JP4946346B2 - 光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法 - Google Patents

光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、光通信等に用いられる光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法に関し、特に、アレイ導波路格子や光スプリッタや光スターカプラなどの複数の光導波路を備える光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法に関する。
波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送システムにおいて、アレイ導波路格子は、光分波器又は光合波器として一般的に使用されている。以下、アレイ導波路格子は、「AWG(Arrayed Waveguide Grating)」と略称する。AWGの基本構成は、例えば、特許文献1に示されている。図8は、一般的なAWGの基本構成を示す平面図である。以下、この図面に基づき説明する。AWG100は、入力導波路101,n本(nは、2以上の整数)の出力導波路102−1〜102−n,複数のアレイ導波路103,入力導波路101とアレイ導波路103とを接続するスラブ導波路104,及びアレイ導波路103と出力導波路102−1〜102−nとを接続するスラブ導波路105が、基板106上に形成されて構成されている。
次に、AWG100の動作について、以下に説明する。AWG100は、光分波器として機能する。まず、波長分割多重(WDM)信号光L0(λ1,λ2,λ3,…,λn)が、入力導波路101を通してAWG100に入力される。すると、そのWDM信号光L0は、スラブ導波路104内で回折されて広がり、アレイ導波路103のそれぞれに出力される。アレイ導波路103は、隣接する導波路の長さが互いに異なる。そのため、アレイ導波路103を伝搬したそれぞれのWDM信号光は、アレイ導波路103の出力端のそれぞれで、位相差を生じる。それにより、スラブ導波路105に出力されたWDM信号光は、そこで多重干渉を起こす。そして、同じ波長を持つ信号光が、出力導波路102−1〜102−nの各入力端に集光し、各出力導波路102−1〜102−nに出力される。その結果、各出力導波路102−1〜102−nからは、異なる波長λ1,λ2,λ3,…,λnをそれぞれ有する信号光L1,L2,L3,…,Lnが、個々に出力される。
なお、AWG100は、出力導波路102−1〜102−nを入力用導波路として用い、入力導波路101を出力用導波路として用いることにより、光合波器として動作することもできる。それにより、各波長を有する個々の信号光L1,L2,L3,…,Lnが出力導波路102−1〜102−nのそれぞれに入力されることで、WDM信号光L0が入力導波路101から出力される。
しかしながら、AWG100は、波長依存性を持っている。具体的には、AWG100から出力される信号光L1(λ1),L2(λ2),L3(λ3),…,Ln(λn)は、強度が同じではない。図9は、一般的なAWGの有する各ポート(各波長)毎の伝送損失を示すグラフである。なお、伝送損失とは、信号光が光学部品を透過したときに起こる光学的パワーの損失とする。このように、出力される波長毎に、伝送損失が異なっている。それは、スラブ導波路中を伝搬する光は、強度分布を持っており、出力導波路の中央付近ほど光の強度が強く、周辺部へ行くほど光の強度が弱くなる傾向があるためである。これにより、中央付近の波長ほど伝送損失が小さく、端の波長ほど伝送損失が大きくなる傾向がある。ところで、WDM伝送システムにおいては、各波長の信号光の強度が同じであることが、伝送品質を維持する上で望ましい。そこで、この伝送損失のバラツキを補償するために、AWGの各ポート毎に光減衰器などを取り付け、各ポートの伝送損失を均一化する必要があった。このことが、モジュール全体の大型化及び高価格化を招いていた。
そこで、このような問題を解決しようとする提案が、特許文献1に開示されている。図10は、特許文献1に開示された光導波路デバイスに適用されている光導波路構成を示す平面図である。光導波路構成110は、AWG100の出力導波路102−1〜102−n上に設けられる。光導波路構成110は、信号光Lmが透過する出力導波路102−mと、それと交差する交差導波路112−mで構成されている。なお、mは1≦m≦nを満たすいずれかの整数である。交差導波路112−mは、交差部113−mにおいて、出力導波路102−mに交差している。それにより、交差導波路112−mは、信号光Lmに過剰損失を与える。この光導波路構成110は、交差部113−mの交差角度a2を制御することで、伝送損失を制御するようにしている。
2000−221350号公報(特に、図8および図10)
しかしながら、光導波路構成110には、次のような課題がある。交差角度a2を調整するだけでは、所望の過剰損失量を得ることが困難である。それは、過剰損失量を調整するためのトレランスが厳しすぎたり、十分な過剰損失量のダイナミックレンジが取れない可能性があるためである。そのため、出力導波路間の伝送損失の差を十分に小さくすることができない。このように、これまでの提案では、複数の光導波路間において、それらの伝送損失差を高精度に制御することが困難であるという課題がある。
そこで、本発明の目的は、複数の光導波路のそれぞれで伝搬する信号光における伝送損失差をより高精度に制御するための光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法を提供することにある。
本発明の光導波路デバイスは、信号光を伝搬する複数の光導波路と、前記複数の光導波路にそれぞれ接続して、前記信号光の一部を分岐して、前記信号光に過剰損失を与える複数の副光導波路とを備え、前記複数の光導波路に対する前記複数の副光導波路の幅を調整することによって、前記過剰損失量におけるダイナミックレンジおよびトレランスが調整されて、そして、前記複数の光導波路のそれぞれに対する前記複数の副光導波路のそれぞれの接続角度を調整することによって、前記信号光に与えられる前記過剰損失量が調整されることを特徴とする。
本発明の光導波路における伝送損失の調整方法は、複数の光導波路のそれぞれにより、信号光を伝搬し、前記複数の光導波路にそれぞれ接続される複数の副光導波路により、前記信号光の一部を分岐して過剰損失を与え、前記複数の光導波路に対する前記複数の副光導波路の幅を調整することによって、前記過剰損失量におけるダイナミックレンジとトレランスを調整し、前記複数の光導波路のそれぞれに対する前記複数の副光導波路のそれぞれの接続角度を調整することによって、前記信号光に与えられる前記過剰損失量を調整し、前記複数の信号光における伝送損失差を制御することを特徴とする。
なお、本発明の光導波路デバイスは、以下の特徴をさらに備えていても良い。
本発明の光導波路デバイスは、前記複数の副光導波路のそれぞれで分岐された前記信号光の一部が反射して、再び前記複数の光導波路のそれぞれに戻ることを防止する終端構造を、さらに備えていてもよい。また、前記副光導波路は、前記光導波路と交差していてもよい。または、前記副光導波路は、前記光導波路から分岐されていてもよい。さらに、前記光導波路のそれぞれに対して、前記副光導波路は、複数備えられていてもよい。
本発明の光導波路デバイスは、スラブ導波路をさらに備え、前記複数の光導波路が、前記スラブ導波路に接続されており、前記複数の副光導波路が、前記複数の光導波路のそれぞれに接続され、前記複数の光導波路で伝搬される前記信号光に与えられる前記過剰損失量が調整されていてもよい。そして、前記光導波路デバイスが、アレイ導波路格子、光スプリッタおよび光スターカプラのうちの1つであってもよい。
なお、本発明の光導波路における伝送損失の調整方法は、以下の特徴をさらに備えていても良い。
本発明の光導波路における伝送損失の調整方法は、さらに、前記複数の副光導波路のそれぞれで分岐された前記信号光の一部が、再び前記複数の光導波路のそれぞれに戻ることを防止してもよい。また、前記複数の光導波路が並列に配置され、前記伝送損失量の制御により、前記光導波路間における前記伝送損失量の不均一性が低減されてもよい。他に、前記複数の光導波路は、アレイ導波路格子における分波側の出力導波路であって、前記伝送損失の調整方法が、前記出力導波路間における前記伝送損失量の不均一性を低減してもよい。さらに、前記出力導波路のチャネル内で、中心波長のチャネルから端波長のチャネルに行くほど、過剰損失を小さく与えてもよい。また他に、前記複数の光導波路は、光スプリッタにおける出力導波路であって、前記伝送損失の調整方法が、前記出力導波路間における前記伝送損失量の不均一性を低減してもよい。また他に、前記複数の光導波路は、光スターカプラにおける出力導波路であって、前記伝送損失の調整方法が、前記出力導波路間における前記伝送損失量の不均一性を低減してもよい。
本発明に係る光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法は、上記構成および上記方法により、複数の光導波路で伝搬する信号光のそれぞれに過剰損失を与えている。これにより、本発明では、その過剰損失量において、所望のダイナミックレンジおよびトレランスを得ることができるという効果を有する。従って、本発明では、複数の光導波路のそれぞれで伝搬する信号光における伝送損失差を、より高精度に制御することができるという効果を有する。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明を理解しやすいように、具体例を示すものであって、これらの実施例の内容だけに、本発明が制限されるわけではない。なお、複数の光導波路のそれぞれで伝搬される信号光の一部を分岐して、信号光に過剰損失を与える副光導波路の具体例として、実施形態では、交差導波路と分岐導波路で示す。
[実施例1]
以下に、本発明の第一実施形態に係る光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法について、詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の第一実施形態に係る光導波路回路を備えたAWGを示す平面図である。図1(b)は、図1(a)における光導波路回路を示す平面図である。図1(c)は、図1(b)における光導波路回路の光導波路を示す部分拡大図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
AWG10は、図1(a)に示されるように、基板16上に、1本の入力導波路11、n本(nは、2以上の整数)の出力導波路12−1〜12−n、複数のアレイ導波路13、入力導波路11とアレイ導波路13とを接続するスラブ導波路14、アレイ導波路13と出力導波路12−1〜12−nとを接続するスラブ導波路15、そして出力導波路12−1〜12−nの中間部に形成された光導波路回路20を備えている。光導波路回路20は、出力導波路12−1〜12−n間の原理的な伝送損失差を解消する働きを持っている。なお、入力導波路11は、基板16上に複数を設置しておき、その中から1本を選択して使用しても良い。
光導波路回路20は、図1(b)に示されるように、複数の出力導波路12−1〜12−nのそれぞれに交差している交差導波路21−1〜21−nを備えている。交差導波路21−1〜21−nのそれぞれは、出力導波路12−1〜12−nのそれぞれに対して、交差角度が調整されている。
次に、交差導波路について、図1(c)を用いて、詳細に説明する。出力導波路12−m(mは、1〜nの中の任意の整数)は、信号光Lmを伝搬する。交差導波路21−mは、出力導波路12−mに交差して、信号光Lmに過剰損失を与える。交差導波路21−mの交差角度θ21mは、出力導波路12−mに合わせて個々に調整されている。また、交差導波路21−mの幅W21mは、出力導波路12−mの幅W12mに対して、あらかじめ調整された寸法となっている。なお、交差導波路21−1〜21−nの幅W211〜W21nも、交差角度と同様に、個々に調整しても良い。
次に、AWG10の製造方法について、以下に説明する。AWG10は、一般的な光導波路製造方法によって、作製することができる。まず、シリコン等の基板の上に、下層クラッドと呼ばれる石英系ガラスが、堆積される。その上に、コアと呼ばれる屈折率の高い石英系ガラスが、堆積される。そして、フォトリソグラフィ技術によりコアパターンが、形成される。更に、その上から下層クラッドと同程度の屈折率を有する上層クラッドと呼ばれる石英系ガラスが、堆積される。そして、パターン化されたコアが埋め込まれることにより、光導波路が作製される。なお、光導波路回路20内の光導波路についても、上記の一般的な光導波路製造方法によって作製され、追加のプロセスは必要ない。
次に、AWG10の動作について、以下に説明する。AWG10は、光分波器として機能する。まず、波長分割多重(WDM)信号光L0(λ1,λ2,λ3,…,λn)が、入力導波路11からAWG10に入力される。すると、そのWDM信号光L0は、スラブ導波路14内で回折されて広がり、アレイ導波路13のそれぞれに出力される。隣接するアレイ導波路13は、それぞれ一定の光路長差(ΔL)を有しており、長さが少しずつ異なる。そのため、アレイ導波路13を伝搬したそれぞれのWDM信号光は、アレイ導波路13の出力端のそれぞれで、位相差を生じる。それにより、スラブ導波路15に出力されたWDM信号光は、そこで多重干渉を起こす。そして、同じ波長を持つ信号光が、出力導波路12−1〜12−nの各入力端に集光する。そして、同じ波長を持つ信号光が、それぞれの波長の焦点位置に配置された複数の出力導波路12−1〜12−nに出力される。ここで、AWG10は、出力導波路12−1〜12−nの中間部に、光導波路回路20を有している。光導波路回路20では、図1(b)および図1(c)に示すように、交差導波路21−1〜21−nが出力導波路12−1〜12−nにそれぞれ交差している。これにより、例として、出力導波路12−mを伝搬している信号光Lmに過剰な損失が与えられる。これは、出力導波路12−mを伝搬してきた信号光Lmが、交差部23−mにおいて回折したり、その一部が交差導波路21−mに結合したりするからである。そこで、出力導波路12−mに対する交差導波路21−mの交差角度を制御することで、伝送損失を制御することが可能である。このようにして、各波長を有する信号光L1〜Lnは、各出力導波路12−1〜12−nに設けられた各交差導波路21−1〜21−nにより、所定の過剰損失を与えられる。その結果、各波長λ1,λ2,λ3,…,λnを有する信号光L1,L2,L3,…,Lnが、その伝送損失を調節されて、各出力導波路12−1〜12−nから個々に出力される。このようにして、複数の波長が多重されたWDM信号光が、このAWG10により、各波長毎の信号光L1〜Lnに一括して分波される。
過剰損失量は、交差導波路21−mの出力導波路12−mに対する交差角度θ21mによって、調整可能である。交差角度θ21mを鋭角にするほど(0°に近づけるほど)、出力導波路12−mから交差導波路21−mに結合する信号光の量が増える。それにより、過剰損失量が増加する。よって、交差角度θ21mにより、各出力導波路12−1〜12−nに与える過剰損失量を調整することができる。
なお、光導波路回路20で与えられる過剰損失量は、列の中心側に設けられた出力導波路12−mほど大きく、列の端側に設けられた出力導波路12−mほど小さくなるように、設定されている。具体的には、交差導波路21−1〜21−nの交差角度θ211〜θ21nは、出力導波路12−1〜12−nの中心側ほど鋭角に、端側ほど鈍角に設定されている。その結果、AWG10は、原理的に中心側にあるチャネルほど伝送損失が小さく端側にあるチャネルほど伝送損失が大きい、という損失特性を持っているが、その損失特性が光導波路回路20によって補償される。そのため、チャネル間の伝送損失量が均一化される。
また、AWG10は、光合波器としても機能する。それぞれの波長を有する信号光L1〜Lnが、それらに対応する出力導波路12−1〜12−nを通してAWG10に入力される。すると、上記とは逆の動作によって、信号光L1〜LnはAWG10で合波されて、入力導波路11から合波されたWDM信号光L0が出力される。
以下に、光導波路30における伝送損失の調整方法について、詳細に説明する。図2は、図1(c)の光導波路における損失特性のシミュレーション結果を示すグラフである。以下、図1(c)及び図2に基づき説明する。
シミュレーションには、出力導波路12−mの幅及び高さが6μm角、コアとクラッドとの比屈折率差が0.4%、という一般的な光導波路を使用した。また、光の波長は、1.55μmとした。そして、交差導波路21−mの交差角度θ21m及び幅W21mをパラメータとして、BPM(有限差分ビーム伝搬法)によって、その過剰損失を計算した。
なお、交差角度θ21mの下限値は5degとした。その値より小さくなると、出力導波路12−mに交差導波路21−mが接近し過ぎることにより、以下のような問題を生じる虞があるからである。その問題とは、出力導波路12−mと交差導波路21−m間にクラッドを埋め込むことが困難になったり、両導波路が方向性結合器のように振る舞い、波長依存性や偏光依存性などが生じたりすることである。一方、交差角度θ21mの上限値は45degとした。その値以上で、過剰損失がほぼ一定になるからである。幅W21mは、製造上及び特性上に何ら問題が生じない範囲として、下限値を4μm(出力導波路の2/3)、上限値を16μm(出力導波路の8/3)とした。
図2のシミュレーション結果から、交差角度θ21m及び幅W21mによる過剰損失の調整可能な範囲(以下「ダイナミックレンジ」という。)は、次のようになる。
[表1]交差角度θ21m(幅W21mは一定)によるダイナミックレンジ
幅W21m 交差角度θ21m 過剰損失最大値〜最小値(ダイナミックレンジ)
[μm] [deg] [dB]
4一定 5〜45 0.28〜0.01(0.27)
6一定 5〜45 0.42〜0.02(0.41)
8一定 5〜45 0.74〜0.03(0.71)
10一定 5〜45 1.02〜0.05(0.97)
12一定 5〜45 1.23〜0.07(1.16)
14一定 5〜45 1.37〜0.10(1.28)
16一定 5〜45 1.50〜0.12(1.38)
表1から分かるように、幅W21mを一定として、各出力導波路に対する交差角度θ21mを5°から45°まで調整することにより、過剰損失を自在に調整できることが分かる。さらに、幅W21mを選択することで、調整トレランスかダイナミックレンジのうち、重視する方を選ぶことができる。具体的には、大きいダイナミックレンジが必要な場合は、幅W21mが大きい値(例えば、16μm)を選ぶ。それにより、ばらつきが大きい伝送損失差を補償することができる。逆に、調整トレランスを重視する場合は、幅W21mが小さい値(例えば、4μm)を選ぶ。それにより、角度に対するトレランスが緩くなり、製造ばらつきを低減することができる。
次に、交差角度θ21mを一定として、幅W21mをパラメータとした場合を、表2に示す。
[表2]幅W21m(交差角度θ21mは一定)によるダイナミックレンジ
幅W21m 交差角度θ21m 過剰損失最小値〜最大値(ダイナミックレンジ)
[μm] [deg] [dB]
4〜16 5一定 0.28〜1.50(1.22)
4〜16 10一定 0.09〜1.05(0.96)
4〜16 15一定 0.05〜0.63(0.58)
4〜16 20一定 0.03〜0.42(0.39)
4〜16 25一定 0.02〜0.30(0.28)
4〜16 30一定 0.01〜0.22(0.21)
4〜16 35一定 0.01〜0.18(0.17)
4〜16 40一定 0.01〜0.14(0.13)
4〜16 45一定 0.01〜0.10(0.09)
表2から分かるように、交差角度θ21mを一定として、各出力導波路に対する交差導波路の幅W21mを4μmから16μmまで調整することにより、過剰損失を調整できることが分かる。このように、交差角度だけでなく、交差導波路の幅をも調整することで、過剰損失が、最小値0.01dB(W21m=4μm,θ21m=45°の場合)から最大値1.50dB(W21m=16μm,θ21m=5°の場合)まで調整可能となる。
以上により、第一実施形態に係る光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法は、以下の効果を有する。第一実施形態では、交差導波路の交差角度を調整するだけでなく、交差導波路の幅を調整しているため、過剰損失量において所望のダイナミックレンジおよびトレランスを得ることができるという効果を有する。それにより、第一実施形態では、複数の信号光における伝送損失差を、より高精度に制御することができるという効果を有する。例えば、過剰損失量において大きなダイナミックレンジを必要とする場合は、交差導波路の幅を出力導波路の幅に対して広く設定すれば良い。逆に、過剰損失量において高い調整精度を必要とする場合は、交差導波路の幅を出力導波路と同等かそれ以下に狭く設定すれば良い。このように、第一実施形態では、所望とする伝送損失特性に合わせた調整を可能とする。
[実施例2乃至4]
次に、本発明の第二乃至第四実施形態に係る光導波路およびその伝送損失の調整方法における信号光の戻り防止について、以下に説明する。図3(a)は、第二実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。図3(b)は、第三実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。図3(c)は、第三実施形態の変形例に係る光導波路を示す部分拡大図である。図3(d)は、第四実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。以下、これらの図面に基づき説明する。ただし、図1(c)と同じ部分は同じ符号を付すことにより、その説明を省略する。
第二乃至第四実施形態に係る光導波路40,50,55,60は、図1(c)に示される光導波路30の代わりに、図1(b)に示される光導波路回路20に使用される。
図3(a)に示される第二実施形態に係る交差導波路41−mは、その端面に、信号光が反射して戻ることを防止する終端構造42−m,43−mを設けている。終端構造42−m,43−mは、交差導波路41−mの光軸に垂直な面に対して傾いた端面を備えている。これにより、出力導波路12−mから交差導波路41−mへ入力された信号光Lmの一部は、終端構造42−m,43−mの端面によって、光軸に対して斜めの方向に反射される。そのため、その反射された戻り光は、交差導波路41−m内を伝搬することができず、クラッドへ放射される。よって、交差導波路41−mの端面で信号光が反射して、その反射光が交差導波路41−mを反対方向に送信されることを防止することができる。また、反射光が、交差導波路41−mの端面間で多重反射を起こして、信号光に悪影響を与えることを防止することができる。
図3(b)に示される第三実施形態に係る交差導波路51−mも、図3(a)の光導波路40と同様に、その先端で信号光が反射して戻ることを防止する終端構造52−m,53−mを設けている。終端構造52−m,53−mは、終端構造42−m,43−mと異なり、先端の両方をテーパ状に狭くして信号光をクラッドに放射させる構造となっている。なお、終端構造は、上記のように交差導波路の先端を直線的に狭くする形状に限らない。例えば、交差導波路の先端が曲線的に狭くなるような形状にしてもよい。その例として、図3(c)に示される第三実施形態の変形例に係わる交差導波路56−mは、終端構造57−m,58−mを設けている。終端構造57−m,58−mは、図3(b)の終端構造52−m,53−mと異なり、その先端を曲線的に狭くして信号光をクラッドに放射させる構造となっている。
図3(d)に示される第四実施形態に係る光導波路60は、出力導波路12−mに対して交差する方向によって、交差角度が変えられている。具体的には、交差導波路61−mが、出力導波路12−mと交差する部分を中心に、前側交差導波路62−m及び後側交差導波路63−mに分けられている。そして、信号光Lmが進行する方向に伸びる前側交差導波路62−mと出力導波路12−mとの交差角度をθ62mとする。信号光Lmが進行する方向と逆方向に伸びる後側交差導波路63−mと出力導波路12−mとの交差角度をθ63mとする。前側交差導波路62−mの交差角度θ62mは、後側交差導波路63−mの交差角度θ63mよりも大きく設定されている。一般に、交差導波路61−mの先端から反射する光の強さは、信号光の進行方向に伸びる前側交差導波路62−mの方が後側交差導波路63−mよりも大きい。また、反射する光の強さは、交差角度が小さいほど大きい。したがって、前側交差導波路62−mの交差角度θ62mを後側交差導波路63−mの交差角度θ63mよりも大きくすることにより、交差導波路61−mの先端から反射する光を低減できる。
なお、これらの終端構造は、コアのパターンを変更するだけで実現できるので、製造工程が増えることがない。
第二乃至第四実施形態では、第一実施形態の効果に加え、複数の出力導波路のそれぞれで伝搬される信号光に過剰損失が与えられる際に、戻り光が発生することを防止することができるという効果を有する。このように、第二乃至第四実施形態では、交差導波路内で戻り光が発生することを防止することができるため、伝送品質の向上が図られるという効果を有する。また、これらの実施形態では、交差導波路内で多重反射が起こることを防ぐことができるという効果も有する。それにより、伝送品質の向上が図られるという効果もある。さらに、これらの実施形態を実施しても、新たな製造工程が増えることがないという利点もある。
[実施例5]
以下に、本発明の第五実施形態に係る光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法について、詳細に説明する。
図4は、本発明の第五実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1(c)と同じ部分は同じ符号を付すことにより、その説明を省略する。
第五実施形態の光導波路70は、図1(c)に示される光導波路30の代わりに使用される。光導波路70は、信号光Lmを透過する出力導波路12−mと、出力導波路12−mから分岐している分岐導波路71−mとを備えている。第一実施形態では、図1(c)に示すように、交差導波路21−mが、出力導波路12−mを中心にして両側へ伸びている。それに対して、第五実施形態では、図4に示すように、分岐導波路71−mは、出力導波路12−mの片側だけに伸びている。このように、片側だけに伸びる分岐導波路71−mは、両側に伸びる交差導波路21−mよりも、場所を取らない。そのため、光導波路の構成を、よりコンパクトにすることができ、設計の自由度が向上する。
次に、第五実施形態に係る光導波路70の動作について説明する。この第五実施形態における分岐導波路71−mは、第一実施形態における交差導波路21−mと同様の働きをする。すなわち、出力導波路12−mを伝搬してきた信号光Lmは、分岐部73−mにおいて回折したり、その一部が分岐導波路71−mに結合したりする。それにより、信号光Lmに過剰損失が与えられる。
過剰損失量は、各分岐導波路71−mの出力導波路12−mに対する分岐角度θ71mによって、調整可能である。分岐角度θ71mを鋭角にするほど(0°に近づけるほど)、出力導波路12−mから分岐導波路71−mに結合する信号光の量が増える。それにより、過剰損失量が増加する。よって、交差角度θ71mにより、各出力導波路12−1〜12−nに与える過剰損失量を調整することができる。それにより、光導波路70を第一実施形態における光導波路30の代わりに、AWG10に適用することで、チャネル間の伝送損失差を補償することができる。
ここで、分岐角度θ71mを、図4に示すように、「信号光Lmが進行する方向の出力導波路12−mと、信号光Lmが分岐される方向の分岐導波路71−mのなす角度」と定義する。前述したように、交差導波路の場合、その先端から反射する光は、前側交差導波路の方が後側交差導波路よりも大きい。そこで、分岐角度θ71mは、図4に示すように、鈍角とした方が良い。それにより、分岐導波路71−mは、後側交差導波路と同じ構成となることから、分岐導波路71−mの先端から反射される光が少なくなるという効果を得ることができる。
図5は、図4の光導波路における損失特性のシミュレーション結果を示すグラフである。以下、図4及び図5に基づき説明する。
シミュレーションには、出力導波路12−mの幅及び深さが6μm角、コアとクラッドとの比屈折率差が0.4%、という一般的な光導波路を使用した。また、光の波長は、1.55μmとした。そして、分岐導波路71−mの分岐角度θ71m及び幅W71mをパラメータとして、BPM(有限差分ビーム伝搬法)によって、その過剰損失を計算した。なお、分岐角度“180−θ71m”の下限値及び上限値、並びに幅W71mの下限値及び上限値は、図2の場合と同じにした。
図5のシミュレーション結果から、分岐角度“180−θ71m”及び幅W71mによる過剰損失の調整可能な範囲(以下「ダイナミックレンジ」という。)は次のようになる。
[表3]分岐角度180−θ71m(幅W71m一定)によるダイナミックレンジ
幅W71m 分岐角度180-θ71m 過剰損失最小値〜最大値(ダイナミックレンジ)
[μm] [deg] [dB]
4一定 5〜45 0.00〜0.24(0.24)
6一定 5〜45 0.01〜0.51(0.51)
8一定 5〜45 0.02〜0.81(0.79)
10一定 5〜45 0.03〜1.07(1.04)
12一定 5〜45 0.04〜1.28(1.24)
14一定 5〜45 0.05〜1.46(1.41)
16一定 5〜45 0.05〜1.60(1.55)
表3から分かるように、幅W71mを一定として、各出力導波路に対する分岐角度180−θ71mを5°から45°まで調整することにより、過剰損失を自在に調整できることが分かる。さらに、幅W71mを選択することで、調整トレランスかダイナミックレンジのうち、重視する方を選ぶことができる。具体的には、大きいダイナミックレンジが必要な場合は、幅W71mが大きい値(例えば、16μm)を選ぶ。それにより、ばらつきが大きい伝送損失差を補償することができる。逆に、調整トレランスを重視する場合は、幅W71mが小さい値(例えば、4μm)を選ぶ。それにより、角度に対するトレランスが緩くなり、製造ばらつきを低減することができる。
次に、分岐角度180−θ71mを一定として、幅W71mをパラメータとした場合を、表4に示す。
[表4]幅W71m(分岐角度180−θ71m一定)によるダイナミックレンジ
幅W71m 分岐角度180-θ71m 過剰損失最小値〜最大値(ダイナミックレンジ)
[μm] [deg] [dB]
4〜16 5一定 0.24〜1.60(1.36)
4〜16 10一定 0.06〜0.58(0.52)
4〜16 15一定 0.03〜0.30(0.27)
4〜16 20一定 0.02〜0.18(0.16)
4〜16 25一定 0.01〜0.12(0.11)
4〜16 30一定 0.01〜0.09(0.08)
4〜16 35一定 0.01〜0.07(0.06)
4〜16 40一定 0.01〜0.06(0.05)
4〜16 45一定 0.00〜0.05(0.05)
表4から分かるように、分岐角度180−θ71mを一定として、各出力導波路に対する分岐導波路の幅W71mを4μmから16μmまで調整することにより、過剰損失を調整できることが分かる。このように、分岐角度だけでなく、分岐導波路の幅をも調整することで、過剰損失が、最小値0.00dB(W71m=4μm,180−θ71m=45°の場合)から最大値1.60dB(W71m=16μm,180−θ71m=5°の場合)まで調整可能となる。
以上により、第五実施形態に係る光導波路デバイスおよびその伝送損失の調整方法は、以下の効果を有する。第五実施形態では、第一実施形態と同様に、分岐導波路の分岐角度を調整するだけでなく、分岐導波路の幅を調整しているため、過剰損失量において所望のダイナミックレンジおよびトレランスを得ることができるという効果を有する。それにより、第五実施形態では、複数の信号光における伝送損失差を、より高精度に制御することができるという効果を有する。このように、第五実施形態では、所望とする伝送損失特性に合わせた調整を可能とする。さらに、第五実施形態では、分岐導波路が出力導波路の片側だけに伸びているため、両側に伸びる交差導波路よりも、場所を取らない。そのため、光導波路の構成をよりコンパクトにすることができ、設計の自由度が向上するという効果も有する。また、出力導波路に対する分岐導波路の分岐角度を鈍角にすることにより、分岐導波路は、交差導波路よりも反射による影響を小さくすることができるという効果も有する。
なお、第五実施形態においても、分岐導波路の先端部に、第二乃至第四実施形態での終端構造を適用することができる。それにより、分岐導波路からの戻り光を、より小さくすることができる効果が得られる。
[実施例6及び7]
図6(a)は、本発明の第六実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。図6(b)は、本発明の第七実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。以下、これらの図面に基づき説明する。ただし、図1(c)と同じ部分は同じ符号を付すことにより、その説明を省略する。
第六及び第七実施形態に係る光導波路80,90は、図1(c)に示される光導波路30の代わりに、図1(b)に示される光導波路回路20に使用される。
図6(a)に示される光導波路80は、出力導波路12−mに二本の分岐導波路81−m,82−mを備えている。その分、過剰損失が増加する。分岐導波路81−m,82−mは、両方とも前述の後側交差導波路に相当するので、それらの先端から反射される光が少ない。そのため、戻り光を防止する効果が高い。
図6(b)に示される光導波路90は、出力導波路12−mに二本の分岐導波路91−m,92−mを備えている。その分、過剰損失が増加する。また、第七実施形態では、出力導波路12−mを中心にして片側にだけ伸びる分岐導波路91−m,92−mを用いている。そのため、第五実施形態と同様に、設計の自由度が向上する。
[実施例8及び9]
図7(a)は、本発明の第八実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。図7(b)は、本発明の第九実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。以下、これらの図面に基づき説明する。ただし、図1(c)と同じ部分は同じ符号を付すことにより、その説明を省略する。
第七及び第八実施形態に係る光導波路95,98は、図1(c)に示される光導波路30の代わりに、図1(b)に示される光導波路回路20に使用される。
図7(a)に示される光導波路95は、出力導波路12−mに対して、カスケード状に複数の交差導波路96−m1,96−m2,・・・を備えている。このように、一本の出力導波路に対して、複数本の交差導波路を設けても良い。交差導波路の本数を増やすほど、過剰損失は大きくなる。それにより、過剰損失量を調整することができる。
同様に、図7(b)に示される光導波路98は、出力導波路12−mに対して、カスケード状に複数の分岐導波路99−m1,99−m2,・・・を備えている。このように、一本の出力導波路に対して、複数本の分岐導波路を設けても良い。分岐導波路の本数を増やすほど、過剰損失は大きくなる。それにより、過剰損失量を調整することができる。
[変形例]
以上、本発明に係る実施形態を示したが、各構成部品の形状や配置などは図の構成だけに限定されるものではなく、本発明の特徴を逸脱しない範囲で、適宜変更することができる。また、複数の実施形態を、組み合わせて使用することもできる。例えば、第五乃至第七実施形態の分岐導波路の端面に、第二乃至第四実施形態の終端構造を設けても良い。このように、任意の実施形態を組み合わせることができる。
なお、過剰損失量は、交差導波路または分岐導波路の幅、交差または分岐の角度、交差または分岐の個数のいずれによって、実現してもよい。幅は、狭いほど過剰損失が小さくなり、広いほど過剰損失が大きくなる。角度は、小さいほど過剰損失が大きくなり、大きいほど過剰損失が小さくなる。個数は、多いほど過剰損失が大きくなり、少ないほど過剰損失が小さくなる。これらを組み合わせて用いることで、過剰損失量をさらに大きく変化させることができる。
本発明の第一実施形態に係る光導波路回路を備えたAWGを示す平面図である。 図1(a)における光導波路回路を示す平面図である。 図1(b)における光導波路回路の光導波路を示す部分拡大図である。 図1(c)の光導波路における損失特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第二実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 本発明の第三実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 本発明の第三実施形態の変形例に係る光導波路を示す部分拡大図である。 本発明の第四実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 本発明の第五実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 図4の光導波路における損失特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第六実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 本発明の第七実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 本発明の第八実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 本発明の第九実施形態に係る光導波路を示す部分拡大図である。 一般的なAWGの基本構成を示す平面図である。 一般的なAWGの有する各ポート毎の伝送損失を示すグラフである。 本発明に関連する光導波路デバイスに適用されている光導波路構成を示す平面図である。
符号の説明
10 AWG
11 入力導波路
12−1〜12−n 出力導波路
12−m 出力導波路
13 アレイ導波路
14 スラブ導波路
15 スラブ導波路
16 基板
20 光導波路回路
21−1〜21−n 交差導波路
21−m 交差導波路
23−m 交差部
30 光導波路
40 光導波路
41−m 交差導波路
42−m,43−m 終端構造
50 光導波路
51−m 交差導波路
52−m,53−m 終端構造
55 光導波路
56−m 交差導波路
57−m,58−m 終端構造
60 光導波路
61−m 交差導波路
62−m 前側交差導波路
63−m 後側交差導波路
70 光導波路
71−m 分岐導波路
73−m 分岐部
80 光導波路
81−m,82−m 分岐導波路
90 光導波路
91−m,92−m 分岐導波路
95 光導波路
96−m1 交差導波路
98 光導波路
99−m1 分岐導波路

Claims (34)

  1. 信号光を伝搬する複数の光導波路を形成する工程と、
    前記複数の光導波路にそれぞれ接続して、前記信号光の一部を分岐して、前記信号光に過剰損失を与える複数の副光導波路を形成する工程とを備え、
    前記信号光に与えられる伝送損失量が均一となるように、前記各副光導波路の幅、および前記光導波路に対する前記副光導波路の接続角度それぞれ調整され
    前記副光導波路の幅は、前記接続角度に対して要求されるトレランスに基づいて定められることを特徴とすることを特徴とする光導波路デバイスの製造方法。
  2. 前記副光導波路の幅、前記光導波路の幅の3分の2以上、3分の8以下で形成されることを特徴とする請求項1に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  3. 前記副光導波路は、少なくとも2種類の幅で形成されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  4. 前記各副光導波路は、それぞれ異なるで形成されることを特徴とする請求項3に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  5. 前記各副光導波路の幅は、4μmから16μmまで調整することで、過剰損失を調整することを特徴とする請求項4に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  6. 複数の光導波路を形成する工程は、列を形成し、中心部に設けられた前記光導波路の過剰損失を多く、端部に設けられた前記光導波路の過剰損失を小さくなるように、
    前記副光導波路の幅、および前記光導波路に対する前記副導波路の接続各度をそれぞれ調整することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  7. 前記複数の副光導波路のそれぞれで分岐された前記信号光の一部が反射して、再び前記複数の光導波路のそれぞれに戻ることを防止する終端構造を形成する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  8. 前記終端構造を形成する工程は、前記副光導波路の光軸に垂直な面に対して、斜めの端面を形成することを特徴とする請求項7に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  9. 前記終端構造を形成する工程は、片テーパの形状を形成することを特徴とする請求項8に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  10. 前記斜めの端面は、前記副光導波路の光軸に垂直な面から数度以上傾いて形成されることを特徴とする請求項8に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  11. 前記終端構造を形成する工程は、両テーパの形状を形成することを特徴とする請求項7に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  12. 前記両テーパの形状は、直線的に狭く形成されることを特徴とする請求項11記載の光導波路デバイスの製造方法。
  13. 前記両テーパの形状は、曲線的に狭く形成されることを特徴とする請求項11記載の光導波路デバイスの製造方法。
  14. 前記副光導波路の接続角度は、前記光導波路に対して左右異なる値で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  15. 前記信号光が進行する方向に伸びる前記副導波路と前記光導波路との接続角度は、
    前記信号光が進行する方向とは逆方向に伸びる前記副導波路と前記光導波との接続角度よりも大きい値で形成されることを特徴とする請求項14に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  16. 前記接続角度、5度以上45度以下で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  17. 前記副光導波路の幅、4ミクロン以上16ミクロン以下で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4または請求項6乃至請求項16のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  18. 前記副光導波路の幅、前記光導波路の幅の3分の2以上、3分の8以下で形成されることを特徴とする請求項1または請求項3乃至請求項17のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  19. 前記副光導波路は、前記光導波路と交差して形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  20. 前記副光導波路は、前記光導波路から分岐されて形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  21. 前記光導波路のそれぞれに対して、前記副光導波路が複数形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  22. 前記複数の副光導波路は、前記光導波路の略同じ位置に接続され、両側に形成されていることを特徴とする請求項21記載の光導波路デバイスの製造方法。
  23. 前記複数の副光導波路は、前記光導波路の略同じ位置に接続され、片側に形成されていることを特徴とする請求項21記載の光導波路デバイスの製造方法。
  24. 前記複数の副光導波路は、前記光導波路の異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項21記載の光導波路デバイスの製造方法。
  25. スラブ導波路を形成する工程をさらに備え、
    前記複数の光導波路が、前記スラブ導波路に接続されており、前記複数の副光導波路が、
    前記複数の光導波路のそれぞれに接続され、
    前記複数の光導波路で伝搬される前記信号光に与えられる前記過剰損失量が調整されることを特徴とする請求項1乃至請求項24のいずれかに記載の光導波路デバイスの製造方法。
  26. 前記光導波路デバイスは、アレイ導波路格子、光スプリッタおよび光スターカプラのうちの1つで形成されることを特徴とする請求項25記載の光導波路デバイスの製造方法。
  27. 複数の光導波路のそれぞれにより、信号光を伝搬し、
    前記複数の光導波路にそれぞれ接続される複数の副光導波路により、前記信号光の一部を分岐して過剰損失を与え、
    前記複数の光導波路に対する前記複数の副光導波路の幅を調整することによって、前記過剰損失量におけるダイナミックレンジとトレランスを調整し、
    前記複数の光導波路のそれぞれに対する前記複数の副光導波路のそれぞれの接続角度を調整することによって、前記信号光に与えられる前記過剰損失量を調整し、
    前記信号光に与えられる前記伝送損失量が均一となるように、前記複数の信号光における伝送損失差を制御し、
    前記副光導波路の幅を、前記接続角度に対して要求されるトレランスに基づいて定めることを特徴とする光導波路における伝送損失の調整方法。
  28. 前記複数の光導波路に対する前記複数の副光導波路の幅を前記副光導波路の幅が、前記光導波路の幅の3分の2以上、3分の8以下の範囲で調整することを特徴とする請求項27に記載の光導波路における伝送損失の調整方法。
  29. さらに、前記複数の副光導波路のそれぞれで分岐された前記信号光の一部が、再び前記複数の光導波路のそれぞれに戻ることを防止することを特徴とする請求項28記載の伝送損失の調整方法。
  30. 前記複数の光導波路が並列に配置され、前記伝送損失量の制御により、前記光導波路間における前記伝送損失量の不均一性が低減されることを特徴とする請求項27または請求項29に記載の伝送損失の調整方法。
  31. 前記複数の光導波路が、アレイ導波路格子における分波側の出力導波路であって、前記伝送損失の調整方法が、前記出力導波路間における前記伝送損失量の不均一性を低減することを特徴とする請求項28または請求項29に記載の伝送損失の調整方法。
  32. 前記出力導波路のチャネル内で、中心波長のチャネルから端波長のチャネルに行くほど、過剰損失を小さく与えることを特徴とする請求項31記載の伝送損失の調整方法。
  33. 前記複数の光導波路が、光スプリッタにおける出力導波路であって、前記伝送損失の調整方法が、前記出力導波路間における前記伝送損失量の不均一性を低減することを特徴とする請求項28記載の伝送損失の調整方法。
  34. 前記複数の光導波路が、光スターカプラにおける出力導波路であって、前記伝送損失の調整方法が、前記出力導波路間における前記伝送損失量の不均一性を低減することを特徴とする請求項28記載の伝送損失の調整方法。
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