JP4946609B2 - ポリオレフィン用核剤組成物、該核剤組成物を含有したポリオレフィン系樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents
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Description
さらに詳しくは、特定のアミド系化合物及び酸化防止剤を特定の比率で含有させることによるポリオレフィン中でアミド系化合物の溶解性/分散性の向上方法、該方法によって得られた透明性に優れた樹脂組成物及びその成形体を提供することを目的とする。
(2)本発明のポリオレフィン用核剤組成物中のアミド系化合物は、酸化防止剤で被覆された状態で存在する場合、該ポリオレフィン用核剤組成物の嵩高さが低減し粉末の飛散が抑制され工業的に取り扱いが有利であること。
(3)アミド系化合物そのものの融点と比べて該ポリオレフィン用核剤組成物中のアミド系化合物の融点が降下していること。
一般式(1)
R1−(CONHR2)m (1)
[式中mは2〜6の整数を表す。R1は、炭素数6〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基、炭素数9〜18の脂環族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基、又は炭素数9〜18の芳香族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基を表す。2〜6個のR2は、同一又は異なって、それぞれ、炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基、炭素数6〜30の脂環族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基、又は炭素数6〜30の芳香族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基を表す。]
及び一般式(2)
R3−(NHCOR4)n (2)
[式中nは2〜6の整数を表す。R3は、炭素数2〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族ポリアミンからすべてのアミノ基を除いて得られる残基、炭素数6〜30の脂環族ポリアミンからアミノ基を除いて得られる残基、又は炭素数6〜30の芳香族ポリアミンからアミノ基を除いて得られる残基を表す。2〜6個のR4は、同一又は異なって、それぞれ、炭素数3〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボン酸からカルボキシル基を除いて得られる残基、炭素数9〜18の脂環族モノカルボン酸からカルボキシル基を除いて得られる残基、又は炭素数9〜18の芳香族モノカルボン酸からカルボキシル基を除いて得られる残基を表す。]
からなる群から選ばれる少なくとも一種のアミド系化合物と酸化防止剤を重量比1:1〜1:50の割合で含有するポリオレフィン用核剤組成物。
アミド系化合物が
一般式(3)
一般式(4)
一般式(5)
及び一般式(6)
からなる群より選ばれる少なくとも1種のアミド系化合物である項1に記載のポリオレフィン用核剤組成物。
アミド系化合物が酸化防止剤によって被覆されている項1又は2に記載のポリオレフィン用核剤組成物。
アミド系化合物の融点が280℃以上であって、ポリオレフィン用核剤組成物の融点が該アミド化合物の融点より5℃以上降下していることを特徴とする項1〜3のいずれかに記載のポリオレフィン用核剤組成物。
酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤である項1〜4のいずれかに記載のポリオレフィン用核剤組成物。
フェノール系酸化防止剤がテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン又はn−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネートである項5に記載のポリオレフィン用核剤組成物。
項1〜6のいずれかに記載のポリオレフィン用核剤組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物。
項7に記載のポリオレフィン系樹脂組成物から得られる成形体。
項1〜6のいずれかに記載のポリオレフィン用核剤組成物の製造方法であって、アミド系化合物及び酸化防止剤を溶媒中で混合した後、溶媒を留去する工程を具備することを特徴とするポリオレフィン用核剤組成物の製造方法。
項1〜6のいずれかに記載のポリオレフィン用核剤組成物の製造方法であって、アミド系化合物及び酸化防止剤を、酸化防止剤の融点又は軟化点以上の温度にて混合を行う工程を具備することを特徴とするポリオレフィン用核剤組成物の製造方法。
(1)本発明の、特定のアミド系化合物に対して酸化防止剤を特定の比率で含有させたポリオレフィン用核剤組成物中のアミド系化合物の融点はアミド系化合物そのものの融点よりも5℃以上低減している。
(2)該ポリオレフィン用核剤組成物中のアミド系化合物が酸化防止剤で被覆された状態で存在する時、該ポリオレフィン用核剤組成物の嵩高さが低減し粉末の飛散が抑制される。
(3)該ポリオレフィン用核剤組成物をポリオレフィン系樹脂に対して用いると、樹脂組成物中のアミド系化合物の溶解性/分散性が良好であり、透明性に優れ白点の少ないポリオレフィン系樹脂組成物成形体が得られる。
本発明のポリオレフィン用核剤組成物は、アミド系化合物と酸化防止剤を特定の比率で含有する組成物である。ポリオレフィン用核剤組成物中におけるアミド系化合物と酸化防止剤との含有量の比率(重量比)は、アミド系化合物:酸化防止剤=1:1〜1:50であって、1:1〜1:10がより好ましく、1:1〜1:5が特に好ましい。これらの範囲内で両成分を含有させることにより、特に本発明の効果の有意な向上が認められる。
本発明のポリオレフィン用核剤組成物に含有されるアミド系化合物、酸化防止剤、その他の添加成分については下記に詳述する。
本発明のポリオレフィン用核剤組成物に含有されるアミド系化合物は、
一般式(1)
R1−(CONHR2)m (1)
[式中mは2〜6の整数を表す。R1は、炭素数6〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基、炭素数9〜18の脂環族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基、又は炭素数9〜18の芳香族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基を表す。3〜6個のR2は、同一又は異なって、それぞれ、炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基、炭素数6〜30の脂環族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基、又は炭素数6〜30の芳香族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基を表す。]
又は一般式(2)
R3−(NHCOR4)n (2)
[式中nは2〜6の整数を表す。R3は、炭素数2〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族ポリアミンからすべてのアミノ基を除いて得られる残基、炭素数6〜30の脂環族ポリアミンからアミノ基を除いて得られる残基、又は炭素数6〜30の芳香族ポリアミンからアミノ基を除いて得られる残基を表す。2〜6個のR4は、同一又は異なって、それぞれ、炭素数3〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボン酸からカルボキシル基を除いて得られる残基、炭素数9〜18の脂環族モノカルボン酸からカルボキシル基を除いて得られる残基、又は炭素数9〜18の芳香族モノカルボン酸からカルボキシル基を除いて得られる残基を表す。]
で表されるアミド系化合物である。
例えば、一般式(1)で表されるアミド化合物は、従来公知の方法(例えば特開平7−242610号)に従って、ポリカルボン酸とモノアミンを原料にアミド化反応を行うことで得ることができる。また、これらのポリカルボン酸の酸無水物、塩化物、該ポリカルボン酸と炭素数1〜4の低級アルコールとのエステル化合物等の反応性誘導体をアミド化に供することによっても得ることができる。
上記ポリカルボン酸は、炭素数6〜18、好ましくは炭素数6〜15の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族ポリカルボン酸、炭素数9〜18、好ましくは炭素数9〜15の脂環族ポリカルボン酸、又は炭素数9〜18、好ましくは炭素数9〜15の芳香族ポリカルボンあるいはこれらポリカルボン酸の酸塩化物や無水物、該ポリカルボン酸と炭素数1〜4の低級アルコールとのエステル等の誘導体等が例示される。これらポリカルボン酸成分は、単独で又は2種を混合してアミド化に供することができる。
上記モノアミンは、炭素数6〜30好ましくは6〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アミン、炭素数6〜30好ましくは炭素数6〜18の脂環族モノアミン、又は炭素数6〜30好ましくは炭素数6〜18の芳香族モノアミンが例示される。
尚、本明細書及び特許請求の範囲において、脂環族モノアミンは脂環基を有するアミンを表し、芳香族モノアミンは芳香族基を有するアミンを表す。
本発明に係る酸化防止剤は、一般にポリオレフィン系樹脂に使用される酸化防止剤を用いることができる。該酸化防止剤としては例えば、ポリオレフィン等衛生協議会編「ポジティブリストの添加剤要覧」(2002年1月)に記載されている酸化防止剤が例示される。
上記、フェノール系酸化防止剤として、具体的には、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェノール)ブタン、3,9−ビス−{2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート及び1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン等が例示される。
これらのフェノール系酸化防止剤の中でも、特に原料入手の容易性の観点から、テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが特に好ましい。
(A)1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸テトラシクロヘキシルアミド及び1,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリシクロヘキシルアミド
(B)テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
上記(A)群より選ばれる少なくとも1種のアミド系化合物と(B)群より選ばれる少なくとも1種の酸化防止剤との組み合わせである。
本発明のポリオレフィン用核剤組成物には、その用途、目的に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲で通常、ポリオレフィンに使用されるその他の添加剤を1種又は2種類以上、適宜添加することができる。添加剤としては、例えば制酸剤、溶融粘度低減剤、流動性改質剤、紫外線吸収剤、光安定剤、耐電防止剤、滑剤、離型剤、難燃剤、艶消し剤、顔料、染料、充填剤、補強剤や「ポジティブリストの添加剤要覧」(第3版、2002年1月、ポリオレフィン等衛生協議会編)に記載の添加剤などが挙げられる。
本発明のポリオレフィン用核剤組成物は、アミド系化合物と酸化防止剤を特定の比率で含有する組成物であって、夫々の成分が実質的に均一に混合されていることが好ましい。アミド系化合物と酸化防止剤が均一に混合されたポリオレフィン用核剤組成物を得るための製造方法として下記の製造方法が例示される。
この方法で用いる溶媒としては酸化防止剤を一部又は完全に溶解せしめる有機溶媒が好ましい。該溶媒は、脂肪族アルコール、ケトン類、エステル類、エーテル類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、含窒素原子系溶媒、含硫黄原子系溶媒等が例示される。これらは夫々単独で又は組み合わせて用いることができる。又、溶媒を留去する際必要に応じて温度、圧力、共沸溶媒を適宜選択することができる。
アミド系化合物と酸化防止剤を混合する際、その手順は特に制限されず、予め酸化防止剤とアミド系化合物とを混合しておいたものを加熱混合してもよいし、先に酸化防止剤の融点以上の温度で酸化防止剤を加熱溶融し、次にアミド系化合物を加え加熱下で混合を行ってもよい。混合温度としては、酸化防止剤が溶融又は軟化する温度からアミド化合物の融点の範囲で適宜選択できる。
アミド系化合物と酸化防止剤をヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレンダー、タンブラーミキサー等混合装置を使用しドライブレンドする方法。
換言するならば、従来の技術では所望の核剤効果を得るためにアミド系化合物の粒子を微粉砕化する必要があり工業的に取り扱いが難しい面があった。しかし、本発明の上記製造方法1又は2により得られる本発明の核剤組成物は、アミド系化合物の微粉砕粒子と同等の核剤性能を有し、且つ取り扱いが容易であり工業的に有用なものである。
上記、製造方法1又は2によって得られる本発明の核剤組成物は工程上、塊状の形態で得られるが使用時に任意の大きさまで粉砕して使用することもできる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物の配合量は、所望の核剤効果が得られる限り特に限定されるものではなく、適宜選択することができる。その具体的な配合量の範囲としてはポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、ポリオレフィン用核剤組成物中のアミド系化合物換算で0.0002〜2質量部であって、0.005〜1質量部であることが好ましい。通常、これらの範囲内の配合量であれば所望のアミド系化合物の核剤効果が得られ、透明性に優れ白点が少ないポリオレフィン系樹脂組成物を得ることができる。
本発明のポリオレフィン系樹脂成形体は、上記本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を、この分野で慣用されている従来公知の成形方法に従って成形することにより得られる。具体的には、射出成形、押出成形、ブロー成形、圧空成形、回転成形、シート成形、フィルム成形等の成形方法が例示される。
本発明のポリオレフィン用核剤組成物である試験試料及び比較試料については、融点(℃)、分散状態及び被覆状態、及び粉体流動性を以下の方法により測定し、評価した。
また、本発明のポリオレフィン用核剤組成物より得られるポリオレフィン系樹脂成形体のヘイズ値(%)、白点数を以下の方法により測定し、評価した。
(1)融点(℃)
試験試料及び比較試料について、エス・アイ・アイナノテクノロジー社製の示差走査熱量計「DSC6220」(商品名)を用いて、10℃/分の速度で昇温し、試験試料及び比較試料の最も高温側に観測されるピーク温度を融点とした。試料を5mg採取して、標準サンプルにシリカゲル5mgを用いた。
試験試料及び比較試料について、株式会社日立サイエンスシステムズ社製低真空型電子顕微鏡にて試料中の任意の範囲を観察した。
[分散状態]
電子顕微鏡観察で試料中の凝集状態を確認した。(核剤組成物中の凝集物は主にアミド化合物であることをFT−IRマイクロスコープで確認した。)
該凝集物のサイズは50μm、30μmが好ましく、10μm以下がより好ましい。
分散状態は、凝集物の直径又は長さの平均値が50μm以下である状態を○、50μmより大きい凝集物が観察されるものを×と判定した。
[被覆状態]
○:観測範囲全体においてアミド系化合物の粒子同士が結合している状態が観測される。
△:アミド系化合物の粒子が一部結合している状態が観測される。
×:アミド系化合物の粒子が結合している状態が観測されない。
アミド系化合物の粒子同士が結合している状態が観測され、被覆状態が良好な程、成形加工時の溶解性/分散性にバラツキが少ない。
試験試料及び比較試料について、任意の範囲を観察し下記の評価を行った。
○:観測範囲全体においてアミド系化合物及び酸化防止剤の微粉末粒子が抑制されている様子が観測される。
×:観測範囲全体においてアミド系化合物及び酸化防止剤の微粉末粒子が観測される。
(4)ヘイズ値
各実施例及び比較例で得られた5cm×5cm×1mmのサイズの試験片について東洋精機製作所製のヘイズメーターを用いてJIS7136(2000)に準じて測定した。得られた数値が小さい程、透明性に優れていることを示す。
各実施歴及び比較例で得られた5cm×5cm×1mmのサイズの試験片について試験片10枚中の未分散又は未溶解のアミド系化合物による白点の数を目視で測定し1枚あたりの平均値を求めて、下記判定を行った。
判定:白点数
◎:0.5個/枚より少ない
○:0.5個以上1個以下/枚
△:1個/枚より多い
[製造例1]「PTC−2MeCHA」の製造
攪拌機、温度計、冷却管及びガス導入口を備えた500mlの四ツ口フラスコに1,2,3−プロパントリカルボン酸(以下「PTC」と略記する。)19.4g(0.110モル)とN−メチルピロリドン200gを秤取り、窒素雰囲気下、室温にて攪拌しながらPTCを完全溶解させた。続いて、2−メチルシクロヘキシルアミン(トランス体:シス体=74.3:25.7、GLC面積%)41.0g(0.364モル)、亜リン酸トリフェニル149.4g(0.364モル)、ピリジン28.8g(0.364モル)及びN−メチル−2−ピロリドン100gを加え、窒素雰囲気下、攪拌しながら100℃で4時間反応を行った。冷却後、反応溶液をイソプロピルアルコール1000mlと水1000mlの混合溶液中にゆっくり注ぎ込み、約40℃で1時間攪拌後、析出した白色沈殿物を濾別した。更に、得られた白色固体を約40℃のイソプロピルアルコール500mlで2回洗浄した後、100℃、133Paにて6時間乾燥した。
得られた乾燥物を乳鉢で粉砕し、目開き106μmの標準篩い(JIS Z8801規格)に通して、1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)(以下、「PTC−2MeCHA」と略記する)37.6g(収率74%)を得た。 得られた乾燥物を乳鉢で粉砕し、目開き212μmの標準篩い(JIS Z−8801規格)に通して、1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)(以下、「PTC−2MeCHA」と略記する)を得た。
2−メチルシクロヘキシルアミン(トランス体:シス体=74.3:25.7、GLC面積%)に代えて、2−メチルシクロヘキシルアミン(トランス体:シス体=100:0、GLC面積%)を用いた以外は、製造法1と同様の操作を行い、本発明に係る1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)(トランス体(以下、「PTC−2MeCHA(100)」と略記する。)を20.3g得た。
2−メチルシクロヘキシルアミン(トランス体:シス体=74.3:25.7、GLC面積%)に代えて、シクロヘキシルアミンを用いた以外は、製造法1と同様の操作を行い、本発明に係る1,2,3−プロパントリカルボン酸トリシクロヘキシルアミド(以下、「PTC−CHA」と略記する。)を17.3g得た。
1,2,3−プロパントリカルボン酸に代えて、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸を用いた以外は、製造法1と同様の操作を行い、本発明に係る1,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)(以下、「TM−2MeCHA」と略記する。)を14.4g得た。
2−メチルシクロヘキシルアミン(トランス体:シス体=74.3:25.7、GLC面積%)に代えて、シクロヘキシルアミンを用いた以外は、製造法4と同様の操作を行い製造法2と同様の操作を行い、本発明に係る1,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリシクロヘキシルアミド(以下、「TM−CHA」と略記する。)を16.4g得た。
[実施例1]
テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティーケミカルズ社製、商品名「IRGANOX1010」)8gを500mlのセパラブルフラスコに入れ、溶媒としてトルエンを10g用いて、室温で10分間混合し、均一に溶解させた。その後、製造例1によって得られたPTC−2MeCHA粉末を4g加え、さらに室温で10分間混合し、溶媒含有混合物を得た。
[実施例2]
テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン8gに対して、PTC−2MeCHAを8gと配合量を変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、核剤組成物(B)を15.6g得た。得られた核剤組成物の融点を測定し、核剤組成物の分散状態、及び核剤組成物粒子の表面状態(アミド系化合物が酸化防止剤によって被覆されている様子)、粉体流動性を観察した。結果を表1に示す。
PTC−2MeCHAに代えて、製造例2によって得られたPTC−2MeCHA(100)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、核剤組成物(C)を11.7g得た。得られた核剤組成物の融点を測定し、核剤組成物の分散状態、及び核剤組成物粒子の表面状態(アミド系化合物が酸化防止剤によって被覆されている様子)、粉体流動性を観察した。結果を表1に示す。
PTC−2MeCHAに代えて、製造例3によって得られたPTC−CHAを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、核剤組成物(D)を11.5g得た。得られた核剤組成物の融点を測定し、核剤組成物の分散状態、及び核剤組成物粒子の表面状態(アミド系化合物が酸化防止剤によって被覆されている様子)、粉体流動性を観察した。結果を表1に示す。
PTC−2MeCHAに代えて、製造例4によって得られたTM−2MeCHAを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、核剤組成物(E)を11.2g得た。得られた核剤組成物の融点を測定し、核剤組成物の分散状態、及び核剤組成物粒子の表面状態(アミド系化合物が酸化防止剤によって被覆されている様子)、粉体流動性を観察した。結果を表1に示す。
PTC−2MeCHAに代えて、製造例5によって得られたTM−CHAを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、核剤組成物(F)を11.6g得た。得られた核剤組成物の融点を測定し、核剤組成物の分散状態、及び核剤組成物粒子の表面状態(アミド系化合物が酸化防止剤によって被覆されている様子)、粉体流動性を観察した。結果を表1に示す。
製造例1と同様の方法で製造したPTC−2MeCHA 100g及びテトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン200gをヘンシェルミキサーで1000rpm、5分間ドライブレンドを行い核剤組成物(G)を得た。得られた核剤組成物の分散状態、アミド化合物の被覆状態、粉体流動性を観察した。その結果を表1に示した。
アイソタクチックランダムポリプロピレン樹脂(エチレン含量3.0重量%のプロピレン−エチレンランダム共重合体、MFR=20g/10分、以下、「r−PP」と略記する。)100重量部に対して、核剤組成物として実施例1と同様の方法で調製した核剤組成物(A)0.30重量部と、制酸剤として、ステアリン酸カルシウム0.05重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで1000rpm、5分間ドライブレンドした。
次に、樹脂温度240℃で直径22mmの単軸押出機を用いて溶融混練して、押し出されたストランドを水冷し、次に得られたストランドを切断してペレット状ポリプロピレン樹脂組成物を得た。
核剤組成物(A)に変えて核剤組成物(B)を用い、その添加量を0.2重量部に変更した以外は、実施例6と同様の操作を行い、ヘイズ値、白点数を測定した。その結果を表2に示した。
核剤組成物(A)に変えて核剤組成物(C)を用い、その添加量を0.15重量部に変更した以外は、実施例6と同様の操作を行い、ヘイズ値、白点数を測定した。その結果を表2に示した。
核剤組成物(A)に変えて核剤組成物(D)を用いた以外は、実施例6と同様の操作を行い、ヘイズ値、白点数を測定した。その結果を表2に示した。
核剤組成物(A)に変えて核剤組成物(E)を用い、その添加量を0.15重量部に変更した以外は、実施例6と同様の操作を行い、ヘイズ値、白点数を測定した。その結果を表2に示した。
核剤組成物(A)に変えて核剤組成物(F)を用い、その添加量を0.15重量部に変更した以外は、実施例6と同様の操作を行い、ヘイズ値、白点数を測定した。その結果を表2に示した。
核剤組成物(A)に変えて核剤組成物(G)を用い、その添加量を0.15重量部に変更した以外は、実施例6と同様の操作を行い、ヘイズ値、白点数を測定した。その結果を表2に示した。
物は、粒子が酸化防止剤に被覆され、粒子同士が結合している様子が観察される。実施例1〜6の核剤組成物はアミド化合物の嵩高さが低減され粉体流動性が良好である。
Claims (4)
- 一般式(1)
R1−(CONHR2)m (1)
[式中mは2〜6の整数を表す。R1は、炭素数6〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基、炭素数9〜18の脂環族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基、又は炭素数9〜18の芳香族ポリカルボン酸からすべてのカルボキシル基を除いて得られる残基を表す。2〜6個のR2は、同一又は異なって、それぞれ、炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基、炭素数6〜30の脂環族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基、又は炭素数6〜30の芳香族モノアミンからアミノ基を除いて得られる残基を表す。]
で表される少なくとも一種のアミド系化合物と酸化防止剤を重量比1:1〜1:50の割合で含有するポリオレフィン用核剤組成物の製造方法であって、アミド系化合物及び酸化防止剤を溶媒中で混合した後、溶媒を留去する工程、または、アミド系化合物及び酸化防止剤を、酸化防止剤の融点又は軟化点以上の温度にて混合を行う工程を具備することを特徴とするポリオレフィン用核剤組成物の製造方法。 - アミド系化合物が
一般式(3)
一般式(4)
一般式(5)
及び一般式(6)
からなる群より選ばれる少なくとも1種のアミド系化合物である請求項1に記載のポリオレフィン用核剤組成物の製造方法。 - 酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤である請求項1又は2に記載のポリオレフィン用核剤組成物の製造方法。
- フェノール系酸化防止剤がテトラキステトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン又はn−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネートである請求項3に記載のポリオレフィン用核剤組成物の製造方法。
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