JP3107246B2 - スターカプラー - Google Patents

スターカプラー

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JP3107246B2
JP3107246B2 JP04025407A JP2540792A JP3107246B2 JP 3107246 B2 JP3107246 B2 JP 3107246B2 JP 04025407 A JP04025407 A JP 04025407A JP 2540792 A JP2540792 A JP 2540792A JP 3107246 B2 JP3107246 B2 JP 3107246B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/125Bends, branchings or intersections

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光不等分岐器を使用し
たスターカプラーに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、光通信ネットワークにおいて
は、複数のノードがスターカプラーにより相互に接続さ
れている。なお、スターカプラーについては、例えば、
E.G.Rawson et al.,IEEE Tr
ansaction on Communicatio
ns,Vol.COM−26,No.7,July 1
978,p983−p990,“Fibernet:
Multimode Optical Fibers
for Local Computer Netowo
rks”等参照。
【0003】図4は、本出願人により出願された特願平
3−150460号明細書に記載された従来のスターカ
プラーの構成例を示している。このスターカプラーにお
いては、基板上2に、一つの1×2光等分波・合波器3
と、四つの1×2光不等分波・合波器4と、二つの2×
2光不等分配器5とが形成されており、各構成要素間が
光導波路11〜18により接続されている。基板2に対
しては、5本の光ファイバー6が接続されており、この
光ファイバー6を介して光信号1の入出力が行われる。
なお、図中のRは、光導波路の曲率半径である。なお、
分波・合波器或いは分配器において、たとえば1×2と
は、一端側の光路が一つで他端側の光路が二つあること
を意味している。
【0004】図5は、1×2光不等分波・合波器4の構
成例を示しており、分岐元の光導波路11の幅W1 に対
して、分岐先の二つの光導波路12,13をそれぞれ異
なる幅W2 ,W3 としている。そして、必要とする分岐
比に対応して光導波路12,13の幅W2 ,W3 を設定
している。たとえば、光を光導波路12と13に1:2
の割合で分岐したい場合には、W1 =40μm、W2
13μm、W3 =27μmに設定している。
【0005】図6は、1×2光等分波・合波器9と1×
2光不等分波・合波器10とから構成される2×2光不
等分配器5の構成例を示しており、一端側の2本の光導
波路14a,14bの幅をそれぞれ等しい幅W4 とし、
他端側の2本の光導波路15,16の幅をそれぞれ異な
る幅W5 ,W6 としている。
【0006】また、図7は、1×2光等分波・合波器3
の構成例を示しており、分岐先の両方の光導波路17
a,17bの幅は等しい。なお、18は分岐元の光導波
路である。
【0007】図4に示すスターカプラーにおいて、端子
1 から光ファイバー6を介して入力した光信号1は、
1×2光不等分波・合波器4を通って端子P2 へ光信号
の一部を分配した後、2×2光不等分配器5を通って端
子P3 、P4 へ光信号の一部を分配し、また、1×2光
等分波・合波器3を経て端子P0 へと伝達される。な
お、図中のxn 、yn は入出力成分を表す。
【0008】図4に示すスターカプラーは、図8に示す
ように、端子P1 にSなる信号が入力した場合、特定一
端子P0 へはbSの信号が分配され、他の3端子P2
3、P4 にはaS信号が分配される。そして、自端子
1 には信号は分配されない。ただし、a,bが分配係
数であり、bS>>aS>0である。P2 、P3 、P4
に入力があった場合についても同様である。
【0009】また、図9に示すように、特定一端子P0
に入力があった場合は、信号Sは4端子P1 、P2 、P
3 、P4 に等分配され、自端子P0 には信号は分配され
ない。上述の図8,図9に示される関係を行列を用いて
表すと次式のようになる。
【0010】
【数1】 ただし、P0 、P1 、P2 、P3 、P4 への入力信号を
それぞれ、x0 、x1、x2 、x3 、x4 、出力信号を
それぞれ、y0 、y1 、y2 、y3 、y4 とする。
【0011】上述の伝達行列の対角成分が全て0である
が他の成分が全て等しくはないスターカプラーを本明細
書ではハーフカプラーと呼ぶ。このハーフカプラーは、
本出願人により出願された前記特願平3−150460
号明細書に記載されているように、同じく本出願人によ
り出願された特願平2−409070号明細書に記載さ
れているような、伝達行列の対角成分が全て0で他の成
分は概ね等しい値となるスターカプラー(フルカプラー
と呼ぶ)と組み合わされて光通信ネットワークが構成さ
れる。なおここでは、ハーフカプラーの端子数を、特定
一端子を除いた端子数で表し、フルカプラーの端子数
を、その全端子数で表すこととする。
【0012】図10は、二つの4端子のハーフカプラー
HC1,HC2と、一つの4端子のフルカプラーFCか
らなるネットワークである。ハーフカプラーHC1の一
端子P1aへの入力信号Sは、特定一端子P0aへ信号電力
の大半の信号bSが分配されると同時に端子P2a
3a、P4aへも信号が分配される。端子P0aとフルカプ
ラーFCの一端子とは接続されているので、同図に示す
ようにフルカプラーFCの他の3端子には(1/3)b
Sなる信号が分配される。
【0013】フルカプラーFCの一端子と接続されてい
る別のハーフカプラーHC2の特定一端子P0bからハー
フカプラーHC2の他の端子P1b、P2b、P3b、P4b
は1/4×(1/3)bS=bS/12の信号aSが分
配される。ここで、a=b/12とすれば、P2a
3a、P4aへの分配比とP1b、P2b、P3b、P4bへの分
配比とを等しくすることができる。
【0014】ハーフカプラーとフルカプラーとを組み合
わせて光通信ネットワークを構成することの意味につい
ては、前述した特願平3−150460号明細書に詳細
に記載してあるが、簡単に説明すると、スターカプラー
の分配比を適当に設計することにより、端子数の少ない
スターカプラーを組み合わせて大規模なネットワークを
容易に構築できるようになるという特徴がある。
【0015】ところで、以上の説明においては、光信号
の損失については無視できるものと仮定していた。しか
しながら、現実には光ファイバーの伝送損失や、コネク
ターの接続損失、各カプラーの過剰損失は無視できな
い。なお、目的とする分岐比を得るための減衰量(挿入
損失)に過剰損失を加えたものが挿入損失となる。
【0016】図11は、図10に示されるネットワーク
を実際の装置に対応させて模式的に示したものであり、
ノードN1aは端子P1aに対応し、ノードN1bは端子P1b
に対応している。ノードN1a、ハーフカプラーHC1、
フルカプラーFC、ハーフカプラーHC2、ノードN1b
は、光コネクターPC1 〜PC8 及び全長1kmの光フ
ァイバー6を介して接続されている。
【0017】図11に示されるネットワークにおいて、
光ファイバー6の伝送損失を−2dB/km、光コネク
ターPC1 〜PC8 の1ヶ所当たりの接続損失を−0.
2dB、各カプラーの過剰損失を−2dBと仮定した場
合の、端子P1a(ノードN1aの送信ポートに対応)から
端子P1b(ノードN1bの送信ポートに対応)への信号光
のレベルの変化を示すレベルダイヤグラムを図12に示
す。送信出力光の信号光強度を0dBとすると、ハーフ
カプラーHC1と三つの光コネクターPC1 ,PC2
PC3 において−3.6dB(=−1dB−2dB−
0.2dB×3:区間A1 における損失B1 )減衰し、
フルカプラーFCと二つの光コネクターPC4 ,PC5
と1kmの光ファイバー6において−8.4dB(=−
4dB−2dB−0.2dB×2−2dB:区間A2
おける損失B2 )減衰し、更にハーフカプラーHC2と
三つの光コネクターPC6 ,PC7 ,PC8 において−
8.4dB(=−5.8dB−2dB−0.2dB×
3:区間A3 における損失B3)減衰する。すなわち、
ハーフカプラーHC1の端子P1aに入った信号Sは、ハ
ーフカプラーHC2の端子P1b〜P4bから出てくるとき
には、元の信号に対して−20.4dB減衰した信号a
Sとなる。なお、上述のハーフカプラーHC1部分にお
ける−1dB、フルカプラーFC部分における−4d
B、ハーフカプラーHC2における−5.8dBが、各
部分における理想減衰量である。ハーフカプラーHC1
の端子P2a〜P4aに得られる信号の光レベルは、ハーフ
カプラーHC2の端子P1b〜P4bの信号aSと同じでな
くてはならないので、ハーフカプラーHC1の端子P1a
に入った信号Sは、−20.4dB減衰してハーフカプ
ラーHC1の端子P2a〜P4aに出力されるようにハーフ
カプラーHC1における分配係数aを設計する必要があ
る。いま、説明を簡単にするために減衰量を−20dB
とすると、分配係数aが1/100、すなわち、分岐比
を100:1にする必要がある。
【0018】ところが、先に図5及び図6を参照して説
明したような、光導波路の幅の比を変えることにより所
定の分岐比を得るようにした従来の光不等分岐路では、
あまり大きな分岐比のものは実現が困難であるという問
題がある。たとえば、−20dBの減衰を得るために
は、光導波路の幅の比を100:1とする必要がある
が、広い方の光導波路の幅を40μm程度であるとする
と狭い方の光導波路の幅は0.4μm程度になってしま
う。しかしながら、このような極細の光導波路を作るこ
とは製造技術上の問題から非常に困難である。また、光
導波路の幅が、伝送すべき光の波長より短くなってしま
うために光が通過せず、分岐路として正常に機能しなく
なってしまう。
【0019】また、構造上の制約から光導波路を湾曲し
なければならない場合には、一般に、湾曲に起因する放
射損失を抑えるため、可能な限り曲率半径を大きくして
いる。このため、光導波路を形成する基板として広い面
積を有するものを使用する必要があり、装置のサイズが
大きくなってしまうという問題もあった。
【0020】更に、図4に示す4端子ハーフカプラーに
おいては、基板2の四つの端面にそれぞれ光ファイバー
6が接続されているので、基板2と光ファイバー6とを
光学的に結合するため、基板2の四つの端面を研磨する
必要があり、製造に手間がかかるという問題があった。
【0021】本発明は、前記問題点を解決するために案
出されたものであって、大きな比で光を分岐することが
できるスターカプラーを提供することを目的とする。ま
た、本発明は、小さな基板上に形成することができるス
ターカプラーを提供することを目的とする。更に本発明
は、研磨が必要な基板の端面の数を少なくして製造が容
易なスターカプラーを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のスターカプラー
は、前記目的を達成するため、少なくとも3個の端子を
有し、光信号の入出力が同一の端子で行われ、自端子へ
の入力信号が自端子からの出力信号としては分配され
ず、かつ、前記自端子以外の他の端子には出力信号とし
て分配される伝送特性を有するスターカプラーにおい
て、二つの光不等分波・合波器と、一つの光等分波・合
波器と、前記二つの光不等分波・合波器間を接続する第
1の光導波路と、前記二つの光不等分波・合波器と等分
波・合波器との間を接続する第2、第3の導波路とを備
え、第1の導波路が第1,第2,第3の導波路が形成す
る三角形の内側に湾曲する第1の曲率半径を有し、第2
及び第3の導波路が第2の曲率半径を有し、第1の曲率
半径を第2の曲率半径より小さくすることにより前記伝
送特性を実現したことを特徴とする。
【0023】また、本発明のスターカプラーは、前記目
的を達成するため、4個以上の端子を有し、光信号の入
出力が同一の端子で行われ、自端子への入力信号が自端
子からの出力信号としては分配されず、かつ、前記自端
子以外の他の端子には出力信号として分配される伝送特
性を有するスターカプラーにおいて、二つの光不等分波
・合波器と、一つの光等分波・合波器と、前記二つの光
不等分波・合波器間を接続する第1の光導波路と、前記
二つの光不等分波・合波器と等分波・合波器との間を接
続する第2,第3の導波路とを持つ複数組の光回路を備
え、ある光回路の光等分波・合波器が他の光回路の光不
等分波・合波器に接続され、第1の導波路が第1,第
2,第3の導波路が形成する三角形の内側に湾曲する第
1の曲率半径を有し、第2及び第3の導波路が第2の曲
率半径を有し、第1の曲率半径を第2の曲率半径より小
さくすることにより前記伝送特性を実現したことを特徴
とする。更に、本発明のスターカプラーは、前記目的を
達成するため、第1の端子と第2の端子との間を第1の
曲率半径を有する第1の光導波路で接続し、前記第1,
第2の端子と第3の端子との間を前記第1の曲率半径よ
り大きな第2の曲率半径を有する第2,第3の光導波路
でそれぞれ接続したスターカプラーであって、前記第
1,第2及び第3の光導波路は同一基板上に形成されて
おり、前記第1及び第2の端子は前記基板の一方の端部
に導出され、前記第3の端子は前記基板の他方の端部に
導出されているものである
【0024】
【作用】入射光は、第1の光導波路から第2の光導波路
と第3の光導波路とに分岐するが、第2の光導波路の曲
率半径と第3の光導波路との曲率半径は異なっているの
で、第2,第3の光導波路を通過する光は、それぞれの
曲率半径に応じた放射損失に起因する減衰を受ける。放
射損失は曲率半径が小さくなるにつれて急激に増加する
ので、第2,第3の光導波路を通過した各光には大きな
出力差が生じる。すなわち、大きな分岐比が得られる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0026】図1は本発明の実施例である光集積回路と
して構成された2端子のハーフカプラーの概略図であ
る。なおここでいう2端子とは、従来例の項で説明した
特定一端子を除いた端子数を意味している。図1に示す
ハーフカプラーにおいては、基板2上に一つの1×2光
等分波・合波器3と二つの1×2光不等分波・合波器4
a,4bとが形成されている。1×2光等分波・合波器
3は丸枠A内に拡大して示されるように、分岐側の光導
波路の幅が等しく設定されている。また、1×2光不等
分波・合波器4a,4bは、丸枠B内に拡大して示され
るように、分岐側の光導波路の幅が異なっている。
【0027】各分波・合波器3,4a,4bは、長方形
の基板2上に1×2光等分波・合波器3を頂点とする2
等辺三角形の形状に配置される。長方形の基板2のサイ
ズは、たとえば、長さL1 が10mm、幅L2 が5mm
である。
【0028】二つの1×2光不等分波・合波器4a,4
bの間には、分波・合波器4a,4bの略中間点を中心
とした曲率半径R1 の半円状の光導波路21が形成され
ている。R1 は、たとえば3mmである。分波・合波器
3と各光分波・合波器4a,4bとの間には、基板2外
の点を中心とした曲率半径R2 の円弧状の光導波路22
が形成されている。R2 はたとえば30mmである。二
つの1×2光不等分波・合波器4a,4bからは、光導
波路23が基板の端部に導出され、各光導波路23に光
ファイバー6が結合される。また、1×2光等分波・合
波器3からは、光導波路24が基板の反対側の端部に導
出され、この光導波路24に光ファイバー6が結合され
る。上述の1×2光不等分波・合波器4a,4bにおい
ては、分岐側の光導波路の幅の比は、光導波路21側と
光導波路22側とで1:9程度に選んである。
【0029】図1に示すハーフカプラーにおいて、端子
1 から光ファイバー6を介して光信号が供給される
と、この光は、一方の1×2光不等分波・合波器4aで
9:1に分岐され、9/10が光導波路22側へ進んで
約−0.5dB減衰し、1/10が光導波路21側へ進
んで−10dB減衰する。光導波路21側に分岐された
光は、光導波路21を通過して他方の1×2光不等分波
・合波器4bに供給される。ここで本実施例において
は、光導波路21を比較的小さな曲率半径R1 で曲げて
いるので、かなり大きな放射損失が発生する。すなわ
ち、図2に示すように、光導波路の曲率半径が小さくな
ればなる程、放射損失が急激に大きくなる。たとえば、
光導波路21の曲率半径R1 は3mmであるので、放射
損失は−10dBとなる。但し、図2に示す放射損失
は、光導波路を180度曲げたときの放射損失である。
したがって、光導波路21の放射損失を考慮に入れたと
きの1×2光不等分波・合波器4aの光導波路21側の
損失は−20dBとなる。すなわち、端子P1 から入力
された光は、−20dB減衰して端子P2 に出力される
ことになり、十分な減衰が得られる。
【0030】一方、光導波路22側へ進んだ光は、光導
波路22を通過して1×2光等分波・合波器3へ供給さ
れる。光導波路22の曲率半径R2 は30mmであるの
で、図2から推定できるように放射損失は非常に小さく
略0dBと見做すことができる。したがって、端子P1
から入力された光は、約−0.5dBだけ減衰して特定
一端子P0 に出力される。
【0031】上述したように、1×2光不等分波・合波
器4における分岐比は1:9程度であるので、光導波路
を容易に製造することができる。また、光導波路の曲率
半径を小さくすることには、光集積回路を製造する技術
上の困難性はない。また、光導波路の曲率半径を小さく
することにより、光導波路を配置するための基板の面積
を狭くすることができ、装置が小型化される。更に、光
導波路の曲率半径を小さくすることにより、光ファイバ
ー6と基板2とを、基板の短辺側の2端面においてのみ
接するように配置することができ、研磨が必要な基板の
端面を2端面に減らすことができ、製造が容易となる。
【0032】以上、2端子のハーフカプラーについて説
明したが、同様に4端子のハーフカプラーを構成するこ
とができる。図3は、本発明の他の実施例である4端子
のハーフカプラーの概略図である。なお、図2に示す実
施例と対応する部材等には同一の符号を付している。
【0033】図3に示される4端子のハーフカプラーに
おいては、図2に示される2端子のハーフカプラーと同
様な構成を有する、それぞれ一つの1×2光等分波・合
波器3と、二つの1×2光不等分波・合波器4a,4b
と、各分波・合波器3,4間を接続する光導波路21,
22とから構成される二つの光回路31a,31bが、
長方形の基板2の一端側に並列的に設けられている。長
方形の基板2のサイズは、たとえば、長さL3 が20m
m、幅L4 が10mmである。各光回路31の各光導波
路23は、基板2の一方の短辺側に導出され、各光ファ
イバー6と結合される。
【0034】各光回路31a,31bの各1×2光等分
波・合波器3の共通側光導波路は、光回路31a,31
bと類似の構成を有する光回路32の1×2光不等分波
・合波器4a,4bに接続される。但し、光回路32に
おいては、二つの1×2光不等分波・合波器4a,4b
間に設けられる光導波路25の曲率半径は、R1 より大
きくR2 より小さなR3 である。たとえば、R3 は5m
mである。なお、各1×2光不等分波・合波器4と1×
2光等分波・合波器3との間に設けられる光導波路26
の曲率半径はR2 である。光回路32の1×2光等分波
・合波器3の光導波路27は、基板2の他方の短辺側に
導出され、特定一端子PO に対応する光ファイバー6と
結合される。
【0035】図3に示す4端子のハーフカプラーにおい
て、端子P1 から光ファイバー6を介して光信号が供給
されると、この光は、光回路31aの一方の1×2光不
等分波・合波器4aで9:1に分岐され、9/10が光
導波路22側へ進んで約−0.5dB減衰し、1/10
が光導波路21側へ進んで−10dB減衰する。光導波
路21側に分岐された光は、曲率半径R1 =3mmで湾
曲した光導波路21を通過して光回路31aの他方の1
×2光不等分波・合波器4bに供給される。したがっ
て、図1に示す2端子のハーフカプラーと同様に、端子
1 から入力された光は、−20dB減衰して端子P2
に出力される。
【0036】一方、光導波路22側へ進んだ光は、曲率
半径R2 =30mmで湾曲した光導波路22を通過して
殆ど減衰を受けずに1×2光等分波・合波器3へ供給さ
れる。したがって、端子P1 から入力された光は、約−
0.5dBだけ減衰して光回路32の1×2光不等分波
・合波器4aに供給される。この分波・合波器4aにお
いては、入力光は9:1に分岐されて光導波路26側に
進んだ光は更に約−0.5dBだけ減衰し、曲率半径R
2 =30mmで湾曲した光導波路26を通過して1×2
光等分波・合波器3へ供給される。したがって、端子P
1 から入力された光は、−1dB減衰して特定端子P0
に出力される。
【0037】また、光回路32の一方の1×2光不等分
波・合波器4aにおいて、光導波路25側へ分岐して−
10dB減衰した光は、曲率半径R3 =5mmで湾曲し
た光導波路25を通過して光回路32の他方の1×2光
不等分波・合波器4bに供給される。図2から判るよう
に、曲率半径R3 =5mmである場合の放射損失は−7
dBであるので、光導波路25を通過した後の光は、元
の光に対して約−17.5dB減衰することになる。こ
の1×2光不等分波・合波器4bからの光は、光回路3
1bの1×2光等分波・合波器3で1:1に分岐されて
約−3dB減衰する。したがって、端子P1 から入力さ
れた光は、約−20dB減衰して端子P3 ,P4 に出力
される。
【0038】逆に、特定一端子P0 から光信号が供給さ
れると、この光は、光回路32の1×2光等分波・合波
器3で1:1に分岐され約−3dB減衰する。分岐され
た光は、曲率半径R2 =30mmで湾曲した両方の光導
波路26を通過して各1×2光不等分波・合波器4a,
4bに供給される。光回路32の各1×2光不等分波・
合波器4a,4bからの光は、それぞれ二つの光回路3
1a,31bの1×2光等分波・合波器3に供給されて
1:1に分岐され約−3dB減衰する。したがって、特
定端子P0 から入力された光は、約−6dB減衰して各
端子P1 〜P4に出力される。
【0039】以上に述べた図3に示す4端子のハーフカ
プラーにおいても、図1に示す2端子のハーフカプラー
と同様に光導波路の曲率半径を小さくして所定の減衰量
すなわち分岐比を得ているので、4端子のハーフカプラ
ーを10mm×20mm程度の小さな基板上に光集積回
路として形成することができる。図4に示されるような
従来の構成を採用した場合には、光導波路の曲率半径は
10mm程度以上とする必要があるため、40mm×2
0mm程度の基板が必要となるのに対し、本実施例によ
れば光集積回路の大きさを1/4程度にすることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
光導波路の放射損失が光導波路の曲率に応じて変化する
ことに着目し、光導波路を小さな曲率半径で曲げること
によって意図的に放射損失を発生させ、この放射損失に
よって小さな分配係数を得ている。これにより、大きな
比で光を分岐することができるスターカプラーを容易に
製造することができる。また、スターカプラーを小面積
の基板上に形成することができる。更に、基板と光ファ
イバーとの結合部が基板の2端面のみとすることがで
き、研磨が必要とされる面の数が減少するため、製造工
程が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である2端子のハーフカプラ
ーの概略図である。
【図2】 光導波路の曲率半径と放射損失との関係を示
すグラフである。
【図3】 本発明の他の実施例である4端子のハーフカ
プラーの概略図である。
【図4】 4端子のハーフカプラーを基板上に光集積回
路として実現した平面図である。
【図5】 1×2光不等分波・合波器の平面図である。
【図6】 2×2光不等分配器の平面図である。
【図7】 1×2光等分波・合波器の平面図である。
【図8】 図4に示す4端子のハーフカプラーにおい
て、特定の一端子以外の端子へ入力した信号の分配の様
子を示す概念図である。
【図9】 図4に示す4端子のハーフカプラーにおい
て、特定の一端子から入力した信号の分配の様子を示す
概念図である。
【図10】 4端子ハーフカプラーと4端子フルカプラ
ーを接続して構成したネットワークにおける信号の分配
の様子を示す概念図である。
【図11】 図10に示されるネットワークを実際の装
置に対応させて模式的に示した説明図である。
【図12】 図11に示されるネットワークにおける光
信号の減衰の状態を示すレベルダイヤグラムである。
【符号の説明】
1 光信号、2 基板、3 1×2光等分波・合波器、
4,4a,4b 1×2光不等分波・合波器、5 2×
2光不等分配器、6 光ファイバー、9 1×2光等分
波・合波器、10 1×2光不等分波・合波器、11〜
18,21〜27光導波路、31a,31b,32 光
回路、A1 〜A3 区間、B1 〜B3損失、FC フル
カプラー HC1,HC2 ハーフカプラー、N1a,N
1b ノード、P0 〜P4 ,P1a〜P4a,P1b〜P4b,P
0a〜P0b 端子、PC1 〜PC8 光コネクター、R,
1 〜R3 光導波路の曲率半径、S 光信号、W1
6 幅、xn 入力光信号、yn 出力光信号、a
信号分配係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/14 G02B 6/28 - 6/293 H04B 10/12 - 10/213 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3個の端子を有し、光信号の
    入出力が同一の端子で行われ、自端子への入力信号が自
    端子からの出力信号としては分配されず、かつ、前記自
    端子以外の他の端子には出力信号として分配される伝送
    特性を有するスターカプラーにおいて、 二つの光不等分波・合波器と、一つの光等分波・合波器
    と、前記二つの光不等分波・合波器間を接続する第1の
    光導波路と、前記二つの光不等分波・合波器と等分波・
    合波器との間を接続する第2、第3の導波路とを備え、
    第1の導波路が第1,第2,第3の導波路が形成する三
    角形の内側に湾曲する第1の曲率半径を有し、第2及び
    第3の導波路が第2の曲率半径を有し、第1の曲率半径
    を第2の曲率半径より小さくすることにより前記伝送特
    性を実現したこと を特徴とするスターカプラー。
  2. 【請求項2】 4個以上の端子を有し、光信号の入出力
    が同一の端子で行われ、自端子への入力信号が自端子か
    らの出力信号としては分配されず、かつ、前記自端子以
    外の他の端子には出力信号として分配される伝送特性を
    有するスターカプラーにおいて、 二つの光不等分波・合波器と、一つの光等分波・合波器
    と、前記二つの光不等分波・合波器間を接続する第1の
    光導波路と、前記二つの光不等分波・合波器と等分波・
    合波器との間を接続する第2,第3の導波路とを持つ複
    数組の光回路を備え、ある光回路の光等分波・合波器が
    他の光回路の光不等分波・合波器に接続され、第1の導
    波路が第1,第2,第3の導波路が形成する三角形の内
    側に湾曲する第1の曲率半径を有し、第2及び第3の導
    波路が第2の曲率半径を有し、第1の曲率半径を第2の
    曲率半径より小さくすることにより前記伝送特性を実現
    したこと を特徴とするスターカプラー。
  3. 【請求項3】 第1の端子と第2の端子との間を第1の
    曲率半径を有する第1の光導波路で接続し、前記第1,
    第2の端子と第3の端子との間を前記第1の曲率半径よ
    り大きな第2の曲率半径を有する第2,第3の光導波路
    でそれぞれ接続したスターカプラーであって、 前記第1,第2及び第3の光導波路は同一基板上に形成
    されており、前記第1及び第2の端子は前記基板の一方
    の端部に導出され、前記第3の端子は前記基板の他方の
    端部に導出されていることを特徴とするスターカプラ
  4. 【請求項4】記第1,第2及び第3の光導波路を一
    組の光回路として複数組の光回路を構成し、る光回路
    における第3の光導波路を他の光回路における第1ある
    いは第2の光導波路に接続することを特徴とする請求項
    記載のスターカプラー。
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