JP4945683B2 - カラーフィルタ用インク組成物およびカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ用インク組成物およびカラーフィルタ Download PDF

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Description

本発明は、耐熱性、保存安定性および耐化学性に優れるインク組成物およびこれによるカラーフィルタに関するものである。
半導体回路素子およびLCD、PDPなどのディスプレイ装置に使用される微細パターンは、フォトレジスト(Photoresist)を用いたフォトリソグラフィー(Photolithography)により形成される。このようなフォトリソグラフィーは、精密に所望のパターンを得ることができるという利点があるが、多くの段階の工程を経なければならないということ、フォトレジストの効果を極大化するために多くの種類の材料を使用しなければならないということ、そしてコーティングなどの工程において多量のフォトレジストが消耗するということなどの欠点がある。
近年は、このようなフォトリソグラフィーの欠点を克服するための次世代工程の一つとして、ロールプリンティングあるいはインクジェットプリンティング方式により微細パターンを得る技術が提案されている。
フォトリソグラフィーに用いられるフォトレジストは、大きくポジ型とネガ型に分けられ、その中でネガ型フォトレジストは、光重合型感光性樹脂組成物としてディスプレイ装置のカラーフィルタを構成するBM、Red、Blue、Green用感光剤、オーバーコート感光剤、コラムスペーサ、光遮蔽性を有する絶縁材など様々な用途に用いられている。
その反面、ロールプリンティングあるいはインクジェットプリンティングに用いられるインク組成物としては、例えば、フォトリソグラフィーにおいて使用されるネガ型光重合型感光性樹脂組成物だけでなく、熱硬化型樹脂組成物が挙げられる。
しかしながら、光重合型感光性樹脂組成物をロールプリンティングまたはインクジェットプリンティングに用いる場合には、プリンティング装備以外に露光のための装置がさらに必要であるため、装備購入と運用に対する追加費用と露光のための工程時間がさらに必要とされるなどの欠点が発生する。そのために、通常、熱硬化型樹脂組成物をロールプリンティングまたはインクジェットプリンティングに用いる技術が好まれる。
コーティング膜の形成に用いられる熱硬化型樹脂としては、通常、メラミン-ホルムアルデヒド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、エポキシ系、フェノール系、アクリル系樹脂およびアルキド樹脂とこれらの混合物あるいは共重合体などが挙げられる。
BMやRed(R)、Green(G)、Blue(B)などのカラーインク組成物に用いるためには、顔料および分散剤との混合組成物の状態で耐熱性および保存安定性に優れなければならないことから、通常、アクリル系樹脂が用いられている。
しかしながら、アクリル系樹脂は、通常、熱重合開始剤を用いて、様々な単量体を混合した状態でランダム共重合によって製造され、最近はアクリル系樹脂の側鎖に重合可能な官能基を導入するために、酸基を有しているアクリル系樹脂をエチレン性不飽和化合物と架橋させる方法が試みられている。
しかしながら、この場合、重合可能な官能基は酸基を含んでいるアクリル系樹脂の酸基部分に導入されるため、アクリル系樹脂中の重合可能な官能基の比率が高くなると、相対的に残りの他の酸基の比率が低くなる。したがって、ネガ型感光性樹脂として活用すると、アルカリ可溶成分の比率が低くなり、現像性が低下するという問題がある。しかも、アクリル系樹脂の共重合反応が、熱重合開始剤を用いた自由ラジカルによるランダム共重合反応であるため、樹脂内に導入される酸基のある単量体も不規則に分布することになる。これにより、この酸基との反応により導入されるエチレン性不飽和基も不規則に分布するため、耐熱性および耐化学性が良くない。
そのために、耐熱性、保存安定性および耐化学性に優れたインク組成物が要望されている。
本発明の目的は、保管が容易であり、長期保管が可能で、且つ耐熱性および耐化学性が向上したインク組成物およびこれにより形成したカラーフィルタを提供することにある。
本発明による熱硬化型インク組成物は、次の一般式1の構造を持つポリエステル系樹脂、顔料、多官能性モノマー、熱重合開始剤および溶媒を含む。
Figure 0004945683
式中、Xは多塩基酸無水物から誘導された4価基であり、R1は水素またはメチル基であり、R2はメチル基またはエチル基である。
また、一般式1で表される前記ポリエステル系樹脂は、例えば、a)酸基を有するジオール化合物とb)多塩基酸無水物の開環重合反応によって生成された化合物から誘導されたものである。
また、前記a)酸基を有するジオール化合物は、次の一般式2の構造を持つことができる。
Figure 0004945683
式中、R2はメチル基またはエチル基である。
また、前記b)多塩基酸無水物は、例えば、1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,4-ビス(2,3-ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,3-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、1,1-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2-ビス[4-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4-(2,3-ジカルボキシフェノキシ)-4'-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル-2,2-プロパン二無水物、エチレングリコールジトリメリテート(ditrimellitate)、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、1,3-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2-ビス[4-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物および4,4'-ビス[2-(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロイソプロピル]ジフェニルエーテルからなる群より選択される一つ以上の化合物である。
また、全熱硬化型インク組成物に対し、前記ポリエステル系樹脂は1〜30重量%、前記顔料は2〜15重量%、前記熱重合開始剤は0.1〜5重量%、前記多官能性モノマーは1〜30重量%、前記溶媒は50〜90重量%を含むことができる。
また、前記熱重合開始剤は、例えば、アゾ系化合物、アゾニトリル系化合物、アゾアミド系化合物、アゾアミジン系化合物およびマクロアゾ系化合物からなる群より選択される一つ以上である。
また、前記多官能性モノマーは、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、またはフェノキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ジペンタエリトリトールペンタアクリレート、ジペンタエリトリトールヘキサアクリレート、カプロラクトンを導入した多官能性モノマー、ビスフェノールA誘導体のエポキシアクリレート、ノボラック-エポキシアクリレートおよびウレタン系多官能性モノマーからなる群より選択される一つ以上である。
また、本発明による熱硬化型インク組成物は界面活性剤をさらに含むことができる。
また、前記界面活性剤は、シリコン系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤の中から選択することができる。
また、前記界面活性剤は全熱硬化型インク組成物に対し0.03〜1重量%である。
また、アクリル系樹脂をバインダー樹脂としてさらに含み、全バインダー樹脂に対し前記一般式1の構造を持つポリエステル系樹脂を30重量%以上含むことができる。
また、分散剤、硬化促進剤、熱重合抑制剤、可塑剤、接着促進剤、充填剤の中から選択される一つ以上の添加剤をさらに含むことができる。
また、前記添加剤は全熱硬化型インク組成物に対して0.01〜2重量%を添加することができる。
本発明によるカラーフィルタは前記熱硬化型インク組成物から製造される。
本発明によるインク組成物およびこれによって形成されたカラーフィルタは耐熱性、耐化学性および保存安定性に優れる。
本発明によるインク組成物は次の一般式1の構造を持つポリエステル系樹脂を含む。
Figure 0004945683
式中、Xは多塩基酸無水物から誘導された4価基であり、R1は水素またはメチル基であり、R2はメチル基またはエチル基である。
本発明では、自由ラジカルによるランダム共重合反応により形成されたアクリル系樹脂でない縮合反応により形成された樹脂を用いる。
すなわち、a)酸基を含むジオール(diol)化合物とb)多塩基酸無水物から形成されたポリエステル系樹脂を製造し、前記の縮合重合されたポリエステル系樹脂の酸基と分子中に、c)エチレン性不飽和基およびエポキシ基を有する化合物を反応させて形成されたエチレン性不飽和基を有するポリエステル系樹脂を含んだ熱硬化型インク組成物を提供する。
特に、本発明に係るポリエステル系樹脂は、a)酸基を含むジオール化合物とb)多塩基酸無水物との縮合反応によりポリエステル系樹脂を形成した後、樹脂末端に残存し得る無水物基をd)モノアルコール成分と反応させて、エステル基とカルボン酸基に開環して無水物基を除去することにより、保管安定性に優れ、保管が容易で、且つ長期保管が可能である。
なお、自由ラジカルによるランダム共重合反応により形成されるアクリル系樹脂とは異なり、a)酸基を含むジオール化合物とb)多塩基酸無水物が交互に反応して形成されるポリエステル系樹脂は、酸基が規則的に分布していることから、導入されるエチレン性不飽和基も規則的に分布する特徴を有するため、ランダム共重合体のアクリル系樹脂に比べ、硬化による架橋反応がより一層向上してインク組成物の耐熱性および耐化学性に優れる。
本発明でa)酸基を含むジオール化合物は次の一般式2で表される化合物である。
Figure 0004945683
式中、R2はメチル基またはエチル基である。
前記b)多塩基酸無水物は、a)酸基を有するジオール化合物と交互に共重合が可能な二無水物基を提供する1分子内に2つの酸無水物基がある化合物である。具体的な例としては、1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,4-ビス(2,3-ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,3-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、1,1-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2-ビス[4-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4-(2,3-ジカルボキシフェノキシ)-4'-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル-2,2-プロパン二無水物、エチレングリコールジトリメリテート、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、1,3-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2-ビス[4-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物、4,4'-ビス[2-(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロイソプロピル]ジフェニルエーテル二無水物などが挙げられ、前記の化合物からなる群より選択される一つ以上である。
前記a)酸基を含むジオール化合物とb)多塩基酸無水物から製造された樹脂は次の一般式3で表される。
Figure 0004945683
式中、R2はメチル基またはエチル基である。
本発明のc)分子中にエチレン性不飽和基およびエポキシ基を有する化合物は、a)酸基を有するジオール化合物とb)多塩基酸無水物との縮合反応を行った後、重合可能な反応基を導入するために追加反応を行うものであって、前記樹脂中の酸基とエポキシ基が反応して側鎖に導入される。この時、フォトリソグラフィーにおいて一般的に用いられているネガ型アクリル系感光性樹脂、あるいは他の熱硬化型アクリル系樹脂でアクリルバインダーの側鎖に重合可能な反応基をランダムに導入することとは異なり、繰り返し単位ごとに重合可能な反応基が導入されるため、硬化時にバインダーとしてマトリックスを均一に構成することができ、インク組成物の耐熱性および耐化学性を向上させることができるという利点がある。
本発明のd)成分のモノアルコールは、a)成分とb)成分の縮合反応を行った後、溶液に残存し得る未反応b)成分の無水物基あるいは縮合により合成された樹脂末端に残存し得る無水物基をエステル基とカルボン酸基に開環する化合物であって、反応性が高い無水物基を除去することにより、保管安定性を高める機能をする。
アルコール基を有する化合物であれば特に制限されないが、重合可能な不飽和基のある化合物が硬化度の面でより望ましい。
具体的な例としては、ブタノール、イソプロパノールなどのアルキルアルコール、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,3-(メタ)アクリロイル-2-ヒドロキシプロパン、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ジペンタエリトリトールペンタアクリレートなどのヒドロキシ基を含有したアクリレート化合物などが挙げられる。
特に、d)モノアルコールとしてヒドロキシ基を含有したアクリレート化合物を用いることが、光感度の面で望ましい。
前記のような方法により製造された一般式1の構造を持つポリエステル系樹脂の酸価は0〜200KOH mg/gの範囲が望ましい。
ロールプリンティングあるいはインクジェットプリンティングで用いられる熱硬化型インク組成物では、フォトリソグラフィーで用いられるフォトレジストとは異なり、アルカリ現像工程を必要としないため、酸価がなくても構わなく、樹脂の酸価が200KOH mg/gを超える場合には、エチレン性不飽和基の含有量が少なくなり、架橋反応による硬化度が低下するという欠点がある。
また、前記ポリエステル系樹脂の重量平均分子量としては1,000〜200,000の範囲が望ましく、3,000〜30,000の範囲がより望ましい。
前記ポリエステル系樹脂の重量平均分子量が1,000未満である場合は、バインダーポリマーとして要求される構成成分間の結合(binding)機能が弱く、カラーフィルタパターンに要求される基本的な耐熱性および耐化学性などの物性を満足させることができなくなり、重量平均分子量が200,000を超える場合は、重合物の粘度が大きく上昇し、インク組成物の粘度も大きく上昇するため、流れ性が悪くなり、コーティング厚さの制御や厚さ均一性(uniformity)の確保が難しくなる。
本発明による熱硬化型インク組成物は、バインダー樹脂として前記ポリエステル系樹脂と、色特性を示すための顔料を含むe)着色剤と、エチレン性不飽和二重結合を有するf)多官能性モノマーと、g)熱重合開始剤、h)溶媒以外に、i)触媒、j)界面活性剤およびその他の添加剤の中から選択される1種以上を含むことができる。
e)着色剤に含まれる顔料としては、レッド顔料、バイオレット顔料、イエロー顔料、オレンジ顔料、グリーン顔料などが用いられる。
熱硬化型カラーインクに製造に使用される色特性を示すために用いられるレッド顔料としては、ナフトール系レッド顔料のPig(ピグメント).Red #1 (C.I.12070)、Pig.Red #2 (C.I.12310)、Pig.Red #3 (C.I.12120)、Pig.Red #4(C.I.12085)、Pig.Red #5 (C.I.12490)、Pig.Red #6 (C.I.12090)、Pig.Red #7(C.I.12420)、Pig.Red #8 (C.I.12355)、Pig.Red #9 (C.I.12460)、Pig.Red #10 (C.I.12440)、Pig.Red #11 (C.I.12430)、Pig.Red #12(C.I.12385)、Pig.Red #13(C.I.12395)、Pig.Red #14(C.I.12380)、Pig.Red #15(C.I.12465)、Pig.Red #16(12500)、Pig.Red #17(C.I.12390)、Pig.Red #18(C.I.12350)、Pig.Red #21(C.I.12300)、Pig.Red #22(C.I.12315)、Pig.Red #23(C.I.12355)、Pig.Red #31(12360)、Pig.Red #32(12320)、Pig.Red #95(C.I.15897)、Pig.Red #112(C.I.12370)、Pig.Red #114(C.I.12351)、Pig.Red #119(C.I.12469)、Pig.Red #146(C.I.12485)、Pig.Red #147(C.I.12433)、Pig.Red #148(C.I.12369)、Pig.Red #150(C.I.12290)、Pig.Red #151(C.I.15890)、Pig.Red #184(C.I.12487)、Pig.Red #187(C.I.12486)、Pig.Red #188(C.I.12467)、Pig.Red #210(C.I.12474)、Pig.Red #245(C.I.12317)、Pig.Red #253(C.I.12375)、Pig.Red #258(C.I.12318)、Pig.Red #261(C.I.12468)と、
ナフトール系と金属複合体のPig.Red #49(C.I.15630)、Pig.Red #49:1(C.I.15630:1)、Pig.Red #49:2(C.I.15630:2)、Pig.Red #49:3(C.I.15630:3)、Pig.Red #50:1(C.I.15500:1)、Pig.Red #51:1(C.I.15580:1)、Pig.Red #53(C.I.15585)、Pig.Red #53:1(C.I.15585:1)、Pig.Red #68(C.I.15525)、Pig.Red #243(C.I.15910)、Pig.Red #247(C.I.15915)と、
ジスアゾピラゾロン系のPig.Red #37(C.I.21205)、Pig.Red #38(C.I.21210)、Pig.Red #41(C.I.21200)と、
ジスアゾ系縮合物のPig.Red #144(C.I.20735)、Pig.Red #166(C.I.20035)、Pig.Red #220(C.I.20055)、Pig.Red #221(C.I.20065)、Pig.Red #242(C.I.20067)と、
2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸系金属複合体のPig.Red #48:1(C.I.15865:1)、Pig.Red #48:2(C.I.15865:2)、Pig.Red #48:3(C.I.15865:3)、Pig.Red #48:4(C.I.15865:4)、Pig.Red #48:5(C.I.15865:5)、Pig.Red #52:1(C.I.15860:1)、Pig.Red #52:2(C.I.15860:2)、Pig.Red #57:1(C.I.15850:1)、Pig.Red #58:2(C.I.15825:2)、Pig.Red #58:4(C.I.15825:4)、Pig.Red #63:1(C.I.15880:1)、Pig.Red #63:2(C.I.15880:2)、Pig.Red #64(C.I.15800)、Pig.Red #64:1(C.I.15800:1)、Pig.Red #200(C.I.15867)と、
ナフタレンスルホン酸金属複合体のPig.Red #60:1(C.I.16105:1)、Pig.Red #66(C.I.18000:1)、Pig.Red #67(C.I.18025:1)と、
トリアリルカルボニウム系のPig.Red #81:1(C.I.45160:1)、Pig.Red #81:3(C.I.45160:3)、Pig.Red #169(C.I.45160:2)と、
アントラキノン系のPig.Red #89(C.I.60745)、Pig.Red #177(65300)と、
チオインジゴ系のPig.Red #88(C.I.73312)、Pig.Red #181(C.I.73360)と、
キナクリドン系のPig.Red #122(C.I.73915)、Pig.Red #207(C.I.73900)、Pig.Red #209(C.I.73905)と、
ペリレン系のPig.Red #123(C.I.71145)、Pig.Red #149(C.I.71137)、Pig.Red #178(C.I.71155)、Pig.Red #179(C.I.71130)、Pig.Red #190(C.I.71140)、Pig.Red #194(C.I.71100)、Pig.Red #224(C.I.71127)と、
ベンズイミダゾロン系のPig.Red #171(C.I.12512)、Pig.Red #175(C.I.12513)、Pig.Red #176(C.I.12515)、Pig.Red #185(C.I.12516)、Pig.Red #208(C.I.12514)と、
ピランスロン系のPig.Red #216(C.I.59710)と、
ジケトピロロピロール系のPig.Red #254(C.I.56110)と、
イソインドリン系のPig.Red #260(C.I.56295)等が使用できる。
バイオレット顔料としては、トリアリルカルボニウム系のPig.Violet#1(C.I.45170:2)、Pig.Violet#2(C.I.45175:1)、Pig.Violet#3(C.I.42535:2)、Pig.Violet#27(C.I.42535:3)、Pig.Violet#39(C.I.42555:2)と、アントラキノン系のPig.Violet#5:1(C.I.58055:1)と、ナフトール系のPig.Violet#25(C.I.12321)、Pig.Violet#50(C.I.12322)と、キナクリドン系のPig.Violet#19(C.I.73900)と、ジオキサジン系のPig.Violet#23(C.I.51319)、Pig.Violet#37(C.I.51345)と、ペリレン系のPig.Violet#29(C.I.71129)と、ベンズイミダゾロン系のPig.Violet#32(C.I.12517)等が使用できる。
ブルー顔料としては、トリアリルカルボニウム系のPig.Blue#1(C.I.42595:2)、Pig.Blue#2(C.I.44045:2)、Pig.Blue#9(C.I.42025:1)、Pig.Blue#10(C.I.44040:2)、Pig.Blue#14(C.I.42600:1)、Pig.Blue#18(C.I.42770:1)、Pig.Blue#19(C.I.42750)、Pig.Blue#56(C.I.42800)、Pig.Blue#62(C.I.44084)と、Cuフタロシアニン系のPig.Blue#15(C.I.74160)、Pig.Blue#15:1(C.I.74160)、Pig.Blue#15:2(C.I.74160)、Pig.Blue#15:3(C.I.74160)、Pig.Blue#15:4(C.I.74160)、Pig.Blue#15:6(C.I.74160)と、無金属フタロシアニン系のPig.Blue#16(C.I.74100)と、インダントロン系のPig.Blue#60(C.I.69800)、Pig.Blue#64(C.I.69825)と、インジゴ系のPig.Blue#66(C.I.73000)、Pig.Blue#63(C.I.73015:x)等が使用できる。
グリーン顔料としては、トリアリルカルボニウム系のPig.Green#1(C.I.42040:1)、Pig.Green#2(C.I.42040:1)、Pig.Green#4(C.I.42000:2)と、Cuフタロシアニン系のPig.Green#7(C.I.74260)、Pig.Green#36(C.I.74265)と、金属複合体のPig.Green#8(C.I.10006)、Pig.Green#10(C.I.12775)等が使用できる。
イエロー顔料としては、モノアゾ系のPig.Yellow#1(C.I.11680)、Pig.Yellow#2(C.I.11730)、Pig.Yellow#3(C.I.11710)、Pig.Yellow#5(C.I.11660)、Pig.Yellow#6(C.I.11670)、Pig.Yellow#10(C.I.12710)、Pig.Yellow#49(C.I.11765)、Pig.Yellow#65(C.I.11740)、Pig.Yellow#73(C.I.11738)、Pig.Yellow#74(C.I.11741)、Pig.Yellow#75(C.I.11770)、Pig.Yellow#97(C.I.11767)、Pig.Yellow#98(C.I.11727)、Pig.Yellow#111(C.I.11745)、Pig.Yellow#116(C.I.11790)、Pig.Yellow#167(C.I.11737)と、モノアゾ系金属複合体のPig.Yellow#61(C.I.13880)、Pig.Yellow#62:1(C.I.13940:1)、Pig.Yellow#100(C.I.19140:1)、Pig.Yellow#168(C.I.13960)、Pig.Yellow#169(C.I.13955)、Pig.Yellow#183(C.I.18792)と、ビスアセトアセトアリリド系のPig.Yellow#16(C.I.20040)と、ジアリルアリリド系のPig.Yellow#12(C.I.21090)、Pig.Yellow#13(C.I.21100)、Pig.Yellow#14(C.I.21095)、Pig.Yellow#17(C.I.21105)、Pig.Yellow#55(C.I.21096)、Pig.Yellow#63(C.I.21091)、Pig.Yellow#81(C.I.21127)、Pig.Yellow#83(C.I.21108)、Pig.Yellow#87(C.I.21107:1)、Pig.Yellow#113(C.I.21126)、Pig.Yellow#114(C.I.21092)、Pig.Yellow#124(C.I.21107)、Pig.Yellow#126(C.I.21101)、Pig.Yellow#127(21102)、Pig.Yellow#152(C.I.21111)、Pig.Yellow#170(C.I.21104)、Pig.Yellow#171(C.I.21106)、Pig.Yellow#172(C.I.21109)、Pig.Yellow#174(C.I.21098)と、フランバントロン系のPig.Yellow#24(C.I.70600)と、ジアゾ系縮合物のPig.Yellow#93(C.I.20710)、Pig.Yellow#94(C.I.20038)、Pig.Yellow#95(C.I.20034)、Pig.Yellow#128(C.I.20037)、Pig.Yellow#166(C.I.20035)と、アントラキノン系のPig.Yellow#123(C.I.65049)、Pig.Yellow#147(C.I.60645)と、アルダジン系のPig.Yellow#101(C.I.48052)と、ナフタレンスルホン酸金属複合体のPig.Yellow#104(C.I.15985:1)と、アントラピリミジン系のPig.Yellow#108(C.I.68420)と、イソインドリノン系のPig.Yellow#109(C.I.56284)、Pig.Yellow#110
(C.I.56280)、Pig.Yellow#139(C.I.56298)、Pig.Yellow#185(C.I.56290)と、ベンズイミダゾロン系のPig.Yellow#123(C.I.11783)、Pig.Yellow#154(C.I.13980)、Pig.Yellow#175(C.I.11784)、Pig.Yellow#180(C.I.21290)、Pig.Yellow#181(C.I.11777)と、キノフタロン系のPig.Yellow#138(C.I.56300)と、金属複合体のPig.Yellow#117(C.I.48043)、Pig.Yellow#129(C.I.48042)、Pig.Yellow#150(C.I.12764)、Pig.Yellow#153(C.I.48545)、Pig.Yellow#177(C.I.48120)、Pig.Yellow#179(C.I.48125)等が使用できる。
その他にオレンジ顔料としては、モノアゾ系のPig.Orange#1(C.I.11725)、Pig.Orange#6(C.I.12730)と、ナフトール系のPig.Orange#2(C.I.12060)、Pig.Orange#5(C.I.12075)、Pig.Orange#22(C.I.12470)、Pig.Orange#24(C.I.12305)、Pig.Orange#38(C.I.12367)と、ナフトール金属複合体のPig.Orange#17(C.I.15510:1 Pig.Orange#17:1(15510:2)、Pig.Orange#46(C.I.15602)と、ジスアゾピラゾロン系のPig.Orange#13(C.I.21110)、Pig.Orange#34(C.I.21115)と、ジアリルアリリド系のPig.Orange#15(C.I.21130)、Pig.Orange#16(C.I.21160)と、ナフタレンスルホン酸金属複合体のPig.Orange#19(C.I.15990)と、ジスアゾ系縮合物のPig.Orange#31(C.I.20050)と、ベンズイミダゾロン系のPig.Orange#36(C.I.11780)、Pig.Orange#60(C.I.11782)と、ピランスロン系のPig.Orange#40(C.I.59700)と、ペリノン系のPig.Orange#43(C.I.71105)と、キナクリドン系のPig.Orange#48(C.I.73900)と、イソインドリン系のPig.Orange#61(C.I.11265)、Pig.Orange#66(C.I.48210)またはPig.Orange#69(C.I.56292)等が使用できる。
前記のカラーを出すために顔料は2種以上を混合して使用でき、要求されるカラーとカラー特性および膜特性に応じて全インク組成物に対し2〜15重量%を含むことが望ましい。
前記熱硬化型インク組成物の構成成分中、前記ポリエステル系樹脂は、全インク組成物に対し1〜30重量%を含むことが望ましい。前記ポリエステル系樹脂の含有量が1重量%未満であると、構成成分間結合機能をする樹脂成分が足りなくなってカラーフィルタパターンに要求される基本的な耐熱性および耐化学性などの物性を満足させることができなくなり、30重量%を超えると、製造された組成物の粘度が非常に高くなって、コーティング時における膜の均一性を(uniformity)を維持しにくいだけでなく、顔料などの他の成分の含有量が低くなり要求されるカラー特性などを満足させることができなくなる。
また、バインダー樹脂として一般式1の構造を持つ前記ポリエステル系樹脂を単独で用いることもでき、アクリル系樹脂をバインダー樹脂としてさらに含んで用いることもできる。この場合、全バインダー樹脂に対して前記ポリエステル系樹脂の比率は30重量%以上であることが望ましい。
前記エチレン性不飽和二重結合を有するf)多官能性モノマーとしては、分子中に少なくとも一つ以上の付加重合可能な不飽和基を有する沸騰点が100℃以上の化合物、またはカプロラクトンを導入した官能性モノマーが使用できる。
前記分子中に少なくとも一つ以上の付加重合可能な不飽和基を有する沸騰点が100℃以上の化合物としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートまたはフェノキシエチル(メタ)アクリレートなどの単官能性モノマー、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールテトラ アクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ジペンタエリトリトールペンタアクリレート、またはジペンタエリトリトールヘキサアクリレートなどの多官能性モノマーなどが使用でき、また、前記カプロラクトンを導入した多官能性モノマーとしては、ジペンタエリトリトールに導入したKAYARAD DPCA-20、30、60、120、テトラヒドロフリルアクリレートに導入したKAYARAD TC-110S、またはネオペンチルグリコールヒドロキシピバレートに導入したKAYARAD HX-220、KAYARAD HK-620等が使用できる。
その他に、使用可能なf)多官能性モノマーとしては、ビスフェノールA誘導体のエポキシアクリレート、ノボラック-エポキシアクリレート、ウレタン系の多官能性アクリレートがあり、ウレタン系の多官能性アクリレートとしてはU-324A、U15HAまたはU-4HAなどがある。前記エチレン性不飽和二重結合を有する多官能性モノマーは単独または2種以上を混合して使用することもできる。
前記エチレン性不飽和二重結合を有するf)多官能性モノマーは、全熱硬化型インク組成物に対し1〜30重量%(熱硬化型インク組成物の固形分を基準に5〜50重量%となるように含む。)を使用することが望ましい。
前記エチレン性不飽和二重結合を有するf)多官能性モノマーの含有量が1重量%未満であるとコーティングフィルムの強度が低下し、30重量%を超えると、熱硬化型インク樹脂層の粘着性が過剰になってフィルムの強度が充分でなくなり、異物が付着しやすくなる。
前記熱硬化型インク組成物に用いられるg)熱重合開始剤としては、アゾ系化合物としてWako Pure chemical Industris. Ltd.のアゾニトリル系のV-60、V-65、V-59、V-70、V-40と、アゾエステル系のV-601、アゾアミド系のVA-086、VA-085、VA-080、Vam-110、Vam-111、VF-096、アゾアミジン系のV-50、VA-044、VA-046B、Aam-027、VA-060、VA-057、VA-061、マクロアゾ系開始剤のVPS-0501、VPS-1001、VPE-0201、VPE-0401、VPE-0601、VPTG-0301等があり、これらに限定されるのではない。
前記g)熱重合開始剤は、全熱硬化型インク組成物に対し0.1〜5.0重量%で含まれることが望ましい。前記g)熱重合開始剤が0.1重量%未満であると、熱重合反応が充分でなくインク膜の物性が低くなりやすく、5.0重量%以上であると、熱重合開始剤の過量使用によりインクにおける溶解度が減少して沈殿物が発生したり、熱硬化の間に熱重合開始剤の熱分解産物によって汚染が起きる原因になることもある。
前記熱硬化型インクにはj)界面活性剤を用いることができる。用いられるj)界面活性剤としては、シリコン系界面活性剤またはフッ素系界面活性剤がある。具体的に、シリコン系界面活性剤としては、BYK-Chemie社のBYK-077、BYK-085、BYK-300、BYK-301、BYK-302、BYK-306、BYK-307、BYK-310、BYK-320、BYK-322、BYK-323、BYK-325、BYK-330、BYK-331、BYK-333、BYK-335、BYK-341v344、BYK-345v346、BYK-348、BYK-354、BYK-355、BYK-356、BYK-358、BYK-361、BYK-370、BYK-371、BYK-375、BYK-380またはBYK-390等が挙げられる。またフッ素系界面活性剤としては、DIC(DaiNippon Ink & Chemicals)社のF-114、F-177、F-410、F-411、F-450、F-493、F-494、F-443、F-444、F-445、F-446、F-470、F-471、F-472SF、F-474、F-475、F-477、F-478、F-479、F-480SF、F-482、F-483、F-484、F-486、F-487、F-172D、MCF-350SF、TF-1025SF、TF-1117SF、TF-1026SF、TF-1128、TF-1127、TF-1129、TF-1126、TF-1130、TF-1116SF、TF-1131、TF-1132、TF-1027SF、TF-1441またはTF-1442等が挙げられるが、これらに限定されるのではない。
前記の熱硬化型インク組成物に用いられるj)界面活性剤は、全熱硬化型インク組成物に対し0.03〜1.0重量%が望ましい。前記界面活性剤の含有量が0.03重量%未満であると、インクのコーティング時にレベリング特性あるいはぬれ特性が良くなく、スムーズなコーティングの進行を阻害する恐れがあり、1.0重量%以上であると、界面活性剤の過剰使用により消泡性が悪くなるなどの問題が発生し得る。
前記熱硬化型インクのh)溶媒としては、溶解性、顔料分散性および塗布性などを考慮してプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シクロヘキサノン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、2-ヒドロキシエチルプロピオネート、3-メチル-3-メトキシブチルプロピオネート、エチル-3-メトキシプロピオネート、メチル-3-エトキシプロピオネート、エチル-3-エトキシプロピオネート、ブチルアセテート、ギ酸アミル、イソアミルアセテート、イソブチルアセテート、ブチルプロピオネート、イソプロピルブチレート、エチルブチレート、ブチルブチレート、ピルビン酸エチル、γ-ブチロラクトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、2-エトキシプロパノール、2-メトキシプロパノール、3-メトキシブタノール、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、3-メトキシブチルアセテート、エチル3-エトキシプロピオネート、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテート、ブチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどが挙げられ、前記h)溶媒は単独または2種以上を混合して使用することができる。
前記h)溶媒は、全熱硬化型インク組成物に対し50〜90重量%を含むことが望ましい。
熱硬化型インク組成物は、必要に応じて分散剤、硬化促進剤、熱重合抑制剤、可塑剤、接着促進剤、充填剤など1種以上の添加剤をさらに含むことができ、全熱硬化型インク組成物に対し0.01〜2重量%で含まれることが望ましい。
(実施の形態)
以下、実施例によって本発明をより詳しく説明する。但し、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例:本発明によるポリエステル系樹脂を含む熱硬化型インク組成物の製造
(実施例1)
ロールプリンティング用熱硬化型ブルーインクは、全体に対して、着色剤としてピグメントブルー(Pig. Blue)#15:6 3.76重量%、ピグメントバイオレット(Pig. Viloet)#23 0.94重量%、バインダー樹脂としてはベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸が70:30のモル比で形成された共重合体に、アリルグリシジルエーテルが付加された重合体(Mw = 9,000、A.V. 90)1.54重量%をアクリル系樹脂として含み、エチレングリコールジトリメリテートと2,2-ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸がそれぞれ70:100のモル比で形成されたポリエステル系縮合重合体に、グリシジルメタクリレートとヒドロキシエチルメタクリレートがそれぞれ140:7のモル比で付加された重合体(Mw = 12,400、A.V. 99)4.7重量%をポリエステル系樹脂として含み、多官能性モノマーとしてジペンタエリトリトールヘキサアクリレート9.4重量%、アゾアミド系熱重合開始剤(V-40、Wako Pure Chemical Industris. LTD)0.5重量%、添加剤として分散剤のポリエステル系分散剤1.616重量%、接着促進剤として3-メタクリルオキシプロピルトリメトキシ0.1重量%、界面活性剤としてF-475(DaiNippon Ink & Chemicals) 0.1重量%とF-487(DaiNippon Ink & Chemicals) 0.2重量%、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート37.014重量%、メチルエチルケトン32.169重量%および2-エトキシプロパノール7.961重量%を混合し、前記混合物を5時間撹はんしてロールプリンティング用インク組成物を製造した。
(実施例2)
前記実施例1でバインダー樹脂として用いたアクリル系樹脂と、本発明によるポリエステル系樹脂の代わりに、実施例2では本発明によるポリエステル系樹脂だけをバインダー樹脂として6.24重量%を使用し、その他の成分は実施例1と同様にして、ロールプリンティング用ブルーインクを製造した。
(実施例3)
ロールプリンティング用熱硬化型レッドインクは、全体に対して、着色剤としてピグメントレッド(Pig.Red) #254 3.76重量%、ピグメントレッド(Pig.Red) #177 1.731重量%、ピグメントイエロー(Pig.Yellow) #150 1.212重量%、バインダー樹脂としてベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸が70:30のモル比で形成された共重合体に、アリルグリシジルエーテルが付加された重合体(Mw = 9,000、A.V. 90)1.446重量%をアクリル系樹脂として含み、エチレングリコールジトリメリテートと2,2-ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸がそれぞれ70:100のモル比で形成されたポリエステル系縮合重合体に、グリシジルメタクリレートとヒドロキシエチルメタクリレートがそれぞれ140:7のモル比で付加された重合体(Mw = 12,400、A.V. 99)2.731重量%をポリエステル系樹脂として含み、多官能性モノマーとしてジペンタエリトリトールヘキサアクリレート3.337重量%、アゾアミド系熱重合開始剤(V-40、Wako Pure Chemical Industris. LTD)0.7重量%、添加剤として分散剤のポリエステル系分散剤2.692重量%、接着促進剤として3-メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン0.146重量%、界面活性剤としてF-475(DaiNippon Ink & Chemicals)0.15重量%とF-487(DaiNippon Ink & Chemicals)0.15重量%、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート56.184重量%、およびメチルエチルケトン25.479重量%を混合し、前記混合物を5時間撹はんしてロールプリンティング用インク組成物を製造した。
(実施例4)
前記実施例3でバインダー樹脂として用いたアクリル系樹脂と、本発明によるポリエステル系樹脂の代わりに、実施例4では本発明によるポリエステル系樹脂だけをバインダー樹脂として4.177重量%を使用し、その他の成分は実施例3と同様にして、ロールプリンティング用ブルーインクを製造した。
(実施例5)
インクジェット用熱硬化型ブルーインクは、全体に対して、着色剤としてピグメントブルー(Pig. Blue)#15:6 6.02重量%、ピグメントバイオレット(Pig. Viloet)#23 1.08重量%、樹脂バインダーとしてエチレングリコールジトリメリテートと2,2-ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸がそれぞれ70:100のモル比で形成されたポリエステル系縮合重合体に、グリシジルメタクリレートとヒドロキシエチルメタクリレートがそれぞれ140:7のモル比で付加された重合体(Mw = 12,400、A.V. 99)5.74重量%をポリエステル系樹脂として含み、多官能性モノマーとしてジペンタエリトリトールヘキサアクリレート11.2重量%、アゾアミド系熱重合開始剤(V-40、Wako Pure Chemical Industris. LTD)0.5重量%、添加剤として分散剤のポリエステル系分散剤3.2重量%、接着促進剤として3-メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン0.2重量%、界面活性剤としてBYK-330(BYK-Chemie社)0.06重量%、溶媒としてブチルカルビトールアセテート67.54重量%、ブトキシプロパノール4.46重量%を混合し、前記混合物を5時間撹はんしてインクジェット用ブルーインクを製造した。
(実施例6)
インクジェット用熱硬化型レッドインクは、全体に対して、着色剤としてピグメントレッド(Pig.Red) #254 4.068重量%、ピグメントレッド(Pig.Red) #177 2.5425重量%、ピグメントイエロー(Pig.Yellow) #150 1.2407重量%、バインダー樹脂としてエチレングリコールジトリメリテートと2,2-ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸がそれぞれ70:100のモル比で形成されたポリエステル系縮合重合体に、グリシジルメタクリレートとヒドロキシエチルメタクリレートがそれぞれ140:7のモル比で付加された重合体(Mw = 12,400、A.V. 99)4.048重量%をポリエステル系樹脂として含み、多官能性モノマーとしてジペンタエリトリトールヘキサアクリレート8.096重量%、アゾアミド系熱重合開始剤(V-40、Wako Pure Chemical Industris. LTD)0.5重量%、添加剤として分散剤のポリエステル系分散剤4.2478重量%、接着促進剤として3-メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン0.2重量%、界面活性剤としてBYK-330(BYK-Chemie社)0.06重量%、溶媒としてブチルカルビトールアセテート74.997重量%を混合し、前記混合物を5時間撹はんしてインクジェット用レッドインクを製造した。
比較例:自由ラジカル重合によるエチレン性不飽和基を有するアクリル系樹脂を用いた熱硬化インク組成物の製造
(比較例1)
実施例1および実施例2のバインダー樹脂の代わりに、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂だけを含む。すなわち、ベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸が70:30のモル比で形成された共重合体に、アリルグリシジルエーテルが付加された重合体(Mw = 9,000、A.V. 90)6.24重量%をエチレン性不飽和基を有するアクリル系樹脂として含み、その他の成分は実施例1および実施例2と同様にして、ロールプリンティング用ブルーインクを製造した。
(比較例2)
実施例3および実施例4のバインダー樹脂の代わりに、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂だけを含む。すなわち、ベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸が70:30のモル比で形成された共重合体にアリルグリシジルエーテルが付加された重合体(Mw = 9,000、A.V. 90)4.177重量%をエチレン性不飽和基を有するアクリル系樹脂として含み、その他の成分は実施例3および実施例4と同様にして、ロールプリンティング用レッドインクを製造した。
(比較例3)
実施例5のバインダー樹脂の代わりに、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂を含む。すなわち、ベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸が70:30のモル比で形成された共重合体に、アリルグリシジルエーテルが付加された重合体(Mw = 9,000、A.V. 90)5.74重量%をエチレン性不飽和基を有するアクリル系樹脂として含み、その他の成分は実施例5と同様にして、インクジェット用ブルーインクを製造した。
(比較例4)
実施例6のバインダー樹脂の代わりに、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂を含む。すなわち、ベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸が70:30のモル比で形成された共重合体に、アリルグリシジルエーテルが付加された重合体(Mw = 9,000、A.V. 90)4.048重量%をエチレン性不飽和基を有するアクリル系樹脂として含み、その他の成分は実施例6と同様にして、インクジェット用レッドインクを製造した。
(実験例)
熱硬化型インク組成物の耐化学性および耐熱性評価
本発明により製造された熱硬化型インク組成物の耐化学性および耐熱性を試すために下記のような方法を用いた。
前記実施例1〜6および比較例1〜4により製造された熱硬化型インク組成物溶液をそれぞれガラスにスピンコーティング(spin coating)し、約100℃で100秒間前熱処理(pre-bake)を行った後、さらにこれを220℃で約30分間後熱処理(post-bake)を行ってフィルムを形成した。
各熱硬化型インク組成物の耐化学性は、前記の方法によってガラス基板上に形成されたカラーコーティングフィルムを3cm×3cmに切り取り、45℃のNMP(N-メチルピロリドン)10gに60分間浸漬した後、UV-vis spectrometerを用いて、顔料が溶出されたNMP溶液の吸光度を測定して決定し、この時、レッドインクは520nm、ブルーインクは671nmでの吸光度を測定したが、吸光度が低いほど溶出された顔料の量が少ないため、耐化学性はより良好であると考えられる。
各熱硬化型インク組成物の耐熱性は、前記の方法によってガラス基板上に形成されたカラーコーティングフィルムを230℃の真空オーブンで60分間放置した後、熱処理前と後の色差を利用して測定し、色差が少ないほど耐熱性はより良好であると考えられる。
前記耐化学性および耐熱性に対する実験結果を次の表1に示す。
Figure 0004945683
本発明によるポリエステル系樹脂を含んだインク組成物は、樹脂はエチレン性不飽和基を有し、自由ラジカル重合によって形成されたアクリル系樹脂だけを含有したインク組成物に比べ、耐化学性および耐熱性に優れる。
また、本発明によるポリエステル系樹脂を用いたロールプリンティング用あるいはインクジェットプリンティング用熱硬化型インク組成物から形成された硬化物を提供することができる。硬化物の具体的な例としては、カラーフィルタのRed、Green、Blueパターンまたはブラックマトリックスパターンが挙げられる。

Claims (14)

  1. バインダー樹脂、顔料、多官能性モノマー、熱重合開始剤および溶媒を含む熱硬化型インク組成物であって、前記バインダー樹脂が次の一般式1の構造を持つポリエステル系樹脂である熱硬化型インク組成物。
    Figure 0004945683
    式中、Xは多塩基酸無水物から誘導された4価基であり、R1は水素またはメチル基であり、R2はメチル基またはエチル基である。
  2. 一般式1で表される前記ポリエステル系樹脂は、a)酸基を有するジオール化合物とb)多塩基酸無水物との開環重合反応によって生成された化合物から誘導されることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化型インク組成物。
  3. 前記a)酸基を有するジオール化合物は、次の一般式2の構造を持つことを特徴とする請求項2に記載の熱硬化型インク組成物。
    Figure 0004945683
    式中、R2はメチル基またはエチル基である。
  4. 前記b)多塩基酸無水物は、
    1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,4-ビス(2,3-ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,3-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4,4'-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、1,1-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2-ビス[4-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4-(2,3-ジカルボキシフェノキシ)-4'-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル-2,2-プロパン二無水物、エチレングリコールジトリメリテート(ditrimellitate)、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、1,3-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2-ビス[4-(3,4-ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物および4,4'-ビス[2-(3,4-ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロイソプロピル]ジフェニルエーテルからなる群より選択される一つ以上の化合物であることを特徴とする請求項2に記載の熱硬化型インク組成物。
  5. 全熱硬化型インク組成物に対し、前記ポリエステル系樹脂は1〜30重量%、
    前記顔料は2〜15重量%、
    前記熱重合開始剤は0.1〜5重量%、
    前記多官能性モノマーは1〜30重量%、
    前記溶媒は50〜90重量%を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱硬化型インク組成物。
  6. 前記熱重合開始剤は、
    アゾ系化合物、アゾニトリル系化合物、アゾアミド系化合物、アゾアミジン系化合物およびマクロアゾ系化合物からなる群より選択される一つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化型インク組成物。
  7. 前記多官能性モノマーは、
    ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、またはフェノキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ジペンタエリトリトールペンタアクリレート、ジペンタエリトリトールヘキサアクリレート、カプロラクトンを導入した多官能性モノマー、ビスフェノールA誘導体のエポキシアクリレート、ノボラック-エポキシアクリレートおよびウレタン系多官能性モノマーからなる群より選択される一つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化型インク組成物。
  8. 界面活性剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の熱硬化型インク組成物。
  9. 前記界面活性剤は、シリコン系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤から選択されることを特徴とする請求項8に記載の熱硬化型インク組成物。
  10. 前記界面活性剤は、全熱硬化型インク組成物に対し0.03〜1重量%であることを特徴とする請求項8に記載の熱硬化型インク組成物。
  11. アクリル系樹脂をバインダー樹脂としてさらに含み、
    全バインダー樹脂に対して前記一般式1の構造を持つポリエステル系樹脂を30重量%以上含むことを特徴とする請求項1に記載の熱硬化型インク組成物。
  12. 硬化促進剤、熱重合抑制剤、可塑剤、接着促進剤、充填剤の中から選択される一つ以上の添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の熱硬化型インク組成物。
  13. 前記添加剤は、全熱硬化型インク組成物に対して0.01〜2重量%を添加することを特徴とする請求項12に記載の熱硬化型インク組成物。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の熱硬化型インク組成物から製造されるカラーフィルタ。
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