JP4951022B2 - 差動分布回路 - Google Patents

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本発明は、高速動作の差動分布回路においてレイアウト寄生成分による帯域劣化を抑圧するものである。
高速動作の差動分布回路の例として、図11(A)、図11(B)に示す回路構成が知られている。図11(A)は全体ブロック図、図11(B)は差動分布回路中の電流モード論理インバータの詳細回路図である。この図11(A)、図11(B)の回路構成は、非特許文献1に開示されている。
図11(A)において、100は差動集中回路、101は差動分布回路、DINP,DINNはそれぞれ差動入力の正相入力端子、逆相入力端子、PDは次段の差動分布回路101を駆動するプリドライバ、R1P,R1NはプリドライバPDの入力端抵抗、R2P,R2NはプリドライバPDの送端抵抗、CPW1P,CPW1Nは入力コプレナー線路、CPW2P,CPW2Nは出力コプレナー線路、R3P,R3Nは直列に接続された複数の入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nのうち終端の入力コプレナー線路を接地する抵抗、R4P,R4Nは直列に接続された複数の出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nのうち先端の出力コプレナー線路を電源電圧Vccと接続する抵抗、CMLは電流モード論理インバータ(ここでは差動増幅器と同義)、DOUTP,DOUTNはそれぞれ差動出力の正相出力端子、逆相出力端子である。
正相入力端子DINPには、正相信号と逆相信号とからなる差動信号のうち正相信号が入力され、逆相入力端子DINNには、逆相信号が入力される。入力コプレナー線路CPW1Pの入力端には、プリドライバPDから出力された正相信号が入力され、入力コプレナー線路CPW1Nの入力端には、プリドライバPDから出力された逆相信号が入力される。そして、正相出力端子DOUTPからは正相信号が出力され、逆相出力端子DOUTNからは逆相信号が出力される。
図11(B)において、INP,INNはそれぞれ入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nと接続される電流モード論理インバータCMLの非反転入力端子、反転入力端子、OUTP,OUTNはそれぞれ出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nと接続される電流モード論理インバータCMLの非反転出力端子、反転出力端子、EF1P,EF1N,EF2P,EF2Nはエミッタフォロワ用トランジスタ、Q1P,Q1N,Q2P,Q2Nはカスコード接続型差動アンプを構成するトランジスタ、LE1P,LE1N,LC1P,LC1N,LC2P,LC2Nは素子接続のための線路、REF1P,REF1N,REF2P,REF2N,RE1P,RE1Nは抵抗、ISは電流源、VEEは電流モード論理インバータCMLの電源電圧である。
図11(A)に示した例では、出力部に差動分布回路101が用いられている。出力部に差動分布回路101を用いる理由は、図11(A)の回路の差動出力振幅が10Vpp(差動の片側では5Vpp)程度と10Gb/s以上の高速ICでは最大級の出力振幅であり、この大きな出力振幅を得るために、出力部に並列接続されている複数のトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2Nの総サイズが大きいことと関連がある。
出力部のトランジスタ総サイズが大きいと、出力部の入力容量も大きくなり、差動集中回路100の帯域低下が避けられない。そこで、図11(A)の例では、出力部の回路構成として、入力容量を伝送線路(入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nおよび出力コプレナー線路CPW2P,CPW2N)のインダクタンス成分で等価的に減少させ広帯域化が可能となる分布回路構成を用いている。また、図11(A)の例では、出力部の出力容量も大きいが、分布回路構成により伝送線路のインダクタンス成分で出力容量を等価的に減少させることができる。一般に、出力部の出力容量は高周波領域でのリターンロス悪化の主要因であるが、図11(A)の例によれば、高周波領域でのリターンロスも改善される。
なお、図11(A)の例では、入力部に差動集中回路100が用いられている。入力部に差動集中回路100を用いる理由は、入力部が出力部ほど大きな振幅を取り扱わないため、使用されるトランジスタの総サイズが小さく、伝送線路のためにチップ占有エリアが大きくなる分布回路構成を使わずとも必要な帯域が確保できるためである。
Yves Baeyens et al.,"High Gain-Bandwidth Differential Distributed InP D-HBT Driver Amplifiers With Large (11.3Vpp) Output Swing at 40Gb/s",IEEE Journal of Solid-State Circuits,vol.39,No.10,p.1697-1705,2004
非特許文献1には差動分布回路101の詳細なレイアウトに関する記述は無いが、非特許文献1に開示された電流モード論理インバータCMLの詳細回路図(図11(B))および図11(A)の回路構成を搭載したチップの平面図(チップ写真)からレイアウトを類推できる。非特許文献1に開示されたチップの平面図を図12に示し、類推したレイアウトを図13に示す。図12、図13において、図11(A)、図11(B)と同じ符号は同じ構成要素を表す。
また、図13において、EFPは図11(B)のトランジスタEF1P,EF2Pおよび抵抗REF1P,REF2Pから構成されるエミッタフォロワ、EFNは図11(B)のトランジスタEF1N,EF2Nおよび抵抗REF1N,REF2Nから構成されるエミッタフォロワ、APはトランジスタQ1P,Q2Pおよび接続線路LC1P,LC2Pから構成される差動アンプの半回路、ANはトランジスタQ1N,Q2Nおよび接続線路LC1N,LC2Nから構成される差動アンプの半回路、DPはエミッタフォロワEFPと差動アンプ半回路APとから構成される差動半回路、DNはエミッタフォロワEFNと差動アンプ半回路ANとから構成される差動半回路である。
図11(A)の例では、2つの差動半回路DP,DNからなる1つの差動アンプに対して電流源ISが1つしかない。そこで、レイアウトの対称性を保つため、電流源ISは図13に示すように2つの差動半回路DPとDNの間に配置されると推察される。
図13のレイアウトにおいては、差動半回路DP,DNと電流源ISの直近にあるエミッタ抵抗RE1P,RE1Nとの間を結ぶ接続線路LE1P,LE1Nが回路の帯域に大きく影響する。
ここで、接続線路LE1P,LE1Nとして誘導性の強い線路、例えばストリップ線路が用いられた場合を考える。ストリップ線路とは、図14に示したように、絶縁性または半絶縁性の基板202を挟んでグラウンド200と線路201とが対向するように配置され、線路201とグラウンド200との距離が遠く離れている(目安として線路201の幅Wの5倍以上の距離)線路のことである。
誘導性の強いストリップ線路構造の接続線路LE1P,LE1Nは信号周波数が高くなるほど高インピーダンスになるので、トランジスタQ1P,Q1Nから出力される高周波電流は、接続線路LE1P,LE1Nによって阻止されてしまう。この結果、差動半回路DP,DNから構成される差動アンプの利得は周波数が高くなるほど低下し、利得帯域の低下が生じる。この現象は、良く知られた差動アンプの利得式(式(1))からも理解することができる。
G=gm×RL/(1+gm×ZE) ・・・(1)
式(1)において、Gは差動アンプの単相利得、gmはトランジスタQ1P,Q1Nのトランスコンダクタンス、RLはトランジスタQ1P,Q1Nに接続されたコレクタ負荷抵抗である。コレクタ負荷抵抗は、出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nの送端抵抗(図11(A)のR4P,R4N)と出力端子DOUTP,DOUTNに接続される外部負荷抵抗との並列合成抵抗であり、図13には図示されていない。また、ZEはトランジスタQ1P,Q1Nのエミッタ端子に接続されたインピーダンス(図13の回路では、接続線路LE1P,LE1Nのインピーダンスとエミッタ抵抗RE1P,RE1Nの直列合成インピーダンス)である。
信号周波数が高くなるほど、接続線路LE1P,LE1Nの高インピーダンス化により式(1)中のインピーダンスZEが増加し、結果としてインピーダンスZEと反比例の関係にある利得Gは低下していく。このように、図11(A)に示した従来の回路では、回路の帯域に対する接続線路LE1P,LE1Nの影響が大きく、とりわけ接続線路LE1P,LE1Nの誘導性が高い時に大きな利得低下が生じてしまうという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、接続線路のようなレイアウト寄生成分による帯域劣化を抑制することができる差動分布回路を提供することを目的とする。
本発明の差動分布回路は、入力端に正相入力信号が入力され、出力端が接地された第1の入力伝送線路と、入力端に逆相入力信号が入力され、出力端が接地された第2の入力伝送線路と、入力端に電源電圧が供給され、出力端が差動出力の逆相出力端子に接続された第1の出力伝送線路と、入力端に電源電圧が供給され、出力端が前記差動出力の正相出力端子に接続された第2の出力伝送線路と、前記第1、第2の入力伝送線路および第1、第2の出力伝送線路に沿って配置され、非反転入力端子が前記第1の入力伝送線路に接続され、反転入力端子が前記第2の入力伝送線路に接続され、反転出力端子が前記第1の出力伝送線路に接続され、非反転出力端子が前記第2の出力伝送線路に接続された複数の差動増幅器とを備え、各差動増幅器は、1つの電流源と、ベースまたはゲートが間接的に前記非反転入力端子に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記反転出力端子に接続された第1のトランジスタを含む第1の差動半回路と、ベースまたはゲートが間接的に前記反転入力端子に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記非反転出力端子に接続された第2のトランジスタを含む第2の差動半回路と、一端が前記第1のトランジスタのエミッタまたはソースに接続され、他端が前記電流源に接続された第1の接続線路と、一端が前記第2のトランジスタのエミッタまたはソースに接続され、他端が前記電流源に接続された第2の接続線路とから構成され、前記第1、第2の接続線路は、マイクロストリップ線路であり、前記第1の入力伝送線路と前記第1の接続線路とが立体交差する箇所において、前記第1の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第1の入力伝送線路と前記第1の接続線路との間の層に配置され、前記第2の入力伝送線路と前記第2の接続線路とが立体交差する箇所において、前記第2の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第2の入力伝送線路と前記第2の接続線路との間の層に配置されることを特徴とするものである。
また、本発明の差動分布回路は、入力端に正相入力信号が入力され、出力端が接地された第1の入力伝送線路と、入力端に逆相入力信号が入力され、出力端が接地された第2の入力伝送線路と、入力端に電源電圧が供給され、出力端が差動出力の逆相出力端子に接続された第1の出力伝送線路と、入力端に電源電圧が供給され、出力端が前記差動出力の正相出力端子に接続された第2の出力伝送線路と、前記第1、第2の入力伝送線路および第1、第2の出力伝送線路に沿って配置され、非反転入力端子が前記第1の入力伝送線路に接続され、反転入力端子が前記第2の入力伝送線路に接続され、反転出力端子が前記第1の出力伝送線路に接続され、非反転出力端子が前記第2の出力伝送線路に接続された複数の差動増幅器とを備え、各差動増幅器は、第1、第2の電流源と、ベースまたはゲートが間接的に前記非反転入力端子に接続され、エミッタまたはソースが前記第1の電流源に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記反転出力端子に接続された第1のトランジスタを含む第1の差動半回路と、ベースまたはゲートが間接的に前記反転入力端子に接続され、エミッタまたはソースが前記第2の電流源に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記非反転出力端子に接続された第2のトランジスタを含む第2の差動半回路と、一端が前記第1のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第1の電流源との接続点に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第2の電流源との接続点に接続された接続線路とから構成され、前記接続線路は、マイクロストリップ線路であり、前記第1の入力伝送線路と前記接続線路とが立体交差する箇所において、前記第1の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第1の入力伝送線路と前記接続線路との間の層に配置され、前記第2の入力伝送線路と前記接続線路とが立体交差する箇所において、前記第2の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第2の入力伝送線路と前記接続線路との間の層に配置されることを特徴とするものである。
また、本発明の差動分布回路の1構成例において、前記マイクロストリップ線路は、信号線路の幅をWとしたとき、信号線路とグラウンドとの間の絶縁性または半絶縁性の基板の厚さが5Wより小さいものである。
また、本発明の差動分布回路の1構成例において、前記第1の差動半回路は、前記第1のトランジスタと、入力が前記非反転入力端子に接続され、出力が前記第1のトランジスタのベースまたはゲートに接続された第1のエミッタフォロワと、ベースまたはゲートが接地され、エミッタまたはソースが直接または間接的に前記第1のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、コレクタまたはドレインが直接または間接的に前記反転出力端子に接続された第3のトランジスタとを含み、前記第2の差動半回路は、前記第2のトランジスタと、入力が前記反転入力端子に接続され、出力が前記第2のトランジスタのベースまたはゲートに接続された第2のエミッタフォロワと、ベースまたはゲートが接地され、エミッタまたはソースが直接または間接的に前記第2のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、コレクタまたはドレインが直接または間接的に前記非反転出力端子に接続された第4のトランジスタとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の差動分布回路の1構成例は、前記第3のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第1のトランジスタのコレクタまたはドレインとの間、前記第3のトランジスタのコレクタまたはドレインと前記反転出力端子との間、前記第4のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第2のトランジスタのコレクタまたはドレインとの間、前記第4のトランジスタのコレクタまたはドレインと前記非反転出力端子との間に、それぞれ接続線路を有することを特徴とするものである
本発明によれば、第1、第2のトランジスタのエミッタまたはソースと電流源とを接続する第1、第2の接続線路に、キャパシタンス成分がインダクタンス成分よりも大きい線路を用いることにより、これらの接続線路が原因となる高周波領域での利得の低下を抑止することができ、また入力伝送線路の帯域伸張を図ることが可能である。
また、本発明では、第1のトランジスタのエミッタまたはソースと第2のトランジスタのエミッタまたはソースとを接続する接続線路に、キャパシタンス成分がインダクタンス成分よりも大きい線路を用いることにより、この接続線路が原因となる高周波領域での利得の低下を抑止することができ、また入力伝送線路の帯域伸張を図ることが可能である。さらに、本発明は、第1、第2の入力伝送線路間に素子を配置することが困難な場合にも、適用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る差動分布回路の構成を示すブロック図である。 マイクロストリップ線路の構造を示す断面図である。 従来の差動分布回路と本発明の第1の実施の形態に係る差動分布回路の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において接続線路と入力コプレナー線路とが立体交差する部分の平面図および断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る差動分布回路の構成を示すブロック図である。 従来の差動分布回路と本発明の第2の実施の形態に係る差動分布回路の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る差動分布回路の平衡時の動作を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る差動分布回路において差動アンプに差動信号が入力された時の動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る差動分布回路の平衡時の動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る差動分布回路において差動アンプに差動信号が入力された時の動作を示す図である。 従来の差動分布回路の構成を示すブロック図および差動分布回路の電流モード論理インバータの構成を示す回路図である。 図11の差動分布回路を搭載したチップの平面図である。 図11の差動分布回路の類推レイアウト概略を示す図である。 ストリップ線路の構造を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る差動分布回路の構成を示すブロック図であり、図11〜図13と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態の差動分布回路は、入力端にプリドライバ(図11のPD)からの正相入力信号が入力され、出力端が抵抗(図11のR3P)を介して接地された入力伝送線路である入力コプレナー線路CPW1Pと、入力端にプリドライバからの逆相入力信号が入力され、出力端が抵抗(図11のR3N)を介して接地された入力伝送線路である入力コプレナー線路CPW1Nと、入力端に抵抗(図11のR4P)を介して電源電圧Vccが供給され、出力端が差動出力の正相出力端子DOUTPに接続された出力伝送線路である出力コプレナー線路CPW2Pと、入力端に抵抗(図11のR4N)を介して電源電圧Vccが供給され、出力端が差動出力の逆相出力端子DOUTNに接続された出力伝送線路である出力コプレナー線路CPW2Nと、入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nおよび出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nに沿って配置され、非反転入力端子INPが入力コプレナー線路CPW1Pに接続され、反転入力端子INNが入力コプレナー線路CPW1Nに接続され、非反転出力端子OUTPが出力コプレナー線路CPW2Pに接続され、反転出力端子OUTNが出力コプレナー線路CPW2Nに接続された複数の電流モード論理インバータ(差動増幅器)CMLとから構成される。
各電流モード論理インバータCMLは、1つの電流源ISと、入力が非反転入力端子INPに接続され、出力が反転出力端子OUTNに接続された差動半回路DPと、入力が反転入力端子INNに接続され、出力が非反転出力端子OUTPに接続された差動半回路DNと、一端が差動半回路DP中のトランジスタQ1Pのエミッタに接続され、他端が電流源ISに接続された接続線路ME1Pと、一端が差動半回路DN中のトランジスタQ1Nのエミッタに接続され、他端が電流源ISに接続された接続線路ME1Nとから構成される。
さらに、差動半回路DPは、前記トランジスタQ1Pと、入力が非反転入力端子INPに接続され、出力がトランジスタQ1Pのベースに接続されたエミッタフォロワEFPと、ベースが接地されたトランジスタQ2Pと、トランジスタQ2PのエミッタとトランジスタQ1Pのコレクタとの間を接続する接続線路LC1Pと、トランジスタQ2Pのコレクタと反転出力端子OUTNとの間を接続する接続線路LC2Pとを含む。エミッタフォロワEFPの構成は図11で説明したとおりである。
また、差動半回路DNは、前記トランジスタQ1Nと、入力が反転入力端子INNに接続され、出力がトランジスタQ1Nのベースに接続されたエミッタフォロワEFNと、ベースが接地されたトランジスタQ2Nと、トランジスタQ2NのエミッタとトランジスタQ1Nのコレクタとの間を接続する接続線路LC1Nと、トランジスタQ2Nのコレクタと非反転出力端子OUTPとの間を接続する接続線路LC2Nとを含む。エミッタフォロワEFNの構成は図11で説明したとおりである。
本実施の形態が図13に示した従来の差動分布回路と異なる点は、一端が電流源ISに接続されたエミッタ抵抗RE1P,RE1Nの他端と差動アンプ半回路AP,ANのトランジスタQ1P,Q1Nのエミッタ端子との間を結ぶ接続線路ME1P,ME1Nがマイクロストリップ線路で構成されている点である。
マイクロストリップ線路とは、図2に示したように、絶縁性または半絶縁性の基板202を挟んでグラウンド200と線路201とが対向するように配置され、線路201とグラウンド200との距離が近い線路のことである。マイクロストリップ線路では、信号伝送方向と直交する方向(図2左右方向)の線路201の幅をWとしたとき、線路201とグラウンド200との間の基板202の厚さが5Wより小さい。
マイクロストリップ線路は、グラウンド200と線路201とが近いために、キャパシタンス成分がインダクタンス成分よりも大きく、ストリップ線路とは対照的に高周波領域では容量的な振る舞いをする。容量的に振る舞うマイクロストリップ線路は、高周波領域で高インピーダンスにならない。したがって、トランジスタQ1P,Q1Nから出力される高周波電流が接続線路ME1P,ME1Nによって阻止されることはない。このため、トランジスタQ1P,Q1Nから出力される高周波電流が阻止されることにより高周波での利得が低下する図13の回路と比較して、本実施の形態では、当該高周波電流の阻止によって高周波での利得が低下することははほとんどない。
図3は図13に示した従来の差動分布回路と本実施の形態の差動分布回路のS21、すなわち利得の周波数特性をシミュレーションした結果を示す図である。図3において、30は従来の差動分布回路の利得の周波数特性を示し、31は本実施の形態の差動分布回路の利得の周波数特性を示している。シミュレーションには、回路シミュレータとして汎用的なHspiceを用いた。図3に示されているように、従来の差動分布回路では5GHz以上で利得の低下が著しいが、本実施の形態では15GHz程度まで利得の低下が抑制されている。この結果、利得の(−3dB)帯域は、従来の差動分布回路で10.6GHz、本実施の形態の差動分布回路で21.1GHzとなり、本実施の形態では従来に比較して約2倍もの帯域伸張を実現できていることが分かる。
また、本実施の形態のように接続線路ME1P,ME1Nをマイクロストリップ線路で構成することは、上記の帯域伸張とは別の効果も有する。この別の効果について説明する。接続線路ME1P,ME1Nと入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nとは、図1に示すように、レイアウト上、立体交差する。この接続線路ME1P,ME1Nと入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nとが立体交差する部分の平面図、断面図をそれぞれ図4(A)、図4(B)に示す。
図4(A)、図4(B)において、40は差動アンプ半回路APと入力コプレナー線路CPW1Pとの間に配置されるグラウンド、41は入力コプレナー線路CPW1Pとエミッタ抵抗RE1Pとの間に配置されるグラウンド、42はグラウンド40と41とを接続するグラウンド配線、43は絶縁性または半絶縁性の基板である。基板43は、図2における基板202に相当する。基板43の一方の面には、差動アンプ半回路AP、入力コプレナー線路CPW1P、グラウンド40,41等が形成され、基板43の他方の面には接続線路ME1Pが形成される。グラウンド配線42は基板43の内部に形成される。なお、図4(A)では、基板43を透視して接続線路ME1Pおよびグラウンド配線42を描いている。また、図4(A)、図4(B)では、接続線路ME1P側の半回路分についてのみ記載しているが、接続線路ME1N側の残りの半回路分も同様の構造を有する。
接続線路ME1P,ME1Nは、入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nを跨ぎ、且つマイクロストリップ線路の構造をとる必要がある。マイクロストリップ線路の構造をとるためには、線路の直近にグラウンド面が必要である。図4(A)、図4(B)の例では、入力コプレナー線路CPW1Pの両脇のグラウンド40,41を橋渡しするグラウンド配線42を、マイクロストリップ線路のグラウンド面として用いている。
グラウンド配線42は、接続線路ME1Pのグラウンド面として機能していることはもちろん、入力コプレナー線路CPW1Pの両脇のグラウンド40,41の電位を等しくする働きも同時に担う。グラウンド40,41の電位が等しくなることで、入力コプレナー線路CPW1P上を伝播する電磁界モードは企図する正常なモードに限られ、結果として入力コプレナー線路CPW1Pの帯域伸張に寄与する。
以上のように、本実施の形態の接続線路ME1P,ME1Nは、先に述べた差動分布回路の高周波での利得低下を阻止する効果、および入力コプレナー線路の帯域を伸張する効果の2点の効果を奏する。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る差動分布回路の構成を示すブロック図であり、図1、図11〜図13と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態が図13に示した従来の差動分布回路と異なる点は、2つの差動半回路DPa,DNaの各々に対して電流源ISP,ISNが1つずつ設けられ、エミッタ抵抗RE1P,RE1Nの一端と電流源ISP,ISNとの接続点同士がマイクロストリップ線路である接続線路ME2で接続され、エミッタ抵抗RE1P,RE1Nの他端がそれぞれトランジスタQ1P,Q1Nのエミッタ端子と直接接続されている点である。
なお、電流源ISP,ISNの電流量は第1の実施の形態の電流源ISの電流量の半分であり、2つの電流源ISP,ISNの電流合計値は電流源ISの電流量と等しい。このため、差動半回路DPa,DNaからなる差動アンプで駆動される電流量は、第1の実施の形態の差動アンプの電流量と同じである。
本実施の形態においても、トランジスタQ1P,Q1Nのエミッタ端子間を抵抗RE1P,RE1Nを介して接続する接続線路ME2がマイクロストリップ線路であることから、第1の実施の形態で説明したようにトランジスタQ1P,Q1Nから出力される高周波電流が接続線路ME2によって阻止されることは無い。このため、トランジスタQ1P,Q1Nから出力される高周波電流が阻止されることにより高周波での利得が低下する図13の回路と比較して、本実施の形態では、当該高周波電流の阻止によって高周波での利得が低下することははほとんどない。
図6は図13に示した従来の差動分布回路と本実施の形態の差動分布回路のS21、すなわち利得の周波数特性をシミュレーションした結果を示す図である。図6において、30は従来の差動分布回路の利得の周波数特性を示し、32は本実施の形態の差動分布回路の利得の周波数特性を示している。シミュレーションには、回路シミュレータとして汎用的なHspiceを用いた。図6に示されているように、従来の差動分布回路では5GHz以上で利得の低下が著しいが、本実施の形態では13GHz程度まで利得の低下が抑制されている。この結果、利得の(−3dB)帯域は、従来の差動分布回路で10.6GHz、本実施の形態の差動分布回路で19.2GHzとなり、本実施の形態では従来に比較して約1.8倍もの帯域伸張を実現できていることが分かる。
また、マイクロストリップ線路構造の接続線路ME2と入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nとが立体交差することも第1の実施の形態と同様である。このため、第1の実施の形態と同様に接続線路ME2と入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nとが立体交差する部分のマイクロストリップ線路のグラウンド面が、入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nの両脇のグラウンドの等電位化をも担うので、第1の実施の形態で説明したとおり入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nの帯域を伸張することができる。
さらに、本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、入力コプレナー線路CPW1PとCPW1Nの間に電流源やエミッタ抵抗の素子を配置する必要が無い。このため、レイアウトの都合上、入力コプレナー線路間が狭く、入力コプレナー線路間に電流源やエミッタ抵抗を配置することができない場合には好適な実施の形態となる。
なお、第1の実施の形態の差動分布回路では、1つの電流源ISを差動アンプ半回路APと差動アンプ半回路ANで共有しているが、第2の実施の形態の差動分布回路では、差動アンプ半回路APaと差動アンプ半回路ANaの各々に1つずつ電流源ISP,ISNが配置されている。このように形態が異なるにも関わらず、図1に示した第1の実施の形態の差動分布回路と図5に示した第2の実施の形態の差動分布回路が実質的に同一であることを以下に説明する。
第1の実施の形態の差動分布回路において、差動半回路DP,DNから構成される差動アンプに差動信号が入力されていない時(平衡時)、差動アンプ半回路AP,ANが同一構成であり、かつ差動アンプ半回路AP,ANの電流量の和が電流源ISに流れる電流量Iに等しくなるように接続されていることから、図7に示すように差動アンプ半回路AP,ANに流れる電流量はそれぞれ電流源ISの電流量の半分の値I/2となる。
一方、差動半回路DP,DNから構成される差動アンプに差動信号が入力され、図8に示すように差動アンプ半回路APに流れる電流量がI/2+ΔIに変化したとすると、差動アンプ半回路ANに流れる電流量はI/2−ΔIとなる。その理由は、差動アンプ半回路APとANの電流量の和が電流源ISの電流量Iと等しくなるように接続されているためである。
またこのとき、トランジスタQ1Pのエミッタ端子に接続されている接続線路ME1Pとエミッタ抵抗RE1Pでの電圧降下は、接続線路ME1PのインピーダンスをZ、エミッタ抵抗RE1Pの抵抗値をREとすると、(I/2+ΔI)×(RE+Z)となり、平衡時からΔI×(RE+Z)だけトランジスタQ1Pのエミッタ電位が上昇する。このエミッタ電位の上昇はトランジスタQ1Pのベース−エミッタ間電圧を減少させ、トランジスタQ1Pのエミッタ電流、すなわち差動アンプ半回路APの電流量を減少させる作用を及ぼす。この作用は言い換えると、電流量が増加しようとした時にその増加を抑制する作用であり、負帰還作用と呼ばれるものである。
一方、トランジスタQ1N側では、接続線路ME1Nとエミッタ抵抗RE1Nでの電圧降下は、接続線路ME1NのインピーダンスをZ、エミッタ抵抗RE1Nの抵抗値をREとすると、(I/2−ΔI)×(RE+Z)となり、平衡時からΔI×(RE+Z)だけトランジスタQ1Nのエミッタ電位が下降する。つまり、トランジスタQ1N側では、電流量が減少しようとした時にその減少を抑制する作用が生じる。この作用もまた、変化を妨げるという意味でトランジスタQ1Pに発生している作用と同様であり、負帰還作用である。
次に、第2の実施の形態の差動分布回路において、差動半回路DPa,DNaから構成される差動アンプに差動信号が入力されていない時(平衡時)、差動アンプ半回路APaとANaとがそれぞれに有する電流源ISP,ISNも含めて完全に同一構成であることから、図9に示すように差動アンプ半回路APa,ANaに流れる電流量はそれぞれI/2となる。
一方、差動半回路DPa,DNaから構成される差動アンプに差動信号が入力され、図10に示すように差動アンプ半回路APaに流れる電流量がI/2+ΔIに変化したとする。このI/2+ΔIは、トランジスタQ1Pのエミッタ端子に接続されたエミッタ抵抗RE1Pと差動アンプ半回路APa内の電流源ISPとの接続点でI/2とΔIに分流される。この分流された電流のうち、ΔIは接続線路ME2を介して差動アンプ半回路ANa内の電流源ISNへ流れ込む。このため、差動アンプ半回路ANaに流れる電流量はI/2からΔIだけ減少したI/2−ΔIとなる。差動アンプ半回路APaの駆動電流量がI/2+ΔIであり、差動アンプ半回路ANaの駆動電流量がI/2−ΔIであることは、図1に示した第1の実施の形態の差動分布回路の場合と同じである。
また、エミッタ抵抗RE1P,RE1Nおよび接続線路ME2の駆動電流量に対する負帰還作用も第1の実施の形態と同様に存在する。エミッタ抵抗RE1Pおよび接続線路ME2によるトランジスタQ1Pのエミッタ端子の平衡時からの電位上昇分は、接続線路ME2のインピーダンスをZとすると、ΔI×(RE+Z)である。この電位上昇により図1の回路と同様に、電流量が増加しようとした時にその増加を抑制する作用、すなわち負帰還作用が生じる。
一方、エミッタ抵抗RE1Nおよび接続線路ME2によるトランジスタQ1Nのエミッタ端子の平衡時からの電位下降分は、ΔI×(RE+Z)である。この電位下降により、電流量が減少しようとした時にその減少を抑制する作用、すなわち負帰還作用が生じる。このように図5に示した第2の実施の形態の差動分布回路においても、第1の実施の形態の差動分布回路と同様に抵抗RE1P,RE1Nと接続線路ME2により負帰還作用が生じる。
以上の説明により、図1に示した第1の実施の形態の差動分布回路と図5に示した第2の実施の形態の差動分布回路とが実質的に同一であることは明らかである。
なお、第1、第2の実施の形態においては、トランジスタとしてバイポーラトランジスタを想定していたが、本発明はこれに限るものではない。電界効果トランジスタでも同様の実施の形態が実現可能である。この場合、第1、第2の実施の形態で説明した差動分布回路の各トランジスタにおいて、ベースを電界効果トランジスタのゲートに置き換え、エミッタを電界効果トランジスタのソースに置き換え、コレクタを電界効果トランジスタのドレインに置き換えればよいことは言うまでもない。
また、第1、第2の実施の形態では、トランジスタQ1P,Q1Nと電流源IS,ISP,ISNとの間にエミッタ抵抗RE1P,RE1Nを設けているが、このエミッタ抵抗RE1P,RE1Nは必須の構成要素ではなく、エミッタ抵抗RE1P,RE1Nがない回路(RE1P,RE1Nを短絡した回路)であってもよい。
本発明は、高速動作の差動分布回路に適用することができる。
AP,AN,APa,ANa…差動アンプ半回路、CPW1P,CPW1N…入力コプレナー線路、CPW2P,CPW2N…出力コプレナー線路、CML…電流モード論理インバータ、DINP…差動入力の正相入力端子、DINN…差動入力の逆相入力端子、DOUTP…差動出力の正相出力端子、DOUTN…差動出力の逆相出力端子、DP,DN,DPa,DNa…差動半回路、EFP,EFN…エミッタフォロワ、EF1P,EF1N,EF2P,EF2N,Q1P,Q1N,Q2P,Q2N…トランジスタ、INP…電流モード論理インバータの非反転入力端子、INN…電流モード論理インバータの反転入力端子、OUTP…電流モード論理インバータの非反転出力端子、OUTN…電流モード論理インバータの反転出力端子、LC1P,LC1N,LC2P,LC2N,ME1P,ME1N,ME2…接続線路、REF1P,REF1N,REF2P,REF2N,RE1P,RE1N…抵抗、IS,ISP,ISN…電流源、VEE,Vcc…電源電圧。

Claims (5)

  1. 入力端に正相入力信号が入力され、出力端が接地された第1の入力伝送線路と、
    入力端に逆相入力信号が入力され、出力端が接地された第2の入力伝送線路と、
    入力端に電源電圧が供給され、出力端が差動出力の逆相出力端子に接続された第1の出力伝送線路と、
    入力端に電源電圧が供給され、出力端が前記差動出力の正相出力端子に接続された第2の出力伝送線路と、
    前記第1、第2の入力伝送線路および第1、第2の出力伝送線路に沿って配置され、非反転入力端子が前記第1の入力伝送線路に接続され、反転入力端子が前記第2の入力伝送線路に接続され、反転出力端子が前記第1の出力伝送線路に接続され、非反転出力端子が前記第2の出力伝送線路に接続された複数の差動増幅器とを備え、
    各差動増幅器は、1つの電流源と、ベースまたはゲートが間接的に前記非反転入力端子に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記反転出力端子に接続された第1のトランジスタを含む第1の差動半回路と、ベースまたはゲートが間接的に前記反転入力端子に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記非反転出力端子に接続された第2のトランジスタを含む第2の差動半回路と、一端が前記第1のトランジスタのエミッタまたはソースに接続され、他端が前記電流源に接続された第1の接続線路と、一端が前記第2のトランジスタのエミッタまたはソースに接続され、他端が前記電流源に接続された第2の接続線路とから構成され、
    前記第1、第2の接続線路は、マイクロストリップ線路であり、
    前記第1の入力伝送線路と前記第1の接続線路とが立体交差する箇所において、前記第1の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第1の入力伝送線路と前記第1の接続線路との間の層に配置され、前記第2の入力伝送線路と前記第2の接続線路とが立体交差する箇所において、前記第2の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第2の入力伝送線路と前記第2の接続線路との間の層に配置されることを特徴とする差動分布回路。
  2. 入力端に正相入力信号が入力され、出力端が接地された第1の入力伝送線路と、
    入力端に逆相入力信号が入力され、出力端が接地された第2の入力伝送線路と、
    入力端に電源電圧が供給され、出力端が差動出力の逆相出力端子に接続された第1の出力伝送線路と、
    入力端に電源電圧が供給され、出力端が前記差動出力の正相出力端子に接続された第2の出力伝送線路と、
    前記第1、第2の入力伝送線路および第1、第2の出力伝送線路に沿って配置され、非反転入力端子が前記第1の入力伝送線路に接続され、反転入力端子が前記第2の入力伝送線路に接続され、反転出力端子が前記第1の出力伝送線路に接続され、非反転出力端子が前記第2の出力伝送線路に接続された複数の差動増幅器とを備え、
    各差動増幅器は、第1、第2の電流源と、ベースまたはゲートが間接的に前記非反転入力端子に接続され、エミッタまたはソースが前記第1の電流源に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記反転出力端子に接続された第1のトランジスタを含む第1の差動半回路と、ベースまたはゲートが間接的に前記反転入力端子に接続され、エミッタまたはソースが前記第2の電流源に接続され、コレクタまたはドレインが間接的に前記非反転出力端子に接続された第2のトランジスタを含む第2の差動半回路と、一端が前記第1のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第1の電流源との接続点に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第2の電流源との接続点に接続された接続線路とから構成され、
    前記接続線路は、マイクロストリップ線路であり、
    前記第1の入力伝送線路と前記接続線路とが立体交差する箇所において、前記第1の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第1の入力伝送線路と前記接続線路との間の層に配置され、前記第2の入力伝送線路と前記接続線路とが立体交差する箇所において、前記第2の入力伝送線路の両脇に配置されたグラウンドを接続するグラウンド配線が前記第2の入力伝送線路と前記接続線路との間の層に配置されることを特徴とする差動分布回路。
  3. 請求項1または2記載の差動分布回路において、
    前記マイクロストリップ線路は、信号線路の幅をWとしたとき、信号線路とグラウンドとの間の絶縁性または半絶縁性の基板の厚さが5Wより小さいことを特徴とする差動分布回路。
  4. 請求項1または2記載の差動分布回路において、
    前記第1の差動半回路は、前記第1のトランジスタと、入力が前記非反転入力端子に接続され、出力が前記第1のトランジスタのベースまたはゲートに接続された第1のエミッタフォロワと、ベースまたはゲートが接地され、エミッタまたはソースが直接または間接的に前記第1のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、コレクタまたはドレインが直接または間接的に前記反転出力端子に接続された第3のトランジスタとを含み、
    前記第2の差動半回路は、前記第2のトランジスタと、入力が前記反転入力端子に接続され、出力が前記第2のトランジスタのベースまたはゲートに接続された第2のエミッタフォロワと、ベースまたはゲートが接地され、エミッタまたはソースが直接または間接的に前記第2のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、コレクタまたはドレインが直接または間接的に前記非反転出力端子に接続された第4のトランジスタとを含むことを特徴とする差動分布回路。
  5. 請求項記載の差動分布回路において、
    前記第3のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第1のトランジスタのコレクタまたはドレインとの間、前記第3のトランジスタのコレクタまたはドレインと前記反転出力端子との間、前記第4のトランジスタのエミッタまたはソースと前記第2のトランジスタのコレクタまたはドレインとの間、前記第4のトランジスタのコレクタまたはドレインと前記非反転出力端子との間に、それぞれ接続線路を有することを特徴とする差動分布回路。
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