JP4950981B2 - 化学的機械研磨装置及び化学的機械研磨方法 - Google Patents

化学的機械研磨装置及び化学的機械研磨方法 Download PDF

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Description

本発明は研磨方法及び研磨装置に関し、特に化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polising)によるウエーハ研磨方法及び研磨装置に関する。
近年、半導体技術の発展により、デザインルールの微細化、多層配線化が進み、またコスト低減を進める上においてウエーハの大口径化も進行してきている。このようなデザインルールの微細化により、リソグラフィー工程におけるステッパーの焦点深度が益々浅くなり、ウエーハ表面の微細な凹凸によって規定の配線幅が正確に得られなくなってきた。
このため、各配線層毎に表面の平坦化処理が行われるようになってきた。この平坦化処理には化学的機械研磨(CMP)装置が用いられている。これは微細砥粒と薬剤の混入したスラリをかけながら、平坦化するウエーハの表面を回転する研磨布に押付けて、化学的作用と機械的作用との複合作用でウエーハを研磨するもので、特にCu配線やWプラグ等の金属膜の平坦化に近年検討されるようになってきた。このCu膜を除去するCMPにおいて、研磨の除去効率の向上、及び表面粗さの低減などをねらいとして、研磨資料であるCu膜付ウエーハと研磨定盤との間に電圧を印加することによって研磨する電解CMP装置も提案されている。
しかし、このようなCuやW等の導電性の研磨対象膜を有するウエーハでは、表面状態が非常に活性であり、研磨時における表面の酸化が研磨に支障をきたしていた。特に電解研磨により例えばCuを選択的に研磨除去を行う場合、Cu表面の電気伝導率が研磨レートに大きく影響するが、Cu表面に酸化膜が形成されると電気伝導率が急激に落ち込み、印加電圧に見合った研磨レートを得ることができなくなる。これにより、安定した研磨レートを確保することが困難になっていた。
また、Cu表面が酸化した場合、酸化されない場合と比較して表面の硬度が変化し、機械的な強度が変化するため、研磨レートも変化していた。このように、金属膜の表面酸化によって、電気伝導率のみならず機械的な強度までが変化することから、電解作用を付加したCMP装置において、安定した研磨レートを確保することができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、研磨中にウエーハ表面が酸化されて電気伝導率及び機械的強度が変化し、それが研磨レートの変化につながることを防止する、電解研磨を付加した化学的機械研磨方法及びその装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、スラリを供給しながら、表面に導電性膜が形成されたウェーハ表面を陽極とし、研磨定盤上面に取り付けられた研磨パッドを陰極として研磨ヘッドで保持した前記ウェーハを前記研磨パッドに押付け、前記ウェーハと前記研磨パッドとの間に電圧を印加して、電解作用により前記ウェーハ表面の導電性材料を電解溶出して除去しながら前記ウェーハを研磨して表面を平坦化する化学的機械研磨装置において、前記研磨ヘッドを覆うガス拡散防止壁と、前記ウェーハ表面に形成された金属膜の酸化を防止するためのガスを噴射する複数のノズルと、を備えており、前記ガス拡散防止壁は、前記研磨ヘッドに設けられており、前記複数のノズルから噴射される前記ガスが前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周から中心に向かい、かつ、前記ガス拡散防止壁の内側に供給されるように、前記ノズルから噴射される前記ガスの噴射方向に、前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周が位置し、かつ、前記複数のノズルが前記ウェーハ周囲に等間隔で配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、大気とは異なる組成の雰囲気中で電解研磨を行うので、ウエーハの表面が改変せず、安定した研磨レートの、電解研磨を付加した化学的機械研磨方法が得られる。また、研磨部のウエーハに向けて設けられたノズルから大気とは別組成のガスを供給するだけで、研磨部近傍の雰囲気を改変できる簡易な雰囲気改変手段を得ることができる。
請求項の発明によれば、大気とは異なる組成の雰囲気中で電解研磨を行うので、ウェーハの表面が改変せず、安定した研磨レートの、電解研磨を付加した化学的機械研磨装置が得られる。また、請求項の発明によれば、研磨部にガス拡散防止壁を設け、研磨部のウェーハに向けて設けられたノズルから大気とは別組成のガスを供給するだけで、研磨部近傍の雰囲気を改変できる簡易でガス消費量の少ない雰囲気改変手段を得ることができる。
請求項に記載の発明は、スラリを供給しながら、表面に導電性膜が形成されたウェーハ表面を陽極とし、研磨定盤上面に取り付けられた研磨パッドを陰極として研磨ヘッドであって当該研磨ヘッドに設けられかつ当該研磨ヘッドを覆うガス拡散防止壁を備えた研磨ヘッドで保持した前記ウェーハを前記研磨パッドに押付け、前記ウェーハと前記研磨パッドとの間に電圧を印加して、電解作用により前記ウェーハ表面の導電性材料を電解溶出して除去しながら前記ウェーハを研磨して表面を平坦化する化学的機械研磨方法において、前記ウェーハの研磨中に、複数のノズルであって、当該ノズルから噴射されるガスが前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周から中心に向かい、かつ、前記ガス拡散防止壁の内側に供給されるように、前記ノズルから噴射される前記ガスの噴射方向に、前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周が位置し、かつ、前記ウェーハ周囲に等間隔で配置された複数のノズルから、前記ウェーハ表面に形成された金属膜の酸化を防止するためのガスを噴射することを特徴とする。
請求項3の発明によれば、大気とは異なる組成の雰囲気中で電解研磨を行うので、ウエーハの表面が改変せず、安定した研磨レートの、電解研磨を付加した化学的機械研磨方法が得られる。また、研磨部のウエーハに向けて設けられたノズルから大気とは別組成のガスを供給するだけで、研磨部近傍の雰囲気を改変できる簡易な雰囲気改変手段を得ることができる。
請求項の発明によれば、大気とは異なる組成の雰囲気中で電解研磨を行うので、ウェーハの表面が改変せず、安定した研磨レートの、電解研磨を付加した化学的機械研磨装置が得られる。また、請求項の発明によれば、研磨部にガス拡散防止壁を設け、研磨部のウェーハに向けて設けられたノズルから大気とは別組成のガスを供給するだけで、研磨部近傍の雰囲気を改変できる簡易でガス消費量の少ない雰囲気改変手段を得ることができる。
以上説明したように本発明によれば、大気とは異なる組成の雰囲気中で電解研磨を行うので、ウエーハの表面に形成された金属膜の表面が改変せず、安定した研磨レートの、電解研磨を付加した化学的機械研磨方法及び研磨装置が得られる。
以下添付図面に従って本発明に係る化学的機械研磨方法及び化学的機械研磨装置の好ましい実施の形態について詳説する。尚各図において、同一の部材については同一の番号又は記号を付している。
図1は、本発明に係る化学的機械研磨装置の一実施形態を示す平面図である。図1に示すように、本実施の形態の化学的機械研磨装置10は、ウエーハ収納部20、搬送手段14、研磨部である研磨手段16、16、16、洗浄・乾燥手段18、膜厚測定手段26、28、及び図示しない装置制御部で構成されている。
ウエーハ収納部20は、製品用ウエーハ収納部20A、ダミーウエーハ収納部20B、第1モニターウエーハ収納部20C、第2モニターウエーハ収納部20Dとからなり、各収納部にはカセット24に格納されたウエーハWが収納される。製品用ウエーハ収納部20Aは2個並んで設けられている。また第1モニターウエーハ収納部20Cはカセット24の下段を使用し、同じカセット24の上段は第2モニターウエーハ収納部20Dになっている。
搬送手段14は、インデックス用ロボット22とトランスファーロボット30及び搬送ユニット36A、36Bとから構成されている。インデックス用ロボット22は、旋回自在かつ屈曲自在なアームを2本備えており、図1の矢印Y方向に沿って移動自在に設けられている。このインデックス用ロボット22は、各ウエーハ収納部に載置されたカセット24から研磨対象のウェーハWを取り出してウエーハ待機位置26、28に搬送するとともに、洗浄が終了したウェーハWを洗浄・乾燥手段18から受け取ってカセット24に格納する。
トランスファーロボット30は、屈曲自在かつ旋回自在なロード用アーム30Aとアンロード用アーム30Bとを備えており、図1の矢印X方向に沿って移動自在に設けられている。ここで、ロード用アーム30Aは、研磨前のウェーハWの搬送に使用され、その先端部に備えられた図示しないパッドで研磨前のウェーハWをウエーハ待機位置26、28から受け取り、搬送ユニット36A、36Bに搬送する。
一方、アンロード用アーム30Bは、研磨後のウェーハWの搬送に用いられ、その先端に備えられた図示しないパッドで研磨後のウェーハWを搬送ユニット36A、36Bから受け取り、洗浄・乾燥手段18へと搬送する。
搬送ユニット36A、36Bは、どちらも図1の矢印Y方向に沿って移動自在に設けられ、夫々受取り位置SA 、SB と受渡し位置TA 、TB の間を移動する。受取り位置SA 、SB でトランスファーロボット30のロード用アーム30Aから研磨対象のウェーハWを受取り、受渡し位置TA 、TB に移動して研磨ヘッド38A、38Bに受け渡す。また研磨後のウェーハWを受渡し位置TA 、TBで受取り、受取り位置SA 、SB に移動してトランスファーロボット30のアンロード用アーム30Bに受け渡す。
この搬送ユニット36A、36Bは夫々が別々の2個の受け台を持っており、この2個の受け台は研磨前のウエーハW用と研磨後のウエーハW用とに使い分けられる。洗浄・乾燥手段18の隣にはアンロードカセット32が設けられ、研磨後のウェーハを一時格納する場合に使用される。たとえば洗浄・乾燥手段18の運転中止中に研磨後のウェーハWがトランスファーロボット30に搬送されて一時格納される。
研磨手段16、16、16は、ウェーハの研磨を行い、図1に示すように、研磨定盤34A、34B、34C、研磨ヘッド38A、38B、スラリ供給ノズル37A、37B、37C及びキャリア洗浄ユニット40A、40Bを備えている。研磨定盤34A、34B、34Cは、円盤状に形成されており、3台が並列して配置されている。各研磨定盤34A、34B、34Cの上面には、それぞれ研磨パッドが貼付されており、この研磨パッド上にスラリ供給ノズル37A、37B、37Cからスラリが供給される。
ここで、この3つの研磨定盤34A、34B、34Cのうち左右の研磨定盤34A、34Bは第1の研磨対象膜(例えばCu膜)の研磨に用いられ、中央の研磨定盤34Cは第2の研磨対象膜(例えばТa膜)の研磨に用いられる。両者の研磨においては、供給するスラリの種類、研磨ヘッドの回転数や研磨定盤の回転数、また、研磨ヘッドの押付力や研磨パッドの材質等が変更されている。
なお、この研磨定盤34A、34B、34Cの近傍には、それぞれドレッシング装置35A、35B、35Cが設けられている。ドレッシング装置35A、35B、35Cは、旋回自在なアームを備えており、このアームの先端に設けられたドレッサによって研磨定盤34A、34B、34C上の研磨パッドをドレッシングする。
研磨ヘッドは38A、38Bと2台設置されており、それぞれ図1の矢印X方向に沿って移動自在に設けられている。
図2は、研磨部である研磨手段16の拡大側断面図である。図2に基いて研磨手段16の詳細について更に説明する。研磨手段16は、研磨定盤34A、研磨定盤34Aの上面に貼られた研磨パッド34a、研磨ヘッド38A、ウエーハWと研磨パッド34aとの間に電圧を印加する電圧印加手段としての直流電源11、研磨パッド34aにスラリ37Sを供給するスラリ供給ノズル37A、研磨ヘッド38Aのウエーハ保持面及び研磨パッド34aの裏面に貼られた導電性フィルム11A等から成っている。
研磨定盤34Aは、図示しないモータによって回転される。また、研磨ヘッド38Aも図示しないモータによって回転されるとともに、下方に押圧されてウエーハWを研磨パッド34aに押付けるようになっている。また、研磨パッド34aには無数の小さな孔34bが形成され、スラリ37Sが孔34b内に染み込んでいる。
直流電源11は、その陽極側が研磨ヘッド38Aのウエーハ保持面に貼られた導電性フィルム11Aに接続され、陰極側が研磨パッド34aの裏面に貼られた導電性フィルム11Aに接続されて、ウエーハWと研磨パッド34aの裏面との間に電位差を発生させている。
この研磨手段16は、図2に示すように、雰囲気改変手段12によって大気と異なる組成の雰囲気に覆われている。この雰囲気改変手段12は、研磨手段16を密閉収容するチャンバ13と、チャンバ13内の気体を吸引して大気に開放する真空ポンプ(吸引手段)15、チャンバ13内に大気と異なる組成のガスを供給するガスボンベ17、17等から構成されている。真空ポンプ15のチャンバ13側及び大気開放側には夫々バルブ19が設けられている。また、ガスボンベ17、17にもバルブ19が設けられて、どちらも装置制御部によってその開閉が制御される。
ガスボンベ17、17には、N2 ガスボンベやAr ガスボンベが用いられ、チャンバ13内は酸素が極度に少ない雰囲気で充満されている。このため、ウエーハWの表面に形成された金属膜が酸化するのを防止している。
研磨手段16は以上のように構成され、研磨ヘッド38Aで保持したウェーハWを研磨定盤34A上の研磨パッド34aに押し付けて、研磨定盤34Aと研磨ヘッド38Aとをそれぞれ回転させながら、研磨パッド34a上にスラリ37Sを供給することにより、ウェーハWが化学的機械研磨される。それと同時に直流電源11から、ウエーハWの裏面から側面を経由して表面エッジ付近に接触している導電性フィルム11Aを通してプラスの電位が付与され、研磨パッド34aの裏面に貼られた導電性フィルム11Aにはマイナス電位が付与されるので、ウエーハ表面の金属膜が電解研磨される。他方側の研磨ヘッド38Bも同様に構成される。
図1に示すように、研磨定盤34A、34B、34Cの間にはキャリア洗浄ユニット40A、40Bが2台設置されており、それぞれ搬送ユニット36A、36Bの所定の受渡位置TA 、TB に配置されている。このキャリア洗浄ユニット40A、40Bは、研磨終了後の研磨ヘッド38A、38Bのキャリアを洗浄する。
洗浄・乾燥手段18は、研磨が終了したウェーハWを洗浄する。この洗浄・乾燥手段18は、洗浄装置68Aと乾燥装置68Bとを備えている。洗浄装置68Aは3個の洗浄槽を有し、アルカリ洗浄、酸洗浄、及びリンスに用いられる。研磨手段16、16、16で研磨されたウェーハWは、トランスファーロボット30によって洗浄・乾燥手段18へと搬送され、この洗浄・乾燥手段18の洗浄装置68Aで酸洗浄、アルカリ洗浄及びリンスされた後、乾燥装置68Bで乾燥される。乾燥されたウェーハWは、搬送手段14のインデックス用ロボット22によって乾燥装置68Bから取り出され、ウエーハ収納部20にセットされたカセット24の所定の位置に格納される。
本発明に係る電解研磨を付与した化学的機械研磨装置10は以上のように構成されているので、Cu配線やAl配線等の金属膜が形成されたウエーハWの平坦加工において、金属膜の酸化が抑制されるので効率のよい安定した平坦加工が行われる。
以上のように構成された化学的機械研磨装置10は、次のようにウェーハWを処理する。図3は、化学的機械研磨装置10内のウエーハWの流れを示している。
図1、図2、及び図3に示すように、先ず、カセット24に格納されたウェーハWがインデックス用ロボット22によって取り出され、膜厚測定手段26に搬送される。そして、この膜厚測定手段26でセンタリングと必要に応じて膜厚測定が行われる。センタリングされたウェーハWはトランスファーロボット30のロード用アーム30Aによって膜厚測定手段26から取り出され、搬送ユニット36Aへと搬送される。搬送ユニット36Aでは、あらかじめロード用受け台が所定の受取位置SA に待機しており、この受取位置SA に位置したロード用受け台にロード用アーム30AからウェーハWが受け渡される。ウェーハWが受け渡されたロード用受け台は、前進して所定の受渡位置TA へと移動する。この受渡位置TA の上方には、あらかじめ研磨ヘッド38Aが待機しており、この研磨ヘッド38Aにロード用受け台からウェーハWが受け渡される。
ウエーハWが受け渡されると、研磨手段16を収容したチャンバ13に接続された真空ポンプ15が稼動すると共に、真空ポンプ15のバルブ19、19を開き、チャンバ13内の大気を吸引してチャンバ13外に排出する。それと共に、ガスボンベ17、17のバルブ19を開き、チャンバ13内にN2 とArの混合ガスをチャンバ13内に供給し、所定時間後にバルブ19を閉じ、真空ポンプ15を停止する。
ウェーハWを受取った研磨ヘッド38Aは、そのウェーハWを導電性フィルム11Aを介して吸着保持して、所定の研磨位置PA へと移動する。そして、その位置で吸着を解除して、ウェーハWを研磨パッド34a上に載置してウェーハWを研磨する。研磨は、ウェーハWを研磨ヘッド38Aで研磨パッド34aに押し付けながら、研磨定盤34Aと研磨ヘッド38Aの双方を回転させ、その回転する研磨パッド34a上にスラリ供給ノズル37Aからスラリ37Sを供給する。それと同時に直流電源11により、電解研磨が開始される。
研磨パッド34aの裏面は導電性フィルム11Aを介して直流電源11の陰極に接続されている。一方ウエーハWは、表面エッジ付近と導通する導電性フィルム11Aを介して直流電源11の陽極に接続されている。このため、ウエーハ表面と研磨パッド34aの裏面との間に電位差が生じる。また、研磨パッド34aの無数の孔34bにはスラリ37Sが染み込んでおり、スラリ37Sは多くのイオンを含む導電性液体であるので、この電位差によって陽極であるウエーハ表面から電解溶出が起こる。この電解溶出による除去作用と、スラリ37Sの化学成分による化学的な除去作用、及びスラリ37Sに含まれている研磨砥粒による機械的な除去作用とが同時に進行し、ウエーハWの表面の第1の研磨対象膜(例えばCu膜)が研磨される。
研磨終了後のウェーハWは、再び吸着保持されて研磨定盤34A上から回収される。この後、第2の研磨対象膜(例えばТa膜)を研磨する場合には、研磨ヘッド38Aは、そのまま中央の研磨定盤34C上の研磨位置PC へと移動する。そして、その中央の研磨定盤34Cで研磨特性を変えて第2の研磨対象膜の研磨を行う。この時も、酸素の極力少ない雰囲気で研磨される。一方、第1の研磨対象膜だけで研磨を終える場合は、研磨ヘッド38Aは所定の受渡位置TA に移動する。そして、その受渡位置TA にあらかじめ位置した搬送ユニット36Aのアンロード受け台にウェーハWを受け渡す。
なお、中央の研磨定盤34Cで第2の研磨対象膜の研磨を行った場合も、研磨終了後は、研磨ヘッド38Aが研磨位置PC から受渡位置TA へと移動してアンロード受け台にウェーハWを受け渡す。
受渡位置TA で研磨後のウェーハWが受け渡された搬送ユニット36Aのアンロード受け台は、後退して所定の受取位置SA へと移動する。そして、この受取位置SA に位置したアンロード受け台からトランスファーロボット30のアンロード用アーム30BによってウェーハWが取り出され、洗浄・乾燥手段18へと搬送される。
洗浄・乾燥手段18に搬送されたウェーハWは、洗浄装置68Aで酸洗浄、アルカリ洗浄及びリンスされたのち、乾燥装置68Bで乾燥される。そして、乾燥装置68Bで乾燥されたウェーハWは、搬送手段14のインデックス用ロボット22によって乾燥装置68Bから取り出され、必要に応じて膜厚測定手段26に搬送され、膜厚が測定された後再びインデックス用ロボット22によってウエーハ収納部20にセットされたカセット24の所定の位置に格納される。以上一連の工程を経て一枚のウェーハWの研磨が終了する。
図4は、前述の実施形態のチャンバ13にロードロック室50を接続させた実施形態を表わす側断面図である。図4に示すように、チャンバ13にはロードロック室50を介してウエーハWを搬入、搬出するようになっている。ロードロック室50は、ゲートシャッタ51を介してチャンバ13に接続されている。このロードロック室50にも真空ポンプ15が接続され、ガスボンベ17、17も接続されている。また、ウエーハWを搬送する移送ロボット52がロードロック室50の内部に設けられている。
ウエーハWをチャンバ13内に搬送する場合は、先ずロードロック室50の図示しない扉が開き、ウエーハWが移送ロボットに載置され、扉が閉じる。次に真空ポンプ15が稼動し、ロードロック室50側のバルブ19が開きロードロック室50内のガスを排出すると共に、ガスボンベ17、17のバルブを開いてガスを供給し、所定時間後両バルブを閉じる。これでロードロック室50内は酸素のないガスで充満される。次にゲートシャッタ51が開き、移送ロボット52によってウエーハWがチャンバ13内に搬送される。この後移送ロボット52がロードロック室50に戻り、ゲートシャッタ51が閉じる。このようにチャンバ13内に大気を流入させずにウエーハWの搬入、搬出を行うことができる。
図5は、簡易型の雰囲気改変手段12の実施形態を示している。図5(a)は側断面図を、図5(b)は平面図を表わしている。図5に示すように、この簡易型の雰囲気改変手段12では、研磨ヘッド38Aの外周に近接して8本のノズル12A、12A、…が設けられている。これらのノズル12A、12A、…は図示しないガスボンベに接続され、例えばN2 ガスが加工中のウエーハWに向けて噴射され、ウエーハWの周囲を酸素の少ない雰囲気に保つ。尚、その他の図2に示した実施形態と共通する部分の説明は省略する。この図5に示す実施形態によれば、簡単な構成で加工部の雰囲気を改変することができる。
図6は、図5で示した実施形態の変形例を示す側断面図である。図6の変形例では、研磨ヘッド38Aの外周を上部からガス拡散防止壁12Bが研磨ヘッド38Aを覆うように設けられている。その他の図5と同じ部分の説明は省略する。この図6に示す変形例によれば、ウエーハWに向けて噴射するガスの量が少なくて済み、経済的である。
以上に説明した本発明における実施の形態では、研磨部の雰囲気を大気と異なる組成のガス(例えばN2 ガスやArガス)に改変したが、これに限らず、酸素含有量の少ない空気を供給してもよく、あるいは減圧状態としてもよい。
本発明の実施の形態に係る化学的機械研磨装置の全体平面図 本発明の実施の形態に係る化学的機械研磨装置の研磨手段を表わす断面図 化学的機械研磨装置のウエーハの流れ説明する平面図 別の実施形態を説明する断面図 簡易型の雰囲気改変手段を説明する断面図 簡易型の雰囲気改変手段の変形例を説明する断面図
符号の説明
W…ウエーハ、10…化学的機械研磨装置、11…直流電源(電圧印加手段)、12…雰囲気改変手段、12A…ノズル、12B…ガス拡散防止壁、13…チャンバ、15…真空ポンプ(吸引手段)、16…研磨手段(研磨部)、17…ガスボンベ(ガス供給手段)、34a…研磨パッド、37S…スラリ、38A…研磨ヘッド、50…ロードロック室

Claims (2)

  1. スラリを供給しながら、表面に導電性膜が形成されたウェーハ表面を陽極とし、研磨定盤上面に取り付けられた研磨パッドを陰極として研磨ヘッドで保持した前記ウェーハを前記研磨パッドに押付け、前記ウェーハと前記研磨パッドとの間に電圧を印加して、電解作用により前記ウェーハ表面の導電性材料を電解溶出して除去しながら前記ウェーハを研磨して表面を平坦化する化学的機械研磨装置において、
    前記研磨ヘッドを覆うガス拡散防止壁と、
    前記ウェーハ表面に形成された金属膜の酸化を防止するためのガスを噴射する複数のノズルと、を備えており、
    前記ガス拡散防止壁は、前記研磨ヘッドに設けられており、
    前記複数のノズルから噴射される前記ガスが前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周から中心に向かい、かつ、前記ガス拡散防止壁の内側に供給されるように、前記ノズルから噴射される前記ガスの噴射方向に、前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周が位置し、かつ、前記複数のノズルが前記ウェーハ周囲に等間隔で配置されていることを特徴とする化学的機械研磨装置。
  2. スラリを供給しながら、表面に導電性膜が形成されたウェーハ表面を陽極とし、研磨定盤上面に取り付けられた研磨パッドを陰極として研磨ヘッドであって当該研磨ヘッドに設けられかつ当該研磨ヘッドを覆うガス拡散防止壁を備えた研磨ヘッドで保持した前記ウェーハを前記研磨パッドに押付け、前記ウェーハと前記研磨パッドとの間に電圧を印加して、電解作用により前記ウェーハ表面の導電性材料を電解溶出して除去しながら前記ウェーハを研磨して表面を平坦化する化学的機械研磨方法において、
    前記ウェーハの研磨中に、複数のノズルであって、当該ノズルから噴射されるガスが前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周から中心に向かい、かつ、前記ガス拡散防止壁の内側に供給されるように、前記ノズルから噴射される前記ガスの噴射方向に、前記研磨パッドに押し付けられた前記ウェーハの外周が位置し、かつ、前記ウェーハ周囲に等間隔で配置された複数のノズルから、前記ウェーハ表面に形成された金属膜の酸化を防止するためのガスを噴射することを特徴とする化学的機械研磨方法。
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