JP4951333B2 - レンタル用dvd等の陳列ケース - Google Patents

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Description

本発明はレンタル用DVD、CD等を入れた貸出しケースを収容する陳列ケースであって、陳列ケースを開いてその表面に張着した透明シートとの間にタイトル紙を自動機械で挿入した後で閉じることが出来るようにした陳列ケースに関するものである。
図9はDVDを貸出しケース(イ)に入れて陳列ケース(ロ)に収容した場合である。そして、この陳列ケース(ロ)はレンタルショップの陳列棚に配列され、客は上端部が突出している貸出しケース(イ)を抜き取って借りることが出来る。貸出しケース(イ)は収容しているDVDが盗難に遭わないように、一般にはロックされている。そして、ロックを解除しないでレンタルショップから持ち出そうとするならば、警報装置が作動するように成っている。
ところで、貸出しケース(イ)に収容しているDVDの内容を表示する為に、すなわち、レンタルショップへ訪れた客が分かるように、陳列ケース(ロ)にはタイトル紙(ハ)が取付けられている。このタイトル紙(ハ)は交換可能な取付け形態としており、陳列ケース(ロ)の表面に張着した透明シートとの間に挿入して挟まれている。
陳列ケース(ロ)は本体ケースと蓋ケースで構成され、開閉可能な構造としているが、この表面に張着した透明シートとの間にタイトル紙(ハ)を挿入する作業は容易でない。すなわち、本体ケースと蓋ケースを開くことで表面の透明シートはダブ付き、この状態でタイトル紙(ハ)を挿入して再び閉じる訳であるが、多数の陳列ケース(ロ)、(ロ)・・を開いてタイトル紙(ハ)、(ハ)・・を挿入する作業は単純であるが時間がかかる。
このように陳列ケースにタイトル紙を取付ける作業には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、自動機械を用いてタイトル紙を透明シートとの間に挿入して取付けることが出来るようにした陳列ケースを提供する。
本発明に係る陳列ケースは、自動機械を使用して透明ケースとの間にタイトル紙を挿入することが出来るように構成されている。ここで、自動機械の具体的な構成は限定しないが、本体ケースと蓋ケースを開くことが出来る一対のツメを有し、このツメが本体ケースの側部と蓋ケースの側部に係止して開くことが出来る。そこで、ツメが係止出来るような係止凹部を側部に形成している。
そして、本体ケースと蓋ケースとが開くことで透明シートは自重にて垂れ下がり、本体ケース表面及び蓋ケース表面との間に大きな空間が形成され、この状態で透明シートとの間にタイトル紙が挿入される。タイトル紙は中央部と両側部の3ヶ所を支持棒で保持した状態で垂れ下がった上記透明シートとの間に挿入される。ここで、上記タイトル紙を保持する支持棒は該タイトル紙を挟むことが出来るように、2本が対を成して構成することもある。
挿入した状態で本体ケースと蓋ケースが閉じると共に支持棒が抜き取られるが、タイトル紙が支持棒と共に外れないように、本体ケース表面の底縁及び蓋ケース表面の底縁には低いリブを形成している。又上縁にも低いリブを設けることもある。そこで、タイトル紙は該リブに当って位置決めされ、支持棒だけが後退して抜き取られる。そして、本体ケース側部と蓋ケース側部に係止したツメによって閉じられるが、本体ケースと蓋ケースとが正しく噛み合って閉じることが出来る案内ガイド部を複数個所に設けている。
本発明は陳列ケースに関するものであり、本体ケースと蓋ケースを閉じる具体的な手段は限定しない。そして上記支持棒を動かす手段に関しても限定しない。該陳列ケースは自動機械にて本体ケースと蓋ケースが開き、開いた状態で垂れ下がった透明シートとの間にタイトル紙を挿入し、そして自動機械で閉じることが出来る構造としている。
本発明に係る陳列ケースは表面の透明シートとの間にタイトル紙を自動挿入できる構造としている。そこで、自動機械の両ツメにて本体ケースと蓋ケースを開き、透明シートがその自重で垂れ下がった状態での空間にタイトル紙を支持棒で摘んで挿入できる。本発明の陳列ケースはツメが係止して開くことが出来る凹部を側縁に形成している。そして、タイトル紙を支持棒で摘んだ状態で挿入するが、挿入したタイトル紙は本体ケース表面の底縁、蓋ケース表面の底縁に形成したリブに当って支持棒の後退と共に外れることはない。
又、本体ケースと蓋ケースは自動機械によって閉じられるが、複数の案内ガイド部が形成されることで、蓋ケースは本体ケースに正しく噛み合って閉じることが出来る。すなわち、本発明の陳列ケースは貸出しケースが突出するように上端が開口していることで、剛性が不足して変形するが、案内ガイド部の形成によって自動機械で閉じることが出来る。すなわち、タイトル紙を取付ける場合の一連の動作を自動機械にて行うことが出来る。
図1は本発明に係る陳列ケース1の側縁2に一対のツメ3a,3bを係止した場合であり、ツメ3a,3bの先端は側縁2に形成した凹部4に嵌って、本体側リブ6と蓋側リブ5に係止している。陳列ケース1は本体ケース7と蓋ケース8から成り、ツメ3a,3bを引き離すことで本体ケース7と蓋ケース8は開くことが出来る。
図2は本体ケース7と蓋ケース8が開いた場合であり、該本体ケース7と蓋ケース8との間には継手部9が設けたれている。そして、本体ケース7と蓋ケース8が同図に示すように開くことで、陳列ケース1の表面に張着した透明シート10はダブ付いて垂れ下がる。すなわち、該透明シート10の両側端は本体ケース表面の側縁部と蓋ケース表面の側縁部に止着されている為に、その他の部分は自重により垂れ下がり、本体ケース表面と蓋ケース表面との間に大きく空間11が形成される。同図は陳列ケース1を開いたツメ3a,3bは省略されているが、開いた本体ケース7と蓋ケース8は同図に示す状態で支持される。
ところで、この空間11にタイトル紙12が挿入される。タイトル紙12はその中央部と両側部が支持棒13a,13b、14a,14b・・によって支持され、タイトル紙12は逆W形に湾曲して支持されている。すなわち、逆W形に湾曲した状態で支持されて空間11に挿入される。ここで、タイトル紙12の中央部は2本の支持棒13a,13bにて挟まれ、側部は2本の支持棒14a,14bにて挟まれている。
このように上記支持棒13a,13b、14a,14b・・によって支持されて空間11へ挿入されたタイトル紙12は本体ケース7と蓋ケース8が閉じることで透明シート10との間に挟まれる。この場合、本体ケース7と蓋ケース8が閉じると同時に支持棒13a,13b,14a,14b・・は後退するが、この際、タイトル紙12が支持棒13a,13b,14a,14b・・の後退と共に外れないように本体ケース7の表面底縁及び蓋ケース8の表面底縁に低いリブ15,15を沿設している。タイトル紙12はこのリブ15,15に当って位置決めされ、支持棒13a,13b,14a,14bが後退しても外れないようになる。
図4は陳列ケース1を開いた状態の本体ケース7と蓋ケース8の内側を表している。本発明の陳列ケース1は自動機械によって本体ケース7と蓋ケース8が開かれ、透明シート10との間にタイトル紙12を挿入したところで自動機械で閉じられる。しかし、陳列ケース1は貸出しケースを収容する為に上端が開口していることで、陳列ケース全体の剛性は低くなり、その為に変形する。
そこで、本体ケース7と蓋ケース8が正しく閉じられるように、案内ガイド部を複数個所に設けている。すなわち、本体ケース7に蓋ケース8が正しく噛み合って閉じることが出来る構造と成っており、図4のA部、B部、C部に噛み合い案内ガイド部を設けている。本体ケース7及び蓋ケース8が変形して噛み合い位置が多少ズレても、案内ガイド部にて案内されて本体ケース7と蓋ケース8は閉じることが出来る。
図5は図4のA部を表している詳細図であり、蓋ケース8側には2本のガイドリブ16,16を所定の間隔をおいて蓋板17から起立し、ガイドリブ16,16は蓋底18との間に隙間19を有している。そして、本体ケース7と蓋ケース8が閉じる場合には、該本体ケース7の本体底20が上記隙間19に嵌入する。ガイドリブ16のコーナー21は滑らかな円弧が形成され、本体底20はコーナー21にガイドされて隙間19に嵌ることが出来る。従って、陳列ケース1を閉じる場合、蓋ケース8の蓋底18と本体ケース7の本体底20は互いに噛み合って接することが出来る。
本体ケース7と蓋ケース8が開いた内側を図4に表しているように、蓋ケース8の蓋側部22はその中央部を窪ませて凹部4を形成し、蓋中央側部23を有している。又、蓋中央側部23と僅かな隙間24を残して内側にガイドリブ25を蓋板17から起立し、ガイドリブ25の両先端部は湾曲し、その先端は蓋側部22との間に隙間26,26を設けている。
一方、本体ケース7の本体側部27の中央部も窪んでいて、本体中央側部28を形成し、そして本体側部27から内側へ延びるガイドリブ29,29を本体中央側部28の両側に有している。又、本体側部27の上端には内側へ屈曲した本体上部33が設けられている。図6は図4のB部の嵌合状態を表しているが、本体側部27は蓋側部22とガイドリブ25の先端との間に形成されている隙間26に嵌ることが出来る。
そして、本体中央側部28は蓋中央側部23とガイドリブ25との間に形成している隙間24に嵌ることが出来、ガイドリブ29は蓋側部22とガイドリブ25との間に形成される空間30に嵌合する。又、本体側部27には係合片31が外側へ突出し、この係合片31は蓋側部22の内面に形成した係合溝32に係合することで、本体ケース7と蓋ケース8はロックされる。
図7は本体上部33が蓋側部22の上端内側へ屈曲して形成した蓋上部34と噛み合わせる場合であり、蓋上部34の内側には図8に示すように湾曲したガイドリブ35が蓋板17から起立して設けられている。ガイドリブ35は蓋上部34から湾曲して延びているが、その先端は蓋側部22とは繋がっておらず、隙間を形成している。
そして、この隙間に本体側部27が嵌り、本体上部33はガイドリブ35の内部空間36に嵌っている。このように、本発明に係る陳列ケース1は本体ケース7と蓋ケース8とで構成し、本体ケース7と蓋ケース8を開いた状態で透明シート10を垂れ下げて間にタイトル紙12を挿入し、その後、閉じることが出来る。この開閉操作は自動機械によって行われるように、開く際にはツメ3a,3bが係止する凹部4を側部に形成し、閉じる際には本体ケース7と蓋ケース8とが正しく嵌合するように案内ガイド部を有している。
ここで、複数のガイドリブを設けているが、各ガイドリブ16、25、29、及び本体上部33、蓋上部34のコーナーは湾曲した形状とし、噛み合う際には湾曲したコーナーに沿ってガイドされて本体ケース7と蓋ケース8が正しく噛み合って閉じることが出来る。
本発明の陳列ケースにツメを係止して開く場合。 陳列ケースが開いて透明シートが垂れ下がった状態。 垂れ下がった透明シートの空間にタイトル紙を挿入した場合。 開いた陳列ケースの内側。 陳列ケースを閉じる際に、底部に設けたガイドリブと本体底が噛み合う状態。 陳列ケースを閉じた際の、蓋側部と本体側部の噛み合い状態。 陳列ケースを閉じる際の、本体上部と蓋上部の噛み合い状態。 陳列ケースを閉じた際の、蓋ケース上部に設けたガイドリブと蓋上部の噛み合い状態。 陳列ケースに貸出しケースを収容した場合。
符号の説明
1 陳列ケース
2 側縁
3 ツメ
4 凹部
5 蓋側リブ
6 本体側リブ
7 本体ケース
8 蓋ケース
9 継手部
10 透明シート
11 空間
12 タイトル紙
13 支持棒
14 支持棒
15 リブ
16 ガイドリブ
17 蓋板
18 蓋底
19 隙間
20 本体底
21 コーナー
22 蓋側部
23 蓋中央側部
24 隙間
25 ガイドリブ
26 隙間
27 本体側部
28 本体中央側部
29 ガイドリブ
30 空間
31 係合片
32 係合溝
33 本体上部
34 蓋上部
35 ガイドリブ
36 空間

Claims (3)

  1. DVD等を収容した貸出しケースの上端部を突出した状態で上端開口から挿入することが出来るケースであって、該ケースは本体ケースと蓋ケースを有して継手部を介して開閉可能とし、そして本体ケース表面の側縁部と蓋ケース表面の側縁部にはタイトル紙を挟むことが出来る透明シートの側端を止着して陳列ケース表面に張着した陳列ケースにおいて、本体ケース表面及び蓋ケース表面の底縁又は上縁の少なくとも一方には低いリブを沿設し、そして本体ケースの本体側部と蓋ケースの蓋側部にはツメが嵌る凹部を形成し、本体ケースと蓋ケースが閉じる際に位置決めされて互いに噛み合うことが出来るように複数の案内ガイド部を設け、該案内ガイド部として、蓋側部22の上端には蓋上部34を設け、本体側部27の上端には本体上部33を設け、そして、蓋上部34の内側にはガイドリブ35を蓋板17から起立すると共にその先端と蓋側部22との間には隙間を形成し、この隙間に本体側部27を嵌めると供に本体上部をガイドリブ35の内部空間36に嵌めたことを特徴とするレンタル用DVD等の陳列ケース。
  2. 上記案内ガイド部として、蓋ケースの底部には湾曲したコーナーを形成したガイドリブ16,16を蓋板17から起立し、ガイドリブ16,16と蓋底18との間に設けた隙間19,19には本体底20が嵌るようにした請求項1記載のレンタル用DVD等の陳列ケース。
  3. 上記案内ガイド部として、蓋側部22の中央部を窪ませて蓋中央側部23を形成し、この蓋中央側部23の内側には隙間24を残してガイドリブ25を蓋板17から起立し、本体側部27の中央に設けた本体中央側部28を上記隙間24に嵌合し、本体中央側部28の両側に設けたガイドリブ29,29を蓋ケース8に設けたガイドリブ25と蓋側部22との間の空間30,30に嵌めた請求項1、又は請求項2記載のレンタル用DVD等の陳列ケース。
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