JP4946329B2 - 圧電デバイス - Google Patents

圧電デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP4946329B2
JP4946329B2 JP2006271682A JP2006271682A JP4946329B2 JP 4946329 B2 JP4946329 B2 JP 4946329B2 JP 2006271682 A JP2006271682 A JP 2006271682A JP 2006271682 A JP2006271682 A JP 2006271682A JP 4946329 B2 JP4946329 B2 JP 4946329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
metal body
metal
lid
piezoelectric device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006271682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008092333A (ja
JP2008092333A5 (ja
Inventor
幸弘 利根川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006271682A priority Critical patent/JP4946329B2/ja
Publication of JP2008092333A publication Critical patent/JP2008092333A/ja
Publication of JP2008092333A5 publication Critical patent/JP2008092333A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4946329B2 publication Critical patent/JP4946329B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、圧電振動片を収容したパッケージを蓋体で封止するようにした圧電デバイスに関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器やジャイロセンサなどの計測機器において、パッケージなどの内部に圧電振動片を収容した圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
図4は従来の圧電デバイスの概略縦断面図である(例えば、特許文献1参照)。
この図の圧電デバイス1は、パッケージ2の内側に圧電振動片3を収容し、蓋体4でパッケージ2を密封するようにしている。
そして、蓋体4は、金属体5の一部に、周波数調整用のガラス6が嵌め込まれている。すなわち、蓋体4をパッケージ2に接合する際の加熱により、圧電振動片3をパッケージ2に接合するための接着剤8からガスが発生するなどして、圧電振動片3の振動特性に影響を及ぼす。そこで、蓋体4をパッケージ2に接合した後であっても、レーザー光Lを、蓋体4の一部に設けたガラス6を透過させて、圧電振動片3に照射し、質量削減方式により周波数調整をするようにしている。
実開昭57―43628号の公開公報
ところが、図4に示されるような蓋体4であると、パッケージ2内の気密性を保持するように圧電デバイス1を製造することは困難である
すなわち、パッケージ2と蓋体4の金属体5とを接合する際に、接着剤となる金属材料7を加熱すると、金属材料7は金属体5に濡れ拡がって、その高さHが低くなってしまう。このため、パッケージ2と蓋体4との接合性が悪化して、パッケージ2内の気密性が保てなくなるという問題がある。
さらに、近年、情報機器や計測機器等の小型化に伴って、圧電デバイス1も小型化されてきている。このため、蓋体4についても小型化せざるを得ず、図4に示されるような蓋体4では、金属体5とガラス6との接合面積が小さくなって、金属体5とガラス6との接合性が悪化することでも、パッケージ2内の気密性が保てなくなる。
本発明は、蓋体の一部に周波数調整するための光を透過する材料を設けても、パッケージの気密性を高めて、優れた振動特性を発揮する圧電デバイスを提供することを目的とする。
上記の目的は、第1の発明によれば、開口部を有するパッケージ内に圧電振動片を収容して、蓋体により前記開口部を封止した圧電デバイスであって、前記蓋体は、枠状の金属体の内面に、光を透過する材料により形成された光透過部が接合されて形成されており、前記金属体は、前記パッケージに接合される底面を有する底部と、前記底面と反対側の上面を有する壁部と、を備え、前記壁部の幅寸法が前記底部の幅寸法より狭く形成されるように前記金属体に切欠きが形成され、前記金属体の前記内面は、前記切欠きの底面であって、前記底部の前記底面の反対側の上面である底部上面と、前記切欠きの側面であって、前記壁部の内面である壁部内面と、を含み、前記光透過部の一部は、前記切欠き内に配置され、前記光透過部の前記切欠き内に配置された部分の表面が、前記底部上面と前記壁部内面とに接合され、前記金属体の前記底面の前記幅寸法は、前記パッケージの前記開口部側の端面の幅寸法以下である圧電デバイスにより達成される。
また、第2の発明は、第1の発明の構成において、 前記金属体の前記内面は、前記切欠きの底面であって、前記底部の前記底面の反対側の上面である底部上面と、前記切欠きの側面であって、前記壁部の内面である壁部内面と、を含み、前記光透過部の前記切欠き内に配置された部分の表面が、前記底部上面と前記壁部内面とに接合されていることを特徴とする。
第1および第2の発明の構成によれば、蓋体は、周縁の上方に壁部を有するように枠状とされた金属体の内面に、光を透過する材料が接合されて形成されており、その金属体の底面は、幅寸法がパッケージの開口部側の端面の幅寸法以下となって、パッケージと接合されている。
このため、蓋体は、少なくともパッケージの開口部側の端面と対向する領域以外に、光を透過する材料が配置されることになる。したがって、蓋封止後であっても、外側から圧電振動片にレーザー光を照射することによって周波数調整ができる。
また、蓋体とパッケージとを接合するための金属材料が、少なくともパッケージの開口部側の端面の幅寸法より大きな寸法をもって濡れ拡がることがなくなるため、金属材料の高さ方向の寸法を確保して、パッケージと蓋体との接合強度を向上させることができる。 さらに、蓋体は、従来に比べて、光を透過する材料と金属体との接触面積も拡がって、その接合強度も向上させることができる。
かくして、本発明によれば、蓋体の一部に周波数調整するための光を透過する材料を設けても、パッケージの気密性を高めて、優れた振動特性を発揮する圧電デバイスを提供することができる。
の発明は、第1または第2の発明の構成において、前記金属体の前記底面の形状は、前記パッケージの前記開口部側の前記端面の形状と同様になっていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、金属体の底面の形状は、パッケージの開口部側の端面の形状と同様になっている。したがって、蓋体とパッケージとを接合するための金属材料について、第1または第2の発明により高さ方向の寸法を確保しつつ、幅方向の寸法も確保できるため、最もパッケージと蓋体との接合強度を高めることができる。
の発明は、第1ないし3のいずれかの発明の構成において、前記光透過部は、酸化物を含有するガラス材料から形成されており、前記金属体は、その内面に酸化膜形成され前記酸化膜を介して前記ガラス材料と接合されていることを特徴とする。
の発明の構成によれば、光を透過する材料は酸化物を含有するガラス材料から形成されており、金属体はその内面に酸化膜を形成してから、ガラス材料と接合されている。したがって、金属体の内面の酸化膜と、ガラスに含まれる酸化物との間で拡散接合を促して、金属体とガラスとの接合強度を向上させることができる。
の発明は、第1ないし第の発明のいずれかの構成において、前記金属体は、低融点金属であることを特徴とする。
の発明の構成によれば、金属体は、低融点金属を用いて、パッケージに接合されている。なお、ここにいう低融点とは、圧電振動片をパッケージに接合するための接着剤が溶融しない程度の温度をいう。したがって、蓋封止の加熱の際に、圧電振動片を接合するための接着剤に与える悪影響を抑制できる。
の発明は、第の発明の構成において、前記低融点金属にはAu−Ge合金であることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、低融点金属にはAu−Ge合金が用いられているので、鉛フリー化が可能となる。
の発明は、第または第の発明の構成において、前記低融点金属の熱膨張係数は、前記金属体の熱膨張係数に比べて大きいことを特徴とする。
の発明の構成によれば、低融点金属の熱膨張係数は、金属体の熱膨張係数に比べて大きい。そうすると、蓋封止の際、低融点金属を加熱した後の冷却で、枠状の金属体に付着した枠状の低融点金属は、金属体を中心部に向かわせる方向に収縮する。したがって、蓋封止の冷却工程の際、金属体は、その枠状の内面に接合されたガラスを締め付けることになり、金属体とガラスとの接合強度を向上させることができる。
図1ないし図3は、本発明の実施形態に係る圧電デバイス20であって、図1は圧電デバイス20の概略斜視図、図2は図1のA−A線概略断面図、図3は圧電デバイス20の概略平面図である。なお、図面が煩雑にならないよう、励振電極は省略して作図している。また、図1では、後述するように蓋体39が透明体であるため、その内側が透かして見えている状態を示している。
これらの図において、圧電デバイス20は、その例示として圧電振動子が図示されており、この圧電デバイス20は、収容容器としてのパッケージ36の内側に圧電振動片32を収容している。
パッケージ36は、上側に開口部33を有し、全体的に矩形状に形成され箱状であって、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板36a,36bを順次積層した後、焼結して形成されている。
本実施形態の場合、上から第1の基板36a、第2の基板36bの順に積層されており、第1の基板36aは、その内側に所定の孔を形成することで、積層した場合に内側に所定の内部空間S1を形成するようにされている。この内部空間S1が圧電振動片32を収容するための収容空間である。
また、第1の基板36aは、パッケージ36の内部に圧電振動片32をマウントした後、開口部33側の端面68に蓋体39が接合されており、これにより、開口部33は気密に封止され、内部空間S1は窒素雰囲気あるいは真空雰囲気となっている。
なお、蓋体39は、開口部33を封止した後であって、レーザー光Lで圧電振動片32の質量を変更する方法により周波数調整を可能にするために、レーザー光Lを透過する材料を有することが好ましい。
この蓋体39の構成、及びパッケージ36と蓋体39との接合構造については、後で詳しく説明する。
第2の基板36bの内部空間S1に露出した面(図2のパッケージ36の内部空間S1内の図において左端部付近の内側底部)には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部31が設けられている。電極部31は、実装端子33と電気的に接続されて、駆動電圧を供給するものである。そして、この電極部31の上に導電性接着剤43が塗布され、この導電性接着剤43の上に圧電振動片32の基部51が載置されて、導電性接着剤43が加熱・硬化されることにより、圧電振動片32がパッケージ36に接合されるようになっている。
尚、導電性接着剤43としては、接合力を発揮する接着剤成分としての合成樹脂剤に、銀製の細粒等の導電性の粒子を含有させたものが使用でき、柔軟性のあるシリコーン系の導電性接着剤等を利用することが好ましい。
圧電振動片32は、圧電材料として、例えば水晶をエッチングして形成されており、本実施形態の場合、圧電振動片32は、小型に形成して、必要な性能を得るために、特に図示される構造とされている。すなわち、圧電振動片32は、パッケージ36側と固定される基部51と、この基部51を基端として、図1ないし図3において右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕34,35を備えており、全体が音叉のような形状とされた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
圧電振動片32の各振動腕34,35には、それぞれ長さ方向に延びる長い有底の長溝(図示せず)が形成されており、この長溝内と側面のそれぞれに、互いに異極となる励振電極(図示せず)が設けられ、これにより、振動腕34,35は、電界効率を高めるようにして励振される。
また、圧電振動片32は、図1および図3に示されるように、基部51の端部(図では左側端部)の幅方向両端付近に、互いに異極となる引出し電極52,52が形成されている。引出し電極52,52は、パッケージ36側の電極部31,31と導電性接着剤43,43により接続される部分であり、図示しない励振電極と一体に形成されている。
また、固定部である基部51から離れた自由端部、すなわち、この実施形態では各振動腕34,35の先端部には、周波数調整用の金属膜38,38が形成されている。この金属膜38,38は、図2に示されるように、蓋封止後の周波数調整工程において、レーザー光Lを照射されることによって、その質量を減少させることで、周波数が高くなる方へ変化させるものである。この周波数調整用の金属膜38,38は励振電極などの駆動用電極を形成する際に、これら駆動用電極と同じ構造にして同時に形成することができる。
ここで、蓋体39は、全体が枠状とされた金属体55を有し、この金属体55の底面55cがパッケージ36と接合されている。
このように、圧電デバイス20は、蓋体39に金属体55を用いることで、蓋体39とパッケージ36との接合強度を確保している。すなわち、従来の蓋体は、蓋封止後であっても周波数調整ができるように、全体が光を透過するガラス材料から形成されていたため、蓋体は低融点ガラスを用いてパッケージに接合されていた。そして、低融点ガラスでは、パッケージの開口部側の端面である封止代が小さくなったことに伴って、蓋体とパッケージとの接合強度を確保することが困難となってきた。そこで、図1ないし図3に示すように、蓋体39のパッケージ36の開口部33側の端面68と対向する領域を金属体55にして、この金属体55を、金属材料46を用いてパッケージ36に接合することで、蓋体39とパッケージ36との接合強度を確保することができた。
そして、金属体55は、周縁の上方に壁部55aを有するように枠状となっており、その内面に光を透過する材料56が接合されて形成されている。光を透過する材料56は、蓋封止後に周波数調整用のレーザー光Lを透過される材料であって、本実施形態の場合、酸化物を含有する硼珪酸ガラスなどが用いられている(以下、この「光を透過する材料」を単に「ガラス」という。)。
具体的には、金属体55は、その周縁の上方に壁部55aを有することで、幅方向の断面が、図2に示されるように略L字状に形成されており、これにより、金属体55とガラス56との接合強度を向上させている。すなわち、ガラス56は、略L字状の内側底部55bに、垂直方向に支持されている。また、図2に示すように、ガラス56は、両側の壁部55a,55aに挟まれて、水平方向に動かないように規制されている。また、金属体55の幅方向の断面が略L字状になることで、金属体55とガラス56との接合面積が増加されている。
さらに、本実施形態の場合、蓋体39は、コバールまたは42アロイ等のFe系金属などからなる金属体55の内面に酸化膜を形成してから、酸化物を含有する硼珪酸ガラス等のガラス56と接合されるようになっている。
したがって、ガラス56を加熱・溶融させて金属体55に接合する際、金属体55の内面の酸化膜と、ガラスに含まれる酸化物との間で拡散接合が促されて、金属体55とガラス56との接合強度を向上させることができる。
このようにして、ガラス56との接合強度が向上された金属体55は、その底面55cの幅寸法W1が、パッケージ36の開口部33側の端面68の幅寸法W2以下となっている。つまり、蓋体39の、少なくともパッケージ36の開口部33側の端面68と対向する領域以外は、ガラス56となっている。
これにより、蓋封止後であっても、ガラス56の外側から圧電振動片32の金属膜38にレーザー光Lを照射することによって周波数調整ができる。
また、従来のように圧電振動片32の金属膜38に対応した部分のみにガラスを設けた場合と比べて、ガラス56と金属体55との接触面積が増えて、その接合強度を向上させることができる。
さらに、封止用の金属材料46が、少なくともパッケージ36の開口部33側の端面68の幅寸法W2より大きな寸法をもって濡れ拡がることがなくなるため、金属材料46の高さ方向(図2の上下方向)の寸法を確保して、パッケージ36と蓋体39との接合強度を向上させることができる。
本実施形態の場合、金属体55の底面55cの形状は、パッケージ36の開口部33側の端面68の形状と同様になっており、接着剤となる金属材料46が、パッケージ36の開口部33側の端面68と同じ幅だけ、金属体55及び端面68に付着するようになっている。これにより、高さ方向(図2の上下方向)だけではなく、幅方向(図2の左右方向)についても、金属材料46の量が不足する事態を防止して、パッケージ36と蓋体39との接合強度を高めることができる。
なお、金属体55とパッケージ36とを接合するための金属材料46には、低融点金属が用いてられている。ここにいう低融点金属とは、上述した圧電振動片をマウントするための導電性接着剤43の溶融温度未満の温度をいい、概ね200℃〜400℃の融点である金属をさす。したがって、蓋封止の際に金属材料46を加熱しても、導電性接着剤43に与える悪影響を抑制できる。
この金属材料46を構成する低融点金属には、Au−Su合金、Au−Si合金等を用いることができるが、本実施形態の場合、Au−Ge合金が用いられている。
具体的には、Au−Ge合金のAuとGeの配合比は、Auを89〜87wt%、Geを11〜13wt%として、融点が約356℃となるように形成されている。
また、このAu−Ge合金を用いるため、図2の一点鎖線で囲った図に示されるように、Fe系の金属体55の表面に、下地層61として、金属体55側から順に、Ni(膜厚は1〜5μm)及びAu(膜厚は0.01〜0.5μm)が蒸着またはスパッタリングもしくはメッキ等により施されている。
また、パッケージ36にも下地層63として、パッケージ36側から順に、Wがメタライズされ、Ni及びAuが蒸着またはスパッタリングされている。
そして、このAu−Ge合金は、本実施形態にとって種々の良い効果を発揮するようになっている。
すなわち、Au−Ge合金は、鉛を含まない合金であるため、廃棄しても有害な鉛が生成されず、また、パッケージ36の開口側の端面68の幅が例えば200μmと極めて小さい場合であっても、接合力を発揮できる。
なお、鉛フリー化が可能で、パッケージ36の開口側端面68の幅が小さくても接合力を発揮できるものにAu−Sn合金等があるが、Au−Sn合金等では修理のためのリペア工程を行なった場合の保証ができない。すなわち、電子部品実装の鉛フリー化によってこれまでよりも融点の高いハンダが使用されてきている背景から、通常、リペア工程では圧電デバイス20に320℃程度の温度が加えられる。このため、融点が約280℃であるAu−Sn合金では、リペア工程に耐えられない恐れがある。また、パッケージ36の内部空間S1が真空雰囲気であっても、Au−Ge合金であれば、外圧によりリークし難い。
さらに、この金属材料46であるAu−Ge合金の熱膨張係数は、Fe系の金属体55の熱膨張係数に比べて大きくなっている。
そうすると、蓋封止の際、金属材料46であるAu−Ge合金を加熱した後の冷却工程で、Au−Ge合金は、その温度変化により金属体55よりも大きく縮むため、枠状の金属体55に付着した枠状のAu−Ge合金は、金属体55を中心部に向かわせる方向(図3の矢印の方向)に収縮する。したがって、蓋封止の冷却の際、金属体55は、枠状の壁部55aで、囲まれたガラス56を締め付けることになり、金属体55とガラス56との接合強度を向上させることができる。
なお、この締め付け効果を効果的に発揮するためには、壁部56の内面が、水平方向(図2の左右方向)について、パッケージ36の開口部33側の端面68の範囲内にあることが好ましい。また、締め付け効果を発揮し過ぎると、ガラス56を破損させる恐れもあるので、Au−Ge合金の厚みには注意を要する。
本発明の実施形態に係る圧電デバイス20は以上のように構成されており、蓋体39は、周縁の上方に壁部55aを有するように枠状とされた金属体55の内面にガラス56が接合され、その金属体55の底面55cは、幅寸法W1がパッケージ36の開口部側の端面68の幅寸法W2以下となって、パッケージ36と接合されている。
このため、蓋体55とパッケージ36とを接合するための金属材料46が、少なくともパッケージ36の開口部側の端面68の幅寸法W2より大きな寸法をもって濡れ拡がることがなくなるため、金属材料46の高さ方向の寸法を確保して、パッケージ36と蓋体39との接合強度を向上させることができる。
さらに、蓋体39は、少なくともパッケージ36の開口部側の端面68と対向する領域以外がガラス56となるため、従来に比べて、ガラス56と金属体55との接触面積も拡がって、その接合強度も向上させることができる。
かくして、蓋体39の一部に周波数調整するためのガラス56を設けても、パッケージ36の気密性を高めて、優れた振動特性を発揮する圧電デバイス20を提供することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、パッケージ内に圧電振動片を収容するものであれば、圧電振動子、圧電発振器、水晶フィルタ、SAWデバイス、ジャイロ、角度センサ等の名称にかかわらず、全ての圧電振動片とこれを利用した圧電デバイスに適用することができる。
本発明の実施形態に係る圧電デバイスの概略斜視図。 図1のA−A線概略断面図。 本発明の実施形態に係る圧電デバイスの概略平面図。 従来の圧電デバイスの概略縦断面図。
符号の説明
20・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片、33・・・開口部、36・・・パッケージ、39・・・蓋体、55・・・金属体、55a・・・壁部、56・・・光を透過する材料(ガラス)

Claims (5)

  1. 開口部を有しているパッケージ、前記パッケージに収容されている圧電振動片、前記開口部を封止している蓋体を備え、
    前記蓋体は、酸化物を含有しているガラス製の光透過部、前記光透過部を囲んで支えており前記パッケージに接合されている枠状の金属体を備え、
    前記金属体は、前記パッケージと接合されている側に底面、前記底面に対して裏面であって前記金属体の内周辺から前記金属体の外周辺に向かって延在している底部上面、前記底面に対して裏側にあって前記底部上面と前記外周辺との間にあって前記底部上面よりも厚み方向に延在している内壁面を有している壁部、を備え、
    前記金属体の前記底面の幅寸法は、前記パッケージの前記開口部側の端面の幅寸法以下であり、
    前記光透過部は、前記内壁面と前記底部上面に酸化膜を介して接合されていることを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記金属体の前記底面の形状は、前記パッケージの前記開口部側の前記端面の形状と同様になっていることを特徴とする請求項1圧電デバイス。
  3. 前記圧電振動片は、前記パッケージ内に導電性接着剤により接合されており、
    前記金属体の前記底面と、前記パッケージの前記開口部側の前記端面と、の間に金属材料を備え、
    前記金属材料は、その融点が前記導電性接着剤の溶融温度未満である、低融点金属であることを特徴とする請求項1または2圧電デバイス。
  4. 前記低融点金属は、Au−Ge合金であることを特徴とする請求項3の圧電デバイス。
  5. 前記低融点金属の熱膨張係数は、前記金属体の熱膨張係数に比べて大きいことを特徴とする請求項3または4の圧電デバイス。
JP2006271682A 2006-10-03 2006-10-03 圧電デバイス Expired - Fee Related JP4946329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006271682A JP4946329B2 (ja) 2006-10-03 2006-10-03 圧電デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006271682A JP4946329B2 (ja) 2006-10-03 2006-10-03 圧電デバイス

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008092333A JP2008092333A (ja) 2008-04-17
JP2008092333A5 JP2008092333A5 (ja) 2009-10-22
JP4946329B2 true JP4946329B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=39375988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006271682A Expired - Fee Related JP4946329B2 (ja) 2006-10-03 2006-10-03 圧電デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4946329B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033519A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信用パッケージ及びその窓部材並びにその製造方法
JP2006229283A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Seiko Epson Corp 圧電デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008092333A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006279872A (ja) 圧電振動子及びその製造方法並びにその圧電振動子を用いた圧電発振器の製造方法
JP2011061418A (ja) 水晶振動片及び水晶振動デバイス
JP5045054B2 (ja) 圧電デバイス
JP5505189B2 (ja) 振動デバイスおよび電子機器
JP2008066921A (ja) 圧電振動子
JP2007251238A (ja) 圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法
JP2007311914A (ja) 圧電デバイス
JP2011199228A (ja) 電子部品用パッケージのベース、電子部品用パッケージ
JP2006229283A (ja) 圧電デバイス
JP2008109430A (ja) 圧電デバイス
JP4946329B2 (ja) 圧電デバイス
JP2007235289A (ja) 圧電発振器
JP2008259004A (ja) 圧電デバイスおよびその製造方法
JP5434712B2 (ja) 圧電振動片および圧電デバイス
JP2006033413A (ja) 圧電振動デバイス
JP2006279777A (ja) 弾性表面波デバイス及び電子デバイス
JP2010136243A (ja) 振動子
JP2009055283A (ja) 圧電デバイスおよびその製造方法
JP4144036B2 (ja) 電子部品用パッケージ及び当該電子部品用パッケージを用いた圧電振動デバイス
JP2008186917A (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置、およびその製造方法
JP2008048273A (ja) 圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法
JP2012044346A (ja) 振動片、振動デバイス、発振器、および電子機器
JP2007067788A (ja) 圧電デバイス
JP2007274071A (ja) 圧電振動デバイス用のベースおよび圧電振動デバイス
JP5494175B2 (ja) 圧電振動片及び圧電デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090908

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090908

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110729

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees