JP4950505B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、発電セルを積み重ねて直列に接続した燃料電池スタック、詳しくは一部の発電セルが温度上昇しても、積み重ねた全体としての出力電流を大きく確保できる燃料電池スタックの構造に関する。
燃料電池装置は、体積あたり、重量あたりの発生可能なエネルギー量が従来の二次電池に比べて格段に大きく、燃料を再充填すれば装置自体は繰り返し使用できる。従って、長時間連続使用が可能な携帯電子機器の電源装置として、デジタルカメラ、携帯電話、ノート型パソコン等への応用が期待されている。
特許文献1には、水素ガスと大気中の酸素とを反応させるエアブリージング型の燃料電池スタックが示される。ここでは、発電セルの電解質層として固体高分子電解質膜を採用し、燃料供給層、酸化剤拡散層として、それぞれ多孔性の燃料流路板、酸素流路板(酸素供給層)を採用している。固体高分子電解質膜の両面には触媒層が配置され、一方の触媒層に重ねて水素ガスを触媒層の全面に拡散させる燃料流路板、他方の触媒層に重ねて大気中の酸素を触媒層の全面に拡散させる酸素流路板がそれぞれ配置される。
燃料流路板を通じて触媒層に供給された水素ガスは、触媒反応によってプロトン化されて固体高分子電解質膜に侵入する。一方、酸素流路板を通じて反対側の触媒層に供給された酸素は、固体高分子電解質膜を通過したプロトンと触媒反応によって化合して水分子を生成する。発電セルは、通常、1段当たりの起電力が1V以下なので、エアブリージング型の燃料電池装置は、発電セルを積み重ねて直列接続した燃料電池スタックとして組み立てられている。
米国特許USP514486号明細書
エアブリージング型の燃料電池スタックを構成する場合、発電セルの側面側に開口を設けて大気中の酸素を取り入れる(図1参照)。開口に面した酸素供給層の側面側から酸素を取り入れて酸素供給層の片方の底面を通じて電解質層の面に拡散させる。そして、電解質層の面(触媒層)で生成された水分子は、専ら水蒸気として、酸素と逆の経路、つまり、電解質層の面から開口へ逆方向に拡散して大気中へ流れ出す。
特許文献1に示されるように、等しく構成された発電セルを積み重ねた燃料電池スタックでは、積み重ねた中段の発電セルが両端の発電セルに比較して発電効率が低下する傾向がある。中段に配置されて放熱の悪い発電セルは、両端に配置されて放熱の良い発電セルに比較して酸素供給層の温度が高くなる。
温度が高い酸素供給層では、温度が低い酸素供給層に比較して水蒸気分圧が高くなって、その分、酸素供給層内の酸素分圧が低下する。温度上昇によって酸素分圧が低下した中段の発電セルでは、酸素分圧が高いままの両端の発電セルに比較して、電解質層への酸素供給に支障を生じて起電力が低下する。従って、温度が高くなる中段の発電セルで酸素供給に支障が生じないように、両端の発電セルに余裕を残した低い出力電流で燃料電池スタックを運転しなくてはならない。温度差に起因して発電効率が低下した中段の発電セルが、燃料電池スタック全体としての出力電流を限界付けてしまう。
また、複数の発電セルを積み重ねた燃料電池スタックでは、隣接する発電セルが排出する水蒸気の影響で、開口に隣接する空間の水蒸気濃度が、燃料電池スタック両端の発電セルよりも高くなる。これによっても、開口を通じた水蒸気の排出効率が低下して、中段の発電セルは酸素供給に支障を生じ易い。搭載する機器側の都合で、燃料電池スタックの全側面を開口にできない場合(図1参照)、水蒸気の排出効率は一段と低下して、酸素供給に支障を生じ易くなる。
ところで、中段の発電セルの温度を低く保持する方法としては、空冷ファン等を配置して、中段の発電セルを強制冷却する方法が考えられる。しかし、強制冷却に係る機構を備えると、部品点数が増して燃料電池装置の外観が大型化し、燃料タンクの配置スペースが少なくなる。
また、燃料電池スタックの出力電流をごく低いレベルに保って運転する方法も考えられる。しかし、出力電流を抑制した設計を行うと、発電セルが本来出力可能な電流範囲を十分に活用できず、電流を確保するために発電セルの面積を増やす結果となる。すると、燃料電池装置の外観が大型化して、燃料タンクの配置スペースが少なくなる。そして、言うまでも無く、いずれの方法を採用しても、燃料電池の出力当たりのコストが著しく上昇してしまう。
本発明は、強制冷却に係る機構を備えなくても、発電セルが本来出力可能な電流範囲を十分に活用でき、小型の外観でも、大きな燃料タンクスペースを確保して、長時間にわたって高出力が得られる燃料電池スタックを提供することを目的としている。
本発明者らは、次のような知見を見出した。すなわち、酸素供給層においては、触媒層で発生した水により飽和水蒸気量となるようである。温度が高いと飽和水蒸気量は著しく増大する。この影響で温度の高い発電セルの酸素供給層では、温度が低い発電セルの酸素供給層よりも、酸素分圧が低下する。温度の高い発電セルでは、酸素分圧が低下するため、酸素拡散律速が発生しやすく発電セルの最大電流値が温度の低い燃料電池セルよりも低くなってしまう。
そこで、本発明の燃料電池スタックは、電解質層の一方の面側に酸素供給層を配置した発電セルを複数段積み重ねたものである。前記酸素供給層は、通気性を有する材料を用いて形成されて、側面側の少なくとも一部が大気に開放され、開放された前記側面側から前記電解質層側の面へ大気中の酸素を自然拡散により拡散させるとともに、前記面から前記開放された前記側面側へ水蒸気を自然拡散により拡散させ、発電中の温度が他の前記発電セルよりも高くなる前記発電セルの前記酸素供給層が前記側面側で大気に開放される面積を、前記他の発電セルの前記酸素供給層が前記側面側で大気に開放される面積よりも大きくしてある。
本発明の燃料電池スタックでは、温度上昇に伴って発電セルの発電効率が低下する原因の1つである酸素供給の不足を軽減することによって、温度上昇した発電セルの最大電流値の低下を抑制する。すなわち、発電セルが温度上昇すると、酸素供給層内の水蒸気分圧が上昇し、その分酸素分圧が下がる。これにより、大気に開放された側面側から電解質層へ拡散する酸素量が減少して最大電流値が低下する。言い換えれば、水蒸気の温度上昇によって酸素分圧が低下する分、他の温度が低い発電セルよりも最大電流値が低下してしまう。
そこで、積み重ねた中段の発電セルでは、両端側の発電セルよりも温度が高くなるので、酸素供給層が側面側で大気に開放される面積を割り増しして、温度が高くなっても十分な酸素の拡散移動が確保されるようにした。開口の外側の領域の水蒸気濃度が多少高くても開口を通じて大気中へ十分な水蒸気拡散が起こるように開口面積を割り増しした。開放される面積の割り増しは、側面側を通じた酸素の流れ込みを促すので、酸素供給層における酸素分圧の低下の影響が抑制される。温度上昇しても電解質層への酸素供給が十分に行われるので、最大電流は高く維持される。この結果、温度上昇した発電セルの最大電流の低下が抑制され、燃料電池スタック全体の最大電流値が高く維持される。これにより、低温部・高温部の発電セルが単体で出力可能な電流範囲を十分に活用した大きな電流を取り出すことができる。
以下、本発明の燃料電池スタックの実施形態である燃料電池スタック20について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の燃料電池スタックは、以下に説明する燃料電池スタック20の限定的な構成には限定されない。発電セルを積み重ねて側面側から大気中の酸素を取り入れる限りにおいて、燃料電池スタック20の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
本発明の燃料電池スタックは、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、小型プロジェクタ、小型プリンタ、ノート型パソコン等の持ち運び可能な小型電気機器に一体に組み込んで、燃料タンクを着脱させる形式でも実施できる。水素ガスの供給は、燃料タンク20bに代えて、改質装置を利用してメタノール等の液体燃料、その他の気体燃料、固体燃料から発生させてもよい。
なお、特許文献1に示される燃料電池スタックの構造、発電セルの材料と組み立て構造、動作原理、製造方法、運転条件等については、本発明の趣旨と隔たりがあるので、一部図示を省略して詳細な説明も省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の燃料電池スタックの外観図、図2は燃料電池スタックの構成を示す断面図、図3は発電セルの温度分布の線図、図4は燃料電池スタック内の発電セルの最大電流の線図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池スタック20は、組み込む小型電子機器側の収納スペースに合わせた直方体の外観に設計されている。6段の発電セル10a〜10fを積み重ねて燃料電池スタック20aが構成される。燃料電池スタック20aの下部に接続された燃料タンク20bは、水素吸蔵合金を用いて高圧の水素ガスを蓄積する。燃料タンク20bは、不図示の圧力調整機構を内蔵しており、燃料電池スタック20aの中心軸を貫通して配置した燃料流路18(図2)を通じて、大気圧を少し上回る圧力に減圧された水素ガスを発電セル10a〜10fに供給する。
図1に示す状態で、燃料電池スタック20の正面側と背面側に、発電セル10a〜10fへ大気中の酸素を取り入れる開口部19a〜19fが配置されている。図1中の破線で切断した燃料電池スタック20aの断面が図2に示される。
図2に示すように、燃料電池スタック20aの発電セル10a〜10fは、酸素流路板14の厚みが異なる以外は同一の部材を用いて構成される。ここでは、重複を避けるために、発電セル10cで代表して説明するが、他の発電セル10a、10b、10d〜10fも同様である。
発電セル10cの厚み方向の中心に配置された電解質電極接合体11は、高分子電解質膜の両面に多孔質の触媒電極を形成してある。電解質電極接合体11は、水素供給側の触媒電極で水素ガスをイオン化し、高分子電解質膜を通じて水素イオンを移動させ、酸素供給側の触媒電極で酸素と水素イオンとを化合して水分子を生成する。
電解質電極接合体11の水素供給側の面には燃料極12a、酸素供給側の面には酸化剤極12bがそれぞれ重ねられる。燃料極12a、酸化剤極12bは、カーボンクロス等の導電性のある多孔質なシート材料で構成され、それぞれ水素ガス、酸素を電解質電極接合体11の全面に均等に拡散して供給させる。
燃料極12aは、燃料流路板13よりも微小な開口を有して、絞り抵抗を形成し、膜電極接合体11の全面の圧力を均等にする。酸化剤極12bは、酸素流路板14よりも微小な開口を有して、膜電極接合体11の全面に酸素を均等に供給し、大気中の浮遊粒子を膜電極接合体11へ到達させない。
燃料極12aの全面に接触させて燃料流路板13が重ねられる。燃料流路板13は、燃料電池スタック20a中心の燃料流路18を通じて供給される水素ガスを、燃料極12aの全面に拡散させる。燃料流路板13の外周には、シール部材15が設けられて、水素ガスが大気中へ放出されるのを防止している。
酸化剤極12bの全面に接触させて酸素流路板14cが重ねられる。酸素流路板14cは、開口部19cから取り入れた大気中の酸素を、酸化剤極12bの全面に拡散させる。また、電解質電極接合体11で発生した水蒸気は、酸化剤極12bを通じて酸素流路板14cに流れ込み、開口部19cのある側面側へ向かって拡散し、開口部19cを通じて大気中へ排出される。
燃料流路板13と酸素流路板14とは、導電性の多孔質材料で形成される。第1実施形態では、多孔質ニッケル金属板を使用した。水素ガスが一方向に流れるだけの燃料流路板13に比べて、酸素と水蒸気とを自然拡散に頼って双方向に移動させる酸素流路板14は厚く設計されている。燃料流路板13の厚さ0.5mmに対して、酸素流路板14の厚さは2mm以上ある。同じ理由で、燃料流路板13の気孔率は約70%、酸素流路板14の気孔率は約90%とした。
燃料流路18を囲んでシール部材16が配置されて、燃料流路18の水素ガスが酸素流路板14へ漏れ出すのを防止している。また、隣接する発電セル19dの酸素流路板14と燃料流路18との間にはセパレータ板17が配置されて、相互の気体移動を防止している。
セパレータ17と電解質電極接合体11とで積み重ね方向に仕切られた酸素流路板14の側面(および酸化剤極12bの側面)が発電セル10cに酸素を取り入れて水蒸気を排出する開口部19cとなっている。
燃料流路18を通じて発電セル10cの燃料流路板13に流れ込む水素ガスは、燃料流路板13を通じて燃料極12aの全面に拡散され、燃料極12aを通じて電解質電極接合体11に供給される。電解質電極接合体11の触媒層では、水素ガスが水素原子に分解され、水素イオンとなって高分子電解質膜に流れ込む。
一方、電解質電極接合体11の反対側の面では、開口部19cを通じて取り入れられた酸素が酸素流路板14を通じて酸化剤極12bの全面に拡散し、酸化剤極12bを通じて電解質電極接合体11に達する。電解質電極接合体11の触媒層では、酸素が水素イオンと化合して水分子を生成する。
発電セル10cから電流を取り出さない場合には、電解質電極接合体11の両面に開回路電圧が発生して、水分子の生成が停止する。しかし、発電セル10cから電流を取り出すと、電流値に応じた分子数の水分子が生成され続けるとともに、各種の分極が発生して起電力を押し下げる。分極電圧×電流は、熱となって発電セル10cを加温する。加温された発電セル10cは温度上昇して、酸素流路板14内の水蒸気の分圧が高まり、酸素流路板14の酸素分圧を低下させる。
このとき、積み重ね方向の中央に位置する発電セル10c、10dは、放熱が悪い分、両端に位置する発電セル10a、10fに比べて温度が高めとなる。温度が高い発電セル10c、10dは、温度の低い発電セル10a、10fに比べて酸素分圧が低い。
燃料電池スタック20を発電させた時の、発電セル10a〜10fの温度分布を図3に示す。燃料電池スタック20aの中央に位置する発電セル10c、10dの温度は、燃料電池スタック20aの両端に位置する発電セル10a、10fよりも高くなる。その温度は、発電セル10c、10dでは70℃近くに達し、発電セル10a、10fでは30℃程度の場合がある。
そこで、燃料電池スタック20では、図2に示すように、運転中の発電セル10a〜10fの温度に応じて酸素流路板14a〜14fの厚みを設定してある。すなわち、積み重ね方向の中央に位置する発電セル10c、10dの酸素流路板14c、14dは厚く、両端に位置する発電セル10a、10fの酸素流路板14a、14fは薄い。中間に挟まれた発電セル10b、10eの酸素流路板14b、14eは、中間的な厚さである。
また、積み重ね方向の中央に位置する発電セル10c、10dの開口部19c、19dは広く、両端に位置する発電セル10a、10fの開口部19a、19fは狭い。中間に挟まれた発電セル10b、10eの開口部19b、19eは、中間的な広さである。何故なら、ごく薄い酸化剤極12bを無視すれば、酸素流路板14a〜14fの厚さがそのまま開口部19a〜19fの高さとなっているからである。
つまり、開口部19c、19dが広くて酸素流路板14c、14dが厚い発電セル10c、10dでは、酸素流路板14c、14dにおける大気との拡散性能が高い。開口部19a、19fが狭くて酸素流路板14a、14fが薄い発電セル10c、10dでは、酸素流路板14a、14fにおける大気との拡散性能が低い。開口部19b、19eが中間的で酸素流路板14b、14eが中間的な発電セル10b、10eでは、酸素流路板14b、14eにおける大気との拡散性能も中間的である。
これにより、発電セル10a、10fに比べて温度が高い発電セル10c、10dでも、酸素流路板14c、14dにおける酸素の供給量が十分に確保されて、高い電流出力電流を維持した運転が可能となる。そして、図4に実線(a)として示すように、温度が高い発電セル10c、10dでも、最大電流値が両端の発電セル10a、10f並みに確保される結果、次に述べる比較例の燃料電池スタックの場合(b)よりも高い電流値を確保できる。
第1実施形態の燃料電池スタック20では、運転中に高温となることが予想される発電セルについて酸素流路板を厚くすることにより空気中酸素の取り入れを促進し、比較的低温と予想される発電セルでは酸素流路板を薄くした。従って、燃料電池スタック20aの放熱条件、発熱分布(燃料供給や高分子電解質の湿潤度にも影響される)の違いで燃料電池スタック20aの中央を外れた発電セルが高温になる場合には、その温度分布の予想に基づいて酸素流路板の厚みを設定すればよい。
また、酸素流路板内の酸素の拡散供給を容易にする方法は、酸素流路板の厚みのみならず、開口部の面積、酸素流路板の拡散抵抗、燃料電池スタック20aを収納する容器や機器側の収納スペースの設計によっても実現可能である。
<比較例の燃料電池スタック>
図5は比較例の燃料電池スタックにおける燃料電池スタックの構成を示す断面図である。図6は酸素流路板の厚さが同じ発電セルを異なる温度で発電させた際の電流電圧特性、図7は酸素流路内の酸素分圧と最大電流値(起電圧0.4Vにおける電流)との関係を示す線図である。比較例の燃料電池スタック20eは、第1実施形態における中間の発電セル10cと同一に形成された発電セル10を単純に6段積み重ねたものである。従って、図2と共通する構成部材には共通の符号を付して詳細な説明を省略する。また、酸素流路板14c、開口部19cは、全段共通なので、酸素流路板14、開口部19として示す。
燃料電池スタック20eは、同一仕様の発電セル10を6段積み重ねて構成され、酸素流路板14の厚さと開口部19の高さが全段共通である。燃料電池スタック20eの全長Lは第1実施形態の燃料電池スタック20a(図2)と同じである。
酸素流路板14の厚さを揃えた比較例の燃料電池スタックにおいて、図3に示すような温度分布が発生した場合、発電セル10間で最大電流値にバラツキが発生する。すなわち、燃料電池スタック20eの中央に配置された温度の高い発電セル10における最大電流値が、燃料電池スタック20eの両端に配置された温度の低い発電セル10よりも低くなる。
酸素流路板14の厚さが同じ発電セル10を異なる温度で発電させた際の電流電圧特性を図6に示す。図6中の数字は、発電時の温度である。このように温度が高いと最大電流値が低下する。これは、発電中に酸化剤極12bで発生する水により、酸素流路板14内の水分量が飽和水蒸気圧に達し、酸素流路板14内の酸素分圧が低下するためであると考えられる。
各温度における飽和水蒸気圧から推測される酸素流路内の酸素分圧と測定される最大電流値(起電圧0.4Vにおける電流)との関係を図7に示す。図7に示すように、酸素分圧が低下すると、最大電流値は低下してしまう。言い換えれば、酸素流路板14内の酸素分圧が低下すると、同じ電流値を得た際の起電力が低下してしまう。
比較例の燃料電池スタックは、エアブリージング型であって、大気中の酸素の酸素流路板14を通じた自然拡散に頼って発電を行うので、酸素の供給機構が不要である。酸素の供給機構が無い分、小型に形成でき、部品点数や運転に伴う消費電力も少なくて済む。しかし、自然拡散に頼って酸素を供給するので、酸素流路板14の厚さのみでなく、酸素流路板14内の酸素分圧によっても、最大電流値が制限される。このため、より高温となる積み重ね方向の中央付近の発電セル10では、酸素流路板14内の水蒸気圧が燃料電池スタック20eの両端の発電セルより上昇し、酸素分圧が低くなる。この結果、燃料電池スタック20eの中段の発電セル10の最大電流値は、燃料電池スタック20eの両端の発電セル10よりも低くなる。
このように燃料電池スタック20e内の発電セル10間で最大電流値にばらつきが発生すると、燃料電池スタック20eの出力電流は、最大電流値の小さな中段の発電セル10に制限され、燃料電池スタックの出力密度を低下せしめる。
発電セル10の酸素流路板14の厚さがすべて同じ比較例の燃料電池スタック20eにおける各発電セル10の最大電流値を図4に破線(b)で示す。発電中の温度が高くなる中段の発電セル10では、温度実線(a)で示した第1実施形態の燃料電池スタック20eの発電セル10c、10dに比較して、最大電流値が30%以上低下している。
従って、第1実施形態の燃料電池スタック20は、比較例の燃料電池スタックに比較して、燃料電池スタック20a内の発電セル10a〜10eにおける最大電流値のばらつきを減らし得る。従って、発電セル10a〜10eの持つ潜在的な発電能力を十分に引き出すことができ、50%近い電流値の引き上げが実現される。
温度の高くなる中段の発電セル10c、10dの酸素流路板14c、14dを厚くすることによって、酸素分圧の低下に伴う最大電流の低下が低減される。一方、温度の比較的低い両端の発電セル10a、10fの酸素流路板14を薄くすることによって、両端の発電セル10a、10fの最大電流値が低下されたためである。
第1実施形態の燃料電池スタック20によれば、燃料電池スタック20aの全長が比較例と同じであるにも関わらず、燃料電池スタック20aの最大電流値(図4中Aに相当)が比較例の燃料電池スタック20eの最大電流値(図4中Bに相当)より大きい。従って、体積あたりの出力密度の高い燃料電池スタック20が得られる。
第1実施形態の燃料電池スタック20によれば、燃料電池スタック20a内の発電セル10a〜10f間での最大電流値のバラツキを抑制し、体積あたり出力密度の高いエアブリージング燃料電池スタックを提供可能である。従って、小型電気機器用の電源等に利用することができる。
<発明の詳細な背景>
燃料電池スタックは、体積あたりの供給可能なエネルギー量が従来の電池に比べて、数倍から十倍近くになる可能性があり、さらに燃料を充填することにより、携帯電話、ノートPC等小型電気機器の長時間連続使用が可能となるため期待されている。
比較的大きな定置型発電機や自動車等移動体用の燃料電池スタックは、例えば冷却機構、加湿・水管理の機構、反応物の加圧機構などを組み合わせて構成される。一方小型電気機器用の燃料電池スタックにおいては、コストや体積の制約により、冷却・加湿・加圧などが不要な、より単純な構成で必要な出力を得る事が好ましい。
エアブリージング燃料電池は、酸化剤ガスとして空気中の酸素を拡散により供給し、流路に酸素を供給する機構を不要としたものである。特許文献1は、エアブリージング燃料電池に関するものである。
図8は特許文献1に示される発電セルの断面図、図9はエアブリージング燃料電池の発電セルの電流電圧特性の一例を示す線図、図10はエアブリージング燃料電池の発電セルにおける酸素流路板の厚さと起電力の関係の線図である。
図8に示すように、発電セル100は、電解質電極接合体101の対向する面にグラファイトクロスなどの多孔質な燃料極102aと酸化剤極102bとを配置している。燃料極102aには、燃料極102aに燃料を供給する燃料流路板103が接しており、酸化剤極102bには、酸化剤極102bに酸素を供給する酸素流路板104が接している。燃料流路板103の外周にはシール部材105が設けられて、燃料が周囲に放出されるのを防止している。酸素流路板104の内周にはシール部材106が設けられて、内側を流れる燃料から大気を分離している。燃料流路板103、酸素流路板104は、多孔質な電子伝導性の材料が用いられる。
燃料は、シール部材106の内側を通って、燃料流路板103の内周より電解質電極接合体101の表面に沿って供給される。電解質電極接合体101の対向する面では、酸素流路板104の外周より酸素が拡散され供給される。発電セル100は、不浸透性で電気伝導性のセパレータ板107を介して複数積層可能である。
このように拡散によって酸素を供給するため、反応を制限することになるが、同時に発電セル100の過剰な温度上昇を抑制することが可能となる。さらに、酸素流路板104は水の外部への拡散を防止するため、電解質電極接合体101の高分子電解質膜の乾燥を防止することができる。このように、酸素を供給する加圧機構、冷却や加湿のための手段を省略可能なため、エアブリージング型の燃料電池は小型電気機器用の燃料電池スタックに適した構成とされている。
図9にエアブリージング型の発電セル100の電流電圧特性の一例を示す。各曲線は酸素流路板104の厚さが異なるときの特性である。図中の数字は酸素流路板104の厚さである。このように、低電流域ではいずれの特性も同等であるが、図8に示すように、酸素流路板104が厚いほど最大電流が増大する。このため、酸素流路板104が厚いほど高い出力が得られる。
しかし、酸素流路板104を一律に厚くすると、すべての発電セル100の体積が増大して、複数段を積み重ねた際の全長が著しく長くなって、酸素流路板104が厚いほど出力密度が高いとは限らない。このため、用途・構成に適した酸素流路板104の厚みが適宜選択される。
発電セル100を積み重ねて燃料電池スタックを構成する場合、発電セル100とセパレータ板107とを交互に複数積層して構成される。そのため、発電動作中の燃料電池スタック内の温度は、発電セル100の積み重ね方向に温度分布を持つ(図3参照)。すなわち、燃料電池スタックの中央側で高温となり、両端でより低温となる。
エアブリージング型の燃料電池において、このような温度分布が発生した場合、発電セル間で最大電流値にバラツキが発生することがある。すなわち、中央側の温度の高い発電セル100における最大電流値が、両端の温度の低い発電セル100よりも低くなる。
このため、比較例の燃料電池で説明したように、燃料電池スタックの最大電流値が中央部の発電セル100によって制限され、発電セル100単体の出力特性から期待される出力密度よりも燃料電池スタックにおいて出力密度が低下してしまう。
第1実施形態の燃料電池スタック20は、このような課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、体積あたり出力密度の高いエアブリージング型の燃料電池スタックを提供することである。
<発明との対応>
燃料電池スタック20は、電解質電極接合体11の一方の面側に酸素流路板14a〜14fを配置した発電セル10a〜10fを複数段積み重ねている。酸素流路板14a〜14fは、側面側の少なくとも一部が大気に開放され、開放された前記側面側から電解質電極接合体11側の面へ大気中の酸素を拡散させるとともに、前記面から前記開放された前記側面側へ水蒸気を拡散させる。そして、発電中の温度が他の発電セル10a〜10fよりも高くなる発電セル10c、10dの酸素流路板14a〜14fが前記側面側で大気に開放される面積を、他の発電セル10a、10fの酸素流路板14a、14fが前記側面側で大気に開放される面積よりも大きくした。
燃料電池スタック20では、温度上昇に伴って発電セル10c、10dの最大電流値が低下する原因の1つである酸素供給の分極を軽減することによって、温度上昇した発電セル10c、10dの最大電流値の低下を抑制する。すなわち、直列に接続された発電セル10a〜10fにおいて、発電セル10c、10dが温度上昇すると、酸素流路板14c、14d内の水蒸気分圧が上昇し、その分酸素分圧が下がる。これにより、大気に開放された側面側から電解質電極接合体11へ拡散する酸素量が減少して最大電流値が低下する。
そこで、中段の発電セル10c、10dでは、両端の発電セル10a、10fよりも温度が高くなるので、酸素流路板14c、14dが側面側で大気に開放される面積を割り増しして、温度が高くなっても酸素の供給に支障をきたさないようにしている。これにより、発電セル10c、10dが単体で出力可能な電流範囲を十分に活用した大きな電流を取り出すことができる。
燃料電池スタック20は、電解質電極接合体11の一方の面側に酸素流路板14a〜14fを配置した発電セル10a〜10fを三段以上積み重ねている。酸素流路板14a〜14fは、側面側の少なくとも一部が大気に開放され、開放された前記側面側から電解質電極接合体11側の面へ大気中の酸素を拡散させるとともに、前記面から前記開放された前記側面側へ水蒸気を拡散させる。そして、積み重ねた中段の発電セル10c、10dの酸素流路板14c、14dを、両端側の発電セル10a、10fの酸素流路板14a、14fよりも厚くした。
燃料電池スタック20は、電解質電極接合体11の一方の面側に酸素流路板14a〜14fを配置した発電セル10a〜10fを複数段積み重ねている。酸素流路板14a〜14fは、側面側の少なくとも一部が大気に開放され、開放された前記側面側から前記電解質電極接合体11側の面へ大気中の酸素を拡散させるとともに、前記面から前記開放された前記側面側へ水蒸気を拡散させる。そして、運転中の水蒸気分圧が他の発電セル10a、10fよりも高くなる発電セル10c、10dの酸素流路板14c、14dにおける大気への拡散性能を、他の発電セル10a、10fの酸素流路板14a、14fにおける大気への拡散性能よりも高くした。
燃料電池スタック20は、電解質電極接合体11の他方の面側に配置され、水素ガスを拡散して電解質電極接合体11に供給する燃料流路板13と、隣接する酸素流路板14a〜14fと燃料流路板13との間に配置されて気体の相互移動を妨げるセパレータ板17とを発電セル10a〜10fが有する。そして、電解質電極接合体11は、高分子電解質膜の両面に多孔性の触媒電極を形成した電解質電極接合体である。
燃料電池スタック20は、発電セル10a〜10fは、平面形状を揃えて積み重ねられ、電解質電極接合体11とセパレータ板17とに挟まれた酸素流路板14a〜14fの側面が大気に開放されている。
第1実施形態の燃料電池スタックの外観図である。 燃料電池スタックの構成を示す断面図である。 発電セルの温度分布の線図である。 燃料電池スタックの出力電流の線図である。 比較例の燃料電池スタックにおける燃料電池スタックの構成を示す断面図である。 酸素流路板の厚さが同じ発電セルを異なる温度で発電させた際の電流電圧特性の線図である。 酸素流路内の酸素分圧と最大電流値との関係を示す線図である。 特許文献1に示される発電セルの断面図である。 エアブリージング燃料電池の発電セルの電流電圧特性の一例を示す線図である。 エアブリージング燃料電池の発電セルにおける酸素流路板の厚さと起電力の関係の線図である。
符号の説明
10a、10b、10c、10d、10e、10f 発電セル
11 電解質層(電解質電極接合体)
12a 燃料極
12b 酸化剤極
13 燃料供給層(燃料流路板)
14 酸素供給層(酸素流路板)
15、16 シール部材
17 遮断層(セパレータ板)
18 燃料流路
19 開放された側面側(開口部)
20 燃料電池スタック
20a 燃料電池スタック
20b 燃料タンク

Claims (7)

  1. 電解質層の一方の面側に酸素供給層を配置した発電セルを複数段積み重ねた燃料電池スタックにおいて、
    前記酸素供給層は、通気性を有する材料を用いて形成されて、側面側の少なくとも一部が大気に開放され、開放された前記側面側から前記電解質層側の面へ大気中の酸素を自然拡散により拡散させるとともに、前記面から前記開放された前記側面側へ水蒸気を自然拡散により拡散させ、
    発電中の温度が他の前記発電セルよりも高くなる前記発電セルの前記酸素供給層が前記側面側で大気に開放される面積を、前記他の発電セルの前記酸素供給層が前記側面側で大気に開放される面積よりも大きくしたことを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 電解質層の一方の面側に酸素供給層を配置した発電セルを三段以上積み重ねた燃料電池スタックにおいて、
    前記酸素供給層は、通気性を有する材料を用いて形成されて、側面側の少なくとも一部が大気に開放され、開放された前記側面側から前記電解質層側の面へ大気中の酸素を自然拡散により拡散させるとともに、前記面から前記開放された前記側面側へ水蒸気を自然拡散により拡散させ、
    積み重ねた中段の前記発電セルの前記酸素供給層を、両端側の前記発電セルの前記酸素供給層よりも厚くしたことを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 電解質層の一方の面側に酸素供給層を配置した発電セルを複数段積み重ねた燃料電池スタックにおいて、
    前記酸素供給層は、通気性を有する材料を用いて形成されて、側面側の少なくとも一部が大気に開放され、開放された前記側面側から前記電解質層側の面へ大気中の酸素を自然拡散により拡散させるとともに、前記面から前記開放された前記側面側へ水蒸気を自然拡散により拡散させ、
    運転中の水蒸気分圧が他の前記発電セルよりも高くなる前記発電セルの前記酸素供給層における大気との拡散性能を、前記他の発電セルの前記酸素供給層における大気との拡散性能よりも高くしたことを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 前記発電セルはセパレータと電解質電極接合体とを有し、
    前記酸素供給層は、前記電解質接合体の酸化剤極側の表面と前記セパレータとの間を隙間なく満たして配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  5. 複数段の前記発電セルが電気的に直列に接続され、通常運転時の出力状態で中央の前記発電セルの温度は両端の前記発電セルの温度よりも高いことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記電解質層の他方の面側に配置され、水素ガスを拡散して前記電解質層に供給する燃料供給層と、
    隣接する前記酸素供給層と前記燃料供給層との間に配置されて気体の相互移動を妨げる遮断層と、を前記発電セルが有し、
    前記電解質層は、高分子電解質膜の両面に多孔性の触媒電極を形成した電解質電極接合体であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記発電セルは、平面形状を揃えて積み重ねられ、
    前記電解質層と前記遮断層とに挟まれた前記酸素供給層の側面が大気に開放されていることを特徴とする請求項記載の燃料電池スタック。
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