JP4946327B2 - 撮像装置及びタイミング制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及びタイミング制御プログラムに関する。
特許文献1などに記載されているように、ディジタルカメラの内部には撮像素子から読み出される画像信号へリアルタイム処理を施す回路(アンプ、A/D変換器、信号補正回路など)が搭載される。この回路の起動タイミングは撮像素子の起動タイミングと共に制御され、ディジタルカメラの電源がオンされると消費電流の低い待機状態となり、その後ユーザからレリーズの指示があると起動し、消費電流の高い状態へと移行する。
特開平6−98251号公報
撮像素子の中には、高速撮影のため読み出しチャンネルが複数化されたものがあり、この撮像素子をディジタルカメラへ搭載する際には、前述した回路もそのチャンネル数と同じ数だけ搭載される。特に、高機種のディジタルカメラなどではチャンネル数及び回路数は増大する傾向にある。
この場合、レリーズの直後に回路へ流れる突入電流は、図7(A)に示すように過大になる。過大な突入電流は回路のグランドレベルを図7(B)に示すとおり大きく振動させるので、その振幅が許容範囲内に収まるまでの期間(不安定期間)も長くなる。
この不安定期間には、撮像素子から読み出される画像信号の波形が図8(A)に示すとおり振幅方向に変動する可能性がある(なお、図8では或る1つの画素の信号波形のみを示した。)。また、不安定期間には、信号経路にクロストークなどの異常が生じ、画像信号の波形が図8(B)に示すとおり時間方向に変動する可能性もある。また、不安定期間には、A/D変換器の基準電圧レベルに変動が生じる可能性もある。
したがって、不安定期間には回路による信号の検出精度や補正精度、すなわち回路の性能が悪くなる。その結果、図9に示すとおり、不安定期間に撮像素子から読み出されたライン(点線部)は、異常ラインとなる可能性が高い。なお、図9ではチャンネル数を2とし、その一方の第1チャンネルからは画像の上半分のライン1−A,1−B,1−C,・・・が順に読み出され、他方の第2チャンネルからは画像の下半分のライン2−A,2−B,2−C,…が順に読み出される場合を想定した。
発明の目的は、突入電流が原因の画像異常を抑えることのできる撮像装置及びタイミング制御プログラムを提供することにある
請求項1に記載の撮像装置は、第1チャンネル及び第2チャンネルを有する撮像素子と、前記第1チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第1画像信号にリアルタイム処理を施す第1リアルタイム処理回路と、前記第2チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第2画像信号にリアルタイム処理を施す第2リアルタイム処理回路と、前記第1画像信号を読み出す第1読み出し開始タイミングに対する前記第2画像信号を読み出す第2読み出し開始タイミングを、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を読み出す読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせることで、前記第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングと前記第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングとを異ならせるように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の撮像装置は、第1チャンネル及び第2チャンネルを有する撮像素子と、前記第1チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第1画像信号にリアルタイム処理を施す第1リアルタイム処理回路と、前記第2チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第2画像信号にリアルタイム処理を施す第2リアルタイム処理回路と、前記第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングに対する前記第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングを、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を読み出す読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせるように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載のタイミング制御プログラムは、撮像素子の第1チャンネルを介して第1画像信号を読み出す第1読み出し開始タイミングに対する前記撮像素子の第2チャンネルを介して第2画像信号を読み出す第2読み出し開始タイミングを、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を読み出す読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせることで、前記第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングと前記第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングとを異ならせるように制御する制御ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項5に記載のタイミング制御プログラムは、第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングに対する第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングを、撮像素子の第1チャンネルを介して読み出す第1画像信号及び前記撮像素子の第2チャンネルを介して読み出す第2画像信号の読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせるように制御する制御ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、突入電流が原因の画像異常を抑えることできる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態は、ディジタルスチルカメラシステムの実施形態である。
先ず、本システムの構成を説明する。
図1は、本システムの機能ブロック図である。図1に示すとおり、本システムは、ディジタルスチルカメラ本体100と、ディジタルスチルカメラ本体100に装着された撮影レンズ200とからなる。
ディジタルスチルカメラ本体100には、カードメモリなどの可搬の記憶媒体300が装着されると共に、操作釦11、複数の読み出しチャンネルを有した撮像素子(多チャンネル読み出し可能なCCD,COMSなど)13、アンプ14、A/D変換器15、信号補正回路(DFE)16、フレームメモリ17、タイミングジェネレータ(TG)19、画像処理部21、記録部22、CPU24、電源部25などが備えられる。
フレームメモリ17、画像処理部21、記録部22、CPU24は、システムバスを介して互いに接続されている。ユーザが操作釦11を操作して本システムへ各種の指示を入力すると、CPU24は、その指示に従いタイミングジェネレータ19、フレームメモリ17、画像処理部21、記録部22、電源部25などを制御して本システムを動作させる。
次に、本システムの基本動作を説明する。
ユーザから電源オンの指示が入力されると、電源部25が各部への電力供給を開始し、各部は待機状態となる。その後、レリーズ指示(撮影指示)が入力されると、CPU24は不図示のクイックリターンミラー及びシャッタを駆動し、撮像素子13の露光を開始する。その後、予め決められたシャッタ時間が経過すると、CPU24はシャッタ及びクイックリターンミラーを駆動して露光を終了すると共に、タイミングジェネレータ19へタイミング信号の生成開始を指示する。その指示を受けたタイミングジェネレータ19は、撮像素子13、アンプ14、A/D変換器15、信号補正回路16の各々へタイミング信号を与え始める。
タイミング信号が撮像素子13に与えられると、画像信号の読み出しが開始される。本実施形態では、撮像素子13の各チャンネルへ個別に水平走査信号が与えられる。個々の水平走査信号は、画像信号を1水平ラインずつ読み出し、1ラインの読み出しが終了した時点で次のラインの読み出しを開始するための波形を持つ。
撮像素子13の各チャンネルから読み出される画像信号は、互いに並列の関係でアンプ14、A/D変換器15、信号補正回路16を順に経由し、フレームメモリ17へ格納される。
このとき、アンプ14、A/D変換器15、信号補正回路16の各々にも、タイミングジェネレータ19から水平走査信号が与えられる。その水平走査信号に応じて、アンプ14,A/D変換器15,信号補正回路16の各々は、各チャンネルの画像信号に対し各処理を施す。これらの各処理は何れもリアルタイム処理であり、撮像素子13の各チャンネルが全てのラインの読み出しを終えると、1フレーム分の画像信号がフレームメモリ17に蓄積される。これによって1回の撮影が完了である。
撮影後、フレームメモリ17に蓄積された1フレーム分の画像信号は、画像処理部21によって画像ファイルとして纏められた後、記録部22を介して記憶媒体300へと書き込まれる。これによって画像の保存が完了である。
次に、撮像素子13を少し詳しく説明する。
図2は、本システムで撮影される画像の概念図である。ここでは、撮像素子13のチャンネル数を4とし、図2に示すとおり第1チャンネルには画像の上1/4の領域A1が割り当てられ、第2チャンネルにはその下の1/4の領域A2が割り当てられ、第3チャンネルには画像の下1/4の領域A3が割り当てられ、第4チャンネルにはその上の1/4の領域A4が割り当てられるものとする。
撮像素子13の第1チャンネルからは、領域A1のライン1−A,1−B,1−C,・・・が順に読み出され、第2チャンネルからは、領域A2のライン2−A,2−B,2−C,・・・が順に読み出され、第3チャンネルからは、領域A3のライン3−A,3−B,3−C,・・・が順に読み出され、第4チャンネルからは、領域A4のライン4−A,4−B,4−C,・・・が順に読み出される。
次に、撮像素子13から信号補正回路16までの回路を詳しく説明する。
図3は、撮像素子13から信号補正回路16までの回路の機能ブロック図である。図3に示すとおり撮像素子13には、画像信号を出力する出力ポートとタイミング信号(水平走査信号)を入力する入力ポートとが、チャンネル毎に設けられている。
アンプ14は、第1チャンネルからの画像信号を処理するアンプ(第1チャンネルのアンプ)14−1と、第2チャンネルからの画像信号を処理するアンプ(第2チャンネルのアンプ)14−2と、第3チャンネルからの画像信号を処理するアンプ(第3チャンネルのアンプ)14−3と、第4チャンネルからの画像信号を処理するアンプ(第4チャンネルのアンプ)14−4とからなる。第1チャンネルのアンプ14−1,第2チャンネルのアンプ14−2,第3チャンネルのアンプ14−3,第4チャンネルのアンプ14−4は、互いに同じ特性を持つ。
また、A/D変換器15は、第1チャンネルからの画像信号を処理するA/D変換器(第1チャンネルのA/D変換器)15−1と、第2チャンネルからの画像信号を処理するA/D変換器(第2チャンネルのA/D変換器)15−2と、第3チャンネルからの画像信号を処理するA/D変換器(第3チャンネルのA/D変換器)15−3と、第4チャンネルからの画像信号を処理するA/D変換器(第4チャンネルのA/D変換器)15−4とからなる。第1チャンネルのA/D変換器15−1,第2チャンネルのA/D変換器15−2,第3チャンネルのA/D変換器15−3,第4チャンネルのA/D変換器15−4は互いに同じ特性を持つ。
また、信号補正回路16は、第1チャンネルからの画像信号を処理する信号補正回路(第1チャンネルの信号補正回路)16−1と、第2チャンネルからの画像信号を処理する信号補正回路(第2チャンネルの信号補正回路)16−2と、第3チャンネルからの画像信号を処理する信号補正回路(第3チャンネルの信号補正回路)16−3と、第4チャンネルからの画像信号を処理する信号補正回路(第4チャンネルの信号補正回路)16−4とからなる。第1チャンネルの信号補正回路16−1,第2チャンネルの信号補正回路16−2,第3チャンネルの信号補正回路16−3,第4チャンネルの信号補正回路16−4は互いに同じ特性を持つ。
なお、第1チャンネルの信号補正回路16−1,第2チャンネルの信号補正回路16−2,第3チャンネルの信号補正回路16−3,第4チャンネルの信号補正回路16−4の各々には、第1機能部と第2機能部とがこの順で直列に配置される。第1機能部には、例えば、欠陥画素を除去する欠陥画素フィルタや、オプティカルブラック量の減算をするOBクランプ処理部などの機能ブロックが直列に配置される。第2機能部には、例えば、暗電流による信号値の浮きを減算する暗電流補正部や、シェーディングによる色ムラを補正するシェーディング補正部や、信号値の大きさを調整するゲイン調整部などが直列に配置される。
このうち、第1チャンネルに関する回路、すなわち撮像素子13の第1チャンネル、第1チャンネルのアンプ14−1、第1チャンネルのA/D変換器15−1、第1チャンネルの信号補正回路16−1には、共通の水平走査信号S1が与えられる。
また、第2チャンネルに関する回路、すなわち撮像素子13の第2チャンネル、第2チャンネルのアンプ14−2、第2チャンネルのA/D変換器15−2、第2チャンネルの信号補正回路16−2には、共通の水平走査信号S2が与えられる。
また、第3チャンネルに関する回路、すなわち撮像素子13の第3チャンネル、第3チャンネルのアンプ14−3、第3チャンネルのA/D変換器15−3、第3チャンネルの信号補正回路16−3には、共通の水平走査信号S3が与えられる。
また、第4チャンネルに関する回路、すなわち撮像素子13の第4チャンネル、第4チャンネルのアンプ14−4、第4チャンネルのA/D変換器15−4、第4チャンネルの信号補正回路16−4には、共通の水平走査信号S4が与えられる。
但し、撮像素子13の第1チャンネルから有るラインが読み出されるタイミングと、同じラインが第1チャンネルのアンプ14−1、第1チャンネルのA/D変換器15−1、第1チャンネルの信号補正回路16−1の各々に到達するタイミングとには微小なズレがあるので、撮像素子13の第1チャンネルに与えられる水平走査信号S1と、第1チャンネルのアンプ14−1に与えられる水平走査信号S1と、第1チャンネルのA/D変換器15−1に与えられる水平走査信号S1と、第1チャンネルの信号補正回路16−1に与えられる水平走査信号S1との間には遅延期間が設けられる。
同様に、撮像素子13の第2チャンネルに与えられる水平走査信号S2と、第2チャンネルのアンプ14−2に与えられる水平走査信号S2と、第2チャンネルのA/D変換器15−2に与えられる水平走査信号S2と、第2チャンネルの信号補正回路16−2に与えられる水平走査信号S2との間には遅延期間が設けられる。
同様に、撮像素子13の第3チャンネルに与えられる水平走査信号S3と、第3チャンネルのアンプ14−3に与えられる水平走査信号S3と、第3チャンネルのA/D変換器15−3に与えられる水平走査信号S3と、第3チャンネルの信号補正回路16−3に与えられる水平走査信号S3との間には遅延期間が設けられる。
同様に、撮像素子13の第4チャンネルに与えられる水平走査信号S4と、第4チャンネルのアンプ14−4に与えられる水平走査信号S4と、第4チャンネルのA/D変換器15−4に与えられる水平走査信号S4と、第4チャンネルの信号補正回路16−4に与えられる水平走査信号S4との間には遅延期間が設けられる。
但し、これらの遅延期間は何れも1〜2クロック程度の微小期間であるので、以下の説明では簡単のため無視する。
次に、撮影時におけるタイミングジェネレータ19の動作を説明する。
図4は、撮影時におけるタイミングジェネレータ19の動作を説明するタイミングチャートである。タイミングジェネレータ19の動作プログラム(タイミング制御プログラム)は、タイミングジェネレータ19が保有するROMに予め格納されている。なお、図4に描かれた信号のパルス幅はあくまでも一例であって実際のものと同じとは限らない。
図4に示すとおり、タイミングジェネレータ19は、水平走査信号S1の1番目のパルス(1)と第2の水平走査信号S2の1番目のパルス(2)との間、水平走査信号S2の1番目のパルス(2)と水平走査信号S3の1番目のパルス(3)との間、水平走査信号S3の1番目のパルス(3)と水平走査信号S4の1番目のパルス(4)との間の各々に、1水平周期T0と同じの長さの遅延期間を設ける。
この場合、第1チャンネルに関する回路と、第2チャンネルに関する回路と、第3チャンネルに関する回路と、第4チャンネルに関する回路とは、1水平周期T0ずつずれたタイミングT1,T2,T3,T4で順に起動される。
すなわち、第1チャンネルに関する回路は、タイミングT1以降にライン1−A,1−B,1−C,1−D,…を順に読み出してリアルタイム処理を施す。
また、第2チャンネルに関する回路は、タイミングT2以降にライン2−A,2−B,2−C,2−D,…を順に読み出してリアルタイム処理を施す。
また、第3チャンネルに関する回路は、タイミングT3以降にライン3−A,3−B,3−C,3−D,…を順に読み出してリアルタイム処理を施す。
また、第4チャンネルに関する回路は、タイミングT4以降にライン4−A,4−B,4−C,4−D,…を順に読み出してリアルタイム処理を施す。
したがって、フレームメモリ17には、第1チャンネルに割り当てられた領域A1(図2参照)の各ライン1−A,1−B,1−C,…と、第2チャンネルに割り当てられた領域A2(図2参照)の各ライン2−A,2−B,2−C,…と、第3チャンネルに割り当てられた領域A3(図2参照)の各ライン3−A,3−B,3−C,…と、第4チャンネルに割り当てられた領域A4(図2参照)の各ライン4−A,4−B,4−C,…とが1水平周期T0ずつずれたタイミングで格納され始める。よって、タイミングをずらさなかった場合と比較すると、画像がフレームメモリ17に格納されるまでに3水平周期(3×T0)だけ多く時間が掛かる。
次に、本システムの効果を説明する。
図5(A)は、撮影開始直後に撮像素子13から信号補正回路16までの回路全体が消費する電流の時間変化を示す図である。比較のため、従来例のカーブを点線で示した。図5(A)に示すとおり、従来例では過大な突入電流が1回だけ発生していたが、本システムではチャンネル毎に起動タイミングがずれるので、小さな突入電流が複数回に分散して発生する。
これら小さな突入電流の発生タイミングは、第1チャンネルの起動タイミングT1、第2チャンネルの起動タイミングT2、第3チャンネルの起動タイミングT3、第4チャンネルの起動タイミングT4に対応する。
図5(B)は、撮影開始直後に撮像素子13から信号補正回路16までの回路全体に生じるグランドレベルの時間変化を示す図である。本システムでは、小さな突入電流が複数回に分散して発生するので、図5(B)に示すとおりグランドレベルの振動の振幅は小さい。よって、グランドレベルの振動は、回路全体の起動タイミングT4の直後に収まり、不安定期間は従来例のそれ(図7(B))よりも短縮される。
その結果、本システムでは、撮影が完了するまでに3水平周期(3×T0)だけ多く時間がかかるものの、異常ラインの発生は、確実に抑えられる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態もディジタルスチルカメラシステムの実施形態である。ここでは、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、アンプ14の構成と、撮影時におけるタイミングジェネレータ19の動作内容とにある。
図6は、撮像素子13から信号補正回路16までの回路の機能ブロック図である。図6において、第2チャンネルのアンプ14−2’は、少なくとも1ライン分のバッファリング機能を有したアンプである。また、第3チャンネルのアンプ14−3’は、少なくとも2ライン分のバッファリング機能を有したアンプである。また、第4チャンネルのアンプ14−4’は、少なくとも3ライン分のバッファリング機能を有したアンプである。
また、撮像素子13の第2チャンネル、第3チャンネル、第4チャンネルに与えられる水平走査信号は、第1チャンネルに与えられるのと同じ水平走査信号S1である。この場合、撮像素子13の各チャンネルは同時に起動され、互いに同じタイミングT1で画像信号の読み出しを開始する。
一方、アンプ14以降の回路は、第1実施形態と同様、第1チャンネルに関する回路、第2チャンネルに関する回路、第3チャンネルに関する回路、第4チャンネルに関する回路が1水平周期ずつずれたタイミングT1,T2,T3,T4で順に起動される。
したがって、第2チャンネルに関するアンプ以降の回路は、第2チャンネルから2番目のライン2−Bが読み出されるタイミングT2で処理を開始する。しかし、この回路の先頭に配置されたアンプ14−2’は1ライン分のバッファリング機能を有しているので、この回路は、1ライン遅れではあるものの、第2チャンネルから読み出された全てのライン2−A,2−B,2−C,…を処理することができる。
また、第3チャンネルに関するアンプ以降の回路は、第3チャンネルから3番目のライン3−Cが読み出されるタイミングT3で処理を開始する。しかし、この回路の先頭に配置されたアンプ14−3’は2ライン分のバッファリング機能を有しているので、この回路は、2ライン遅れではあるものの、第3チャンネルから読み出された全てのライン3−A,3−B,3−C,…を処理することができる。
また、第4チャンネルに関するアンプ以降の回路は、第4チャンネルから4番目のライン4−Dが読み出されるタイミングT4で処理を開始する。しかし、この回路の先頭に配置されたアンプ14−4’は3ライン分のバッファリング機能を有しているので、この回路は、3ライン遅れではあるものの、第4チャンネルから読み出された全てのライン4−A,4−B,4−C,…を処理することができる。
以上、本実施形態では、起動タイミングの遅延箇所がアンプ以降の回路のみに制限されている。このように、遅延箇所を限定すると、第1実施形態よりも効果は低くなるものの、異常ラインを低減できるという一定の効果は得られる。
なお、本実施形態では、起動タイミングの遅延箇所をアンプ以降の回路のみに制限したが、第2機能部以降の回路のみに制限してもよい。但しその場合、本実施形態においてアンプにバッファリング機能が搭載されたのと同様に、第2機能部の第1段目の機能ブロックにバッファリング機能が搭載される必要がある。
[実施形態の補足]
なお、上述した実施形態では、撮像素子13の各画素の各チャンネルへの割り当て方及び読み出しの順序を図2に示すとおりに設定したが、割り当て方及び読み出しの順序は、様々に変更可能である。
また、上述した実施形態では、図4に示したとおり、水平走査信号S1のパルス(1)と水平走査信号S2のパルス(2)との間の遅延期間の長さが1水平周期(1×T0)に設定されたが、その遅延期間の長さを複数水平周期(n×T0)(但し、n:2以上の整数)に設定してもよい。また、その遅延期間の長さをゼロとしてもよい。
また、上述した実施形態では、図4に示したとおり、水平走査信号S2のパルス(2)と水平走査信号S3のパルス(3)との間の遅延期間の長さが1水平周期(1×T0)に設定されたが、その遅延期間の長さを複数水平周期(n×T0)(但し、n:2以上の整数)に設定してもよい。また、その遅延期間の長さをゼロとしてもよい。
また、上述した実施形態では、図4に示したとおり、水平走査信号S3のパルス(3)と水平走査信号S4のパルス(4)との間の遅延期間の長さが1水平周期(1×T0)に設定されたが、その遅延期間の長さを複数水平周期(n×T0)(但し、n:2以上の整数)に設定してもよい。また、その遅延期間の長さをゼロとしてもよい。
また、上述した実施形態では、起動順序を、第1チャンネル、第2チャンネル、第3チャンネル、第4チャンネルの順序としたが、その順序を変更しても全く同じ効果が得られる。
また、上述した実施形態では、起動タイミングの遅延箇所を、全てのチャンネルの間としたが、一部のチャンネルの間のみに限定してもよい。
また、上述した実施形態では、撮像素子13のチャンネル数を4としたが、2,3,5以上、の何れかに変更してもよい。
また、上述した実施形態では、起動タイミングの遅延箇所を、チャンネル間のみとしたが、チャンネル間とブロック間(直列的に配置された2つの回路間)との双方としてもよい。例えば、第1実施形態において、撮像素子13−1の起動タイミングとアンプ14−1の起動タイミングとに、n×T0(n:整数)だけ遅延期間を設けてもよい。その場合、1番目のライン1−Aに対し処理が施されないのでライン1−Aの使用を諦めるか、アンプ14−1にバッファリング機能を搭載してライン1−Aへの処理を可能とする必要がある。
また、上述した実施形態では、一眼レフレックスタイプのディジタルスチルカメラを説明したが、コンパクトタイプのディジタルスチルカメラにも本発明は適用可能である。
因みに、コンパクトタイプのディジタルカメラには通常、不図示のモニタへ被写界のスルー画像を表示する機能が搭載されている。スルー画像を撮影するとき、タイミングジェネレータ19は、前述した回路を連続的に駆動することになる。その駆動開始当初における2以上の回路の起動タイミングを上述した実施形態と同様にずらせば、スルー画像の表示当初に発生する異常ラインを抑えることができる。
また、上述した実施形態では、ディジタルスチルカメラを説明したが、ディジタルビデオカメラにも本発明は適用可能である。
本システムの機能ブロック図である。 本システムで撮影される画像の概念図である。 撮像素子13から信号補正回路16までの回路の機能ブロック図である。 第1実施形態の撮影時におけるタイミングジェネレータ19の動作を説明するタイミングチャートである。 (A)は撮影開始直後に撮像素子13から信号補正回路16までの回路全体が消費する電流の時間変化を示す図である。(B)は撮影開始直後に撮像素子13から信号補正回路16までの回路全体に生じるグランドレベルの時間変化を示す図である。 第2実施形態の撮像素子13から信号補正回路16までの機能ブロック図である。 (A)は、従来例において撮影開始直後に撮像素子及びその後段の回路全体が消費する電流の時間変化を示す図である。(B)は、従来例において撮影開始直後に撮像素子及びその後段の回路全体に生じるグランドレベルの時間変化を示す図である。 従来例のアナログ画素信号に生じる不具合を説明する図である。 従来例で撮影される画像の概念図である。
符号の説明
100…ディジタルスチルカメラ本体,200…撮影レンズ,200…記憶媒体,11…操作釦,13…撮像素子,14…アンプ,15…A/D変換器,16…信号補正回路,17…フレームメモリ,19…タイミングジェネレータ,25…電源部,24…CPU

Claims (5)

  1. 第1チャンネル及び第2チャンネルを有する撮像素子と、
    前記第1チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第1画像信号にリアルタイム処理を施す第1リアルタイム処理回路と、
    前記第2チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第2画像信号にリアルタイム処理を施す第2リアルタイム処理回路と、
    前記第1画像信号を読み出す第1読み出し開始タイミングに対する前記第2画像信号を読み出す第2読み出し開始タイミングを、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を読み出す読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせることで、前記第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングと前記第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングとを異ならせるように制御する制御部と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 第1チャンネル及び第2チャンネルを有する撮像素子と、
    前記第1チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第1画像信号にリアルタイム処理を施す第1リアルタイム処理回路と、
    前記第2チャンネルを介して前記撮像素子から読み出した第2画像信号にリアルタイム処理を施す第2リアルタイム処理回路と、
    前記第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングに対する前記第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングを、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を読み出す読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせるように制御する制御部と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記第2リアルタイム処理回路は、リアルタイム処理を開始するまでの間に読み出した前記第2画像信号をバッファリングするバッファリング部を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像素子の第1チャンネルを介して第1画像信号を読み出す第1読み出し開始タイミングに対する前記撮像素子の第2チャンネルを介して第2画像信号を読み出す第2読み出し開始タイミングを、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を読み出す読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせることで、前記第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングと前記第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングとを異ならせるように制御する制御ステップをコンピュータに実行させる
    ことを特徴とするタイミング制御プログラム。
  5. 第1リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングに対する第2リアルタイム処理回路によるリアルタイム処理の開始タイミングを、撮像素子の第1チャンネルを介して読み出す第1画像信号及び前記撮像素子の第2チャンネルを介して読み出す第2画像信号の読み出し期間の最小単位の整数倍の時間遅らせるように制御する制御ステップをコンピュータに実行させる
    ことを特徴とするタイミング制御プログラム。
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