JP4949145B2 - メダルゲーム機 - Google Patents

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Description

本発明は、メダルの入賞に対してメダルを払い出すメダルゲーム機に関する。
ゲームセンター等の施設に設置される業務用のメダルゲーム機には、利用者の興味を引くために様々な種類のものが存在する。例えば、メダルゲーム機としては、プッシャーマシンがある。プッシャーマシンは、予めプレイフィールド上に乱雑に堆積された多数のメダルを、一定のストロークで往復運動するプッシャー台によって押し出す構成となっている。遊戯者は、プッシャー台が後退したタイミングを見計らって手持ちのメダルをメダル投入器によって投入することで、このメダルによって積載されたメダルを押し出させてプレイフィールドから落下させることができる。プレイフィールドから落下したメダルは、払い出しメダルとして遊技者に提供される。
従来のプッシャーゲーム機には、よりゲーム性を高めるために、メダル投入器から投入されたメダルを通過させることで所定のイベント(抽選)を実行させることができるチェッカーが設けられたものがある。例えば、プッシャーゲーム機にスロットゲームの機能を搭載することにより、チェッカーにメダルが通過された場合にスロットゲームを開始させることができる。スロットゲームにおいて所定の役が成立した場合に、役に応じた枚数のメダルが払い出される。
従来のプッシャーマシンでは、メダルを払い出す場合、プレイフィールド上に払い出すように構成されている。これによりプレイフィールドに堆積されるメダル数が増大し、プッシャー台によって押し出されやすくなる。
また従来では、チェッカーへメダルを誘導する機能が設けられたメダル通過チェッカー付きメダル落しゲーム機が考えられている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されたメダル落としゲーム機では、メダルが通過し得る間隔を隔てて左右対称に設けられた一対のメダル誘導羽根が、縦型遊技盤の基板上に設けられている。一対のメダル誘導羽根は、常態においては各メダル誘導羽根の内端が外端より高い位置に保持されると共に、所定の条件がそろったときは、外端が内端より高くなるよう回動され、外端側から内端側へメダルを誘導し、メダルのゲート通過率を高めるよう構成されている。
特開平10−249057号公報
従来のメダルゲーム機(プッシャーマシン)では、スロットゲーム(抽選)の結果に応じて、プレイフィールド上にメダルが払い出されていた。これにより、メダルをプレイフィールドから落下させ易くなるが、遊戯者はメダル投入器を使用してメダルを投入し、プッシャー台によって押し出させるという操作を繰り返し行わないとメダルを取得することができない。
このため、特に遊戯者が初心者の場合には、チェッカーにメダルを入れることが困難であるため、抽選によってメダルを払い出させる機会が頻繁になく、容易にメダルを取得することができなかった。
また、特許文献1に記載された発明では、メダルのゲート通過率を高めることができるメダル誘導羽根が設けられているが、メダル誘導羽が機能した場合であってもゲートを狙ってメダルを投下させる同じ操作が必要となっていた。また、メダル誘導羽根は、所定の条件がそろったとき、例えば、メダル通過チェッカー付き誘導ゲートを通過したメダルの数が所定の数に達したときに動作するため、特に初心者にとっては所定の条件をそろえることが自体が困難であるため容易にメダルを取得することができなかった。
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、抽選結果に応じて払い出されるメダルをチェッカーに入る位置に払い出すことにより抽選が行われる機会を増やして、初心者でも容易にメダルを取得することができる機会を増大させることが可能なメダルゲーム機を提供することにある。
本発明は、メダルを投入するためのメダル投入器と、前記メダル投入器から投入されたメダルが通過することができるチェッカーが形成されたカバー部材と、前記カバー部材の背面側に設けられ、前記チェッカーよりも広い開口部を有する前記メダルを導入するための投入口と、前記投入口にメダルが入ったことにより抽選を実行する抽選手段と、前記投入口の上方に配置された排出口から、前記抽選手段による抽選の結果に応じてメダルを払い出すメダル払い出し手段と、前記抽選手段によって特定の抽選結果が得られた場合に、前記投入口の前部に設けられた板部材の傾斜角度を変更し、前記メダル払い出し手段によって前記排出口から払い出されて落下するメダルを前記板部材で受けて前記投入口に導入するメダル導入手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、抽選の結果に応じて払い出されるメダルを、メダルが入ったことにより抽選を実行させることができる投入口に導入するので、チェッカーを通して投入口にメダルを入れる操作を繰り返すことなく抽選の機会を増大させることができ、これによりチェッカーにメダルを通過させることが困難な初心者であってもメダルを容易に取得することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるメダルゲーム機1の外観構成を示す図である。本実施形態におけるメダルゲーム機1は、プッシャーゲーム機として構成されたもので、イベント発生時にスロットゲームを実行する機能が搭載されている。
メダルゲーム機1(プッシャーゲーム機)は、ほぼ円筒状の下部筐体2の上に、周囲4箇所に独立したプレイフィールドが設けられた上部筐体3が載置されている。各プレイフィールドでは、それぞれ2人の遊技者がゲームを行うことができる。よって、最大で8人の遊技者が同時にゲームを行うことが可能である。
各プレイフィールドは、例えば柱で区切られており、柱の間は、透明カバー4で覆われている。これにより、遊技者は、直接、プレイフィールド内部の機構に触ることができないようになっている。プレイフィールド正面の透明カバー4の外部には、ゲーム選択/決定ボタン12、メダル払い戻し口13が設けられている。
ゲーム選択/決定ボタン12は、メダルゲーム機1に対して遊戯者が各種の指示を与える際に操作されるボタンである。例えば、モニタ24(後述する)によって表示されるメニューからのゲーム選択指示や、スロットゲームが実行された場合のリールの回転の停止指示を入力する場合などに使用される。
メダル払い戻し口13は、遊戯者にメダルを払い出すためのもので、透明カバー4内のプレイフィールドに設けられた下部フィールド20(後述する)から落下したメダルが搬出される。
図2は、上部筐体3に形成された1つのプレイフィールドの構成を示す斜視図である。1つのプレイフィールドに対して、プレイフィールド内にメダルを投入するための2つのメダル投入器10(10−1,10−2)が左右に離間させて設けられている。
メダル投入器10は、透明カバー4の外側においてメダル投入口が設けられている。メダル投入口から遊技者によりメダルが投入されると、そのメダルは、透明カバー4の内部にまで貫通しているメダル通路部を通って、その先端から排出される。メダル通路部には、メダルの通過を検出するメダル検知センサ(図示せず)が設けられており、投入されたメダルを検出して、その検出信号を、CPU40(後述する)に出力する。メダル通路部の先端は、プレイフィールド内に突出するように配置されており、その先端から排出されたメダルは、プレイフィールド内に投入される。また、メダル投入器10は、メダルの投出方向を遊技者が適宜に選択できるように、規定範囲内で回動自在に取り付けられている。これにより、遊技者は、メダル投入器10のメダル通路部の先端を所定の範囲内で左右に向けることができ、チェッカー34を狙ってメダルを投入することができる。
メダル投入器10によりメダルが投入されるプレイフィールド内には、下部フィールド20、プッシャー台(上部フィールド)21が設けられている。下部フィールド20は、メダルが堆積される台として使用され、メダル投入器10から投入されたメダル、プッシャー台(上部フィールド)21から落下したメダル、入賞によって払い出されたメダルが堆積される。メダルが下部フィールド20の図中手前側に設けられたメダル落下溝に落下すると、そのメダルは、メダルゲーム機1の本体前面に設けられたメダル払い戻し口13から排出される。これにより、遊技者はメダルを獲得することができる。
プッシャー台21は、下部フィールド20の上面に沿って、プッシャー台駆動機構46(後述する)により前後方向に例えば一定周期で往復移動する。また、このプッシャー台21は、メダルが載置される上部フィールドとして使用される。プッシャー台21上のメダルが図中手前側に落下すると、下部フィールド20上に載置されることになる。プッシャー台21が往復移動中の最前位置にないときに、下部フィールド20上の往復移動範囲内にメダルが落下した場合、そのメダルは、プッシャー台21により押されて、下部フィールド20に堆積された多数のメダルに押し込まれる。こうしてメダルが押し込まれると、下部フィールド20上に堆積していたメダルが図中手前側に押され、メダルがメダル落下溝に落下する。
プッシャー台21の奥正面には、モニタ24が設置されている。図3は、モニタ24の周辺の詳細な構成を示す斜視図である。
モニタ24は、遊戯者に対して提示する各種の情報(メニュー等)を表示する他、チェッカー34にメダルが入ることにより開始されるスロットゲームのリールを表す画面などが表示される。リールを表す画面では、3列に配列された数字や絵柄が、それぞれ個別に縦方向にリールが回転していることを表すように表示され、例えばゲーム選択/決定ボタン12に対する操作に応じて回転表示が停止される。
モニタ24の中央上部には、抽選の結果に応じてメダルを払い出すためのメダル払い戻し口25が設けられている。メダル払い戻し口25から排出されたメダルは、モニタ24の前面を通過して落下する。なお、抽選の結果としては、スロットゲームによって揃った絵柄や数字の組み合わせによって決まる役や、メダルが入ったチェッカー34に位置の組み合わせや枚数などがある。
モニタ24の下部には、メダルが通過可能なチェッカー34が形成されたチェッカーカバー32が設けられている。チェッカーカバー32は、ほぼ垂直となるように取り付けられており、チェッカーカバー32の取付位置の例えば左側に設けられたチェッカーカバー収納口35の方向に移動させて収納することができる。チェッカーカバー32の背面には、チェッカー34よりも広い開口部を有する投入口52(詳細については図7参照)が設けられており、チェッカーカバー32がチェッカーカバー収納口35に収納されることにより露出される。チェッカーカバー32が収納されていない場合には、チェッカー34を通じて投入口52にメダルが入ることになる。
チェッカー34は、メダルの通過を規制することができる形状の(本実施形態では熊のシルエットを表す)穴である。チェッカー34には、チェッカーセンサ50(後述する)が設けられており、メダルの通過を検知してメダル検知信号をCPU40に通知する。
また、チェッカーカバー32の底辺に沿ってチェッカー盤30が取り付けられている。チェッカー盤30は、通常のゲームが実行されている状態では、ほぼ水平の状態で支持されており、メダル投入器10から投入されたメダルをバウンドさせてチェッカー34に導くために使用される。さらに、スロットゲームの抽選結果として、予め決められた特定の結果が得られた場合(特定の絵柄が揃った場合)には、チェッカー盤30は、傾斜角度が変更されてチェッカーカバー32側に傾けた状態で支持される。すなわち、メダル払い戻し口25から排出されて落下するメダルを投入口52の前部で受けて、傾斜によって投入口52にメダルを導入する板部材として機能する。
モニタ24の周囲には、保留ランプ37、EL管38、EXJPランプ39などの光源が配置されている。保留ランプ37は、モニタ24の両脇に複数配列されており(図3では8個)、チェッカー34にメダルが入ることに伴って点灯するランプ数や色が変化される。EXJPランプ39は、ゲームの進行状況に順次点灯されていき、全てのランプが点灯された場合に例えば特定のイベントが開始されることを示す。
図4は、本実施形態におけるメダルゲーム機1の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、メダルゲーム機1は、CPU40によって各部が制御される。CPU40は、メモリ41に記憶されたゲームプログラムを実行することにより各部を制御する。メモリ41には、基本プログラムやゲームプログラムの他、ゲームを実行する上で使用される各種のデータが記憶されている。
CPU40は、入出力制御部42を介して、モニタ24、スピーカ43、光源部44、ボタン入力部45と接続される。
スピーカ43は、例えば図1中の下部筐体2などに収納されており、ゲーム実行時の効果音やBGM(back ground music)、各種メッセージ音などをCPU40の制御に応じて出力する。
光源部44は、メダルゲーム機1に設けられた光源(保留ランプ37、EL管38、EXJPランプ39)の点灯(点滅)を、CPU40のもとで制御する。
ボタン入力部45は、メダルゲーム機1に設けられたゲーム選択/決定ボタン12を含むボタンの入力制御を行い、遊戯者のボタンに対する入力操作に応じて入力信号をCPU40に出力する。
また、CPU40は、プッシャー台駆動機構46、払い出し機構47、チェッカーカバー駆動機構48、チェッカー盤駆動機構49の各機構部を制御する。
プッシャー台駆動機構46は、プレイフィールドに設けられたプッシャー台(上部フィールド)21を例えば一定周期で前後方向に往復移動させる。
払い出し機構47は、CPU40の制御のもとで、抽選の結果に応じてメダル払い戻し口25から所定枚数のメダルを排出させる。なお、図1〜図3においては、モニタ24の上部からメダルを払い出す1つのメダル払い戻し口25のみを示しているが、プッシャー台(上部フィールド)21あるいは下部フィールド20に対してメダルを払い出すためのメダル払い戻し口をフィールド周辺に設けても良い。この場合、払い出し機構47は、メダル払い戻し口25と共に、フィールド周辺に設けたメダル払い戻し口からのメダルの排出も制御する。
チェッカーカバー駆動機構48は、CPU40の制御のもとで、チェッカーカバー32をチェッカーカバー収納口35に収納するために移動させる。
チェッカー盤駆動機構49は、CPU40の制御のもとで、チェッカー盤30の傾斜角度を変更させるもので、通常のゲームが実行されている場合には、ほぼ水平の状態でチェッカー盤30を支持し、抽選結果が予め決められた特定の結果となった場合には、チェッカー盤30の傾斜角度をチェッカーカバー32側に傾けて支持する。
チェッカーセンサ50は、チェッカー34を通過して投入口52にメダルが入ったことを検知するためのセンサであり、検知信号をCPU40に出力する。チェッカー34が複数(図3では3つ)設けられている場合に、各チェッカー34を通過したメダルを検知するために、それぞれのチェッカー34に対応してセンサが設けられる。
次に、本実施形態におけるメダルゲーム機1の動作(メダルゲーム処理)について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
CPU40は、プッシャー台駆動機構46によって、プッシャー台21を一定周期で前後方向に往復移動させている。遊戯者は、プッシャー台21が往復運動している適当なタイミングを狙って、メダル投入器10から下部フィールド20上にメダルを投入する。プッシャー台21が最前位置にないときに、メダルが堆積されていない位置にメダルが投下されると、プッシャー台21が前方向に移動するのに合わせて、投下したメダルを介して堆積されたメダルをメダル落下溝方向に押し出すことができる。
また、遊戯者は、チェッカーカバー32を狙ってメダル投入器10からメダルを投入する。メダル投入器10から投入されたメダルは、例えばチェッカー盤30に落下して、バウンドしてチェッカー34の方向に投入される。ここで、メダルがチェッカーカバー32に弾かれてしまうと、プッシャー台21あるいは下部フィールド20に落下して堆積される。
これに対して、チェッカーカバー32にメダルが通過すると、チェッカーセンサ50により検知されてCPU40に通知される。
CPU40は、チェッカー34にメダルが入ったことを検知すると(ステップA1、Yes)、スロットゲームを開始して、モニタ24に3本のリールが回転していることを表す画面を表示させる(ステップA2)。
遊戯者は、例えばゲーム選択/決定ボタン12の操作によって、モニタ24に表示されている3本のリールの停止を指示することができる。例えば、ゲーム選択/決定ボタン12が押下されるたびに、CPU40は、予め決められた順番で3本のリールを順次停止させた画面をモニタ24において表示させる。なお、図1及び図2では、1つのボタン(ゲーム選択/決定ボタン12)のみを示しているが、3本のリールにそれぞれ対応する3つのボタンを設けて、押下されたボタンに対するリールを停止させるようにすることもできる。
また、前述した説明では、遊戯者の操作によって、モニタ24によって表示されたリールの回転を停止されるとしているが、CPU40(ゲームプログラム)の制御によって、リールの停止を制御することも可能である。例えば、CPU40は、チェッカー34に入ったメダルの数(メダルがチェッカー34に入ってスロットゲームが実行されていない保留数)や、これまでのメダルの払い出し数などに基づいて、リールが停止された時の絵柄の組み合わせ(役)を設定して、払い出されるメダルの数や後述する特定の絵柄の組み合わせに応じて実行されるイベントの実行機会などを調整することもできる。
こうしてリールの回転が停止された時(ステップA3)、予め決められた絵柄の組み合わせが揃っていない場合には(ステップA4、No)、CPU40は、メダルの払い出しを行わない。この時、スロットゲームの実行が保留されている保留数が0でない場合には、繰り返してスロットゲームを実行するものとする。
一方、予め決められた絵柄の組み合わせが揃った場合には(ステップA4、Yes)、CPU40は、本実施形態におけるメダルゲーム機1において特徴的なメダル払い出しを実行するイベントを開始する特定の絵柄の組み合わせであるか、あるいは一般的な役を表す絵柄の組み合わせであるかを判別する。
例えば、図6(a)に示すように、同じ数字が揃った一般的な役を表す絵柄の組み合わせである場合(ステップA5、No)、CPU40は、払い出し機構47を制御して、メダル払い戻し口25からプッシャー台(上部フィールド)21あるいは下部フィールド20にメダルを払い出させる(ステップA11)。この時、CPU40は、チェッカー盤駆動機構49を制御して、チェッカー盤30をプッシャー台21側(下方)に傾斜させて、メダル払い戻し口25から落下するメダルをチェッカー盤30上においてバウンドさせ、プッシャー台21あるいは下部フィールド20に落下し易いようにしても良い。
なお、メダル払い戻し口25の他に、フィールドにメダルを払い出すためのメダル払い戻し口が設けられている場合には、払い出し機構47によってこのメダル払い戻し口からメダルを払い出させるものとする。
CPU40は、所定枚数のメダルの払い出しが終了すると(ステップA12、Yes)、払い出し機構47によるメダル払い出しを停止させる。また、CPU40は、チェッカー盤30が傾斜されていた場合には、チェッカー盤駆動機構49によって元の状態(ほぼ水平)に戻す。
これに対し図6(b)に示すように、絵柄の組み合わせが特定の絵柄の組み合わせであった場合には(ステップA5、Yes)、CPU40は、本実施形態におけるメダルゲーム機1において特徴的なメダル払い出しを実行するイベントを開始する。図6(b)に示す絵柄は、メダル払い戻し口25から排出されたメダルが、直接、投入口52に払い出されることを表している。
まず、CPU40は、チェッカー盤駆動機構49を制御してチェッカーカバー32を移動させて、チェッカーカバー収納口35に収納する。
図7(a)(b)(c)には、チェッカーカバー32がチェッカーカバー収納口35に収納される様子を示している。図7(a)に示す通常の状態にあるチェッカーカバー32を、図7(b)に示すように左側にスライドさせて収納していく。この結果、チェッカーカバー32が収納されることにより、チェッカーカバー32の背面にあった投入口52が露出される。投入口52は、チェッカー34よりも広い開口部を有しているためメダルが入り易くなる。
次に、CPU40は、チェッカー盤駆動機構49を制御して、チェッカー盤30の傾斜角度を変更することにより、メダル払い戻し口25から落下するメダルが投入口52に入り易くする。
図8(a)(b)には、通常のゲーム時のチェッカー盤30の状態を示し、図9(a)(b)は、チェッカー盤30の傾斜角度が変更された状態を示している。図8(a)、図9(a)は、メダル払い戻し口25、チェッカー盤30、及び投入口52の位置関係を側面側から示す概略図である。図8(a)に示すように、通常のゲーム時には、チェッカー盤30がほぼ水平の状態で支持されている。
これに対し、図9(a)に示すように、チェッカー盤30の傾斜角度が変更されて投入口52側に傾けられると、メダル払い戻し口25から排出されたメダルがチェッカー盤30に当たり投入口52に導入されるようになる。
CPU40は、チェッカー盤30の傾斜角度の変更が完了すると、払い出し機構47によりメダル払い戻し口25からメダルを払い出す(ステップA8)。メダル払い戻し口25から払い出されたメダルは、そのまま落下して、傾斜されたチェッカー盤30にバウンドして投入口52に導かれる。投入口52は、チェッカーカバー32よりメダルが入り易い広い開口部を有しているため、メダル払い戻し口25から払い出される多数のメダルが次々と入っていく。
投入口52に入ったメダルは、チェッカーセンサ50によって次々に検知され、これに伴って保留メダル枚数が増加していく。すなわち、チェッカー34を狙ってメダルを投下する操作をすることなく、スロットゲームを実行する機会を容易に増加させることができる。CPU40は、光源部44を通じて、保留数が増加していく様子を表すように複数の保留ランプ37を点灯させる。
CPU40は、所定枚数のメダルの払い出しが終了すると(ステップA9、Yes)、払い出し機構47によるメダルの払い出しを停止させる。また、チェッカー盤30は、チェッカー盤駆動機構49を制御して、チェッカー盤30の傾斜を元の状態、すなわちほぼ水平の状態に戻す(ステップA10)。
このようにして、本実施形態におけるメダルゲーム機1では、スロットゲームによって特定の絵柄の組み合わせ(特定の抽選結果)が得られた場合には、メダル払い戻し口25から払い出されるメダルを、直接、投入口52に導入することにより保留メダル数を増大させてスロットゲームの実行機会を増大させることができる。スロットゲームの機会が増大することで、メダル払い出しの機会が増えることになり、初心者であっても容易にメダルを取得し易くなる。
また、チェッカー34にメダルを通過させることが困難な初心者にとっては、多くのメダルが一括して投入口52に導入されることから爽快感や達成感を得ることができ、ゲームに対する興味を増大させることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本実施形態におけるメダルゲーム機1の外観構成を示す図。 上部筐体3に形成された1つのプレイフィールドの構成を示す斜視図。 モニタ24の周辺の詳細な構成を示す斜視図。 本実施形態におけるメダルゲーム機1の機能構成を示すブロック図。 本実施形態におけるメダルゲーム機1の動作(メダルゲーム処理)について示すフローチャート。 スロットゲームにおける絵柄の組み合わせの一例を示す図。 チェッカーカバー32がチェッカーカバー収納口35に収納される様子を示す図。 通常のゲーム時のチェッカー盤30の状態を示す図。 チェッカー盤30の傾斜角度が変更された状態を示す図。
符号の説明
1…メダルゲーム機、2…下部筐体、3…上部筐体、4…透明カバー、10(10−1,10−2,10−3,10−4,10−5,10−6)…メダル投入器、12…ゲーム選択/決定ボタン、13…メダル払い戻し口、20…下部フィールド、21…プッシャー台、24…モニタ、25…メダル払い戻し口、30…チェッカー盤、32…チェッカーカバー、34…チェッカー、35…チェッカーカバー収納口、37…保留ランプ、38…EL管、39…EXJPランプ、40…CPU、41…メモリ、42…入出力制御部、43…スピーカ、44…光源部、45…ボタン入力部、46…プッシャー台駆動機構、47…払い出し機構、48…チェッカーカバー駆動機構、49…チェッカー盤駆動機構、50…チェッカーセンサ。

Claims (4)

  1. メダルを投入するためのメダル投入器と、
    前記メダル投入器から投入されたメダルが通過することができるチェッカーが形成されたカバー部材と、
    前記カバー部材の背面側に設けられ、前記チェッカーよりも広い開口部を有する前記メダルを導入するための投入口と、
    前記投入口にメダルが入ったことにより抽選を実行する抽選手段と、
    前記投入口の上方に配置された排出口から、前記抽選手段による抽選の結果に応じてメダルを払い出すメダル払い出し手段と、
    前記抽選手段によって特定の抽選結果が得られた場合に、前記投入口の前部に設けられた板部材の傾斜角度を変更し、前記メダル払い出し手段によって前記排出口から払い出されて落下するメダルを前記板部材で受けて前記投入口に導入するメダル導入手段と
    を具備したことを特徴とするメダルゲーム機。
  2. 前記メダル払い出し手段によってメダルが払い出される場合に、前記カバー部材の位置を移動させて前記投入口を露出させるカバー移動手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のメダルゲーム機。
  3. 前記メダル導入手段は、前記抽選手段によって特定の抽選結果が得られていない場合に、前記板部材の状態を、前記メダル投入器から投入されたメダルがバウンドして前記投入口に導入されるようにすることを特徴とする請求項1記載のメダルゲーム機。
  4. 前記メダル導入手段は、前記抽選手段によって特定の抽選結果が得られた場合に、前記板部材を前記投入口の方に傾斜させることを特徴とする請求項1記載のメダルゲーム機。
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