JP4948128B2 - 整地カバー - Google Patents
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Description
そこで、特許文献1に示す従来技術においては、整地カバーの上面側に溝状部分を埋めるための土侵入防止部材を設けたり、整地カバー自体を樹脂の中空製品で形成したりしている。
本発明は、このような問題点を解決できるようにした整地カバーを提供することを目的とする。
第1に、耕耘部11の後方を覆うリヤカバー15の下端側に備えられていて、整地面aを有するカバー本体30と、このカバー本体30をリヤカバー15の下部背面の係止部材24に係脱自在に係止させる装着部材31とを有する整地カバーにおいて、
前記カバー本体30は左右両側が閉鎖されていて側面視において前後に長い扁平状の空間Kを有する空洞体30Aで形成され、この空洞体30Aの下面に整地面aが形成され、上面bに前記装着部材31が接合されていることを特徴とする。
第3に、前記カバー本体30が金属パイプを異形加工して扁平状にした空洞体30Aに、左右両端の側板30Bとリヤカバー15の後端に覆い被さる前ガイド板30Cとが溶着され、前記空洞体30Aの上面bに金属製の装着部材31が溶着されていることを特徴とする。
第4に、前記カバー本体30が樹脂で扁平状の空間Kを形成した空洞体30Aに、同じく樹脂製の左右両端の側板30Bとリヤカバー15の後端に覆い被さる前ガイド板30Cとが接着され、前記空洞体30Aの上面bに樹脂製の装着部材31が接着されていることを特徴とする。
次に、前記構成の整地カバーの作用を説明する。
下面に整地面aが形成されるカバー本体30は、左右両側が閉鎖されていて側面視において前後に長い扁平状の空間Kを有する空洞体30Aで形成されることにより、軽量でかつ内部に泥土が侵入しなく、安価に形成でき、その上面bに装着部材31が接合されることにより、リヤカバー15の下部背面の係止部材24に係脱自在に係止するための装着部材31を簡単かつ安価に設けておくことができる。
前記カバー本体30を金属で形成する場合は、金属パイプを異形加工した空洞体30Aに左右両端の側板30Bと上面bの装着部材31とを溶着するだけで形成でき、軽量かつ安価に形成だきる。
前記カバー本体30を樹脂で形成する場合は、樹脂で扁平状の空間Kを形成した空洞体30Aに、同じく樹脂製の左右側板30Bと前ガイド板30Cとを接着するだけで形成でき、軽量かつ安価に形成できる。
図4において、ロータリ耕耘機1はトラクタの後部に三点リンク機構等を介して昇降自在に装着されており、中央のギヤケース2から左右にサポートアーム3を突設し、左サポートアーム3の外端側に伝動ケース4の上部を固定すると共に、右サポートアーム3の外端側にサイドフレームの上部を固定して門型の機枠5を構成している。
この機枠5のギヤケース2には前後に二股形状のトップマスト6が上方突出状に固定され、このトップマスト6の前部6aの上部には、三点リンク機構のトップリンクの後端側又は三点リンク機構の後端側に連結される連結枠の上部に取り付けられる上部取付部7が設けられている。
前記機枠5の下部には、伝動ケース4とサイドフレームとの下部間に爪軸9が回転自在に支持され、この爪軸9に取り付けられた多数の耕耘爪10によって耕耘部11が形成されている。
ロータリ耕耘機1には前記耕耘部11を覆うロータリカバー13が設けられており、このロータリカバー13は、耕耘部11の上方を覆う上部カバー14と、耕耘部11の後方を覆うリヤカバー15と、耕耘部11の後部の左右両側を覆うサイドカバー16とを備えている。
リヤカバー15は、上端側が上部カバー14の後端側(機枠5側)に、左右方向の軸心を有する支軸17の軸心回りに回動自在に枢支されており、このリヤカバー15の後下部に整地カバー19が着脱自在に取り付けられている。
機枠5には、左右のゲージ輪20を取り付ける支持フレーム21が上下揺動自在に支持されており、この支持フレーム21とトップマスト6の後部6bの上部との間には、支持フレーム21の上下揺動位置を調節すべく伸縮自在な高さ調整機構22が設けられている。
図1〜4において、前記リヤカバー15の下端側には、整地カバー19を取り外したときに圃場に接地する整地部15aが形成されており、このリヤカバー15の背面下部には、リヤカバー15の背面に上部から下部に亘って補強部材26が左右一対設けられ、この各補強部材26に係止部材24が設けられている。
整地カバー19は、整地面aを有するカバー本体30と、このカバー本体30をリヤカバー15の下部背面の係止部材24に係脱自在に係止させる装着部材31とを有する。
前記カバー本体30は左右両側が閉鎖されていて側面視において前後に長い扁平状の空間Kを有する空洞体30Aで形成され、この空洞体30Aの下面に大きい曲率の円弧形状整地面aが形成され、上側に略平坦な上面bが形成されている。
前記カバー本体30は金属又は樹脂(合成樹脂)で形成することができ、金属で形成する場合は、プレス又はバジル加工等により、金属パイプ等の円管を前後方向に長くなるように異形加工して扁平状にすることにより空洞体30Aを形成し、この空洞体30Aの左右両端に側板30Bを溶着(接合)して空間Kを密閉にし、空洞体30Aの前端上部にリヤカバー15の後端に覆い被さる前ガイド板30Cを溶着して形成されている。
この装着部材31はカバー本体30の上面bに直接的に接合されていて、ボルト締結ではないので、カバー本体30及び装着部材31に締結構造を作る必要がなく、両者を構成する部品点数が少なくあkつ製作・加工が簡単にでき、また、カバー本体30の上面bは泥土を溜めてしまう障害物がなく、泥土が載ってもカバー本体30を傾けるだけで排土できる。
図3において、前記カバー本体30の左右両端に延長整地体32が着脱自在に連結されている。この延長整地体32は、カバー本体30から左右方向外方に突出する延長姿勢(図3の状態)と、この延長姿勢からカバー本体30の上方側に位置する不使用姿勢に姿勢変更自在とされ、且つ延長姿勢へと回動する方向に付勢されている。
前記延長整地体32は、前記空洞体30Aと同一材料でかつ側面視略同一形状に形成された空洞体に左右両端の側板が接合されており、金属又は樹脂でカバー本体30と同様に形成されている。
装着部35はリヤカバー15の係止部材24に挿入可能な左右幅に形成されており、前部側上部には係止部材24の係合部27に上方側から係脱自在に係合する丸棒材製被係合部39が設けられ、装着部35の前部側下部には係止部材24の位置決め部28に後方側から係合するフック形状の被位置決め部40が形成され、この被位置決め部40より後方側に切欠42が形成されている。
前記ロック部材36は、コイルバネ48によってロック方向(図2反時計方向)に付勢されており、この付勢力により支軸43回りに回動することにより、ロック部47と被位置決め部40とで位置決め部28を挟持するロック位置に保持でき、コイルバネ48に抗して回動すると、ロック部47が位置決め部28から離反したロック状態解除の位置、即ち、非ロック位置に位置変更される。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜4に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
また、左右両端の側板30Bの下縁形状が空洞体30Aの整地面aより下方に突出しているが、整地面aと略面一になるように形成することが好ましい。
図5は整地カバーをベルト式にした例を示しており、この整地カバー装置50は左右一対の側板間に左右一対の支持板52を配置し、それらを複数本の連結杆51で連結し、側板と支持板52との間及び左右支持板52間に前後方向3本のローラ53(53A、53B、53C)をそれぞれ横軸54を介して回転自在に設け、前後3本のローラ53にゴム製の環状ベルト55を巻き掛けている。前記支持板52には装着部材31が固着又は一体成形されている。
前記左右一対の側板及び支持板52は、図5においてはその下縁形状が環状ベルト55の整地面aより下方に突出しているが、環状ベルト55の整地面aと同一にして、整地カバー装置50の左右方向全幅に亘って略面一になるように形成することが好ましい。
前記整地カバー装置50は、ロータリ耕耘作業中にリヤカバー15に引っ張られ移動するが、環状ベルト55は圃場に接地してローラ53によって回動するので、圃場との相対速度差(引きずり)が少なく、整地跡のスジ、むしり等の発生を減少でき、ローラ53A、53B、53Cは径が異なるので環状ベルト55は前後方向の位置で整地面aの曲率が異なり、ベルトの屈伸によって泥土、稲藁等が付着しても落とすことが可能になり、整地跡のスジ、むしり等の発生をさらに減少できる。
図6は図5に示したベルト式整地カバー装置50をリヤカバー15の後下部に設けた例を示している。この整地カバー装置50は左右一対の側板56をリヤカバー15に固着しているので、前記支持板52及び装着部材31は不要である。
15 リヤカバー
19 整地カバー
24 係止部材
30 カバー本体
30A 空洞体
30B 側板
30C 前ガイド体
31 装着部材
32 延長整地体
a 整地面
b 上面
c 後端面
K 空間
Claims (5)
- 耕耘部(11)の後方を覆うリヤカバー(15)の下端側に備えられていて、整地面(a)を有するカバー本体(30)と、このカバー本体(30)をリヤカバー(15)の下部背面の係止部材(24)に係脱自在に係止させる装着部材(31)とを有する整地カバーにおいて、
前記カバー本体(30)は左右両側が閉鎖されていて側面視において前後に長い扁平状の空間(K)を有する空洞体(30A)で形成され、この空洞体(30A)の下面に整地面(a)が形成され、上面(b)に前記装着部材(31)が接合されており、
前記カバー本体(30)が金属パイプを異形加工して扁平状にした空洞体(30A)に、左右両端の側板(30B)とリヤカバー(15)の後端に覆い被さる前ガイド板(30C)とが溶着され、前記空洞体(30A)の上面(b)に金属製の装着部材(31)が溶着されていることを特徴とする整地カバー。 - 耕耘部(11)の後方を覆うリヤカバー(15)の下端側に備えられていて、整地面(a)を有するカバー本体(30)と、このカバー本体(30)をリヤカバー(15)の下部背面の係止部材(24)に係脱自在に係止させる装着部材(31)とを有する整地カバーにおいて、
前記カバー本体(30)は左右両側が閉鎖されていて側面視において前後に長い扁平状の空間(K)を有する空洞体(30A)で形成され、この空洞体(30A)の下面に整地面(a)が形成され、上面(b)に前記装着部材(31)が接合されており、
前記カバー本体(30)の後端面(c)が装着部材(31)の後端より後方へ突出されていることを特徴とする整地カバー。 - 前記カバー本体(30)が金属パイプを異形加工して扁平状にした空洞体(30A)に、左右両端の側板(30B)とリヤカバー(15)の後端に覆い被さる前ガイド板(30C)とが溶着され、前記空洞体(30A)の上面(b)に金属製の装着部材(31)が溶着されていることを特徴とする請求項2に記載の整地カバー。
- 耕耘部(11)の後方を覆うリヤカバー(15)の下端側に備えられていて、整地面(a)を有するカバー本体(30)と、このカバー本体(30)をリヤカバー(15)の下部背面の係止部材(24)に係脱自在に係止させる装着部材(31)とを有する整地カバーにおいて、
前記カバー本体(30)は左右両側が閉鎖されていて側面視において前後に長い扁平状の空間(K)を有する空洞体(30A)で形成され、この空洞体(30A)の下面に整地面(a)が形成され、上面(b)に前記装着部材(31)が接合されており、
前記カバー本体(30)が樹脂で扁平状の空間(K)を形成した空洞体(30A)に、同じく樹脂製の左右両端の側板(30B)とリヤカバー(15)の後端に覆い被さる前ガイド板(30C)とが接着され、前記空洞体(30A)の上面(b)に樹脂製の装着部材(31)が接着されていることを特徴とする整地カバー。 - 前記カバー本体(30)の左右両端に延長整地体(32)が連結されており、この延長整地体(32)が前記空洞体(30A)と同一材料でかつ側面視略同一形状に形成された空洞体に左右両端の側板が接合されていることを特徴とする請求項1、3又は4に記載の整地カバー。
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