JP4946496B2 - スピーカおよびスピーカシステム - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカおよび複数のスピーカがユニット化されたスピーカシステムに関する。
投影機から投影される映像を映し出すスクリーンを振動させて、スクリーンから音を発生させるスクリーンスピーカシステムが本願発明者によって提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1には、図14に示すように、スクリーン102を振動板とするスクリーンスピーカシステム101が開示されている。このスクリーンスピーカシステム1では、スクリーン102を保持する筐体103の内部に、2本の中桟104が固定されている。すなわち、スクリーンスピーカシステム101は、3つの分割された分割部105A〜105Cを備えている。分割部105A〜105Cには、スクリーン102を振動させる駆動手段として、ボイスコイルを有するボイスコイル駆動部106と、圧電素子を有する4個の圧電振動体107とが配置されている。図14に示すように、ボイスコイル駆動部106は、分割部105A〜105Cの中心位置に配置され、4個の圧電振動体107はそれぞれ、分割部105A〜105Cの4隅近傍に配置されている。
なお、各分割部105A〜105Cにはそれぞれ異なる音声信号が供給される。すなわち、スクリーンスピーカシステム101は、分割部105Aに対応する左チャンネル、分割部105Bに対応するセンタチャンネル、分割部105Cに対応する右チャンネルとからなる3チャンネルで構成されている。
また、特許文献2に記載のスクリーンスピーカシステムは、特許文献1に記載のクリーンスピーカシステム101が4台繋ぎ合わされて構成されている。
特開2006−319626号公報 特開2006−339996号公報
特許文献1および特許文献2に記載のスクリーンスピーカシステムでは、振動板となるスクリーンが比較的大きな面積を有している。そのため、スクリーンから発生される音には、指向性が付きにくい。すなわち、平面状でかつ面積の大きなスクリーンを振動板として用いる場合、音源が面音源となるため、音の位置関係の判別が難しくなる。たとえば、この欠点は、細かいニュアンスの音の位置を表現する場合に目立ち始め、特に、高音域が発生される場合には顕著になる。また、この欠点は、スクリーンの面積が大きいほど、顕著になる。
そこで、本発明の課題は、比較的大きな面積の振動板が振動しても、発生される音の位置関係をより明確にすることが可能なスピーカおよびこのスピーカがユニット化されたスピーカシステムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のスピーカは、振動して音を発生させる振動板と、圧電素子を有し圧電素子に生じる変形を利用して振動板を振動させる複数の圧電振動体とを備え、複数の圧電振動体は、所定の間隔で略直線状に振動板に配置され、固定されており、複数の圧電振動体の配列の中央に、ボイスコイルを有し振動板を振動させる振動発生機構が配置されていることを特徴とする。なお、本明細書における「略直線状」には、完全な直線状態も含まれるものとする。
本発明において、振動板は、平面状に形成されていることが好ましい。また、この場合には、振動板は、投影機から投影される映像を映し出すスクリーンであることが好ましい。
本発明において、振動板に対する複数の圧電振動体の固定方向、または、複数の圧電振動体の振動をそれぞれ伝達する複数の振動伝達体の固定方向が所定方向に揃っていることが好ましい。
本発明のスピーカは、このスピーカを複数備え、複数のスピーカがユニット化されているスピーカシステムに用いることができる。
本発明において、スピーカシステムでは、複数のスピーカにおける圧電振動体の配置方向が略一致していることが好ましい。また、この場合には、たとえば、スピーカシステムは、少なくとも一方向に隣接配置される複数のスピーカを備え、圧電振動体の配置方向は、スピーカの配置方向に略直交している。なお、本明細書における「略一致」には完全に一致するものも含まれ、「略直交」には完全に直交するものも含まれるものとする。
本発明において、スピーカシステムは、上下方向および左右方向に隣接配置される複数のスピーカを備え、左右方向における中心側に配置されるスピーカの圧電振動体の配置方向は上下方向であり、左右両端側に配置されるスピーカの圧電振動体の少なくとも一部の配置方向は上下方向に対して傾斜した方向であることが好ましい。
また、この場合には、左右両端側かつ上端側に配置されるスピーカの圧電振動体の少なくとも一部の配置方向は、上方向に向かうにしたがって左右方向外側に開いていく方向であり、左右両端側かつ下端側に配置されるスピーカの圧電振動体の少なくとも一部の配置方向は、下方向に向かうにしたがって左右方向外側に開いていく方向であることが好ましい。
本発明にかかるスピーカおよびスピーカシステムでは、比較的大きな面積の振動板が振動しても、発生される音の位置関係をより明確にすることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(スピーカシステムの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるスピーカシステム1を示す斜視図である。図2は、図1のスピーカシステム1の背面(後面)からボイスコイル4および圧電振動体7の配置を示す配置斜視図である。図3は、図1のスピーカシステム1の背面からボイスコイル4および圧電振動体7の配置を示す配置図である。図4は、図1のスピーカシステム1の背面の一部を示す斜視図である。図5は、図2のE部を拡大して示す拡大図である。図6は、図1のスピーカシステム1が備える駆動回路9を示す回路図である。
なお、図2〜図4では、裏板を取り外した状態が図示されている。また、図2、図3では、サブビーム16、17および振動発生機構5の固定体20の図示が省略され、図4では、圧電振動体7の図示が省略されている。また、以下の説明では、図3の右を「右」、左を「左」、上を「上」、下を「下」、紙面奥側を「前」、紙面手前側を「後(後ろ)」とする。
本形態のスピーカシステム1は、図示を省略する投影機から投影される映像を写し出す平面状のスクリーン2が振動板として振動して音を発生させるスクリーンスピーカシステムである。このスピーカシステム1は、スクリーン2の他に、図2〜5に示すように、スクリーン2を保持する筐体3と、ボイスコイル4によってスクリーン2を振動させるボイスコイル型の振動発生機構5(図4参照)と、圧電素子6(図5参照)を有し圧電素子6に生じる変形を利用してスクリーン2を振動させる複数の圧電振動体7と、圧電振動体7の振動をスクリーン2に伝達する複数の振動伝達体8と、振動発生機構5および圧電振動体7を駆動する駆動回路9とを備えている。
また、スピーカシステム1では、幅(左右方向の幅)が1680mm、高さ(上下方向の幅)が895mm、奥行き(前後方向の厚さ)が約36mmとなっており、本形態のスピーカシステム1は、縦横比が16:9であるいわゆる75インチサイズのスクリーンスピーカシステムである。
本形態では、後述のメインビーム15によって筐体3の内部が左右方向で均等に3つに仕切られている。すなわち、筐体3は、3個の分割部11A〜11Cによって構成されている。また、分割部11A〜11Cのそれぞれには、振動発生機構5および圧電振動体7が配置されており、分割部11A〜11Cのそれぞれに対応する位置でスピーカ12A〜12Cが構成されている。すなわち、本形態のスピーカシステム1は、左右方向に隣接配置された3個のスピーカ12A〜12Cがユニット化されて構成されている。なお、以下では、3個のスピーカ12A〜12Cを区別せずに表す場合には、「スピーカ12」と表記する。
また、3個のスピーカ12A〜12Cにはそれぞれ異なる音声信号が供給される。すなわち、スピーカシステム1では、スピーカ12Aが左チャンネルL、スピーカ12BがセンタチャンネルC、スピーカ12Cが右チャンネルRとなっており、スピーカシステム1は3チャンネルで構成されている。
スクリーン2は、たとえば、アルミニウム板で形成され、その幅は1680mm、高さは895mm、厚さは0.8mmとなっている。
筐体3は、外周枠を形成する長手フレーム13および短手フレーム14と、筐体3の裏面側を覆う裏板(図示省略)とから構成されている。また、筐体3の内部には、筐体3の内部を仕切るためのメインビーム15が固定されるとともに、図4に示すように、振動発生機構5を構成する後述の固定体20を保持するためのサブビーム16、17が固定されている。さらに、裏板には、吸音材(図示省略)が取り付けられている。また、筐体3の前面には、筐体3の前面全体を覆うように、スクリーン2が取り付けられている。
図2等に示すように、左右方向に配置される2本の長手フレーム13と上下方向に配置される2本の短手フレーム14とによって、筐体3の外周枠が形成されている。長手フレーム13および短手フレーム14はたとえば、断面形状が溝型で肉厚が3mmのアルミニウムの押出し材(いわゆるCチャンネル材)である。長手フレーム13の長さは1680mmであり、短手フレーム14の長さは895mmである。
また、長手フレーム13の端部および短手フレーム14の端部は、図2等に示すように、切削加工によって45°に加工されている。すなわち、長手フレーム13の端部および短手フレーム14の端部は、一般的にトメ加工と称される形状に形成されており、それぞれの端部が互いに固定されている。なお、長手フレーム13の端部および短手フレーム14の端部の所定の箇所には、所定間隔で数箇所に穴加工が施されており、長手フレーム13の端部と短手フレーム14の端部とは、図示を省略するネジやL金具等を用いて互いに固定されている。
メインビーム15は、アルミニウムの押出し材である。本形態では、2本のメインビーム15が筐体3の内部に固定されている。このメインビーム15は、長手フレーム13および短手フレーム14によって形成される筐体3の外周枠を補強する機能を果たすとともに、上述のように、左チャンネルL、センタチャンネルCおよび右チャンネルRの3つのチャンネルを形成するために筐体3を3つに仕切る機能を果たしている。
サブビーム16、17はたとえば、断面がT形状で肉厚が3mmのアルミニウムの押出し材である。サブビーム16の長さは888.8mmであり、サブビーム17の長さは512.8mmである。本形態では、スピーカ12A〜12Cのそれぞれにおいて、上下方向に2本のサブビーム16が配置され、左右方向に4本のサブビーム17が配置されている。具体的には、サブビーム16、17は、スピーカ12A〜12Cのそれぞれにおいて、図4に示すように、井桁状に組み合わされて配置されている。また、井桁状に組み合わされたサブビーム16、17の中心部がスピーカ12A〜12Cのそれぞれの中心に配置されるように、サブビーム16、17が配置されている。井桁状に組み合わされたサブビーム16、17の中心部には、後述の固定体20が固定されている。
振動発生機構5は、スクリーン2に取り付けられる可動体19と、サブビーム16、17に固定される固定体20とから構成されている。この振動発生機構5は、スピーカ12A〜12Cのそれぞれの中心に1個ずつ配置されている。
可動体19は、図2に示すように、上述のボイスコイル4と、ボイスコイル4が巻回されるボビン21とを備えている。ボビン21は、薄肉で鍔付の円筒状に形成され、その鍔部分がスクリーン2に固定されている。ボイスコイル4は、ボビン21の外周側に巻回されている。
固定体20は、図4に示すように、ボビン21の内周側に配置される磁気回路22と、磁気回路22をサブビーム16、17に固定するための磁気回路ハウジング23とを備えている。磁気回路22は、マグネットやヨーク等を備え、全体として扁平な略円柱状に形成されている。磁気回路ハウジング23は、前後方向から見た形状が正方形であるとともに、前後方向の奥行きが9mmとなっている。具体的には、磁気回路ハウジング23の外形は立方体状となっている。また、磁気回路ハウジング23には、磁気回路22を取り付けるためのガイド穴部およびネジ穴等が形成されており、磁気回路22はガイド穴部に固定されている。また、磁気回路ハウジング23の側面にはサブビーム16、17へ固定するためのネジ穴等が形成されており、磁気回路ハウジング23は、井桁状に組み合わされたサブビーム16、17の中心部に固定されている。
この振動発生機構5では、ボイスコイル4に電流が供給されると、固定された磁気回路22に対して可動体19が前後方向へ移動する。この可動体19の移動によって、スクリーン2が振動する。
圧電振動体7は、図5に示すように、上述した圧電素子6の他にシム24を備えている。圧電素子6はたとえば、セラミックによって形成された長方形状の薄板であり、その長さは20mm、幅は10mm、厚さは0.5mmとなっている。シム24はたとえば、ステンレスで形成された直方形状の薄板であり、その長さは46mm、幅は10mm、厚さは0.24mm〜0.25mmとなっている。このシム24の中央部には貫通穴24aが形成されている。
本形態では、4枚の圧電素子6がシム24に貼り付けられている。すなわち、シム24の長手方向の両端側に、かつ、シム24の両面にそれぞれ圧電素子6が貼り付けられている。また、本形態の圧電振動体7は、バイモルフ型の振動子となっている。
振動伝達体8はたとえば、アクリル樹脂で形成されたブロック状の部材であり、その長さは46mm、幅は6mm、厚さは5mmとなっている。また、振動伝達体8は、図5に示すように、前後方向から見たときの形状が縦長の長方形状に形成されるとともに、左右方向から見たときの形状が略台形状に形成されている。この振動伝達体8の中央部には、円柱状の凸部8aが後側へ突出するように形成されている。凸部8aの径はたとえば5mmであり、また、その突出量はたとえば1.2mmである。また、振動伝達体8の中央部には、凸部8aから前面8bに向かって貫通するネジ穴8cが形成されている。
図2に示すように、スクリーン2の裏面(後面)には、振動伝達体8を介して圧電振動体7が固定されている。すなわち、スクリーン2の裏面に振動伝達体8が固定され、振動伝達体8に圧電振動体7が固定されている。具体的には、接着剤によってスクリーン2の裏面に振動伝達体8が固定され、ネジ25によって振動伝達体8に圧電振動体7が固定されている。本形態では、二液混合タイプのアクリル系接着剤が塗布された振動伝達体8の前面8bが、スクリーン2の裏面の所定位置に、接着剤が硬化するまでの所定時間(たとえば、20分)押圧されることで、スクリーン2の裏面に振動伝達体8が固定されている。
また、図5に示すように、シム24の貫通穴24aと振動伝達体8のネジ穴8cとの位置を合わせた後に、ネジ25が貫通穴24aに挿通され、ネジ穴8cに螺合されることで、圧電振動体7と振動伝達体8とが極めて強固に密着した状態で、振動伝達体8に圧電振動体7が固定されている。本形態では、圧電振動体7の長手方向と振動伝達体8の長手方向とが一致するように、振動伝達体8に圧電振動体7が固定されている。なお、ネジ25は、たとえば、鉄製で長さが5mmであるM3のナベ頭ネジであるが、ネジ25は、チタン製またはマグネシウム製であっても良い。
また、複数の圧電振動体7および振動伝達体8は、図3等に示すように、スクリーン2の裏面に、上下方向にかつ所定の間隔で略直線状に配置され、固定されている。本形態では、3個のスピーカ12A〜12Cのそれぞれの左右方向に略中心位置において、スクリーン2の裏面に、8個の圧電振動体7および振動伝達体8が上下方向にかつ所定の間隔で略直線状に配置され、固定されている。すなわち、スクリーン2の裏面に、合計で24個の圧電振動体7および振動伝達体8が配置され、固定されている。また、本形態では、3個のスピーカ12A〜12Cにおける圧電振動体7の配置方向はいずれも上下方向であり、スピーカ12A〜12Cにおける圧電振動体7の配置方向が一致している。
具体的には、本形態では、振動発生機構5の上方(すなわち、ボイスコイル4の上方)に4個の圧電振動体7および振動伝達体8が所定の間隔で略直線状に配置され、振動発生機構5の下方に4個の圧電振動体7および振動伝達体8が所定の間隔で略直線状に配置されている。すなわち、振動発生機構5の上下に圧電振動体7および振動伝達体8が略直線状に配置されている。たとえば、振動発生機構5の固定位置よりも上下方向に117mm離れた位置から90mm間隔で、振動発生機構5の上方および下方のそれぞれに4個の圧電振動体7および振動伝達体8が配置されている。すなわち、略直線状に配置される8個の圧電振動体7および振動伝達体8の配列の中央に振動発生機構5が配置されている。
なお、スクリーン2の裏面へ複数の圧電振動体7および振動伝達体8を固定する際には、まず、スクリーン2への複数の振動伝達体8の接着固定が行われ、その後、振動伝達体8への圧電振動体7の固定が行われる。振動伝達体8への圧電振動体7の固定は、位置出し治具を用いて、振動伝達体8と圧電振動体7との位置合わせを行った後、行われる。
また、複数の圧電振動体7および振動伝達体8はいずれも、長手方向を上下方向としてスクリーン2の裏面に固定されている。すなわち、スクリーン2に対して複数の圧電振動体7は長手方向を上下方向として固定されており、複数の圧電振動体7の固定方向が揃っている。同様に、スクリーン2に対して複数の振動伝達体8は長手方向を上下方向として固定されており、複数の振動伝達体8の固定方向が揃っている。
このように、スピーカ12A〜12Cには、8個の圧電振動体7および振動伝達体8が略直線状に配置され、かつ、圧電振動体7および振動伝達体8の配列の中央には、振動発生機構5が配置されている。また、振動伝達体8の前面8bは長方形状である。そのため、スクリーン2の裏面の、左チャンネルL、センタチャンネルCおよび右チャンネルRのそれぞれに対応する位置には、振動発生機構5、圧電振動体7および振動伝達体8によって、概ね直線状に形成されたスクリーン2の駆動機構が構成されている。
なお、8個の圧電振動体7および振動伝達体8は完全に直線状に配置されても良いし、音質調整等の所定の目的に応じて、8個の圧電振動体7および振動伝達体8が概ね直線状に配置されても良い。また、圧電振動体7および振動伝達体8はいずれも、長手方向を上下方向としてスクリーン2の裏面に固定されているが、圧電振動体7および/または振動伝達体8の長手方向が上下方向に対して若干傾いた状態で、圧電振動体7および振動伝達体8がスクリーン2の裏面に固定されても良い。
駆動回路9は、3個のスピーカ12A〜12Cにはそれぞれ異なる音声信号を供給するために、図6に示すように、左チャンネルLの駆動部27A、センタチャンネルCの駆動部27Bおよび右チャンネルRの駆動部27Cの3つの駆動部27A〜27Cを備えている。
駆動部27A〜27Cはそれぞれ、振動発生機構5(具体的には、ボイスコイル4)および8個の圧電振動体7(具体的には、圧電振動体7に取り付けられた圧電素子6)に対して信号(電流)を供給する信号供給部28と、ボイスコイル4へ供給される信号を増幅する信号増幅器29と、信号供給部28から出力された信号の中から特定の周波数帯域の信号のみを圧電素子6へ供給するためのフィルタ回路30と、フィルタ回路30から出力された信号を増幅する信号増幅器31とを備えている。図6に示すように、ボイスコイル4および信号増幅器29と、圧電素子6、フィルタ回路30および信号増幅器31とは、信号供給部28に対して並列に配置されている。
なお、図6では、駆動部27A〜27Cのそれぞれに対応して1個の圧電素子6が図示されているが、実際には、複数の圧電素子6が信号増幅器31に接続されている。また、上述のように、本形態の圧電振動体7はバイモルフ型の振動子であるため、実際には、ある圧電素子6に供給される信号と他の圧電素子6に供給される信号とには位相差がある。
上述のように、3個のスピーカ12A〜12Cにはそれぞれ異なる音声信号が供給される。そのため、駆動部27A〜27Cの信号供給部28はそれぞれ異なる信号をボイスコイル4および圧電振動体7へ供給する。また、本形態のフィルタ回路30は、信号供給部28から供給される信号の周波数帯域の内、比較的高い周波数帯域の信号のみを通す。そのため、圧電素子6は、ボイスコイル4に比べて高音再生帯域で使用される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、複数の圧電振動体7が所定の間隔で略直線状にスクリーン2の裏面に配置され、固定されている。すなわち、複数の圧電振動体7によって、平面状のスクリーン2を振動させる略直線状の振動源が構成されている。そのため、比較的大きな面積のスクリーン2が振動しても、スクリーン2から発生される音に指向性を付けることができ、音の位置関係をより明確にすることができる。特に、スクリーン2の振動周波数が高くなる高音再生帯域であっても、音に指向性を付けることができ、音の位置関係をより明確にすることができる。
また、本形態では、左右方向に隣接配置されたスピーカ12A〜12Cにおける圧電振動体7の配置方向はいずれも上下方向である。すなわち、スピーカ12A〜12Cにおける圧電振動体7の配置方向が略一致しているとともに、圧電振動体7の配置方向は、スピーカ12A〜12Cの配置方向に略直交している。そのため、3チャンネルで構成されるスピーカシステム1のスクリーン2から発生される音に対して、より適切に指向性を付けることができ、音の位置関係をより効果的に明確にすることができる。
本形態では、振動板として、平面状に形成され、投影機から投影される映像を映し出すスクリーン2が使用されている。そのため、スピーカシステム1では、平面波のような広がり感や減衰感を得ることができる。また、平面波でありながら、発生される音の位置関係をより明確にすることが可能になる。また、投影される映像に応じたより立体的で臨場感のある音響効果を得ることができる。すなわち、投影される映像とリンクした音声をより良い状態で提供することが可能になる。
本形態では、略直線状に配置される複数の圧電振動体7の配列の中央に、ボイスコイル4を有する振動発生機構5が配置されている。そのため、振動体となるスクリーン2の重量バランスを取りやすくなる。その結果、スクリーン2から発生される音の質(音質)の劣化を防止することが可能になるとともに、音質を向上させることが可能になる。
本形態では、スクリーン2に対して複数の圧電振動体7は長手方向を上下方向として固定されており、複数の圧電振動体7の固定方向が揃っている。また、スクリーン2に対して複数の振動伝達体8は長手方向を上下方向として固定されており、複数の振動伝達体8の固定方向が揃っている。そのため、スクリーン2から発生される音の指向性を容易に調整することができる。その結果、音質の調整、特に、高音再生帯域の広がり感を調整することが可能になる。
(スピーカシステムの変形例)
図7は、本発明の他の実施の形態にかかるスピーカシステム31の背面からボイスコイル4および圧電振動体7の配置を示す配置図である。図8は、本発明の他の実施の形態にかかるスピーカシステム41の背面からボイスコイル4および圧電振動体7の配置を示す配置図である。図9は、本発明の他の実施の形態にかかるスピーカシステム51の背面からボイスコイル4および圧電振動体7の配置を示す配置図である。
上述した形態(図2および図3)では、スピーカシステム1は、左右方向に隣接配置された3個のスピーカ12A〜12Cがユニット化されて構成されている。この他にもたとえば、本発明の構成が適用されるスピーカシステムは、図7に示すように、3個のスピーカ12がユニット化されたスピーカシステム1を上下方向および左右方向に4つ隣接配置させた状態で、4個のスピーカシステム1を繋ぎ合わせて構成されたスピーカシステム31であっても良い。すなわち、本発明の構成は、150インチサイズのスクリーンスピーカシステムであるスピーカシステム31に対しても適用可能である。
このスピーカシステム31では、4個のスピーカシステム1の表面にそれぞれ設けられた4枚のスクリーン2の接合部に存在する隙間に充填材が充填され、この充填材と充填材の周囲のスクリーン2の表面に均一な色および厚さの塗料が塗布されている。また、スピーカシステム31ではたとえば、図7に示すように、左側に配置される4個のスピーカ12が右チャンネルL、右側に配置される4個のスピーカ12が左チャンネルL、中央に配置される4個のスピーカ12がセンタチャンネルCとなっており、スピーカシステム31は、3チャンネルで構成されている。
ここで、スクリーンの大きさが150インチ以上になると、スピーカシステム31が配置される部屋の床や壁あるいは天井に、スピーカシステム31の端部が近接配置される状況が発生しやすくなる。この状況が発生すると、左チャンネルLおよび右チャンネルRから発生される音は、部屋の壁面、特に部屋の角部における反射の影響を受けやすくなる。
そこで、上下方向および左右方向に隣接配置される複数のスピーカを備える大型のスクリーンスピーカシステムの場合には、図8に示すスピーカシステム41あるいは図9に示すスピーカシステム51のように、左右方向における中心側に配置されるスピーカ12の圧電振動体7の配置方向が上下方向であり、左右両端側に配置されるスピーカ42A〜42D、52A〜52Dの圧電振動体7の少なくとも一部の配置方向が上下方向に対して傾斜した方向であることが好ましい。以下、スピーカシステム41およびスピーカシステム51における圧電振動体7の配置方向について説明する。
スピーカシステム41は、スピーカシステム31と同様に150インチサイズのスクリーンスピーカシステムであり、スピーカ42Aが左端の上側に、スピーカ42Bが左端の下側に、スピーカ42Cが右端の上側に、スピーカ42Dが左端の下側に配置されている。このスピーカシステム41では、左右方向における中心側に配置される8個のスピーカ12の圧電振動体7の配置方向が上下方向となっている。
また、スピーカシステム41では、スピーカ42A、42Cの圧電振動体7の配置方向は、上方向に向かうにしたがって略直線状に左右方向外側に開いていく方向であり、スピーカ42B、42Dの圧電振動体7の配置方向は、下方向に向かうにしたがって略直線状に左右方向外側に開いていく方向である。
具体的には、図8に示すように、スピーカ42Aでは、左上りに傾斜するようにかつ略直線に、8個の圧電振動体7が配置され、スピーカ42Bでは、左下りに傾斜するようにかつ略直線に、8個の圧電振動体7が配置されている。また、スピーカ42Cでは、右上りに傾斜するようにかつ略直線に、8個の圧電振動体7が配置され、スピーカ42Dでは、右下りに傾斜するようにかつ略直線に、8個の圧電振動体7が配置されている。また、圧電振動体7の配列の中央には、スピーカ42A〜42Dのそれぞれの中心に配置されるボイスコイル4が配置されている。すなわち、スピーカ42A〜42Dでは、対角線上に8個の圧電振動体7が配置されている。
スピーカシステム51も、スピーカシステム31と同様に150インチサイズのスクリーンスピーカシステムであり、スピーカ52Aが左端の上側に、スピーカ52Bが左端の下側に、スピーカ52Cが右端の上側に、スピーカ52Dが右端の下側に配置されている。このスピーカシステム51では、左右方向における中心側に配置される8個のスピーカ12の圧電振動体7の配置方向が上下方向となっている。
また、スピーカシステム51では、スピーカ52A、52Cの圧電振動体7の一部の配置方向は、上方向に向かうにしたがって略直線状に左右方向外側に開いていく方向であり、スピーカ52B、52Dの圧電振動体7の一部の配置方向は、下方向に向かうにしたがって略直線状に左右方向外側に開いていく方向である。すなわち、スピーカ52A〜52Dでは、ボイスコイル4を中心に折れ曲がるように、複数の圧電振動体7が配置されている。
具体的には、図9に示すように、スピーカ52Aでは、スピーカ52Aの中心に配置されるボイスコイル4の下方に、上下方向にかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置され、ボイスコイル4の左斜め上方に、左上りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置されている。スピーカ52Bでは、スピーカ52Bの中心に配置されるボイスコイル4の上方に、上下方向にかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置され、ボイスコイル4の左斜め下方に、左下りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置されている。スピーカ52Cは、スピーカ52Cの中心に配置されるボイスコイル4の下方に、上下方向にかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置され、ボイスコイル4の右斜め上方に、右上りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置されている。スピーカ52Dでは、スピーカ52Dの中心に配置されるボイスコイル4の上方に、上下方向にかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置され、ボイスコイル4の右斜め下方に、右下りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置されている。
なお、スピーカシステム41でも、図8に示すように、左側に配置される4個のスピーカ42A、42B、12が右チャンネルR、右側に配置される4個のスピーカ42C、42D、12が左チャンネルL、中央に配置される4個のスピーカ12がセンタチャンネルCとなっている。同様に、スピーカシステム51でも、図9に示すように、左側に配置される4個のスピーカ52A、52B、12が右チャンネルR、右側に配置される4個のスピーカ52C、52D、12が左チャンネルL、中央に配置される4個のスピーカ12がセンタチャンネルCとなっている。
このように構成されたスピーカシステム41、51では、左チャンネルLおよび右チャンネルRから発生される音の部屋の壁面での反射の影響を低減することが可能になる。
なお、150インチサイズのスピーカシステム31、41、51よりもさらに大きなサイズのスクリーンスピーカシステムに本発明の構成を適用しても良い。この場合には、左右両端に配置されるスピーカに加え、左右両端に配置されるスピーカに左右方向の内側で隣接するスピーカにおける圧電振動体7の少なくとも一部の配置方向が上下方向に対して傾斜した方向であっても良い。
(スピーカの変形例)
図10は、本発明の他の形態にかかるスピーカ61の背面からボイスコイル4および圧電振動体7の配置を示す配置斜視図である。図11は、図10のスピーカ61の背面からボイスコイル4および圧電振動体7の配置を示す配置図である。図12は、図11のG−G方向からスピーカ61を示す図である。図13は、図10のF部を拡大して示す拡大図である。
上述した形態(図1〜図9)では、スピーカ12は、振動板として平面状のスクリーン2を備えている。この他にもたとえば、本発明の構成が適用されるスピーカは、図10〜図13に示すように、コーン型の振動板62を備えるスピーカ61であっても良い。以下、スピーカ61の概略構成を簡単に説明する。なお、以下の説明では、上述した形態と同一の構成については、その説明を省略あるいは簡略化する。また、図10〜図13では、上述した形態と同一の構成には同一の符号を付している。
スピーカ61は、図10等に示すように、振動板62と、ボイスコイル4によって振動板62を振動させるボイスコイル型の振動発生機構と、圧電素子6を有し圧電素子6に生じる変形を利用して振動板62を振動させる複数の圧電振動体7と、振動発生機構および圧電振動体7を駆動する駆動回路(図示省略)とを備えている。
振動板62は、口径が30センチ以上の大口径のコーン型振動板である。この振動板62の裏面には、複数の圧電振動体7を固定するための固定リブ62aが裏方向へ突出するようにかつ略直線状に形成されている。この固定リブ62aには、圧電振動体7を固定するためのネジ穴62bが形成されている。
振動発生機構は、振動板62に取り付けられる可動体69と、スピーカ61のフレーム(図示省略)に固定される固定体(図示省略)とを備えている。可動体69は、ボイスコイル4と、ボイスコイル4が巻回されるボビン71とを備えている。ボビン71は、円筒状に形成され、振動板62の中心に固定されている。ボイスコイル4は、ボビン71の外周側に巻回されている。また、固定体は、ボビン71の内周側に配置される磁気回路等を備えている。
複数の圧電振動体7は、振動板62の裏面に形成された固定リブ62aにネジ75によって固定されている。すなわち、圧電振動体7を構成するシム24の貫通穴24aに挿通されたネジ75が固定リブ62aに形成されたネジ穴62bに螺合されることで、複数の圧電振動体7が振動板62の裏面に固定されている。本形態では、図11に示すように、10個の圧電振動体7が、所定の間隔で略直線状に配置され、固定されている。また、10個の圧電振動体7の配列の中央にはボイスコイル4が配置されている。
振動発生機構および圧電振動体7を駆動する駆動回路は、上述した駆動部27A〜27Cと同様に構成されている。そのため、圧電素子6は、ボイスコイル4に比べて高音再生帯域で使用される。
このように構成されたスピーカ61では、複数の圧電振動体7が所定の間隔で略直線状に振動板62の裏面に配置され、固定されている。そのため、振動板62の口径が大きく、振動板62の面積が大きくなる場合であっても、振動板62から発生される音に指向性を付けることができ、音の位置関係をより明確にすることができる。特に、振動板62の振動周波数が高くなる高音再生帯域であっても、音に指向性を付けることができ、音の位置関係をより明確にすることができる。その結果、大型のコーン型スピーカであっても、音のフルレンジ化を図りつつ、音の位置関係をより明確にすることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、スピーカシステム1における複数の圧電振動体7は、上下方向に所定の間隔で略直線状に配置されている。この他にもたとえば、複数の圧電振動体7は、上下方向に対して傾いた状態で、略直線状に配置されても良い。また、複数の圧電振動体7は、左右方向に略直線状に配置されても良い。
また、図3に示すスピーカ12Aにおいて、ボイスコイル4の右斜め上方に、右上りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置され、ボイスコイル4の右斜め下方に、右下りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置されても良い。同様に、図3に示すスピーカ12Cにおいて、ボイスコイル4の左斜め上方に、左上りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置され、ボイスコイル4の左斜め下方に、左下りに傾斜するようにかつ略直線に4個の圧電振動体7が配置されても良い。
上述した形態では、複数の圧電振動体7の配列の中央に振動発生機構5が配置されている。この他にもたとえば、振動発生機構5は、複数の圧電振動体7の配列の中央以外の位置で、複数の圧電振動体7の配列の中に配置されても良い。また、振動発生機構5は、複数の圧電振動体7の配列から外れた位置に配置されても良い。
上述した形態では、3個のスピーカ12A〜12Cがユニット化され、スピーカシステム1が構成されている。この他にもたとえば、3個のスピーカ12A〜12Cがユニット化されずに分割されて、分割されたスピーカ12A〜12Cがそれぞれ個別に使用されても良い。この場合であっても、スクリーン2から発生される音に指向性を付けることができ、音の位置関係をより明確にすることができるといった上述の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態にかかるスピーカシステムを示す斜視図である。 図1のスピーカシステムの背面からボイスコイルおよび圧電振動体の配置を示す配置斜視図である。 図1のスピーカシステムの背面からボイスコイルおよび圧電振動体の配置を示す配置図である。 図1のスピーカシステムの背面の一部を示す斜視図である。 図2のE部を拡大して示す拡大図である。 図1のスピーカシステムが備える駆動回路を示す回路図である。 本発明の他の実施の形態にかかるスピーカシステムの背面からボイスコイルおよび圧電振動体の配置を示す配置図である。 本発明の他の実施の形態にかかるスピーカシステムの背面からボイスコイルおよび圧電振動体の配置を示す配置図である。 本発明の他の実施の形態にかかるスピーカシステムの背面からボイスコイルおよび圧電振動体の配置を示す配置図である。 本発明の他の形態にかかるスピーカの背面からボイスコイルおよび圧電振動体の配置を示す配置斜視図である。 図10のスピーカの背面からボイスコイルおよび圧電振動体の配置を示す配置図である。 図11のG−G方向からスピーカを示す図である。 図10のF部を拡大して示す拡大図である。 従来技術にかかるスクリーンスピーカシステムの背面からボイスコイル駆動部および圧電振動体の配置を示す配置斜視図である。
符号の説明
1、31、41、51 スピーカシステム
2 スクリーン(振動板)
4 ボイスコイル
5 振動発生機構
6 圧電素子
7 圧電振動体
8 振動伝達体
12(12A〜12C)、42A〜42D、52A〜52D、61 スピーカ
62 振動板

Claims (9)

  1. 振動して音を発生させる振動板と、圧電素子を有し前記圧電素子に生じる変形を利用して前記振動板を振動させる複数の圧電振動体とを備え、
    複数の前記圧電振動体は、所定の間隔で略直線状に前記振動板に配置され、固定されており、
    複数の前記圧電振動体の配列の中央に、ボイスコイルを有し前記振動板を振動させる振動発生機構が配置されていることを特徴とするスピーカ。
  2. 前記振動板は、平面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスピーカ。
  3. 前記振動板は、投影機から投影される映像を映し出すスクリーンであることを特徴とする請求項2記載のスピーカ。
  4. 前記振動板に対する複数の前記圧電振動体の固定方向、または、複数の前記圧電振動体の振動をそれぞれ伝達する複数の振動伝達体の固定方向が所定方向に揃っていることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載のスピーカ。
  5. 請求項3記載のスピーカを複数備え、複数の前記スピーカがユニット化されていることを特徴とするスピーカシステム。
  6. 複数の前記スピーカにおける前記圧電振動体の配置方向が略一致していることを特徴とする請求項5記載のスピーカシステム。
  7. 少なくとも一方向に隣接配置される複数の前記スピーカを備え、前記圧電振動体の配置方向は、前記スピーカの配置方向に略直交することを特徴とする請求項6記載のスピーカシステム。
  8. 上下方向および左右方向に隣接配置される複数の前記スピーカを備え、左右方向における中心側に配置される前記スピーカの前記圧電振動体の配置方向は上下方向であり、左右両端側に配置される前記スピーカの前記圧電振動体の少なくとも一部の配置方向は上下方向に対して傾斜した方向であることを特徴とする請求項7記載のスピーカシステム。
  9. 左右両端側かつ上端側に配置される前記スピーカの前記圧電振動体の少なくとも一部の配置方向は、上方向に向かうにしたがって左右方向外側に開いていく方向であり、左右両端側かつ下端側に配置される前記スピーカの前記圧電振動体の少なくとも一部の配置方向は、下方向に向かうにしたがって左右方向外側に開いていく方向であることを特徴とする請求項記載のスピーカシステム。
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