸を人工栽培する場合、光量、温度、湿度などの栽培条件をコントロールする必要があるとともに、ナメクジやキノコバエ等の害虫対策を必要とすることから、建屋やビニールハウスなどを利用して栽培することが行われている。
特開2006−115834号公報 特開平10−215678号公報
しかし、建屋やビニールハウスを建て栽培条件をコントロールしようとすると、設備コストが高くなり、栽培された茸のコスト高を招来する。
本発明はかかる問題点に鑑み、茸を安定に露地栽培できるようにした栽培方法を提供することを課題とする。
そこで、本発明に係る茸の露地栽培方法は、茸を露地栽培するにあたり、畑に凹状の溝を形成し、該溝内に堆肥を入れて茸の種菌を接種するか又は土壌を入れて茸の種菌を接種した菌床ブロックを埋設する一方、上記溝の上方を遮光材で覆うとともに、上記溝の外側に害虫の誘引材又は忌避材を設けるようにしたことを特徴とする。
本発明の特徴の1つは畑に凹状の溝を形成して堆肥又は土壌を入れ、茸の種菌を接種するか又は種菌を接種した菌床フロックを埋設し、その上を遮光材で覆うようにした点にある。
これにより、光量、温度、湿度などを適切な栽培条件にコントロールして茸を安定に露地栽培することができ、建屋やビニールハウスを用いる必要がなく、茸の製造コストを大幅に低減できる。
凹状の溝は畑に直接形成してもよく、又畑の畝の中央に形成するようにしてもよい。
茸を安定に栽培する上で、畑の土壌はpH6.5〜7.5、好ましくは中性pH7に調整するのがよい。
茸を栽培する上で、適度の湿度を必要とするが、畑の水はけがよい場合には溝の底部に水真砂又はくろぼくを敷くようにするのがよい。有機栽培をしている畑では、水はけが悪いことなどないが、残留農薬や雑菌に侵されないように、栽培用のプランターを用いて菌を蔓延させる。この時水はけの良い堆肥を沢山前もって用いて土壌改良をはかる必要がある。
溝の深さは温度や湿気を維持し得る深さ、例えば40cm〜50cmとし、堆肥又は土壌を30cm〜40cmの深さに入れるようにするのがよい。
害虫の誘引材又は忌避材は次のものを採用するのがよい。即ち、栽培すべき茸の菌及び納豆菌を純粋培養した後穀粒培地に接種して培養した害虫の誘引材を、畑の溝の廻りに播くと、ナメクジ、蝸牛及びだんご虫などが穀粒培地に誘引されるので、茸から遠ざけることができる。
また、木酢を入れた容器を畑の溝の廻りに間隔をあけて設置すると、キノコバエなどを忌避することができる。
本発明の栽培方法はハタケシメジ、マッシュルーム、フクロタケの栽培に適用できることを確認したが、ホンシメジ、ヒラタケ、ブナシメジ、シイタケ、エリンギなどの他の食用茸にも同様に適用できることが期待される。
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る茸の露地栽培方法の好ましい実施形態を示し、これはハタケシメジの栽培に適用した例である。ハタケシメジを露地栽培する場合、秋頃にハタケシメジが収穫できるように準備をする。まず、畑10に50cm〜100cmの範囲内の幅、例えば100cm、40cm〜50cmの深さ、例えば40cmの凹状の溝11を長手方向に延びるように掘る。畑10は市販のpH調整剤などを用いて土壌を中性域pH6.5〜7.5に調整しておく。
また、マッシュルームに対する虫除けのために、溝11の両側にその年の5月頃にヤーコン15を1.5m間隔で植えておく(また、前年のハヤトウリの葉だけを乾燥したものを溝11の周囲に吊るようにしてもよい)。ヤーコンは後日健康茶として用いることができる、芋自体は生で食べることができるし、それを翌年の種芋にすることができる。また、タバコの葉を乾燥させ忌避材として利用することもできる。11月に麦を植えて、藁自体はフクロウタケの栄養分として使用できる。麦は穀粒培地として茸の栄養分として培養することができるし、誘引材として利用することもできる。
畑10の土壌の水はけがよい場合には溝11の底に水真砂を適当な厚さで敷く。次に、溝11内に土壌12を厚さ30cmに入れ、土壌12内に菌床ブロック14を埋設する。菌床ブロック14にはおが屑を用いて製作しハタケシメジの種菌を接種しておく。
また、溝12の上方を樹木の枝や笹(遮光材)16で覆う。枝や笹に代え、市販の遮光ネットを用いることもできる。
他方、納豆菌を試験管で純粋培養し、表面に菌糸が広がると、マッシュルームの菌を穀粒培地に接種して、ある程度成長させた後に納豆菌を植えつける。納豆菌が育つ温度(22°C〜24°C)に保ち、約一週間の経過後、穀粒培地17を溝11の周囲に播く。穀粒培地17は畑10に麦を植え、藁を取り入れ、これを原料として培地を製作することができる。穀粒培地17にはじゃがいも寒天培地、藁培地抽出エキス寒天培地、馬糞抽出エキス寒天培地、麦藁抽出エキス寒天培地、松葉抽出エキス寒天培地、ビール酵母抽出エキス寒天培地などを用いることができる。
この穀粒培地17にはナメクジ、蝸牛及びだんご虫などが誘引され、栽培しているハタケシメジが虫害を受けるのを少なくできる。また、容器18に詰めた脱脂綿に木酢をしみ込ませ、これを溝11の周囲に適当な間隔をあけて設置すると、ハタケシメジに近寄ってきたキノコバエなどを忌避することができる。
また、畑10の溝11の廻りの雑草は除草せず、そのままにしておくと、虫よけに利用でき、除草に対する作業者の負担を少なくできる。
こうして準備が完了すると、後はハタケシメジが育ち、収穫することができる。本件発明者らの実験によれば2.5kgの菌床ブロックから1.2kgのハタケシメジを収穫することができた。
図2は第2の実施形態を示し、これはマッシュルームの露地栽培に適用した例である。本例では土壌12に代え、堆肥12''を溝11内に入れ、堆肥12''にマッシュルームの菌を接種するようにしている。菌がまわりきったら覆土12''Aを約3cmして菌かきをする。水はけがよい場合には溝11の底にくろぼくを敷いておく。
図3は第3の実施形態を示し、これはフクロタケの露地栽培に適用した例である。本例では溝11’の深さを50cmとし、藁堆肥12’を40cmの厚さに敷き、藁堆肥12’にフクロタケの菌を接種するようにしている。
第2、第3の実施形態において、第1の実施形態と同様に、マッシュルーム及びフクロタケの安定した収穫が可能であった。
本発明に係る茸の露地栽培方法の好ましい実施形態を示す図である。 第2の実施形態を示す図である。 第3の実施形態を示す図である。
符号の説明
10 畑
11、11’ 溝
12 土壌
12’ 藁堆肥
12'' 堆肥
14 菌床ブロック
16 樹木の枝(遮光材)

Claims (7)

  1. 茸を露地栽培するにあたり、
    畑(10)に凹状の溝(11)を形成し、該溝(11)内に堆肥(12')を入れて茸の種菌を接種するか又は土壌(12)を入れて茸の種菌を接種した菌床ブロック(14)を埋設する一方、
    上記溝(11)の上方を遮光材(16)で覆うとともに、上記溝の外側に害虫の誘引材(17)又は忌避材(15,18)を設けるようにしたことを特徴とする茸の露地栽培方法。
  2. 上記溝(11)を畑の畝の中央に形成するようにした請求項1記載茸の露地栽培方法。
  3. 上記畑(10)の土壌のpHを6.5〜7.5の範囲内の値に調整し、上記溝(11)の底部に水真砂又はくろぼくを敷くようにした請求項1記載の茸の露地栽培方法。
  4. 上記溝(11)の深さを40cm〜50cmとし、堆肥(12')又は土壌(12)を30cm〜40cmの深さに入れるようにした請求項1記載の茸の露地栽培方法。
  5. 茸の菌と納豆菌とを穀粒培地(17)に接種して培養したものを上記害虫の誘引材として用い、畑(10)の溝(11)の廻りに播き、ナメクジ、蝸牛及びだんご虫を茸から遠ざけるようにした請求項1記載の茸の露地栽培方法。
  6. 木酢を入れた容器(18)を害虫の忌避材として用い、畑(10)の溝(11)の廻りに間隔をあけて設置し、キノコバエを忌避するようにした請求項1記載の茸の露地栽培方法。
  7. 上記茸がハタケシメジ、マッシュルーム又はフクロタケである請求項1記載の茸の露地栽培方法。
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