JP4946687B2 - マイクロインジェクション装置および流体の注入方法 - Google Patents

マイクロインジェクション装置および流体の注入方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば細胞といった対象物や微小体に薬剤といった流体や導入物を注入するマイクロインジェクション装置に関する。
マイクロインジェクション装置は広く知られる。こうした装置では、例えば吸引ポンプは、シャーレ内の溶液中に分散する細胞を捕捉板上に捕捉する。キャピラリが待避位置から注入位置に向かって移動し、キャピラリの先端が細胞内に挿入される。こうしてキャピラリの先端から細胞内に例えば薬剤といった流体を注入する。薬剤の注入後、キャピラリは注入位置から待避位置に向かって待避する。その後、他の細胞に対して薬剤の注入処理が繰り返される。
特開2004−166653号公報 特開2004−191247号公報 特開平8−5608号公報 特開2000−88803号公報 国際公開第03/070110号パンフレット
例えば、キャピラリが注入位置から待避位置に向かって移動する際、キャピラリの先端にはまれに細胞が付着してしまう。キャピラリに付着した細胞は、他の細胞に対してキャピラリの先端を挿入する際の障害となるため、他の細胞への薬剤の注入処理を中断させてしまう。キャピラリの先端は約0.2μm〜数μmと極めて細い外径を有することから、付着した細胞の除去にあたってキャピラリの先端に小さい力が加わっただけで、キャピラリの先端が折れてしまう。したがって、キャピラリの先端に細胞が付着すると、細胞の除去に膨大な時間が浪費されてしまう。しかも、細胞への連続的な注入が成功していても、細胞壁の破片や粘膜状の物質がキャピラリの外壁に徐々に付着することから、キャピラリの先端には細胞が付着しやすくなってしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、流体の注入処理を連続的に実施することができるマイクロインジェクション装置および流体の注入方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、内部空間に吐出圧の供給を受ける支持部材と、支持部材に連結されて、支持部材の内部空間から供給される吐出圧に応じて先端から第1流体を吐き出すキャピラリと、キャピラリに連結されて、キャピラリの先端に向かって第2流体の流路を区画する管部材とを備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置が提供される。
こうしたマイクロインジェクション装置では、キャピラリの先端は対象物に差し込まれる。支持部材の内部空間からキャピラリに吐出圧が供給される。吐出圧に応じてキャピラリは先端から第1流体を吐き出す。こうして対象物に第1流体が注入される。このとき、例えばキャピラリの先端に対象物の残骸が付着することが考えられる。管部材はキャピラリの先端に向かって第2流体の流路を区画する。第2流体はキャピラリの先端に向かって流れる。第2流体によって残骸はキャピラリの先端から除去される。なお、残骸の除去作業で対象物への第1流体の注入処理は中断されない。その結果、第1流体の注入処理は、複数の対象物に対して連続的に効率的に実施される。
こうしたマイクロインジェクション装置では、流路は、キャピラリの軸心に平行にキャピラリの基端から先端に向かって延びればよい。こうして流路ではキャピラリの軸心に平行に第2流体の流れが形成される。その他、キャピラリは、管部材の内部空間内に配置されて、管部材の一端の吐き出し口から先端を突き出せばよい。管部材はキャピラリと同軸に形成されればよい。
マイクロインジェクション装置は、キャピラリの軸心に沿ってキャピラリを後退させる駆動機構と、キャピラリの後退時に流路に第2流体を供給する流体供給機構とをさらに備えればよい。流体供給機構は、キャピラリの後退時に流路に第2流体を供給する。第2流体はキャピラリの先端すなわち対象物に向かって流れる。その結果、キャピラリの後退時にキャピラリの先端への対象物の付着は回避される。なお、キャピラリから対象物の除去作業で第1流体の注入処理は中断されない。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施される。このとき、流体供給機構はキャピラリの前進時に流路に第2流体を供給してもよい。
マイクロインジェクション装置は、キャピラリの軸心に沿ってキャピラリを前進させる駆動機構と、キャピラリの前進時に流路に第2流体を供給する流体供給機構とをさらに備えればよい。流体供給機構はキャピラリの前進時に流路に第2流体を供給する。第2流体はキャピラリの先端に向かって流れる。その結果、第2流体は、キャピラリの先端に付着しようとする付着物を押しのける。キャピラリの先端に付着物の付着は回避される。付着物の除去作業で注入処理は中断されない。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施される。
マイクロインジェクション装置は、キャピラリの先端を撮影する撮像装置と、撮像装置で撮影された画像に基づき付着物の付着を検出すると、流路に第2流体を供給する流体供給機構をさらに備えればよい。撮像装置で撮影された画像に基づき付着物の付着が検出されると、流路に第2流体が供給される。その結果、第2流体は、キャピラリの先端に付着した付着物を除去する。付着物の除去作業で注入処理は中断されない。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施される。
このとき、マイクロインジェクション装置は、管部材に接続されて、付着物を溶解させる溶解液を蓄える容器と、管部材に接続されて、溶解液を中和する中和液を蓄える第2容器とをさらに備えればよい。こうして管部材には容器から溶解液や中和液が供給される。キャピラリの先端の付着物は溶解する。溶解液は中和液で中和される。キャピラリの先端から付着は完全に除去される。キャピラリの先端には付着物は付着しにくい。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施されることができる。
以上のようなマイクロインジェクション装置の実現にあたってキャピラリユニットが提供される。キャピラリユニットは、基端に作用する吐出圧に応じて先端から第1流体を吐き出すキャピラリと、キャピラリに連結されて、キャピラリの先端に向かって第2流体の流路を区画する管部材とを備える。前述と同様に、流路は、キャピラリの軸心に平行にキャピラリの基端から先端に向かって延びればよい。キャピラリは、管部材の内部空間内に配置されて、管部材の一端の吐き出し口から先端を突き出せばよい。管部材はキャピラリと同軸に形成されればよい。
第2発明によれば、溶液中で所定の位置に捕捉される対象物にキャピラリの先端から第1流体を注入する工程と、第1流体の注入後、キャピラリの先端を後退させる工程と、キャピラリの後退時にキャピラリの先端に向かって第2流体の吐き出し口から第2流体を吐き出させる工程とを備えることを特徴とする流体の注入方法が提供される。
こうした注入方法によれば、キャピラリの後退時に第2流体は吐き出し口からキャピラリの先端すなわち対象物に向かって吐き出される。その結果、キャピラリの後退時にキャピラリの先端に対象物の付着力が働いてもキャピラリの先端に対象物の付着は回避される。対象物の除去作業で注入処理は中断されない。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施される。このとき、流体供給機構はキャピラリの前進時に流路に第2流体を供給してもよい。
こういった流体の注入方法は、対象物に向かってキャピラリの先端を前進させる工程と、キャピラリの前進時にキャピラリの先端に向かって吐き出し口から第2流体を吐き出させる工程とをさらに備えればよい。こうした注入方法によれば、キャピラリの前進時に第2流体は吐き出し口からキャピラリの先端に向かって吐き出される。その結果、第2流体は、キャピラリの先端に付着しようとする付着物を押しのける。キャピラリの先端に付着物の付着は回避される。付着物の除去作業で注入処理は中断されない。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施される。
流体の注入方法は、キャピラリの先端に付着物が付着しているか否かを検出する工程と、付着物の付着が検出されると、所定の容器にキャピラリの先端を向き合わせる工程と、吐き出し口からキャピラリの先端に向かって付着物を溶解させる溶解液を吐き出す工程と、吐き出し口からキャピラリの先端に向かって溶解液を中和させる中和液を吐き出させる工程とをさらに備えればよい。
こうした注入方法によれば、付着物の付着が検出されると、所定の容器にキャピラリの先端が向き合わせられる。このとき、吐き出し口からキャピラリの先端に向かって溶解液が吐き出される。溶解液は付着物を溶解させる。その後、吐き出し口から中和液が吐き出される。キャピラリの先端で溶解液は中和する。こうしてキャピラリの先端から付着は完全に除去される。キャピラリの先端には付着物は付着しにくい。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施されることができる。
第3発明によれば、溶液中の所定の位置に捕捉される対象物に向かってキャピラリの先端を前進させる工程と、キャピラリの前進時にキャピラリの先端に向かって第2流体の吐き出し口から第2流体を吐き出させる工程と、対象物にキャピラリの先端を挿入し、キャピラリの先端から対象物に流体を注入する工程とを備えることを特徴とする流体の注入方法が提供される。
こうした注入方法によれば、キャピラリの前進時に第2流体は吐き出し口からキャピラリの先端に向かって吐き出される。その結果、第2流体は、キャピラリの先端に付着しようとする付着物を押しのける。キャピラリの先端に付着物の付着は回避される。付着物の除去作業で注入処理は中断されない。第1流体の注入処理は複数の対象物に対して連続的に効率的に実施される。
第4発明によれば、微小体に導入物を導入するキャピラリを微小体に向かって前進させるとともに、キャピラリの周囲から微小体に向かって流体を吐き出し、微小体にキャピラリを挿入するとともに流体の吐き出しを停止し、微小体に導入物を導入し、微小体からキャピラリを後退させるとともに、キャピラリの周囲から微小体に向かって流体を吐き出すことを特徴とする微小体の製造方法が提供される。
こうした微小体の製造方法では、微小体に導入物を導入する際、キャピラリの画像を撮像し、撮像画像に基づいてキャピラリへの付着物の有無を判別すればよい。キャピラリに付着物が付着していると判別された場合、キャピラリの洗浄が行われればよい。
第5発明によれば、微小体に挿入されて先端から微小体に注入物を注入するキャピラリと、キャピラリと同軸で、キャピラリの外周を覆う形状に形成されて、先端に開放部を有する外筒部と、外筒部に形成されて、キャピラリと外筒部との間の空間に、開放部から吐き出される液体を供給する供給路を接続する接続口とを備えることを特徴とするキャピラリユニットが提供される。
第6発明によれば、対象物に挿入されて先端から前記対象物に導入物を吐き出すキャピラリと、キャピラリの外周を覆う形状に形成されて、先端に開口を区画する外筒部と、外筒部に形成されて、キャピラリと外筒部との間の空間に流体を供給する供給路を接続する接続口とを有するキャピラリユニットと、キャピラリユニットを移動自在に支持する支持部と、先端から導入物を吐出する吐出圧をキャピラリに供給する加圧部と、供給路を介してキャピラリユニットに流体を供給する供給部と、支持部の動作と加圧部の動作と供給部の動作とを制御する制御部とを備え、制御部は、対象物に向かってキャピラリユニットを前進させる際に、供給部からキャピラリユニットに流体を供給させ、対象物からキャピラリユニットを後退させる際に、供給部からキャピラリユニットに流体を供給させることを特徴とするインジェクション装置が提供される。
こういったインジェクション装置では、供給部は、キャピラリユニットにアルカリ性溶液を供給する第1供給部と、キャピラリユニットに酸性溶液を供給する第2供給部とを備えればよい。制御部は、キャピラリを洗浄する際に、第1供給部を制御してキャピラリユニットにアルカリ性溶液を供給するとともに、アルカリ溶液の供給後、第2供給部を制御してキャピラリユニットに酸性溶液を供給すればよい。
以上のように本発明によれば、流体の注入処理を連続的に実施することができるマイクロインジェクション装置および流体の注入方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロインジェクション装置11の構造を概略的に示す。本実施形態に係るマイクロインジェクション装置11は、例えば細胞に薬剤を注入する注入ユニット12を備える。注入ユニット12は、キャピラリユニット13を支持する支持部すなわち支持部材14を備える。キャピラリユニット13は、支持部材14の先端に着脱自在に取り付けられる。
支持部材14は、案内ブロック15に取り付けられる。案内ブロック15は、水平方向すなわちX軸方向に延びる案内レール16にスライド移動自在に取り付けられる。こうして支持部材14すなわち流入ユニット12はX軸に沿ってスライド移動する。スライド移動は、例えばリニアモータといった第1線形駆動機構により実現される。
また、支持部材14は、案内ブロック15にY軸方向にスライド移動自在に取り付けられる。こうして支持部材14すなわち注入ユニット12は、X軸を含む水平面に所定の傾斜角で交差するY軸に沿ってスライド移動する。スライド移動は、例えばリニアモータといった第2線形駆動機構により実現される。
キャピラリユニット13は、先端で例えば細胞に挿入されて細胞内に薬剤を注入するキャピラリ17を備える。キャピラリ17はY軸に沿って延びる。Y軸は、注入ユニット12すなわちキャピラリ17の軸心に一致する。Y軸に沿った支持部材14のスライド移動によりキャピラリユニット13すなわちキャピラリ17は前後方向に移動する。キャピラリユニット13の詳細は後述する。
注入ユニット12には、第1作業ステージ18および第2作業ステージ19が向き合わせられる。第1作業ステージ1は、水平面に沿って第1方向に移動する。第2作業ステージ1は、水平面に沿って、第1方向に直交する第2方向に移動する。第1作業ステージ18には、例えばリニアモータといった第1水平駆動機構が組み込まれる。第2作業ステージ19には、例えばリニアモータといった第2水平駆動機構が組み込まれる。第1作業ステージ18の水平面上には例えば懸濁液を収容する容器すなわちシャーレ21が配置される。第1作業ステージ18および第2作業ステージ19の水平移動によりシャーレ21は水平面に沿って移動する。
シャーレ21内にはシリコンチップ22が固定される。シリコンチップ22には、その表面から裏面に貫通する複数の貫通孔23が形成される。貫通孔23には、シャーレ21に形成される通路24が接続される。通路24には真空ポンプ25が接続される。真空ポンプ25は負圧を発生させる。こうして通路24から空気または液体を吸引する。通路24と真空ポンプ25との間には圧力調整弁26が配置される。圧力調整弁26は通路24の負圧を一定に維持する。通路24と真空ポンプ25との間にはさらにタンク27が配置される。後述のように、タンク27にはシャーレ21から流れ込む液体すなわち培養液が収容される。
シャーレ21には、例えば廃液を回収する容器28が隣接して配置される。その一方で、キャピラリユニット13は、X軸に沿って、基準位置すなわち待避位置と、待避位置から水平方向に外れる洗浄位置との間で移動する。容器28は、キャピラリユニット13の洗浄位置に合わせて配置される。キャピラリ17が待避位置に位置決めされると、キャピラリ17はシャーレ21に向き合う。このとき、キャピラリユニット13は、Y軸に沿って、待避位置と、待避位置から前進する注入位置との間で移動する。その一方で、キャピラリ17が洗浄位置に位置決めされると、キャピラリ17は容器28に向き合う。
キャピラリユニット13には、流体供給機構29が接続される。流体供給機構29は、第1流体ポンプ31〜第4流体ポンプ34の4つの流体ポンプを備える。第1流体ポンプ31は細胞の培養液を蓄える。第2流体ポンプ32は希釈液すなわち純水を蓄える。第3流体ポンプ33は中和液すなわち弱酸性水溶液を蓄える。第4流体ポンプ34は溶解液すなわちアルカリ性水溶液を蓄える。第1流体ポンプ31〜第4流体ポンプ34とキャピラリユニット13との間には切換弁35が配置される。切換弁35は、第1流体ポンプ31〜第4流体ポンプ34のうちキャピラリユニット13に接続される流体ポンプを切り換える。こうして第1流体ポンプ31〜第4流体ポンプ34からキャピラリユニット13に、それぞれの流体ポンプに蓄えられる流体が供給される。
支持部材14には、加圧部すなわち圧力制御機構41が接続される。圧力制御機構41は、第1ポンプ42および第2ポンプ43を備える。第1ポンプ42の圧力は0〜数kPa程度の大きさに設定される。第2ポンプ43の圧力は1000kPa程度の大きさに設定される。第1および第2ポンプ42、43は、切換機構44に接続される。切換機構44は支持部材14に接続される。第1ポンプ42と切換機構44との間や第2ポンプ43と切換機構44との間には、レギュレータ45が配置される。レギュレータ45は、第1ポンプ42および第2ポンプ43の圧力を調整する。切換機構44の切り換えにより、キャピラリ17には第1ポンプ42および第2ポンプ43のいずれか一方が接続される。
第1ポンプ42と切換機構44との間には、第1バルブ46が配置される。第1バルブ46の開閉により第1ポンプ42と切換機構44との接続および遮断が切り換えられる。切換機構44とキャピラリ17との間には、第2バルブ47が配置される。第2バルブ47の開閉により、切換機構44とキャピラリ17との接続および遮断が切り換えられる。また、切換機構44と第2バルブ47との間には圧力センサ48が配置される。圧力センサ48はキャピラリ17内の圧力を検出する。
注入ユニット12の付近には撮像装置49が配置される。撮像装置49にはカメラが用いられる。注入ユニット12すなわちキャピラリユニット13が待避位置に位置決めされると、撮像装置49はキャピラリ17の先端に向き合う。撮像装置49は、例えばキャピラリ17の軸心に直交する方向にレンズの光軸を一致させる。こうして撮像装置49はキャピラリ17の先端の画像を撮影することができる。
図2は、キャピラリユニット13の構造を示す図である。図2に示されるように、キャピラリユニット13は例えば円筒形のユニット本体51を備える。ユニット本体51は、支持部材14の先端に区画される円柱空間に収容される。ユニット本体51は例えばプラスチックといった樹脂材料から構成される。支持部材14の円柱空間内には環状リング52が配置される。環状リング52は例えばシリコーンゴムから構成される。環状リング52はユニット本体51を受け入れる。ユニット本体51が受け入れられると、環状リング52は弾性変形する。その結果、ユニット本体51すなわちキャピラリユニット13は支持部材14に着脱自在に支持される。
ユニット本体51は、キャピラリ17の基端を受け入れる。キャピラリ17は接着剤によりユニット本体51に固定される。キャピラリ17は円筒形のガラスから構成される。キャピラリ17内には、キャピラリ17の軸心に沿って延びる流路53が区画される。流路53の後端は支持部材14の内部空間54に接続される。内部空間54は前述の圧力制御機構41に接続される。キャピラリ17は、先端に向かうにつれて先細る形状に形成される。キャピラリ17の先端には注入口55が区画される。流路53の先端は注入口55で開放される。キャピラリ17の外径は最大で例えば1mm程度に設定される。
ユニット本体51には接着剤により円筒形の外筒部すなわち管部材56が固定される。管部材56はユニット本体51に嵌め込まれる。管部材56は例えばプラスチックといった樹脂材料から構成される。管部材56の内部空間にはキャピラリ17が配置される。管部材56はキャピラリ17の軸心回りにキャピラリ17の外周面を囲む。管部材56はキャピラリ17と同軸に形成される。その結果、管部材56の内周面とキャピラリ17の外周面との間で、キャピラリ17の軸心の遠心方向に均一な間隔が確保される。キャピラリ17の先端は、管部材56の先端よりも前方に突き出るように配置される。管部材56の外径は例えば3mm程度に設定される。
管部材56の内周面とキャピラリ17の外周面との間には流路57が区画される。流路57はキャピラリ17の流路53に平行に延びる。流路57の後端はユニット本体51の前端面で閉鎖される。流路57の前端は開放される。管部材56の前端には、キャピラリ17の外周面との間に吐き出し口58が区画される。流路57は吐き出し口58で開放する。キャピラリ17は吐き出し口58から先端を突き出す。こうして流路57はキャピラリ17の基端から先端に向かって形成される。管部材56には流路57の後端に隣接して接続口59が区画される。接続口59には供給路60を介して前述の流体供給機構29が接続される。供給路60は例えばチューブで構成されればよい。
図3に示されるように、マイクロインジェクション装置11はコンピュータ61を備える。コンピュータ61は例えばCPU62(中央演算処理装置)やメモリ63といった電子回路素子を備える。CPU62は、例えばメモリ63に一時的に格納されるソフトウェアプログラムやデータに基づき様々な演算処理を実行する。ソフトウェアプログラムには本実施例に係るマイクロインジェクション装置11の制御ソフトウェアプログラムが含まれる。こうしたソフトウェアプログラムやデータは、同様にコンピュータ61内に収容されるハードディスク駆動装置(HDD)といった大容量記憶装置に格納されればよい。
CPU62には前述の第1線形駆動機構64および第2線形駆動機構65、並びに第1水平駆動機構66および第2水平駆動機構67が接続される。CPU62から出力される駆動信号に基づき、第1線形駆動機構64や第2線形駆動機構65、第1水平駆動機構66、第2水平駆動機構67の駆動は制御される。同様に、CPU62には真空ポンプ25が接続される。CPU62から出力される制御信号に基づき、真空ポンプ25の駆動が制御される。
CPU62には前述の流体供給機構29および圧力制御機構41が接続される。CPU62から出力される制御信号に基づき切換弁35の接続が切り換えられる。同様に、CPU62から出力される制御信号に基づき第1流体ポンプ31〜第4流体ポンプ34は供給路60を介して流路57に流体を供給する。同様に、CPU62から出力される制御信号に基づき、第1ポンプ42および第2ポンプ43、第1バルブ46および第2バルブ47並びに切替機構44の動作が制御される。こうして圧力制御機構41は、支持部材14の内部空間すなわちキャピラリ17の流路53に圧力を供給する。圧力制御機構41の制御にあたって、圧力センサ48から出力される検出信号が参照される。
CPU62には前述の撮像装置49が接続される。キャピラリ17が待避位置に位置決めされると、CPU62から出力される制御信号に基づき撮像装置49はキャピラリ17の先端の画像を撮影する。撮影画像はCPU62に出力される。後述されるように、撮影画像はキャピラリ17の先端への付着物の有無の検出に利用される。付着物の検出処理の詳細は後述される。CPU62は、撮像装置49の撮影回数を計数する。
一般に、キャピラリ17の先端には例えば細胞壁や細胞質、粘膜といった付着物が付着する。付着物の除去にあたって、キャピラリ17には後述の洗浄処理が施される。洗浄処理に先立って、コンピュータ61では所定の閾値が設定される。閾値はメモリ63に格納される。閾値は、例えばキャピラリ17の先端への付着物の付着間隔で特定される。付着間隔は、前回の付着物の付着から次の付着までの薬剤の注入処理の回数で特定される。撮像装置49は、細胞への注入処理ごとにキャピラリ17の先端を撮影することから、撮影回数は注入処理の回数に一致する。したがって、注入処理の回数は撮影回数で計数される。ここでは、付着間隔の閾値は例えば経験に基づき設定される。付着間隔は例えば100回〜200回程度に設定されればよい。洗浄処理の詳細は後述される。
いま、細胞に薬剤を注入する場面を想定する。まず、前述の付着間隔の閾値がコンピュータ61に入力される。CPU62は、図4のステップS1で、メモリ63に閾値を格納する。支持部材14は、予め待避位置に位置決めされている。支持部材14の先端にはキャピラリユニット13が取り付けられている。図5に示されるように、キャピラリ17内には予め所定量の薬剤71が充填される。管部材56の接続口59には供給路60を介して流体供給機構29が接続される。この状態で、CPU62は、撮像装置49を用いてキャピラリ17の先端の画像を撮影する。撮像装置49による撮影画像はCPU62に出力される。ステップS2で、CPU62はメモリ63にマスタ画像として撮影画像を格納する。
第1作業ステージ18の水平面上にシャーレ21が配置される。シャーレ21内には懸濁液72が滴下される。懸濁液72は、培養液73と、培養液73中に分散する細胞74とから構成される。CPU62は真空ポンプ25を駆動させる。真空ポンプ25の駆動により、通路24で負圧が発生する。圧力調整弁26は負圧を一定に維持する。真空ポンプ25の駆動により発生した負圧によって、貫通孔23を介してシャーレ21内から通路24に培養液73が引き込まれる。培養液73はタンク27に流れ込む。培養液73はタンク27に溜め込まれることから、圧力調整弁26や真空ポンプ25に培養液73の進入は回避される。ステップS3で、培養液73中に分散する細胞74は所定の位置すなわち貫通孔23の開口上に吸着されて捕捉される。CPU62は所定の基準位置に第1および第2作業ステージ18、19を位置決めする。
ステップS4で、CPU62は切換弁35を切り換える。ステップS4では、第1流体ポンプ31が選択される。切換弁35の切換に応じて、第1流体ポンプ31からキャピラリユニット13に培養液が供給される。ここでは、例えばシャーレ21内の培養液73と同じ培養液が供給される。図6は、キャピラリユニット13のY軸方向の移動量と、キャピラリユニット13に供給される培養液の供給量との関係を示すグラフである。図6に示されるように、キャピラリユニット13が前進して注入位置に到達するまでの間、培養液の供給量は一定の第1量に維持される。キャピラリユニット13に培養液が供給されることにより、管部材56の流路57内では、先端に向かって培養液の流れが生み出される。培養液は、吐き出し口58からキャピラリ17の軸心に平行に吐き出される。同時に、ステップS5で、CPU62は第2線形駆動機構65を駆動させる。第2線形駆動機構65の駆動に応じて、キャピラリユニット13は待機位置から注入位置に向かって前進を開始する。
キャピラリユニット13の先端は、培養液73中に進入していく。この際、例えば図7に示されるように、吐き出し口58からキャピラリ17の先端に向かって培養液75が吐き出される。培養液75の流れは、キャピラリ17の先端の周囲を浮遊する細胞74を押しのける。その結果、培養液73中に浮遊する細胞74にキャピラリ17の先端が挿入されることはない。ステップS6で、注入ユニット12が注入位置に到達すると、図8に示されるように、キャピラリ17の先端は、所定の位置に捕捉される細胞74内に挿入される。ステップS7で、CPU62は第1流体ポンプ31からの培養液75の供給を停止する。その結果、吐き出し口28からの培養液75の吐き出しが停止する。
このとき、CPU62は第1バルブ46および第2バルブ47の閉じ状態を維持する。CPU62は、切換機構44を動作させて、第1ポンプ42から第2ポンプ43に接続を切り換える。これに応じて、第2ポンプ43と第2バルブ47との間で所定の吐出圧が設定される。吐出圧の設定にあたって、CPU62は圧力センサ48の圧力値を参照する。所定の吐出圧が設定されると、CPU62は、切換機構44を動作させて、第2ポンプ43から第1ポンプ42に接続を切り換える。キャピラリ17の先端が細胞74内に挿入されると、CPU62は第2バルブ47を開ける。キャピラリ17の流路53の基端すなわちキャピラリ17の後端には吐出圧が作用する。その結果、流路53は吐出圧の供給を受ける。流路53に作用する吐出圧によって、注入口55から流路5内の薬剤71が押し出される。その結果、ステップS8で、キャピラリ17の注入口55から所定量の薬剤71が細胞74内に注入される。
薬剤71の注入が終了すると、CPU62は第1バルブ46を開ける。こうしてキャピラリ17は維持圧の供給を受ける。キャピラリ17内の圧力は所定値に維持される。キャピラリ17は注入口55から薬剤71の吐き出しを停止する。CPU62は第1バルブ46および第2バルブ47を閉じる。ステップS9で、CPU62は第2線形駆動機構65を駆動させる。これに応じて、キャピラリユニット13は注入位置から待避位置に向かって後退を開始する。後退と同時に、ステップS10で、CPU62は第1流体ポンプ31を駆動させる。第1流体ポンプ31の駆動に応じて、キャピラリユニット13に培養液75が供給される。図6から明らかなように、キャピラリユニット13が後退する際の培養液75の供給量は、第1量よりも大きい第2量に設定される。こうしてキャピラリ17の先端が細胞74から引き抜かれる際、吐き出し口58から細胞74に向かって培養液75が吐き出される。その結果、吐き出し口58から吐き出される培養液75によって細胞74が押されることから、待避位置に向かってキャピラリユニット13が後退する際、キャピラリ17の先端に細胞74の付着することは回避される。ステップS11で、注入ユニット12が待避位置に到達すると、ステップS12でCPU62は第1流体ポンプ31からの培養液75の吐き出しを停止する。
CPU62は、ステップS13で、すべての細胞74への薬剤71の注入が完了したか否かを判別する。薬剤71の注入処理が完了していなければ、CPU62は、ステップS14で、撮像装置49を用いてキャピラリ17の先端の画像を撮影する。キャピラリ17の先端の撮影は細胞74への注入処理ごとに実施される。撮影画像はCPU62に出力される。CPU62はステップS15で撮影画像とメモリ63内のマスタ画像とを比較する。比較にあたって撮影画像とマスタ画像との差分が検出される。撮影画像とマスタ画像との差分検出の様子は図9に示される。キャピラリ17の先端に付着物が付着していない場合、撮影画像とマスタ画像との間に差分は存在しない。差分が存在しない場合、キャピラリ17の先端には付着物がないと判断され、CPU62の処理はステップS4に戻る。こうして1つの細胞74への薬剤71の流入処理が完了する。続いて、次の細胞74への注入処理が開始される。CPU62は、第1水平駆動機構66および第2水平駆動機構67を駆動させて、シャーレ21を水平方向に移動させる。こうして次の細胞74への薬剤71の注入処理が繰り返される。すべての細胞74に薬剤71の注入が完了すると、CPU62の処理は終了する。
その一方で、例えば図9に示されるように、ステップS15で撮影画像とマスタ画像との差分が検出されると、CPU62はキャピラリ17の先端に付着物76の付着を検出する。マスタ画像ではキャピラリ17の先端に付着物は付着していない。その一方で、撮影画像ではキャピラリ17の先端に付着物76が付着する。その結果、撮影画像とマスタ画像との間で差分を検出することによって、付着物76の画像が得られる。この場合、処理はステップS16に進む。CPU62は、ステップS16で、第1流体ポンプ31を駆動させる。第1流体ポンプ31の駆動に応じて、管部材56の流路57内では先端に向かって培養液75の流れが生み出される。こうして吐き出し口58から培養液75が吐き出される。その結果、例えば図10に示されるように、培養液75は付着物76に対してキャピラリ17の軸心に沿って剪断力すなわちずれ応力を作用させる。ずれ応力により、付着物76はキャピラリ17の先端から取り除かれる。待避位置ではキャピラリ17の先端はシャーレ21の上方に配置されることから、付着物76や、吐き出し口58から吐き出される培養液75はシャーレ21内に収容される。
続いて、CPU62は、ステップS17で、前回の付着から今回の付着までの薬剤71の注入処理の回数すなわち付着間隔を参照する。付着間隔の参照にあたって、撮像装置49の撮影回数が参照される。算出された付着間隔はステップS18でメモリ63内の閾値と比較される。ここで、閾値よりも短い付着間隔で付着物76が付着した場合、CPU62は、キャピラリ17の先端に付着物76が付着しやすい状態が確立されたものと判断する。したがって、付着間隔が閾値を上回ると、CPU62の処理はステップS4に戻る。次の細胞74への薬剤71の注入処理が繰り返される。その一方で、付着間隔が閾値を下回ると、付着物76が付着しやすい状態が確立されたことから、CPU62の処理はステップS19に進む。CPU62はステップS19でキャピラリ17の洗浄処理を実施する。このとき、CPU62は付着間隔すなわち撮影回数をゼロにリセットする。
図11は、図4のステップS19で示される洗浄処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。CPU62は、ステップT1で、第1線形駆動機構64を駆動させる。第1線形駆動機構64の駆動に応じて、キャピラリユニット13は、待避位置から洗浄位置に移動する。図12に示されるように、洗浄位置ではキャピラリ17の先端は容器28の上方に配置される。ステップT2で、CPU62は切換弁35を第4流体ポンプ34に切り換える。第4流体ポンプ34は管部材56の流路57に所定量のアルカリ性水溶液を供給する。アルカリ性水溶液は、吐き出し口58からキャピラリ17の先端に向かって吐き出される。キャピラリ17の先端では、アルカリ性水溶液の作用により付着物76は溶解する。キャピラリ17の先端から付着物76が除去される。
その後、ステップT3で、CPU62は切換弁35を第3流体ポンプ33に切り換える。第3流体ポンプ33は流路57に所定量の弱酸性水溶液を供給する。キャピラリ17の先端にはアルカリ性水溶液が残留している可能性がある。アルカリ性水溶液の残留は細胞への薬剤71の注入処理に支障が生じる。流路57に弱酸性水溶液が供給されると、弱酸性水溶液はアルカリ性水溶液と反応する。その結果、キャピラリ17の先端でアルカリ性水溶液は中和される。中和後、ステップT4で、CPU62は切換弁35を第2流体ポンプ32に切り換える。第2流体ポンプ32は流路57に所定量の純水を供給する。純水が供給されることによって、キャピラリ17の先端でアルカリ性水溶液と弱酸性水溶液との中和により生じた析出物や、弱酸性水溶液の残渣が薄められて除去される。
その後、ステップT5で、CPU62は切換弁35を第1流体ポンプ31に切り換える。第1流体ポンプ31は流路57に培養液を供給する。こうしてキャピラリ17の先端に付着する付着物76は取り除かれる。キャピラリ17は容器28上に配置されることから、吐き出し口58から吐き出されたアルカリ性水溶液や弱酸性水溶液、純水、培養液といった廃液は容器28に収容される。こうしてキャピラリ17の洗浄処理は完了する。その後、ステップT6で、CPU62は第1線形駆動機構64を駆動させる。第1線形駆動機構64の駆動に応じて、注入ユニット12は洗浄位置から待避位置に復帰する。その後、CPU62の処理はステップS4に戻る。こうして次の細胞74に薬剤71の注入処理が繰り返される。
以上のようなマイクロインジェクション装置11では、待避位置から注入位置に向かってキャピラリ17が前進する際、キャピラリユニット13に培養液75が供給される。培養液75は吐き出し口58からキャピラリ17の先端に向かって、キャピラリ17の外周面に沿って吐き出される。その結果、培養液75はキャピラリ17の先端回りで、培養液73中に浮遊する細胞74を押しのける。その結果、細胞74にキャピラリ17の先端が挿入されることはない。その一方で、こういった細胞74の除去作業により、細胞74への薬剤71の注入処理は中断されない。その結果、複数の細胞74に対して薬剤71の注入処理を連続的に効率的に実施することができる。
同様に、注入位置から待避位置に向かってキャピラリ17が後退する際、キャピラリユニット13には培養液75が供給される。培養液75は吐き出し口58からキャピラリ17の先端の細胞74に向かって、キャピラリ17の外周面に沿って吐き出される。その結果、キャピラリ17の後退時にキャピラリ17の先端に対して細胞74に吸着力が働いても、吐き出される培養液75によって細胞74が押しのけられる。キャピラリ17の先端に細胞74の付着は回避される。なお、こういった細胞74の除去作業により、細胞74への薬剤71の注入処理は中断されない。その結果、複数の細胞74に対して薬剤71の注入処理を連続的に効率的に実施することができる。
しかも、たとえキャピラリ17の先端に細胞壁や細胞質、粘膜といった付着物76が付着しても、吐き出し口58から吐き出される培養液75によってキャピラリ17の軸心に沿って付着物76にずり応力が作用する。その結果、キャピラリ17の先端から付着物76が取り除かれる。こうしてキャピラリ17の先端に付着物76の付着は回避される。キャピラリ17の先端への細胞74といった付着物の付着が回避されることから、複数の細胞74に対して薬剤71の注入処理を連続的に効率的に実施することができる。
加えて、キャピラリ17の先端に付着物76の付着が検出されると、キャピラリ17の先端には洗浄処理が実施される。例えば細胞や細胞壁、細胞質、粘膜といった付着物76は、アルカリ性水溶液で溶解する。その後、弱酸性水溶液や純水でキャピラリ17の外周面は中和される。こうして洗浄処理が実施される。その結果、キャピラリ17の先端から付着物76は除去される。同時に、洗浄処理後のキャピラリ17の外周面には、付着物76は付着しにくい。その結果、複数の細胞74に対して薬剤71の注入処理を連続的に効率的に実施することができる。
なお、キャピラリ17内の薬剤71がすべて使い切られた場合には、キャピラリユニット13が交換されればよい。その他、前述のキャピラリユニット13に代えて、図13に示されるように、キャピラリユニット13aが用いられてもよい。このキャピラリユニット13aでは、ユニット本体51の前端面は、キャピラリ17の軸心に所定の傾斜角で交差する仮想平面に沿って広がる。ユニット本体51の前端面は管部材56の接続口59に向き合わせられる。その他、前述のキャピラリユニット13と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。こうしたキャピラリユニット13aでは、ユニット本体51の前端面の働きで、接続口59から流路57に流入する流体の流れをキャピラリ17の軸心に沿った流れに簡単に変えることができる。吐き出し口58からキャピラリ17の先端に向かって流体の流れは簡単に形成される。
(付記1) 内部空間に吐出圧の供給を受ける支持部材と、支持部材に連結されて、支持部材の内部空間から供給される吐出圧に応じて先端から第1流体を吐き出すキャピラリと、キャピラリに連結されて、キャピラリの先端に向かって第2流体の流路を区画する管部材とを備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記2) 付記1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記流路は、前記キャピラリの軸心に平行に前記キャピラリの基端から先端に向かって延びることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記3) 付記1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリは、前記管部材の内部空間内に配置されて、前記管部材の一端の吐き出し口から先端を突き出すことを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記4) 付記1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記管部材は前記キャピラリと同軸に形成されることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記5) 付記1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリの軸心に沿って前記キャピラリを後退させる駆動機構と、前記キャピラリの後退時に前記流路に前記第2流体を供給する流体供給機構とをさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記6) 付記5に記載のマイクロインジェクション装置において、前記流体供給機構は前記キャピラリの前進時に前記流路に前記第2流体を供給することを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記7) 付記1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリの軸心に沿って前記キャピラリを前進させる駆動機構と、前記キャピラリの前進時に前記流路に前記第2流体を供給する流体供給機構とをさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記8) 付記1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリの先端を撮影する撮像装置と、撮像装置で撮影された画像に基づき付着物の付着を検出すると、前記流路に前記第2流体を供給する流体供給機構をさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記9) 付記8に記載のマイクロインジェクション装置において、前記管部材に接続されて、前記付着物を溶解させる溶解液を蓄える容器と、前記管部材に接続されて、前記溶解液を中和する中和液を蓄える容器とをさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
(付記10) 基端に作用する吐出圧に応じて先端から第1流体を吐き出すキャピラリと、キャピラリに連結されて、キャピラリの先端に向かって第2流体の流路を区画する管部材とを備えることを特徴とするキャピラリユニット。
(付記11) 付記10に記載のキャピラリユニットにおいて、前記流路は、前記キャピラリの軸心に平行に前記キャピラリの基端から先端に向かって延びることを特徴とするキャピラリユニット。
(付記12) 付記10に記載のキャピラリユニットにおいて、前記キャピラリは、前記管部材の内部空間内に配置されて、前記管部材の一端の吐き出し口から先端を突き出すことを特徴とするキャピラリユニット。
(付記13) 付記10に記載のキャピラリユニットにおいて、前記管部材は前記キャピラリと同軸に形成されることを特徴とするキャピラリユニット。
(付記14) 溶液中で所定の位置に捕捉される対象物にキャピラリの先端から第1流体を注入する工程と、第1流体の注入後、キャピラリの先端を後退させる工程と、キャピラリの後退時にキャピラリの先端に向かって第2流体の吐き出し口から第2流体を吐き出させる工程とを備えることを特徴とする流体の注入方法。
(付記15) 付記14に記載の流体の注入方法において、前記対象物に向かって前記キャピラリの先端を前進させる工程と、前記キャピラリの前進時に前記キャピラリの先端に向かって前記吐き出し口から前記第2流体を吐き出させる工程とをさらに備えることを特徴とする流体の注入方法。
(付記16) 付記14に記載の流体の注入方法において、前記キャピラリの先端に付着物が付着しているか否かを検出する工程と、付着物の付着が検出されると、所定の容器に前記キャピラリの先端を向き合わせる工程と、前記吐き出し口から前記キャピラリの先端に向かって付着物を溶解させる溶解液を吐き出す工程と、前記吐き出し口から前記キャピラリの先端に向かって溶解液を中和させる中和液を吐き出させる工程とをさらに備えることを特徴とする流体の注入方法。
(付記17) 溶液中の所定の位置に捕捉される対象物に向かってキャピラリの先端を前進させる工程と、キャピラリの前進時にキャピラリの先端に向かって第2流体の吐き出し口から第2流体を吐き出させる工程と、対象物にキャピラリの先端を挿入し、キャピラリの先端から対象物に流体を注入する工程とを備えることを特徴とする流体の注入方法。
(付記18) 微小体に導入物を導入するキャピラリを前記微小体に向かって前進させるとともに、前記キャピラリの周囲から前記微小体に向かって流体を吐き出し、前記微小体に前記キャピラリを挿入するとともに前記流体の吐き出しを停止し、前記微小体に前記導入物を導入し、前記微小体から前記キャピラリを後退させるとともに、前記キャピラリの周囲から前記微小体に向かって流体を吐き出すことを特徴とする微小体の製造方法。
(付記19) 付記18に記載の微小体の製造方法において、前記微小体に前記導入物を導入する際、前記キャピラリの画像を撮像し、撮像画像に基づいて前記キャピラリへの付着物の有無を判別することを特徴とする微小体の製造方法。
(付記20) 付記19に記載の微小体の製造方法において、前記キャピラリに付着物が付着していると判別された場合、前記キャピラリの洗浄を行うことを特徴とする微小体の製造方法。
(付記21) 微小体に挿入されて先端から前記微小体に注入物を注入するキャピラリと、前記キャピラリと同軸で、前記キャピラリの外周を覆う形状に形成されて、先端に開放部を有する外筒部と、前記外筒部に形成されて、前記キャピラリと前記外筒部との間の空間に、前記開放部から吐き出される液体を供給する供給路を接続する接続口とを備えることを特徴とするキャピラリユニット。
(付記22) 対象物に挿入されて先端から前記対象物に導入物を吐き出すキャピラリと、前記キャピラリの外周を覆う形状に形成されて、先端に開口を区画する外筒部と、前記外筒部に形成されて、前記キャピラリと前記外筒部との間の空間に流体を供給する供給路を接続する接続口とを有するキャピラリユニットと、前記キャピラリユニットを移動自在に支持する支持部と、前記先端から前記導入物を吐出する吐出圧を前記キャピラリに供給する加圧部と、前記供給路を介して前記キャピラリユニットに前記流体を供給する供給部と、前記支持部の動作と前記加圧部の動作と前記供給部の動作とを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記対象物に向かって前記キャピラリユニットを前進させる際に、前記供給部から前記キャピラリユニットに前記流体を供給させ、前記対象物から前記キャピラリユニットを後退させる際に、前記供給部から前記キャピラリユニットに前記流体を供給させることを特徴とするインジェクション装置。
(付記23) 付記22に記載のインジェクション装置において、前記供給部は、前記キャピラリユニットにアルカリ性溶液を供給する第1供給部と、前記キャピラリユニットに酸性溶液を供給する第2供給部とを備えることを特徴とするインジェクション装置。
(付記24) 付記23に記載のインジェクション装置において、前記制御部は、前記キャピラリを洗浄する際に、前記第1供給部を制御して前記キャピラリユニットに前記アルカリ性溶液を供給するとともに、前記アルカリ溶液の供給後、前記第2供給部を制御して前記キャピラリユニットに前記酸性溶液を供給することを特徴とするインジェクション装置。
本発明の一実施形態に係るマイクロインジェクション装置の構造を概略的に示す図である。 第1具体例に係るキャピラリユニットの構造を概略的に示す断面図である。 本実施形態の制御系を示すブロック図である。 薬剤の注入処理の流れを示すフローチャートである。 注入ユニットが待避位置に位置決めされる様子を概略的に示す図である。 キャピラリユニットの位置と流体の供給量との関係を示すグラフである。 キャピラリユニットが培養液に進入する様子を概略的に示す図である。 細胞に薬剤が注入される様子を概略的に示す図である。 付着物の付着の有無を検出する様子を概略的に示す図である。 付着物が除去される様子を概略的に示す図である。 洗浄処理の流れを示すフローチャートである。 注入ユニットが洗浄位置に位置決めされる様子を概略的に示す図である。 第2具体例に係るキャピラリユニットの構造を概略的に示す断面図である。
符号の説明
11 マイクロインジェクション装置、14 支持部材・支持部、17 キャピラリ、21 容器(シャーレ)、28 容器、29 流体供給機構・供給部、41 加圧部(加圧制御機構)、49 撮像装置、53 流路、54 内部空間、56 管部材・外筒部、58 吐き出し口、60 供給路、62 制御部(CPU)、65 駆動機構(第2線形駆動機構)、71 第1流体・導入物・注入物(薬剤)、73 溶液(培養液)、74 微小体(細胞)、75 第2流体(培養液)、76 付着物。

Claims (9)

  1. 内部空間に吐出圧の供給を受ける支持部材と、支持部材に連結されて、支持部材の内部空間から供給される吐出圧に応じて先端から第1流体を吐き出すキャピラリと、キャピラリに連結されて、キャピラリの先端に向かって第2流体の流路を区画する管部材とを備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  2. 請求項1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記流路は、前記キャピラリの軸心に平行に前記キャピラリの基端から先端に向かって延びることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  3. 請求項1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリは、前記管部材の内部空間内に配置されて、前記管部材の一端の吐き出し口から先端を突き出すことを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  4. 請求項1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記管部材は前記キャピラリと同軸に形成されることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  5. 請求項1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリの軸心に沿って前記キャピラリを後退させる駆動機構と、前記キャピラリの後退時に前記流路に前記第2流体を供給する流体供給機構とをさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  6. 請求項5に記載のマイクロインジェクション装置において、前記流体供給機構は前記キャピラリの前進時に前記流路に前記第2流体を供給することを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  7. 請求項1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリの軸心に沿って前記キャピラリを前進させる駆動機構と、前記キャピラリの前進時に前記流路に前記第2流体を供給する流体供給機構とをさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  8. 請求項1に記載のマイクロインジェクション装置において、前記キャピラリの先端を撮影する撮像装置と、撮像装置で撮影された画像に基づき付着物の付着を検出すると、前記流路に前記第2流体を供給する流体供給機構をさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
  9. 請求項8に記載のマイクロインジェクション装置において、前記管部材に接続されて、前記付着物を溶解させる溶解液を蓄える容器と、前記管部材に接続されて、前記溶解液を中和する中和液を蓄える容器とをさらに備えることを特徴とするマイクロインジェクション装置。
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